JPH06171492A - マスタシリンダ装置 - Google Patents

マスタシリンダ装置

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JPH06171492A
JPH06171492A JP35185092A JP35185092A JPH06171492A JP H06171492 A JPH06171492 A JP H06171492A JP 35185092 A JP35185092 A JP 35185092A JP 35185092 A JP35185092 A JP 35185092A JP H06171492 A JPH06171492 A JP H06171492A
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JP
Japan
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chamber
pressurizing
members
piston
pressure
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JP35185092A
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English (en)
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Yoshihisa Nomura
佳久 野村
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産能率の低下を抑制しつつ部品寸法の累積
誤差を吸収するマスタシリンダ装置を得る。 【構成】 シリンダハウジング14とブースタハウジン
グ28の寸法で決まる肩面186とシリンダボア16の
端面187との距離と、シリンダボア16,30内に直
列に組み込まれた部品寸法の和との誤差を第2加圧ピス
トン20に吸収させる。第2加圧ピストン20を互いに
摺動可能な2部材に分割し、両部材間に液室148を形
成し、液室148と第1加圧室22とを絞り連通穴15
0で連通させる。また、両部材を第1,第2ばね10
2,166より付勢力の小さい液室ばね152で離間方
向に付勢する。液室ばね152の収縮で第2加圧ピスト
ン20の寸法が調整され、かつ、ブレーキ操作力が加え
られる過程においては両部材は殆ど摺動せず一体的に移
動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブレーキのマスタシリ
ンダ装置において、構成部品の軸方向の寸法誤差をブレ
ーキ操作装置のアイドルストロークの増大を回避しつつ
許容する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ブレーキ操作装置に加えられる操作力
は、その操作力を伝達する伝達部材によってマスタシリ
ンダ装置に伝達され、液圧に変換されてブレーキ装置の
ホイールシリンダに伝達される。マスタシリンダ装置で
は操作力を液圧に変換するために複数の部品が用いら
れ、ハウジング内に軸方向に直列に組み込まれる。例え
ば、特開昭64−47659号公報に記載されているポ
ートレスタイプのマスタシリンダ装置においては、加圧
室を画定する少なくとも2個の加圧室画定部材と、対向
する加圧室画定部材の離間距離を規定する弾性部材およ
び離間限度規定部材とが備えられる。2個の対向する加
圧室画定部材は操作力が加えられていない状態では一定
の離間距離を有しており、その距離は、加圧室画定部材
を離間する方向に付勢する弾性部材と、加圧室画定部材
の離間限度距離を規定する離間限度規定部材とによって
規定されるのである。また、一方の加圧室画定部材には
加圧室とリザーバとを連通させる連通穴が穿たれ、その
連通穴の開閉を行う開閉弁の弁体が離間限度規定部材に
連結される。この弁体は、常時連通穴を閉じる方向に上
記弾性部材とは別に弱い弾性部材で付勢されているた
め、加圧室画定部材が離間限度に位置する状態では開い
ているが、ブレーキ操作装置の作動に伴い2個の加圧室
画定部材が互いに接近するにつれて弱い弾性部材の作用
により連通穴方向に移動し、設定距離以上接近すると連
通穴を閉じる。したがって、加圧室画定部材に操作力が
加えられると開閉弁により加圧室とリザーバとの連通穴
が閉じられ、加圧室内が閉鎖系とされて液圧が発生し、
逆に、操作力が解除されると加圧室画定部材が初期位置
に戻り、前記開閉弁が開いて加圧室とリザーバとが連通
させられ、加圧室の液圧が完全に解消される。
【0003】上記加圧室画定部材,離間限度規定部材等
の各部品の寸法はそれぞれ寸法公差内でばらつき、ハウ
ジングの寸法もばらつくため、複数の部品をハウジング
内に直列に組み込んだ場合、各部品の寸法誤差が累積す
