JP4701543B2 - 車両用ブレーキ液圧発生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、車両用ブレーキ液圧発生装置にするものである。
【0002】
【従来の技術】
特開平3−45458号公報には、ブースタ本体と、このブースタ本体に前後動可能に収容され、マスタシリンダのマスタシリンダピストンの後面との間にブースト室(圧力室)を画成し、且つ所定の前進位置でマスタシリンダピストンに当接する制御ピストンと、この制御ピストンに前後動可能に収容されて前面をブースト室に連通させ、且つ所定の前進位置で制御ピストンに当接する弁ピストンと、同じく制御ピストンに前後動可能に収容されると共にブレーキ操作部材に連結され、弁ピストンの後面との間に反力室を画成し、且つ所定の前進位置で弁ピストンに当接する反力ピストンと、反力室に蓄圧室を連通させるストロークアキュームレータと、ブースト室および液圧源間の流路に介入するよう制御ピストンおよび弁ピストン間に構成され、弁ピストンの後退時に閉弁し前進時に開弁する入り口弁と、ブースト室および作動液タンク間の流路に介入するよう制御ピストンおよび弁ピストン間に構成され、弁ピストンの前進時に閉弁する出口弁と、ブースト室および作動液タンク間を結ぶ流路に介装され、液圧源の圧力が所定値以下に低下したとき(液圧源が失陥したとき)ブースト室からの作動液の流出を許容する非常制御弁とを備えた車両用液圧式倍力装置が記載されている。
【0003】
液圧源は、アキュームレータと、電動モータにより駆動されて液体タンクの液体をアキュームレータに圧送する液圧ポンプと、車両のイグニッションスイッチがオンの状態の下でアキュームレータの圧力に応じて電動モータを作動/停止させる蓄圧制御装置とからなる。
【0004】
この液圧式倍力装置においては、ブレーキ操作部材により反力ピストンを前進させれば、その前進に応じて液圧源の液圧をブースト室に供給し、それによりマスタシリンダを倍力作動させることができる。即ち、反力ピストンの前進に応じて反力室に発生するストロークアキュームレータの液圧が弁ピストンを前進方向へ押圧する力と、ブースト室の液圧が弁ピストンを後退方向へ押する力とが釣り合うように弁ピストンが入り口弁および出口弁を開閉し、ブースト室の圧力を制御する。
【0005】
液圧源が失陥した場合は、ブレーキ操作部材により反力ピストンを前進させると、反力ピストン、弁ピストンおよび制御ピストンが互いに順次当接し、三者一体となって前進する。しかも非常制御弁は液圧源の液圧による閉鎖力を失うので、ブースト室の圧力は非常制御弁を介して作動液タンクに解放される。従って、制御ピストンは前進直後マスタシリンダピストンに当接してこれを機械的に作動させることができる。即ち、制御ピストンおよびマスタシリンダピストンが直径を異にするも、ブースト室の液圧に邪魔されずに制御ピストンの動きをマスタシリンダピストンに直接伝達することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来装置においては、入り口弁および出口弁が所謂スプール弁構造のものであり、所謂ポペット弁構造に比べて入力−出力特性が滑らかである利点があるものの、摺動部からの作動液漏れが避けられない。そのため、車両を使用しない状態が長期にわたると、液圧源の液圧がゼロに低下し、非常制御弁がブースト室を作動液タンクに連通した状態となる。この状態から車両を使用する場合、ブレーキ操作部材を操作した状態でイグニッションスイッチをオンにする。液圧源においては、電動モータにより液圧ポンプが駆動されて作動液タンクの作動液がアキュームレータへ圧送される。アキュームレータに圧送される作動液は、ブレーキ操作部材の操作に応じて開いている入り口弁を通ってブースト室に流入するが、ブースト室は非常制御弁により作動液タンクに連通しているため、入り口弁からブースト室に流入した作動液は作動液タンクへと還流する。要するに、液圧源の液圧がゼロの状態から車両を使用するためにブレーキ操作部材を操作し且つイグニッションスイッチをオンにしても、液圧源に液圧が蓄圧されない。そのため、液圧源の失陥時と同じブレーキ液圧しか発生できない。
