JPH06166831A - 汚染物滲出防止用シーラー組成物 - Google Patents

汚染物滲出防止用シーラー組成物

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JPH06166831A
JPH06166831A JP14009792A JP14009792A JPH06166831A JP H06166831 A JPH06166831 A JP H06166831A JP 14009792 A JP14009792 A JP 14009792A JP 14009792 A JP14009792 A JP 14009792A JP H06166831 A JPH06166831 A JP H06166831A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汚染物の滲出防止効果に優れた水性シーラー
組成物を提供する。 【構成】 水性媒体中に、下記の(A)成分と(B)成
分を所定割合で共重合させてなる共重合体が含有されて
いる。 (A)下記の一般式(1)で表されるカチオン性アルカ
リ架橋型単量体。 【化1】 (B)下記の一般式(2)で表されるアルコキシシラン
単量体。 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の壁や天井等を
塗工仕上げする場合や、塗工後汚れた面を塗り替える際
に用いられる汚染物滲出防止用シーラー組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】最近、建築物の壁や天井等の内装材の表
面を、塗料によって塗装する場合が多い。そして、その
ようにして仕上げられた塗装面は、経時的に煙草の煙や
手垢,油,各種の調味料,血液等で汚染されるため、こ
れらの汚染を隠蔽するために、汚染面の上に再塗装する
ことが行われる。これらの塗装,再塗装には、安全面,
衛生面に優れた水性塗料が用いられることが多いが、水
性塗料を塗工すると、仕上げ塗装の場合には、塗料溶媒
である水に、基材に含有されている水溶性成分が溶解し
て滲み出して仕上がり面を汚くすることがある。また、
汚染部分隠蔽のための再塗装の場合には、手垢等の汚染
物の水溶性成分が、やはり塗料溶媒である水に溶解して
滲み出して仕上がり面を汚し、問題となる。このため、
塗装に先立って、塗工の対象となる面に、溶剤系樹脂や
水性カチオン樹脂からなるシーラーを塗工して、水溶性
成分が水性塗料の塗装表面に滲み出すことを防止すると
いう手法が多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シーラ
ーとして溶剤系樹脂を用いると、溶剤が揮発性であるた
め引火しやすく、また吸入によって人体に悪影響を及ぼ
す等、安全面,衛生面で問題が多い。また、基材の含有
成分や汚染物によっては、溶剤に溶解するものも存在す
るため、シーラー塗工時に滲出が生じ塗工表面か汚くな
るという問題もある。一方、カチオン性エマルジョン
は、汚染物をトラップする機能を有してはいるものの、
この効果を発揮させるには、汚染物表面を充分に緻密な
膜で被覆する必要がある。しかしながら、従来のカチオ
ン性エマルジョンでは、緻密な膜を形成させることが難
しく、また水溶性カチオン樹脂では耐水性が不充分で、
高湿度環境下において汚染物が滲み出しやすいという問
題を有している。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、汚染物の滲出防止効果に優れた水性シーラー組
成物の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、媒体中に、下記の(A)成分を5〜9
9.5重量%、下記の(B)成分を0.5〜95重量%
の割合で共重合させてなる共重合体が含有されている汚
染物滲出防止用シーラー組成物を第1の要旨とする。
【0006】(A)下記の一般式(1)で表されるカチ
オン性アルカリ架橋型単量体。
【化3】
【0007】(B)下記の一般式(2)で表されるアル
コキシシラン単量体。
【化4】
【0008】また、媒体中に、上記(A)成分を5重量
%以上、上記(B)成分を0.5重量%以上、エチレン
性不飽和単量体を94.5重量%以下の割合で共重合さ
せてなる共重合体が含有されている汚染物滲出防止用シ