る。特に、ブレーキ装置の安全性を高くするために加圧
室が複数にされ、あるいはブレーキ操作装置の操作力を
倍力するためにブースタ装置がマスタシリンダ装置に連
結される場合には、使用される部品数が多くなり累積す
る寸法誤差も大きくなる。この累積寸法誤差はマスタシ
リンダ装置のどこかで吸収されなければならない。上記
ポートレスタイプのマスタシリンダ装置の場合、累積寸
法誤差が吸収されないとブレーキの引きずりが起きた
り、ブレーキ操作装置のアイドルストロークが増大した
りする。
【0004】ハウジングの寸法誤差からその内部に直列
に組み込まれる複数の部品の累積寸法誤差を差し引いた
値が負になった場合、前記ポートレスタイプのマスタシ
リンダ装置においては、第2の弾性部材によって離間さ
せられている2個の加圧室画定部材間の距離が短くな
る。そのため、開閉弁の弁体が連通穴方向に移動し、上
記誤差の差が設定距離以上になると、常時連通穴が閉じ
られ、ブレーキ解除後もマスタシリンダおよびホイール
シリンダに液圧が残ってブレーキの引きずりが生ずるの
である。
【0005】一方、ハウジングの寸法誤差からその内部
に直列に組み込まれる複数の部品の累積寸法誤差を差し
引いた値が正になった場合、加圧室画定部材の離間限度
規定部材によって規定されているポートレスタイプのマ
スタシリンダ装置では、直列に組み込まれる複数の部品
間のどこかに軸方向の隙間が生じ、この隙間が消滅する
までは加圧室の容積が減少を開始しないため、アイドル
ストロークが増大するのである。
【0006】この累積寸法誤差を吸収させる手段とし
て、一般に、直列に組み込まれる部品の少なくとも一つ
を寸法選択の可能な部品とし、軸方向の隙間がほぼ無く
なるよう調整することが行われている。例えば、ブレー
キ操作力を加圧ピストンに伝達するプッシュロッドが寸
法選択部品とされているのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、部品の選択に
より構成部品の軸方向の累積寸法誤差を吸収させる場
合、少なくともマスタシリンダ装置内に組み込まれる部
品のロットが変わる毎にそれまで使用されていた寸法選
択部品の寸法の適否を判断せねばならず、また、適した
寸法の部品がいつでも取り出せるように多くの寸法の部
品を常備している必要がある。そのため、作業に要する
時間が長くなり、部品管理が煩雑になって、生産能率が
低くなる。そこで、本発明は、生産能率の低下を抑制し
つつマスタシリンダ装置内の部品の累積寸法誤差を吸収
してブレーキ性能の低下を回避し、アイドルストローク
を減少させ得るマスタシリンダ装置を得ることを課題と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ブレーキ操作装置の操作力を伝達する伝
達部材と、ハウジングのシリンダボア内で互いに接近,
離間可能に対向して加圧室を画定し、伝達部材に加わる
ブレーキ操作装置の操作力に応じて加圧室内のブレーキ
液を加圧する少なくとも2個の加圧室画定部材と、それ
ら互いに対向する加圧室画定部材間に設けられ、それら
加圧室画定部材を離間する方向に付勢する第1弾性部材
およびその第1弾性部材の付勢力による加圧室画定部材
の離間限度を規定する離間限度規定部材と、その離間限
度規定部材に連結され、ブレーキ液を貯蔵するリザーバ
と前記加圧室との間の連通穴を互いに対向する加圧室画
定部材が離間限度にある状態では開き、離間限度から設
定距離以上接近した状態では閉じる開閉弁とを備えるマ
スタシリンダ装置において、加圧室画定部材のいずれか
を、互いに接近,離間可能な第1部材と第2部材とに分
割してそれら両部材の間に液室を形成し、その液室と液
室外部とを絞りつつ連通させる絞り連通穴を設けるとと
もに、第1および第2部材を前記第1弾性部材より弱い
力で互いに離間する方向に付勢する第2弾性部材を設け
ることを要旨とする。
【0009】
【作用】本発明に係るマスタシリンダ装置においては、
加圧室画定部材が2つに分割された第1部材と第2部材
との間隔の変化により部品の累積寸法誤差が吸収され
る。
【0010】分割される加圧室画定部材は、マスタシリ
ンダ装置のピストンの一つでもよく、ハウジングの底部
でもよい。前者の場合には第1部材と第2部材とが共に
シリンダ内に摺動可能に嵌合されることとなるが、後者
の場合には一方の部材がハウジングと一体的とされ、他
方の部材が摺動可能に嵌合されることとなる。分割され
た両部材は互いに離間する方向に第2弾性部材で付勢さ
れるとともに、対向する加圧室画定部材同士を離間させ
る第1弾性部材によって逆方向に付勢される。しかし、
第1弾性部材の付勢力が第2弾性部材の付勢力より大き
いため、加圧室画定部材同士は離間限度規定部材によっ
て規定される離間限度まで離間させられ、その結果とし
て第1部材と第2部材との間隔が決まる。第1部材と第
2部材との間隔は、部品の累積寸法誤差に応じて変化す
