JPH06163669A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JPH06163669A
JPH06163669A JP33522392A JP33522392A JPH06163669A JP H06163669 A JPH06163669 A JP H06163669A JP 33522392 A JP33522392 A JP 33522392A JP 33522392 A JP33522392 A JP 33522392A JP H06163669 A JPH06163669 A JP H06163669A
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airtight
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Teruo Asakawa
輝雄 浅川
Toru Ikeda
亨 池田
Teruo Iwata
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理体の搬送に伴う搬送路内の気体の気流
の発生を抑制することにより被処理体の表面にパーティ
クルの付着を未然に防止する搬送装置を提供するもので
ある。 【構成】 被処理体20を搬送する搬送手段30と、前
記被処理体20が前記搬送手段30により搬送される気
密にされた搬送路3,4,5,8を備えた搬送装置1に
おいて、前記搬送路3,4,5,8を空気の比重より重
い比重の気体により充満させるとともに、前記搬送路
3,4,5,8に前記気体を供給する供給手段100を
設け構成されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の被処理体、例えば半導体ウエハを
搬送手段により搬送する搬送装置において、前記半導体
ウエハを前記搬送手段により搬送する際の搬送路におい
ては、半導体ウエハ上への不純物の付着又は自然酸化膜
の形成を防止する等の目的で前記搬送路に不活性ガス、
例えば一般的にN2 ガスを前記搬送路に充満させている
搬送装置が知られている。また、前記搬送手段により前
記半導体ウエハを処理する処理室に半導体ウエハを搬入
又は搬出する際、搬入又は搬出作業前に前記搬送手段を
設けた気密に構成される気密室を前記処理室と同等の圧
力、例えば10-3Torr以下に排気手段、例えば真空
ポンプにより減圧した後、前記処理室と気密室間に設け
られた開閉扉、例えばゲートバルブを開放し前記半導体
ウエハを前記搬送手段により処理室に搬入又は搬出して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記被
処理体、例えば半導体ウエハを搬送させる搬送路を空気
の比重より軽い比重の気体、例えばN2 により充満さ
せ、空気雰囲気より前記半導体ウエハを前記搬送路に搬
入する際、空気が微量にも混入するとともに、搬送路に
充満するN2 ガスが気流の流れより大きく乱れるので、
搬送路内の底面や側面に堆積あるいは付着していたパー
ティクルが吹き上げられて飛散し、前記半導体ウエハ上
に重金属等の不純物が付着するという問題点があった。
また、前記搬送路より減圧室、例えば前記半導体ウエハ
を処理する処理室に搬入又は搬出するが、前記搬送路を
気密に構成し前記処理室と同等の圧力、例えば10-3
orr以下に排気手段、例えば真空ポンプにより減圧す
る際、気流の乱れが生じ搬送路内の底面や側面に堆積あ
るいは付着していたパーティクルを舞い上がらせ、前記
半導体ウエハ上に重金属等の不純物が付着するという問
題点があった。
【0004】本発明の目的は被処理体の搬送に伴う搬送
路内の気体の気流の発生を抑制することにより被処理体
の表面にパーティクルの付着を未然に防止する搬送装置
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
被処理体を搬送する搬送手段と、前記被処理体が前記搬
送手段により搬送される気密にされた搬送路を備えた搬
送装置において、前記搬送路を空気の比重より重い比重
の気体により充満させるとともに、前記搬送路に前記気
体を供給する供給手段を設け構成されたものである。請
