JPH0616794B2 - 歯科用ハンドピ−ス - Google Patents

歯科用ハンドピ−ス

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JPH0616794B2
JPH0616794B2 JP58061513A JP6151383A JPH0616794B2 JP H0616794 B2 JPH0616794 B2 JP H0616794B2 JP 58061513 A JP58061513 A JP 58061513A JP 6151383 A JP6151383 A JP 6151383A JP H0616794 B2 JPH0616794 B2 JP H0616794B2
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dental
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    • A61C1/08Machine parts specially adapted for dentistry
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    • A61C1/08Machine parts specially adapted for dentistry
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    • A61C1/08Machine parts specially adapted for dentistry
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    • F01C13/02Adaptations of machines or engines for special use; Combinations of engines with devices driven thereby for driving hand-held tools or the like

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、歯科用ハンドピースの改良に関する。さらに
特定すれば、本発明のハンドピースは、ハウジングと、
このハウジングの一端部に装着された歯科用工具(歯科
用ドリル等)と、このハウジング内に設けられたモータ
ユニットと、このハウジングの他端部に着脱自在に連結
され、上記のモータユニットに動力を供給する動力供給
モジュールと、上記のモータユニットと上記の歯科用工
具とを連結する連結ユニットと、この歯科用工具の近傍
に、この歯科用工具および処置部位を冷却する水、空気
等の流体、処置部位を照明する光、この光の光源を点灯
する電流等の処置補助媒体を供給する管、光学繊維、電
線等の供給ラインとを備えた歯科用ハンドピースにおい
て、上記の動力供給ユニットのプラグ部に動力または処
置補助媒体として電力を供給できるようにスリップリン
グを設け、またこのプラグ部が嵌合するソケット部には
このスリップリングに接触する接点を設けたものに関す
る。
一般に、上記のような構造の歯科用ハンドピースには各
種の形式のものがある。たとえば、米国特許、US−P
S 34 39 422およびUS−PS 33 49
490には空気モータによって歯科用工具を駆動する
ハンドピースが開示されている。また、ドイツ特許、D
E−AS12 34 922には、電気モータによって
歯科用工具を駆動するハンドピースが開示されている。
これらの歯科用ハンドピースはいずれもエア・モータユ
ニットまたは電気・モータユニットがハウジング内に一
体的に組み込まれている。また歯科用工具の部分に供給
される流体、光、電流等は処置補助媒体、たとえば冷却
用の水等の媒体は、このハウジングの外側の供給ライン
を介して歯科用工具の部分に供給される。
このような従来の歯科用ハンドピースは、このハンドピ
ースの形態が一つの形態に限定され、他の形態に変更で
きない不具合がある。すなわち、このような歯科用ハン
ドピースは、処置の種類等に対応した様々な形態のハン
ドピースを使用する必要がある。たとえば、ハンドピー
スの先端部が屈曲した形状のもの、直線的な形状のもの
等があり、また形状だけでなく、モータユニットの出
力、回転速度、トルク等も各種のものを用意する必要が
ある。このため、従来のものでは、上記したような多数
の種類の歯科用ハンドピースを用意する必要があり、コ
