JPH06168572A - テープカセット - Google Patents
テープカセットInfo
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- JPH06168572A JPH06168572A JP31821692A JP31821692A JPH06168572A JP H06168572 A JPH06168572 A JP H06168572A JP 31821692 A JP31821692 A JP 31821692A JP 31821692 A JP31821692 A JP 31821692A JP H06168572 A JPH06168572 A JP H06168572A
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- JP
- Japan
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- tape
- cleaner
- cassette
- guide roller
- tape cassette
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エラーレートの発生とレベル変動を抑制し、
カセットデッキでの走行停止時に偶発的に発生するテー
プたるみを防ぎ、走行不能、テープ巻き付き等の発生を
防止できるテープカセットを提供する。 【構成】 磁気テープ3の磁性面とバック面の両側に接
触するように、不織布や植毛型シート材からなる挟み込
み型のクリーナー1を固定型でガイドローラー7とテー
プガイド2の間、ガイドローラー7とハブ6の間もしく
はガイドローラー7とテンションピン12の間に設け
る。クリーナー1は可動型でガイドローラー7とテンシ
ョンピン12の間に設けてもよい。
カセットデッキでの走行停止時に偶発的に発生するテー
プたるみを防ぎ、走行不能、テープ巻き付き等の発生を
防止できるテープカセットを提供する。 【構成】 磁気テープ3の磁性面とバック面の両側に接
触するように、不織布や植毛型シート材からなる挟み込
み型のクリーナー1を固定型でガイドローラー7とテー
プガイド2の間、ガイドローラー7とハブ6の間もしく
はガイドローラー7とテンションピン12の間に設け
る。クリーナー1は可動型でガイドローラー7とテンシ
ョンピン12の間に設けてもよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音楽などの情報を記
録、再生可能な磁気テ−プを収納するテ−プカセットに
関するものである。
録、再生可能な磁気テ−プを収納するテ−プカセットに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】音楽などのデジタルによる記録再生の一
つの手段として固定磁気ヘッド(以下ヘッドと略す)に
よるデジタル信号の記録再生がある。このようなデジタ
ルによる記録再生システムでは、小さいエラーレートを
テープカセットで確保することは、原音を忠実に再現す
るという意味で非常に重要である。そこでテープカセッ
トとしては、例えば特願平3−178009号のよう
に、テープカセットのヘッド及びピンチローラ挿入窓を
シャッタで閉じることでカセットケース外部からのカセ
ットケース内への塵挨等進入を防止するとともに、テー
プカセットに設けられたテープガイドと磁気テープ(以
下テープと略す)との摺動時に削り粉が発生しないよう
にすることで、塵挨や削り粉等に起因するエラーレート
を抑制するものが提案されている。
つの手段として固定磁気ヘッド(以下ヘッドと略す)に
よるデジタル信号の記録再生がある。このようなデジタ
ルによる記録再生システムでは、小さいエラーレートを
テープカセットで確保することは、原音を忠実に再現す
るという意味で非常に重要である。そこでテープカセッ
トとしては、例えば特願平3−178009号のよう
に、テープカセットのヘッド及びピンチローラ挿入窓を
シャッタで閉じることでカセットケース外部からのカセ
ットケース内への塵挨等進入を防止するとともに、テー
プカセットに設けられたテープガイドと磁気テープ(以
下テープと略す)との摺動時に削り粉が発生しないよう
にすることで、塵挨や削り粉等に起因するエラーレート
を抑制するものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来のテープ
カセットでデジタル記録再生を行ったとき、エラーレー
トは5×10-3という大きな値となり、デジタル記録再
生においては製品品質上致命的な欠陥となった。本発明
者らはこの原因について鋭意検討した結果、テープの製
造工程もしくはテープをカセットに挿入する組立工程に
おいて、テープの磁性層表面に微細な異物が付着し、こ
れがエラーレート発生のひとつの原因となっていること
が判明した。また、一般にテープのハブへの巻状態が不
安定になることによる出力のレベル変動も発生する場合
がある。また、特定のカセットデッキにおいては走行時
停止操作を行った場合、カセットテープ内にテープに対
しなんらかのブレーキ作用を及ぼす部材が存在する構成
の場合、テープたるみが発生する場合があり、これも正
常な動作を妨げる。
カセットでデジタル記録再生を行ったとき、エラーレー
トは5×10-3という大きな値となり、デジタル記録再
生においては製品品質上致命的な欠陥となった。本発明
者らはこの原因について鋭意検討した結果、テープの製
造工程もしくはテープをカセットに挿入する組立工程に
おいて、テープの磁性層表面に微細な異物が付着し、こ
れがエラーレート発生のひとつの原因となっていること
が判明した。また、一般にテープのハブへの巻状態が不
安定になることによる出力のレベル変動も発生する場合
がある。また、特定のカセットデッキにおいては走行時
停止操作を行った場合、カセットテープ内にテープに対
しなんらかのブレーキ作用を及ぼす部材が存在する構成
の場合、テープたるみが発生する場合があり、これも正
常な動作を妨げる。
【0004】第1の発明の目的は、このような従来の問
