JPH06166122A - 繊維強化樹脂製ロールの製造方法 - Google Patents
繊維強化樹脂製ロールの製造方法Info
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Abstract
り、製造コストも低い繊維強化樹脂製ロールの製造方法
を提供する。 【構成】内型の外側に内圧保持体を配置し、その外側に
未硬化の繊維強化樹脂層をフィラメントワインディング
法で形成する。円筒状の内面を有する外型の内面に金属
箔を配置する。ついで、該外型の内側に該内型を設置
し、該内圧保持体に空気圧を導入して内圧保持体を膨張
させ、その膨張圧で未硬化の繊維強化樹脂層を金属箔を
介して外型に密着させ、その状態を維持しつつ繊維強化
樹脂層を硬化させることにより、金属箔が外面に密着し
た繊維強化樹脂製管状体を得る。該管状体の表面にめっ
きを施して繊維強化樹脂製のロールを製造する。
Description
繊維強化樹脂(以下、FRPと称することがある)製ロ
ールの製造方法に関する。
剛性が高いという特徴を有するので、工業分野での使用
が活発化し、ロールにも使用され始めた。しかしなが
ら、FRP製ロールは金属に比し硬度が低いため被接触
物により傷を受け易い、耐摩耗性に劣るため寿命が短
い、さらに電気の不良導体であるため、被搬送物材質に
よっては静電気が発生し易いという問題点があった。
製ロールの表面を金属化して使用することが検討されて
きた。この種のロールの製造方法としては、例えばFR
P製ロール素管を成形して、その表面に金属粉を含有す
る樹脂組成物からなる導電処理剤層を形成したり、金属
製管状体を被せて、その表面に電解めっきにより銅また
はニッケルめっき層を形成し、その表面を旋削および研
削し、ついで硬質クロムめっき層を被覆し、その表面を
研削や研磨を施して仕上げを行う方法などが知られてい
る。
法はロールの外面の精度を出すために、旋削、研削或い
は研磨といった機械加工の工程を多く必要とするため、
原材料の歩留りが悪く、製造コストが高く経済性におい
て問題があった。また、これらの方法で得られたFRP
製ロールは、十分な軽量化が達成できなかったり、FR
P製ロール素管とめっき層の接合が必ずしも十分でな
く、より高性能化が望まれている用途に適合しないとい
う問題があった。
ことにあり、軽量で、寸法精度に優れ、原材料の歩留り
が良く、機械加工工程を極力削減して製造工程を簡略化
した製造方法により、長期の使用に安定的に耐え、FR
P層とめっき層の安定した高い接着強度を確保すること
にある。本発明の方法はより軽量化したFRP製ロー
ル、特にFRP製フリーロールの製造に適するものであ
る。
らなる。 第1の発明:次に記す工程を、この順で行うことを特徴
とする繊維強化樹脂製ロールの製造方法。 1.内型の外側に内圧保持体を配置し、その外側に未硬
化の繊維強化樹脂層を形成する工程。 2.円筒状のキャビティを有する外型の内側に、内圧保
持体を配置し未硬化の繊維強化樹脂層を形成した該内型
を設置する工程。 3.該内圧保持体の内部に流体圧を作用させて内圧保持
体を膨張させて、その膨張圧により該未硬化の繊維強化
樹脂層を外型内面に密着させる工程。 4.該未硬化の繊維強化樹脂層を硬化させ繊維強化樹脂
製管状体を得る工程。 5.該繊維強化樹脂製管状体の表面をめっきする工程。 第2の発明:第1の発明において、工程2の前に、該外
型の内面に金属箔を配置する工程を加入する繊維強化樹
脂製ロールの製造方法。ただし、この工程と前記工程1
の実施順序は限定されない。 第3の発明:第1の発明において、工程1に続いて、該
内型の外側に形成された未硬化の繊維強化樹脂層の外面
に金属箔を配置する工程を加入する請求項1記載の繊維
強化樹脂製ロールの製造方法。第1の発明は、本発明の
製造方法のうち基本的な工程からなる方法に関する。第
2および第3の発明は、第1の発明の応用の発明に関
し、繊維強化樹脂製管状体の表面をめっきするに際し
て、電解めっきを容易とするため該管状体の外表面に金
属箔を密着させるための工程を加入するものである。第
1の発明の方法において、繊維強化樹脂製管状体の最外
層を導電層とする方法等の応用は随時可能である。以下
に本発明について詳細に説明する。本発明の方法は前記
のとおりの工程を行うことを特徴とするが、各工程の前
後に付加的な別の工程を含んでもよい。
成形に用いられる強化繊維は負荷時の撓み量を少なく
