JPH06163724A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH06163724A
JPH06163724A JP32991492A JP32991492A JPH06163724A JP H06163724 A JPH06163724 A JP H06163724A JP 32991492 A JP32991492 A JP 32991492A JP 32991492 A JP32991492 A JP 32991492A JP H06163724 A JPH06163724 A JP H06163724A
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film
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plasma cvd
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Tsuneo Takahashi
庸夫 高橋
Hideo Ikutsu
英夫 生津
Katsuyuki Machida
克之 町田
Nobuhiro Shimoyama
展弘 下山
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 層間膜の1構成にSOG塗布方法またはTM
OS−CVD法により形成される平坦化絶縁膜など水分
を多く含んでいるものを用いても、素子が劣化しないよ
うにすることを目的とする。 【構成】 第1金属配線層4上に、ECRプラズマCV
D法により水分の透過しにくい第1の絶縁膜5を形成
し、この上に平坦化機能を有する第2の絶縁膜6を形成
し、その後TEOSプラズマCVD法により400℃に
基板10を加熱しながらSiO2 を堆積して第3の絶縁
膜7を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関し、さらに詳しくは、半導体素子上に多層配線を形
成する場合に適用される層間絶縁膜の形成において、こ
の層間絶縁膜からの水分による素子劣化の程度を低減さ
せた半導体装置の製造方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の製造においては、高集
積化に伴って多層配線技術が必須のこととなっており、
この多層配線技術の中でも、特に、層間絶縁膜の平坦化
形成技術に関して数多くの手段が開発されている。
【0003】そして、従来から主に利用されているこの
種の層間絶縁膜の形成手段には、以下の2つの方法があ
る。まず1つは、所要の平坦性を比較的容易に得られる
SOG(有機シランを含む溶液)を塗布し、アニールを
施してなだらかにSiO2 層を形成する方法である。ま
た、2つ目として最近では、TEOS(テトラエトキシ
シラン)を原料としたオゾンガスとの熱化学反応を利用
した,いわゆるTEOS−CVD法(化学気相反応法)
なども併用されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来手
段としての以上に示した各方法によって形成される層間
絶縁膜については、一般に、その膜質自体がポーラスで
あり、かつその膜中に反応生成物としての多量の水分を
含むことが知られている。
【0005】一方、MOSFETにおいては、その微細
化によってドレイン電界が増加し、これに伴って生ずる
ホットキャリアの問題が素子の信頼性上,極めて重要な
課題となってきている。このMOSFETにおける問題
は、高電界中で高エネルギー状態(いわゆる,ホット状
態)になったキャリアがゲート酸化膜中に注入されて、
この酸化膜内に捕獲されたり、ゲート酸化膜と基板との
間に界面準位を発生させて素子特性を劣化させるという
ものである。この際、ゲート酸化膜中にOH基やH基が
多量に存在すると、ホットキャリア注入に伴う素子劣化
の程度が大きくなることが知られている。
【0006】すなわち、前記したSOGによる塗布方
法,TEOS−CVD法によって形成されるそれぞれの
絶縁膜では、膜中に多量の水分を含むことから、この水
分がゲート酸化膜中にまで拡散すると、このゲート酸化
膜中にOH基やH基が形成されて、ホットキャリアによ
る素子劣化を加速する可能性がある。このために、これ
らの各形成法によって得られる絶縁膜を単層膜として使
用することは、素子の信頼性上問題があり不可能であっ
た。
【0007】また別に、従来、配線上に直接的にこれら
の絶縁膜を形成しない方法として、水分の透過性の低い
