JPH0616989Y2 - 小型エンジンのセルスタータ機構 - Google Patents

小型エンジンのセルスタータ機構

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JPH0616989Y2
JPH0616989Y2 JP1987139882U JP13988287U JPH0616989Y2 JP H0616989 Y2 JPH0616989 Y2 JP H0616989Y2 JP 1987139882 U JP1987139882 U JP 1987139882U JP 13988287 U JP13988287 U JP 13988287U JP H0616989 Y2 JPH0616989 Y2 JP H0616989Y2
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JP
Japan
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engine
starter
communication passage
valve
operation valve
Prior art date
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JP1987139882U
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English (en)
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JPS6444372U (ja
Inventor
勝 山本
閑 藤本
秀 山内
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、エンジン本体の燃焼室と掃気ポート部又は
排気ポート部或は外部との連通路内にデコンプ作動弁が
開閉可能に配設され、エレクトリックスタータによりエ
ンジンを始動する形式の小型エンジンで、特に軽量で取
扱が容易な携帯形の汎用エンジンを始動するためのセル
スタータ機構に関するものである。
(従来の技術) この種エンジンの始動には、スタータ本体から引き出さ
れるロープの索引操作によってエンジンを始動する構成
のリコイルスタータが一般に広く採用されている。ま
た、リコイルスタータが採用される場合には、比較的大
きな起動トルクが得られるので、燃焼室内を減圧してエ
ンジンの始動を容易にするためのデコンプ機構は、殆ど
装備されていない。
一方、セルスタータ機構が採用される場合には、小型エ
ンジンの特質上、これに付属するバッテリーやエレクト
リックスタータ等も小型、軽量化される関係から、エレ
クトリックスタータの起動トルクが比較的小さいので、
デコンプ機構を装備していることがあるが、この場合、
デコンプ機構は、エレクトリックスタータの回転時に確
実に作動して燃焼室内を減圧するように、エレクトリッ
クスタータの作動と的確に連動させる必要がある。
このため、従来より、エレクトリックスタータの電源ス
イッチをデコンプ作動弁の開放操作用ソレノイドに連動
させて、該スイッチを入れた時に作動弁が開放されるよ
うに構成したセルスタータ機構(実開昭53−101946号)
が、提案されている。
(考案が解決しようとする課題) 上記した従来のセルスタータ機構は、エレクトリックス
タータとデコンプ作動弁を電気的に連動させるので、下
記の点で問題があった。
(a)エレクトリックスタータを作動させるための電力の
一部を、デコンプ作動弁を開放操作するソレノイドが消
費するため、エレクトリックスタータの起動力が落ち
る。従って、通常、小容量のバッテリーしか装備されな
い小型エンジンには、不向きである。
(b)リコイルスタータを併設して、バッテリーの電力不
足時にリコイルスタータでエンジンを始動する場合に、
デコンプ作動弁を開放すれば、婦人や子供でも比較的容
易にエンジンを始動出来るが、電力不足時にはデコンプ
作動弁を開放出来ない虞れがある。
(c)リレー等を含む電気回路を用いて電気的に連動させ
ているので、構造が複雑で部品点数が多くなり、製造コ
ストが高い上に、雨水等から電気回路を保護するため、
かなり厳重な防水対策が必要になる。
この考案は上述の点に鑑みなされたもので、エレクトリ
ックスタータの作動時にデコンプ作動弁が的確に開放さ
れ、小起動力のエレクトリックスタータで確実にエンジ
ンを始動でき、構造が簡単で部品点数が少なく、50c
c前後もしくはそれ以下の小排気量の小型エンジンに好
適で、しかも、リコイルスタータを併用した場合にも、
その作動時にデコンプ作動弁を開放してエンジンの始動
を容易になし得るセルスタータ機構を提供しようとする
ものである。
(課題を解決するための手段) 上記した目的を達成するためのこの考案の要旨とすると
ころは、エンジン本体の燃焼室と掃気ポート部又は排気