し、回転時の共振周波数を高める必要から弾性率、強度
の高い繊維が望ましい。そのような繊維として主に炭素
繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、およびセラミック繊
維が挙げられる。またこれらを2種以上組み合わせても
よい。比強度、比剛性が多い繊維の方が軽量化の効果が
顕著であるので好ましく、弾性率として150GPa以
上、好ましくは200GPa以上有する繊維がよい。繊
維の弾性率が150GPa以上である繊維として炭素繊
維が挙げられる。
られるマトリックス樹脂は特に制限されるものではな
く、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエ
ステル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッ
ド樹脂、キシレン樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、シ
リコン樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂、ポリメタクリ
レート樹脂、ABS樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂(ナイロン
6,6.6,6.10,6.11,6.12など)、ポ
リフェニレンサルファイド樹脂、ポリスルフォン樹脂、
ポリエーテルスルフォン樹脂、ポリエーテルエーテルケ
トン樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂等の熱可塑性樹
脂を挙げることができる。これらの中でエポキシ樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂が取扱い
性の面から好ましい。さらに樹脂および繊維は必要に応
じてそれぞれ2種以上を組み合わせることができる。
いが、外面が円筒形状をした金型、例えばステンレス製
のマンドレルを用いることが好ましい。
その内部に流体圧を作用させて、例えば圧縮空気などを
導入することにより、膨張する機能を有するものであ
る。具体的には、円筒状をした内型にチューブを被せ、
該チューブの両端部を該内型の表面に密着させて、流体
圧を作用させたときのシールとし、流体圧の導入口を設
けたもの、或いは流体圧の導入口を有する袋を内型の周
囲に内型を包むように配置したものなどを例示すること
ができるが、この限りではない。
よく、例えば、シリコーンゴム、天然ゴム、ポリ塩化ビ
ニール、ポリアミド(ナイロン)、ポリエステル、ポリ
プロピレン、ポリエチレンなどの熱可塑性合成樹脂製の
フィルム、またはこれらを組み合わせてラミネートした
フィルムなどが例示される。
層を形成するには従来公知の種々の方法を用いることが
できる。例えば、強化繊維の繊維トウに未硬化の前記マ
トリックス樹脂を含浸させた後に、フィラメントワィン
ディング法を用いて後述する本発明の方法に従って製造
することができる。フィラメントワヘンディング法の代
わりに、引き揃えられた繊維束に未硬化樹脂が含浸され
たシート状プリプレグを巻き回す方法を用いることもで
きる。
ティを有する外型とは、FRP製管状体の円筒状の外表
面を精度よく形成するための内側のキャビティが円筒形
状をした型であり、鋼、アルミニウムなど従来より公知
の各種材料を用いて製造することができるものである。
外型の外側の形状は特に限定されるものではない。原材
料の軽量化のため、外型として繊維強化樹脂製のパイプ
を用いることが好ましい。
に、内圧保持体および未硬化の繊維強化樹脂層を配置、
形成した円型を設置し、内圧保持体に流体圧を作用させ
る。内圧保持体に作用させる流体は特に限定されない
が、圧縮空気が取扱易いために好ましい。作用させる流
体の圧力は、予め構造設計により決められた繊維強化樹
脂製管状体の肉厚、積層構成および積層角度などに依存
するので必ずしも限定されないが、少なくとも0.2M
Pa、好ましくは0.3MPa以上である。また、流体
圧を作用させる前に、外型の内部全体を密封して真空で
吸引すれば、ボイドの混入の無い繊維強化樹脂製管状体
が得られるのでより好ましい。
ることにより、繊維強化樹脂層を外型の内面に密着させ
る。ついで通常の方法に従って繊維強化樹脂層を熱硬化
