JPH0616814A - ジオルガノポリシロキサンおよびその製造方法 - Google Patents

ジオルガノポリシロキサンおよびその製造方法

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JPH0616814A
JPH0616814A JP20045992A JP20045992A JPH0616814A JP H0616814 A JPH0616814 A JP H0616814A JP 20045992 A JP20045992 A JP 20045992A JP 20045992 A JP20045992 A JP 20045992A JP H0616814 A JPH0616814 A JP H0616814A
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JP20045992A
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Sunao Okawa
直 大川
Shuji Yamada
修司 山田
Toshio Suzuki
俊夫 鈴木
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DuPont Toray Specialty Materials KK
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NIPPON DOW CORNING KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分子鎖片末端にケイ素原子結合2級アミノ基
を有するジオルガノポリシロキサンおよびその製造方法
を提供する。 【構成】 一般式: 【化1】 (式中、Rは同種または異種の一価炭化水素基、R1
よびR2は同種または異種の一価炭化水素基、nは1〜
1000の整数、mおよびpは0〜3の整数、m+p=
3である。Yは水素原子、アルケニル基、メタクリロキ
シ基含有一価有機基および一価ハロゲン化炭化水素基よ
り選択される有機基である。)で示されるジオルガノポ
リシロキサン、および2級アミンのリチウム塩を開始剤
にして、環状ジオルガノトリシロキサンを重合させ、ハ
ロシランで重合を停止する該ポリシロキサンの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分子鎖片末端にケイ素原
子結合2級アミノ基を有するジオルガノポリシロキサン
およびその製造方法に関するものである。詳しくは、非
平衡重合により製造される、片方の末端にケイ素原子結
合2級アミノ基を有する新規なジオルガノポリシロキサ
ンおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】環状ジオルガノトリシロキサンをアルカ
リ金属触媒を用いて開環重合することはよく知られてい
る。例えば、環状ジオルガノトリシロキサンをn−ブチ
ルリチウムあるいはリチウムトリメチルシラノレート等
のリチウム触媒を用いて、非平衡重合させた後、官能性
基含有モノクロロシランで重合を停止させ、片末端にの
み官能性基を有するジオルガノポリシロキサンを製造す
る方法が知られている。また、Macromolecules 第3
巻,第1号,1ページ(1970年)には、ブチルリチ
ウムによりヘキサメチルシクロトリシロキサンを開環さ
せ、ジメチルビニルクロロシランで処理することにより
重合を停止し、片末端にビニル基を有すジメチルポリシ
ロキサンを得る方法が開示されている。このようなプロ
セスは、一般に、「停止法」と呼ばれる。本発明者は、
先に、片末端がアルケニル基で封鎖され、もう一方の片
末端がメタクリロキシプロピル基で封鎖されたジオルガ
ノポリシロキサンの製造方法を提案した(特開平1−2
52616号公報参照)。この方法はアルケニル基およ
びリチウムシラノレート含有開始剤を用いることを特徴
とし、このようなプロセスは、一般に、「開始法」と呼
ばれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
停止法では、片末端にしか官能基を導入できないため、