【0007】
この出願の請求項1に係る発明は、液圧源の失陥時には圧力室(ブースト室)がリザーバ(作動液タンク)に連通してブレーキ操作部材によりマスタシリンダピストンが機械的に作動されると共に、液圧源の液圧がゼロの状態からブレーキ操作部材を操作し且つイグニッションスイッチをオンにしたときも液圧源に液圧が蓄圧されるように構成することを目的とする。
【0008】
この出願の請求項2に係る発明は、液圧源の失陥時には圧力室(ブースト室)がリザーバ(作動液タンク)に連通してブレーキ操作部材によりマスタシリンダピストンが機械的に作動されると共に、液圧源の液圧がゼロの状態からブレーキ操作部材を操作し且つイグニッションスイッチをオンにしたときも液圧源に液圧が蓄圧されるように構成し、更に構成部材をより少なくしてより安価にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この出願の請求項1に係る発明は、ブレーキ操作部材に対するブレーキ操作とは無関係に所定の液圧を発生し出力する液圧源と、この液圧源の出力液圧の失陥に応じて前記ブレーキ操作部材から伝達される力によって前方へ摺動されるマニュアル作動ピストンと、このマニュアルピストンの前方に位置し前記マニュアル作動ピストンとの間に圧力室を形成すると共にその前方にマスタシリンダ圧力室を形成し前記圧力室の液圧または前記マニュアル作動ピストンにより前方へ摺動されるマスタシリンダピストンと、前記マニュアル作動ピストン内に位置して前記液圧源から供給される液圧を前記ブレーキ操作部材から弁部材に伝達される力に応じた液圧に減圧して前記圧力室に出力する調圧弁とを備えた車両用ブレーキ液圧発生装置において、前記液圧源の出力液圧の失陥に応じて前記圧力室とリザーバとを連通する通路を開く第1の開閉弁と、前記液圧源の出力液圧を前記調圧弁に導く液圧路に介装されて前記液圧源の出力液圧が、前記第1の開閉弁が開くときの前記液圧源の出力液圧値よりも高い所定液圧値以下に低下したことに応じて前記液圧源を前記調圧弁から遮断する第2の開閉弁を備えたことを特徴とする車両用ブレーキ液圧発生装置である。
【0010】
このように構成された車両用ブレーキ液圧発生装置においては、液圧源の正常時(液圧源に所定範囲の液圧が蓄圧されている状態)には、第1の開閉弁が閉じ且つ第2の開閉弁が開き、マニュアル作動ピストンとマスタシリンダピストンとの間の圧力室にはブレーキ操作部材に加えられた操作力に応じた液圧が調圧弁によりマニュアル作動ピストンとマスタシリンダピストンとの間の圧力室に供給され、この液圧によりマニュアル作動ピストンが戻り位置に保持されると共にマスタシリンダピストンが前方へ摺動されてマスタシリンダ圧力室にブレーキ液圧が発生される。
【0011】
液圧源の失陥時には、第1の開閉弁が開いてマニュアル作動ピストンとマスタシリンダピストンとの間の圧力室がリザーバに連通し、ブレーキ操作部材の操作によりマニュアル作動ピストンが前方へ摺動されてマスタシリンダピストンに当接しマスタシリンダピストンが前方へ摺動されてマスタシリンダ圧力室にブレーキ液圧が発生される。
【0012】
そして、液圧源の液圧がゼロの状態からブレーキ操作部材を操作し且つイグニッションスイッチをオンにしたときは、液圧源の液圧がゼロであることに応じて第1の開閉弁が開いてマニュアル作動ピストンとマスタシリンダピストンとの間の圧力室がリザーバに連通するが、第2の開閉弁が閉じて液圧源が調圧弁から遮断されるため、液圧源の液圧ポンプの作動によりリザーバからアキュームレータに圧送される作動液が調圧弁と圧力室を経てリザーバに還流することが阻止され、液圧源において蓄圧がなされ、液圧源の出力液圧の上昇により第1の開閉弁が閉じ、液圧源の出力液圧が所定液圧値よりも高くなれば第2の開閉弁が開くため、液圧源の正常時と同様にしてマスタシリンダ圧力室にブレーキ液圧が発生される。
