JPH06166454A - 帯状体又は線状体の張力制御装置 - Google Patents

帯状体又は線状体の張力制御装置

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JPH06166454A
JPH06166454A JP4343352A JP34335292A JPH06166454A JP H06166454 A JPH06166454 A JP H06166454A JP 4343352 A JP4343352 A JP 4343352A JP 34335292 A JP34335292 A JP 34335292A JP H06166454 A JPH06166454 A JP H06166454A
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JP
Japan
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tension
tape
linear body
ultrasonic transducer
strip
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JP4343352A
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Mikio Owashi
幹夫 尾鷲
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯状体又はワイヤ,線状体の所定走行パス中
に超音波振動子付きガイドポールを配設し、帯状体又は
線状体の張力を制御する。 【構成】 テープ(帯状体)1の所定走行パスP中に
配設した超音波振動子付きガイドポール12を挟んで上
流側と下流側にテープガイド11,13が固定されてお
り、両テープガイド11,13によってテープ1は超音
波振動子付きガイドポール12のテープ添接面12bに
所定の角度θに巻き付けられている。また、テープガイ
ド13の下流には、一端にテンションポール14を植設
したテンションアーム16が回動自在に設けられてい
る。そして、テンションアーム16のテンションポール
14にてテープ(帯状体)1の張力を検出し、検出した
張力に基づいて超音波振動子12aへの入力電圧を制御
することにより、テープ(帯状体)1の張力を最適な設
定値に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープ,ベルトなどの
帯状体又はワイヤ,糸などの線状体を所定走行パスに沿
って張力を制御しながら走行せしめる帯状体又は線状体
の張力制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テープ,ベルトなどの帯状体、又はワイ
ヤ,糸などの線状体は、各種の機器内に頻繁に用いられ
ている。これらの帯状体又は線状体を機器に用いる際に
は、帯状体又は線状体を機器内の所定走行パスに沿って
張力を制御しながら走行させることが一般的に行われて
いる。また、従来の帯状体又は線状体の張力制御装置
は、使用する帯状体又は線状体によって各種の形態構造
があるものの、一例として、実公平1−15006号公
報に示した如くの記録再生装置のテープテンション制御
機構が開示されている。ここでは上記公報において帯状
体としてテープを用いた場合について図8を用いて簡略
に説明する。
【0003】図8は従来の帯状体又は線状体の張力制御
装置の一例を示した図である。図8に示した従来の帯状
体又は線状体の張力制御装置100 では、帯状体としてテ
ープ101 を用いており、この帯状体101 (以下、テープ
101 と記す)がリール102 に巻回されてリールディスク
103 上に回転自在となっている。また、テープ101 は、
リール102 から引き出されてテープガイド104 に案内さ
れ、更に、テンションアーム105 の先端に植設したテン
ションポール106 に添接しながら所定走行パスに沿って
走行している。また、テンションアーム105 は支軸107
を中心にバネ108 に付勢されて反時計方向に回動自在に
支持されており、且つ、テンションアーム105 にはブレ
ーキバンド109 の一端部が連結され、ブレーキバンド10
9 の他端部がシャーシに固定されている。上記ブレーキ
バンド109 には摩擦部材110が貼り付けられており、こ