絶縁膜を、上述の絶縁膜と併用する方法も考えられてい
た。これは、電子サイクロトロン共鳴法を用いたECR
プラズマCVD法により形成した絶縁膜を併用する方法
である。すなわち、このECRプラズマCVD法による
膜をMOS素子領域上に形成し、その後前述のSOG塗
布法やTEOS−CVD法による平坦化絶縁膜を形成
し、再びECRプラズマCVD法による膜を形成して、
平坦化を施すと共にこれらの平坦化絶縁膜からの水分の
拡散進入を防ごうとするものである。
【0008】ここで、この方法による素子劣化防止の効
果を調査するために、以下に示すようにMOSトランジ
スタの半導体装置を形成した。まず、上記による層間膜
を形成し、実際に、MOSトランジスタ素子上に第1層
金属配線層を形成し、この上にECRプラズマCVD法
による絶縁膜,TEOS−CVD法による平坦化絶縁
膜、SOG塗布法による平坦化絶縁膜の順で各層を堆積
形成し、再びこの上にECRプラズマCVD法による絶
縁膜を形成した。さらに、これらの多層層間絶縁膜に第
2層金属配線と第1層金属配線との接続のためのコンタ
クトホールを形成し、この上に第2層金属配線層を形成
して配線パターンを形成し、さらに表面保護のために、
ECRプラズマCVD法による膜を形成した。そして、
水素雰囲気中で400℃の加熱処理を施し、微細なMO
Sトランジスタが形成された半導体装置を形成した。
【0009】ここで、このような従来法であるECRプ
ラズマCVD法による絶縁膜によって、前記による平坦
化絶縁膜をサンドイッチしてMOSトランジスタ素子上
に形成したときのMOSトランジスタ素子の特性劣化の
状態を図6に示す。図6は、MOSトランジスタの代表
的特性である相互コンダクタンスgmの変動寿命を示す
特性図である。同図において、例えば、ゲート電圧VD
が3.3Vのとき相互コンダクタンスgmの寿命は、約
5カ月(200000分)と予測され、実際に使用する
ことは不可能であることがわかる。MOSトランジスタ
の閾値電圧も同様な劣化特性を示し、同程度の素子寿命
を与える。すなわち、前述の方法による層間膜の形成で
は、微細MOSトランジスタ素子の劣化を防げないのが
実情である。
【0010】このことは、本質的に平坦化層間絶縁膜中
の水分を取り除いていないことに起因している。すなわ
ち上述の従来方法では、平坦化絶縁膜の上に形成するE
CRプラズマCVD法による膜が形成された後に、最終
工程としての水素雰囲気中のアニールによりECRプラ
ズマCVD膜の間に挟まれた、TEOS−CVD膜やS
OG塗布膜の中に含まれている水分が拡散してしまう。
この拡散した水分はMOSトランジスタのゲート酸化膜
に到達し、特性を劣化させるのである。ECRプラズマ
CVD法による膜は、通常は水分を透過しにくいが、高
温下では水分を透過させてしまうようになるからであ
る。
【0011】実際の半導体集積回路の多層配線では、配
線層形成の度に高温が加わる工程が実施されるので、従
来では、以上に示した2層配線の例に比較して3層,4
層と総数が増えれば、特性劣化の程度はどんどんひどく
なるという問題があった。
【0012】本発明は、このような従来の問題点を解消
するためになされたもので、層間膜の1構成にSOG塗
布方法またはTMOS−CVD法により形成される平坦
化絶縁膜など水分を多く含んでいるものを用いても、素
子が劣化しないようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体装置の
製造方法は、半導体素子を下層に有する基板上に次の配
線層を形成する工程の前に、水分の透過を抑制する第1
の絶縁膜を形成する工程と、第1の絶縁膜上に塗布法ま
たは化学気相成長法により第2の絶縁膜を形成する工程
と、第2の絶縁膜上に基板を加熱しながら第3の絶縁膜
を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0014】また、この発明の半導体装置の製造方法
は、半導体素子を下層に有する基板上に次の配線層を形
成する工程の前に、水分の透過を抑制する第1の絶縁膜
を形成する工程と、第1の絶縁膜上に塗布法または化学
気相成長法により第2の絶縁膜を形成する工程と、第2
の絶縁膜に含まれる水分を脱離するために基板を加熱す
る工程と、第2の絶縁膜を水分を多量に含む雰囲気にさ
らさない状態で第2の絶縁膜上に第3の絶縁膜を形成す
る工程とを有することを特徴とする。
【0015】
【作用】第2の絶縁膜に含まれる水分を脱離させると
き、第1の絶縁膜がその水分の拡散を阻止し、水分を脱