させ、外型、内型および内圧保持体を取り除くことによ
り、外表面の精度の良好な繊維強化樹脂管状体を得る。
金属箔をFRP製管状体の成形工程において、該管状体
の外面に密着させることにより、電解めっきが可能とな
る。
の外側に配置され、成形後、繊維強化樹脂製管状体の外
表面に密着される金属箔の材質は、伸びがあり、かつ腐
食の発生がなく、高い電流密度を得られるものが好まし
い。そのようなものとしては銅、ニッケル、ニッケル/
銅の2層構造、ニッケル/銅/ニッケルの3層構造のも
のが挙げられる。金属箔としては、電解金属箔、圧延金
属箔等が挙げられ、その形態は管状体全面を一層の箔で
覆うことのできる大きさの四角形状、またはチューブ状
が好ましい。また、金属箔を四角形状とした場合、該金
属箔は繊維強化樹脂製管状体の外表面に形成される際
に、金属箔同志が重なる場合がある。金属箔同志および
金属箔と繊維強化樹脂との接合面で高い接合強度を得る
ために、少なくとも繊維強化樹脂と接触する面が粗面化
されていることが好ましい。このような材料として片
面、又は両面の全面もしくは部分的に粗面化された電解
金属箔が挙げられる。
状、こぶ状またはキノコ状とすることである。粗面化の
方法としては、電気化学的な処理、エッチング等の化学
的処理、ワイヤブラシ等で擦る等の機械的処理等が挙げ
られる。
50μmが好ましい。さらに好ましくは20〜100μ
mである。厚みが5μm未満では電解めっきの際に、高
い電流を流した場合、金属箔が溶けるおそれがあるので
好ましくない。また、厚みが150μmを越えると重量
が増し、また金属箔材料の剛性が増すため、それを重ね
合わせる場合、FRP製管状体の表面に凹凸ができるた
め好ましくない。
式が考えられるが、例えば四角形状の金属箔を外型内面
に合う様に丸め、金属箔同志が重なり合う部分はフィル
ム状あるいは液状等の接着剤を付着せしめた後、金属箔
を該外型内面に挿入して、金属箔で形成される内筒の内
側からポリ塩化ビニル、ポリエチレン等の袋を介して空
気圧等で加圧することにより行われる。
は、0.1〜10mm程度が好ましい。0.1mm以下
の場合、隙間が開かなくするためには厳重な工程管理が
必要になる。10mmより大きい場合は材料ロスが大き
くなる。
ことができる。金属箔チューブを用いる場合は、金属箔
を該外型内面に挿入して、金属箔で形成される内筒の内
側からポリ塩化ビニル、ポリエチレン等の袋を介して空
気圧等で加圧することにより外型に金属箔を密着させる
ことができる。
樹脂層の外面に金属箔を配置する方法はとくに限定され
ない。
定されない。内型および外型を一体化し、内圧保持体に
流体圧を作用させたまま、熱硬化炉に入れ加熱硬化させ
る方法などを用いることができる。
のめっきは電解めっきを行うことができる。電解めっき
の厚みは、直接クロムめっきを施す場合、要求仕様によ
り適宜定められるが、通常は5〜100μm程度が用い
られる。この層の機械加工は通常研磨が行われるが、特
に、限定されるものではない。
下地材として最下層に銅またはニッケルをめっきし、機
械加工した後、最上層として、クロムめっきを施すこと
が好ましい。
0μmが好ましい。さらに好ましくは100〜1000
μmである。50μmより薄い場合は、下地材としての
効果が充分ではなく、クロムめっきをするための表面平
滑化加工ができないので好ましくない。2000μmよ
り厚い場合は軽量化効果が減殺されてしまい、FRP化
のメリットが小さくなるので好ましくない。
するため、下地層を付着させた後、表面を旋削、研削ま
たは研磨することが好ましい。これらの機械加工によ
り、金属箔を含めた下地層の厚みを100〜1000μ
mに調整することが好ましい。この調整により、表面の
平滑性および下地材としての強度の保持が得られる。
体の表面に無電解めっきを施すことができる。無電解め
っきの種類はとくに限定されない。
両端部を形成する軸および軸受け部の材質や構造は特に
限定されない。材質としては、銅、アルミニウム等の金
属、およびその上に金属めっきが施されたもの、あるい
は、特に軽量化が望まれる用途には、炭素繊維やガラス
繊維等を強化繊維とするFRP製のもの、またはその上
に金属めっきが施されたものを用いることができる。F
RP製軸受け部を成形する場合は、上記のFRP製管状
体の製造に用いられる強化繊維、およびマトリックス樹
脂を組み合わせて用いることができるが、FRP製管状