ストが高く、また多数のハンドピースの保守も面倒であ
った。
また、従来のものは、処置補助媒体たとえば上記の冷却
媒体を歯科用工具の部分に供給する供給ラインがハンド
ピースのハウジングの外側に配置されていた。このた
め、この供給ラインが破損され、たとえば、冷却媒体の
供給が出来なくなり、患者に危険を及ぼす可能性もあ
る。
また、このように供給ラインがハウジングの外側に配置
されていると、このバンドピースの操作性が低下し、微
妙な歯科処置に支障をきたすことがある。
さらに、このようなハンドピースのモータユニットに高
圧空気や電力等の動力を供給する動力供給モジュール
は、このハンドピースに対して回転自在に接続されてい
ることが好ましい。このように回転自在に接続されてい
れば、供給ホース等のねじれがハンドピースに影響を与
えず、このハンドピースの操作性が一層向上する。
このように動力供給モジュールをハンドピースに対して
回転自在に接続する構造は、たとえばドイツ特許、DE
−GM7729110に開示されている。
しかし、上記のような従来のハンドピースでは、冷却媒
体の供給ラインが外部に配置されているので、上記のよ
うな回転自在な接続構造を採用しても供給ホースをハン
ドピースに対して回転自在とすることができない。ま
た、この冷却媒体等の供給ラインを上記の供給ホースお
よび接続構造の内部に組み込むことも考えられるが、従
来の回転自在な接続構造は、内部に空間的な余裕がな
く、このような冷却媒体等の供給ラインを組み込むこと
ができない。
このような不具合を解消するため、歯科用ハンドピース
のハウジングを先端側のグリップハウジンクと、基端側
のベースハウジングとに分割可能とし、また、モータユ
ニット、このモータユニットに動力を供給する動力供給
モジュール等をそれぞれ着脱かつ交換自在に構成し、こ
れらの各要素を適宜組み合わせることにより、少ない要
素数で多数の種類の歯科用ハンドピースを構成するもの
において、このハンドピースに高圧空気、電力等の動力
を供給する動力供給モジュールをこのハンドピースに対
して回転自在に接続し、この、ハンドピースの操作性を
向上させることが検討された。
また、冷却媒体、光、電流等の処置補助媒体を歯科用工
具の部分に供給する供給ラインをハンドピースのハウジ
ング内、および接続部内に設け、この動力供給モジュー
ルを回転自在とするとともに、この供給ラインが邪魔に
なって操作性が低下するのを防止することも検討され
た。
しかし、上記のような構成は、モータユニット用の動力
に空気圧を使用し、また処置補助媒体として光、冷却
水、空気等を使用する場合についてのみ考慮されてお
り、空気圧、光、冷却水等と電力とを混用して供給する
場合にはについては考慮されていなかった。
本発明は以上の事情に基づいてなされたもので、上記の
ような構成のハンドピースにおいて、動力用または処置
補助媒体として電力も供給することができる歯科用ハン
ドピースを提供するものである。
本発明は、上記のように歯科用ハンドピースのハウジン
グを先端側のグリップハウジングと、基端側のベースハ
ウジングとに分割可能とし、また、モータユニット、こ
のモータユニットに動力を供給する動力供給ユジュール
等をそれぞれ着脱かつ交換自在に構成し、これらの各要
素を適宜組み合わせるこにより、少ない要素数で多数の
種類の歯科用ハンドピースを構成するものであって、こ
のハンドピースに高圧空気、電力等の動力を供給する動
力供給モジュールをこのハンドピースに対して回転自在
に接続し、この、ハンドピースの操作性を向上させ、ま
た、冷却媒体、光、電流等の処置補助媒体を歯科用工具
の部分に供給する供給ラインをハンドピースのハウジン
グ内、および接続部内に設け、この動力供給モジュール
を回転自在とするとともに、この供給ラインが邪魔にな
って操作性が低下するのを防止した歯科用ハンドピース
において、上記の動力供給モジュールのプラグ部にスリ
ップリングを設け、またこのプラグ部が嵌合されるソケ
ット部にこのスリップリングに接触する接点を設けたも
のである。
このような構成のものは、空気、冷却水、光等とともに
電力を混用して供給することができる。また、このよう
なスリップリング等は、上記のような空気、冷却水、光
等を供給するプラグ部やソケット部に容易に配置でき、
かつこのプラグ部の回転を妨げることがなく、これらの
要素の互換性を損なうこともなく、またこのハンドピー
スの操作性等を妨げることがない。
以下、図を参照して本発明の実施例を説明する。この実
施例は、分割したハウジング、各種のモータユニット、
連結ユニット、動力供給モジュール等を組み合わせて組
