JPH06163341A - 半導体基板の製造方法 - Google Patents
半導体基板の製造方法Info
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- JPH06163341A JPH06163341A JP30741892A JP30741892A JPH06163341A JP H06163341 A JPH06163341 A JP H06163341A JP 30741892 A JP30741892 A JP 30741892A JP 30741892 A JP30741892 A JP 30741892A JP H06163341 A JPH06163341 A JP H06163341A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 張り合わせSOI基板の製造方法に関し,素
子基板のオーバーハング量の少ない製造方法を実現する
と共に,基板周辺部からのゴミの発生を減少させて,基
板周辺部の膜質の向上および歩留まりの向上を実現す
る。 【構成】 半導体から成る支持基板1と,半導体から成
り,絶縁膜3で覆われた素子基板2とを張り合わせて張
り合わせ基板を形成する。素子基板2と同じ材質の半導
体膜4で張り合わせ基板全体を覆う。張り合わせ基板を
構成する素子基板2を所定の厚さになるまで研磨する。
選択的に半導体膜4をエッチング除去する。仕上げ研磨
後,素子基板2の周辺部に残置された絶縁膜3をエッチ
ング除去する。
子基板のオーバーハング量の少ない製造方法を実現する
と共に,基板周辺部からのゴミの発生を減少させて,基
板周辺部の膜質の向上および歩留まりの向上を実現す
る。 【構成】 半導体から成る支持基板1と,半導体から成
り,絶縁膜3で覆われた素子基板2とを張り合わせて張
り合わせ基板を形成する。素子基板2と同じ材質の半導
体膜4で張り合わせ基板全体を覆う。張り合わせ基板を
構成する素子基板2を所定の厚さになるまで研磨する。
選択的に半導体膜4をエッチング除去する。仕上げ研磨
後,素子基板2の周辺部に残置された絶縁膜3をエッチ
ング除去する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,半導体基板の製造方
法,特に張り合わせSOI( Silicon On Insulator /
Semiconductor On Insulator ) 基板の製造方法に関す
る。
法,特に張り合わせSOI( Silicon On Insulator /
Semiconductor On Insulator ) 基板の製造方法に関す
る。
【0002】
〔従来例1〕図7は,従来例1を示す図である。
【0003】以下,図7を用いて,張り合わせSOI基
板の従来の製造方法を工程順に説明する。 [工程1,図7(a)]シリコン基板41と,膜厚1μ
mの酸化膜43で覆われたシリコン基板42とを張り合
わせる。
板の従来の製造方法を工程順に説明する。 [工程1,図7(a)]シリコン基板41と,膜厚1μ
mの酸化膜43で覆われたシリコン基板42とを張り合
わせる。
【0004】[工程2,図7(b)]酸化膜43で覆わ
れたシリコン基板42を厚さが20μmになるまで研磨
する。
れたシリコン基板42を厚さが20μmになるまで研磨
する。
【0005】[工程3,図7(c)]シリコン基板42
の表面に粘着テープ44を貼り付ける。シリコン基板4
2の粘着テープ44からはみ出した部分をウエットエッ
チングで除去する。
の表面に粘着テープ44を貼り付ける。シリコン基板4
2の粘着テープ44からはみ出した部分をウエットエッ
チングで除去する。
【0006】[工程3,図7(c),(d)]粘着テー
プ44を剥がす。シリコン基板42を厚さが3μmにな
るまで仕上げ研磨する。
プ44を剥がす。シリコン基板42を厚さが3μmにな
