JPH0587122A - 繊維強化樹脂製ロール - Google Patents
繊維強化樹脂製ロールInfo
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- JPH0587122A JPH0587122A JP3251389A JP25138991A JPH0587122A JP H0587122 A JPH0587122 A JP H0587122A JP 3251389 A JP3251389 A JP 3251389A JP 25138991 A JP25138991 A JP 25138991A JP H0587122 A JPH0587122 A JP H0587122A
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- JP
- Japan
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- roll
- frp
- reinforced resin
- resin
- plating
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- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】従来の鋼製ロールをFRP化し軽量化する利点
を最大限に発揮させ、かつ鋼製ロールの利点である耐摩
耗性及び平滑度などの表面性能に優れ、かつ帯電性のな
いFRP製ロールを提供する。 【構成】FRP製のロール素管(パイプ)1にFRP製
のヘッダー部分2及びFRP製又は金属製のジャーナル
部分3が接合されている。ロール素管及びヘッダー部分
の表面には金属めっき層が設けられている。
を最大限に発揮させ、かつ鋼製ロールの利点である耐摩
耗性及び平滑度などの表面性能に優れ、かつ帯電性のな
いFRP製ロールを提供する。 【構成】FRP製のロール素管(パイプ)1にFRP製
のヘッダー部分2及びFRP製又は金属製のジャーナル
部分3が接合されている。ロール素管及びヘッダー部分
の表面には金属めっき層が設けられている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルムや製紙等の工
業分野において有用な繊維強化樹脂製ロールに関する。
業分野において有用な繊維強化樹脂製ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルム、製紙等の様々な工業分
野においてロールが使用されてきている。そして搬送の
容易さ、生産性の向上、省力化等の目的のためにロール
の軽量化が行われてきた。最近では、更なる軽量化のた
めにロールの素材を金属から繊維強化樹脂(以下、FR
Pと称することがある)へ置き換えた繊維強化樹脂製ロ
ールが使用されつつある。
野においてロールが使用されてきている。そして搬送の
容易さ、生産性の向上、省力化等の目的のためにロール
の軽量化が行われてきた。最近では、更なる軽量化のた
めにロールの素材を金属から繊維強化樹脂(以下、FR
Pと称することがある)へ置き換えた繊維強化樹脂製ロ
ールが使用されつつある。
【0003】しかしながら、FRP製ロールは表面の耐
摩耗性が必ずしも十分でなかったり、又ロールに導電性
が無いため静電気が発生し易く、使用目的によっては、
問題となることがある。また、表面にめっき被覆した場
合は、導電性の異なる材質の多層構造となるため各層間
に電蝕を生じることがある。これらを解決する手段とし
て例えば特開昭63−92564号公報には、FRPロ
ールの表面に金属特性を付与するために表面をめっきで
被覆し、さらに電蝕の発生を防止するためにロール表面
のめっき被覆層が金属ヘッダー部分(フィッテイング部
ともいわれる)まで巻き込まれているロールについての
開示がある。
摩耗性が必ずしも十分でなかったり、又ロールに導電性
が無いため静電気が発生し易く、使用目的によっては、
問題となることがある。また、表面にめっき被覆した場
合は、導電性の異なる材質の多層構造となるため各層間
に電蝕を生じることがある。これらを解決する手段とし
て例えば特開昭63−92564号公報には、FRPロ
ールの表面に金属特性を付与するために表面をめっきで
被覆し、さらに電蝕の発生を防止するためにロール表面
のめっき被覆層が金属ヘッダー部分(フィッテイング部
ともいわれる)まで巻き込まれているロールについての
開示がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、FRP