ーラー組成物を第2の要旨とし、上記2種類の水性液の
いずれかに、エチレン性不飽和単量体を重合させてなる
重合体が分散含有されている汚染物滲出防止用シーラー
組成物を第3の要旨とし、上記3種類の水性液のいずれ
かに、顔料が分散含有されている汚染物滲出防止用シー
ラー組成物を第4の要旨とする。
【0009】
【作用】すなわち、本発明者らは、水性であって、しか
も滲出防止性能および耐水性に極めて優れた汚染物滲出
防止用シーラー組成物を見いだすべく、水溶性樹脂、な
かでもアクリル系樹脂を中心に一連の研究を行った。そ
の結果、前記一般式(1),(2)で表される特殊な単
量体(A成分,B成分)を特定の割合で共重合させる
と、得られる鎖状重合体は水に対して良好な溶解性を示
し、しかもその水溶液が水の揮散により極めて緻密な皮
膜を形成するので、従来のエマルジョン樹脂では得られ
ない優れた滲出防止性能を発揮することを見出した。し
かも、単に緻密な皮膜で汚染物の滲出を防止するだけで
はなく、前記一般式(1)のカチオン性に起因して、通
常アニオン電荷を帯びている汚染物をポリマー中に捕捉
するため、汚染物の閉じ込め作用が大きいことがわかっ
た。そして、本発明のシーラー組成物は、乾燥が進み皮
膜中の水分が失われていくとともに皮膜の架橋が進んで
複雑な三次元網状構造を形成するので、得られる皮膜
は、耐水性,耐溶剤性が非常に高く、高温,高湿度環境
下においても、汚染物等が滲み出すことがない。
【0010】なお、上記水溶性樹脂に対し、適当な水分
散エマルジョンあるいは顔料を分散含有させるようにし
ても、上記と同様の効果をあげることができる。
【0011】つぎに、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明に用いる媒体としては、水が最適で
ある。しかし、共重合させるカチオン性アルカリ架橋型
単量体の溶解性を高めたり、あるいは基材に対する浸透
性を高めたりすることを目的として、水に易溶性の有機
溶剤を併用しても差し支えない。また、水に易溶性の有
機溶剤のみを用いてもよい。このような有機溶剤として
は、メタノール,エタノール,プロパノール,アセト
ン,メチルエチルケトン,ジオキサン,エチレングリコ
ール,プロピレングリコール,グリセリン,メチルカル
ビトール,エチルカルビトール,ブチルカルビトール,
メチルセロソルブ,エチルセロソルブ,酢酸,前記アル
コールの酢酸エステル類,前記カルビトールの酢酸エス
テル類および上記セロソルブの酢酸エステル類等があげ
られる。このような有機溶剤を併用する場合には、得ら
れるシーラー組成物の安全性の観点から、媒体全体の5
0重量%(以下「%」と略す)の範囲で使用することが
好ましく、特に20%以下の範囲で使用することが好ま
しい。なお、上記有機溶剤を使用した場合には、重合反
応終了後に、蒸留等によってこれを回収するようにして
もよい。
【0013】また、前記一般式(1)で表されるカチオ
ン性アルカリ架橋型単量体(A成分)としては、ジメチ
ルアミノメチルアクリルアミドエピクロルヒドリン付加
物のハロゲン化塩,ジメチルアミノプロピルアクリルア
ミドエピクロルヒドリン付加物のハロゲン化塩およびア
ルキルスルホン酸塩、ジメチルアミノプロピルメタクリ
ルアミドエピクロルヒドリン付加物のハロゲン化塩およ
びアルキルスルホン酸塩,ジメチルアミノメチルアクリ
ルエステルエピクロルヒドリン付加物のハロゲン化塩,
ジメチルアミノメチルメタクリルエステルエピクロルヒ
ドリン付加物のハロゲン化塩,ジメチルアミノプロピル
アクリルエステルエピクロルヒドリン付加物のハロゲン
化塩,ジメチルアミノプロピルメタクリルエステルエピ
クロルヒドリン付加物のハロゲン化塩およびアルキルス
ルホン酸塩、あるいはそれらに対応するエポキサイド体
があげられる。このようなエポキサイド体としては、前
記一般式(1)においてQが下記の式(3)で示される
化合物があげられる。
【0014】
【化5】
【0015】そして、上記カチオン性アルカリ架橋型単
量体は、全単量体に対し5%以上の割合で配合させるこ
とが必要である。すなわち、カチオン性アルカリ架橋型
単量体が5%未満では、得られる皮膜の架橋密度,耐水
性,耐溶剤性,耐湿性が不足し、汚染物の滲出防止効果
が低下するためである。
【0016】一方、前記一般式(2)で表されるアルコ
キシシラン単量体(B成分)としては、ビニルトリエト