一官能性ジオルガノポリシロキサンしか得られないとい
う欠点があった。また、後者の開始法では異種二官能性
基を同一分子内に含有するジオルガノポリシロキサンを
得ることが可能であるが、使用できる開始剤が限定さ
れ、その官能基の種類に制限があるという欠点があっ
た。このため、広範な有機官能性基を導入できるジオル
ガノポリシロキサン前駆体およびそれらの製造方法の出
現が望まれていた。本発明者らは上記のような問題点を
解決するために鋭意研究した結果、本発明に到達した。
即ち、本発明の目的は、広範な有機官能性基を導入でき
るジオルガノポリシロキサン前駆体、即ち、分子鎖片末
端にケイ素原子結合2級アミノ基を有するジオルガノポ
リシロキサンおよびその製造方法を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段とその作用】本発明の目的
は、一般式:
【化4】 (式中、Rは同種または異種の一価炭化水素基、R1
よびR2は同種または異種の一価炭化水素基、nは1〜
1000の整数、mおよびpは0〜3の整数、m+p=
3である。Yは水素原子、アルケニル基、メタクリロキ
シ基含有一価有機基および一価ハロゲン化炭化水素基よ
り選択される有機基である。)で示されるジオルガノポ
リシロキサン、および一般式:R2NLi(式中、Rは
前記と同じである。)で示される2級アミンのリチウム
金属塩を開始剤にして一般式:
【化5】 (式中R1は前記と同じである。)で示される環状トリ
シロキサンを重合させ、式:X−SiR2mYp(式
中、Xは塩素原子,臭素原子,フッ素原子またはヨウ素
原子であり、R,Y,mおよびpは前記と同じであ
る。)で示されるハロシランで重合を停止することを特
徴とする、一般式:
【化6】 (式中、Rは同種または異種の一価炭化水素基、R1
よびR2は同種または異種の一価炭化水素基、nは1〜
1000の整数、mおよびpは0〜3の整数、m+p=
3である。Yは水素原子、アルケニル基、メタクリロキ
シ基含有一価有機基および一価ハロゲン化炭化水素基よ
り選択される基である。)で示されるジオルガノポリシ
ロキサンの製造方法により達成される。
【0005】以下に、本発明のジオルガノポリシロキサ
ンについて詳しく説明する。本発明のジオルガノポリシ
ロキサンは、一般式:
【化7】 で示される。式中、Rは同種または異種の一価炭化水素
基であり、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル
基,ペンチル基,ヘキシル基のようなアルキル基;フェ
ニル基,トリル基,キシリル基のようなアリール基;ベ
ンジル基,フェネチル基のようなアラルキル基;ビニル
基,ブテニル基,ヘキセニル基のようなアルケニル基が
例示されるが、合成のし易さおよび経済性から、エチル
基,プロピル基,イソプロピル基,シクロヘキシル基が
好ましい。R1およびR2は同種または異種の一価炭化水
素基であるが、製造の容易さから、メチル基であること
が好ましい。メチル基以外のケイ素原子結合有機基とし
ては、上記Rと同様な一価炭化水素基が例示される。Y
は水素原子、アルケニル基、メタクリロキシ基含有一価
有機基または一価ハロゲン化炭化水素基より選択される
基である。アルケニル基としては、ビニル基、ブテニル
基、ヘキセニル基が例示される。メタクリロキシ基含有
一価有機基としては、3−メタクリロキシプロピル基、
6−メタクリロキシヘキシル基、(メタクリロキシ)エ
トキシプロピル基が例示される。一価ハロゲン化炭化水
素基としては、クロロメチル基、3−クロロプロピル
基、3,3,3−トリフルオロプロピル基のようなハロゲ
ン化アルキル基が例示される。nは1〜1000の整
数、mおよびpは0〜3の整数、m+p=3である。
【0006】このような本発明のジオルガノポリシロキ
サンは、式:R2NLi(式中、Rは前記と同じであ
る。)で示される2級アミンのリチウム金属塩を開始剤
にして
【化8】 で示される環状トリシロキサンを重合させた後、式:X
−SiR2mYp(式中、Xは塩素原子,臭素原子,フ
ッ素原子またはヨウ素原子であり、R,Y,mおよびp
は前記と同じである。)で示されるハロシランで重合を
停止することにより製造される。ここで、重合開始剤と