み立てることにより、複数の形態の歯科用ハンドピース
を構成するものである。
第1図には、本発明の第1の実施例の歯科用ハンドピー
スの全体的な構成を示す。なお、この第1図には、複数
種類のハウジングやモータユニット、連結ユニットが示
され、またこれらの選択的な組み合わせの関係を破線で
示してある。
このハンドピースのハウジングは、先端部側のグリップ
ハウジング1,2,3と、基端側のベースハウジング7
aとから構成されている。これらのグリップハウジング
とベースハウジングとは、接続部17,18を介して互
いに着脱自在に接続される。また、これらのグリップハ
ウジングとベースハウジングとは互換性があり、任意の
組み合わせで接続され、このハンドピースのハウジング
が構成される。
なお、この第1図には、先端部が屈曲した2種類のグリ
ップハウジング1,2と、先端部が直線状の1種類のグ
リップハウジング3とが示されている。また、これらの
グリップハウジング1,2,3の先端部には、ドリル、
やすり等の歯科用工具15,16が着脱自在に装着され
ている。
また、モータユニットとしては、空気圧で駆動される空
気モータユニット8と電力で駆動される電気モータユニ
ット9の2種類がある。これらのモータユニット8,9
は、上記のベースハウジング7a内に着脱自在に収容さ
れ、かつ互換性がある。
また。上記のモータユニット8,9と、上記の歯科用工
具15,16を連結する連結ユニット4,5,6が設け
られている。これらの連結ユニットは、上記のベースハ
ウジング7aの先端部内に形成された収容部12a内に
収容される。これらの連結ユニット4,5,6は、ハウ
ジング21の内部に動力伝達機構を内蔵したもので、そ
の基端側部には、係合部22が形成され、上記のモータ
ユニット8,9の係合部24と係合されるように構成さ
れている。また、これらの連結ユニット4,5,6の先
端側部にも係合部20が形成され、これらの係合部20
は上記のグリップハウジング1,2,3の基端部に設け
られた係合部19と係合する。そして、上記のグリップ
ハウジング2内には第2図に示すような回転自在な駆動
軸が設けられ、上記の係合部19と歯科用工具15とを
連結している。
したがって、上記のモータユニット8,9の回転駆動力
は、上記の係合部24,22から連結ユニットに伝達さ
れ、さらにこの連結ユニット4,5,6から係合部2
0,19を介して歯科用工具15,16に伝達され、こ
れらの歯科用工具15,16が回転駆動される。
上記の連結ユニット4,5,6は、回転速度を増速、あ
るいは減速する機能を有するもので、たとえば連結ユニ
ット4はモータユニット8,9の回転を増速する機構を
内蔵した増速用の連結ユニットである。また、連結ユニ
ット5はモータユニット8,9の回転をそのまま伝達す
る直結用の連結ユニットである。また、連結ユニット6
はモータユニット8,9の回転を減速する減速用の連結
ユニットである。
なお、これら連結ユニット4,5,6の係合部20,2
2と、モータユニット8,9の係合部24およびグリッ
プハウジング1,2,3の係合部19は、それぞれ共通
に係合可能なものであり、よってこれらは任意の組み合
わせで組み立てが可能である。
また、上記のベースハウジング7aの基端には、動力供
給モジュール13aが接続される。この動力供給モジュ
ール13aは、上記のモータユニット8,9に空気圧、
電力等の動力を供給するとともに、この歯科用ハンドピ
ースの歯科用工具15,16の近傍に冷却用媒体、照明
用の光、電力等の処置補助媒体を供給するものである。
上記の第1図に示す動力供給モジュール13aは、モー
タユニットとして空気をモータユニット8または電気モ
ータユニット9の任意のいずれかを使用できるようにし
たものである。すなわち、この動力供給モジュール13
aは、ケース26を備え、このケース26は装着された
場合に上記のベースハウジング7aの後端部に連続し、
実質的にこのベースハウジングの一部となるように構成
されている。このケースの後端部には供給ホース25が
接続され、この供給ホース25を介してモータユニット
の動力、すなわち高圧空気および電力の両方が供給され
る。また、このケース26の前端部からはプラグ部27
aが突設されている。また、上記のベースハウジング7
a内には、ソケット部材10aが収容され、上記のプラ
グ部27aはこのソケット部材10a内に回転自在に嵌
合する。このプラグ部27aまたはソケット部材10a
にはOリング等のシール部材が設けられ、上記の供給ホ
ース25から供給された高圧空気はこのプラグ部27a