の摩擦部材110 がリールディスク103 の周面に添接して
いる。そして、周知の如く、走行するテープ101 の張力
が設定値を越えると、テープ101 に添接したテンション
ポール106 が押動されテンションアーム105 が支軸107
を中心にバネ108 の付勢力に抗して時計方向に回動し、
これにより、ブレーキバンド109 が弛みリールディスク
103 の制動を弱めて、テープ101 の張力を設定値に近づ
くよう弱める一方、テープ101 のテンションが設定値よ
り下がると、バネ108 に付勢されてテンションアーム10
5 が上記とは逆方向に回動し、ブレーキバンド109 を緊
張してリールディスク103 が制動されて、テープ101 の
張力を設定値に近づくよう強めることによりテープ101
の張力を制御している。
【0004】更に、上記したブレーキバンドを用いるこ
となく、図8に示した如くのリールディスクを回転駆動
するリールモータのトルクを制御してテープの張力を制
御する方法もある。
【0005】図9は従来の帯状体又は線状体の張力制御
装置の他例を示した図であり、(A)は構成図,(B)
はリールモータのトルクを制御するサーボ回路を拡大し
た図である。図9(A)に示した従来の帯状体又は線状
体の張力制御装置200 では、帯状体201 (以下、テープ
201 と記す)がリール202 に巻回されてリールモータ20
3 上に回転自在に支持されている。また、テープ201
は、リール202 から引き出されてテープガイド204 に案
内され、更に、テンションアーム205 の一端に植設した
テンションポール206 に添接しながら所定走行パスに沿
って走行している。また、テンションアーム205 は支軸
207 を中心にバネ208 に付勢されて反時計方向に回動自
在に支持されており、支軸207 を介した他端側にはテン
ションポール206 に添接したテープ201 の張力をテンシ
ョンアーム205 の位置に応じて検出する張力検出部材20
9 が配設されている。ここでは、上記と異なって、リー
ル202 をリールモータ203 により直接ドライブし、テン
ションポール206 に添接したテープ201 の張力を張力検
出部材209 により検出しながら、この出力をサーボ回路
210 に入力し、図9(B)に示した如く、ドライブアン
プ211 を介してリールモータ203 のリールトルクTを可
変させることにより、テープ201 の張力を制御してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8に示し
た前者の帯状体又は線状体の張力制御装置100 では、テ
ープ101 の張力を機械的に制御できるものの、ブレーキ
バンド109 に貼り付けた摩擦部材110 を使用しているた
め、張力設定時に希望通りの値が得られない場合があ
り、更に、摩擦部材110 が経時変化により摩耗して設定
値のズレが生じるなどの問題点があった。
【0007】更に、図9に示した後者の帯状体又は線状
体の張力制御装置200 では、テープ201 の張力を電気的
に制御できるものの、リールモータ203 を必要とするた
め、装置200 の小型軽量化及び低消費電力の妨げになっ
ている。
【0008】そこで、上記欠点のない帯状体又は線状体
の張力制御装置が望まれている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、テープ,ベルト
などの帯状体又はワイヤ,糸などの線状体を複数のガイ
ド部材による所定走行パスに沿って張力を制御しながら
走行せしめる帯状体又は線状体の張力制御装置であっ
て、前記帯状体又は前記線状体を添接しながら前記所定
走行パスに沿って設けられ、高周波振動する超音波振動
子を一体に備えた超音波振動子付きガイドポールと、前
記超音波振動子付きガイドポールに前記帯状体又は前記
線状体を所定の角度巻き付ける巻き付け手段と、前記所
定走行パス中に設けられ、走行中の前記帯状体又は前記
線状体の張力を検出する張力検出手段とを具備してな
り、前記張力検出手段により検出した張力に基づいて前
記超音波振動子の入力電力を可変し、前記超音波振動子
付きガイドポールと前記帯状体又は前記線状体と間の摩
擦係数を増減させることにより前記帯状体又は前記線状
体の張力を制御するよう構成したことを特徴とする帯状
体又は線状体の張力制御装置である。
【0010】また、第2の発明は、テープ,ベルトなど
