JPH06161856A - Icカード - Google Patents
IcカードInfo
- Publication number
- JPH06161856A JPH06161856A JP4339615A JP33961592A JPH06161856A JP H06161856 A JPH06161856 A JP H06161856A JP 4339615 A JP4339615 A JP 4339615A JP 33961592 A JP33961592 A JP 33961592A JP H06161856 A JPH06161856 A JP H06161856A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- directory
- address
- eeprom
- page
- card
- Prior art date
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- Pending
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- Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ディレクトリの長さを調節することのできる
ICカードを提供する。 【構成】 ICカードのEEPROM内に複数のファイ
ル記録領域が定義される。ファイルF1内に記録された
レコード1,2をアクセスするために、ディレクトリ内
にアドレス情報が用意される。ページの途中から始まる
レコード2についてのアドレス情報としては、「004
F」なる2バイトの絶対アドレスが必要であるが、ペー
ジの先頭から始まるレコード1についてのアドレス情報
としては、「00」なる1バイトのページアドレスです
む。ディレクトリ内で、絶対アドレスとページアドレス
とを混在させて用いることにより、ディレクトリの長さ
を調節できる。
ICカードを提供する。 【構成】 ICカードのEEPROM内に複数のファイ
ル記録領域が定義される。ファイルF1内に記録された
レコード1,2をアクセスするために、ディレクトリ内
にアドレス情報が用意される。ページの途中から始まる
レコード2についてのアドレス情報としては、「004
F」なる2バイトの絶対アドレスが必要であるが、ペー
ジの先頭から始まるレコード1についてのアドレス情報
としては、「00」なる1バイトのページアドレスです
む。ディレクトリ内で、絶対アドレスとページアドレス
とを混在させて用いることにより、ディレクトリの長さ
を調節できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はICカード、特に、IC
カードにおけるEEPROMに対するデータの書込方式
に関する。
カードにおけるEEPROMに対するデータの書込方式
に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気カードに代わる新しい情報記録媒体
として、ICカードが脚光を浴びている。このICカー
ドは、磁気カードに比べて大量の情報を記録することが
でき、しかも高度なセキュリティを有する。現在、一般
的に普及しているICカードには、RAM,ROM,E
EPROMの3種類のメモリと、このメモリに対するア
クセスを行うCPUとが内蔵されている。通常、このI
Cカード自身には電源は内蔵されていないため、このI
Cカードに対するデータの書き込みおよび読み出しを行
う機能をもったリーダライタからの電源供給を受けて動
作する。したがって、リーダライタを切り離してしまう
と、電源供給は中断され、RAM内のデータは失われて
しまう。これに対し、EEPROM内のデータは、電源
供給が中断されてもそのまま保存される。このため、保
存しておく必要のあるデータは、EEPROM内に記録
される。
として、ICカードが脚光を浴びている。このICカー
ドは、磁気カードに比べて大量の情報を記録することが
でき、しかも高度なセキュリティを有する。現在、一般
的に普及しているICカードには、RAM,ROM,E
EPROMの3種類のメモリと、このメモリに対するア
クセスを行うCPUとが内蔵されている。通常、このI
Cカード自身には電源は内蔵されていないため、このI
Cカードに対するデータの書き込みおよび読み出しを行
う機能をもったリーダライタからの電源供給を受けて動
作する。したがって、リーダライタを切り離してしまう
と、電源供給は中断され、RAM内のデータは失われて
しまう。これに対し、EEPROM内のデータは、電源