およびソケット部材10aを介して空気モータユニット
8に供給される。
また、このプラグ部27aには、一対のスリップリング
28,29が設けられている。さらに、上記のソケット
部材10a内には上記のスリップリング28,29に電
気的に接触する接点30,31が設けられている。そし
て、このプラグ部27aがソケット部材10aに嵌合し
た場合には、上記のスリップリング28,29と接点3
0,31は互いに電気的に接続され、上記のモータユニ
ットとして電気モータユニット9を装着した場合には、
これらのスリップリング28,29および接点30,3
1を介して電力が供給される。また、モータユニットと
して空気モータユニット8を使用した場合には、これら
のスリップリング28,29と接点30,31と処置補
助媒体としての電流の供給用としても使用することがで
きる。
なお、この動力供給モジュール13aは、上記のプラグ
部27aがベースハウジング7aのソケット部材10a
に嵌合された状態で回転自在にロックされ、抜け止めが
なされる。
さらに、第2図ないし第5図を参照して、上記のように
歯科用ハンドピースの第2の実施例について具体的な構
造を説明する。この実施例のものは、供給ラインを介し
て、冷却用媒体、たとえば冷却用空気を歯科用工具の近
傍に供給し、またこの冷却用空の排気の両方の作用をな
すように構成されている。なお、この冷却媒体の供給チ
ューブおよび排出チューブは上記の供給ホース25内に
内蔵されている。
なお、この第2図ないし第5図では、本発明のハンドピ
ースの各要素の互換性を示すため、モータユニットとし
て空気モータユニット8を装着した場合を示してある。
この第2の実施例において、モータユニットとして電気
モータを装着する場合には、ソケット部材、および動力
供給ユニットのプラグ部は上記の第1の実施例に示した
ようなスリップリングの設けられたものを装着する。こ
の場合のソケット部材、プラグ部は、前述の第1の実施
例のようなスリップリング28,29および接点30,
31が設けられている他は以下に示すような構成のプラ
グ部およびソケット部材と同様な構成のものを選択的に
装着する。
この実施例の動力供給モジュール13bの突設されたプ
ラグ部27bの先端部には、小径の先端部分45が形成
されており、この先端部分45には空気モータユニット
8の駆動用の空気を供給するための放射方向の孔46が
形成され、この孔46の両側にはOリング等からなるシ
ール部材47が配置されている。
また、ベースハウジング7b内には上記のプラグ部が嵌
合されるソケット部材10bが設けられている。このソ
ケット部材10bには、上記のプラグ部27bの先端部
45に対応して先端部受け部48が形成されている。こ
の先端部受け部48は、互いに離間した一対の小径部4
9を有し、これらの小径部49の間には環状溝50が形
成されている。そして、この環状溝50は空気通路51
を介して上記の空気モータユニット8に連通している。
そして、上記のプラグ部27bがこのソケット部材10
b内に嵌合した場合には、このプラグ部27bの先端部
分45の孔46がこの環状溝50に対応し、空気モータ
ユニット駆動用の空気はこの孔46、環状溝50、空気
通路51を介して空気モータユニット8に供給され、こ
の空気モータユニット8を駆動する。
また、上記のプラグ部27bの軸方向の中央部分には、
上記の先端部分45より径の大きい中間部分52が形成
されている。そして、この中間部分52には、環状溝4
4が形成され、この環状溝44内、およびこの環状溝よ
り基端側の部分にはそれぞれ冷却用空気の供給および排
出用の孔43,55が形成されている。そして、これら
の孔43,55の間およびこれらの孔の前後にはOリン
グ等のシール部材54が配置され、これら孔43,45
を互いに分離している。
また、上記のソケット部材10b内にもこの中間部分5
2に対応した中間部分受け部56が形成されている。こ
の中間部分受け部56の先端側の部分には、径の拡大し
た胴部57が形成され、またこの胴部57より基端側の
内孔部分60には2つの環状溝58,59が形成されて
いる。
そして、上記のプラグ部27bがこのソケット部材10
b内に嵌合した場合には、上記の孔43,55がこれら
の環状溝58,59にそれぞれ連通するように構成され
ている。そして、このソケット部材10bの周壁部を貫
通して通路62,63が形成され、これらの通路62,
63の一端部はそれぞれ上記の環状溝58,59内に連
通している。
また、この歯科用ハンドピースおよび動力供給モジュー
ルには、冷却用の流体、光、電流等の処置補助媒体を先