るまで仕上げ研磨する。
【0007】シリコン基板42の周辺にはみ出した酸化
膜43をウエットエッチングで除去する。以上の各工程
を経て,張り合わせSOI基板が完成する。
膜43をウエットエッチングで除去する。以上の各工程
を経て,張り合わせSOI基板が完成する。
【0008】この従来例1による張り合わせSOI基板
の製造方法には,次の問題があった。 工程1(図7(a))において,シリコン基板41
と,酸化膜43で覆われたシリコン基板42とを張り合
わせる際に,シリコン基板41およびシリコン基板42
の周辺部のだれに起因する密着不良部が発生する。これ
を‘D’として図中に示す。
の製造方法には,次の問題があった。 工程1(図7(a))において,シリコン基板41
と,酸化膜43で覆われたシリコン基板42とを張り合
わせる際に,シリコン基板41およびシリコン基板42
の周辺部のだれに起因する密着不良部が発生する。これ
を‘D’として図中に示す。
【0009】 工程2(図7(b))において,酸化
膜43で覆われたシリコン基板42を厚さが20μmに
なるまで研磨する際に,密着不良部‘D’によって,シ
リコン基板42の周辺に,図中‘E’で示す欠け部が発
生する。その結果,シリコン基板42の周辺の除去領域
を大きく取らなければならなくなるので,素子形成領域
が減少してしまう。
膜43で覆われたシリコン基板42を厚さが20μmに
なるまで研磨する際に,密着不良部‘D’によって,シ
リコン基板42の周辺に,図中‘E’で示す欠け部が発
生する。その結果,シリコン基板42の周辺の除去領域
を大きく取らなければならなくなるので,素子形成領域
が減少してしまう。
【0010】 工程3(図7(c))において,シリ
コン基板42の粘着テープ44からはみ出した部分をウ
エットエッチングで除去する際に,シリコン基板41も
エッチングされてしまうので,シリコン基板41の周辺
部に,図中‘F’で示すように,段差や表面荒れが生じ
る。その結果,シリコン基板41の支持基板としての機
能が低下してしまう。
コン基板42の粘着テープ44からはみ出した部分をウ
エットエッチングで除去する際に,シリコン基板41も
エッチングされてしまうので,シリコン基板41の周辺
部に,図中‘F’で示すように,段差や表面荒れが生じ
る。その結果,シリコン基板41の支持基板としての機
能が低下してしまう。
【0011】〔従来例2〕図8は,従来例2を示す図で
ある。本従来例は,従来例1の問題点を解決するための
ものである。以下,図8を用いて,本従来例を工程順に
説明する。
ある。本従来例は,従来例1の問題点を解決するための
ものである。以下,図8を用いて,本従来例を工程順に
説明する。
【0012】[工程1,図8(a)]シリコン基板51
と,膜厚1μmの酸化膜(G)53で覆われたシリコン
基板52とを張り合わせて,張り合わせ基板を作製す
る。
と,膜厚1μmの酸化膜(G)53で覆われたシリコン
基板52とを張り合わせて,張り合わせ基板を作製す
る。
【0013】[工程2,図8(b)]張り合わせ基板全
体を膜厚1μmの酸化膜(H)54で覆う。これは,張
り合わせ基板同士を完全に接着させると共に,シリコン
基板51周辺部のウエットエッチング工程でシリコン基
板51がエッチングされるのを防止するために行う。
体を膜厚1μmの酸化膜(H)54で覆う。これは,張
り合わせ基板同士を完全に接着させると共に,シリコン
基板51周辺部のウエットエッチング工程でシリコン基
板51がエッチングされるのを防止するために行う。
【0014】[工程3,図8(c)]酸化膜(G)53
および酸化膜(H)54で覆われたシリコン基板52を
厚さが20μmになるまで研磨する。
および酸化膜(H)54で覆われたシリコン基板52を
厚さが20μmになるまで研磨する。
【0015】[工程4,図8(d)]シリコン基板52
の表面に粘着テープ55を貼り付ける。シリコン基板5