るのであり、累積寸法誤差が料部材の間隔の変化によっ
て吸収されることになる。これら第1部材と第2部材と
の間には液室が形成され、その液室と液室外部とは絞り
連通穴で連通させられる。液室外部は加圧室でもよく、
リザーバ等加圧室以外の液室外部でもよい。
【0011】ブレーキ操作に応じて加圧室に液圧が発生
させられる際には、第1部材と第2部材との接近は起こ
りにくく、加圧室の液圧が速やかに上昇する。これは第
1,第2部材間の液室を外部と連通させる連通穴が絞り
連通穴であるため、加圧室に発生した液圧による液室内
ブレーキ液の液室外部への押出しの抵抗が大きくなり、
第1部材,液室内部のブレーキ液および第2部材があた
かも1個の剛体であるかのように機能するためである。
【0012】ブレーキ操作装置が操作状態に保たれてい
れば、液室内のブレーキ液が徐々に液室外部へ流出し、
第1部材と第2部材との間隔が減少する。液室内のブレ
ーキ液が加圧室以外へ流出する場合には、間隔の減少分
だけブレーキ操作装置の所要ストロークが増大するが、
既に十分なブレーキ液圧が発生している状態で緩やかに
起こる現象であるため、ブレーキ操作の当初に発生する
アイドルストロークのように、ブレーキの効き遅れを生
じさせることがなく、実際上の不利益は小さい。しか
し、液室からブレーキ液が加圧室へ流出するようにすれ
ば、上記緩やかな所要ストロークの増大も回避すること
ができ、一層良好なマスタシリンダ装置が得られる。さ
らに、液室と加圧室以外の液室外部とが連通させられて
いる場合より、液室と加圧室とが連通させられている場
合の方が第1,第2部材間の接近が起こりにくい。前者
においては、液室の液圧が上昇するにつれて液室と液室
外部との圧力差が大きくなってブレーキ液の液室からの
流出速度が大きくなるが、液室と加圧室とは液圧が比例
的に変化するため両室間の圧力差が小さく、ブレーキ液
の液室からの流出速度が小さいためである。
【0013】ブレーキ操作装置の操作力が解除される
と、液室内の液圧は速やかに低下するが、第1部材と第
2部材との離間距離の回復には時間を要する。ブレーキ
操作装置の操作力によって接近させられていた第1部材
と第2部材とは、操作力が解除されると第2弾性部材の
付勢力によって離間を開始する。この際、ブレーキ液が
液室内に流入するのであるが、液室と液室外部とを連通
する連通穴の径が小さいため、その流入速度が小さく、
平衡に達するのに時間を要するのである。そのため、両
部材の離間距離が回復するまではマスタシリンダ装置内
に直列に組み込まれる複数の部品間の何処かに一時的に
隙間が生ずるが、やがて消失する。この第1,第2部材
間の距離の回復は、通常はゆっくりでも差し支えない
が、ブレーキ解除後、直ちに次のブレーキ操作が行われ
る場合には未だ隙間が残っており、効き遅れが生ずる可
能性がある。このような効き遅れは第1,第2部材の摺
動部にカップシールを使用することにより回避される。
カップシールによれば、ブレーキ液の液室からの流出を
阻止し、液室外部からの流入を許容し得るからである。
【0014】
【発明の効果】以上の如く、加圧室画定部材を分割し、
マスタシリンダ装置の構成部品の軸方向の寸法誤差を吸
収させることにより、寸法選択部品の適否の判断を行う
ことが不要となるので、種々の寸法の寸法選択部品を常
備することが不要となる。したがって、部品管理が煩雑
と成ることが防止される為、生産能率の低下が抑制され
るという効果が得られる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2において10は液圧ブースタ(以下、単にブ
ースタという)であり、12はタンデム型ブレーキマス
タシリンダ(以下、単にマスタシリンダという)であ
る。マスタシリンダ12のシリンダハウジング14には
シリンダボア16が形成され、これに第一加圧ピストン
18および第二加圧ピストン20が液密かつ摺動可能に
嵌合されている。各ピストン18,20の前方(図にお
いて左方)にそれぞれ第一加圧室22,第二加圧室24
が形成されておりブレーキペダル26の踏み込みに応じ
てここに液圧が発生する。
【0016】シリンダハウジング14にはブースタ10
のブースタハウジング28が液密に嵌合されている。こ
のブースタハウジング28内には前記シリンダボア16
に連通したシリンダボア30とブースタ液圧室31とが
形成され、シリンダボア30には段付状のブースタピス
トン32の大径部34が液密かつ摺動可能に嵌合されて
いる。ブースタピストン32の後端の中央部から小径部
36が伸び出させられており、ブースタハウジング28
の端壁を液密かつ摺動可能に貫通している。ブースタピ
ストン32には軸方向に貫通する段付穴が形成されてお
り、これの小径穴部にリアクションピストン38が液密
かつ摺動可能に嵌合され、大径穴部には中継ロッド39
とリアクションゴム40とが嵌合されている。
【0017】リアクションピストン38の後端にはブー