求項2記載の発明は、被処理体を搬送する搬送手段と、
この搬送手段を備え、かつ減圧に設定される空間を構成
する気密室を設けた搬送装置において、前記気密室内
に、常温で蒸気圧が大気圧以上となり、常温未満の冷却
温度下で蒸気圧が10Torr以下となる気体を充満さ
せておくとともに、この気密室内における前記気体の凝
結及び蒸発を行なわせるための手段を設け構成されたも
のである。請求項3記載の発明は、前記気体はCO2
スであることを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明は、被処理体を搬送手段により搬送され
る気密にされた搬送路において、前記搬送路を空気の比
重より重い比重の気体により充満させることにより被処
理体の搬送に伴う搬送路内の気体の気流の発生を抑制す
ることができる。また、減圧に設定され気密に構成され
る搬送路に、常温で蒸気圧が大気圧以上となり、常温未
満の冷却温度下で蒸気圧が10Torr以下となる気体
を充満させておくとともに、この気密室内における前記
気体の凝結及び蒸発を行なわせるための手段を設けたこ
とにより、大気圧から減圧または減圧から大気圧の変化
に伴う搬送路内の気体の気流の発生を抑制することがで
きる。
【0007】
【実施例】以下、図1乃至図6において、本発明の詳細
を添付図面に基づいて詳述する。図1は本発明の搬送装
置が適用される搬送システム1の全体構成を示す配置図
であり、被処理体、例えば半導体ウエハは搬送方向2の
方向に沿って上流側から、搬送路であるカセットステー
ション室(センダー側)3、前記半導体ウエハの移替え
ロードロック室(センダー側)4、前記半導体ウエハの
浮上搬送室5、前記半導体ウエハの移替えロードロック
室(レシーバー側)4、カセットステーション室(レシ
ーバー側)3へと前記半導体ウエハが搬送されるよう構
成されており、また、前記半導体ウエハの浮上搬送室5
の途中には大気と減圧を繰り返す前記半導体ウエハの移
替え気密室8、前記半導体ウエハを処理する処理室9が
設けられ、また、前記半導体ウエハの浮上搬送室5の途
中には他の前記半導体ウエハの浮上搬送室5に前記半導
体ウエハを受け渡しする前記半導体ウエハの移替えロー
ドロック室4が配置されており、これら各部は、その連
結部に開閉扉、例えばゲートバルブGが設けられ、前記
半導体ウエハを隣合う部位へ移送する際に、このゲート
バルブGを開放するよう構成されている。
【0008】前述したカセットステーション室3は図2
に示すように、前記半導体ウエハ20はこの半導体ウエ
ハ20を最大25枚収納可能としたカセット21に収納
され、このカセット21は前記カセットステーション室
3の底部に設けられた前記カセット21を保持する保持
機構(図示しない)を備えたカセット載置台22に保持
されている。また、前記カセットステーション室3の上
部には、前記カセット21を空気雰囲気に搬入または搬
出するためのカセット搬入搬出口23が設けられ、この
カセット搬入搬出口23を開閉するための開閉扉、例え
ばゲートバルブGが前記カセットステーション室3を気
密に封止する封止体、例えばOリング24を介して設け
られ、図示しないカセット搬入搬出手段により前記カセ
ットステーション室3の前記カセット載置台22に前記
カセット21を搬入又は搬出するよう構成されている。
【0009】また、前記カセットステーション室3の側
壁の一端には、前記カセット21に前記半導体ウエハ2
0を一枚ずつ出し入れするためのウエハ搬入搬出口25
が設けられ、このウエハ搬入搬出口25を開閉するため
のゲートバルブGがOリング24を介して設けられてお
り、また、前記カセットステーション3の側壁の他端に
は、このカセットステーション室3内に空気の比重より
重い比重の気体、例えばCO2 を供給する供給する手段
としての供給管26が開閉弁、例えばエアーオペレート
バルブ27を介して気密に設けられ、以上の如く前記カ
セットステーション3が構成されている。
【0010】また、前述した前記半導体ウエハ20の移
替えロードロック室4は図3に示すように、移替えロー
ドロック室4内には前記半導体ウエハ20を搬入または
搬出するための搬送手段30が気密に設けられており、