離した第2の絶縁膜が再び水分を吸収することを第3の
絶縁膜が阻止する。
【0016】
【実施例】以下、この発明に1実施例を図を参照して説
明する。図1は、この発明の1実施例である半導体装置
の断面図である。同図において、1はドライ酸化による
膜厚110ÅのSiO2 からなるゲート酸化膜、2はリ
ンがドープされた膜厚3000Åのポリシリコンからな
るゲート電極、3はCVDにより堆積したSiO2 を8
50℃でアニールした第1層間絶縁膜、4は第1層間絶
縁膜3のMOSトランジスタのソース・ドレイン部とゲ
ート部との上を開口し、この後形成された第1金属配線
層であり、AlSiCuを5000Å形成して配線パタ
ーンを形成してある。
【0017】また、5は電子サイクロトロン共鳴法を用
いたECRプラズマCVD法により堆積した膜厚300
0ÅのSiO2 からなる第1の絶縁膜、6はオゾンとT
EOS(テトラエトキシシラン)を用いたTEOS−C
VD法により膜厚1000〜3000ÅのSiO2層 を
形成し、その上にSOGを塗布した後、窒素雰囲気中で
30分間400℃に加熱することにより形成した平坦化
をするための第2の絶縁膜、7はTEOSプラズマCV
D法により400℃の温度で堆積形成された膜厚200
0ÅのSiO2 からなる第3の絶縁膜であり、第1の絶
縁膜5と第2の絶縁膜6と第3の絶縁膜7とで第2層間
絶縁膜を形成している。そして、8は第1金属配線層4
の所定位置上にコンタクトホール(図示せず)を開けた
後に形成した第2金属配線層、9はECRプラズマCV
D法によりSiO2 を5000Å堆積し、400℃の水
素雰囲気中で30分間アニールしたパシベーション膜で
ある。なお、10は基板、11は素子分離領域である。
【0018】以上のようにチャネル長0.5μmの微細
なMOSトランジスタを形成した基板10を用いて、こ
のMOSトランジスタの特性を評価した。ここで、比較
のため、第3の絶縁膜7として、室温で行われるECR
プラズマCVD法によるSiO2 を2000Å堆積した
ものも用意した。TEOSプラズマCVD法により堆積
されたSiO2 膜には微量の炭素が含まれるが、ECR
プラズマCVD法により堆積されたSiO2 膜には炭素
は含まれない。
【0019】図2は、この実施例1の基板10上に形成
されたMOSトランジスタの特性劣化を示す特性図であ
り、MOSトランジスタの代表的な特性である相互コン
ダクタンスgmの変動寿命を示すものである。図2に示
すように、第2層間絶縁膜の上層である第3の絶縁膜7
の材料がECRプラズマCVD法によるSiO2 膜とし
たものより、TEOSプラズマCVD法によるSiO2
膜としたものの方が、gmの寿命が一桁程長いことがわ
かる。これは、この2つのCVD法の形成条件の違いに
よる。
【0020】ECRプラズマCVD法では、ほとんど室
温下で成膜を行うのに対して、TEOSプラズマCVD
法では基板10が400℃の温度に加熱され真空中に数
秒から数十秒放置された後に成膜が始まる。従って、T
EOSプラズマCVD法による成膜では、処理をする基
板が真空中で400℃の温度でアニールされたことにな
り、この間に第2の絶縁膜2中に存在した水分が脱離
し、この後に、第3の絶縁膜7が形成されることにな
る。加えて、第3の絶縁膜7の形成途中においても、基
板10は400℃の温度に加熱されていることになり、
形成途中の薄いSiO2 膜を通して第2の絶縁膜6中の
水分が脱離することになる。
【0021】第2の絶縁膜6と同じ条件で形成した膜
(SOG膜)の上にECRプラズマCVD法によるSi
2 膜を形成した第1の試料と、やはり第2の絶縁膜と
同じ条件で形成した膜の上にTEOSプラズマCVD法
によるSiO2 膜を形成した第2の試料との、水分の熱
脱離スペクトル(TDS)を測定した結果を図3に示
す。ECRプラズマ法やTEOSプラズマCVD法によ
るSiO2 膜中に存在し得る水分量は、SOG膜に比較
してかなり小さいので、図3に示す脱離した水分は、ほ
とんどそれらの下層に形成されているSOG膜から出た
ものと考えられる。
【0022】図3から明らかなように、脱離して出てく
る水分の総量は、第2試料の方がかなり少ない。400
℃近辺で脱離して出てくる水分の量に関しては、第2の
試料の方が特に小さい。これは、TEOSプラズマ方に
よるSiO2 の成膜の方は、成膜時に400℃の温度か
加わるため、400℃程度以下の温度で脱離する水分に
ついては、この成膜処理時に効果的に脱離除去されるた
めと考えられる。一方、これより高温にしないとあまり
脱離してこない水分については、第1と第2の試料とで