【0013】
この出願の請求項2に係る発明は、ブレーキ操作部材に対するブレーキ操作とは無関係に所定の液圧を発生し出力する液圧源と、この液圧源の出力液圧の失陥に応じて前記ブレーキ操作部材から伝達される力によって前方へ摺動されるマニュアル作動ピストンと、このマニュアルピストンの前方に位置し前記マニュアル作動ピストンとの間に圧力室を形成すると共にその前方にマスタシリンダ圧力室を形成し前記圧力室の液圧または前記マニュアル作動ピストンにより前方へ摺動されるマスタシリンダピストンと、前記マニュアル作動ピストン内に位置して前記液圧源から供給される液圧を前記ブレーキ操作部材から弁部材に伝達される力に応じた液圧に減圧して前記圧力室に出力する調圧弁とを備えた車両用ブレーキ液圧発生装置において、前記液圧源の出力液圧を前記調圧弁に導く液圧路に弁切換弁が介装されており、この切換弁は、前記液圧源の出力液圧が第1の所定液圧値未満であることに応じて第1の位置を占め、前記液圧源の出力液圧が第1の所定液圧値以上且つ第2の所定液圧値未満であることに応じて第2の位置を占め、前記液圧源の出力液圧が第2の所定液圧値以上であることに応じて第3の位置を占め、その第1の位置では前記液圧源を前記調圧弁から遮断すると共に前記調圧弁を前記リザーバに連通し、その第2の位置では前記液圧源を前記調圧弁に連通すると共に前記調圧弁を前記リザーバから遮断し、その第3の位置では前記液圧源を前記調圧弁に連通すると共に前記液圧源を前記リザーバに連通するように構成されていることを特徴とする車両用ブレーキ液圧発生装置である。
【0014】
上記第1の所定液圧値は、液圧源の出力液圧の正常下限値である。また、第2の所定液圧値は、液圧回路の許容液圧の上限値である。
【0015】
このように構成された車両用ブレーキ液圧発生装置においては、液圧源の正常時には、切換弁が第2の位置を占めて液圧源を調圧弁に連通すると共に調圧弁をリザーバから遮断し、マニュアル作動ピストンとマスタシリンダピストンとの間の圧力室にはブレーキ操作部材に加えられた操作力に応じた液圧が調圧弁により供給され、この液圧によりマニュアル作動ピストンが戻り位置に保持されると共にマスタシリンダピストンが前方へ摺動されてマスタシリンダ圧力室にブレーキ液圧が発生される。
【0016】
液圧源の失陥時には、切換弁が第1の位置を占めて液圧源を調圧弁から遮断すると共に調圧弁をリザーバに連通し、ブレーキ操作部材が操作された状態ではマニュアル作動ピストンとマスタシリンダピストンとの間の圧力室が調圧弁と切換弁を順次介してリザーバに連通し、ブレーキ操作部材の操作によりマニュアル作動ピストンが前方へ摺動されてマスタシリンダピストンに当接しマスタシリンダピストンが前方へ摺動されてマスタシリンダ圧力室にブレーキ液圧が発生される。
【0017】
そして、液圧源の液圧がゼロの状態からブレーキ操作部材を操作し且つイグニッションスイッチをオンにしたときは、液圧源の液圧がゼロであることに応じて切換弁が第1の位置を占めて液圧源を調圧弁から遮断するため、液圧源の液圧ポンプの作動によりリザーバからアキュームレータに圧送される作動液がリザーバに還流することが阻止され、液圧源において蓄圧がなされ、液圧源の出力液圧が第2の所定値以上に到達すれば切換弁が第2の位置に切換るため、液圧源の正常時と同様にしてマスタシリンダ圧力室にブレーキ液圧が発生される。
【0018】
更に、液圧源の出力液圧が第2の所定液圧値以上のときには切換弁が第3の位置を占めて液圧源を調圧弁に連通すると共に液圧源をリザーバに連通する。これは、所謂リリーフ弁機能であり、液圧源の出力液圧の上昇は第2の所定液圧値までに制限される。