この搬送手段30は、回転方向θ、上下方向Zにそれぞ
れ独立して移動する機構を備えた機構台33を備え、ま
た、この機構台33には上部に伸縮(図3中伸縮方向
X)可能としたアーム35が設けられ、このアーム35
の先端には前記半導体ウエハ20を保持する保持部36
を有し、また前記機構台33内には前記アーム35を伸
縮させる伸縮機構も備え、前記搬送手段30が構成され
ている。また、前記ロードロック室4の側壁の一端には
空気の比重より重い比重の気体、例えばCO2 を供給す
るための供給口37が気密に設けられ、この供給口37
には開閉弁、例えばエアーオペレートバルブ38を介し
て供給管39に接続され、また、前記ロードロック室4
の側壁の他端には、前記半導体ウエハ20を一枚ずつ出
し入れするためのウエハ搬入搬出口25が設けられ、こ
のウエハ搬入搬出口25を開閉するためのゲートバルブ
GがOリング(図示しない)を介して設けられており、
また、前記ウエハ搬入搬出口25と対向する前記ロード
ロック室4の側壁(図示しない)にも同様に前記半導体
ウエハ20を一枚ずつ出し入れするためのウエハ搬入搬
出口25(図示しない)が設けられ、このウエハ搬入搬
出口25を開閉するためのゲートバルブG(図示しな
い)がOリング(図示しない)を介して設けられてお
り、前記ロードロック室4が構成されている。
【0011】また、前述した浮上搬送室5は、下部に前
記半導体ウエハ20の裏面に空気の比重より重い比重の
気体、例えばCO2 を均等に(図4中A)吹き出すとと
もに、図示しない吹出し方向機構を設けた吹出し口40
をライン状に備えた中空構造の第1のプレート41が設
けられている。さらに、このプレート41の中空部42
には、この中空部42に前記CO2 を供給する供給管4
3が気密に接続され、さらに、この供給管43は前記浮
上搬送室5の側壁に気密に貫通され開閉弁、例えばエア
ーオペレートバルブ44を介して供給管43に接続され
ている。また、前記プレート41の両端部には前記半導
体ウエハ20を案内するガイド45が設けられている。
【0012】また、前記浮上搬送室5の上部には、前記
半導体ウエハ20の表面に空気の比重より重い比重の気
体を供給する手段としての、例えばCO2 を均等に(図
4中B)吹き出すとともに、図示しない吹出し方向機構
を設けた吹出し口46をライン状に備えた中空構造の第
2のプレート47が設けられている。さらに、このプレ
ート47の中空部48には、この中空部48に前記CO
2 を供給する供給する手段としての供給管49が気密に
接続され、さらに、この供給管49は前記浮上搬送室5
の上壁に気密に貫通され開閉弁、例えばエアーオペレー
トバルブ50を介して供給管49に接続されている。以
上により、前記半導体ウエハ20は、この半導体ウエハ
20の表面及び裏面に前記吹出し口40,46より吹出
されるCO2 に均等に押圧され浮上状態を保つととも
に、前記それぞれの吹出し方向機構により浮上状態を保
ったまま図4の奥方向と手前方向に自在に移動又は停止
可能に前記浮上搬送室5が構成されている。
【0013】また、前述した移替え気密室8は、図5に
示すように、この移替え気密室8内には前記半導体ウエ
ハ20を搬入または搬出するための搬送手段30が気密
に設けられており、この搬送手段30は、回転方向θ、
上下方向Zにそれぞれ独立して移動する機構を備えた機
構台33を備え、また、この機構台33には上部に伸縮
(図5中伸縮方向X)可能としたアーム35が設けら
れ、このアーム35の先端には前記半導体ウエハ20を
保持する保持部36を有し、また前記機構台33内には
前記アーム35を伸縮させる伸縮機構も備え、前記搬送
手段30が構成されている。
【0014】また、前記気密室8の側壁の一端には常温
で蒸気圧が大気圧以上となり、常温未満の冷却温度下で
蒸気圧が10Torr以下となる気体、例えばCO2
供給する手段としての供給口37が気密に設けられてい
る。前記常温で蒸気圧が大気圧以上となり、常温未満の
冷却温度下で蒸気圧が10Torr以下となる気体とし
て、本実施例ではCO2 を採用しており、このCO
2 は、表1に示すように、例えば105°Kにて平衡蒸
気圧が10-3Torrとなる。この105°Kでは、前
記気密室8内の水分(H2 O)の平衡蒸気圧が10-3