端部の歯科用工具の近傍まで供給する供給ラインが設け
られている。なお、この実施例ではこの供給ラインは冷
却媒体を供給するものであるが、照明用の光源に電流を
供給する場合にはこの供給ラインとして電線等を使用す
ることはもちろんである。
この実施例では、上記のソケット部材10bの外周に
は、ラインターミナル部材64が配置されている。ま
た、このラインターミナル部材64とソケット部材10
bの外周面との間にはシール部材65が介在されてい
る。そして、上記の通路62,63は、このラインター
ミナル部材64に形成されたライン通路66′,67′
内にそれぞれ連通している。なお、上記のシール部材6
5は、上記の通路62,63とライン通路66′,6
7′との間のシールを確保するものである。
また、上記のベースハウジング7b内には、一対のライ
ンチューブ66,67が軸方向に沿って配置されてい
る。そして、これらのラインチューブ66,67の基端
部は、上記のラインターミナル部材64内のライン通路
66′,67′にそれぞれ接続されている。また、これ
らのラインチューブ66,67は、前記のグリップハウ
ジング2内のライン通路を介してこのグリップハウジン
グ2の先端部に設けられたノズル94に連通している。
なお、上記のラインチュープ66,67の先端部分11
0は、グリップハウジング2との接続部分においてスリ
ーブ109を介して着脱自在に接続されており、このグ
リップハウジング2が自由に着脱、交換できるように構
成されている。
したがって、処置補助媒体、たとえば冷却用の空気は、
上記の孔43,55から通路62,63、ラインターミ
ナル部材64内のライン通路66′,67′、ラインチ
ューブ66,67を介して上記のノズル94から歯科用
工具15の近傍に噴出され、また上記の経路を通って排
出される。
また、上記のプラグ部27bの基端側部には、大きい径
の基端部分68が形成されている。そして、この基端部
分68には、環状のロック溝69が形成されている。一
方、上記のソケット部材10bには、ロック機構35が
設けられている。このロック機構は複数のロックボール
71を備えている。これらのロックボール71は、ソケ
ット部材10bの基端側部に形成された径方向の収容孔
内に収容され、このソケット部材10bの内周面に突没
自在である。そして、上記の動力供給モジュール13b
のプラグ部27bがこのソケット部材10b内に嵌合し
た場合、このロックボール71が弓形ばね70によって
突出され、上記のロック溝69内に嵌合してこの動力供
給モジュール13bを回転自在にロックする。また、こ
の弓形ばね70による押圧を解除することにより、この
ロックが解除され、動力供給モジュール13bを外すこ
とができる。
また、上記の空気モータユニット8は従来から知られて
いるマルチ・ベーン形空気モータである。この空気モー
タユニット8は、回転軸72を備え、この回転軸72は
ケーシング73内に回転自在に支承されている。この回
転軸72は、板ばね90によって軸方向に付勢され、軸
受け部の遊びが除去されるように構成されている。ま
た、この回転軸72には、複数の放射状の溝74が形成
され、これらの溝74内にはそれぞれベーン75が放射
方向に摺動自在に嵌合されてている。そして、これらの
ベーン75は、スプリング76によって径方向外側方向
に付勢され、これらのベーン75の先端は上記のケーシ
ング73の内周面に摺動自在に押圧されている。
この空気モータユニット8は正転および逆転が可能なも
ので、上記のケーシング73には2つのポート77,7
8が形成されている。そして、これらのポート77,7
8は、それぞれ通路80,81に連通している。したが
って、これらの通路80,81のいずれかに選択的に空
気が供給されることにより、この空気モータユニット8
は正転または逆転される。そして、この空気モータユニ
ット8の装着の際に、これらポート通路80,81のい
ずれかを前記の空気供給用の通路51に選択的に対応さ
せることにより、この空気モータユニット8を正転また
は逆転のいずれかの方向に回転させるかを選択すること
ができる。
また、前記のベースハウジング7bは、先端側の第1の
スリーブ部12と基端側の第2のスリーブ部14との2
つのスリーブ部から構成されている。これらのスリーブ
部12,14は、螺条部等の接合部88で互いに着脱自
在に接続されるように構成されている。
そして、上記の第1のスリーブ部12内には、前記した
モータユニット8および連結ユニット5が収容され、ま
た第2のスリーブ部14には前記のソケット部材10b
が収容されている。そして、これらのモータユニット
