JPH0616928A - ポリアミド組成物 - Google Patents
ポリアミド組成物Info
- Publication number
- JPH0616928A JPH0616928A JP19600692A JP19600692A JPH0616928A JP H0616928 A JPH0616928 A JP H0616928A JP 19600692 A JP19600692 A JP 19600692A JP 19600692 A JP19600692 A JP 19600692A JP H0616928 A JPH0616928 A JP H0616928A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- polyamide
- weight
- polyamide composition
- pts
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱老化性に優れるポリアミド組成物を提供
する。 【構成】 ポリアミド100重量部に対し、下記式 【化1】 で表される化合物0.05〜7重量部及びリン系酸化防
止剤0.05〜7重量部を配合して成ることを特徴とす
るポリアミド組成物。
する。 【構成】 ポリアミド100重量部に対し、下記式 【化1】 で表される化合物0.05〜7重量部及びリン系酸化防
止剤0.05〜7重量部を配合して成ることを特徴とす
るポリアミド組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリアミド組成物に関す
るものであり、更に詳しくは耐熱老化性に優れており、
各種電気電子部品,自動車部品,工業部品等に好適なポ
リアミド組成物に関するものである。
るものであり、更に詳しくは耐熱老化性に優れており、
各種電気電子部品,自動車部品,工業部品等に好適なポ
リアミド組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアミドは、その優れた物性により、
エンジニアリングプラスチックとして広く用いられてい
るが、100℃以上の雰囲気に曝された場合、酸化劣化
により外観が著しく変色し、用途制約の一因となってい
る。
エンジニアリングプラスチックとして広く用いられてい
るが、100℃以上の雰囲気に曝された場合、酸化劣化
により外観が著しく変色し、用途制約の一因となってい
る。
【0003】ポリアミドの熱による酸化劣化を抑制する
方法としては、例えばポリアミドに、金属次亜燐酸塩,
有機酸の塩の形で存在する銅,金属ハロゲン化物,及び
特定のヒンダードフェノール系化合物を配合する方法が
提案されている(特開昭47−16549号公報)。
方法としては、例えばポリアミドに、金属次亜燐酸塩,
有機酸の塩の形で存在する銅,金属ハロゲン化物,及び
特定のヒンダードフェノール系化合物を配合する方法が
提案されている(特開昭47−16549号公報)。
【0004】しかし上述の方法では高温の雰囲気に曝さ
れた場合、外観の変色の抑制は不充分であった。
れた場合、外観の変色の抑制は不充分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的と
するところは、上記従来技術の問題点を解決し、耐熱老
化性に優れるポリアミド組成物を提供するにある。
するところは、上記従来技術の問題点を解決し、耐熱老
化性に優れるポリアミド組成物を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的はポリアミド
100重量部に対し、化2で表される化合物0.05〜
7重量部及びリン系酸化防止剤0.05〜7重量部を配
合して成ることを特徴とするポリアミド組成物によって
達成される。
100重量部に対し、化2で表される化合物0.05〜
7重量部及びリン系酸化防止剤0.05〜7重量部を配
合して成ることを特徴とするポリアミド組成物によって
達成される。
【0007】
【化2】
【0008】以下本発明を詳細に説明する。本発明に於
いて用いられるポリアミドとは、脂肪族系ポリアミド及
び芳香族系ポリアミドであり、特に脂肪族系ポリアミド
が好ましい。
いて用いられるポリアミドとは、脂肪族系ポリアミド及
び芳香族系ポリアミドであり、特に脂肪族系ポリアミド
が好ましい。
【0009】脂肪族系ポリアミドとしては、例えばナイ
ロン−6,ナイロン−66,ナイロン−610,ナイロ
ン612,ナイロン−11,ナイロン−12等が挙げら
れる。
ロン−6,ナイロン−66,ナイロン−610,ナイロ
ン612,ナイロン−11,ナイロン−12等が挙げら
れる。
【0010】また芳香族系ポリアミドとしては、例えば
ポリヘキサメチレンジアミンテレフタルアミド,ポリヘ
キサメチレンジアミンイソフタルアミド等が挙げられ
る。
ポリヘキサメチレンジアミンテレフタルアミド,ポリヘ
キサメチレンジアミンイソフタルアミド等が挙げられ
る。
【0011】これらは二種以上の混合物、または、共重
合体として用いることもできる。
合体として用いることもできる。
【0012】本発明に用いる酸化防止剤の1つは化3で
表わされる3,9−ビス〔2−{3−(3−t−ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニル
オキシ}−1,1−ジメチルエチル〕−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン(以下A
と記す)である。
表わされる3,9−ビス〔2−{3−(3−t−ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニル
オキシ}−1,1−ジメチルエチル〕−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン(以下A
と記す)である。
【0013】
【化3】
【0014】前記酸化防止剤の配合量はポリアミド10
0重量部に対し、0.05〜7重量部であることが肝要
であり、特に好ましくは0.1〜5重量部である。0.