スタピストン32と同軸の入力ロッド41が連結され、
その入力ロッド41の後端にはブレーキペダル26が連
結されている。リアクションピストン38はばね42に
よって後退方向に付勢されているが、長穴43とピン4
4とによってブースタピストン32に対する相対移動量
が制限されているため常には図示の後退端位置にある。
この状態においては、リアクションピストン38の先端
とリアクションゴム40との間に一定のクリアランスが
生じており、このクリアランスは後述するようにブース
タ制御弁45を作動させるに適した大きさに選定されて
いる。
【0018】リアクションゴム40の前面は中継ロッド
39の後端面と当接しており、後面の外周部はブースタ
ピストン32の肩面と当接し、中央部はリアクションピ
ストン38と前記クリアランスを隔てて対抗している。
リアクションピストン38がブースタピストン32に対
して相対的に前進し、リアクションゴム40に当接した
後は、ブースタピストン32とリアクションピストン3
8とがリアクションゴム40を介して中継ロッド39を
押すのであり、この際中継ロッド39からリアクション
ゴム40に加えられる反力は、ブースタピストン32と
リアクションピストン38とのリアクションゴム40に
対する当接面の面積比で分担して両ピストン32,38
に受けられる。これによって、運転者はマスタシリンダ
12の反力、すなわちマスタシリンダ12に発生したブ
レーキ液圧を感知することができる。
【0019】ブースタハウジング28には前記ブースタ
制御弁45が設けられている。低圧ポート54はリザー
バ52に連通させられており、高圧ポート58はアキュ
ムレータ56に連通させられている。ブースタ制御弁4
5により、これら低圧ポート54および高圧ポート58
とブースタ液圧室31との連通が切り換えられる。スプ
ール60はバネ62によって後退方向(図において右
方)に付勢され、図示の原位置にある状態ではブースタ
液圧室31を高圧ポート58から遮断し、液通路64を
経て低圧ポート54と連通させる。スプール60が前進
し、低圧ポート54が遮断され、高圧ポート58と液通
路64が連通させられることにより、ブースタ液圧室3
1のブースタ液圧が高められ、ブースタピストン32が
前進する。スプール60はリンク機構66によりブース
タピストン32とリアクションピストン38とに係合さ
せられており、スプール60の移動はリアクションピス
トン38のブースタピストン32に対する相対移動によ
って引き起こされる。リンク機構66はピン68によっ
て互いに回動可能に連結された第一リンク70と第二リ
ンク72とを備えたものであり、運動変換機構を構成し
ているが、これについては特開昭62−149547号
公報等により既に知られているため、詳細な説明は省略
する。
【0020】アキュムレータ56にはリザーバ52内の
ブレーキ液がモータ74により駆動されるポンプ76で
供給される。アキュムレータ56のパワー圧は、圧力セ
ンサ78の出力信号に基づいてモータ74の駆動が制御
されることにより一定範囲に保たれる。また、アキュム
レータ56のパワー圧の異常な低下は圧力スイッチ80
により検出され、警報が発せられる。一方、アキュムレ
ータ56のパワー圧の異常な上昇はリリーフバルブ82
によって防止される。
【0021】図1を参照して第1の実施例のマスタシリ
ンダ12の詳細を説明する。第1,第2加圧ピストン1
8,20は、加圧の際の液密性を保つためにカップシー
ル100でシールされており、第1ばね102と第1離
間限度規定部材104とで相対位置が規定されている。
第1ばね102は、それぞれに備えられたばね支持具1
06で支持され、第1,第2加圧ピストン18,20を
互いに離間する方向に付勢している。第1離間限度規定
部材104は、両部材をそれぞればね支持具106と一
体に形成された第1離間限度規定部材支持具108によ
って支持されており、第1ばね102の付勢力による第
1,第2加圧ピストン18,20の離間距離を規定す
る。第1離間限度規定部材104は軸部110と、軸部
110の一端に形成された大径の頭部112と、軸部1
10の他端に取り付けられた大径の弁子保持部114と
から構成されている。第1離間限度規定部材支持具10
8は第1離間限度規定部材104の軸部110より僅か
に大径の貫通穴を有しており、この貫通穴を第1離間限
度規定部材104の軸部110が貫通し、頭部112お
よび弁子保持部114が第1離間限度規定部材支持具1
08に係合させられるとともに第1,第2加圧ピストン
18,20の対向する面に軸方向に設けられた有底穴1
16,118内に軸方向に移動可能に収容されている。
そのため、第1ばね102の付勢力による第1,第2加
圧ピストン18,20の離間限度距離が軸部110の長
さで規定される。
【0022】第1加圧ピストン18の軸方向の中間部は
小径部120とされており、その小径部120の前端部