キシシラン,ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シ
ラン,3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン,3−メタクリロキシプロピルジメチルメトシキシラ
ン等があげられる。上記アルコキシシラン単量体は、全
単量体に対し0.5%以上の割合で配合することが必要
である。すなわち、アルコキシシラン単量体が0.5%
未満では、上記カチオン性アルカリ架橋型単量体の場合
と同様、得られる皮膜の汚染物滲出防止効果が低下する
ためである。
【0017】さらに、上記A成分,B成分とともに用い
ることのできるエチレン性不飽和単量体としては、酢酸
ビニル,アクリル酸アルキルエステル,メタクリル酸ア
ルキルエステル類,スチレン,アクリロニトリル,メタ
クリロニトリル等の疎水性単量体があげられる。これら
は単独で用いても2種以上を併用するようにしてもよ
い。なお、上記エチレン性不飽和単量体によって重合体
を作製する場合には、上記疎水性単量体とともに、アク
リル酸,メタクリル酸,アクリル酸またはメタクリル酸
のアミド類,メチロール化アミド類,アルコキシメチル
化アミド類,アルキルアミノエステル類,前記一般式
(1)で表されるカチオン性アルカリ架橋型単量体,モ
ノクロル酢酸ビニル,1−クロロ−2−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート等の親水性単量体が併用される。これ
らも、単独で用いても2種以上を併用してもよい。上記
親水性単量体は、いうまでもなく、生成重合体が水性媒
体に可溶性とならないような範囲内で使用される。上記
エチレン性不飽和単量体は、前記(A)成分と(B)成
分とともに共重合させるか、前記(A)成分と(B)成
分とは別に乳化重合させてエマルジョン樹脂を得、これ
を(A)+(B)の共重合体を含有する媒体に混合する
ことが好適である。
【0018】本発明の汚染物滲出防止用シーラー組成物
は、以上の媒体および単量体を用い、例えばつぎのよう
にして製造することができる。すなわち、まず重合媒体
である水もしくは有機溶剤あるいは水と有機溶剤の混合
物中に、重合開始剤を添加し、酸によって系を酸性に維
持しながら、前記カチオン性アルカリ架橋型単量体,ア
ルコキシシラン単量体およびエチレン性不飽和単量体を
60〜90℃で1〜5時間かけて重合させる。なお、必
要であれば、予め、分子量調節を目的として2−メルカ
プトエタノール等の連鎖移動剤を添加する。また、重合
後に必要に応じて、各種の添加剤、例えばブチルセロソ
ルブ,ブチルカルビトール,アセテート等の造膜助剤,
消泡剤,顔料,増粘防止剤等を添加することができる。
このようにして、目的とする汚染物滲出防止用シーラー
組成物を得ることができる。
【0019】なお、エチレン性不飽和単量体を別個に乳
化重合する場合には、公知の乳化重合の方法に従えばよ
い。そして、得られたエマルジョンを、上記共重合体
(A+BもしくはA+B+エチレン性不飽和単量体から
なる共重合体)含有媒体に混合することにより、目的と
する汚染物滲出防止用シーラー組成物を得ることができ
る。
【0020】また、上記製法において、媒体は重合反応
を阻害しないようなものを選択使用することが必要であ
る。そして、重合開始剤としては、過酸化ベンゾイル、
アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビスアミ
ノジプロパン塩酸塩,過硫酸アンモン等があげられる。
さらに、上記媒体を酸性に維持するのは、重合中に系が
ゲル化することを防止するために重要で、pH調整用の
酸としては、ギ酸,酢酸,シュウ酸等の有機酸や、塩
酸,硫酸,硝酸等の無機酸があげられる。
【0021】さらに、上記製法において、顔料を配合す
る場合には、アルカリ性を呈する顔料の使用はできるだ
け避けることが好ましい。顔料がアルカリ性では、配合
の際、凝集の起こる可能性があるからである。したがっ
て、顔料としては、酸化チタン,クレー等が好適であ
る。
【0022】上記のようにして得られた本発明の汚染物
滲出防止用シーラー組成物は、コンクリート,モルタ
ル,スレート板,ケイカル板,ALC板等の基材表面の
塗装仕上げ前の不純物滲出防止用、あるいは塗装面の再
塗装時の汚染物滲出用として、基材表面、あるいは汚染