製ロールの最も重要な特徴の一つである軽量化について
は必ずしも十分でなく、さらに一層の軽量化が望まれて
いた。具体的には、従来はFRP製ロールのヘッダー部
分やジャーナル部分は鋼あるいはアルミニウムなどの金
属部材が使用されてきた。そのためにFRP製素管が軽
量にも関わらずヘッダー部分やジャーナル部分を含めた
ロール全体としては必ずしも十分な軽量化効果がでない
という問題点があった。
製ロールの最も重要な特徴の一つである軽量化について
は必ずしも十分でなく、さらに一層の軽量化が望まれて
いた。具体的には、従来はFRP製ロールのヘッダー部
分やジャーナル部分は鋼あるいはアルミニウムなどの金
属部材が使用されてきた。そのためにFRP製素管が軽
量にも関わらずヘッダー部分やジャーナル部分を含めた
ロール全体としては必ずしも十分な軽量化効果がでない
という問題点があった。
【0005】本発明の目的は上記の問題点を解決するた
めになされたものであり、従来の鋼製ロールをFRP化
する利点を最大限に発揮させ、かつ鋼製ロールの持つ利
点であった耐摩耗性や平滑度などの表面性能を付与する
ことにある。
めになされたものであり、従来の鋼製ロールをFRP化
する利点を最大限に発揮させ、かつ鋼製ロールの持つ利
点であった耐摩耗性や平滑度などの表面性能を付与する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、FRP製ロー
ルであって、該ロール素管及びヘッダー部分がFRPか
らなり、該ロールの円筒部の表面がめっきにより被覆さ
れていることを特徴とするFRP製ロールに関する。ま
た好ましくはめっき被覆層がFRP製ヘッダー部分まで
設けられているFRP製ロールに関する。
ルであって、該ロール素管及びヘッダー部分がFRPか
らなり、該ロールの円筒部の表面がめっきにより被覆さ
れていることを特徴とするFRP製ロールに関する。ま
た好ましくはめっき被覆層がFRP製ヘッダー部分まで
設けられているFRP製ロールに関する。
【0007】本発明のロールは、FRP製素管(パイ
プ)のみならず、実際に使用するために必要なヘッダー
部分をもFRP化されており、ロールの一層の軽量化が
達成されている。また必要に応じてジャーナル部分もF
RP化することができる。また、ロールの円筒部の表面
に金属めっき層を被覆することにより金属特性を付与
し、耐摩耗性に優れ、静電気の発生さらには電蝕の心配
がないFRP製ロールを完成させるに至ったものであ
る。
プ)のみならず、実際に使用するために必要なヘッダー
部分をもFRP化されており、ロールの一層の軽量化が
達成されている。また必要に応じてジャーナル部分もF
RP化することができる。また、ロールの円筒部の表面
に金属めっき層を被覆することにより金属特性を付与
し、耐摩耗性に優れ、静電気の発生さらには電蝕の心配
がないFRP製ロールを完成させるに至ったものであ
る。
【0008】以下、本発明を図面により説明する。図1
は本発明の繊維強化樹脂製ロールの部分断面図である。
1はFRP製素管(パイプ)であり、2はFRP製のヘ
ッダー部分、3はFRP製又は金属製のジャーナル部分
である。4はめっき被覆層を表す。本図は、ロール素管
部及びヘッダー部分にめっき被覆層を設けたロールを表
している。
は本発明の繊維強化樹脂製ロールの部分断面図である。
1はFRP製素管(パイプ)であり、2はFRP製のヘ
ッダー部分、3はFRP製又は金属製のジャーナル部分
である。4はめっき被覆層を表す。本図は、ロール素管
部及びヘッダー部分にめっき被覆層を設けたロールを表
している。
【0009】本発明において用いられる強化繊維として
は、例えばガラス繊維、炭素繊維、黒鉛繊維等の無機繊
維及び芳香族ポリアミド繊維、ポリイミド繊維、ポリエ
レチレン繊維等が例示できる有機繊維から選ばれた1種
類または2種類以上の繊維の組合せがあげられる。組合
せに際しては形状の異なった繊維を用いることができ
る。さらに、上記した強化繊維の他にタルク、マイカ、
シリカ等の無機質粒状物や鉄粉やアルミニウムなどの金
属粉を添加してもよい。
は、例えばガラス繊維、炭素繊維、黒鉛繊維等の無機繊
維及び芳香族ポリアミド繊維、ポリイミド繊維、ポリエ
レチレン繊維等が例示できる有機繊維から選ばれた1種
類または2種類以上の繊維の組合せがあげられる。組合
せに際しては形状の異なった繊維を用いることができ
る。さらに、上記した強化繊維の他にタルク、マイカ、
シリカ等の無機質粒状物や鉄粉やアルミニウムなどの金
属粉を添加してもよい。
【0010】本発明に用いるマトリックス樹脂として
