JPH06170616A - 偏心量補正機構付工具装置 - Google Patents

偏心量補正機構付工具装置

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Publication number
JPH06170616A
JPH06170616A JP35177392A JP35177392A JPH06170616A JP H06170616 A JPH06170616 A JP H06170616A JP 35177392 A JP35177392 A JP 35177392A JP 35177392 A JP35177392 A JP 35177392A JP H06170616 A JPH06170616 A JP H06170616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shank
eccentric
tool
adjusting ring
hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP35177392A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Sugiya
健一 杉矢
Kazuhiko Matsuoka
和彦 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Kuroda Precision Industries Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Kuroda Precision Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Kuroda Precision Industries Ltd filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP35177392A priority Critical patent/JPH06170616A/ja
Publication of JPH06170616A publication Critical patent/JPH06170616A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で正確な加工をし得る偏心量補正機構付
工具装置を提供する。 【構成】 シャンク2の先端にシャンク2の回転中心と
同芯の無偏心ボス3を設け、シャンク2の回転中心と同
芯に調整リング5の後端に設けられた嵌合孔6に嵌合す
る。調整リング5の先端にシャンク2の回転中心と偏心
量Eを有して設けられた偏心孔11に、チップホルダ9
と同様にシャンク2の回転中心と偏心量Eを有して設け
られた偏心ボス10を嵌合する。無偏心ボス3と偏心ボ
ス10にシャンク2の回転中心と同芯に設けられた右ね
じ式タップ孔4と左ねじ式タップ孔11に固定ねじ17
を螺合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NCフライス盤やマシ
ニングセンタ等に用いられる偏心量補正機構付工具装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械の主軸にはチャックやシ
ャンク等を介してチップが装着されるため、主軸の回転
中心とチップの回転中心とが偏心してチップに振れが生
ずる場合が多い。この場合には、チップの中の振れが最
も大きい部分のみが工作物を加工することになるため、
その部分のみが摩耗してチップ全体の寿命が短くなって
しまうことになる。このため、主軸の振れ精度、チャッ
クの保持精度、シャンクの振れ精度等を高くすることに
よりチップの振れを小さくするようにしているが、工作
機械やチャックを長時間使用した場合にはそれらの振れ
精度が低下する。
【0003】また、工作物の種類に対応して工具を長く
した場合にもチップの振れが大きくなる。更に、加工の
途中でチップを交換した場合には、チップによって振れ
の大きさが異なるため、工作物の加工面に段差が生じて
品質が低下する問題点がある。
【0004】このような主軸とチップの間の偏心を減少
ことを意図した、特開昭59−76737号公報、同1
07807号公報が開示されている。ここでは、チャッ
クとシャンクの間に偏心量補正装置としての偏心スリー
ブが設けられ、この偏心スリーブを回動することにより
チップの偏心が補正されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例ではチャックとシャンクの間に偏心スリーブが
設けられているため、補正装置が大型かつ複雑になると
いう問題がある。また、補正装置がチップから離れた所
に設けられているため、チップが偏心し易いという問題
もある。
【0006】本発明の目的は、上述した問題点を解消
し、小型で高精度な偏心量補正機構付工具装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明に係る偏心量補正機構付工具装置は、回転駆
動されるシャンクと、該シャンクに一端を回動自在に嵌
合する調整リングと、工具取付端を有し前記調整リング
の他端に回動自在に嵌合する工具ホルダとから成り、こ
れらの嵌合部分の少なくとも一方を前記シャンクの回転
中心軸に対して偏心させ、前記工具ホルダを中心軸方向
に向けた固定ねじにより前記シャンクに連結し、前記工
具取付端の中心を前記シャンクの回転中心軸に初期位置
で同芯としたことを特徴とする。