orrよりはるかに低いので、水分が前記半導体ウエハ
20に付着することがない。さらに、この供給口37に
は開閉弁、例えばエアーオペレートバルブ38を介して
供給管39に接続され、また、前記気密室8の側壁の他
端には、この気密室8の圧力値をモニターする導入口6
8が気密に設けられ、この導入口68は配管を介して圧
力計69に接続されている。また、前記気密室8の側壁
の他端には、前記半導体ウエハ20を一枚ずつ出し入れ
するためのウエハ搬入搬出口25が設けられ、このウエ
ハ搬入搬出口25を開閉するためのゲートバルブGがO
リング(図示しない)を介して設けられており、さら
に、前記ウエハ搬入搬出口25と対向する前記気密室8
の側壁(図示しない)にも同様に前記半導体ウエハ20
を一枚ずつ出し入れするためのウエハ搬入搬出口25
(図示しない)が設けられ、このウエハ搬入搬出口25
を開閉するためのゲートバルブG(図示しない)がOリ
ング(図示しない)を介して設けられている。
【0015】また、前記移替え気密室8内の側壁の近傍
のそれぞれ対向する位置には、トラップ取付板51、5
1aが設けられており、このトラップ取付板51側の表
面には、前記CO2 の凝結及び蒸発を行なわせるための
手段としてのトラップ機構52が設けられている。この
トラップ機構52は図6に示すように、前記トラップ取
付板51の内面に一体化された、複数のラジエータ状を
なす蛇行パイプ61,62により構成され、これら蛇行
パイプ61,62のうち、前記トラップ取付板51面側
の蛇行パイプ61には、前記CO2 を凝結させるべく冷
媒、例えば、−196℃以下の液体窒素(LN2 )が通
流され、また前記蛇行パイプ62には、前記CO2 を蒸
発させるべく温媒、例えば常温のN2 、空気または温水
等が通流するよう構成されている。
【0016】さらに、前記蛇行パイプ61,62の外周
面には前述のCO2 凝結または蒸発を効率良く行なうた
めの複数のフィン63がそれぞれ設けられている。ま
た、前記蛇行パイプ61の初端は前記移替え気密室8の
底壁の貫通部53で気密に貫通され開閉弁、例えば電磁
弁54を介して前記液体窒素(LN2 )の導入管55に
接続され、また、前記蛇行パイプ61の終端は前記移替
え気密室8の底壁の貫通部56で気密に貫通され排出管
57に接続されている。また、前記蛇行パイプ62の初
端は前記移替え気密室8の底壁の貫通部58で気密に貫
通され開閉弁、例えば電磁弁59を介して前記窒素(N
2 )の導入管60に接続され、また、前記蛇行パイプ6
2の終端は前記移替え気密室8の底壁の貫通部65で気
密に貫通され排出管66に接続され前記CO2 の凝結及
び蒸発を行なわせるための手段が構成されている。ま
た、前記トラップ取付板51a側も前述トラップ取付板
51と同様に構成されるとともに、以上気密室8が構成
されている。
【0017】また、前述した半導体ウエハ20を処理す
る処理室9は、処理装置、例えば前記半導体ウエハ20
をプラズマ等によりエッチング処理するプラズマエッチ
ング装置、前記半導体ウエハの自然酸化膜等を除去する
自然酸化膜除去装置、あるいは酸化膜等の膜付けする酸
化炉、CVD等の熱処理装置等が組合せ自在に接続さ
れ、前記気密室8より減圧雰囲気、例えば10-3Tor
r以下で前記半導体ウエハ20が受渡し可能に構成され
るとともに、以上搬送システム1が構成されている。
【0018】次に、以上のように構成された搬送システ
ム1における半導体ウエハ20の搬送動作について説明
する。まず、図2に示すように、前記カセット21に収
容された半導体ウエハ20はカセットステーション室3
の上部のゲートバルブGが開放し、図示しないカセット
搬入搬出手段により前記カセットステーション室3の前
記カセット載置台22に前記カセット21を搬入する。
この際、前記カセットステーション室3内には、空気の
比重より重い比重の気体のCO2 が充満しており、前記
カセット21がカセット搬入搬出手段により前記カセッ
トステーション室3内に搬入されてもCO2 が空気の比
重より重い比重の気体であるので空気の混入を阻止する
とともに、CO2 が前記カセットステーション室3に漏
れだし、気流の乱れにより、パーティクルを飛散させる