題点を解決し、エラーレートの発生を抑制するテープカ
セットを提供することにある。
題点を解決し、エラーレートの発生を抑制するテープカ
セットを提供することにある。
【0005】第2の発明の目的は、エラーレートの発生
を抑制し、且つテープカセットにおけるハブへテープが
巻乱れることのないテープカセットを提供することにあ
る。
を抑制し、且つテープカセットにおけるハブへテープが
巻乱れることのないテープカセットを提供することにあ
る。
【0006】第3の発明の目的は、エラーレートの発生
を抑制し、且つカセットデッキ上にてテープを操作した
時、特に停止操作時にテープがカセット内から飛び出し
たり、デッキのキャプスタン部にてテープがたるんだり
して、正常な動作を妨げる現象が起こることを防ぐ事の
できるカセットを提供することにある。
を抑制し、且つカセットデッキ上にてテープを操作した
時、特に停止操作時にテープがカセット内から飛び出し
たり、デッキのキャプスタン部にてテープがたるんだり
して、正常な動作を妨げる現象が起こることを防ぐ事の
できるカセットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に第1の発明のテ−プカセットは、磁気テ−プが収納さ
れ前面部に複数の窓を有する上ケース及び下ケースと、
ヘッド挿入方向と平行な2つの面とヘッド挿入方向と直
角な面よりなる断面略コ字状で前記上下ケースの窓を一
対のリ−ル台挿入孔の中心を結ぶ方向へ開閉するよう摺
動可能なシャッタと、テープガイド、ガイドロールを有
するテープカセットに関して、前記テープガイドとガイ
ドローラー、またはガイドローラとテープが巻取られる
ハブの間に、磁気テープの両面に同時に挟み込むように
接触する構造の不織布を、巻取り側と巻出し側の2カ所
に設けた構造を特徴とするものである。
に第1の発明のテ−プカセットは、磁気テ−プが収納さ
れ前面部に複数の窓を有する上ケース及び下ケースと、
ヘッド挿入方向と平行な2つの面とヘッド挿入方向と直
角な面よりなる断面略コ字状で前記上下ケースの窓を一
対のリ−ル台挿入孔の中心を結ぶ方向へ開閉するよう摺
動可能なシャッタと、テープガイド、ガイドロールを有
するテープカセットに関して、前記テープガイドとガイ
ドローラー、またはガイドローラとテープが巻取られる
ハブの間に、磁気テープの両面に同時に挟み込むように
接触する構造の不織布を、巻取り側と巻出し側の2カ所
に設けた構造を特徴とするものである。
【0008】上記課題を解決するために第2の発明のテ
−プカセットは、磁気テ−プが収納され前面部に複数の
窓を有する上ケース及び下ケースと、ヘッド挿入方向と
平行な2つの面とヘッド挿入方向と直角な面よりなる断
面略コ字状で前記上下ケースの窓を一対のリ−ル台挿入
孔の中心を結ぶ方向へ開閉するよう摺動可能なシャッタ
ーと、テンションピンを有するテープカセットに関し
て、前記テンションピンとガイドローラーの間に、磁気
テープの両面に同時に挟み込むように接触する構造の不
織布を、巻取り側と巻出し側の2カ所に設けた構造を特
徴とするものである。
−プカセットは、磁気テ−プが収納され前面部に複数の
窓を有する上ケース及び下ケースと、ヘッド挿入方向と
平行な2つの面とヘッド挿入方向と直角な面よりなる断
面略コ字状で前記上下ケースの窓を一対のリ−ル台挿入
孔の中心を結ぶ方向へ開閉するよう摺動可能なシャッタ
ーと、テンションピンを有するテープカセットに関し
て、前記テンションピンとガイドローラーの間に、磁気
テープの両面に同時に挟み込むように接触する構造の不
織布を、巻取り側と巻出し側の2カ所に設けた構造を特
徴とするものである。
【0009】さらに、第3の発明のテ−プカセットは、
上記課題の解決に加え、カセットデッキ上にてテープを
操作した時、特に停止操作時にテープがカセット内から
飛び出したり、デッキのキャプスタン部にてテープがた
るんだりして起きる、正常な動作を妨げる現象を防ぐ事
のできるカセットを提供する目的で、磁気テ−プが収納
され前面部に複数の窓を有する上ケース及び下ケース
と、ヘッド挿入方向と平行な2つの面とヘッド挿入方向
と直角な面よりなる断面略コ字状で上下ケースの窓を一
対のリ−ル台挿入孔の中心を結ぶ方向へ開閉するよう摺
動可能なシャッターと、テンションピンを有するテープ
カセットに関して、前記テンションピンとガイドローラ
ーの間に、磁気テープの両面に同時に挟み込むように接
触する構造の不織布を、巻取り側と巻出し側の2カ所に
設け、その不織布が前記テンションピンとガイドローラ
ーの間を移動できるように、上下ケースに案内溝を設け
るように構成したことを特徴とするものである。
上記課題の解決に加え、カセットデッキ上にてテープを
操作した時、特に停止操作時にテープがカセット内から
飛び出したり、デッキのキャプスタン部にてテープがた
るんだりして起きる、正常な動作を妨げる現象を防ぐ事
のできるカセットを提供する目的で、磁気テ−プが収納
され前面部に複数の窓を有する上ケース及び下ケース
と、ヘッド挿入方向と平行な2つの面とヘッド挿入方向
と直角な面よりなる断面略コ字状で上下ケースの窓を一
対のリ−ル台挿入孔の中心を結ぶ方向へ開閉するよう摺
動可能なシャッターと、テンションピンを有するテープ
カセットに関して、前記テンションピンとガイドローラ
ーの間に、磁気テープの両面に同時に挟み込むように接
触する構造の不織布を、巻取り側と巻出し側の2カ所に
設け、その不織布が前記テンションピンとガイドローラ
ーの間を移動できるように、上下ケースに案内溝を設け
るように構成したことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記第1の発明の構成によって、磁気テープに
付着した微細な異物はクリーナーで除去され、且つクリ
ーナーが挟み込むタイプであるため、テープの走行時に
おけるテンションの上昇の悪影響を受けないため、テー
プ全長にわたって安定したクリーニング効果を発揮する
ことができる。
付着した微細な異物はクリーナーで除去され、且つクリ
ーナーが挟み込むタイプであるため、テープの走行時に
おけるテンションの上昇の悪影響を受けないため、テー