【0008】
【作用】上述の構成を有する偏心量補正機構付工具装置
は、調整リングにシャンクと工具ホルダとを嵌合し、こ
れらの嵌合部分の少なくとも一方をシャンクに対して偏
心させて固定ねじにより固定し、調整リングと工具ホル
ダを回動してシャンクと工具ホルダの間の偏心量を補正
する。
【0009】
【実施例】本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は一部を断面で示す正面図、図2は要部拡大
断面図、図3はその右側面図であり、チャック1にはシ
ャンク2の後端部2aが挿入固定され、チャック1が図
示しない工作機械の主軸に取り付けられることにより、
主軸の回転がチャック1を介してシャンク2に伝えられ
るようになっている。シャンク2の先端部2bには、シ
ャンク2の回転中心と同芯に小径の無偏心ボス3が突出
されており、その中心部には右ねじ式タップ孔4がシャ
ンク2の回転中心軸と同芯に設けられている。
【0010】また、無偏心ボス3には調整リング5の一
端が嵌合されており、調整リング5の外径はシャンク2
の外径と略同径とされ、調整リング5の無偏心ボス3と
の嵌合孔6はシャンク2の回転中心軸と同芯とされてい
る。調整リング5の他端側には、シャンク2の回転中心
軸に対し僅少な偏心量Eを有する偏心孔7が設けられ、
嵌合孔6と偏心孔7は嵌合孔6と同芯に設けられた拡径
孔8を介して連通されている。偏心孔7には、チップホ
ルダ9の後端に設けられた偏心ボス10が嵌合されてお
り、偏心ボス10の回転中心は、偏心孔7と同様にシャ
ンク2の回転中心軸に対し偏心量Eだけ偏心され、チッ
プホルダ9の外径はシャンク2や調整リング5の外径と
略同径とされている。
【0011】偏心ボス10の中心部には左ねじ式タップ
孔11が設けられ、チップホルダ9の先端には右ねじ式
タップ孔12が設けられている。これらのタップ孔1
1、12はシャンク2の回転中心軸と同芯とされ、これ
らは同芯の拡径孔13により連通されている。更に、チ
ップホルダ9の先端には右ねじ式のチップ取付部15が
設けられ、そこには点線で示すチップ16がタップ孔1
2により取り付けられるようになっている。
【0012】このような右ねじ式タップ孔4、左ねじ式
タップ孔11には三角Wねじ式の固定ねじ17が螺合さ
れている。つまり、固定ねじ17の後端は右ねじ式タッ
プ孔4に右ねじ式に螺合され、前端は左ねじ式タップ孔
11に左ねじ式に螺合されることにより、シャンク2と
調整リング5とチップホルダ9がそれぞれ回転自在に連
結されている。
【0013】一方、調整リング5とシャンク2の先端部
2bの接合部や、調整リング5とチップホルダ9のそれ
ぞれの接合部には、インデックス機構18がそれぞれ設
けられ、図4に示すようにシャンク2の先端部2bの表
面には偏心方向を調整するための角度目盛Xが刻設さ
れ、調整リング5の表面には偏心を補正するための偏心
量目盛Yが刻設され、チップホルダ9の表面には初期状
態で目盛Xと目盛Yの0と位相が一致する位置に基線目
盛Zが刻設されている。
【0014】ここで、いんろう継手状に調整リング5に
嵌合された偏心孔7と偏心ボス10は、初期状態におい
て偏心方向が一致すると共に、チップ取付部15の回転
中心がシャンク2の回転中心と同芯になるようにインデ
ックス機構18や目盛X、Y、Zが設定されている。
【0015】このような構成により、チップ取付部15
の回転中心とシャンク2の回転中心軸間の偏心は、図5
に示すような方法で補正される。ここで、チップ取付部
15の回転中心であるチップ取付部回転中心Cは、初期
状態で無偏心ボス3の回転中心と同芯とされ、偏心ボス
10の回転中心である偏心ボス回転中心Dを中心に回転
できるようになっている。一方、偏心ボス10と偏心孔
11の回転中心でもある偏心ボス回転中心Dは、シャン
ク2の無偏心ボス3を中心に回転できるようになってい
る。また、図6に示すようにシャンク2の主軸回転中心
軸Bとチップ取付部回転中心Cの振れ量Rが距離BCと
され、BCの垂直2等分線上に距離BD’=距離CD’
=Eとなるように偏心回転中心D’が定められている。
ただし、補正量R≦2×偏心量Eとする。
【0016】先ず、距離CD=距離CD′=Eであるの
で、チップ取付部回転中心Cを中心に偏心ボス回転中心
Dを偏心回転中心D’まで角度θ’だけ回転移動させ
る。次に、BD’=CD’=Eであるので、偏心回転中
心D’を中心にチップ取付部回転中心Cを主軸回転中心
軸Bまで角度γだけ回転移動させる。これは、具体的に
は次のように行うことができる。
【0017】(1) 先ず、本実施例の工具ホルダを初期状
態でチップ16を取り付けずに工作機械の主軸に装着
し、ダイヤルゲージGをチップホルダ9の外周に当てる
ことにより、ダイヤル指示値の最も小さい位相を求め、
シャンク2の外周の角度目盛Xで角度θを求める。同様
に、振れ値T.I.R を求める。
【0018】(2) 次に、R=(T.I.R)/2から補正量R
を求め、距離BC=2・距離CD’・ cosα、つまりR
=2・Ecos αから角度αを求める。
【0019】(3) 更に、θ’=θ−αから角度θを求
め、調整リング5とチップホルダ9の双方をチップ取付
部回転中心C、つまり無偏心ボス3を中心にシャンク2
の角度目盛Xで角度θ’だけ回転させる。
【0020】(4) 最後に、γ=180−2αから角度γ
を求め、チップホルダ9のみを偏心回転中心D’、つま
り偏心孔7を中心に調整リング5の偏心量目盛Yで角度
γだけ回転させる。ここで、角度γと補正量Rの間には
2 =2・E2 (1−cos γ)の関係があるので、偏心