の帯状体又はワイヤ,糸などの線状体を複数のガイド部
材による所定走行パスに沿って張力を制御しながら走行
せしめる帯状体又は線状体の張力制御装置であって、前
記帯状体又は前記線状体を添接しながら前記所定走行パ
スに沿って設けられ、高周波振動する超音波振動子を一
体に備えた超音波振動子付きガイドポールと、前記所定
走行パス中で前記超音波振動子付きガイドポール近傍に
設けられ、該超音波振動子付きガイドポールへの前記帯
状体又は前記線状体の巻き付け角度を可変する巻き付け
角度可変手段とを具備してなり、前記超音波振動子への
入力電力を前記帯状体又は前記線状体の種類・材質によ
り設定すると共に、前記巻き付け角制御手段により超音
波振動子付きガイドポールへの前記帯状体又は前記線状
体の巻き付け角を可変し、前記超音波振動子付きガイド
ポールと前記帯状体又は前記線状体と間の走行負荷を増
減させることにより前記帯状体又は前記線状体の張力を
制御するよう構成したことを特徴とする帯状体又は線状
体の張力制御装置である。
【0011】
【実施例】以下に本発明に係わる帯状体又は線状体の張
力制御装置の一実施例を図1乃至図7を参照して<第1
実施例>,<第2実施例>の順に詳細に説明する。
【0012】<第1実施例>図1は本発明に係わる第1
実施例の帯状体又は線状体の張力制御装置において、帯
状体としてテープを使用した場合の走行系を示した平面
図、図2は図1に示した超音波振動子付きガイドポール
近傍を拡大して示した平面図、図3は超音波振動子付き
ガイドポールを使用した際、超音波振動子の入力電力と
摩擦係数の関係を示した図、図4は超音波振動子付きガ
イドポールを使用した際、入力電力とテンション比(T
/T)の関係を示した図、図5は超音波振動子を制
御するサーボ回路を拡大して示した図である。
【0013】第1実施例の帯状体又は線状体の張力制御
装置では、帯状体又は線状体の所定走行パス中に高周波
振動する超音波振動子付きガイドポールを配設し、この
超音波振動子付きガイドポールに帯状体又は線状体を所
定の角度巻き付け、テンションアームのテンションポー
ルにて帯状体又は線状体の張力を検出し、検出した張力
に基づいて超音波振動子への入力電力を可変することに
より、帯状体又は線状体の張力を制御する技術思想を備
えたものである。
【0014】尚、以下の第1実施例では帯状体又は線状
体としてテープを用いて説明するが、これに限ることな
く、ベルトなどの帯状体、又はワイヤ,糸などの線状体
も同様な技術思想にて張力を制御できるものである。
【0015】図1に示した第1実施例の帯状体又は線状
体の張力制御装置10,30において、帯状体1として
テープが用いられており、この帯状体1(以下、テープ
1と記す)はカセット2内に収納された供給リール3と
巻取リール4に巻回されている。また、カセット2内の
テープ1は、周知の磁気記録再生機器50内のテープロ
ーディング部材51〜54などによって供給リール3と
巻取リール4と間からカセット2外に引き出され、回転
ドラム55に所定の角度添接しながらキャプスタン56
とピンチローラ57に挟持され、所定走行パスPに沿
って走行している。この所定走行パスP中には、回転
ドラム55を挟んで供給側と巻取側に本発明に係わる第
1実施例の帯状体又は線状体の張力制御装置10,30
がそれぞれ配設されている。尚、以下の説明において、
所定走行パスP中に配設した部材を基準としてテープ
走行方向の後方を下流側と記し、テープ走行方向の前方
を上流側と記して説明する。
【0016】また、図2にも拡大して示した如く、供給
リール3から引き出されたテープ1は、上流から下流に
向かって供給側の帯状体又は線状体の張力制御装置10
を構成するテープガイド11,超音波振動子付きガイド
ポール12,テープガイド13,テンションポール1
4,テープガイド15に順次添接しながら下流の回転ド
ラム55方向に向かっている。尚、所定走行パスP
に配設した各主部材はテープ1の走行を案内するガイド
部材でもある。
【0017】また、上記した超音波振動子付きガイドポ
ール12は、セラミック振動子などを用いた超音波振動
子12aがテープ1の添接に影響することなく内部(又
は外部)に一体に取り付けられており、超音波振動子1
2aに入力電力を印加することによりテープ1が添接す
るテープ添接面12bを高周波振動するよう構成されて
いる。また、超音波振動子付きガイドポール12は、所
定走行パスPに沿ってテープ1を案内できる程度にス