【0019】
上記切換弁は、上記第1の開閉弁と上記第2の開閉弁の機能を果たす上、液圧により作動する装置に通常設置されるリリーフ弁の機能を果たす。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、この出願の請求項1に係る発明の実施形態である車両用ブレーキ液圧発生装置10の全体構成を示す図である。この車両用ブレーキ液圧発生装置10は、図1に示すように、車両のイグニッションスイッチ(図示省略)のオン状態の下において、ブレーキ操作部材であるブレーキペダル11の踏み込み操作、即ちブレーキ操作部材に対するブレーキ操作とは無関係に所定の液圧P1を発生し出力する液圧源12を備える。この液圧源12は、作動液を加圧状態で蓄積するためのアキュームレータ12aと、このアキュームレータ12aに蓄積されている液圧を検出して電気的制御装置12cに出力する圧力センサ12bと、電気的制御装置12cにより圧力センサ12bの検出出力に応じて駆動される直流電動機12dと、この直流電動機12dにより駆動されることでリザーバ13内の作動液をアキュームレータ12aに圧送する液圧ポンプ12eとを備えており、アキュームレータ12aの液圧は所定の上限値と下限値の間に維持される。尚、図示されていないが、液圧源12の出力液圧の許容上限値を規定するリリーフ弁が付設されている。
【0021】
液圧源12が出力する液圧は、液圧路36を介して固定のシリンダ14の入口14aに供給される。このシリンダ14は、入口14a、戻し口14bおよび連通口14cと、2つのブレーキ液圧出力口14d、14eを有する。シリンダ14は後方側部分(図1で右側部分)が大径で前方側部分(図1で左側部分)は小径とされた段付内孔を有しており、段付内孔の大径部分内には、調圧弁15の弁ボデーを兼ねるマニュアル作動ピストン16がシリンダ14に対して液密で且つ摺動自在に設置されている。
【0022】
マニュアル作動ピストン16の後端部は、小径とされていて、シリンダ14の後端壁を液密で且つ摺動自在に貫通してシリンダ14の後方へ突出している。また、段付内孔の小径部分内には、マニュアル作動ピストン16の前方に位置する第1のマスタシリンダピストン17とこのマスタシリンダピストン17の前方に位置する第2のマスタシリンダピストン18がそれぞれシリンダ14に対して液密で且つ摺動自在に設置されている。マスタシリンダピストン17、18間に形成された第1のマスタシリンダ圧力室19は、ブレーキ液圧出力口14dと液圧路20を介してホイールシリンダ21と接続される。また、第2のマスタシリンダピストン18とシリンダ14の前端壁との間に形成された第2のマスタシリンダ圧力室22は、ブレーキ液圧出力口14eと液圧路23を介してホイールシリンダ24と接続される。マスタシリンダ圧力室19、22内には、マスタシリンダピストン17、18を図1に示す戻り位置に戻すためのスプリング25、26が設置されている。マスタシリンダピストン17、18が図1の戻り位置を占める場合、マスタシリンダ圧力室19がマスタシリンダピストン17の孔17aとシリンダの孔14fを介してリザーバ13と連通し、またマスタシリンダ圧力室22がマスタシリンダピストン18の孔18aとシリンダの孔14gを介してリザーバ13と連通する。第1のマスタシリンダピストン17が戻り位置から前方へ摺動させられると、スプリング25を介して第2のマスタシリンダピストン18が戻り位置から前方へ摺動され、マスタシリンダ圧力室19、22がリザーバ13から遮断され、マスタシリンダ圧力室19、22にブレーキ液圧が発生しホイールシリンダ21、24に対して出力される。
【0023】