量目盛YはR=(T.I.R)/2又は角度γの何れでもよ
い。
【0021】このように、補正量R≦2・偏心量Eであ
れば、チップ16の回転中心は0に補正される。
【0022】なお上述した実施例において、調整リング
5の一端のみを偏心させたが、他端を偏心させてもよ
く、或いは両端を偏心させてもよい。また、インデック
ス機構18は設けなくともよく、その構造や目盛X、
Y、Zは任意に設定することができる。
【0023】更に、補正量Rを補正すると、右ねじ式タ
ップ孔4と左ねじ式タップ孔11の位置が、主軸回転中
心Bと偏心回転中心D’で示すようにずれる。しかしな
がら、実際の補正量Rは小さいので、固定ねじ17に三
角ねじを使用しても雄雌ねじのクリアランスで吸収する
ことができ、四角ねじを使用すれば位置ずれを吸収し易
くなる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る偏心量
補正機構付工具装置は、工具取付端の中心を主軸の回転
中心軸に合わせることができるため、工具の振れがなく
なり、工具の一部分のみによる加工もなくなって加工精
度や工具寿命が向上する。また、工具を交換しても工具
取付端の中心と主軸の回転中心軸は一致したままである
ため、加工面に段差が生ずることもない。また、工具全
体が均等して加工物を加工するため、加工物の送り速度
を上げることができ加工能率が向上する。更に、工具が
シャンクの先端に装備されるため、小径孔を加工する際
にも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を断面とした正面図である。
【図2】部分拡大断面図である。
【図3】右側面図である。
【図4】インデックス機構の側面図である。
【図5】説明図である。
【図6】説明図である。
【符号の説明】
2 シャンク 3 無偏心ボス 4、11、12 タップ孔 5 調整リング 6 嵌合孔 7 偏心孔 9 チップホルダ 10 偏心ボス 15 チップ取付部 16 チップ 17 固定ねじ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動されるシャンクと、該シャンク
    に一端を回動自在に嵌合する調整リングと、工具取付端
    を有し前記調整リングの他端に回動自在に嵌合する工具
    ホルダとから成り、これらの嵌合部分の少なくとも一方
    を前記シャンクの回転中心軸に対して偏心させ、前記工
    具ホルダを中心軸方向に向けた固定ねじにより前記シャ
    ンクに連結し、前記工具取付端の中心を前記シャンクの
    回転中心軸に初期位置で同芯としたことを特徴とする偏
    心量補正機構付工具装置。
  2. 【請求項2】 前記固定ねじは一方が右ねじで、他方が
    左ねじを有する両ねじとした請求項1に記載の偏心量補
    正機構付工具装置。
JP35177392A 1992-12-08 1992-12-08 偏心量補正機構付工具装置 Pending JPH06170616A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35177392A JPH06170616A (ja) 1992-12-08 1992-12-08 偏心量補正機構付工具装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35177392A JPH06170616A (ja) 1992-12-08 1992-12-08 偏心量補正機構付工具装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06170616A true JPH06170616A (ja) 1994-06-21

Family

ID=18419518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35177392A Pending JPH06170616A (ja) 1992-12-08 1992-12-08 偏心量補正機構付工具装置

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JP (1) JPH06170616A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130251471A1 (en) * 2012-03-22 2013-09-26 Karen A. Craig Cutting tool having replaceable cutting insert and replaceable cutting insert therefore

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130251471A1 (en) * 2012-03-22 2013-09-26 Karen A. Craig Cutting tool having replaceable cutting insert and replaceable cutting insert therefore
US9073129B2 (en) * 2012-03-22 2015-07-07 Kennametal Inc Cutting tool having replaceable cutting insert and replaceable cutting insert therefore

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