供給が中断されてもそのまま保存される。このため、保
存しておく必要のあるデータは、EEPROM内に記録
される。
【0003】ICカード内にデータを系統立てて記録す
るため、EEPROM内に複数のファイル記録領域を定
義してデータをファイルごとに分類して記録するのが一
般的である。ここで、データはレコードというひとまと
まりの単位で、各ファイル記録領域内に記録されること
になる。また、各ファイルをアクセスするために、ファ
イルの先頭番地、属性などの情報をもったディレクトリ
が作成され、このディレクトリもEEPROM内に記録
される。特定のファイルについて、新たなレコードを追
記する場合、レコードの書き換えを行う場合、レコード
の読み出しを行う場合などには、まず、このファイルに
ついてのディレクトリを読み出し、このディレクトリに
記録された情報に基づいてファイル記録領域に対するア
クセスが行われる。
るため、EEPROM内に複数のファイル記録領域を定
義してデータをファイルごとに分類して記録するのが一
般的である。ここで、データはレコードというひとまと
まりの単位で、各ファイル記録領域内に記録されること
になる。また、各ファイルをアクセスするために、ファ
イルの先頭番地、属性などの情報をもったディレクトリ
が作成され、このディレクトリもEEPROM内に記録
される。特定のファイルについて、新たなレコードを追
記する場合、レコードの書き換えを行う場合、レコード
の読み出しを行う場合などには、まず、このファイルに
ついてのディレクトリを読み出し、このディレクトリに
記録された情報に基づいてファイル記録領域に対するア
クセスが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】EEPROMへの書き
込み処理は、RAMへの書き込み処理に比べると非常に
長い時間を要する。すなわち、RAMへの書き込み時間
がμsのオーダであるのに対し、EEPROMへの書き
込み時間はmsのオーダとなる。このため、EEPRO
Mへの書き込みを行う場合、書込対象となるひとまとま
りのデータを書込レジスタへ転送し、この書込レジスタ
内のひとまとまりのデータをEEPROM内へ書き込む
という処理が行われる。別言すれば、書込レジスタのデ
ータ長に相当する書込単位ごとに、EEPROMへの書
き込みが行われることになる。したがって、各ファイル
のディレクトリの長さを、この書込単位の整数倍に揃え
ておくと、ディレクトリを書き込む処理を効率的に行う
ことができる。たとえば、書込単位が32バイトである
ICカードにおいて、ディレクトリの長さを32バイト
にしておけば、書込レジスタからEEPROMへの書込
処理を1回行うだけでディレクトリの書き込みが完了す
るが、ディレクトリの長さが33バイトになると、書込
処理を2回行う必要がある。このように、ディレクトリ
の長さが1バイト増えただけで書込処理の時間は2倍必
要になる。そこで、ディレクトリの長さを32バイトに
調節することができれば、効率良い書込処理が可能にな
る。しかしながら、ディレクトリには、ファイルに関す
る種々のアドレス情報を記録する必要があるため、従来
のICカードにおいては、ディレクトリの長さを意図的
に調節することは困難である。
込み処理は、RAMへの書き込み処理に比べると非常に
長い時間を要する。すなわち、RAMへの書き込み時間
がμsのオーダであるのに対し、EEPROMへの書き
込み時間はmsのオーダとなる。このため、EEPRO
Mへの書き込みを行う場合、書込対象となるひとまとま
りのデータを書込レジスタへ転送し、この書込レジスタ
内のひとまとまりのデータをEEPROM内へ書き込む
という処理が行われる。別言すれば、書込レジスタのデ
ータ長に相当する書込単位ごとに、EEPROMへの書
き込みが行われることになる。したがって、各ファイル
のディレクトリの長さを、この書込単位の整数倍に揃え
ておくと、ディレクトリを書き込む処理を効率的に行う
ことができる。たとえば、書込単位が32バイトである
ICカードにおいて、ディレクトリの長さを32バイト
にしておけば、書込レジスタからEEPROMへの書込
処理を1回行うだけでディレクトリの書き込みが完了す
るが、ディレクトリの長さが33バイトになると、書込
処理を2回行う必要がある。このように、ディレクトリ
の長さが1バイト増えただけで書込処理の時間は2倍必
要になる。そこで、ディレクトリの長さを32バイトに
調節することができれば、効率良い書込処理が可能にな
る。しかしながら、ディレクトリには、ファイルに関す
る種々のアドレス情報を記録する必要があるため、従来