8、連結ユニット5、ソケット部材10b等は、これら
の第1および第2のスリーブ部材12,14が互いに連
結されることにより、これらの内部の所定位置に保持さ
れるように構成されている。
また、第6図ないし第8図には、本発明の第3の実施例
を示す。このものは、上記の第2の実施例のものに処置
補助媒体の供給ラインとして光学的な伝送ラインすなわ
ちライトガイドを設けたものである。
なお、この第6図ないし第8図においても、このハンド
ピースの要素の互換性を示すため、モータユニットとし
て空気モータを装着した場合を示してある。モータユニ
ットとして電気モータを装着する場合には、前記の第1
の実施例と同様に、スリップリングを備えたソケット部
材および接点の設けられたプラグ部を備えた動力供給モ
ジュールを装着する。この場合、このソケット部材およ
びプラグ部は、スリップリングおよび接点を備えている
以外は以下に説明する構成と同様の構成のものである。
この実施例のものは、動力供給モジュールのプラグ部2
7cの先端部101内にランプ95が収容されている。
なお、このランプ95は、LED等の発光素子でもよ
い。そして、このプラグ部27cの前壁部100からは
孔フアイバ102の束が導出されており、この光フアイ
バ102の第8図に示すように、2つの光フアイバ束1
03,104に分けられている。
そして、これらの光フアイバ束103,104は、ライ
トガイド96,97に光学的に接続されている。そし
て、これらのライトガイド96,97は、縦方向の溝1
08,82cを通って、グリップハウジングの先端部ま
で導かれている。
したがって、上記のランプ95からの光は、上記の光フ
アイバ束103,104、ライトガイド96,97を通
って、グリップハウジングの先端部まで導かれる。
また、この実施例のものは、上記のランプ95や光フア
イバ102が中心部に配置されるため、これらを配置す
る空間を確保するためにソケット部材10cと空気モー
タユニット8の間にスリーブ98が介在されている。そ
して、上記のランプ95および光フアイバ102はこの
スリーブ98内に配置される。また、このスリーブ98
の壁部内には、複数の比較的小さい径の通路105,1
06,107が形成され、このソケット部材10c側の
通路51と空気モータユニット8側の通路80,81と
は、このスリーブ98内の通路105,106,107
を介して連通されている。したがって、供給された動力
用の空気は、上記の通路51,通路105,106,1
07、通路80,81を介して空気モータユニット8に
供給されるように構成されている。
なお、本発明は上記の実施例には限定されず、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で各種の変形が可能である。
上述の如く本発明は、動力供給モジュールがハウジング
に対して回転自在に接続されるので、この動力供給モジ
ュールに接続されている供給ホース等の捩じれハンドピ
ースに作用せず、操作性が良好である。また、流体、
光、電流等の処置補助媒体を供給する供給ラインがこの
動力供給モジュールおよびハウジング内に配置されてい
るので、この動力供給モジュールを回転自在に接続する
ことが可能となり、またこの供給ラインが内部に配置さ
れているので、このハンドピースの操作性が向上するも
のである。
そして、上記の動力供給モジュールのプラグ部にはスリ
ップリングが設けられ、またソケット部材には接点が設
けられているので、空気、冷却媒体、光等と電流とをと
もに供給できる。また、このようなスリップリングは、
このプラグ部の回転を妨げることがなく、操作性を損な
うことがない。また前述の各実施例のような各種の構造
のソケット部材やプラグ部にその基本的な構造を変更す
ることなく設けることができ、これらのソケット部材や
動力供給モジュール、モータユニット等の要素の互換性
も損なうことがない等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示す概略的な図であ
る。第2図ないし第5図は本発明の第2の実施例を示
し、第2図は縦断面図、第3図は要部を拡大して示す縦
断面図、第4図は第3図のIV−IV線に沿う断面図、第5
図は第3図のV−V線に沿う断面図である。第6図ない
し第8図は本発明の第3の実施例を示し、第6図は要部
を拡大して示す縦断面図、第7図は第6図のVII−VII線
に沿う断面図、第8図は第6図のVIII−VIII線に沿う断
面図である。 1,2,3……グリップハウジング、8,9……モータ