プ全長にわたって安定したクリーニング効果を発揮する
ことができる。
【0011】上記第2の発明の構成によって、テープ磁
性面に付着した微細な異物はクリーナーで除去され、且
つクリーナーが挟み込むタイプであるため、テープの走
行時におけるテンションの上昇の悪影響を受けないた
め、テープ全長にわたって安定したクリーニング効果を
発揮することができ、同時に、ガイドロールとテンショ
ンピンを結ぶ直線部分にある磁気テープにクリーナーが
装着されるため、テープ走行時のテンションが低く、か
つテンションピンを経由してハブに巻取られるため、テ
ープの巻が安定し、安定した走行性が確保でき、再生時
の出力レベル変動を小さくでき、高い信頼性が達成でき
る。
性面に付着した微細な異物はクリーナーで除去され、且
つクリーナーが挟み込むタイプであるため、テープの走
行時におけるテンションの上昇の悪影響を受けないた
め、テープ全長にわたって安定したクリーニング効果を
発揮することができ、同時に、ガイドロールとテンショ
ンピンを結ぶ直線部分にある磁気テープにクリーナーが
装着されるため、テープ走行時のテンションが低く、か
つテンションピンを経由してハブに巻取られるため、テ
ープの巻が安定し、安定した走行性が確保でき、再生時
の出力レベル変動を小さくでき、高い信頼性が達成でき
る。
【0012】上記第3の発明は、テープ磁性面に付着し
た微細な異物はクリーナーで除去され、目的である低エ
ラーレートの達成、再生時の出力レベル変動を小さくで
きるテープ巻の安定性の達成に加えて、そのクリーナー
がカセット上下ハーフ内面に設けられた案内溝に沿って
移動できる構成にすることによって、クリーナーのブレ
ーキ作用によって特定のカセットデッキ上にてカセット
テープを操作した時、特に停止操作時に不確定事象とし
て起こる、テープがカセット窓5a、5cから飛び出し
たり、デッキのキャプスタン部にてテープがたるんだり
して起きる、正常な動作を妨げる現象等を防止する事が
できる作用をもつ。
た微細な異物はクリーナーで除去され、目的である低エ
ラーレートの達成、再生時の出力レベル変動を小さくで
きるテープ巻の安定性の達成に加えて、そのクリーナー
がカセット上下ハーフ内面に設けられた案内溝に沿って
移動できる構成にすることによって、クリーナーのブレ
ーキ作用によって特定のカセットデッキ上にてカセット
テープを操作した時、特に停止操作時に不確定事象とし
て起こる、テープがカセット窓5a、5cから飛び出し
たり、デッキのキャプスタン部にてテープがたるんだり
して起きる、正常な動作を妨げる現象等を防止する事が
できる作用をもつ。
【0013】
(実施例1)以下第1の発明の実施例について図面を参
照しながら具体的に説明する。(図1)は本発明の実施
例のテープカセットを斜めより見た斜視図である。本体
上ケース5、本体下ケース4には、それぞれヘッド挿入
用の窓4b、5bとピンチローラ挿入用の窓4a、4
c、5a、5cが設けてある。2のテープガイドはここ
では分離型を用いてある。シャッタ10は断面略コ字状
で、本体ケースの窓4a、5a、4b、5b、4c、5
cを一対のリ−ル台挿入孔4dと4eの中心を結ぶ方向
へ開閉するよう摺動可能であり、テープカセット外部か
らの塵挨の進入を防止してある。ガイド装置11は特願
平3−261784号に示されたものであり、テープの
ヘッドへのヘッドタッチを安定にすることを目的として
設けてある。従来のアナログコンパクトカセットと同様
にシールド9、パッド8、ハブ6、ガイドローラ7を有
している。本実施例では、ガイドローラ7とテープガイ
ド2の両端の突き出しガイド部の間の位置に、不織布を
有する一対の磁気テープ挟み込み型のクリーナー1を設
けてある。
照しながら具体的に説明する。(図1)は本発明の実施
例のテープカセットを斜めより見た斜視図である。本体
上ケース5、本体下ケース4には、それぞれヘッド挿入
用の窓4b、5bとピンチローラ挿入用の窓4a、4
c、5a、5cが設けてある。2のテープガイドはここ
では分離型を用いてある。シャッタ10は断面略コ字状
で、本体ケースの窓4a、5a、4b、5b、4c、5
cを一対のリ−ル台挿入孔4dと4eの中心を結ぶ方向
へ開閉するよう摺動可能であり、テープカセット外部か
らの塵挨の進入を防止してある。ガイド装置11は特願
平3−261784号に示されたものであり、テープの
ヘッドへのヘッドタッチを安定にすることを目的として
設けてある。従来のアナログコンパクトカセットと同様
にシールド9、パッド8、ハブ6、ガイドローラ7を有
している。本実施例では、ガイドローラ7とテープガイ
ド2の両端の突き出しガイド部の間の位置に、不織布を
有する一対の磁気テープ挟み込み型のクリーナー1を設
けてある。
【0014】(図2)は本実施例を更に詳しく説明する
ための、クリーナー1を設けた部分の詳細な断面図であ
り、クリーナー1の取り付け方法は左右対象であるた
め、片側のみを示す。テープ3を挟むようにクリーナー
1を設け、テープ3の磁性面側とバック面側両方にクリ
ーナーが接触するように構成してある。クリーナー1の
下ケース4への支持方法としては、上下カセットハーフ
に、湾曲した挟み込み型の両面クリーナーのための凹み
を設け固定するか、接着によってカセットハーフに固定
してもよい。クリーナーの幅はテープ幅寸法よりも若干
大きくしておき、テープが幅方向に蛇行しても効果的に
テープ表面をクリーニングできるようにしてある。クリ
ーナーの形状は(図3a)に示したようにクリーナー面
が外面に位置する円弧状クリーナーを対向させたものを
固定部材に接着したものや、(図3b)に示すように更
にクリーナーを背面から支持ピンによって支えたもの、
(図3c)に示すようにフラット状クリーナーを折り曲
げたものや、これに類する形状のもの等何れの形状でも
よい。本実施例で用いたクリーナー材料は、アクリル系
繊維よりなる不織布である。
ための、クリーナー1を設けた部分の詳細な断面図であ
り、クリーナー1の取り付け方法は左右対象であるた
め、片側のみを示す。テープ3を挟むようにクリーナー
1を設け、テープ3の磁性面側とバック面側両方にクリ