して用いられる式:R2NLiで示される2級アミンの
リチウム塩は市販されており、対応する2級アミンを低
温下オルガノリチウムで処理することにより容易に得ら
れる。このようなものの例として、リチウムジイソプロ
ピルアミド、リチウムジエチルアミド、リチウムイソプ
ロピルシクロヘキシルアミド、リチウム2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン等が例示される。
【0007】本発明に使用される式;
【化9】 で示される環状トリシロキサンは非平衡重合用モノマー
としては公知のものである。ケイ素に結合した置換基R
1は先に述べたように同種または異種の一価炭化水素基
であるが、入手のしやすさおよび経済性からR1はメチ
ル基かフェニル基が好ましく、メチル基が特に好まし
い。
【0008】重合反応の条件は使用するモノマーによっ
て異なるが、例えばヘキサメチルシクロトリシロキサン
の場合、溶媒中、0〜40℃の温度下、1〜50時間反
応させるのが好ましい。溶媒としては、非プロトン性で
あり、出発物質および生成する本発明のジオルガノポリ
シロキサンを良好に溶解するものであれば良い。溶媒と
してはベンゼン,トルエン,キシレンのような芳香族炭
化水素類;ヘキサン,ヘプタンのような脂肪族炭化水素
類;テトラヒドロフラン,ジエチルエーテルのようなエ
ーテル類;アセトン,メチルエチルケトンのようなケト
ン類;酢酸エチル,酢酸ブチルのようなエステル類;さ
らにはジメチルホルムアミド,ジメチルスルホキシド,
ヘキサメチルリン酸トリアミド等が例示される。また、
2種類以上の溶媒を組み合わせて用いることがしばしば
良い結果をもたらす。例えば、トルエンのような極性の
低い溶媒を使用する場合、反応を促進させるために、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメ
チルリン酸トリアミド等の極性の高い溶媒を混合するこ
とが例示される。
【0009】重合反応のうち反応温度および時間は、再
分配反応が起こらないように十分注意して調節する必要
がある。特に、片方の末端のみにケイ素原子結合2級ア
ミノ基を有するジオルガノポリシロキサンを製造する場
合には十分な注意が必要である。というのは、重合反応
が非平衡化重合でなく、再分配反応による平衡化反応に
なると、片方の末端だけにケイ素原子結合2級アミノ基
を保持できなくなるからである。言い替えれば、平衡化
反応が起きると、両末端にケイ素原子結合2級アミノ基
を有するジオルガノポリシロキサンと両末端共にケイ素
原子結合2級アミノ基が存在しないポリマーとが副生す
るからである。重合反応の進行は、通常、ガスクロマト
グラフィーなどで出発モノマーの減少量を追跡できる。
そして、反応率が一定の値に達したところで中和操作に
より反応を停止することが好ましい。一般に転化率が7
0〜100%に達した時に、重合を停止することが好ま
しい。
【0010】本発明による製造方法では、得られるジオ
ルガノポリシロキサンの分子量は重合開始剤と消費され
た環状トリシロキサンのとの比率で決定されるが、良好
な片末端性を維持するためには、nで示される重合度
が、1〜1000の範囲内であることが必要である。
【0011】反応の停止に用いる停止剤は、式:X−S
iR2mYpで示されるハロシランである。式中、Xは
ハロゲン原子であり、塩素原子,臭素原子,フッ素原
子,ヨウ素原子が例示されるが、合成または入手のしや
すさおよび経済性から、塩素原子であることが好まし
い。この停止反応により、上式からXを除いた残基であ
る式:−SiR2mYpで示されるオルガノシリル基を
ジオルガノポリシロキサンの末端に導入することができ
る。このようなハロシランとしては、ジメチルビニルク
ロロシラン,ジメチルヘキセニルクロロシラン,ジメチ
ルメタクリロキシプロピルクロロシラン,ジメチルアク
リロキシプロピルクロロシラン,ジメチルクロロシラン
が挙げられる。
【0012】以上のような本発明のジオルガノポリシロ
キサンは、分子鎖片末端に反応性の高いケイ素原子結合
2級アミノ基を有するので、耐久性のある撥水剤,離型
剤,潤滑剤として使用できる。さらには、加水分解によ