2の粘着テープ55からはみ出した部分をウエットエッ
チングで除去する。
の表面に粘着テープ55を貼り付ける。シリコン基板5
2の粘着テープ55からはみ出した部分をウエットエッ
チングで除去する。
【0016】[工程5,図8(e)]粘着テープ55を
剥がす。シリコン基板52を厚さが3μmになるまで仕
上げ研磨する。
剥がす。シリコン基板52を厚さが3μmになるまで仕
上げ研磨する。
【0017】シリコン基板52の周辺にはみ出した酸化
膜(G)53および酸化膜(H)54,シリコン基板5
1を覆う酸化膜(H)54をウエットエッチングで除去
する。
膜(G)53および酸化膜(H)54,シリコン基板5
1を覆う酸化膜(H)54をウエットエッチングで除去
する。
【0018】以上の各工程を経て,張り合わせSOI基
板が完成する。
板が完成する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来例2によれば,上
記した従来例1の〜の問題点を解決することができ
るが,従来例2にも次の問題が生じていた。
記した従来例1の〜の問題点を解決することができ
るが,従来例2にも次の問題が生じていた。
【0020】従来例2では,工程5(図8(e))にお
いて,シリコン基板52の周辺にはみ出した酸化膜
(G)53および酸化膜(H)54,シリコン基板51
を覆う酸化膜(H)54をウエットエッチングで除去す
るが,このウエットエッチングは,酸化膜(G)53が
完全に除去されるまで行う必要がある。
いて,シリコン基板52の周辺にはみ出した酸化膜
(G)53および酸化膜(H)54,シリコン基板51
を覆う酸化膜(H)54をウエットエッチングで除去す
るが,このウエットエッチングは,酸化膜(G)53が
完全に除去されるまで行う必要がある。
【0021】しかし,張り合わせ基板周辺部には,酸化
膜(G)53および酸化膜(H)54が重ね合わさって
いるので,膜厚2μm以上の酸化膜が形成されている。
その結果,ウエットエッチングによって,シリコン基板
52に‘K’で示すように,2〜3μmのオーバーハン
グが生じる。
膜(G)53および酸化膜(H)54が重ね合わさって
いるので,膜厚2μm以上の酸化膜が形成されている。
その結果,ウエットエッチングによって,シリコン基板
52に‘K’で示すように,2〜3μmのオーバーハン
グが生じる。
【0022】このオーバーハングは,シリコン基板52
の欠けを引き起こし,その結果ゴミの発生を招くことと
なる。このため,シリコン基板52周辺部の膜質不良お
よび歩留まりの低下を引き起こしていた。
の欠けを引き起こし,その結果ゴミの発生を招くことと
なる。このため,シリコン基板52周辺部の膜質不良お
よび歩留まりの低下を引き起こしていた。
【0023】本発明は,上記の問題点を解決して,素子
基板のオーバーハング量の少ない製造方法を実現すると
共に,基板周辺部からのゴミの発生を減少させて,基板
周辺部の膜質の向上および歩留まりの向上を実現するこ
とのできる,半導体基板の製造方法,特に張り合わせS
OI基板の製造方法を提供することを目的とする。
基板のオーバーハング量の少ない製造方法を実現すると
共に,基板周辺部からのゴミの発生を減少させて,基板
周辺部の膜質の向上および歩留まりの向上を実現するこ
とのできる,半導体基板の製造方法,特に張り合わせS
OI基板の製造方法を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,本発明は,次のように構成する。 (1)半導体から成る支持基板と,半導体から成り,絶
縁膜で覆われた素子基板とを張り合わせて張り合わせ基
板を形成する工程と,張り合わせ基板を構成する素子基
板を所定の厚さになるまで研磨する工程とを含む張り合
わせSOI基板の製造方法であって,素子基板の研磨前
に,素子基板と同じ材質の半導体膜で張り合わせ基板全
体を覆うように構成する。