ーナーが接触するように構成してある。クリーナー1の
下ケース4への支持方法としては、上下カセットハーフ
に、湾曲した挟み込み型の両面クリーナーのための凹み
を設け固定するか、接着によってカセットハーフに固定
してもよい。クリーナーの幅はテープ幅寸法よりも若干
大きくしておき、テープが幅方向に蛇行しても効果的に
テープ表面をクリーニングできるようにしてある。クリ
ーナーの形状は(図3a)に示したようにクリーナー面
が外面に位置する円弧状クリーナーを対向させたものを
固定部材に接着したものや、(図3b)に示すように更
にクリーナーを背面から支持ピンによって支えたもの、
(図3c)に示すようにフラット状クリーナーを折り曲
げたものや、これに類する形状のもの等何れの形状でも
よい。本実施例で用いたクリーナー材料は、アクリル系
繊維よりなる不織布である。
【0015】以上の構成とすることで、クリーナー1の
クリーナー面がテープの磁性面とバック面に常に接触し
ているので、テープ表面に付着した微細な異物はクリー
ナー面で除去され、且つ異物はクリーナー面に保持され
るのでエラーレートの発生を抑制することが可能とな
る。
クリーナー面がテープの磁性面とバック面に常に接触し
ているので、テープ表面に付着した微細な異物はクリー
ナー面で除去され、且つ異物はクリーナー面に保持され
るのでエラーレートの発生を抑制することが可能とな
る。
【0016】(図4)は同様の考え方として、ガイドロ
ーラーとテープを巻取るハブの間にクリーナーを取り付
けた構造のカセットを示す。この場合はクリーナーの構
造はテープのハブへの巻量に応じてテープの走行ルート
が変わるために(図3a)、(図3b)に限定されるこ
とになる。
ーラーとテープを巻取るハブの間にクリーナーを取り付
けた構造のカセットを示す。この場合はクリーナーの構
造はテープのハブへの巻量に応じてテープの走行ルート
が変わるために(図3a)、(図3b)に限定されるこ
とになる。
【0017】本実施例のテープカセットとして、(図
2)、(図4)に示すクリーナーの取り付け方で、クリ
ーナー形状としては(図3a)、(図3b)、(図3
c)のものを組み合わせ、全部で5通りの実施例による
テープカセットを作成し、記録信号周波数48KHzで
記録した後、そのエラーレートを測定した結果を(表
1)にまとめて示す。
2)、(図4)に示すクリーナーの取り付け方で、クリ
ーナー形状としては(図3a)、(図3b)、(図3
c)のものを組み合わせ、全部で5通りの実施例による
テープカセットを作成し、記録信号周波数48KHzで
記録した後、そのエラーレートを測定した結果を(表
1)にまとめて示す。
【0018】
【表1】
【0019】比較例として、本発明のクリーナーの無い
構造のカセットを用いた場合の値を表中に示した。
構造のカセットを用いた場合の値を表中に示した。
【0020】本発明によるテープカセットはエラーレー
トで2〜4×10-5という小さいエラーレートであり、
従来のテープカセットのエラーレートが5×10-3と大
きな値であったのに対して本発明の効果が顕著であるこ
とがわかる。
トで2〜4×10-5という小さいエラーレートであり、
従来のテープカセットのエラーレートが5×10-3と大
きな値であったのに対して本発明の効果が顕著であるこ
とがわかる。
【0021】(実施例2)以下第2の発明の実施例につ
いて図面を参照しながら具体的に説明する。(図5)は
本発明の実施例のテープカセットを斜めより見た斜視図
である。上ケース5、下ケース4には、それぞれヘッド
挿入用の窓4b、5bとピンチローラ挿入用の窓4a、
4c、5a、5cが設けてある。シャッタ10は断面略
コ字状で、本体ケースの窓4a、5a、4b、5b、4
c、5cを一対のリ−ル台挿入孔4dと4eの中心を結
ぶ方向へ開閉するよう摺動可能であり、テープカセット
外部からの塵挨の進入を防止してある。ガイド装置11
は特願平3−261784号に示されたものであり、テ
ープのヘッドへのヘッドタッチを安定にすることを目的
として設けてある。従来のアナログコンパクトカセット
と同様にテンションピン13、シールド9、パッド8、
ハブ6、ガイドローラ7を有している。本実施例では、
ガイドロール7とテンションピン12の間の位置に、テ
ープ3の磁性面側とバック面側の両面にクリーナーが接
触する挟み込み型クリーナー1を両サイドに一対設けて
ある。
いて図面を参照しながら具体的に説明する。(図5)は
本発明の実施例のテープカセットを斜めより見た斜視図
である。上ケース5、下ケース4には、それぞれヘッド
挿入用の窓4b、5bとピンチローラ挿入用の窓4a、
4c、5a、5cが設けてある。シャッタ10は断面略
コ字状で、本体ケースの窓4a、5a、4b、5b、4
c、5cを一対のリ−ル台挿入孔4dと4eの中心を結
ぶ方向へ開閉するよう摺動可能であり、テープカセット
外部からの塵挨の進入を防止してある。ガイド装置11
は特願平3−261784号に示されたものであり、テ
ープのヘッドへのヘッドタッチを安定にすることを目的
として設けてある。従来のアナログコンパクトカセット
と同様にテンションピン13、シールド9、パッド8、
ハブ6、ガイドローラ7を有している。本実施例では、
ガイドロール7とテンションピン12の間の位置に、テ
ープ3の磁性面側とバック面側の両面にクリーナーが接
触する挟み込み型クリーナー1を両サイドに一対設けて
ある。
【0022】(図6)は本実施例を更に詳しく説明する
ための、クリーナー1を設けた部分の詳細な断面図であ
り、クリーナー1の取り付け方法は左右対象であるた
め、片側のみを示す。テープ3の両面にクリーナーが接
触するようにガイドローラーとテンションピン13の間
の位置に挟み込み型クリーナー1を設けてある。クリー
ナー1の材料及び固定方法は(実施例1)に準ずる。
ための、クリーナー1を設けた部分の詳細な断面図であ
り、クリーナー1の取り付け方法は左右対象であるた
め、片側のみを示す。テープ3の両面にクリーナーが接
触するようにガイドローラーとテンションピン13の間
の位置に挟み込み型クリーナー1を設けてある。クリー