された塗装面に塗工される。上記シーラー組成物は、塗
工されることにより、それ自身のカチオン電荷により汚
染物(基材から滲出しうる不純物を含む)をトラップ
し、さらに水揮散による皮膜架橋により緻密な皮膜を形
成して耐水性,耐溶剤性に優れた皮膜となり、皮膜表面
への汚染物滲出を完全に防止する。
【0023】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0024】
【実施例1〜6、比較例1〜6】攪拌翼,温度計および
還流冷却器を取り付けた重合用フラスコに、イソプロピ
ルアルコールを100重量部(以下「部」と略す)と、
下記の表1,表2に示す組成からなる単量体原料を投入
するとともに、重合開始剤であるアゾビスイソブチロニ
トリル1部と連鎖移動剤であるラウリルメルカプタン1
部を添加し、攪拌下、80℃で5時間重合反応を行っ
た。そして、さらに減圧蒸留装置を用いてイソプロピル
アルコールを完全に水置換して目的とする汚染物滲出防
止用シーラー組成物を得た。この組成物は、いずれも均
一な溶液で、重合体濃度は30%であった。これを15
%に水希釈して試料とした。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【実施例7,8】実施例1の試料を用い、下記の表3に
従って顔料を配合して、顔料を含むシーラー組成物とし
た。
【0028】
【表3】
【0029】これらの実施例品,比較例品について、つ
ぎに示す方法に従って汚染物滲出防止性能を評価した。
これらの結果を後記の表4,表5に示す。
【0030】<汚染物滲出防止性能評価方法>まず、つ
ぎのようにして3種類の汚染塗板をつくった。 ヤニ汚染塗板の作製 アクリル系合成樹脂エマルジョン塗料(白色)を塗装し
たスレート板を、二つの吸引口を備えたデシケータ中に
封入し、一方の口から吸引減圧を行い、他方の口から点
火したタバコを差し込んでデシケータ中にタバコの煙を
吸い込んで塗板を汚染させた。 シミ汚染塗板の作製 石膏ボードに市販の醤油を塗布して塗板とした。 血液汚染塗板の作製 石膏ボードに市販の血液(ウマ)を塗布して塗板とし
た。
【0031】つぎに、上記各汚染塗板に、実施例品およ
び比較例品の各試料を約100g/m2 塗布し、室温下
で1日間乾燥させたのち、この上にアクリル系合成樹脂
エマルジョン塗料(白色)を約400g/m2 塗布し
た。塗布は、適当な間隔をあけ刷毛で二度塗りとした。
そして、3日間乾燥させたのち、、塗装表面への汚染物
滲出状態を評価した。なお、評価は、下記の3段階評価
とした。 ○…滲出なし △…やや滲出あり ×……かなり滲
出あり
【0032】
【表4】
【0033】
【表5】
【0034】上記の結果から、実施例品は、いずれも比
較例品に比べて優れた汚染物滲出防止性能を有している
ことがわかる。
【0035】
【実施例9】実施例6の試料を用い、下記の表6に従っ
てカチオン性アクリルエマルジョン(ヨドゾールAF9
41,カネボウ・エヌエスシー社製)を配合したものを
調整した。そして、このシーラー組成物についても、上
記と同様にして汚染物滲出防止性能を評価した。その結
果を、下記の表6に併せて示す。
【0036】
【表6】
【0037】上記の結果から、不溶性重合体エマルジョ
ンを別途作製し、前記実施例品と混和させるようにして
も、優れた汚染物滲出防止用シーラー組成物となること
がわかる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明の汚染物滲出防止
用シーラー組成物は、2種類の特殊な単量体を特定の割
合で配合してなる共重合体を含有しているため、得られ
る鎖状重合体が水に対して良好な溶解性を示し、しかも
その水溶液が水の揮散により極めて緻密な皮膜を形成す
る。したがって、このシーラー組成物は、従来のエマル
ジョン系のものでは得られなかった優れた滲出防止性能
を発揮することができる。しかも、単に緻密な皮膜で汚
染物の滲出を防止するだけではなく、前記一般式(1)
のカチオン性に起因して、通常アニオン電荷を帯びてい
る汚染物をポリマー中に捕捉するため、汚染物の閉じ込
め作用が大きい。そして、本発明のシーラー組成物は、
乾燥が進み皮膜中の水分が失われていくとともに皮膜の
架橋が進んで複雑な三次元網状構造を形成するので、得
られる皮膜は、耐水性,耐溶剤性が非常に高く、高温,