に直径方向に貫通穴122が設けられている。貫通穴1
22は、小径部120とシリンダボア16との間に形成
された円筒状の液室124,ポート126および液室1
24とポート126とを連通させる液通路128を経て
リザーバ52と連通させられている。また、第1加圧ピ
ストン18の有底穴116の底部には第1加圧室22と
貫通穴122とを連通させる連通穴130が設けられて
いる。第1離間限度規定部材104の弁子保持部114
は連通穴130を閉じるゴム製の弁子132を保持して
おり、かつ、第1離間限度規定部材支持具108との間
に設けられたばね134によって、弁子132が連通穴
130をふさぐ方向に付勢されている。本実施例におい
ては、弁子保持部114,連通穴130,弁子132,
ばね134等によって開閉弁136が構成されているの
である。
【0023】第2加圧ピストン20は、相対的に摺動可
能な第1部材140と第2部材142とに分割されてい
る。第1部材140の摺動部は円筒状を成しており、そ
の内面で第2部材142と摺動可能である。第1部材1
40と第2部材142との摺動部はシール材144によ
ってシールされており、両部材140,142の間に液
室148が形成されている。液室148内には、液室ば
ね152が備えられており、第1部材140と第2部材
142とが互いに離間する方向に付勢されている。ま
た、第1離間限度規定部材104の頭部112を収容す
る第1部材140の有底穴118の底部には、液室14
8と第1加圧室22とを連通させる絞り連通穴150が
設けられている。
【0024】第2部材142には直径方向に貫通穴15
6が形成され、液室158,液通路160およびポート
162を経てリザーバ52と連通させられている。第2
部材142とブロック154との間には第2加圧室24
が形成されており、第1加圧ピストン18と第2加圧ピ
ストン20との離間距離が規定されたのと同様に、第2
離間限度規定部材164と第2ばね166とでその離間
距離が規定されている。第2離間限度規定部材164の
弁子保持部168も、第1離間限度規定部材104の弁
子保持部114と同様、第2部材142に設けられた有
底穴170に軸方向に移動可能に収容されており、有底
穴170の底部と貫通穴156とを連通させる連通穴1
72、弁子174およびばね176と共に開閉弁178
を構成している。なお、第1,第2加圧室22,24
は、それぞれ第1,第2液通路180,182を経て、
図示しない前輪および後輪のブレーキ装置のホイールシ
リンダに連通させられている。
【0025】第2加圧ピストン20を構成する第1部材
140と第2部材142との合計寸法は、部品の寸法誤
差がない場合に必要とされる第2加圧ピストン20の長
さから、シリンダボア16内に直列に配置される全部品
の寸法公差の上限値の総和を差し引いた長さとされてい
る。そのため、全部品が正規の寸法で製造された場合に
は、第1部材140と第2部材142との間隔が、全部
品の寸法公差の上限値の総和に等しくなる。全部品が寸
法公差内で製造されている限り、寸法誤差の累積が必ず
2部材間の間隔の変化で吸収されるようにされているの
である。
【0026】次に第2加圧ピストン20による部品の累
積寸法誤差の吸収について説明する。シリンダハウジン
グ14とブースタハウジング28とによって軸方向の寸
法が決められたシリンダボア16,30の内部に複数の
部品が直列に組み込まれている。非制動状態で、ブース
タピストン32のストッパ部184がブースタハウジン
グ28の肩面186に当接して後退限度位置が決められ
る。一方、ブロック154の位置は端面187で決めら
れる。そして、これらブースタピストン32とブロック
154との間に、リアクションゴム40,中継ロッド3
9,第1加圧ピストン18,第2加圧ピストン20が直
列に配置されているのである。シリンダハウジング14
とブースタハウジング28の寸法よって決まる肩面18
6と端面187との距離と、シリンダボア16の内部で
直列に配列された複数の部品の軸方向の寸法の和とが同
一であれば部品は正規の状態で組み込まれ、問題ない
が、それぞれの部品が固有の寸法誤差を有し、上記距離
と部品寸法の和とが同一とならない場合、正規の状態で
組み込まれない。この距離と部品寸法の和との差が全部
品の累積寸法誤差であり、この累積寸法誤差によりマス
タシリンダ12が適正に作動をしなくなる場合がある。
【0027】第1加圧ピストン18と第2加圧ピストン
20との間、および第2加圧ピストン20とブロック1
54との間はそれぞれ第1ばね102と第2ばね166
とで連結されているため、本来その間隔は収縮自在であ
り、上記累積寸法誤差はこの部分で吸収させることがで
きる。しかし、第1加圧ピストン18および第2加圧ピ
ストン20には開閉弁136,178が設けられてお
り、その開閉弁136,178を適正に作動させるた
め、第1,第2加圧ピストン18,20の離間距離と第