ナー1の材料及び固定方法は(実施例1)に準ずる。
【0023】以上の構成とすることで、クリーナー1の
クリーナー面がテープの磁性面とバック面に常に接触し
ているので、テープ表面に付着した微細な異物はクリー
ナーで除去され、且つ異物はクリーナー内に保持される
のでエラーレートの発生を抑制することが可能となる。
クリーナー面がテープの磁性面とバック面に常に接触し
ているので、テープ表面に付着した微細な異物はクリー
ナーで除去され、且つ異物はクリーナー内に保持される
のでエラーレートの発生を抑制することが可能となる。
【0024】さらに、本発明のもうひとつの効果として
は、磁気テープはテンションピン13に接触したあとハ
ブに巻き込まれるため、一定のテンションを受けてハブ
6に巻き込まれるので、ハブ6に対するテープの幅方向
の蛇行を抑制することが可能である。これによりテープ
3をハブ6へ巻乱れることなく巻取ることが可能とな
り、テープの巻状態における幅方向の変形を受けること
がなく、テープ走行が不安定となる問題は全くなくな
る。その結果、再生出力レベル変動を小さくすることが
可能となり、テープカセットの製品品質を向上させるこ
とができた。
は、磁気テープはテンションピン13に接触したあとハ
ブに巻き込まれるため、一定のテンションを受けてハブ
6に巻き込まれるので、ハブ6に対するテープの幅方向
の蛇行を抑制することが可能である。これによりテープ
3をハブ6へ巻乱れることなく巻取ることが可能とな
り、テープの巻状態における幅方向の変形を受けること
がなく、テープ走行が不安定となる問題は全くなくな
る。その結果、再生出力レベル変動を小さくすることが
可能となり、テープカセットの製品品質を向上させるこ
とができた。
【0025】本発明の実施例のテープカセットとして、
(図6)に示すクリーナーの取り付け方で、クリーナー
形状としては(図3a)、(図3b)、(図3c)のも
のを組み合わせ、3通りの実施例によるテープカセット
を作成し、記録信号周波数48KHzで記録した後、そ
のエラーレートを測定した結果を(表2)にまとめて示
す。
(図6)に示すクリーナーの取り付け方で、クリーナー
形状としては(図3a)、(図3b)、(図3c)のも
のを組み合わせ、3通りの実施例によるテープカセット
を作成し、記録信号周波数48KHzで記録した後、そ
のエラーレートを測定した結果を(表2)にまとめて示
す。
【0026】
【表2】
【0027】比較例はテンションピン、クリーナーの無
いカセットを用いたサンプルを挙げた。
いカセットを用いたサンプルを挙げた。
【0028】また、再生出力レベル変動の測定は、記録
信号周波数48KHzで記録し、再生波形のエンベロー
プを調べ、その最大と最小との差を測定した結果を(表
2)にまとめて示す。なお従来のテープカセットによる
エラーレート及び再生出力レベル変動の測定結果も併せ
て示してある。本発明によるテープカセットはエラーレ
ートで2〜4×10-5という小さいエラーレートであ
り、比較例のテープカセットのエラーレートが5×10
-3と大きな値であったのに対して本発明の効果が顕著で
あることがわかる。
信号周波数48KHzで記録し、再生波形のエンベロー
プを調べ、その最大と最小との差を測定した結果を(表
2)にまとめて示す。なお従来のテープカセットによる
エラーレート及び再生出力レベル変動の測定結果も併せ
て示してある。本発明によるテープカセットはエラーレ
ートで2〜4×10-5という小さいエラーレートであ
り、比較例のテープカセットのエラーレートが5×10
-3と大きな値であったのに対して本発明の効果が顕著で
あることがわかる。
【0029】さらに、本発明の実施例のものは再生出力
レベル変動はテンションピンの無い比較例の1.0dB
に比較して0〜0.1dBと小さくなっており、本発明
の効果が顕著であることがわかる。
レベル変動はテンションピンの無い比較例の1.0dB
に比較して0〜0.1dBと小さくなっており、本発明
の効果が顕著であることがわかる。
【0030】(実施例3)以下第3の発明の実施例につ
いて図面を参照しながら具体的に説明する。(図7)は
本発明の実施例のテープカセットを斜めより見た斜視図
である。上ケース5、下ケース4には、それぞれヘッド
挿入用の窓4b、5bとピンチローラ挿入用の窓4a、
4c、5a、5cが設けてあり、さらに本発明では上下
ケースにクリーナーブロックスライド用案内溝13が設
けてある。2のテープガイドはここでは分離型を用いて
ある。シャッタ10は断面略コ字状で、本体ケースの窓
4a、5a、4b、5b、4c、5cを一対のリ−ル台
挿入孔4dと4eの中心を結ぶ方向へ開閉するよう摺動
可能であり、テープカセット外部からの塵挨の進入を防
止してある。ガイド装置11は特願平3−261784
号に示されたものであり、テープのヘッドへのヘッドタ
ッチを安定にすることを目的として設けてある。従来の
アナログコンパクトカセットと同様にシールド9、パッ
ド8、ハブ6、ガイドローラ7を有している。本実施例
では、ガイドローラ7とテンションピン12の間にクリ
ーナー1を設けてあり、このクリーナー1は上下ケース
4、5に設けられたクリーナースライド案内溝に沿って
移動することができる、というカセット構成となってい
る。クリーナーの材料は(実施例1)に準ずるものを使
用した。クリーナーの形状は(図3a)、(図3b)、
(図3c)等が同様に使用できるが、上下カセットケー
スにそれぞれ設けられるクリーナースライド案内溝の幅
w1,w2は使用するクリーナーの幅にあわせて決める必
要がある。
いて図面を参照しながら具体的に説明する。(図7)は
本発明の実施例のテープカセットを斜めより見た斜視図
である。上ケース5、下ケース4には、それぞれヘッド
挿入用の窓4b、5bとピンチローラ挿入用の窓4a、
4c、5a、5cが設けてあり、さらに本発明では上下
ケースにクリーナーブロックスライド用案内溝13が設
けてある。2のテープガイドはここでは分離型を用いて
ある。シャッタ10は断面略コ字状で、本体ケースの窓
4a、5a、4b、5b、4c、5cを一対のリ−ル台
挿入孔4dと4eの中心を結ぶ方向へ開閉するよう摺動