めに,本発明は,次のように構成する。 (1)半導体から成る支持基板と,半導体から成り,絶
縁膜で覆われた素子基板とを張り合わせて張り合わせ基
板を形成する工程と,張り合わせ基板を構成する素子基
板を所定の厚さになるまで研磨する工程とを含む張り合
わせSOI基板の製造方法であって,素子基板の研磨前
に,素子基板と同じ材質の半導体膜で張り合わせ基板全
体を覆うように構成する。
【0025】(2)半導体から成る支持基板と,半導体
から成り,絶縁膜で覆われた素子基板とを張り合わせて
張り合わせ基板を形成する工程と,張り合わせ基板を構
成する素子基板を所定の厚さになるまで研磨する工程と
を含む張り合わせSOI基板の製造方法であって,素子
基板の研磨前に,素子基板を覆う絶縁膜と異なる材質の
絶縁膜で張り合わせ基板全体を覆うように構成する。
から成り,絶縁膜で覆われた素子基板とを張り合わせて
張り合わせ基板を形成する工程と,張り合わせ基板を構
成する素子基板を所定の厚さになるまで研磨する工程と
を含む張り合わせSOI基板の製造方法であって,素子
基板の研磨前に,素子基板を覆う絶縁膜と異なる材質の
絶縁膜で張り合わせ基板全体を覆うように構成する。
【0026】(3)半導体から成る支持基板と,半導体
から成り,絶縁膜で覆われた素子基板とを張り合わせて
張り合わせ基板を形成する工程と,張り合わせ基板を構
成する素子基板を所定の厚さになるまで研磨する工程と
を含む張り合わせSOI基板の製造方法であって,素子
基板の研磨前に,素子基板を覆う絶縁膜と同じ材質の絶
縁膜で張り合わせ基板全体を覆い,さらに,その上に,
素子基板と同じ材質の半導体膜を形成するように構成す
る。
から成り,絶縁膜で覆われた素子基板とを張り合わせて
張り合わせ基板を形成する工程と,張り合わせ基板を構
成する素子基板を所定の厚さになるまで研磨する工程と
を含む張り合わせSOI基板の製造方法であって,素子
基板の研磨前に,素子基板を覆う絶縁膜と同じ材質の絶
縁膜で張り合わせ基板全体を覆い,さらに,その上に,
素子基板と同じ材質の半導体膜を形成するように構成す
る。
【0027】図1は,本発明の原理説明図(その1)を
示す図である。図中,1は半導体から成る支持基板,2
は半導体から成る素子基板,3は絶縁膜,4は半導体膜
である。
示す図である。図中,1は半導体から成る支持基板,2
は半導体から成る素子基板,3は絶縁膜,4は半導体膜
である。
【0028】図2は,本発明の原理説明図(その2)を
示す図である。図中,1は半導体から成る支持基板,2
は半導体から成る素子基板,3は絶縁膜(A),5は絶
縁膜(B)である。
示す図である。図中,1は半導体から成る支持基板,2
は半導体から成る素子基板,3は絶縁膜(A),5は絶
縁膜(B)である。
【0029】図3は,本発明の原理説明図(その3)を
示す図である。図中,1は半導体から成る支持基板,2
は半導体から成る素子基板,3は絶縁膜(A),6は絶
縁膜(C),7は半導体膜である。
示す図である。図中,1は半導体から成る支持基板,2
は半導体から成る素子基板,3は絶縁膜(A),6は絶
縁膜(C),7は半導体膜である。
【0030】
【作用】以下,図1〜3を用いて,本発明の作用を説明
する。 (A)本発明の原理(その1) 図1に示すように,素子基板2の研磨前に,素子基板2
と同じ材質の半導体膜4で張り合わせ基板全体を覆う。
このようにすることにより,1回目の研磨後のウエット
エッチングでは,素子基板2の周辺部および支持基板1
の表面を覆う半導体膜4がエッチング除去されるだけで
あるから,従来例1のように,支持基板1に段差や表面
荒れが生じることがない。
する。 (A)本発明の原理(その1) 図1に示すように,素子基板2の研磨前に,素子基板2
と同じ材質の半導体膜4で張り合わせ基板全体を覆う。
このようにすることにより,1回目の研磨後のウエット
エッチングでは,素子基板2の周辺部および支持基板1