こともないので、カセット21の搬入又は搬出時に半導
体ウエハ20の表面にパーティクルの付着を未然に防ぐ
ことになる。さらに、このカセット21の搬入の後、前
記カセット載置台22の保持機構によりカセット21を
保持し、前記カセット搬入搬出手段がカセットステーシ
ョン室3の外部に移動するとともに、CO2 を前記カセ
ットステーション室3に供給するためにエアーオペレー
トバルブ27を開放し、前記カセットステーション室3
に、CO2 を充満させた後、前記カセットステーション
室3の上部のゲートバルブGを閉じる。
【0019】次に、前記カセットステーション室3の側
方のゲートバルブGを開放し、図3に示す移替えロード
ロック室4内の搬送手段30により半導体ウエハ20が
一枚前記カセット21より取出され、前記搬送手段30
は半導体ウエハ20を保持したまま、前記カセットステ
ーション室3と対向する位置に回転し、前記移替えロー
ドロック室4と前記浮上搬送室5の間に設けられたゲー
トバルブGの開放の後、前記浮上搬送室5に半導体ウエ
ハ20を搬入する。また、移替えロードロック室4内に
は予め空気の比重より重い比重の気体であるCO2 が前
記エアーオペレートバルブ38を開放し供給口37より
充満しているものとする。次に、前記浮上搬送室5に移
載された半導体ウエハ20は、図4に示す如くこの半導
体ウエハ20の表面及び裏面に前記吹出し口40,46
より吹出されるCO2 に均等に押圧され浮上状態に保た
れ、前記吹出し方向機構により浮上状態を保たれたまま
図1に示す前記浮上搬送室5と移替え気密室8間のゲー
トバルブG位置まで移動し浮上停止するとともに、前記
浮上搬送室5と移替え気密室8間のゲートバルブGが開
放する。
【0020】次に、図5に示す移替え気密室8内に設け
られた搬送手段30により半導体ウエハ20が前記浮上
搬送室5より取出され、前記移替え気密室8内に搬入す
るとともに前記浮上搬送室5と移替え気密室8間のゲー
トバルブGを閉じる。次に、前記移替え気密室8内に設
けられたトラップ取付板51に設けられた前記CO2
凝結及び蒸発を行なわせるための手段としてのトラップ
機構52の複数のラジエータ状をなす蛇行パイプ61に
前記電磁弁54を開放するとともに前記移替え気密室8
内に充満するCO2 を凝結すべく液体窒素(LN2 )を
通流させる。これによって、気密室8内のCO2 分子は
蛇行パイプ61及び蛇行パイプ61の外周面の複数のフ
ィン63に凝結し、前記移替え気密室8内の圧力値が1
-3Torr以下に設定される。なお、この時、気密室
8内に存在する水分は、前述したように、CO2 ガスの
設定温度と同じ温度を設定した場合には、CO2 ガスの
蒸気圧よりも低い圧力に達しているので、気密室8内の
圧力を所定の真空度にする際の障害にはならない。ま
た、気密室8内の圧力は前記圧力計69によって監視さ
れ、所定の圧力値以下に達するまで前記液体窒素(LN
2 )を蛇行パイプ61に通流させ、その圧力値に達した
時点で前記電磁弁54を閉じ、液体窒素(LN2 )の通
流を停止する。
【0021】次に、前記気密室8と処理室9間に設けら
れたゲートバルブGを開放し、前記気密室8内に設けら
れた搬送手段30により半導体ウエハ20を処理室9内
に搬入するとともに引き渡され、前記気密室8内に搬送
手段30が移動し、前記気密室8と処理室9間に設けら
れたゲートバルブGを閉じる。さらに、処理室9で半導
体ウエハ20を処理の後、前記気密室8と処理室9間に
設けられたゲートバルブGを開放し、前記気密室8内に
設けられた搬送手段30により半導体ウエハ20を処理
室9内より搬出するとともに、前記気密室8と処理室9
間に設けられたゲートバルブGを閉じる。
【0022】次に、前記移替え気密室8内に設けられた
トラップ取付板51に設けられた前記CO2 の凝結及び
蒸発を行なわせるための手段としてのトラップ機構52
の複数のラジエータ状をなす蛇行パイプ62に前記電磁
弁59を開放するとともに、蛇行パイプ61及び蛇行パ
イプ61の外周面の複数のフィン63に凝結したCO2
を蒸発させるための常温以上の温媒、例えば常温のN2
を供給する。これによって、蛇行パイプ61及び蛇行パ
イプ61の外周面の複数のフィン63に凝結していたC
2 分子が蒸発して気密室8内に放出され、気密室8内
