JPH0616577B2 - 角チツプ形電子部品の製造方法 - Google Patents

角チツプ形電子部品の製造方法

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JPH0616577B2
JPH0616577B2 JP62083387A JP8338787A JPH0616577B2 JP H0616577 B2 JPH0616577 B2 JP H0616577B2 JP 62083387 A JP62083387 A JP 62083387A JP 8338787 A JP8338787 A JP 8338787A JP H0616577 B2 JPH0616577 B2 JP H0616577B2
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喬士 義永
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、角チップ形電子部品の製造方法に関し、更に
詳しくは、生産効率と製品の品質を向上することができ
る角チップ形電子部品の製造方法に関する。
従来技術 従来の角チップ形電子部品の製造方法の一例として角チ
ップ形セラミック共振子の製造方法を第7図〜第12図を
参照して説明する。
まず、第7図に示す如き円筒形状のセラミックケース1
と、第8図に示す如き貫通孔52aを有する角形樹脂ケ
ース52とを各々別個に製作する。
次に、第9図に示すように、セラミックケース1を角形
樹脂ケース52の貫通孔52aに嵌挿する。これにより
嵌挿型角チップ形状ケース53を得る。
次いで、第10図に示すように、角形樹脂ケース52か
ら突出するセラミックケース1の一方に導電ペースト入
り金属キャップ4を被せ、更に、セラミックケース1の
内部にセラミック共振子5を挿入する。
次いで、第11図に示すように、前記金属キャップ4と反
対側に導電ペースト入り金属キャップ6を被せ、両金属
キャップ4,6間がセラミック共振子5を介して接続さ
れるようにする。
かくして、第12図に示す如き角チップ形セラミック共振
子51が得られる。
従来技術の問題点 上記従来の角チップ形セラミック共振子の製造方法にお
いて、セラミックケース1を角形樹脂ケース52の貫通
孔52aに嵌挿するが、その嵌挿工程が、製造工数を増
加させる問題点がある。
また、嵌挿のときに、貫通孔52aの内径がセラミック
ケース1の外径に比して小さすぎるとセラミックケース
1を挿入できず、無理に挿入すると角形樹脂ケース52
に割れを生じる。一方、貫通孔52aの内径が大きすぎ
ると、セラミックケース1を良好に固定することができ
ず、角形樹脂ケース52の回転を生じる。従って、両者
の製作に高い寸法精度が要求される問題点がある。
さらに、かかる角チップ形セラミック共振子51は、第
13図に示すように、基板Pに載置されるが、半田付けの
信頼性のために金属キャップ4,6と基板Pの間隔hが
約0.1mm以下であることが要求されるため、角形樹脂ケ
ース52の肉厚tを大きくとれない。そこで、角形樹脂
ケース52の製作上の困難性の問題点がある。
発明の目的 本発明の目的とするところは、上記角チップ形セラミッ
ク共振子の如き角チップ形電子部品を効率良く、且つ、
高品質に製造することができる製造方法を提供すること
にある。
発明の構成 本発明の角チップ形電子部分の製造方法は、円筒形状の
ケースの両端部を除く外周部分に角形樹脂外装を一体に
モールディングする工程と、角形樹脂外装が形成された
上記ケースの一端部に導電性のキャップを被せる工程
と、一端部に導電性のキャップが被せられた上記ケース
の内部にエレメントを挿入する工程と、角形樹脂外装が
形成され、エレメントが挿入された上記ケースの他端部
に導電性のキャップを被せる工程とを具備してなること
を構成上の特徴とするものである。
作用 本発明の製造方法によれば、円筒形状のケースの外周中
央部にモールディングして角形樹脂外装を形成する。
そこで、従来の嵌挿工程が省略されるので、製造工数を
減らすことができる。
また、上記ケースと角形樹脂外装の寸法精度の問題を本
質的に生じなくなり、高精度に貫通孔を設けた薄肉の角
形樹脂ケースを別個に製造する必要もなくなるので、こ
の点でも生産効率が向上する。
さらに、角形樹脂外装の割れや回転も生じないから、製
品の品質が向上する。
実施例 以下、図に示す実施例に基づいて本発明を更に詳しく説
明する。ここに第1図はセラミックケースの斜視図、第
2図は第1図に示すセラミックケースの外周に角形樹脂
外装をモールディングする工程の斜視図、第3図は第2
図に示す工程により製作されるモールド型角チップ形状
ケースの斜視図、第4図は第3図に示すモールド型角チ
ップ形状ケースに金属キャップとセラミック共振子を装
着する工程を示す分解斜視図、第5図は他方の金属キャ
ップを装着する工程を示す斜視図、第6図は完成した角
チップ形セラミック共振子の斜視図である。なお、図に
示す実施例により本発明が限定されるものではない。
第1図は円筒形状の例えばアルミナからなるセラミック
ケース1を示しており、このセラミックケース1の製作
方法は従来と同様である。
かかるセラミックケース1を多数個製作し、第2図に示
すように、各セラミックケース1,1,…の両端部分を
露出させて金型7,8に装着する。
金型7,8の内部には、各セラミックケース1,1,…
の外周に対応して角形のキャビティ(図示省略)を形成
しておく。
かかるキャビティに例えばPPS樹脂(ポリフェニリン
サルファイド樹脂)を射出し、硬化後、金型7,8より