の表面を覆う半導体膜4がエッチング除去されるだけで
あるから,従来例1のように,支持基板1に段差や表面
荒れが生じることがない。
【0031】さらに,2回目の研磨後のウエットエッチ
ングは,絶縁膜3のみのエッチングとなるから,素子基
板2のオーバーハング量を極めて小さくすることが可能
になる。
ングは,絶縁膜3のみのエッチングとなるから,素子基
板2のオーバーハング量を極めて小さくすることが可能
になる。
【0032】(B)本発明の原理(その2) 図2に示すように,素子基板2の研磨前に,素子基板2
を覆う絶縁膜(A)3と異なる材質の絶縁膜(B)5で
張り合わせ基板全体を覆う。このようにすることによ
り,1回目の研磨後のウエットエッチングでは,素子基
板2の周辺部のみがエッチング除去されるだけであるか
ら,従来例1のように,支持基板1に段差や表面荒れが
生じることがない。
を覆う絶縁膜(A)3と異なる材質の絶縁膜(B)5で
張り合わせ基板全体を覆う。このようにすることによ
り,1回目の研磨後のウエットエッチングでは,素子基
板2の周辺部のみがエッチング除去されるだけであるか
ら,従来例1のように,支持基板1に段差や表面荒れが
生じることがない。
【0033】さらに,2回目の研磨後のウエットエッチ
ングは,絶縁膜3のみのエッチングとなるから,素子基
板2のオーバーハング量を極めて小さくすることが可能
になる。
ングは,絶縁膜3のみのエッチングとなるから,素子基
板2のオーバーハング量を極めて小さくすることが可能
になる。
【0034】素子基板2を覆う絶縁膜(A)3および張
り合わせ基板全体を覆う絶縁膜(B)5は,SiO2 ,
Si3 N4 ,TiN,Al2 O3 ,Ta2 O5 ,PZ
T,TiO2 ,SrTiO3 ,BaTio3 ,およびL
iNbO3 の中から,互いに異なるものを選択する。例
えば,素子基板2を覆う絶縁膜(A)3としてSiO2
を用い,張り合わせ基板全体を覆う絶縁膜(B)5とし
てSi3 N4 を用いる。
り合わせ基板全体を覆う絶縁膜(B)5は,SiO2 ,
Si3 N4 ,TiN,Al2 O3 ,Ta2 O5 ,PZ
T,TiO2 ,SrTiO3 ,BaTio3 ,およびL
iNbO3 の中から,互いに異なるものを選択する。例
えば,素子基板2を覆う絶縁膜(A)3としてSiO2
を用い,張り合わせ基板全体を覆う絶縁膜(B)5とし
てSi3 N4 を用いる。
【0035】(C)本発明の原理(その3) 図3に示すように,素子基板2の研磨前に,素子基板2
を覆う絶縁膜(A)3と同じ材質の絶縁膜(C)6で張
り合わせ基板全体を覆い,さらに,その上に,素子基板
2と同じ材質の半導体膜7を形成する。そして,張り合
わせ基板全体を覆う絶縁膜(C)6の膜厚を,素子基板
2を覆う絶縁膜(A)3の膜厚より薄くする。
を覆う絶縁膜(A)3と同じ材質の絶縁膜(C)6で張
り合わせ基板全体を覆い,さらに,その上に,素子基板
2と同じ材質の半導体膜7を形成する。そして,張り合
わせ基板全体を覆う絶縁膜(C)6の膜厚を,素子基板
2を覆う絶縁膜(A)3の膜厚より薄くする。
【0036】このようにすることにより,1回目の研磨
後のウエットエッチングでは,素子基板2の周辺部およ
び支持基板1の表面を覆う半導体膜7がエッチング除去
されるだけであるから,従来例1のように,支持基板1
に段差や表面荒れが生じることがない。
後のウエットエッチングでは,素子基板2の周辺部およ
び支持基板1の表面を覆う半導体膜7がエッチング除去
されるだけであるから,従来例1のように,支持基板1
に段差や表面荒れが生じることがない。
【0037】さらに,2回目の研磨後のウエットエッチ
ングは,絶縁膜(A)3および絶縁膜(C)6のエッチ
ングとなるが,絶縁膜(C)6の膜厚は素子基板2を覆
う絶縁膜(A)3の膜厚より薄いので,素子基板2のオ
ーバーハング量を極めて小さくすることが可能になる。
ングは,絶縁膜(A)3および絶縁膜(C)6のエッチ