体製造に用いた素材と必ずしも同一である必要はない。
本発明において、繊維強化樹脂製管状体と軸受け部の接
合は、公知の接着剤により接合することができる。ある
いはピン止め等の機械的な接合と接着接合の併用も可能
である。また、前述のフィラメントワインディング法等
により、FRP製管状体と軸受け部分を一体で成形する
こともできる。
本発明はこれらの実施例によって限定されるものではな
い。
品名マグナマイト(登録商標)IM6(引張弾性率27
6GPa、引張強度4.4GPa)を用いた。エポキシ
樹脂組成物としてはエポキシ樹脂としてビスフェノール
A(住友化学工業(株)製スミエポキシ(登録商標)E
LA128)、硬化剤としてはヘキサヒドロ無水フタル
酸(日立化成工業(株)製HN5500)、硬化助剤と
しては2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フ
ェノール(住友化学工業(株)製スミキュア(登録商
標)DMP30)を化学量論量配合したものを用いた。
ドレルをフィラメントワインディング装置に装着し、該
マンドレルに離型剤を塗布した後、炭素繊維を液状のエ
ポキシ樹脂組成物に含浸しつつその上にまきつけ、熱硬
化炉に入れ、150℃で2時間加熱し硬化させた。繊維
の巻き付けは角度±55°で3mm、角度89°で0.
5mmとし繊維強化樹脂製の外型を製作した。該外型は
図1において(1)で表される。
業(株)製CF−T8)を2200mm×315mmの
四角形状に切断し、外型内面に合う様に丸め、電解銅箔
同志が重なり合う部分にフィルム状接着剤(Ameri
can CyanamidCompany社製FM(登
録商標)123−2)を図3に示すようにして付着せし
め、電解銅箔を外型内面に挿入し、電解銅箔で形成され
た内筒の内側にポリ塩化ビニル袋を介して0.1MPa
の空気圧を10分間作用させて繊維強化樹脂製外型に電
解銅箔を密着させた。該電解銅箔は図1において金属箔
(5)として表される。
000mmのステンレス製特殊マンドレル(2)をフィ
ラメントワインディング装置に装着し、該マンドレルに
内圧保持体(3)としてシリコンチューブ(信越化学工
業(株)製熱収縮ゴムチューブST−400DG)を被
せ、該シリコンチューブの両端部を該ステンレス製特殊
マンドレルに密着させ、空気圧を作用させた場合のシー
ルとし、さらに該シリコンチューブの外側に離型用とし
てポリエステルフィルム(東洋紡(株)製、商品名E−
7006)を巻きつけ、炭素繊維を液状のエポキシ樹脂
組成物に含浸しつつポリエステルフィルムが巻きつけら
れた該シリコンチューブの外周全面に巻き付けた。繊維
の巻き付け角度は±10°、巻き付け厚みは8.5mm
とした。繊維と樹脂の体積割合は繊維が60±2%とな
るように樹脂の付着量を調整した。図1においてこの未
硬化の繊維強化樹脂層は(4)で表される。
けられた内型を、内面に電解銅箔を密着せしめた繊維強
化樹脂製外型の内側に入れ、該繊維強化樹脂製外型の内
側を真空吸引口(6)を通して30分間真空圧にて吸引
し、さらに真空吸引しながら該内型外面とシリコンチュ
ーブより形成される空隙部分に流体圧導入口(7)を介
して0.3MPaの空気圧を30分間作用させて繊維強
化樹脂製外型内面の電解銅箔に、内型に巻き付けられた
繊維強化樹脂を膨張させることにより密着させ、繊維強
化樹脂と電解銅箔を一体化した。
を外型、内型ごと空気圧を作用させながら熱硬化炉に入
れ、120℃で2時間回転させながら加熱し硬化させ
た。硬化後外型、内型から脱型し、両端部分の不要部分
を切断除去し表層が電解銅箔に覆われた炭素繊維強化樹
脂製管状体を得た。
を半径40mmの円状に切り出し、上記管状体製造の場
合と全く同様の樹脂を含浸させて、16枚積層し熱プレ
ス中で120℃、15気圧で2時間加熱加圧成型し厚さ
5mmの円盤2ケを成型した。該炭素繊維強化樹脂製円
盤をロールの軸受け(ヘッダー)部分とするため円盤の
中心に半径10mmの円孔を空けた。また、円盤の円周
部分に付着した成型時に湧き出した不要樹脂を切削除去
し、精度良く半径40mmの炭素繊維強化樹脂製軸受け
を得た。
mの鋼製軸(ジャーナル)を図2の(13)に示した通
り炭素繊維織布と接着剤を用いて取り付けた。軸/軸受
け接合部を符号で示す。接着剤としては、上記ELA1
28にトリエチレンテトラミンを化学量論量配合したも
のを用い、80℃で30分硬化させて金属製軸が取り付