ポート部或は外部との連通路内にデコンプ作動弁が開閉
可能に配設され、エレクトリックスタータによりエンジ
ンを始動する形式の小型エンジンにおいて、前記作動弁
に、その開閉操作レバーに一端を接続した操作ケーブル
の他端を接続すると共に、前記作動弁を前記連通路を閉
鎖する方向にスプリングで付勢し、前記エレクトリック
スタータの電源スイッチを、前記連通路の端部で前記作
動弁が連通路を開放する側に前記作動弁に対向して設
け、前記電源スイッチが、前記作動弁によって押し込ま
れた時にスイッチが入りかつ前記作動弁が離れて押し込
み力が取り除かれた時にスイッチが切れるスイッチの操
作杆を具備していることである。
また、前記エンジンに、リコイルスタータを併設するこ
とができる。
(作用) この考案のセルスタータ機構によれば、操作レバーによ
りデコンプ作動弁を開放側に移動して連通路を開放する
と同時に、エレクトリックスタータの電源スイッチが入
ってエレクトリックスタータが回転し、エンジンが確実
かつ容易に始動される。また、エンジンが始動した状態
で、操作レバーを離せば、スプリングによりデコンプ作
動弁が付勢されて元の位置に移動して連通路を閉鎖する
と同時に、エレクトリックスタータの電源スイッチが切
れてエレクトリックスタータの回転が停止する。
また、リコイルスタータを併用して、このリコイルスタ
ータでエンジンを始動する際も、操作レバーによりデコ
ンプ作動弁を開放すれば、エンジンを容易に始動するこ
とが出来る。
(実施例) 以下、この考案の実施例に係るセルスタータ機構を備え
た小型汎用エンジンを、図面に基づいて説明する。
第1図はエンジンの要部断面図、第2図は第1図のII−
II線拡大断面図、第3図は第1図のIII−III線矢視図で
ある。第1図において、1は空冷2サイクルエンジン
で、シリンダ2の周壁に冷却フィン3が突設されてい
る。シリンダ2のヘッド中央部に点火プラグ4を装着さ
れ、クランクケース5とはビス(図示せず)によって連
設されている。2aはシリンダ2内の燃焼室、2bは掃気ポ
ート部で、この燃焼室2aと掃気ポート部2bとが連通路6
によって連通され、この連通路6内の一部にこれを開閉
するデコンプ作動弁7aが摺動自在に配設され、デコンプ
機構7が構成されている。そして、スプリング8により
作動弁7aは連通路6の閉鎖方向に付勢されている。ま
た、作動弁7aには、一端を操作レバー10に接続したケー
ブル9の他端が挿通孔7bよりデコンプ機構7の連通路6
内に引き込まれて止着され、操作レバー10により作動弁
7aが開放又は閉鎖方向に摺動される。11はピストンで、
このピストン11はコネクティングロッド12を介してクラ
ンクシャフト13に接続されている。クランクシャフト13
の一端には冷却ファン14が一体回転可能に取着され、ま
た、冷却ファン14の周囲にはリングギヤ15が形設されて
いる。16はベンデックス型エレクトリックスタータ(セ
ルスタータ)で、エンジン1の一端(第1図では下端)
に固設されており、このスタータ16の先端側には、その
回転時に前記リングギヤ15と噛合する駆動ギヤ17が配設
されている。
18はエレクトリックスタータ16の電源スイッチで、第
2図及び第3図に示すように、前記デコンプ機構7と一
体的に配設され、前記スイッチ18の操作杆18aがデコン
プ機構7の連通路6の端部で作動弁7aが連通路6を開放
する側に、作動弁7aに対向して突出させてある。また、
スイッチ18は配線19bを介してバッテリー19dに接続さ
れ、バッテリー19dと前記エレクトリックスタータ16と
は配線19cを介して、又、エレクトリックスタータ16と
スイッチ18とは配線19aを介してそれぞれ接続されてい
る。従って、前記操作レバー10を引くことにより作動弁
7aをスプリング8に抗して摺動させ、連通路6を開放す
れば、同時に作動弁7aがスイッチ18の操作杆18aを押し
込んでスイッチ18が入り、エレクトリックスタータ16が
回転してエンジン1が始動される。一方、エンジン1が
始動した状態で操作レバー10を離せば、作動弁7aがスプ
リング8に付勢されて連通路6が閉鎖されると同時に操
作杆18aが突出してスイッチ18が切れ、エレクトリック
スタータ16の回転が停止する。つまり、前記作動弁7aに
よって操作杆18aを押し込んだ時にスイッチ18が入り、
前記作動弁7aが操作杆18aから離れてその押し込み力が
除去された時にスイッチ18が切れるようになっている。
20はコイルスタータで、このリコイルスタータ20は前記
クランクシャフト13の他端側にワンウエイクラッチ(図
示せず)を介して接続されており、バッテリー上がり等
で前記エレクトリックスタータ16によるエンジン1が始
動が困難な場合に主として使用される。なお、リコイル
スタータ20のロープ(図示せず)を索引操作してエンジ
ン1を始動する際、前記操作レバー10よりデコンプ機構