は、特に限定はなくエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ビ
ニルエステル樹脂等の熱硬化製樹脂及びポリエチレン、
ポリプロピレン、ナイロン6、ナイロン66、ポリエー
テルスルフォン等の熱可塑性樹脂を用いることができ
る。なかでもロール素管の製造や性能からエポキシ樹脂
やビニルエステル樹脂が好適である。
は、特に限定はなくエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ビ
ニルエステル樹脂等の熱硬化製樹脂及びポリエチレン、
ポリプロピレン、ナイロン6、ナイロン66、ポリエー
テルスルフォン等の熱可塑性樹脂を用いることができ
る。なかでもロール素管の製造や性能からエポキシ樹脂
やビニルエステル樹脂が好適である。
【0011】本発明に用いるFRP製ロール素管1の製
法は必ずしも限定されない。具体的に例示すれば、上記
の強化繊維トウに上記の未硬化の熱硬化性樹脂を含浸さ
せた後、フィラメントワインディング法により製造する
ことができる。また、引き揃えられた繊維束に未硬化樹
脂が含浸されたシート状プリプレグをマンドレル(成形
用金型)に巻きつけ、加熱・加圧して製造することがで
きる。
法は必ずしも限定されない。具体的に例示すれば、上記
の強化繊維トウに上記の未硬化の熱硬化性樹脂を含浸さ
せた後、フィラメントワインディング法により製造する
ことができる。また、引き揃えられた繊維束に未硬化樹
脂が含浸されたシート状プリプレグをマンドレル(成形
用金型)に巻きつけ、加熱・加圧して製造することがで
きる。
【0012】本発明に用いられるFRP製のヘッダー部
分2、あるいはジャーナル部分3は上記のFRP製ロー
ル素管の製造に用いられる強化繊維及びマトリックス樹
脂を適宜組み合わせて用いることができるがFRP製ロ
ール素管製造に用いた素材と必ずしも同一である必要は
ない。製造には従来公知の種々の技術を用いることがで
きるが、例えば前記フィラメントワインディング法やシ
ート状プリプレグを型材に積層し、加熱、加圧賦形する
ことで製造できる。
分2、あるいはジャーナル部分3は上記のFRP製ロー
ル素管の製造に用いられる強化繊維及びマトリックス樹
脂を適宜組み合わせて用いることができるがFRP製ロ
ール素管製造に用いた素材と必ずしも同一である必要は
ない。製造には従来公知の種々の技術を用いることがで
きるが、例えば前記フィラメントワインディング法やシ
ート状プリプレグを型材に積層し、加熱、加圧賦形する
ことで製造できる。
【0013】本発明のFRP製ロールにおいて素管1と
ヘッダー部分2とは公知の種々の方法を用いて接合する
ことができる。例えば、公知の樹脂接着剤により接着に
より接合することができる。あるいは、ピン止め等の機
械的な接合と接着接合を併用することも可能である。ま
た、前述のフィラメントワインディング法等により素管
1とヘッダー部分2を一体で成型することもできる。
ヘッダー部分2とは公知の種々の方法を用いて接合する
ことができる。例えば、公知の樹脂接着剤により接着に
より接合することができる。あるいは、ピン止め等の機
械的な接合と接着接合を併用することも可能である。ま
た、前述のフィラメントワインディング法等により素管
1とヘッダー部分2を一体で成型することもできる。
【0014】FRP素管1にFRP製ヘッダー部分2が
取りつけられたFRP製ロール、あるいはFRP製素管
1にFRP製ヘッダー部分2及びFRP製ジャーナル部
分3が取りつけられたFRP製ロールに対してめっきを
施す場合は、従来公知の方法が使用できる。例えば、該
ロール表面にドロマイト等の無機粉末を含有するエポキ
シ樹脂を塗工、硬化させ、化学エッチング後無電解めっ
きをし、その後に電解めっきを施すことで所望の金属表
面を持つ繊維強化樹脂製ロールを得ることができる。あ
るいは、該ロール表面を導電化するためマトリックス樹
脂に金属粉を混ぜたり、金属粉を含有した樹脂をロール
表面に塗工して、しかる後に直接電解めっきにより所望
の金属表面をもつ繊維強化樹脂製ロールを得ることがで
きる。ヘッダー部分までめっきを巻き込ませる場合は、
上記のとおりヘッダー部分をロール素管にとりつけた
後、ロール表面にめっきを施すのと同様の手法でヘッダ
ー部分にめっき用の処理を行いめっきを施す。
取りつけられたFRP製ロール、あるいはFRP製素管
1にFRP製ヘッダー部分2及びFRP製ジャーナル部
分3が取りつけられたFRP製ロールに対してめっきを
施す場合は、従来公知の方法が使用できる。例えば、該