マニュアル作動ピストン16内には、ブレーキペダル11に連動する入力部材27と調圧弁15とが同軸に設置される。調圧弁15は、マニュアル作動ピストン16の内孔に摺動可能に嵌合した弁スプール(弁部材)15aと、この弁スプール15aを右方へ復帰させるコイルスプリング15bとを備える所謂スプール弁構造のものである。弁スプール15aの後端部は入力部材27が位置する戻し室32内に位置する。この戻し室32は、マニュアル作動ピストン16の孔16bとシリンダ14も戻し口14bを順次介してリザーバ13と常時連通する。戻しマニュアル作動ピストン16内に弁スプール15aにより形成される出力液圧室15cは、マニュアル作動ピストン16の孔16aを介して、マニュアル作動ピストン16と第1のマスタシリンダピストン21との間に形成された圧力室28と常時連通する。この圧力室28は連通口14cと液圧路29を介してリザーバ13と接続される。
【0024】
戻し室32内にて弁スプール15aの後端により支持されたリテーナ30と入力部材27との間には、ブレーキペダル11が踏込まれたときに入力部材27およびブレーキペダル11にストロークをもたらすと同時に入力部材27に加えられたブレーキ操作力を弁スプール15aに伝達するための、圧縮可能なコイルスプリング31が介在する。コイルスプリング31の取付荷重は、コイルスプリング15bの取付荷重よりも小さい。
【0025】
調圧弁15の弁スプール15aが図1に示す位置に位置する状態が調圧弁15の出力減少状態であり、出力液圧室15cが入口14aから遮断され且つ戻し室32に連通される。弁スプール15aが図の位置から左方へ所定量摺動した状態が調圧弁15の出力保持状態であり、出力液圧室15cが入口14aおよび低圧室32の両方から遮断される。弁スプール15aが出力保持状態の位置から左方へ摺動した状態が調圧弁15の出力増加状態であり、出力液圧室15cが低圧室32から遮断され且つ入口14aに連通する。
【0026】
マニュアル作動ピストン16とマスタシリンダピストン17との間の圧力室28をリザーバ13に接続する液圧路29には、液圧源12の出力液圧に応動する開閉弁33が介装される。そして、液圧源12の出力液圧を調圧弁15に導く液圧路36には、液圧源12の出力液圧に応動する開閉弁34が介装される。開閉弁33は、液圧源12の出力液圧が第1の所定液圧値(ほぼゼロに設定される)を超えていることに応じて閉となり、液圧源12の出力液圧が第1の所定液圧値以下に低下したことに応じて開となる構成である。開閉弁34は、液圧源12の出力液圧が第1の所定液圧値よりも高い第2の所定値を超えていることに応じて開となり、液圧源12の出力液圧が第2の所定液圧値以下に低下したことに応じて閉となる構成である。開閉弁33、34の各々は、液圧源12の出力液圧とこれに対抗するスプリングとにより動作するものである。
【0027】
図1の状態は、液圧発生装置12が正常状態にあり且つブレーキペダル11が踏まれていない状態であり、調圧弁16は出力減少状態となっており、ホイールシリンダ18の液圧は最低となっている。そして、開閉弁33が閉じて圧力室28がリザーバ13から遮断され、開閉弁34が開いて液圧源12の出力液圧が調圧弁12に供給されている。
【0028】
図1の状態においてブレーキペダル11が踏込まれると、調圧弁15は、液圧発生装置12から供給される液圧を、入力部材27からコイルスプリング31を介して弁スプール15aに付与される力に応じた液圧に減圧調整して出力する。調圧弁15の出力液圧は、圧力室28に供給され、圧力室28の昇圧によりマスタシリンダピストン17、18が前方へ摺動され、マスタシリンダ圧力室19、22には圧力室28の液圧に応じたブレーキ液圧が発生されてホイールシリンダ21、24に対し供給される。この間、弁スプール15aには出力液圧室15cの液圧(圧力室28の液圧)に応じた力で後方へ付勢され、この付勢力が反力としてブレーキペダル11に伝達する。また、マニュアル作動ピストン16は、圧力室28の液圧により図1に示す戻り位置に保持される。