あまり大きな差が出ないものと考えられる。
【0023】ところで、通常のMOSトランジスタの配
線形成工程で、400℃を大きく越える加熱がされるこ
とはないので、400℃以上で脱離する水分に関して
は、製造工程中で拡散し、MOSトランジスタのゲート
酸化膜まで到達して影響を及ぼすことは少ないと考えら
れる。従って、400℃近辺からそれ以下の温度で脱離
する水分が、MOSトランジスタに大きく影響を及ぼす
ものと考えられる。第3の絶縁膜7にTEOSプラズマ
CVD法によるSiO2 を用いた方が、ECRプラズマ
CVD法によるSiO2 を用いるよりもgm特性の寿命
が長いのは、以上に示した理由のためである。従って、
TEOSプラズマCVD法によるSiO2 の代わりに、
膜形成温度が400℃程度であるシランガスとN2O ガ
スを用いたプラズマCVD法による膜でも同様の効果が
得られる。
【0024】しかし、以上のようにしても、形成した第
3絶縁膜7が、形成後に大気中から水分を吸収したので
は、意味がなくなる。この状態を調査した結果を示すの
が図4,5であり、図4はSOG膜上にTEOSプラズ
マCVD法により膜厚1000ÅのSiO2 膜を形成し
た試料の熱脱離スペクトルを測定したものである。一
方、図5は、SOG膜上にTEOSプラズマCVD法に
より膜厚2000ÅのSiO2 膜を形成した試料の熱脱
離スペクトルを測定したものであるまた、図4,5には
それぞれSiO2 膜を形成した後、窒素雰囲気中で40
0℃で30分間、追加加熱(アニール)した試料につい
ても、その結果を示してある。
【0025】追加加熱(アニール)をした直後の試料
と、その後2週間放置した試料とを比較すると、図4に
おいて、300〜500℃近辺における水分の脱離強度
が若干高くなってきている。しかし、2週間という長い
期間を考えると大きな量ではないと考えられる。また、
図5に示す、SiO2 の膜厚が2000Åの試料は、水
分の増加は微々たるものとなっている。従って、水分を
吸収しやすい平坦化のためのSOG膜の上にTEOSプ
ラズマCVD法によりSiO2 膜を形成するとき、その
膜厚は1000Å以上としておけば、水分の再吸収の問
題はほとんど無いと考えられる。このとき、どうしても
図4,5に示されるような、微量の水分増加が問題にな
るような場合には、この上層に薄いSiO2 の膜や窒化
シリコンの膜をECRプラズマCVD法により連続して
形成すれば良い。
【0026】以上に示した水分を脱離除去する作用は、
平坦化のための第2の絶縁膜6の下に水分を透過しにく
い第1の絶縁膜5を形成してあるから発揮されるのであ
る。この第1の絶縁膜5による水分透過阻止機能が存在
しないと、第2の絶縁膜6の水分を脱離しようとして加
熱しても、その水分が下層の素子領域に拡散して、素子
の特性劣化を引き起こすことになる。従って、第1の絶
縁膜5はECRプラズマCVD法により形成されたSi
2膜に限るものではなく、プラズマCVD法や熱分解
CVD法による窒化シリコン膜でも良い。また、上記実
施例では、第3の絶縁膜7を形成するときの、基板10
の加熱温度を400℃としたが、これに限るものではな
く、高いほど良いのはいうまでもないが、実際のプロセ
スでは300〜500℃程度となる。
【0027】実施例2 上記実施例1では、第2の絶縁膜6に含まれる水分を第
3の絶縁膜7の成膜処理中に加わる温度により脱離して
いたが、これに限るものではない。第3の絶縁膜7を形
成する前に、高温のアニールを単独で行って第2の絶縁
膜6中の水分を脱離し、この水分を脱離した第2の絶縁
膜6に再び水分が吸収しない内に、第3の絶縁膜7を形
成するようにしても良い。しかし、第2の絶縁膜6を構
成するSOG膜やTEOS−CVDにより成膜されるS
iO2 は、水蒸気を含む大気に触れると数分間で水分を
吸収するので、このことに注意を有する。従って、第2
の絶縁膜6をアニールした後、基板10を大気雰囲気に
出すことなく、真空中や水分含有量の少ない窒素やアル
ゴンなどの雰囲気中を介して、第3の絶縁膜を形成する
プラズマCVD装置に基板を移送すれば良い。
【0028】なお、この実施例2の場合、第3の絶縁膜
7の材料としてTEOSプラズマCVD法により堆積さ
れるSiO2 膜に限るものではなく、ECRプラズマC
VD法により形成するSiO2 膜でも良い。また、少な
くとも室温付近で放置する場合には、第3の絶縁膜7の
材料としてシランガスとN2O ガスを反応ガスとしたプ
ラズマCVD法による膜でも良い。
【0029】実施例3 ここで、図4,5に示すように、水分を含んだSOG膜