可能であり、テープカセット外部からの塵挨の進入を防
止してある。ガイド装置11は特願平3−261784
号に示されたものであり、テープのヘッドへのヘッドタ
ッチを安定にすることを目的として設けてある。従来の
アナログコンパクトカセットと同様にシールド9、パッ
ド8、ハブ6、ガイドローラ7を有している。本実施例
では、ガイドローラ7とテンションピン12の間にクリ
ーナー1を設けてあり、このクリーナー1は上下ケース
4、5に設けられたクリーナースライド案内溝に沿って
移動することができる、というカセット構成となってい
る。クリーナーの材料は(実施例1)に準ずるものを使
用した。クリーナーの形状は(図3a)、(図3b)、
(図3c)等が同様に使用できるが、上下カセットケー
スにそれぞれ設けられるクリーナースライド案内溝の幅
w1,w2は使用するクリーナーの幅にあわせて決める必
要がある。
【0031】(図8)は本実施例を更に詳しく説明する
ための、クリーナー1を設けた部分の詳細な内部配置
図、断面図であり、クリーナー1の取り付け方法は左右
対象であるため、片側のみを示す。
ための、クリーナー1を設けた部分の詳細な内部配置
図、断面図であり、クリーナー1の取り付け方法は左右
対象であるため、片側のみを示す。
【0032】ガイドローラ7とテンションピン12の間
に磁気テープの両面にクリーナーが接触する挟み込み型
クリーナー1を設け、クリーナーはクリーナースライド
案内溝にそって、クリーナースライド案内溝長だけ移動
できる構成である。磁気テープが図8のd1方向に走行
するときは、クリーナー1は案内溝13のd1側端まで
移動でき、反対にd2方向に磁気テープが走行する場合
は、クリーナー1はd2側端まで移動できる。いまテー
プがd1方向に走行時、停止動作に入りなんらかのテー
プデッキ側の原因でカセット内のテープがたるんだ状態
になったとき、テープの腰の強さによってクリーナーが
d2方向に移動し、トラブルの発生を防ぐことができる
というものである。ここで言うトラブルは図7中、5
a、5cのキャプスタン窓付近でテープがカセット外に
飛び出し、デッキからカセットを取り出した場合スライ
ドしてくるシャッターにテープが挟まってテープを破損
してしまう場合とか、逆にテープが5a、5cのキャプ
スタン窓付近でテープがカセットの奥側にたるんだ状態
でカセットをデッキから取り出してしまい、次にデッキ
にカセットを挿入したとき、正規のキャプスタンとピン
チローラーの間にテープが入らず、テープが走行不可能
になってしまう場合などをさす。
に磁気テープの両面にクリーナーが接触する挟み込み型
クリーナー1を設け、クリーナーはクリーナースライド
案内溝にそって、クリーナースライド案内溝長だけ移動
できる構成である。磁気テープが図8のd1方向に走行
するときは、クリーナー1は案内溝13のd1側端まで
移動でき、反対にd2方向に磁気テープが走行する場合
は、クリーナー1はd2側端まで移動できる。いまテー
プがd1方向に走行時、停止動作に入りなんらかのテー
プデッキ側の原因でカセット内のテープがたるんだ状態
になったとき、テープの腰の強さによってクリーナーが
d2方向に移動し、トラブルの発生を防ぐことができる
というものである。ここで言うトラブルは図7中、5
a、5cのキャプスタン窓付近でテープがカセット外に
飛び出し、デッキからカセットを取り出した場合スライ
ドしてくるシャッターにテープが挟まってテープを破損
してしまう場合とか、逆にテープが5a、5cのキャプ
スタン窓付近でテープがカセットの奥側にたるんだ状態
でカセットをデッキから取り出してしまい、次にデッキ
にカセットを挿入したとき、正規のキャプスタンとピン
チローラーの間にテープが入らず、テープが走行不可能
になってしまう場合などをさす。
【0033】本発明の実施例のテープカセットとして、
(図8)に示すクリーナーの取り付け方で、クリーナー
形状としては(図3a)、(図3b)、(図3c)のも
のを組み合わせ、3通りのテープカセットを作成し、記
録信号周波数48KHzで記録した後、そのエラーレー
トを測定した結果を(表3)にまとめて示す。
(図8)に示すクリーナーの取り付け方で、クリーナー
形状としては(図3a)、(図3b)、(図3c)のも
のを組み合わせ、3通りのテープカセットを作成し、記
録信号周波数48KHzで記録した後、そのエラーレー
トを測定した結果を(表3)にまとめて示す。
【0034】
【表3】
【0035】(比較例1)はテンションピン、クリーナ
ーの無いカセットを用いたサンプルを挙げた。(比較例
2)は固定型の挟み込み型クリーナーを使用したサンプ
ルを挙げた。
ーの無いカセットを用いたサンプルを挙げた。(比較例
2)は固定型の挟み込み型クリーナーを使用したサンプ
ルを挙げた。
【0036】また、再生出力レベル変動の測定は、記録
信号周波数48KHzで記録し、再生波形のエンベロー
プを調べ、その最大と最小との差を測定した結果を(表
3)にまとめて示す。
信号周波数48KHzで記録し、再生波形のエンベロー
プを調べ、その最大と最小との差を測定した結果を(表
3)にまとめて示す。
【0037】また、特定のテープデッキに実施例、比較
例のカセットを挿入し、プレイ−ストップを10回繰り
返し、前述のトラブル発生率を見た結果を(表3)にま
とめて示した。この結果から明らかなように、本発明に
よる実施例のテープカセットはエラーレートで2〜4×
10-5という小さいエラーレートであり、(比較例1)
のテープカセットのエラーレートが5×10-3と大きな
値であったのに対して本発明の効果が顕著であることが
わかる。
例のカセットを挿入し、プレイ−ストップを10回繰り
返し、前述のトラブル発生率を見た結果を(表3)にま
とめて示した。この結果から明らかなように、本発明に
よる実施例のテープカセットはエラーレートで2〜4×
10-5という小さいエラーレートであり、(比較例1)
のテープカセットのエラーレートが5×10-3と大きな
値であったのに対して本発明の効果が顕著であることが
わかる。
【0038】さらに、本発明の実施例のものは再生出力
レベル変動はテンションピンの無い(比較例1)の1.