ペース効率良く小型に形成されている。このため、超音
波振動子付きガイドポール12自体の慣性を小さく設定
でき、超音波振動子付きガイドポール12は超音波振動
子12aの入力電力の変化に対する応答性が優れてお
り、装置10の低消費電力化を計れる構造になってい
る。また、超音波振動子付きガイドポール12を挟んで
上流側と下流側に配設したテープガイド11,13は固
定されており、両テープガイド11,13によってテー
プ1は超音波振動子付きガイドポール12のテープ添接
面12bに所定の角度θ巻き付けられている。更に、テ
ープガイド13の下流には、一端にテンションポール1
4を植設したテンションアーム16がバネ17により反
時計方向に付勢されて支軸18を中心に回動自在に設け
られており、支軸18を介した他端側にテンションポー
ル14に添接したテープ1の張力を検出する張力検出部
材19が配設されている。この張力検出部材19は、光
素子又はホール素子などを用いて非接触に構成されてお
り、テンションアーム16の位置に応じてテープ1の張
力を検出するよう構成されている。
【0018】ここで、図3に示した如く、超音波振動子
付きガイドポール12の超音波振動子12aに入力電力
を印加すると、テープ添接面12bが高周波振動し、こ
の際、テープ添接面12bに添接したテープ1とテープ
添接面12bと間の摩擦係数μが実験により入力電力の
増加に伴って図示の如く減少することが判明した。よっ
て、この特性から超音波振動子12aへの入力電力を可
変することにより、テープ1とテープ添接面12bと間
の摩擦係数μを変化させることが可能になった。 ま
た、図4に示した如く、 θ;テープ1のテープ添接面12bへの巻き付け角度 μ;テープ1とテープ添接面12bと間の摩擦係数 T;超音波振動子付きガイドポール12の上流側の張
力 T;超音波振動子付きガイドポール12の下流側の張
力 W;超音波振動子12aへの入力電力 とすると、 T=Tμθ なる関係式が一般的に成立し、μと
Wとの関数関係により μ=f(W) T=Tf(W)θ が成立するので、Tが超
音波振動子12aへの入力電力の増加にともなって減少
する。尚、この際、Tは供給リール3に巻回したテー
プ1の巻回量によって変化する場合があるものの、短時
間的に見るとTは略一定となっている。また、超音波
振動子付きガイドポール12よりも下流側に配設したテ
ンションポール14では、ここに添接したテープ1の張
力もTと一定な比例関係であることは明白である。
【0019】従って、上記実験結果を基にして、テンシ
ョンポール14に添接したテープ1の張力をテンション
アーム16の位置に応じて張力検出部材19により検出
し、この張力検出部材19の検出量を図5に示したサー
ボ回路20に入力すると、ドライブアンプ21を介して
超音波振動子12aの入力電力Wが可変でき、テープ1
の張力を最適な設定値に制御できる。即ち、何らかの理
由によって供給側のテープ1の張力が予め設定した設定
値より増加した場合には、走行中のテープ1の増加した
張力値をサーボ回路20に入力すると、増加した張力値
に基づいて超音波振動子12aへの入力電力Wを増加す
るよう制御すれば、テープ1とテープ添接面12bと間
の摩擦係数μが減少するので、供給側のテープ1の張力
が弱まり最適な設定値の張力に維持することができ、一
方、上記とは逆に供給側のテープ1の張力が設定値より
減少した場合には、減少した張力値に基づいて超音波振
動子12aへの入力電力Wを減少するよう制御すれば、
テープ1とテープ添接面12bと間の摩擦係数μが増加
するので、供給側のテープ1の張力が強まり最適な設定
値の張力に維持することができる。
【0020】ここで図1に戻り、回転ドラム55より下
流に走行するテープ1は、上流から下流に向かって巻取
側の帯状体又は線状体の張力制御装置30を構成するテ
ンションポール31,テープガイド32,超音波振動子
付きガイドポール33,複合ヘッド34に順次添接しな
がらキャプスタン56とピンチローラ57方向に向かっ
ている。ここでも超音波振動子付きガイドポール33は
セラミック振動子などを用いた超音波振動子33aが内
部(又は外部)に一体に取り付けられている。また、超
音波振動子付きガイドポール33を挟んで上流側と下流
側に配設したテープガイド32,複合ヘッド34は固定
されており、テープガイド32,複合ヘッド34によっ
てテープ1は超音波振動子付きガイドポール33に所定