ングとなるが,絶縁膜(C)6の膜厚は素子基板2を覆
う絶縁膜(A)3の膜厚より薄いので,素子基板2のオ
ーバーハング量を極めて小さくすることが可能になる。
【0038】
〔実施例1〕以下,図4を用いて,本発明の第1の実施
例を工程順に説明する。
例を工程順に説明する。
【0039】[工程1,図4(a)]支持基板となるシ
リコン基板11と,膜厚1μmのシリコン酸化膜(また
はシリコン窒化膜)13で覆われた素子基板となるシリ
コン基板12とを張り合わせて張り合わせ基板を形成す
る。
リコン基板11と,膜厚1μmのシリコン酸化膜(また
はシリコン窒化膜)13で覆われた素子基板となるシリ
コン基板12とを張り合わせて張り合わせ基板を形成す
る。
【0040】[工程2,図4(b)]張り合わせ基板全
体を膜厚20μmのポリシリコン膜14で覆う。 [工程3,図4(c)]シリコン基板12を研磨して,
20μmの厚さにする。
体を膜厚20μmのポリシリコン膜14で覆う。 [工程3,図4(c)]シリコン基板12を研磨して,
20μmの厚さにする。
【0041】[工程3,図4(c),(d)]シリコン
基板12の表面に粘着テープ15を貼付する。粘着テー
プ15をマスクとして,ウエットエッチングにより,シ
リコン基板12の周辺部およびポリシリコン膜14を除
去する。
基板12の表面に粘着テープ15を貼付する。粘着テー
プ15をマスクとして,ウエットエッチングにより,シ
リコン基板12の周辺部およびポリシリコン膜14を除
去する。
【0042】すなわち,シリコン基板12の厚さとポリ
シリコン膜14の膜厚とが同じ厚さであるので,同時に
除去することが可能となる。したがって,シリコン基板
12の厚さとポリシリコン膜14の膜厚は,ほぼ同じ厚
さにするのが好ましい。
シリコン膜14の膜厚とが同じ厚さであるので,同時に
除去することが可能となる。したがって,シリコン基板
12の厚さとポリシリコン膜14の膜厚は,ほぼ同じ厚
さにするのが好ましい。
【0043】[工程3,図4(d),(e)]粘着テー
プ15を剥がす。シリコン基板12を仕上げ研磨して,
3μmの厚さにする。
プ15を剥がす。シリコン基板12を仕上げ研磨して,
3μmの厚さにする。
【0044】ウエットエッチングにより,シリコン基板
12の周辺部に残置されたシリコン酸化膜(またはシリ
コン窒化膜)13を除去する。以上の各工程を経て,張
り合わせSOI基板が完成する。
12の周辺部に残置されたシリコン酸化膜(またはシリ
コン窒化膜)13を除去する。以上の各工程を経て,張
り合わせSOI基板が完成する。
【0045】〔実施例2〕以下,図5を用いて,本発明
の第2の実施例を工程順に説明する。 [工程1,図5(a)]支持基板となるシリコン基板2
1と,膜厚1μmのシリコン酸化膜(またはシリコン窒
化膜)23で覆われた素子基板となるシリコン基板22
とを張り合わせて張り合わせ基板を形成する。
の第2の実施例を工程順に説明する。 [工程1,図5(a)]支持基板となるシリコン基板2
1と,膜厚1μmのシリコン酸化膜(またはシリコン窒
化膜)23で覆われた素子基板となるシリコン基板22
とを張り合わせて張り合わせ基板を形成する。
【0046】[工程2,図5(b)]張り合わせ基板全
体を膜厚1μmのシリコン窒化膜(またはシリコン酸化
膜)24で覆う。
体を膜厚1μmのシリコン窒化膜(またはシリコン酸化
膜)24で覆う。
【0047】[工程3,図5(c)]シリコン基板22
を研磨して,20μmの厚さにする。 [工程3,図5(c),(d)]シリコン基板22の表
面に粘着テープ25を貼付する。
を研磨して,20μmの厚さにする。 [工程3,図5(c),(d)]シリコン基板22の表
面に粘着テープ25を貼付する。
【0048】粘着テープ25をマスクとして,ウエット
エッチングにより,シリコン基板22の周辺部を除去す
る。 [工程3,図5(d),(e)]粘着テープ25を剥が