【0029】
液圧発生装置12の出力液圧が失陥した場合には、開閉弁33は開となり、圧力室28がリザーバと連通する。ブレーキペダル11が踏み込まれると、入力部材27がリテーナ30を介してマニュアル作動ピストン16に当接してマニュアル作動ピストン16を前方へ摺動させる。これによりマニュアル作動ピストン16がマスタシリンダピストン17に当接して、マスタシリンダピストン17、18を前方へ摺動させる。従って、マスタシリンダ圧力室19、22にはブレーキ操作力に応じたブレーキ液圧が発生されてホイールシリンダ21、24に対し供給される。
【0030】
液圧源12の液圧がゼロの状態からブレーキペダル11を踏み込み且つイグニッションスイッチをオンにしたときは、液圧源12の液圧がゼロであることに応じて開閉弁33が開いて圧力室28がリザーバ13に連通するが、開閉弁34が閉じて液圧源12が調圧弁15から遮断されるため、液圧源12の液圧ポンプ12eの作動によりリザーバ13からアキュームレータ12aに圧送される作動液が調圧弁15と圧力室28を経てリザーバ13に還流することが阻止され、液圧源12において蓄圧がなされ、液圧源12の出力液圧が第1の所定液圧値よりも高くなれば開閉弁33が閉じ、液圧源12の出力液圧が第2の所定液圧値よりも高くなれば開閉弁34が開くため、液圧源12の正常時と同様にしてマスタシリンダ圧力室19、22にブレーキ液圧が発生される。
【0031】
図2は、この出願の請求項2に係る発明の実施形態である車両用ブレーキ液圧発生装置110の全体構成を示す図である。この車両用ブレーキ液圧発生装置110は、図1の車両用ブレーキ液圧発生装置10の開閉弁33、34を設ける替わりに切換弁135を設けた点でのみ車両用ブレーキ液圧発生装置10と相違する。従って、この点について説明し、その他の部分の説明は、車両用ブレーキ液圧発生装置10の説明で用いた符号に100を追加した符号を車両用ブレーキ液圧発生装置10の構成要素に対応する構成要素に付すことによって省略する。
【0032】
切換弁135は、液圧源112の出力液圧を調圧弁115に導く液圧路136に介装されており、図2〜図5に示すように、液圧源112の出力側に連通される入り口135e、調圧弁115の入力側に連通される出口135fおよびリザーバ113に連通される戻し口135gを有したハウジング135aと、このハウジング135a内に設置された弁ボデー135bと、この弁ボデー135bの内孔に摺動自在に嵌合された弁スプール135cと、この弁スプール135cを図3〜5で右方向へ付勢するスプリング135dとで構成される。
【0033】
弁スプール135cを図3〜5で左方向へ付勢する付勢力を発生する液圧源112の出力液圧が第1の所定液圧値未満である場合、弁スプール135cは図3に示す第1の位置を占める。図3においては、入り口135eを出口135fから遮断すると共に出口135fを戻し口135gに連通する。換言すると、第1の位置においては、液圧源112を調圧弁115から遮断すると共に調圧弁115をリザーバ113に連通する。
【0034】
液圧源112の出力液圧が第1の所定液圧値以上且つ第2の所定液圧値未満である場合、弁スプール135cは図4に示す第2の位置を占める。図4においては、入り口135eを出口135fに連通すると共に出口135fを戻し口135gから遮断する。換言すると、第2の位置においては、液圧源112を調圧弁115に連通すると共に調圧弁115をリザーバ113から遮断する。
【0035】
液圧源112の出力液圧が第2の所定液圧値以上である場合、弁スプール135cは図5に示す第3の位置を占める。図5においては、入り口135eを出口135fに連通すると共に入り口135eを戻し口135gに連通する。換言すると、第3の位置においては、液圧源112を調圧弁115に連通すると共に液圧源112をリザーバ113に連通する。