の角度巻き付けられている。従って、巻取側の帯状体又
は線状体の張力制御装置30も供給側の帯状体又は線状
体の張力制御装置10と同様に、テンションポール31
により検出した張力に基づいて超音波振動子付きガイド
ポール33の超音波振動子33aへの入力電力を制御す
ることによりテープ1の張力を最適な設定値に制御でき
る。
【0021】上記第1実施例の構成において、超音波振
動子付きガイドポール12にテープ1を所定の角度巻き
付ける巻き付け手段はテープガイド11,13によるガ
イド部材であり、超音波振動子付きガイドポール33に
テープ1を所定の角度巻き付ける巻き付け手段はテープ
ガイド32,複合ヘッド34によるガイド部材である。
また、走行中のテープ1の張力を検出する張力検出手段
は、テンションアーム16に支持したテンションポール
14(31)及び張力検出部材19である。尚、張力検
出手段は実施例では超音波振動子付きガイドポール1
2,33の下流,上流に配設したが適宜な所定走行パス
中に設けても良い。
【0022】以上詳述した第1実施例の帯状体又は線状
体の張力制御装置10,30では、テープ1を所定走行
パスPに沿って案内する超音波振動子付きガイドポー
ル12,33の超音波振動子12a,33aへの入力電
力を制御することによりテープ1の張力を制御している
ため、装置10,30をスペース効率良く小型化でき、
しかも超音波振動子付きガイドポール12,33自体の
慣性が小さいので超音波振動子12a,33aの入力電
力の変化に対する応答性が優れ、装置装置10,30の
低消費電力化を計ることができる。
【0023】<第2実施例>図6は本発明に係わる第2
実施の例帯状体又は線状体の張力制御装置において、帯
状体としてテープを使用した場合の走行系を示した平面
図、図7は図6に示した超音波振動子付きガイドポール
近傍を拡大して示した平面図である。
【0024】図6に示した第2実施例の帯状体又は線状
体の張力制御装置40は、先に説明した第1実施例の帯
状体又は線状体の張力制御装置10,30と一部を除い
て同様の構成であり、ここでは説明の便宜上、先に示し
た構成部材に対しては同一の符号を付し、且つ、先に示
した構成部材は必要に応じて適宜説明し、従来と異なる
構成部材に新たな符号を付して説明する。
【0025】第2実施例の帯状体又は線状体の張力制御
装置では、帯状体又は線状体の所定走行パス中に高周波
振動する超音波振動子付きガイドポールを配設し、この
超音波振動子付きガイドポールに帯状体又は線状体を添
接させ、超音波振動子付きガイドポールへの帯状体又は
線状体の巻き付け角度をテンションアームのテンション
ポールにて可変することにより、帯状体又は線状体の張
力を制御する技術思想を備えたものである。
【0026】尚、以下の第2実施例では帯状体又は線状
体としてテープを用いて説明するが、これに限ることな
く、ベルトなどの帯状体、又はワイヤ,糸などの線状体
も同様な技術思想にて張力を制御できるものである。
【0027】図6に示した第2実施例の帯状体又は線状
体の張力制御装置40において、カセット2内のテープ
(帯状体1)は、周知の磁気記録再生機器50内の所定
走行パスPに沿って走行している。この所定走行パス
中には、回転ドラム55より上流の供給側に本発明
に係わる第2実施例の帯状体又は線状体の張力制御装置
40が配設されている。
【0028】また、図7にも拡大して示した如く、供給
リール3から引き出されたテープ1は、上流から下流に
向かって供給側の帯状体又は線状体の張力制御装置40
を構成するテープガイド41,超音波振動子付きガイド
ポール42,テンションポール43,テープガイド44
に順次添接しながら下流の回転ドラム55方向に向かっ
ている。上記した超音波振動子付きガイドポール42
は、前述と同様に、セラミック振動子などを用いた超音
波振動子42aが内部(又は外部)に一体に取り付けら
れており、超音波振動子42aに入力電力を印加するこ
とによりテープ添接面42bが高周波振動するよう構成
されている。また、超音波振動子付きガイドポール42
の下流側には、一端にテンションポール43を植設した
テンションアーム45がバネ46により反時計方向に付
勢されて支軸47を中心に回動自在に設けられている。
【0029】ここでは、超音波振動子付きガイドポール
42の下流側にテンションアーム45に支持されたテン
ションポール43を近設したため、超音波振動子付きガ