す。
エッチングにより,シリコン基板22の周辺部を除去す
る。 [工程3,図5(d),(e)]粘着テープ25を剥が
す。
【0049】シリコン基板22を仕上げ研磨して,3μ
mの厚さにする。ウエットエッチングにより,シリコン
窒化膜(またはシリコン酸化膜)24を除去する。
mの厚さにする。ウエットエッチングにより,シリコン
窒化膜(またはシリコン酸化膜)24を除去する。
【0050】シリコン基板22の周辺部に残置されたシ
リコン酸化膜(またはシリコン窒化膜)23を除去す
る。以上の各工程を経て,張り合わせSOI基板が完成
する。
リコン酸化膜(またはシリコン窒化膜)23を除去す
る。以上の各工程を経て,張り合わせSOI基板が完成
する。
【0051】〔実施例3〕以下,図6を用いて,本発明
の第3の実施例を工程順に説明する。 [工程1,図6(a)]支持基板となるシリコン基板3
1と,膜厚1μmのシリコン酸化膜(またはシリコン窒
化膜)33で覆われた素子基板となるシリコン基板32
とを張り合わせて張り合わせ基板を形成する。
の第3の実施例を工程順に説明する。 [工程1,図6(a)]支持基板となるシリコン基板3
1と,膜厚1μmのシリコン酸化膜(またはシリコン窒
化膜)33で覆われた素子基板となるシリコン基板32
とを張り合わせて張り合わせ基板を形成する。
【0052】[工程2,図6(b)]張り合わせ基板全
体を膜厚500Åのシリコン酸化膜(またはシリコン窒
化膜)34で覆う。
体を膜厚500Åのシリコン酸化膜(またはシリコン窒
化膜)34で覆う。
【0053】さらに,表面に膜厚1μmのポリシリコン
膜35を形成する。 [工程3,図6(c)]シリコン基板32を研磨して,
20μmの厚さにする。
膜35を形成する。 [工程3,図6(c)]シリコン基板32を研磨して,
20μmの厚さにする。
【0054】[工程3,図6(c),(d)]シリコン
基板32の表面に粘着テープ36を貼付する。粘着テー
プ36をマスクとして,ウエットエッチングにより,シ
リコン基板32の周辺部およびポリシリコン膜35を除
去する。
基板32の表面に粘着テープ36を貼付する。粘着テー
プ36をマスクとして,ウエットエッチングにより,シ
リコン基板32の周辺部およびポリシリコン膜35を除
去する。
【0055】[工程3,図6(d),(e)]粘着テー
プ36を剥がす。シリコン基板32を仕上げ研磨して,
3μmの厚さにする。
プ36を剥がす。シリコン基板32を仕上げ研磨して,
3μmの厚さにする。
【0056】ウエットエッチングにより,シリコン基板
12の周辺部に残置されたシリコン酸化膜(またはシリ
コン窒化膜)33およびシリコン基板31を覆うシリコ
ン酸化膜(またはシリコン窒化膜)34を除去する。
12の周辺部に残置されたシリコン酸化膜(またはシリ
コン窒化膜)33およびシリコン基板31を覆うシリコ
ン酸化膜(またはシリコン窒化膜)34を除去する。
【0057】以上の各工程を経て,張り合わせSOI基
板が完成する。
板が完成する。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば,張り合わせSOI基板
の製造方法において,素子基板のオーバーハング量の少
ない製造方法が実現すると共に,基板周辺部からのゴミ
の発生が減少するので,基板周辺部の膜質の向上および
歩留まりの向上を実現することができる。
の製造方法において,素子基板のオーバーハング量の少
ない製造方法が実現すると共に,基板周辺部からのゴミ
の発生が減少するので,基板周辺部の膜質の向上および
歩留まりの向上を実現することができる。
【図1】本発明の原理説明図(その1)である。
【図2】本発明の原理説明図(その2)である。
【図3】本発明の原理説明図(その3)である。
【図4】実施例1を示す図である。
【図5】実施例2を示す図である。
【図6】実施例3を示す図である。
【図7】従来例1を示す図である。