【0036】
ここで、第1の所定液圧値は、液圧源112の出力液圧の正常下限値である。また、第2の所定液圧値は、液圧ポンプ112eから調圧弁115までの液圧路の許容液圧の上限値である。
【0037】
液圧源112の正常時には、切換弁135が第2の位置を占めて液圧源112を調圧弁115に連通すると共に調圧弁115をリザーバ113から遮断し、マニュアル作動ピストン116とマスタシリンダピストン117との間の圧力室128にはブレーキペダル111に加えられた操作力に応じた液圧が調圧弁115により供給され、この液圧によりマニュアル作動ピストン116が戻り位置に保持されると共にマスタシリンダピストン117、118が前方へ摺動されてマスタシリンダ圧力室119、122にブレーキ液圧が発生される。
【0038】
液圧源112の失陥時には、切換弁135が第1の位置を占めて液圧源112を調圧弁115から遮断すると共に調圧弁115をリザーバ113に連通し、ブレーキペダル111が操作された状態ではマニュアル作動ピストン116とマスタシリンダピストン117との間の圧力室128が調圧弁115と切換弁135を順次介してリザーバ113に連通するため、ブレーキペダル111の操作によりマニュアル作動ピストン116が前方へ摺動されてマスタシリンダピストン117に当接しマスタシリンダピストン117、118が前方へ摺動されてマスタシリンダ圧力室119、122にブレーキ液圧が発生される。
【0039】
そして、液圧源112の液圧がゼロの状態からブレーキペダル111を操作し且つイグニッションスイッチをオンにしたときは、液圧源112の液圧がゼロであることに応じて切換弁135が第1の位置を占めて液圧源112を調圧弁115から遮断するため、液圧源112の液圧ポンプ112eの作動によりリザーバ113からアキュームレータ112aに圧送される作動液がリザーバ113に還流することが阻止され、液圧源112において蓄圧がなされ、液圧源112の出力液圧が第1の所定値以上に到達すれば切換弁135が第2の位置に切換るため、液圧源112の正常時と同様にしてマスタシリンダ圧力室119、122にブレーキ液圧が発生される。
【0040】
更に、液圧源112の出力液圧が第2の所定液圧値以上のときには切換弁135が第3の位置を占めて液圧源112を調圧弁115に連通すると共に液圧源112をリザーバ113に連通する。これは、所謂リリーフ弁機能であり、液圧源112の出力液圧の上昇は第2の所定液圧値までに制限される。
【0041】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この出願の請求項1に係る車両用ブレーキ液圧発生装置においては、液圧源の失陥時には圧力室がリザーバに連通してブレーキ操作部材によりマスタシリンダピストンが機械的に作動されると共に、液圧源の液圧がゼロの状態からブレーキ操作部材を操作し且つイグニッションスイッチをオンにしたときも液圧源に液圧が蓄圧されるように構成されているので、液圧源の液圧がゼロの状態からブレーキ操作部材を操作し且つイグニッションスイッチをオンにしたときも正常時と同様にブレーキ液圧を発生することができる。
【0042】
また、、この出願の請求項2に係る車両用ブレーキ液圧発生装置においては、液圧源の失陥時には圧力室(ブースト室)がリザーバ(作動液タンク)に連通してブレーキ操作部材によりマスタシリンダピストンが機械的に作動されると共に、液圧源の液圧がゼロの状態からブレーキ操作部材を操作し且つイグニッションスイッチをオンにしたときも液圧源に液圧が蓄圧されるように構成されているので、液圧源の液圧がゼロの状態からブレーキ操作部材を操作し且つイグニッションスイッチをオンにしたときも正常時と同様にブレーキ液圧を発生することができる上、構成部材をより少なくしてより安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の請求項1に係る発明の実施形態であるる車両用ブレーキ液圧発生装置の全体構成を示す図である。