のICカードにおいては、ディレクトリの長さを意図的
に調節することは困難である。
【0005】そこで本発明は、ディレクトリの長さを調
節することのできるICカードを提供することを目的と
する。
節することのできるICカードを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくともR
AM,ROM,EEPROMの3種類のメモリと、この
メモリをアクセスする機能をもったCPUと、を内蔵
し、EEPROM内に複数のファイル記録領域を定義し
てデータをファイルごとに分類してレコード単位で記録
するようにし、各ファイルをアクセスするために必要な
アドレス情報をもったディレクトリを各ファイルごとに
用意し、このディレクトリをEEPROM内に記録する
ようにしたICカードにおいて、ディレクトリ内のアド
レス情報として、EEPROMについてのメモリ空間の
絶対的な位置を示す絶対アドレスと、EEPROMにつ
いてのメモリ空間を複数のページに分割したときのペー
ジ数を示すページアドレスと、を混在させて用いるよう
にしたものである。
AM,ROM,EEPROMの3種類のメモリと、この
メモリをアクセスする機能をもったCPUと、を内蔵
し、EEPROM内に複数のファイル記録領域を定義し
てデータをファイルごとに分類してレコード単位で記録
するようにし、各ファイルをアクセスするために必要な
アドレス情報をもったディレクトリを各ファイルごとに
用意し、このディレクトリをEEPROM内に記録する
ようにしたICカードにおいて、ディレクトリ内のアド
レス情報として、EEPROMについてのメモリ空間の
絶対的な位置を示す絶対アドレスと、EEPROMにつ
いてのメモリ空間を複数のページに分割したときのペー
ジ数を示すページアドレスと、を混在させて用いるよう
にしたものである。
【0007】
【作 用】ディレクトリの主たる目的は、ファイル内の
レコードのアドレスを指し示すことである。このため、
ディレクトリの中には、各レコードの先頭アドレスなど
が記録される。本発明では、ディレクトリにおいて各レ
コードのアドレスを示すために、2種類のアドレスを混
在して用いている。すなわち、絶対アドレスとページア
ドレスである。絶対アドレスが1バイト単位の絶対的な
位置を示すのに対し、ページアドレスは複数バイトを包
含するページ単位での位置しか示すことはできない。し
かし、ページアドレスは絶対アドレスに比べて情報量が
少ない分、データ長も短くてすむ。たとえば、絶対アド
レスが2バイト必要であるのに、ページアドレスは1バ
イトですむ。したがって、このディレクトリ内におい
て、必要に応じてこの2種類のアドレスを混在して用い
ることにより、ディレクトリの長さを調節することがで
きる。
レコードのアドレスを指し示すことである。このため、
ディレクトリの中には、各レコードの先頭アドレスなど
が記録される。本発明では、ディレクトリにおいて各レ
コードのアドレスを示すために、2種類のアドレスを混
在して用いている。すなわち、絶対アドレスとページア
ドレスである。絶対アドレスが1バイト単位の絶対的な
位置を示すのに対し、ページアドレスは複数バイトを包
含するページ単位での位置しか示すことはできない。し
かし、ページアドレスは絶対アドレスに比べて情報量が
少ない分、データ長も短くてすむ。たとえば、絶対アド
レスが2バイト必要であるのに、ページアドレスは1バ
イトですむ。したがって、このディレクトリ内におい
て、必要に応じてこの2種類のアドレスを混在して用い
ることにより、ディレクトリの長さを調節することがで
きる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて説
明する。図1は、現在一般的に用いられているICカー
ド10と、これに用いるリーダライタ20の全体構成を
示すブロック図である。ICカード10の主たる構成要
素は、CPU11、ROM12、RAM13、EEPR
OM14である。CPU11は、図示しないインターフ
ェイスを介してリーダライタ20と交信を行うととも
に、各メモリ12,13,14をアクセスする処理を行
う。ICカード10をリーダライタ20の筐体内に挿入
すると、ICカード10側の接続端子とリーダライタ2
0側の接続端子とが接触し、両者間が電気的に接続され
る。すなわち、両者間には、共通の接地電位を定めるG
NDラインと、リーダライタからICカードへ電源を供
給するためのVCCラインと、クロックを供給するため
のCLKラインと、リセット信号を与えるためのRST
ラインと、双方向にデータを伝送するためのI/Oライ