2加圧ピストン20とブロック154との離間距離とが
規定されている。開閉弁136,178を適正に作動さ
せるためにはバルブリフト量を一定にする必要があるた
めである。したがって、第1加圧ピストン18と第2加
圧ピストン20との間、あるいは第2加圧ピストン20
とブロック154との間で上記累積誤差は吸収させるこ
とができないのである。
【0028】そのため、第2加圧ピストン20を2つに
分割し、その分割された第1部材140と第2部材14
2との間隔を変えることにより第2加圧ピストン20の
寸法を変え、累積寸法誤差を吸収させるのである。
【0029】上記肩面186と端面187との間に直列
に配列された部品の寸法和(誤差を含む)より肩面18
6と端面187との間の距離(誤差を含む)の方が小さ
い場合、第1部材140と第2部材142との間隔が正
規の大きさより小さくなる。第2加圧ピストン20は第
1部材140と第2部材142とに分割され、両部材1
40,142は互いに離間する方向に液室ばね152で
付勢されているが、その弾性係数は第1ばね102およ
び第2ばね166に比較して小さいため、第1,第2ば
ね102,166は収縮させられず、液室ばね154が
収縮させられて第1,第2部材140,142の間隔が
小さくなり、第1,第2加圧ピストン18,20の離間
距離および第2加圧ピストン20とブロック154との
離間距離が維持されるのである。
【0030】一方、肩面186と端面187との間に直
列に配列された部品の寸法和(誤差を含む)より肩面1
86と端面187との間の距離(誤差を含む)の方が大
きい場合、第1部材140と第2部材142との間隔が
正規の大きさより大きくなる。第1加圧ピストン18と
第2加圧ピストン20との離間限度距離は第1離間限度
規定部材104によって規定されており、第2加圧ピス
トン20とブロック154との離間限度距離も第2離間
限度規定部材164によって規定されている。そのた
め、累積寸法誤差は、第1,第2部材140,142の
間隔が大きくなることによって調整され、第1,第2加
圧ピストン18,20の離間距離および第2加圧ピスト
ン20とブロック154との離間距離は維持されるので
ある。
【0031】なお、第1,第2部材140,142間の
間隔が調整される際、液室148のブレーキ液量の調整
は、第1加圧室22との間で絞り連通穴150を経て行
われるが、この絞り連通穴150は、後に述べるように
ブレーキペダル26に操作力が加えられているときの第
1,第2部材140,142間の摺動を抑え、操作時に
おけるアイドルストロークを減少させる効果を有する。
【0032】次に作動を説明する。ブレーキペダル26
が踏み込まれれば、リアクションピストン38がブース
タピストン32に対して相対的に前進するため、リンク
機構66によって、スプール60が前進させられ、パワ
ー圧がブースタ液圧室31内に供給される。そのブース
タ液圧によりブースタピストン32が前進させられ、リ
アクションゴム40および中継ロッド39を介して第1
加圧ピストン18を前進させる。第1加圧ピストン18
の前進につれて、第1離間限度規定部材104の弁子保
持部114および弁子132がばね134の付勢力によ
って連通穴130に接近する。さらに第1加圧ピストン
18が前進すると弁子132によって連通穴130が閉
じられ、開閉弁136が閉状態となり、第1加圧室22
に液圧が発生する。
【0033】第2加圧ピストン20の第1部材140が
液圧により前方に押され、第1部材140と第2部材1
42との間隔が縮められようとする。しかし、両部材1
40,142の間に形成された液室148にはブレーキ
液が満たされており、これが排出されない限り両部材1
40,142間の間隔は縮まらない。液室148と第1
加圧室22とは絞り連通穴150で連通されているが、
この絞り連通穴150は液室148から流出するブレー
キ液に絞り作用を与えるため、ブレーキ液は容易には流
出しない。したがって、第一部材140に液圧が加えら
れても第1部材140と第2部材142との間隔は殆ど
縮まらず、第1部材140の動きが、そのまま第2部材
142に伝達される。そのため、第1加圧ピストン18
により第1加圧室22内に液圧が発生させられると同時
に第2加圧ピストン20が全体としてシリンダボア16
内を摺動し、第2部材142に備えられた開閉弁178
が閉じて第2加圧室24に液圧が発生する。
【0034】第1,第2加圧室22,24に発生した液
圧は、第1,第2液通路180,182を経て、図示し
ないブレーキホイールシリンダに伝達される。その結
果、運転者の希望する減速度が生ずれば、ブレーキペダ
ル26の踏込みが停止させられる。しかし、第1,第2
部材140,142の第1,第2加圧室22,24側の
受圧面積が液室148側の受圧面積より大きく、液室1
48の液圧が第1加圧室22の液圧より高いため、液室
148から第1加圧室22へのブレーキ液の流出が続