05重量部未満の場合、十分な耐熱老化性が得られず、
一方7重量部を超える場合には酸化防止剤の滲み出し等
により成形品に好ましくない影響を及ぼす。
0重量部に対し、0.05〜7重量部であることが肝要
であり、特に好ましくは0.1〜5重量部である。0.
05重量部未満の場合、十分な耐熱老化性が得られず、
一方7重量部を超える場合には酸化防止剤の滲み出し等
により成形品に好ましくない影響を及ぼす。
【0015】本発明に用いるもう一つの酸化防止剤のリ
ン系酸化防止剤とは、トリス(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)フォスファイト(化4、以下Bと記す)、テ
トラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,
4’−ビフェニレンフォスファイト(化5、以下Cと記
す)、トリスノニルフェニルフォスファイト(化6)、
ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリス
リトールジフォスファイト(化7)、ジステアリルペン
タエリスリトールジフォスファイト(化8)等が挙げら
れる。
ン系酸化防止剤とは、トリス(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)フォスファイト(化4、以下Bと記す)、テ
トラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,
4’−ビフェニレンフォスファイト(化5、以下Cと記
す)、トリスノニルフェニルフォスファイト(化6)、
ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリス
リトールジフォスファイト(化7)、ジステアリルペン
タエリスリトールジフォスファイト(化8)等が挙げら
れる。
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】リン系酸化防止剤の配合量はポリアミド1
00重量部に対し、0.05〜7重量部であることが肝
要であり、特に好ましくは0.1〜3重量部である。リ
ン系酸化防止剤の配合量が0.05重量部未満の場合、
十分な耐熱老化性が得られず、一方7重量部を超える場
合には酸化防止剤の滲み出し等により、成形品に好まし
くない影響を及ぼす。
00重量部に対し、0.05〜7重量部であることが肝
要であり、特に好ましくは0.1〜3重量部である。リ
ン系酸化防止剤の配合量が0.05重量部未満の場合、
十分な耐熱老化性が得られず、一方7重量部を超える場
合には酸化防止剤の滲み出し等により、成形品に好まし
くない影響を及ぼす。
【0022】いずれの酸化防止剤も、ポリアミドの製造
時に所定量を配合しておいてもかまわないが、反応中に
飛散したり、また一部が分解したりする可能性があるの
で、一軸混練機や二軸混練機で溶融混合した後、成形に
供したり、ポリアミドのペレットとドライブレンドした
後、成形に供する方法等が挙げられる。
時に所定量を配合しておいてもかまわないが、反応中に
飛散したり、また一部が分解したりする可能性があるの
で、一軸混練機や二軸混練機で溶融混合した後、成形に
供したり、ポリアミドのペレットとドライブレンドした
後、成形に供する方法等が挙げられる。
【0023】本発明の組成物には、更に他の酸化防止
剤,紫外線吸収剤,顔料,染料,離型剤,そり抑制剤,
ガラス繊維,炭素繊維等の強化材,難燃剤等を添加溶融
混合しても本発明の効果はかわらない。
剤,紫外線吸収剤,顔料,染料,離型剤,そり抑制剤,
ガラス繊維,炭素繊維等の強化材,難燃剤等を添加溶融
混合しても本発明の効果はかわらない。
【0024】
【発明の効果】本発明のポリアミド組成物は耐熱老化性
に優れており、各種電気電子部品,自動車部品,工業部
品等に好適である。
に優れており、各種電気電子部品,自動車部品,工業部
品等に好適である。
【0025】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。尚、耐熱老化性の評価は、150℃,10日間の
熱老化試験前後の成形品表面色の目視比較により行い、
◎(ほとんど変化無し),○(若干変化有り),△(変
化大),×(変化著しく大)の4段階とした。
する。尚、耐熱老化性の評価は、150℃,10日間の
熱老化試験前後の成形品表面色の目視比較により行い、
◎(ほとんど変化無し),○(若干変化有り),△(変
化大),×(変化著しく大)の4段階とした。
【0026】実施例1,比較例1〜3 ナイロン−6〔鐘紡(株)製 MC120〕100重量
部に対し、表1に示す酸化防止剤0.3重量部及びリン
系酸化防止剤として、B〔チバガイギー社製,IRGA
FOS 168〕0.3重量部を配合し、予備混合後、
射出成形に供して250℃でJIS1号ダンベル型サン
プルを作成した。得られたサンプルの耐熱老化性の評価