り容易に片末端にシラノール基を導入できるので、この
ようにして製造された片末端シラノール官能性ジオルガ
ノポリシロキサンを各種有機官能性ハロシラン、シラザ
ン、アミノシラン、シリルアミド、アルコキシシランで
処理することにより、容易に対応する官能性基を導入す
ることができる。また、該シラノール官能性ジオルガノ
ポリシロキサンをジメチルクロロシランで処理すること
により片末端にケイ素原子結合水素原子を含有するジオ
ルガノポリシロキサンに容易に変換できるが、このよう
にして得られたジオルガノポリシロキサンと有機官能性
脂肪族不飽和化合物とのヒドロシリル化反応により、対
応する有機官能性基を容易に導入することができる。
【0013】
【実施例】以下に実施例を示して本発明を説明するが、
本発明はこれらに限定されない。また、実施例中、Vi
はビニル基、Meはメチル基、Etはエチル基、i−P
rはイソプロピル基を示す。
【0014】
【実施例1】攪拌装置付きの4つ口フラスコにジイソプ
ロピルアミン14.61グラム(144.09ミリモ
ル)、テトラヒドロフラン80ミリリットルを投入し
た。0℃以下に冷却し、反応温度が0℃を越えないよう
にしてn−ブチルリチウムの1.61Nヘキサン溶液8
9.5ミリリットル(144.09ミリモル)を滴下し
た。滴下終了後そのまま15分間攪拌し、ヘキサメチル
シクロトリシロキサン266.7グラムとテトラヒドロ
フラン266.7グラムの混合溶液を投入した。冷却を
止め、室温で5時間攪拌した。ガスクロマトグラフィー
により転化率が98%になった時点でトリエチルアミン
1.46グラム(14.43ミリモル)、ジメチルクロロ
シラン15.0グラム(158.5ミリモル)を順に添加
して重合を停止させた。副生した塩をろ過により除去
し、減圧蒸留により溶剤および低沸点物を除去し、ポリ
マーを得た。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC)、核磁気共鳴分析(NMR)、赤外分光分析
(IR)、ヨードメトリーによるSiH基の定量によ
り、このポリマーは次の平均式で示されるジオルガノポ
リシロキサンであることが確認された。
【化10】
【0015】
【実施例2】ジイソプロピルアミン5.47グラム(5
4.05ミリモル)、テトラヒドロフラン30ミリリッ
トル、n−ブチルリチウムの1.68Nヘキサン溶液3
2.2ミリリットル(54.05ミリモル)から、実施例
1と同様にしてリチウムジイソプロピルアミドのテトラ
ヒドロフラン溶液を調製した。ヘキサメチルシクロトリ
シロキサン100グラムとテトラヒドロフラン100グ
ラムの混合溶液を投入し、室温で4時間攪拌した。ガス
クロマトグラフィーにより転化率が98.3%になった
時点でトリエチルアミン0.55グラム(5.41ミリモ
ル)、ジメチルビニルクロロシラン7.16グラム(5
9.46ミリモル)を順に添加して重合を停止させた。
副生した塩をろ過により除去し、減圧蒸留により、溶剤
および低沸点物を除去して、ポリマーを得た。GPC、
NMR、IR、ヨードメトリーによるビニル基の定量に
より、このポリマーは次の平均式で示されるジオルガノ
ポリシロキサンであることが確認された。
【化11】
【0016】
【実施例3】実施例2と同じ反応スケールでリチウムジ
イソプロピルアミドの調製および重合を行った。室温で
4時間攪拌するとガスクロマトグラフィーにより、転化
率が98.4%になった時点でトリエチルアミン0.55
グラム(5.41ミリモル)、メタクリロキシプロピル
ジメチルクロロシラン12.8グラム(56.75ミリモ
ル)を順に添加して反応を停止させた。その後、実施例
2と同様の後処理をすることによりポリマーを得た。G
PC、NMR、IRより、このポリマーは以下の平均式
で示されるジオルガノポリシロキサンであることが確認
された。
【化12】
【0017】
【実施例4】実施例2と同じ反応スケールでリチウムジ
イソプロピルアミドの調製および重合を行った。室温で
3時間攪拌するとガスクロマトグラフィーにより、転化
率が95%になった時点でトリエチルアミン0.55グ
ラム(5.41ミリモル)、(3,3,3−トリフルオロ
プロピル)ジメチルクロロシラン10.8グラム(56.