ロール表面にドロマイト等の無機粉末を含有するエポキ
シ樹脂を塗工、硬化させ、化学エッチング後無電解めっ
きをし、その後に電解めっきを施すことで所望の金属表
面を持つ繊維強化樹脂製ロールを得ることができる。あ
るいは、該ロール表面を導電化するためマトリックス樹
脂に金属粉を混ぜたり、金属粉を含有した樹脂をロール
表面に塗工して、しかる後に直接電解めっきにより所望
の金属表面をもつ繊維強化樹脂製ロールを得ることがで
きる。ヘッダー部分までめっきを巻き込ませる場合は、
上記のとおりヘッダー部分をロール素管にとりつけた
後、ロール表面にめっきを施すのと同様の手法でヘッダ
ー部分にめっき用の処理を行いめっきを施す。
【0015】
【発明の効果】本発明は、フィルム、製紙等のさまざま
な工業分野において使用されるロールにおいて従来の鋼
製ロールと同様の表面性能をもち、かつ非常に軽量であ
ることから搬送の容易さ、生産性の向上、省力化等の目
的で極めて有用なロールを提供する。
な工業分野において使用されるロールにおいて従来の鋼
製ロールと同様の表面性能をもち、かつ非常に軽量であ
ることから搬送の容易さ、生産性の向上、省力化等の目
的で極めて有用なロールを提供する。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに詳細に
説明するが、本発明は以下の実施例によって何ら限定さ
れるものではない。
説明するが、本発明は以下の実施例によって何ら限定さ
れるものではない。
【0017】外径70mm、長さ1500mmのステン
レス製マンドレルをフィラメントワインディング装置に
装着し、該マンドレルに離型剤を塗布した後、炭素繊維
を液状のエポキシ樹脂組成物に含浸しつつその上に巻き
付けた。繊維の巻き付け角度は±16°、巻き付け厚み
は3.0mmとした。繊維と樹脂の体積割合は繊維が6
0±2%となるように樹脂の付着量を調整した。
レス製マンドレルをフィラメントワインディング装置に
装着し、該マンドレルに離型剤を塗布した後、炭素繊維
を液状のエポキシ樹脂組成物に含浸しつつその上に巻き
付けた。繊維の巻き付け角度は±16°、巻き付け厚み
は3.0mmとした。繊維と樹脂の体積割合は繊維が6
0±2%となるように樹脂の付着量を調整した。
【0018】また、当該炭素繊維強化樹脂製ロールの製
造において、炭素繊維としては住化ハーキュレス社製マ
グナマイト AS4(弾性率24ton/mm2 、強度
390kg/mm2 )を用いた。エポキシ樹脂組成物と
してはエポキシ樹脂として住友化学工業製スミエポキシ
ELA128(ビスフェノールAのジグリシジルエー
テル)、硬化剤としてはユニロイヤル社製トノックス
60−40(メタフェニレンジアミンとジアミノジフェ
ニルエーテルの共融混合物)を化学量論量配合したもの
を用いた。
造において、炭素繊維としては住化ハーキュレス社製マ
グナマイト AS4(弾性率24ton/mm2 、強度
390kg/mm2 )を用いた。エポキシ樹脂組成物と
してはエポキシ樹脂として住友化学工業製スミエポキシ
ELA128(ビスフェノールAのジグリシジルエー
テル)、硬化剤としてはユニロイヤル社製トノックス
60−40(メタフェニレンジアミンとジアミノジフェ
ニルエーテルの共融混合物)を化学量論量配合したもの
を用いた。
【0019】上記のマンドレル上に巻き付けられた樹脂
含浸された炭素繊維を、マンドレルごと熱硬化炉に入
れ、150℃で2時間硬化させた。硬化後マンドレルか
ら脱型し、両端部分の不要部分を切断除去した。さらに
旋盤を用いて表面を切削し炭素繊維強化樹脂製ロール素
管を得た。
含浸された炭素繊維を、マンドレルごと熱硬化炉に入
れ、150℃で2時間硬化させた。硬化後マンドレルか
ら脱型し、両端部分の不要部分を切断除去した。さらに
旋盤を用いて表面を切削し炭素繊維強化樹脂製ロール素
管を得た。
【0020】炭素繊維の目付が300g/m2 の平織布
を半径約35mmの円状に切り出し、上記ロール素管製
造の場合と全く同様の樹脂を含浸させて、16枚積層し
熱プレス中で120℃、15気圧で2時間加熱加圧成型
し厚さ5mmの円盤2ケを成型した。該炭素繊維強化樹
脂製円盤をロールのヘッダー部分とするため円盤の中心
に半径5mmの円孔を空けた。また、円盤の円周部分に
付着した成型時に湧き出した不要樹脂を切削除去し精度
良く半径35mmの炭素繊維強化樹脂製ヘッダーを得
た。
を半径約35mmの円状に切り出し、上記ロール素管製
造の場合と全く同様の樹脂を含浸させて、16枚積層し
熱プレス中で120℃、15気圧で2時間加熱加圧成型
し厚さ5mmの円盤2ケを成型した。該炭素繊維強化樹