上に、TEOSプラズマCVD法により400℃に加熱
しながらSiO2 膜を堆積させ、その後、窒素雰囲気で
30分間400℃に加熱するというアニールをした方
が、しない方より400〜500℃付近で脱離する水分
の量がかなり減少していることがわかる。これから明ら
かなように、実施例1において、第3の絶縁膜7を形成
した後、アニールを行えば、第2の絶縁膜6の水分をよ
り脱離し減少させることが可能となる。
【0030】これは、第3の絶縁膜7が第1の絶縁膜5
より、高温下では水分を透過させ易いためである。従っ
て、第3の絶縁膜7を形成した後のアニールにより、よ
り効果的に第2の絶縁膜6中の水分を脱離させるために
は、第1の絶縁膜5の材料としてより水分を透過させに
くい材料を用いれば良い。ここで、第3の絶縁膜7の材
料としては、高温下では第1の絶縁膜5より水分が透過
し易い状態でなくてはならないが、室温付近では水分を
透過しないような状態でなくてはならない。
【0031】この第3の絶縁膜7に求められる条件とし
ては、第1の絶縁膜5より水分を透過し易く、室温付近
では水分を透過しないことが必要であり、室温付近での
水分進入阻止能力を失わない限り、できる限り薄くした
方がより効果的である。なお、この水分透過能力に関し
て、第3の絶縁膜7の方が第1の絶縁膜5より全ての温
度領域で水分が透過し易い必要はなく、300〜500
℃の範囲でこの状態となっていれば良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、配線層の段差を低減するための平坦下層が水分を多
く含んでいても、これを低減して水分が拡散しないよう
にしたので、素子に劣化を与えることの無い層間膜を形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例である半導体装置の断面図
である。
【図2】この実施例1の基板10上に形成されたMOS
トランジスタの特性劣化を示す特性図である。
【図3】水分の熱脱離スペクトル(TDS)を測定した
結果を示す特性図である。
【図4】水分の熱脱離スペクトル(TDS)を測定した
結果を示す特性図である。
【図5】水分の熱脱離スペクトル(TDS)を測定した
結果を示す特性図である。
【図6】従来の半導体装置であるMOS素子の特性劣化
の状態を示す特性図である。
【符号の説明】
1 ゲート酸化膜 2 ゲート電極 3 第1層間絶縁膜 4 第1金属配線層 5 第1の絶縁膜 6 第2の絶縁膜 7 第3の絶縁膜 8 第2金属配線層 9 パシベーション膜 10 基板 11 素子分離領域
フロントページの続き (72)発明者 下山 展弘 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子を下層に有する基板上に次の
    配線層を形成する工程の前に、 水分の透過を抑制する第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜上に塗布法または化学気相成長法など
    により第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜上に前記基板を加熱しながら第3の絶
    縁膜を形成する工程とを有することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体素子を下層に有する基板上に次の
    配線層を形成する工程の前に、 水分の透過を抑制する第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜上に塗布法または化学気相成長法など
    により第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜に含まれる水分を脱離するために前記
    基板を加熱する工程と、 前記第2の絶縁膜を水分を多量に含む雰囲気にさらさな
    い状態で前記第2の絶縁膜上に第3の絶縁膜を形成する
    工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009170544A (ja) * 2008-01-11 2009-07-30 Rohm Co Ltd 半導体装置
JP2013187414A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 半導体装置及びその製造方法

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