の圧力を大気圧又は大気圧以上に移行させる。そして、
前記圧力計69によって気密室8内を監視し、気密室8
内の圧力が大気圧又は大気圧以上に達した時点で、電磁
弁59を閉じ、蛇行パイプ62へのN2 の供給を停止す
る。この後、前記浮上搬送室5と前記移替え気密室8間
のゲートバルブGを開放し、前記移替え気密室8内に設
けられた搬送手段30により半導体ウエハ20が前記浮
上搬送室5内に搬入かつ引き渡される。
【0023】次に、前記浮上搬送室5内に搬入された半
導体ウエハ20は、前記吹出し方向機構により浮上状態
を保たれたまま図1に示す前記浮上搬送室5と前記移替
えロードロック室(レシーバー側)4間のゲートバルブ
Gの位置まで移動し浮上停止させるとともに、このゲー
トバルブGを開放する。さらに、図3に示す前記移替え
ロードロック室(レシーバー側)4内の搬送手段30に
より半導体ウエハ20が前記浮上搬送室5より取出さ
れ、前記搬送手段30は半導体ウエハ20を保持したま
ま、前記移替えロードロック室(レシーバー側)4内に
搬入し、前記浮上搬送室5と前記移替えロードロック室
(レシーバー側)4間のゲートバルブGを閉じる。さら
に、前記移替えロードロック室(レシーバー側)4内の
搬送手段30は、前記浮上搬送室5と対向する位置の図
2に示すカセットステーション室(レシーバー側)3側
に回転し、移替えロードロック室(レシーバー側)4と
カセットステーション室(レシーバー側)3間のゲート
バルブGを開放し、カセットステーション室(レシーバ
ー側)3内のカセット21に半導体ウエハ20を搬出す
る。この搬出の後、搬送手段30は移替えロードロック
室(レシーバー側)4に移動し、移替えロードロック室
(レシーバー側)4とカセットステーション室(レシー
バー側)3間のゲートバルブGを閉じ、前述同様、半導
体ウエハ20の搬送工程が順次くり返される。
【0024】次に、以上のように構成された本実施例の
効果について説明する。 (1) 移替え気密室8の減圧動作および大気圧への復
帰の際に、真空ポンプ等の給排装置を用いていないの
で、この給排装置を用いた場合に設けられる配管を必要
とせず、これによって、給排気が配管内を通過する際の
流路抵抗を生ずる事態を回避でき、迅速な圧力変換が可
能となるとともに、装置をコンパクトにすることができ
る。 (2) また、被処理体を空気中にさらすことなく一定
の雰囲気にて搬送するするとともに、この被処理体にパ
ーティクルの付着の防止が可能となり、この被処理体の
処理後の搬送においても外気にさらされないので、大規
模のクリーンルームでなくても十分に前記被処理体への
汚染を防止することができる。
【0025】次に、第2の実施例について説明を行なう
が、第1の実施例と同一部分には同一符合を付けて説明
を省略する。図7の
【a】に示すように、前記トラップ機構52の複数のラ
ジエータ状をなす蛇行パイプは2重構造に構成されてお
り、内側の蛇行パイプ81内に前記CO2 を蒸発させる
べく温媒、例えば常温のN2 、空気または温水等が通流
するよう構成され、外側の蛇行パイプ80と内側の蛇行
パイプ81間にCO2 を凝結させるべく冷媒、例えば、
−196℃以下の液体窒素(LN2 )が通流されるよう
構成されている。このように、蛇行パイプを2重構造に
構成したことにより、熱伝導率が向上し、さらに効率よ
くCO2 の凝結を蒸発させることができ、短時間で減圧
状態から大気圧にすることができる。
【0026】次に、第3の実施例について説明を行なう
が、第1の実施例と同一部分には同一符合を付けて説明
を省略する。図7の
【b】に示すように、前記トラップ機構52の複数のラ
ジエータ状をなす蛇行パイプ90はCO2 を凝結させる
べく冷媒、例えば、−196℃以下の液体窒素(L
2 )が通流されるよう構成され、この蛇行パイプ90
の両近傍にヒーター91を内蔵した、ホットプレート9
2が設けられており、このホットプレート92のヒータ
ー91の発熱により、さらに効率よくCO2 の凝結を蒸
発させることができ、短時間で減圧状態から大気圧にす
ることができる。
【0027】尚、空気の比重より重い比重の気体に本実
施例では、CO2 を取り上げたが、空気の比重より重い
比重の気体、例えばNe,Ar,Kr,Xe,Rn等の