0dBに比較して0〜0.1dBと小さくなっており、
本発明の効果が顕著であることがわかる。
レベル変動はテンションピンの無い(比較例1)の1.
0dBに比較して0〜0.1dBと小さくなっており、
本発明の効果が顕著であることがわかる。
【0039】また、本発明のポイントである可動型クリ
ーナーを有する実施例のカセットは、特定のカセットデ
ッキにおいて上記プレイ−ストップテストをした場合、
固定型クリーナーを有する(比較例2)に見られるよう
なテープたるみに起因するトラブルは全く発生せず、本
発明の効果が顕著であることがわかる。
ーナーを有する実施例のカセットは、特定のカセットデ
ッキにおいて上記プレイ−ストップテストをした場合、
固定型クリーナーを有する(比較例2)に見られるよう
なテープたるみに起因するトラブルは全く発生せず、本
発明の効果が顕著であることがわかる。
【0040】(実施例4)(実施例1)〜(実施例3)
のカセットに用いたクリーナーはアクリル繊維よりでき
ている不織布とプラスチックフィルムの張り合わせタイ
プを用いた。不織布の厚みは200μm、密度45g/
m2のものを用い、フィルム厚は50μmのものを用
い、粘着剤で張り合わせものを使用した。
のカセットに用いたクリーナーはアクリル繊維よりでき
ている不織布とプラスチックフィルムの張り合わせタイ
プを用いた。不織布の厚みは200μm、密度45g/
m2のものを用い、フィルム厚は50μmのものを用
い、粘着剤で張り合わせものを使用した。
【0041】同様のエラーレートを下げるクリーナー効
果は不織布の材料はアクリルの他ポリエステル、レーヨ
ン、ナイロン、スフ、これらの混紡のもの、厚み100
〜300μmの範囲にあるもの、密度は30〜60g/
m2 であるもの、プラスチックフイルム厚みは、クリー
ナーに適度の弾性をもたせる必要から、25〜100μ
mの範囲のもので、粘着剤で張り合わせたシート状のク
リーナーでも確認できた。
果は不織布の材料はアクリルの他ポリエステル、レーヨ
ン、ナイロン、スフ、これらの混紡のもの、厚み100
〜300μmの範囲にあるもの、密度は30〜60g/
m2 であるもの、プラスチックフイルム厚みは、クリー
ナーに適度の弾性をもたせる必要から、25〜100μ
mの範囲のもので、粘着剤で張り合わせたシート状のク
リーナーでも確認できた。
【0042】また、同様の効果は、次に挙げる植毛繊維
材料であるナイロン、アクリル、ポリエステル、アセテ
ート、スフ、レーヨン等で、植毛形状が直毛型と曲毛型
のもの、各々の植毛密度が100〜400本/mm2、
植毛長さ0.5〜1.0mmの範囲の植毛型シートクリ
ーナー材料単体あるいは、適度の弾性をもたせる必要か
ら、それぞれを25〜100μmのプラスチックフィル
ムと張り合わせたシートクリーナー材料でも全て確認で
きた。
材料であるナイロン、アクリル、ポリエステル、アセテ
ート、スフ、レーヨン等で、植毛形状が直毛型と曲毛型
のもの、各々の植毛密度が100〜400本/mm2、
植毛長さ0.5〜1.0mmの範囲の植毛型シートクリ
ーナー材料単体あるいは、適度の弾性をもたせる必要か
ら、それぞれを25〜100μmのプラスチックフィル
ムと張り合わせたシートクリーナー材料でも全て確認で
きた。
【0043】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、テー
プ磁性面・バック面に付着した微細な異物は挟み込み型
クリーナーで同時に除去され、テープに付着したゴミに
起因するエラーの発生を抑制することが可能となり、固
定ヘッドによるデジタル記録再生におけるテープカセッ
トの製品品質を格段に向上させることができた。
プ磁性面・バック面に付着した微細な異物は挟み込み型
クリーナーで同時に除去され、テープに付着したゴミに
起因するエラーの発生を抑制することが可能となり、固
定ヘッドによるデジタル記録再生におけるテープカセッ
トの製品品質を格段に向上させることができた。
【0044】第2の発明によって、テープ磁性面・バッ
ク面に付着した微細な異物は挟み込み型クリーナーで一
度に除去され、テープに付着したゴミに起因するエラー
の発生を抑制することが可能となり、且つ挟み込み型ク
リーナーをガイドローラーとテンションピンの間に取り
付ける構成にすることによって、ハブへテープを巻乱れ
ることなく巻き付けることが可能となり、再生出力レベ
ル変動を小さくすることもできる。この結果、固定ヘッ
ドによるデジタル記録再生におけるテープカセットの製
品品質を格段に向上させることができた。
ク面に付着した微細な異物は挟み込み型クリーナーで一
度に除去され、テープに付着したゴミに起因するエラー
の発生を抑制することが可能となり、且つ挟み込み型ク
リーナーをガイドローラーとテンションピンの間に取り
付ける構成にすることによって、ハブへテープを巻乱れ
ることなく巻き付けることが可能となり、再生出力レベ
ル変動を小さくすることもできる。この結果、固定ヘッ
ドによるデジタル記録再生におけるテープカセットの製
品品質を格段に向上させることができた。
【0045】第3の発明によって、テープ磁性面・バッ
ク面に付着した微細な異物は挟み込み型クリーナーで一
度に除去され、テープに付着したゴミに起因するエラー
の発生を抑制することが可能となり、且つ挟み込み型ク
リーナーをガイドローラーとテンションピンの間に取り
付ける構成にすることによって、ハブへテープを巻乱れ
ることなく巻き付けることが可能となり、再生出力レベ
ル変動を小さくすることもできる。更に挟み込み形のク
リーナーを可動型にしたことによって、特定のテープデ
ッキで不確定に生じるプレイ−ストップ時のカセット内
において生じるテープたるみに起因する走行不能等のト
ラブルを回避できるなど、固定ヘッドによるデジタル記
録再生におけるテープカセットの製品品質をさらに格段
に向上させることができた。
ク面に付着した微細な異物は挟み込み型クリーナーで一
度に除去され、テープに付着したゴミに起因するエラー