き、両部材140,142が摺動し、やがて両部材14
0,142が当接して停止する。その結果、液室148
の液圧と第1,第2加圧室22,24の液圧とが同一と
なってブレーキ液の流出も停止する。
【0035】ブレーキペダル26の踏込みが解除される
と、第1,第2加圧室22,24の液圧が速やかに低下
する。第1,第2加圧ピストン18,20の位置が初期
位置に近づけば、開閉弁136,178が開き、第1,
第2加圧室22,24とリザーバ52とが連通させられ
て液圧が完全に消滅する。ここで、第1部材140と第
2部材142との間隔の回復は緩やかに行われ、第1部
材140と第2部材142とがブレーキ操作前の位置に
戻るには時間を要する。第1加圧室22の液圧の低下に
伴って液室124内の液圧が低下し、第1加圧室22と
液室124との液圧のバランスがとれると、液室ばね1
52の作用により第1部材140と第2部材142とが
離間する方向に移動を開始するが、第1加圧室22のブ
レーキ液は径の小さい絞り連通穴150を経て液室12
4内に流入するため、液室124内部にブレーキ液が速
やかに流入できず時間を要するのである。
【0036】以上の如く、部品の累積寸法誤差が吸収さ
れることにより、ブレーキ性能の低下が回避され、アイ
ドルストロークが減少させられる。
【0037】以上から明らかなように、本実施例では、
ブレーキペダル26および入力ロッド41がブレーキ操
作装置を構成し、中継ロッド39が伝達部材を構成し、
第1加圧ピストン18,第2加圧ピストン20およびブ
ロック154が加圧室画定部材を構成し、第1ばね10
2および第2ばね166が加圧室画定部材を離間方向に
付勢する第1弾性部材を構成する。また、第1加圧室2
2が液室外部を構成し、液室ばね152が第1および第
2部材を互いに離間させる方向に付勢する第2弾性部材
を構成する。
【0038】なお、部品の累積寸法誤差の吸収は、第2
加圧ピストン20の代わりに図3の第2の実施例に示す
如く、シリンダボア16の底部によって行われてもよ
く、図4の第3の実施例に示す如く、第1加圧ピストン
18によって行われてもよい。
【0039】図3の第2の実施例では、ブロック200
とシリンダハウジング14とがカップシール201によ
ってシールされ、液密かつ相対的に摺動可能である。ブ
ロック200とシリンダハウジング14の底部202と
の間には液室203が形成され、液室ばね204が備え
られている。マスタシリンダおよびブレーキブースタを
構成する部品の累積寸法誤差は、ブロック200が底部
202に対して摺動することによって吸収される。換言
すれば、従来、一体的に固定されて第2加圧室24の一
方の加圧室画定部材を構成していたシリンダハウジング
14の底部202とブロック200とが相対的に摺動可
能とされて、ブロック200が第1部材、底部202が
第2部材として機能するようにされているのである。ま
た、液室203は、底部202に備えられたエア抜き弁
207を開状態とすることによりポート162を介して
リザーバに連通されており、液室203内のエア抜きを
行い得るようにされている。
【0040】作動に関しては第1の実施例と同様である
が、本実施例においては、ブロック200の底部202
に対する摺動によって排除されるブレーキ液が全て第2
加圧室24へ流入する点において異なっている。第1の
実施例においては、第1部材140と第2部材142と
の摺動によって、液室148内のブレーキ液のみならず
液室158のブレーキ液も排除され、前者は第1加圧室
22へ流入するが、後者はリザーバへ戻るため、後者の
分だけブレーキペダル26のストロークが無駄になる不
利があったのであるが、本実施例においてはこの不利が
回避されているのである。また、本実施例においては、
液室203の断面積が第2加圧室24の断面積と同じで
あるため、両室の液圧がほぼ同じであり、液室203内
のブレーキ液は第2ばね166と液室ばね204との付
勢力の差のみによって押し出されるため流出量が僅かで
済み、ブロック200の摺動速度が小さくなる利点もあ
る。さらに、ブロック200と底部202との摺動部の
シールにカップシール201が使用されているため、ブ
レーキ解除時に第2加圧室24から液室203にブレー
キ液が流入することによってブロック200が速やかに
元の位置に復帰する利点もある。一旦解除されたブレー
キペダルが直ちに踏み込まれる場合でも、ブロック20
0が元の位置に復帰しているため、本発明の効果を享受
することができるのである。
【0041】図4の第3の実施例では、第1加圧ピスト
ン208が2分割されて部品の累積寸法誤差が吸収され
る。中継ロッド39と当接する第1部材210と、第1
加圧室22に面し液通路128を備える第2部材212
とがカップシール213によってシールされ、液密かつ
摺動可能に嵌合されて第1加圧ピストン208が構成さ
れる。第1部材210と第2部材212との間には液室