脂製円盤をロールのヘッダー部分とするため円盤の中心
に半径5mmの円孔を空けた。また、円盤の円周部分に
付着した成型時に湧き出した不要樹脂を切削除去し精度
良く半径35mmの炭素繊維強化樹脂製ヘッダーを得
た。
【0021】上記ヘッダーに長さ100mm、半径5m
m鋼製ジャーナルを図1に示した通り接着剤を用いて取
り付けた。接着剤としては、上記エポキシ樹脂ELA1
28にトリエチレンテトラミンを化学量論量配合したも
のを用い、80℃で30分硬化させて金属製ジャーナル
が取り付けられた炭素繊維強化樹脂製ヘッダーを2ケ作
成した。
m鋼製ジャーナルを図1に示した通り接着剤を用いて取
り付けた。接着剤としては、上記エポキシ樹脂ELA1
28にトリエチレンテトラミンを化学量論量配合したも
のを用い、80℃で30分硬化させて金属製ジャーナル
が取り付けられた炭素繊維強化樹脂製ヘッダーを2ケ作
成した。
【0022】続いて、上記金属製ジャーナルが取り付け
られたヘッダーの円盤の周部分にジャーナルをヘッダー
に取り付ける際に用いた接着剤と全く同様のものを塗布
し、炭素繊維強化樹脂製素管の両端部に嵌合し、80℃
で30分硬化し接着した。
られたヘッダーの円盤の周部分にジャーナルをヘッダー
に取り付ける際に用いた接着剤と全く同様のものを塗布
し、炭素繊維強化樹脂製素管の両端部に嵌合し、80℃
で30分硬化し接着した。
【0023】エポキシ樹脂ELA128を100重量
部、日立化成工業製HN−5500(メチルヘキサヒド
ロ無水フタル酸)を85重量部、硬化促進剤として住友
化学工業製スミキュア D(2,4,6−トリス(ジメ
チルアミノメチル)フェノール)を1重量部を混合し
た。続いて、清水工業製ドロマイトDW350(炭酸マ
グネシウムカルシウム)50重量部添加し攪拌、混合し
てめっき用樹脂組成物とした。
部、日立化成工業製HN−5500(メチルヘキサヒド
ロ無水フタル酸)を85重量部、硬化促進剤として住友
化学工業製スミキュア D(2,4,6−トリス(ジメ
チルアミノメチル)フェノール)を1重量部を混合し
た。続いて、清水工業製ドロマイトDW350(炭酸マ
グネシウムカルシウム)50重量部添加し攪拌、混合し
てめっき用樹脂組成物とした。
【0024】続いて上記めっき用樹脂組成物を日東紡績
製フィラメントマットMF30W(グラスファイバーフ
ィラメント、目付30g/m2 )に含浸させロール端部
のヘッダー部を含めたロール表面全部に貼着した。続い
て、樹脂含浸したマットが貼着されたロールを加熱炉に
入れめっき用エポキシ樹脂組成物を120℃で2時間硬
化した。
製フィラメントマットMF30W(グラスファイバーフ
ィラメント、目付30g/m2 )に含浸させロール端部
のヘッダー部を含めたロール表面全部に貼着した。続い
て、樹脂含浸したマットが貼着されたロールを加熱炉に
入れめっき用エポキシ樹脂組成物を120℃で2時間硬
化した。
【0025】めっき用樹脂組成物が塗工、硬化されたロ
ールを旋盤を用いて切削加工し、真円度や表面を粗仕上
げした。その後ヘッダー部分を含めてロール表面全体に
無電解ニッケルめっきを施した。ついで通常の電解めっ
きの方法により銅めっきを約1mmの厚みで施した。
ールを旋盤を用いて切削加工し、真円度や表面を粗仕上
げした。その後ヘッダー部分を含めてロール表面全体に
無電解ニッケルめっきを施した。ついで通常の電解めっ
きの方法により銅めっきを約1mmの厚みで施した。
【0026】銅めっきが厚付けで施されたFRP製ロー
ルを旋盤を用いて切削し、さらにバフ研磨を施し、所望
の真円度及び表面精度に仕上げた。さらに続いて、電解
クロムめっきを厚さ30μ施し、表面をバフ研磨し所望
のメタルコートされた炭素繊維強化樹脂製ロールを得
た。
ルを旋盤を用いて切削し、さらにバフ研磨を施し、所望
の真円度及び表面精度に仕上げた。さらに続いて、電解
クロムめっきを厚さ30μ施し、表面をバフ研磨し所望
のメタルコートされた炭素繊維強化樹脂製ロールを得
た。
【0027】得られたメタルコートされた炭素繊維強化
樹脂製ロールは極めて軽量で、静電気の発生や電蝕の発
生が防止され、かつめっきの付着強度、耐摩耗性及び平
滑度に優れていた。
樹脂製ロールは極めて軽量で、静電気の発生や電蝕の発
生が防止され、かつめっきの付着強度、耐摩耗性及び平
滑度に優れていた。
【図1】図1はロール素管(パイプ)及びヘッダー部分
がFRP化された繊維強化樹脂製ロールにおいてヘッダ
ー部を含む表面全体が金属めっきされたロールの部分断
面図を表す。
がFRP化された繊維強化樹脂製ロールにおいてヘッダ
ー部を含む表面全体が金属めっきされたロールの部分断