高湿度環境下においても、汚染物等が滲み出すことがな
いという効果を奏する。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (B)下記の一般式(2)で表されるアルコキシシラン
単量体。
【化2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、水性媒体中に、下記の(A)および
(B)成分を主原料とする共重合体が含有され、この共
重合体の分子構造は、上記(A)成分から誘導される構
造単位が共重合体の5〜99.5重量%、上記(B)成
分から誘導される構造単位が共重合体の0.5〜95重
量%を占めるように設定されている汚染物滲出防止用シ
ーラー組成物を第1の要旨とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、水性媒体中に、上記(A),(B)
および下記の(C)成分を主原料とする共重合体が含有
され、この共重合体の分子構造は、上記(A)成分から
誘導される構造単位が共重合体の5重量%以上、上記
(B)成分から誘導される構造単位が共重合体の0.5
重量%以上、上記(C)成分から誘導される構造単位が
共重合体の94.5重量%以下を占めるように設定され
ている汚染物滲出防止用シーラー組成物を第2の要旨と
し、上記2種類の水溶液のいずれかに、エチレン性不飽
和単量体を重合させてなる重合体が分散含有されている
汚染物滲出防止用シーラー組成物を第3の要旨とし、上
記3種類の水性液のいずれかに、顔料が分散含有されて
いる汚染物滲出防止用シーラー組成物を第4の要旨とす
る。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】(B)下記の一般式(2)で表されるアル
コキシシラン単量体。
【化4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 143/04 PGL 7921−4J // C08F 230/08 MNU 7242−4J

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性媒体中に、下記の(A)成分を5〜
    99.5重量%、下記の(B)成分を0.5〜95重量
    %の割合で共重合させてなる共重合体が含有されている
    ことを特徴とする汚染物滲出防止用シーラー組成物。 (A)下記の一般式(1)で表されるカチオン性アルカ
    リ架橋型単量体。 【化1】 (B)下記の一般式(2)で表されるアルコキシシラン
    単量体。 【化2】
  2. 【請求項2】 水性媒体中に、上記(A)成分を5重量
    %以上、上記(B)成分を0.5重量%以上、エチレン
    性不飽和単量体を94.5重量%以下の割合で共重合さ
    せてなる共重合体が含有されていることを特徴とする汚
    染物滲出防止用シーラー組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の水性液中に、エ
    チレン性不飽和単量体を重合させてなる重合体が分散含
    有されていることを特徴とする汚染物滲出防止用シーラ
    ー組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の水性液
    中に顔料が分散含有されていることを特徴とする汚染物
    滲出防止用シーラー組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012031247A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Nitto Boseki Co Ltd 表面処理剤組成物、表面処理方法、表面処理基材、共重合体及びその製造方法

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JP2012031247A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Nitto Boseki Co Ltd 表面処理剤組成物、表面処理方法、表面処理基材、共重合体及びその製造方法

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