取り出して整形すれば、第3図に示すように、セラミッ
クケース1の両端部を除く外周中央部に角形樹脂外装2
が一体にモールディングされたモールド型角チップ形状
ケース3が得られる。
次に、第4図に示すように、角形樹脂外装2から露出す
るセラミックケース1の一端部分に導電ペースト入り金
属キャップ4を装着し、且つ、セラミックケース1内に
例えば特開昭59−205809号公報に開示されてい
るようなエネルギーとじこめ型厚みすべり振動モードを
用いたセラミック共振子5(エレメント)を挿入する。
次いで、第5図に示すように、金属キャップ4と反対側
に導電ペースト入り金属キャップ6を装着する。
かくして、第6図に示す如き、角チップ形セラミック共
振子11が得られる。
さて、上記製造方法によれば、次のような利点がある。
セラミックケース1の外周に角形樹脂外装2をモール
ディングにより形成するから、別個に製作した角形樹脂
ケース52にセラミックケース1を嵌挿する場合に比べ
て製造工数が減少する。
本質的に角形樹脂外装2に割れや回転を生じず、品質
が向上する。
貫通孔を穿設した薄肉の角形樹脂ケース52を高い寸
法精度で別個に製作する必要がなく、生産効率を向上で
きる。
なお、一旦、丸チップ形セラミック共振子として完成
させたものを必要に応じモールド加工を施して角チップ
形セラミック共振子を得る方法も考えられるが、この方
法だとモールド加工を外注する場合に組み立て日数増を
招いてしまう。また、セラミック共振子では共振周波数
の種類が多く、通常は、受注してからその周波数のもの
を生産する。したがってそれからモールド加工している
のではモールド設備の稼働効率が悪い。更に、完成した
丸チップ形セラミック共振子にモールド加工を施すと、
モールド樹脂注入時に金属キャップが互いに離間する方
向に圧力を受けることによってセラミック共振子の端子
電極部分と金属キャップとの接続安定性が損なわれたり
セラミック共振子にクラックが生じて不良になるおそれ
がある。
しかしながら上記製造方法によればセラミックケースだ
けなら安いのであらかじめ大量にセラミックケースにモ
ールド加工を施して準備しておくことが可能になり、受
注してから丸チップ形共振子と同じ組立日数で角チップ
形共振子を製造できると共にモールド設備の稼働効率も
よい。また完成品にさらにモールド加工を施したときの
問題は発生しない。
発明の効果 本発明によれば、角チップ形の電子部品を製造する方法
において、 円筒形状のケースの両端部を除く外周部に角形樹脂外装
を一体にモールディングする工程と、角形樹脂外装が形
成された上記ケースの一端部に導電性のキャップを被せ
る工程と、一端部に導電性のキャップが被せられた上記
ケースの内部にエレメントを挿入する工程と、角形樹脂
外装が形成され、エレメントが挿入された上記ケースの
他端部に導電性のキャップを被せる工程とを具備してな
ることを特徴とする角チップ形電子部品の製造方法が提
供され、これにより生産効率,歩留りを向上させること
が出来ると共に、製品の品質を向上させることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はセラミックケースの斜視図、第2図は第1図に
示すセラミックケースの外周に角形樹脂外装をモールデ
ィングする工程の斜視図、第3図は第2図に示す工程に
より製作されるモールド型角チップ形状ケースの斜視
図、第4図は第3図に示すモールド型角チップ形状ケー
スに金属キャップとセラミック共振子を装着する工程を
示す分解斜視図、第5図は他方の金属キャップを装着す
る工程を示す斜視図、第6図は完成した角チップ形セラ
ミック共振子の斜視図、第7図はセラミックケースの斜
視図、第8図は貫通孔を有する角形樹脂ケースの斜視
図、第9図は第7図に示すセラミックケースを第8図に
示す角形樹脂ケースに嵌挿した嵌挿型角チップ形状ケー
スの斜視図、第10図は第9図に示す嵌挿型角チップ形状
ケースに金属キャップとセラミック共振子とを装着する
工程の分解斜視図、第11図は反対側の金属キャップを装
着する工程の斜視図、第12図は従来の製造方法により得
られる角チップ形セラミック共振子の斜視図、第13図は
角チップ形セラミック共振子を基板に載置した状態を示
す模式的側面図である。 (符号の説明) 1……セラミックケース、2……角形樹脂外装 3……モールド型角チップ形状ケース 4,6……金属キャップ 5……セラミック共振子、7,8……金型 11……角チップ形セラミック共振子 51……従来の角チップ形セラミック共振子 52……角形樹脂ケース 52a……貫通孔 53……嵌挿型角チップ形状ケース P……基板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】角チップ形の電子部品を製造する方法にお
    いて、 円筒形状のケースの両端部を除く外周部分に角形樹脂外
    装を一体にモールディングする工程と、 角形樹脂外装が形成された上記ケースの一端部に導電性
    のキャップを被せる工程と、 一端部に導電性のキャップが被せられた上記ケースの内
    部にエレメントを挿入する工程と、 角形樹脂外装が形成され、エレメントが挿入された上記
    ケースの他端部に導電性のキャップを被せる工程とを具
    備してなることを特徴とする角チップ形電子部品の製造
    方法。
JP62083387A 1987-04-03 1987-04-03 角チツプ形電子部品の製造方法 Expired - Lifetime JPH0616577B2 (ja)

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