の発生を抑制することが可能となり、且つ挟み込み型ク
リーナーをガイドローラーとテンションピンの間に取り
付ける構成にすることによって、ハブへテープを巻乱れ
ることなく巻き付けることが可能となり、再生出力レベ
ル変動を小さくすることもできる。更に挟み込み形のク
リーナーを可動型にしたことによって、特定のテープデ
ッキで不確定に生じるプレイ−ストップ時のカセット内
において生じるテープたるみに起因する走行不能等のト
ラブルを回避できるなど、固定ヘッドによるデジタル記
録再生におけるテープカセットの製品品質をさらに格段
に向上させることができた。
【0046】また、第1、第2、第3の発明のテープカ
セットにて使用した不織布型のクリーナーを、植毛型の
クリーナーにすることによっても同様のクリーニング効
果が示された。
セットにて使用した不織布型のクリーナーを、植毛型の
クリーナーにすることによっても同様のクリーニング効
果が示された。
【図1】第1の発明の実施例のテープカセットの斜視図
【図2】第1の発明のテープカセットのクリーナー部を
示す断面図
示す断面図
【図3】挟み込み型クリーナーの斜視図
【図4】第2の発明のテープカセットのクリーナー部を
示す断面図
示す断面図
【図5】第2の発明の実施例のテープカセットの斜視図
【図6】第2の発明のテープカセットのクリーナー部を
示す断面図
示す断面図
【図7】第3の発明の実施例のテープカセットの斜視図
【図8】第3の発明のテープカセットのクリーナー部を
示す断面図
示す断面図
1 クリーナー 2 テープガイド 3 テープ 4 下ケース 5 上ケース 6 ハブ 7 ガイドローラ 8 パッド 9 シールド 10 シャッタ 11 ガイド装置 12 テンションピン 13 クリーナースライド案内溝
Claims (6)
- 【請求項1】磁気テ−プが収納され前面部に複数の窓を
有する上ケース及び下ケースと、ヘッド挿入方向と平行
な2つの面とヘッド挿入方向と直角な面よりなる断面略
コ字状で前記上下ケースの窓を一対のリ−ル台挿入孔の
中心を結ぶ方向へ開閉するよう摺動可能なシャッタと、
カセットと一体または分離型のテープガイドとガイドロ
ールを有するテープカセットに関して;前記テープガイ
ドとガイドローラの間、あるいはガイドローラーとテー
プを巻取るハブの間に、磁気テープの両面に同時に挟み
込むように接触する構造の不織布からなるクリーナー
を、巻取り側と巻出し側の2カ所に設けた構造を特徴と
するテ−プカセット。 - 【請求項2】磁気テ−プが収納され前面部に複数の窓を
有する上ケース及び下ケースと、ヘッド挿入方向と平行
な2つの面とヘッド挿入方向と直角な面よりなる断面略
コ字状で前記上下ケースの窓を一対のリ−ル台挿入孔の
中心を結ぶ方向へ開閉するよう摺動可能なシャッタと、
テンションピンを有するテープカセットに関して;前記
テンションピンとガイドローラーの間に、磁気テープの
両面に同時に挟み込むように接触する構造の不織布から
なるクリーナーを、巻取り側と巻出し側の2カ所に設け
た構造を特徴とするテ−プカセット。 - 【請求項3】磁気テ−プが収納され前面部に複数の窓を
有する上ケース及び下ケースと、ヘッド挿入方向と平行
な2つの面とヘッド挿入方向と直角な面よりなる断面略
コ字状で前記上下ケースの窓を一対のリ−ル台挿入孔の
中心を結ぶ方向へ開閉するよう摺動可能なシャッタと、
テンションピンを有するテープカセットに関して;前記
テンションピンとガイドローラーの間に、磁気テープの
両面に同時に挟み込むように接触する構造の不織布から
なるクリーナーを、巻取り側と巻出し側の2カ所に設
け、そのクリーナーが前記テンションピンとガイドロー
ラーの間を移動できるように、上下ケースに案内溝を設
けるように構成したことを特徴とするテ−プカセット。 - 【請求項4】クリーナーは不織布とフイルムの2層構造
であることを特徴とする請求項1、2もしくは3記載の
テ−プカセット。 - 【請求項5】クリーナーは直毛の植毛型の不織布からな
ることを特徴とする請求項1、2もしくは3記載のテ−
プカセット。 - 【請求項6】クリーナーは植毛型であり、各々の毛が湾
曲しており、磁気テープと接触したとき、毛の先端でな
く、湾曲部で接触する構成の不織布からなることを特徴
とする請求項1、2もしくは3記載のテ−プカセット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31821692A JPH06168572A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | テープカセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31821692A JPH06168572A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | テープカセット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06168572A true JPH06168572A (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=18096735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31821692A Pending JPH06168572A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | テープカセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06168572A (ja) |
-
1992
- 1992-11-27 JP JP31821692A patent/JPH06168572A/ja active Pending
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