ンと、が確保される。両者間のデータ伝送は、I/Oラ
インを通じて一方向ずつ交互に行われる。
明する。図1は、現在一般的に用いられているICカー
ド10と、これに用いるリーダライタ20の全体構成を
示すブロック図である。ICカード10の主たる構成要
素は、CPU11、ROM12、RAM13、EEPR
OM14である。CPU11は、図示しないインターフ
ェイスを介してリーダライタ20と交信を行うととも
に、各メモリ12,13,14をアクセスする処理を行
う。ICカード10をリーダライタ20の筐体内に挿入
すると、ICカード10側の接続端子とリーダライタ2
0側の接続端子とが接触し、両者間が電気的に接続され
る。すなわち、両者間には、共通の接地電位を定めるG
NDラインと、リーダライタからICカードへ電源を供
給するためのVCCラインと、クロックを供給するため
のCLKラインと、リセット信号を与えるためのRST
ラインと、双方向にデータを伝送するためのI/Oライ
ンと、が確保される。両者間のデータ伝送は、I/Oラ
インを通じて一方向ずつ交互に行われる。
【0009】CPU11は、ROM12内に用意された
プログラムに基づいて種々の処理を実行する。RAM1
3は、CPU11が種々の処理を行う上でのワークエリ
アとして利用される。また、EEPROM14は、電気
的に書き換えが可能なメモリであり、ICカード10が
リーダライタ20から切り離され、電源の供給がなくな
ってもデータを保存しておくことができる。したがっ
て、ICカード10内において保存しておくべきユーザ
データは、リーダライタ20に接続した状態において、
EEPROM14へ書き込んでおく必要がある。
プログラムに基づいて種々の処理を実行する。RAM1
3は、CPU11が種々の処理を行う上でのワークエリ
アとして利用される。また、EEPROM14は、電気
的に書き換えが可能なメモリであり、ICカード10が
リーダライタ20から切り離され、電源の供給がなくな
ってもデータを保存しておくことができる。したがっ
て、ICカード10内において保存しておくべきユーザ
データは、リーダライタ20に接続した状態において、
EEPROM14へ書き込んでおく必要がある。
【0010】EEPROM14へのデータの記録は、フ
ァイルごとに分類して行われる。たとえば、図2に示す
例では、EEPROM14内に、3つのファイルF1〜
F3についてのファイル記録領域が定義されており、デ
ータは、この3つのファイルのいずれかに分類されて記
録されることになる。各ファイルには、それぞれディレ
クトリが、同じEEPROM14内に用意される。図2
に示す例では、ファイルF1〜F3について、それぞれ
ディレクトリD1〜D3が用意されている。このディレ
クトリには、対応するファイルについての種々の情報が
記録されている。具体的には、対応するファイルの先頭
アドレス、ファイルの属性、などが記録される。特定の
ファイルをアクセスする場合には、まず、これに対応す
るディレクトリの内容が読み出され、このディレクトリ
の内容に基づいて目的のファイルがアクセスされること
になる。
ァイルごとに分類して行われる。たとえば、図2に示す
例では、EEPROM14内に、3つのファイルF1〜
F3についてのファイル記録領域が定義されており、デ
ータは、この3つのファイルのいずれかに分類されて記
録されることになる。各ファイルには、それぞれディレ
クトリが、同じEEPROM14内に用意される。図2
に示す例では、ファイルF1〜F3について、それぞれ
ディレクトリD1〜D3が用意されている。このディレ
クトリには、対応するファイルについての種々の情報が
記録されている。具体的には、対応するファイルの先頭
アドレス、ファイルの属性、などが記録される。特定の
ファイルをアクセスする場合には、まず、これに対応す
るディレクトリの内容が読み出され、このディレクトリ
の内容に基づいて目的のファイルがアクセスされること
になる。
【0011】データは、各ファイル内にレコードという
単位で記録される。このとき、「どのレコードがどこに
記録されているか」ということを示すアドレス情報は、
対応するディレクトリの中に記録されている。すなわ
ち、各ディレクトリには、各ファイル内に記録されたレ
コードをアクセスするためのアドレス情報が記録されて
いることになる。ここで、EEPROM14のアドレス
指定の方法について考えてみる。図3は、EEPROM
14の全メモリ容量が8kバイトである場合のアドレス
を示すメモリマップである。このメモリマップにおいて
個々のセルはそれぞれ1バイトのメモリ領域を示し、セ