イドポール42のテープ添接面42bに添接したテープ
1の巻き付け角度βがテンションポール43の位置に応
じて可変できるようになっている。
【0030】従って、何らかのの理由により、供給側の
テープ1の張力が増加した場合には、テンションポール
43に添接したテープ1の張力によってテンションアー
ム45がバネ46の付勢力に抗して支軸47を中心に反
時計方向(右方)に回動し、テンションポール43の位
置が右方へ移動するので、超音波振動子付きガイドポー
ル42へのテープ1の巻き付け角βが減少し、これによ
って、超音波振動子付きガイドポール42のテープ添接
面42bへのテープ走行負荷が減少し、供給側のテープ
1の張力を減少することができる。また、上記とは逆
に、供給側のテープ1の張力が減少した場合には、テン
ションアーム45がバネ46の付勢力により支軸47を
中心に時計方向(左方)に回動し、テンションポール4
3の位置が左方へ移動するので、超音波振動子付きガイ
ドポール42へのテープ1の巻き付け角βが増加し、こ
れによって、超音波振動子付きガイドポール42のテー
プ添接面42bへのテープ走行負荷が増加し、供給側の
テープ1の張力を増加することができる。更に、第2実
施例では超音波振動子付きガイドポール42の超音波振
動子42aへの入力電力は、使用するテープ1の種類・
材質に応じてテープ添接面42bとテープ1と間の摩擦
係数μを変えることができるようになっているので、一
つの種類・材質のテープ1を使用中には入力電力を略一
定に設定してテープ添接面42bとテープ1と間の摩擦
係数μを固定している。従って、異なる種類・材質のテ
ープ1を使用をする際には、テープ1の種類・材質を検
出してこれと対応する入力電力を超音波振動子42aに
印加すれば良い。
【0031】上記のように、第2実施例では超音波振動
子付きガイドポール42へのテープ1の巻き付け角度β
を可変することにより、テンションアーム45とバラン
スを取りながらテープ1の張力を最適の設定値に保つこ
とができ、しかも、第1実施例で用いたような張力検出
部材19,サーボ回路20が必要なくなるので、第1実
施例よりも構造が簡単となると共に、超音波振動子付き
ガイドポール42を用いたことにより第1実施例と略同
様な効果を得ることができる。尚、第2実施例では供給
側の帯状体又は線状体の張力制御装置40についてのみ
説明したが、回転ドラム55の下流側にも供給側と略同
一の構成により巻取側の帯状体又は線状体の張力制御装
置を設ける場合もある。
【0032】上記第2実施例の構成において、超音波振
動子付きガイドポール33へのテープ1の巻き付け角度
を制御する巻き付け角度可変手段は、テンションアーム
45に支持したテンションポール43である。
【0033】以上、第1,第2実施例では帯状体又は線
状体の張力制御装置をテープ走行系に用いて説明した
が、ワイヤ,糸などを巻き付ける巻き線機におけるワイ
ヤ,糸の張力制御装置、ベルト駆動におけるベルトの張
力制御装置の所定走行パス中に第1又は第2実施例の超
音波振動子付きガイドポールを設けることで帯状体又は
線状体の張力を最適な設定値に制御できることは明白で
ある。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる帯状体又は
線状体の張力制御装置によると、請求項1記載において
は、走行中の帯状体又は線状体の張力を検出し、検出し
た張力に基づいて超音波振動子付きガイドポールの超音
波振動子への入力電力を可変して帯状体又は線状体の張
力を最適の設定値に制御しているので、超音波振動子付
きガイドポールを所定走行パスに沿ってスペース効率良
く小型に形成でき、これにより装置の小型化を達成でき
ると共に、超音波振動子付きガイドポール自体の慣性が
小さいので、超音波振動子の入力電力の変化に対する応
答性が優れ、装置の低消費電力化を計れる利点がある。
【0035】また、請求項2記載においては、超音波振
動子付きガイドポールへの帯状体又は線状体の巻き付け
角度を可変して帯状体又は線状体の張力を最適の設定値
に制御しているので、装置の構造が簡単となると共に、
帯状体又は線状体の種類・材質に応じて超音波振動子付
きガイドポールの超音波振動子への入力電圧を設定でき
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施例の帯状体又は線状体
の張力制御装置において、帯状体としてテープを使用し