【図8】従来例2を示す図である。
1 支持基板 2 素子基板 3 絶縁膜(A) 4 半導体膜 5 絶縁膜(B) 6 絶縁膜(C) 7 半導体膜
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体から成る支持基板と,半導体から
成り,絶縁膜で覆われた素子基板とを張り合わせて張り
合わせ基板を形成する工程と,張り合わせ基板を構成す
る素子基板を所定の厚さになるまで研磨する工程とを含
む張り合わせSOI基板の製造方法であって,素子基板
の研磨前に,素子基板と同じ材質の半導体膜で張り合わ
せ基板全体を覆うことを特徴とする半導体基板の製造方
法。 - 【請求項2】 半導体から成る支持基板と,半導体から
成り,絶縁膜で覆われた素子基板とを張り合わせて張り
合わせ基板を形成する工程と,張り合わせ基板を構成す
る素子基板を所定の厚さになるまで研磨する工程とを含
む張り合わせSOI基板の製造方法であって,素子基板
の研磨前に,素子基板を覆う絶縁膜と異なる材質の絶縁
膜で張り合わせ基板全体を覆うことを特徴とする半導体
基板の製造方法。 - 【請求項3】 半導体から成る支持基板と,半導体から
成り,絶縁膜で覆われた素子基板とを張り合わせて張り
合わせ基板を形成する工程と,張り合わせ基板を構成す
る素子基板を所定の厚さになるまで研磨する工程とを含
む張り合わせSOI基板の製造方法であって,素子基板
の研磨前に,素子基板を覆う絶縁膜と同じ材質の絶縁膜
で張り合わせ基板全体を覆い,さらに,その上に,素子
基板と同じ材質の半導体膜を形成することを特徴とする
半導体基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30741892A JPH06163341A (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | 半導体基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30741892A JPH06163341A (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | 半導体基板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06163341A true JPH06163341A (ja) | 1994-06-10 |
Family
ID=17968822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30741892A Withdrawn JPH06163341A (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | 半導体基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06163341A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100606228B1 (ko) * | 1998-06-04 | 2006-07-28 | 신에쯔 한도타이 가부시키가이샤 | 에스오아이 웨이퍼의 제조방법 및 에스오아이 웨이퍼 |
-
1992
- 1992-11-18 JP JP30741892A patent/JPH06163341A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100606228B1 (ko) * | 1998-06-04 | 2006-07-28 | 신에쯔 한도타이 가부시키가이샤 | 에스오아이 웨이퍼의 제조방법 및 에스오아이 웨이퍼 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000201 |