7の作動弁7aを開放しておけば、エンジン1の始動が軽
快でスムーズになる。
(効果) 以上説明したように、この考案のセルスタータ機構は上
記した構成からなるから、下記の如き効果を奏する。
(1)エレクトリックスタータを作動する際、デコンプ作
動弁が連動して的確に開放され、エンジンの燃焼室が減
圧されるので、小起動力のエレクトリックスタータで確
実にエンジンを始動でき、特にエレクトリックスタータ
やバッテリーを軽量・小型化した携帯形の汎用エンジン
に最適である。
(2)上記した従来のセルスタータ機構に比べて、構造が
簡単で部品点数が少なくてすむので、製造が容易で、コ
スト低減できる。
(3)エレクトリックスタータとデコンプ作動弁とを機械
的に連動するので、前記した従来のセルスタータ機構の
ような複雑な電気回路が不要で、トラブルが少なく、防
水機構も簡素化できる。
(4)リコイルスタータを併設した場合に、その作動時に
デコンプ作動弁を開放してエンジンを始動できるので、
リコイルスタータによるエンジンの始動も軽快且つスム
ーズで、婦人や子供でも容易にエンジンを始動し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図はエンジンの要部断面図、第2図は第1図のII−
II線拡大断面図、第3図は第1図のIII−III線矢視図で
ある。 1…エンジン、2…シリンダ、2a…燃焼室、2b…掃気ポ
ート、6…連通路、7…デコンプ機構、7a…作動弁、10
…操作レバー、16…エレクトリックスタータ(セルスタ
ータ)、18…電源スイッチ、18a…操作杆、20…リコイ
ルスタータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭54−15136(JP,U) 実開 昭56−29238(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン本体の燃焼室と掃気ポート部又は
    排気ポート部或は外部との連通路内にデコンプ作動弁が
    開閉可能に配設され、エレクトリックスタータによりエ
    ンジンを始動する形式の小型エンジンにおいて、 前記作動弁に、その開閉操作レバーに一端を接続した操
    作ケーブルの他端を接続すると共に、前記作動弁を前記
    連通路を閉鎖する方向にスプリングで付勢し、 前記エレクトリックスタータの電源スイッチを、前記連
    通路の端部で前記作動弁が連通路を開放する側に前記作
    動弁に対向して設け、前記電源スイッチが、前記作動弁
    によって押し込まれた時にスイッチが入りかつ前記作動
    弁が離れて押し込み力が取り除かれた時にスイッチが切
    れるスイッチの操作杆を具備することを特徴とする小型
    エンジンのセルスタータ機構。
  2. 【請求項2】前記エンジンに、リコイルスタータを併設
    した実用新案登録請求の範囲第1項に記載の小型エンジ
    ンのセルスタータ機構。
JP1987139882U 1987-09-12 1987-09-12 小型エンジンのセルスタータ機構 Expired - Lifetime JPH0616989Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987139882U JPH0616989Y2 (ja) 1987-09-12 1987-09-12 小型エンジンのセルスタータ機構

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JP1987139882U JPH0616989Y2 (ja) 1987-09-12 1987-09-12 小型エンジンのセルスタータ機構

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JPS6444372U JPS6444372U (ja) 1989-03-16
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JP1987139882U Expired - Lifetime JPH0616989Y2 (ja) 1987-09-12 1987-09-12 小型エンジンのセルスタータ機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5415136U (ja) * 1977-07-05 1979-01-31
JPS6036783Y2 (ja) * 1979-08-11 1985-10-31 富士重工業株式会社 汎用エンジンのオ−トマチツクデコンプ

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JPS6444372U (ja) 1989-03-16

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