ル内の数字はこのメモリ領域のアドレス値(16進)を
示している。この実施例では、8kバイトの全メモリ空
間を256の領域に分割し、各分割領域をそれぞれペー
ジと定義している。したがって、1ページは32バイト
からなる。図3における左欄の表示は、このページ数を
16進で表示したものであり、00ページからFFペー
ジまでの256ページが定義され、1ページが1行で示
されている。
単位で記録される。このとき、「どのレコードがどこに
記録されているか」ということを示すアドレス情報は、
対応するディレクトリの中に記録されている。すなわ
ち、各ディレクトリには、各ファイル内に記録されたレ
コードをアクセスするためのアドレス情報が記録されて
いることになる。ここで、EEPROM14のアドレス
指定の方法について考えてみる。図3は、EEPROM
14の全メモリ容量が8kバイトである場合のアドレス
を示すメモリマップである。このメモリマップにおいて
個々のセルはそれぞれ1バイトのメモリ領域を示し、セ
ル内の数字はこのメモリ領域のアドレス値(16進)を
示している。この実施例では、8kバイトの全メモリ空
間を256の領域に分割し、各分割領域をそれぞれペー
ジと定義している。したがって、1ページは32バイト
からなる。図3における左欄の表示は、このページ数を
16進で表示したものであり、00ページからFFペー
ジまでの256ページが定義され、1ページが1行で示
されている。
【0012】本発明の特徴は、図3に示すようなEEP
ROMのメモリ空間をアドレス指定するために、2とお
りの方法を用いるようにした点にある。第1の方法は、
絶対アドレスによる指定方法である。絶対アドレスは、
このメモリ空間の絶対的な位置を示すものであり、8k
バイト中の特定の1バイトが指定される。たとえば、
「0042」,「1FE2」といったアドレスが絶対ア
ドレスとなる。第2の方法は、ページアドレスによる指
定方法である。ページアドレスは、図3の左欄に示した
ページ数を示すものであり、256ページ中の特定の1
ページが指定される。たとえば、「01」,「FF」と
いったアドレスがページアドレスとなる。このように、
ページアドレスは、特定の1バイトを指定することはで
きないが、32バイトからなる特定の1ページを指定す
ることができる。そして、このページアドレスに基づい
て、特定されたページの先頭バイトの絶対アドレスを計
算して求めることもできる。すなわち、ページアドレス
に32バイト(16進で「20」)を乗じた値が、その
ページアドレスによって特定されるページの先頭バイト
の絶対アドレスとなる。
ROMのメモリ空間をアドレス指定するために、2とお
りの方法を用いるようにした点にある。第1の方法は、
絶対アドレスによる指定方法である。絶対アドレスは、
このメモリ空間の絶対的な位置を示すものであり、8k
バイト中の特定の1バイトが指定される。たとえば、
「0042」,「1FE2」といったアドレスが絶対ア
ドレスとなる。第2の方法は、ページアドレスによる指
定方法である。ページアドレスは、図3の左欄に示した
ページ数を示すものであり、256ページ中の特定の1
ページが指定される。たとえば、「01」,「FF」と
いったアドレスがページアドレスとなる。このように、
ページアドレスは、特定の1バイトを指定することはで
きないが、32バイトからなる特定の1ページを指定す
ることができる。そして、このページアドレスに基づい
て、特定されたページの先頭バイトの絶対アドレスを計
算して求めることもできる。すなわち、ページアドレス
に32バイト(16進で「20」)を乗じた値が、その
ページアドレスによって特定されるページの先頭バイト
の絶対アドレスとなる。
【0013】ここで、2とおりのアドレス指定方法につ
いて、必要な情報量を比べてみると、上述のように、絶
対アドレスによる指定では、2バイトの情報が必要であ
るのに対し、ページアドレスによる指定では、1バイト
の情報で済むことがわかる。したがって、絶対アドレス
による指定を行う代わりに、ページアドレスによる指定
を行うことができれば、アドレス情報を1バイト分だけ
短くすることができる。
いて、必要な情報量を比べてみると、上述のように、絶
対アドレスによる指定では、2バイトの情報が必要であ
るのに対し、ページアドレスによる指定では、1バイト
の情報で済むことがわかる。したがって、絶対アドレス
による指定を行う代わりに、ページアドレスによる指定
を行うことができれば、アドレス情報を1バイト分だけ
短くすることができる。
【0014】ところで、ここでEEPROM14へのデ