面図を表す。
1────FRP製ロール素管 2────FRP製ヘッダー部分 3────ジャーナル部分 4────金属めっき被覆層
Claims (2)
- 【請求項1】繊維強化樹脂製ロールであって、該ロール
素管及びヘッダー部分が繊維強化樹脂からなり、該ロー
ルの円筒部の表面がめっきにより被覆されていることを
特徴とする繊維強化樹脂製ロール。 - 【請求項2】前記の繊維強化樹脂製ロールにおいて該ロ
ールの円筒部の表面のめっき被覆層が繊維強化樹脂製ヘ
ッダー部分まで設けられていることを特徴とする請求項
1記載の繊維強化樹脂製ロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3251389A JPH0587122A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 繊維強化樹脂製ロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3251389A JPH0587122A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 繊維強化樹脂製ロール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0587122A true JPH0587122A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17222116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3251389A Pending JPH0587122A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 繊維強化樹脂製ロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0587122A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006312551A (ja) * | 2005-04-04 | 2006-11-16 | Fuji Photo Film Co Ltd | フィルムの巻き取り方法及びフィルム |
US8091760B2 (en) * | 2009-12-22 | 2012-01-10 | Kioto Photovoltaics Gmbh | Device for fixing conductor tracks on a solar cell |
JP2012111090A (ja) * | 2010-11-23 | 2012-06-14 | Takagi Seiko Corp | Cfrp体と金属体との連結構造 |
JP2015200399A (ja) * | 2014-04-10 | 2015-11-12 | 株式会社ポリマーテック | 工業用ローラー |
JP2016099422A (ja) * | 2014-11-19 | 2016-05-30 | 株式会社荒井製作所 | ローラ |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP3251389A patent/JPH0587122A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006312551A (ja) * | 2005-04-04 | 2006-11-16 | Fuji Photo Film Co Ltd | フィルムの巻き取り方法及びフィルム |
US8091760B2 (en) * | 2009-12-22 | 2012-01-10 | Kioto Photovoltaics Gmbh | Device for fixing conductor tracks on a solar cell |
JP2012111090A (ja) * | 2010-11-23 | 2012-06-14 | Takagi Seiko Corp | Cfrp体と金属体との連結構造 |
JP2015200399A (ja) * | 2014-04-10 | 2015-11-12 | 株式会社ポリマーテック | 工業用ローラー |
JP2016099422A (ja) * | 2014-11-19 | 2016-05-30 | 株式会社荒井製作所 | ローラ |
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