214が形成され、液室214と液通路128とを連通
する絞り連通穴216が第2部材212に形成されてい
る。また、液室214には液室ばね218が備えられ、
第1部材210と第2部材212とが互いに離間する方
向に付勢されている。マスタシリンダとブレーキブース
タとを構成する部品の累積寸法誤差は、第1の実施例と
同様に吸収される。また、作動に関しても第1の実施例
と同様である。なお、本実施例では、液通路128が液
室外部を構成し、液室ばね218が第1および第2部材
を互いに離間させる方向に付勢する第2弾性部材を構成
する。
【0042】以上、いくつかの実施例について説明した
が、本発明はこれらに限られるものではない。例えば、
マスタシリンダはタンデム式でなくともよく、単一のピ
ストンから構成されるものでもよい。また、マスタシリ
ンダに連結されるブースタは液圧式でなくてもよく、連
結されなくてもよい。また、分割された加圧室画定部材
間のクリアランスは各部品の寸法公差の上限値の総和に
限られるものではない。部品の寸法誤差の累積を吸収し
得る大きさ以上であればよいのである。第1部材と第2
部材とを離間させる方向に付勢する第2弾性部材も液室
内に設けられている必要はなく、液室外部に設けられて
もよい。その他、特許請求の範囲を逸脱すること無く、
当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した態様
で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例である液圧ブレーキ装
置のマスタシリンダの要部の正面断面図である。
【図2】 上記液圧ブレーキ装置の系統図である。
【図3】 本発明の第2の実施例であるマスタシリンダ
の部分正面断面図である。
【図4】 本発明の第3の実施例であるマスタシリンダ
の部分正面断面図である。
【符号の簡単な説明】
12 マスタシリンダ 14 シリンダハウジング 16 シリンダボア 18 第1加圧ピストン 20 第2加圧ピストン 22 第1加圧室 24 第2加圧室 26 ブレーキペダル 38 リアクションピストン 39 中継ロッド 40 リアクションゴム 41 入力ロッド 52 リザーバ 102 第1ばね 104 第1離間限度規定部材 130 連通穴 136 開閉弁 140 第1部材 142 第2部材 148 液室 150 絞り連通穴 152 液室ばね 164 第2離間限度規定部材 166 第2ばね 172 連通穴 178 開閉弁 200 ブロック 202 液室 204 液室ばね 210 第1部材 212 第2部材 214 液室 216 絞り連通穴 218 液室ばね

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ操作装置の操作力を伝達する伝
    達部材と、 ハウジングのシリンダボア内で互いに接近,離間可能に
    対向して加圧室を画定し、前記伝達部材に加わるブレー
    キ操作装置の操作力に応じて加圧室内のブレーキ液を加
    圧する少なくとも2個の加圧室画定部材と、 それら互いに対向する加圧室画定部材間に設けられ、そ
    れら加圧室画定部材を離間する方向に付勢する第1弾性
    部材およびその第1弾性部材の付勢力による加圧室画定
    部材の離間限度を規定する離間限度規定部材と、その離
    間限度規定部材に連結され、ブレーキ液を貯蔵するリザ
    ーバと前記加圧室との間の連通穴を互いに対向する加圧
    室画定部材が離間限度にある状態では開き、離間限度か
    ら設定距離以上接近した状態では閉じる開閉弁とを備え
    るマスタシリンダ装置において、 前記加圧室画定部材のいずれかを、互いに接近,離間可
    能な第1部材と第2部材とに分割してそれら両部材の間
    に液室を形成し、その液室と液室外部とを絞りつつ連通
    させる絞り連通穴を設けるとともに、第1および第2部
    材を前記第1弾性部材より弱い力で互いに離間する方向
    に付勢する第2弾性部材を設けたことを特徴とするマス
    タシリンダ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020006919A (ko) * 2000-07-14 2002-01-26 밍 루 마스터실린더 조립체
JP2002067921A (ja) * 2000-08-30 2002-03-08 Aisin Seiki Co Ltd ブレーキマスタシリンダ

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KR20020006919A (ko) * 2000-07-14 2002-01-26 밍 루 마스터실린더 조립체
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