けられた炭素繊維強化樹脂製軸受けを2ケ作製した。
受けの円盤の周部分に軸を軸受けに取り付ける際に用い
た接着剤と全く同様のものを塗布し、炭素繊維強化樹脂
製管状体の両端部分に嵌合し、80℃で30分硬化し接
着した。
(10)で覆われた炭素繊維強化樹脂製管状体(9)に
電解銅めっきを行い、700μmの厚みの下層めっき層
(11)を形成した。この外周を旋盤で研削した後、研
磨盤にて表面粗度1Sまで研磨し、電解クロムめっきを
行い、上層めっき層(12)を形成した。膜厚40μm
まで電着したものの表面を表面粗度0.4Sまで研磨
し、動バランスを修正して、繊維強化樹脂製ロール
(8)を得た。これは搬送用フリーロールとして好適に
使用できる。
法は従来の方法に比して、機械加工工程が削減されてお
り、原材料の歩留りも向上し、製造工程の簡略化により
ロールの製造コストが低減されている。また本発明の方
法により得られる繊維強化樹脂製ロールは従来の繊維強
化樹脂製ロールと比較して、軽量であり、寸法精度が優
れ、同等以上の表面性能および静電気除去性能を有し、
しかも繊維強化樹脂製管状体とめっき層の接合強度が強
いため耐久性がある。本発明の方法により得られるロー
ルは、フィルム搬送、製紙、印刷などの様々な工業分野
において、特に搬送用のフリーロールとして用いて、生
産性の向上および省力化に寄与するものである。
の成形の状態を表す内型、外型、内圧保持体および金属
箔、繊維強化樹脂層の配置の一例の断面図。
製ロールの一例の部分断面図。
型、金属箔、フィルム状接着剤の配置の一例の部分断面
図。
Claims (3)
- 【請求項1】次の工程を、この順で行うことを特徴とす
る繊維強化樹脂製ロールの製造方法。 1.内型の外側に内圧保持体を配置し、その外側に未硬
化の繊維強化樹脂層を形成する工程。 2.円筒状のキャビティを有する外型の内側に該内型を
設置する工程。 3.該内圧保持体の内部に流体圧を作用させて内圧保持
体を膨張させて、その膨張圧により該未硬化の繊維強化
樹脂層を外型内面に密着させる工程。 4.該未硬化の繊維強化樹脂層を硬化させ繊維強化樹脂
製管状体を得る工程。 5.該繊維強化樹脂製管状体の表面をめっきする工程。 - 【請求項2】前記工程2の前に、該外型の内面に金属箔
を配置する工程を加入する請求項1記載の繊維強化樹脂
製ロールの製造方法。ただし、この工程と前記工程1の
実施順序は限定されない。 - 【請求項3】前記工程1に続いて、該内型の外側に形成
された未硬化の繊維強化樹脂層の外面に金属箔を配置す
る工程を加入する請求項1記載の繊維強化樹脂製ロール
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4319696A JPH06166122A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 繊維強化樹脂製ロールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4319696A JPH06166122A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 繊維強化樹脂製ロールの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06166122A true JPH06166122A (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=18113167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4319696A Pending JPH06166122A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 繊維強化樹脂製ロールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06166122A (ja) |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP4319696A patent/JPH06166122A/ja active Pending
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