た場合の走行系を示した平面図である。
【図2】図1に示した超音波振動子付きガイドポール近
傍を拡大して示した平面図である。
【図3】超音波振動子付きガイドポールを使用した際、
超音波振動子の入力電力と摩擦係数の関係を示した図で
ある。
【図4】超音波振動子付きガイドポールを使用した際、
入力電力とテンション比(T/T)の関係を示した
図である。
【図5】超音波振動子を制御するサーボ回路を拡大して
示した図である。
【図6】本発明に係わる第2実施の例帯状体又は線状体
の張力制御装置において、帯状体としてテープを使用し
た場合の走行系を示した平面図である。
【図7】図6に示した超音波振動子付きガイドポール近
傍を拡大して示した平面図である。
【図8】従来の帯状体又は線状体の張力制御装置の一例
を示した図である。
【図9】従来の帯状体又は線状体の張力制御装置の他例
を示した図であり、(A)は構成図,(B)はリールモ
ータのトルクを制御するサーボ回路を拡大した図であ
る。
【符号の説明】
1…帯状体(テープ)、10…帯状体又は線状体の張力
制御装置、11…ガイド部材(テープガイド)、12…
超音波振動子付きガイドポール、12a…超音波振動
子、13…ガイド部材(テープガイド)、14…テンシ
ョンポール、16…テンションアーム、19…張力検出
部材、11,13…巻き付け手段、14,16,19…
張力検出手段、30…帯状体又は線状体の張力制御装
置、32…ガイド部材(テープガイド)、33…超音波
振動子付きガイドポール、33a…超音波振動子、34
…ガイド部材(複合ヘッド)、32,34…巻き付け手
段、31,16,19…張力検出手段、40…帯状体又
は線状体の張力制御装置、42…超音波振動子付きガイ
ドポール、42a…超音波振動子、43…テンションポ
ール、45…テンションアーム、43,45…巻き付け
角度可変手段、P,P…所定走行パス、W…超音波
振動子への入力電力。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープ,ベルトなどの帯状体又はワイヤ,
    糸などの線状体を複数のガイド部材による所定走行パス
    に沿って張力を制御しながら走行せしめる帯状体又は線
    状体の張力制御装置であって、 前記帯状体又は前記線状体を添接しながら前記所定走行
    パスに沿って設けられ、高周波振動する超音波振動子を
    一体に備えた超音波振動子付きガイドポールと、 前記
    超音波振動子付きガイドポールに前記帯状体又は前記線
    状体を所定の角度巻き付ける巻き付け手段と、 前記所定走行パス中に設けられ、走行中の前記帯状体又
    は前記線状体の張力を検出する張力検出手段とを具備し
    てなり、 前記張力検出手段により検出した張力に基づいて前記超
    音波振動子の入力電力を可変し、前記超音波振動子付き
    ガイドポールと前記帯状体又は前記線状体と間の摩擦係
    数を増減させることにより前記帯状体又は前記線状体の
    張力を制御するよう構成したことを特徴とする帯状体又
    は線状体の張力制御装置。
  2. 【請求項2】テープ,ベルトなどの帯状体又はワイヤ,
    糸などの線状体を複数のガイド部材による所定走行パス
    に沿って張力を制御しながら走行せしめる帯状体又は線
    状体の張力制御装置であって、 前記帯状体又は前記線状体を添接しながら前記所定走行
    パスに沿って設けられ、高周波振動する超音波振動子を
    一体に備えた超音波振動子付きガイドポールと、 前記
    所定走行パス中で前記超音波振動子付きガイドポール近
    傍に設けられ、該超音波振動子付きガイドポールへの前
    記帯状体又は前記線状体の巻き付け角度を可変する巻き
    付け角度可変手段とを具備してなり、 前記超音波振動子への入力電力を前記帯状体又は前記線
    状体の種類・材質により設定すると共に、前記巻き付け
    角制御手段により超音波振動子付きガイドポールへの前
    記帯状体又は前記線状体の巻き付け角を可変し、前記超
    音波振動子付きガイドポールと前記帯状体又は前記線状
    体と間の走行負荷を増減させることにより前記帯状体又
    は前記線状体の張力を制御するよう構成したことを特徴
    とする帯状体又は線状体の張力制御装置。
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