【図2】この出願の請求項2に係る発明の実施形態である車両用ブレーキ液圧発生装置の全体構成を示す図である。
【図3】図2中の切換弁の構成および作用を示す図である。
【図4】図2中の切換弁の構成および作用を示す図である。
【図5】図2中の切換弁の構成および作用を示す図である。
【符号の説明】
10、110・・車両用圧ブレーキ液圧発生装置
11、111・・・ブレーキペダル
12、112・・・液圧源
15、115・・・調圧弁
15a、115a・・・弁スプール(弁体)
16、116・・・マニュアル作動ピストン
17、117・・・マスタシリンダピストン
19、119・・・マスタシリンダ圧力室
28、128・・・圧力室
33,34・・・開閉弁
135・・・切換弁
29、36、136・・・液圧路
Claims (2)
- ブレーキ操作部材に対するブレーキ操作とは無関係に所定の液圧を発生し出力する液圧源と、この液圧源の出力液圧の失陥に応じて前記ブレーキ操作部材から伝達される力によって前方へ摺動されるマニュアル作動ピストンと、このマニュアルピストンの前方に位置し前記マニュアル作動ピストンとの間に圧力室を形成すると共にその前方にマスタシリンダ圧力室を形成し前記圧力室の液圧または前記マニュアル作動ピストンにより前方へ摺動されるマスタシリンダピストンと、前記マニュアル作動ピストン内に位置して前記液圧源から供給される液圧を前記ブレーキ操作部材から弁部材に伝達される力に応じた液圧に減圧して前記圧力室に出力する調圧弁とを備えた車両用ブレーキ液圧発生装置において、前記液圧源の出力液圧の失陥に応じて前記圧力室とリザーバとを連通する通路を開く第1の開閉弁と、前記液圧源の出力液圧を前記調圧弁に導く液圧路に介装されて前記液圧源の出力液圧が、前記第1の開閉弁が開くときの前記液圧源の出力液圧値よりも高い所定液圧値以下に低下したことに応じて前記液圧源を前記調圧弁から遮断する第2の開閉弁を備えたことを特徴とする車両用ブレーキ液圧発生装置。
- ブレーキ操作部材に対するブレーキ操作とは無関係に所定の液圧を発生し出力する液圧源と、この液圧源の出力液圧の失陥に応じて前記ブレーキ操作部材から伝達される力によって前方へ摺動されるマニュアル作動ピストンと、このマニュアルピストンの前方に位置し前記マニュアル作動ピストンとの間に圧力室を形成すると共にその前方にマスタシリンダ圧力室を形成し前記圧力室の液圧または前記マニュアル作動ピストンにより前方へ摺動されるマスタシリンダピストンと、前記マニュアル作動ピストン内に位置して前記液圧源から供給される液圧を前記ブレーキ操作部材から弁部材に伝達される力に応じた液圧に減圧して前記圧力室に出力する調圧弁とを備えた車両用ブレーキ液圧発生装置において、前記液圧源の出力液圧を前記調圧弁に導く液圧路に弁切換弁が介装されており、この切換弁は、前記液圧源の出力液圧が第1の所定液圧値未満であることに応じて第1の位置を占め、前記液圧源の出力液圧が第1の所定液圧値以上且つ第2の所定液圧値未満であることに応じて第2の位置を占め、前記液圧源の出力液圧が第2の所定液圧値以上であることに応じて第3の位置を占め、その第1の位置では前記液圧源を前記調圧弁から遮断すると共に前記調圧弁を前記リザーバに連通し、その第2の位置では前記液圧源を前記調圧弁に連通すると共に前記調圧弁を前記リザーバから遮断し、その第3の位置では前記液圧源を前記調圧弁に連通すると共に前記液圧源を前記リザーバに連通するように構成されていることを特徴とする車両用ブレーキ液圧発生装置。
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