気体でもよいことは勿論であり、さらに、常圧において
O−Si(192Kcal/mole)の原子分子間の
結合エネルギーより大きな結合エネルギーの気体であれ
ばさらに自然酸化膜の形成を防止することができる。ま
た、前記搬送装置において、搬送路は各々ブロック化さ
れており自在に接続又は構成されることは言うまでもな
く、本発明はかかる実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
また、処理室はエッチング処理するプラズマエッチング
装置、前記半導体ウエハの自然酸化膜等を除去する自然
酸化膜除去装置、あるいは酸化膜等の膜付けする酸化
炉、CVD等の熱処理装置に限らず、また常圧,減圧ま
たは陽圧とした処理室等でのあらゆる処理装置に接続す
ることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明は、被処理体を搬送手段により搬
送される気密にされた搬送路において、前記搬送路を空
気の比重より重い比重の気体により充満させることによ
り被処理体の搬送に伴う搬送路内の気体の気流の発生を
抑制し、被処理体の表面にパーティクルの付着を未然に
防止する。また、減圧に設定され気密に構成される搬送
路に、常温で蒸気圧が大気圧以上となり、常温未満の冷
却温度下で蒸気圧が10Torr以下となる気体を充満
させておくとともに、この気密室内における前記気体の
凝結及び蒸発を行なわせるための手段を設けたことによ
り、大気圧から減圧または減圧から大気圧の変化に伴う
搬送路内の気体の気流の発生を抑制し、被処理体の表面
にパーティクルの付着を未然に防止できるという顕著な
効果がある。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の搬送路が適用され
る搬送装置の全体構成を説明するための配置図である。
【図2】図1の搬送路の構成を示すカセットステーショ
ン室の概略断面図である。
【図3】図1の搬送路の構成を示す移替えロードロック
室の概略斜視図である。
【図4】図1の搬送路の構成を示す浮上搬送室の概略断
面図である。
【図5】図1の搬送路の構成を示す移替え気密室の概略
斜視図である。
【図6】図5の移替え気密室のトラップ機構の要部構成
を示す部分概略断面図である。
【図7】
【a】図6に示す他の蛇行パイプの実施例を説明する部
分概略断面図である。
【b】図6に示す他の凝結及び蒸発を行なわせるための
手段の実施例を説明する部分概略断面図である。
【符合の説明】
1 搬送システム 3 搬送路(カセットステーション室) 4 搬送路(移替えロードロック室) 5 搬送路(浮上搬送室) 8 搬送路(移替え気密室) 20 被処理体(半導体ウエハ) 52 凝結及び蒸発を行なわせるための手段(トラッ
プ機構) 100 供給手段
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体を搬送する搬送手段と、前記被
    処理体が前記搬送手段により搬送される気密にされた搬
    送路を備えた搬送装置において、 前記搬送路を空気の比重より重い比重の気体により充満
    させるとともに、前記搬送路に前記気体を供給する供給
    手段を設けたことを特徴とする搬送装置。
  2. 【請求項2】 被処理体を搬送する搬送手段と、この搬
    送手段を備え、かつ減圧に設定される空間を構成する気
    密室を設けた搬送装置において、 前記気密室内に、常温で蒸気圧が大気圧以上となり、常
    温未満の冷却温度下で蒸気圧が10Torr以下となる
    気体を充満させておくとともに、この気密室内における
    前記気体の凝結及び蒸発を行なわせるための手段を設け
    たことを特徴とする搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記気体はCO2 ガスであることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の搬送装置または特許
    請求の範囲第2項記載の搬送装置。
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