75ミリモル)を順に添加して反応を停止させた。その
後、実施例2と同様の後処理をすることによりポリマー
を得た。GPC、NMR、IRより、このポリマーは以
下の平均式で示されるジオルガノポリシロキサンである
ことが確認された。
【化13】
【0018】
【実施例5】攪拌装置付きの4つ口フラスコにジエチル
アミン0.2グラム(2.73ミリモル)、テトラヒドロ
フラン5ミリリットルを投入した。0℃以下に冷却し、
反応温度が0℃を越えないようにしてn−ブチルリチウ
ムの2.68Nヘキサン溶液1.0ミリリットル(2.6
8ミリモル)を滴下した。滴下終了後そのまま1時間攪
拌し、ヘキサメチルシクロトリシロキサン8.1グラム
とテトラヒドロフラン8.1グラムの混合溶液を投入し
た。冷却を止め、室温で5時間攪拌した。ガスクロマト
グラフィーにより転化率が80%になった時点でジメチ
ルビニルクロロシラン0.55グラム(4.55ミリモ
ル)を添加して重合を停止させた。副生した塩をろ過に
より除去し、減圧蒸留により溶剤および低沸点物を除去
し、ポリマーを得た。GPC、NMR、IR、ヨードメ
トリーによるビニル基の定量により、このポリマーは次
の平均式で示されるジオルガノポリシロキサンであるこ
とが確認された。
【化14】
【0019】
【実施例6】攪拌装置付きの4つ口フラスコにジエチル
アミン1.93グラム(26.4ミリモル)、テトラヒド
ロフラン10ミリリットルを投入した。−78℃に冷却
し、n−ブチルリチウムの2.68Nヘキサン溶液10
ミリリットル(26.8ミリモル)を滴下した。室温に
戻し、ヘキサメチルシクロトリシロキサン6.1グラム
とテトラヒドロフラン6.1グラムの混合溶液を投入す
ると、発熱が認められた。室温に戻るまでそのまま攪拌
を続け、トリメチルクロロシラン3.5グラム(59.7
ミリモル)を添加した。副生した塩をろ過により除去
し、ろ液を減圧蒸留し、60℃/0.1mmHgの留分3.1
グラムを得た。このものはGLC、NMR、IRより以
下の構造式で示されるジオルガノポリシロキサンである
ことが確認された。
【化15】
【0020】
【発明の効果】本発明のジオルガノポリシロキサンは新
規な化合物であり、このジオルガノポリシロキサンは、
広範な有機官能基を導入できるジオルガノポリシロキサ
ン前駆体として工業上極めて有用である。また、本発明
の製造方法によれば、このようなジオルガノポリシロキ
サンを容易に製造することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で得られたジオルガノポリシロキサ
ンの1HNMRスペクトルを示したものである。
【図2】 実施例1で得られたジオルガノポリシロキサ
ンのIRスペクトルを示したものである。
【図3】 実施例2で得られたジオルガノポリシロキサ
ンの1HNMRスペクトルを示したものである。
【図4】 実施例2で得られたジオルガノポリシロキサ
ンのIRスペクトルを示したものである。
【図5】 実施例3で得られたジオルガノポリシロキサ
ンの1HNMRスペクトルを示したものである。
【図6】 実施例3で得られたジオルガノポリシロキサ
ンのIRスペクトルを示したものである。
【図7】 実施例4で得られたジオルガノポリシロキサ
ンの1HNMRスペクトルを示したものである。
【図8】 実施例4で得られたジオルガノポリシロキサ
ンのIRスペクトルを示したものである。
【図9】 実施例5で得られたジオルガノポリシロキサ
ンの1HNMRスペクトルを示したものである。
【図10】 実施例5で得られたジオルガノポリシロキ
サンの29Si−NMRスペクトルを示したものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式: 【化1】 (式中、Rは同種または異種の一価炭化水素基、R1
    よびR2は同種または異種の一価炭化水素基、nは1〜
    1000の整数、mおよびpは0〜3の整数、m+p=
    3である。Yは水素原子、アルケニル基、メタクリロキ
    シ基含有一価有機基および一価ハロゲン化炭化水素基よ
    り選択される有機基である。)で示されるジオルガノポ
    リシロキサン。
  2. 【請求項2】 一般式:R2NLi(式中、Rは前記と
    同じである。)で示される2級アミンのリチウム金属塩
    を開始剤にして一般式: 【化2】 (式中R1は前記と同じである。)で示される環状トリ
    シロキサンを重合させ、式:X−SiR2mYp(式
    中、Xは塩素原子,臭素原子,フッ素原子またはヨウ素
    原子であり、R,Y,mおよびpは前記と同じであ
    る。)で示されるハロシランで重合を停止することを特
    徴とする、一般式: 【化3】 (式中、Rは同種または異種の一価炭化水素基、R1
    よびR2は同種または異種の一価炭化水素基、nは1〜
    1000の整数、mおよびpは0〜3の整数、m+p=
    3である。Yは水素原子、アルケニル基、メタクリロキ
    シ基含有一価有機基および一価ハロゲン化炭化水素基よ
    り選択される基である。)で示されるジオルガノポリシ
    ロキサンの製造方法。
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