を行い結果も表1に示す。
部に対し、表1に示す酸化防止剤0.3重量部及びリン
系酸化防止剤として、B〔チバガイギー社製,IRGA
FOS 168〕0.3重量部を配合し、予備混合後、
射出成形に供して250℃でJIS1号ダンベル型サン
プルを作成した。得られたサンプルの耐熱老化性の評価
を行い結果も表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】実施例2〜4,比較例4〜7 ナイロン−66〔鐘紡(株)製 MC300〕100重
量部に対し、酸化防止剤を表2に示す組成で配合し、一
軸混練機で溶融混合してペレットを得、射出成形に供
し、280℃でJIS1号ダンベル型サンプルを作成し
た。得られたサンプルの耐熱老化性の評価を行い、結果
も表2に示す。尚、比較例5及び7は、成形品の表面に
酸化防止剤の滲み出しが見られた。
量部に対し、酸化防止剤を表2に示す組成で配合し、一
軸混練機で溶融混合してペレットを得、射出成形に供
し、280℃でJIS1号ダンベル型サンプルを作成し
た。得られたサンプルの耐熱老化性の評価を行い、結果
も表2に示す。尚、比較例5及び7は、成形品の表面に
酸化防止剤の滲み出しが見られた。
【0029】
【表2】
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリアミド100重量部に対し、下記式 【化1】 で表される化合物0.05〜7重量部及びリン系酸化防
止剤0.05〜7重量部を配合して成ることを特徴とす
るポリアミド組成物。 - 【請求項2】 ポリアミドが脂肪族系ポリアミドである
請求項1記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19600692A JPH0616928A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | ポリアミド組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19600692A JPH0616928A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | ポリアミド組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0616928A true JPH0616928A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=16350665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19600692A Pending JPH0616928A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | ポリアミド組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0616928A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19990058671A (ko) * | 1997-12-30 | 1999-07-15 | 전원중 | 모노필라멘트용 폴리아미드의 제조방법 |
JP2002160334A (ja) * | 2000-09-18 | 2002-06-04 | Ube Ind Ltd | ポリアミド積層二軸延伸フィルム |
JP2010195047A (ja) * | 2000-09-18 | 2010-09-09 | Ube Ind Ltd | ポリアミド積層二軸延伸フィルム |
JP2013256671A (ja) * | 2011-11-17 | 2013-12-26 | Unitika Ltd | 半芳香族ポリアミド樹脂組成物 |
-
1992
- 1992-06-29 JP JP19600692A patent/JPH0616928A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19990058671A (ko) * | 1997-12-30 | 1999-07-15 | 전원중 | 모노필라멘트용 폴리아미드의 제조방법 |
JP2002160334A (ja) * | 2000-09-18 | 2002-06-04 | Ube Ind Ltd | ポリアミド積層二軸延伸フィルム |
JP2010195047A (ja) * | 2000-09-18 | 2010-09-09 | Ube Ind Ltd | ポリアミド積層二軸延伸フィルム |
JP2013256671A (ja) * | 2011-11-17 | 2013-12-26 | Unitika Ltd | 半芳香族ポリアミド樹脂組成物 |
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