ユニット、10a……ソケット部材、13a,13b,
13c……動力供給モジュール、15,16……歯科用
工具、27a……プラグ部、28,29……スリップリ
ング、30,31……接点、66,67……ラインチュ
ーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−143154(JP,A) 特開 昭55−91345(JP,A) 特開 昭52−118894(JP,A) 実開 昭57−23311(JP,U)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯科用ハンドピースであって、グリップハ
    ウジングおよびベースハウジングからなるハウジング
    と、このハウジングの一端部に着脱自在に接続される動
    力供給モジュールと、上記のハウジング内に設けられ歯
    科用工具を駆動するモータユニットと、このモータユニ
    ットの駆動力を上記の歯科用工具に伝達する連結ユニッ
    トと、上記の歯科用工具の近傍に処置補助媒体を導く供
    給ラインとを備え、この供給ラインは上記のハウジング
    内に設けられ、また上記の動力供給モジュールは上記の
    ハウジングに対して回転自在に接続されているものにお
    いて、 上記の処置補助媒体および上記のモータハウジングに供
    給される動力のうちの少なくとも一つは電流であり、 上記の動力供給モジュールにはプラグ部を備え、また上
    記のハウジングにはこのプラグ部が嵌合されるソケット
    部が備えられており、これらのプラグ部およびソケット
    部には電流を伝達するスリップリングおよびこのスリッ
    プリングに接触する接点が設けられ、これらスリップリ
    ングおよび接点は上記のプラグ部およびソケット部に対
    して絶縁されており、上記の処置補助媒体または動力と
    して供給される電流は上記のスリップリングおよび接点
    を介して供給されることを特徴とする歯科用ハンドピー
    ス。
  2. 【請求項2】前記の処置補助媒体は光であり、前記の供
    給ラインは光フアイバであり、この光フアイバは前記の
    ハウジング内に設けられ、この光フアイバの一端部は前
    記の動力供給モジュールのプラグ部の先端面に同心状に
    対向してこの先端面に光学的に接続され、またこの光フ
    アイバの他端部は上記のハウジング内に形成された縦方
    向の溝内に収容されていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の歯科用ハンドピース。
  3. 【請求項3】前記の光フアイバは、前記のハウジング内
    で複数の光フアイバ束に分割されていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第2項記載の歯科用ハンドピース。
  4. 【請求項4】前記の連結ユニットは、前記のモータユニ
    ットの回転を増速、減速、あるいは直結して前記の歯科
    用工具に伝達する複数種類のものが用意されており、こ
    れらの連結ユニットは互換性をもって前記のハウジング
    内に選択的に装着されるものであることを特徴とする前
    記特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1に記
    載の歯科用ハンドピース。
  5. 【請求項5】前記のベースハウジングは、先端側の第1
    のスリーブ部と基端側の第2のスリーブ部との2つのス
    リーブ部から構成され、これらのスリーブ部は互いに着
    脱自在に接続され、上記の第1のスリーブ部内には前記
    のモータユニットおよび連結ユニットが互換性をもって
    選択的に装着され、また上記の第2のスリーブ部内には
    ソケット部材が互換性をもって選択的に装着され、また
    この第2のスリーブ部内には上記のソケット部材から上
    記のモータユニットに動力を供給する通路が形成されて
    おり、また上記のソケット部材から上記の第2のスリー
    ブおよび第1のスリーブにわたって処置補助媒体を導く
    供給ラインが設けられていることを特徴とする前記特許
    請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか1に記載の歯
    科用ハンドピース。
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