ータ書込処理について考えてみる。図4は、現在一般的
に用いられているICカード10におけるEEPROM
14への書込処理を説明するブロック図である。たとえ
ば、I/Oラインを通じてリーダライタ側から伝送され
てきたデータをEEPROM14内に書き込む処理を行
う場合を考える。この場合、伝送されてきたデータは、
一旦、RAM13内に保存され、続いて、このRAM1
3からEEPROM14へと転送される。このとき、R
AM13に保存されているデータは、書込レジスタ15
に移され、この書込レジスタ15からEEPROM14
内の所定のアドレスに書き込まれることになる。これ
は、前述したように、EEPROM14へのデータ書き
込みの所要時間がmsのオーダとなり、CPU11のマ
シンサイクルに比べて非常に長いためである。したがっ
て、この書込レジスタ15のデータ長を書込単位と呼ぶ
ことにすれば、RAM13内のデータは、書込単位ごと
にEEPROM14内へ転送されることになる。たとえ
ば、書込レジスタ15のデータ長が32バイトであった
とすると、32バイトが書込単位となり、RAM13内
のデータは32バイトごとにひとまとまりのデータ(図
4にハッチングで示すデータ)としてEEPROM14
へ転送される。
ータ書込処理について考えてみる。図4は、現在一般的
に用いられているICカード10におけるEEPROM
14への書込処理を説明するブロック図である。たとえ
ば、I/Oラインを通じてリーダライタ側から伝送され
てきたデータをEEPROM14内に書き込む処理を行
う場合を考える。この場合、伝送されてきたデータは、
一旦、RAM13内に保存され、続いて、このRAM1
3からEEPROM14へと転送される。このとき、R
AM13に保存されているデータは、書込レジスタ15
に移され、この書込レジスタ15からEEPROM14
内の所定のアドレスに書き込まれることになる。これ
は、前述したように、EEPROM14へのデータ書き
込みの所要時間がmsのオーダとなり、CPU11のマ
シンサイクルに比べて非常に長いためである。したがっ
て、この書込レジスタ15のデータ長を書込単位と呼ぶ
ことにすれば、RAM13内のデータは、書込単位ごと
にEEPROM14内へ転送されることになる。たとえ
ば、書込レジスタ15のデータ長が32バイトであった
とすると、32バイトが書込単位となり、RAM13内
のデータは32バイトごとにひとまとまりのデータ(図
4にハッチングで示すデータ)としてEEPROM14
へ転送される。
【0015】さて、このように、EEPROM14に対
する書込処理が、書込単位ごとに行われることを考慮す
ると、ディレクトリの長さをこの書込単位に揃えておく
と非常に効率的であることが理解できよう。たとえば、
書込単位が32バイトであるときには、ディレクトリの
長さも32バイトにしておけば、書込レジスタ15から
1回の書込処理を行うだけでディレクトリの書き込みが
完了する。ところが、ディレクトリの長さが33バイト
になってしまうと、2回の書込処理が必要になり、たっ
た1バイト増えたために2倍の書込時間が必要となる。
上述した2とおりのアドレス方法を混在させて用いるこ
とができれば、このような場合にディレクトリの長さを
理想的な32バイトに調節することが可能である。すな
わち、ディレクトリの長さが32バイトを越えてしまう
場合には、ディレクトリ中の絶対アドレスの部分をペー
ジアドレスに変えればよい。
する書込処理が、書込単位ごとに行われることを考慮す
ると、ディレクトリの長さをこの書込単位に揃えておく
と非常に効率的であることが理解できよう。たとえば、
書込単位が32バイトであるときには、ディレクトリの
長さも32バイトにしておけば、書込レジスタ15から
1回の書込処理を行うだけでディレクトリの書き込みが
完了する。ところが、ディレクトリの長さが33バイト
になってしまうと、2回の書込処理が必要になり、たっ
た1バイト増えたために2倍の書込時間が必要となる。
上述した2とおりのアドレス方法を混在させて用いるこ
とができれば、このような場合にディレクトリの長さを
理想的な32バイトに調節することが可能である。すな
わち、ディレクトリの長さが32バイトを越えてしまう
場合には、ディレクトリ中の絶対アドレスの部分をペー
ジアドレスに変えればよい。
【0016】ここで、図5に示すように、ファイルF1
内にレコード1およびレコード2が記録されている場合
のアドレス方法を考えてみる。この例では、ファイルF
1は、EEPROM14内のアドレス「0000(16
進)」から始まるメモリ領域に定義されており、レコー
ド1の先頭アドレスは「0000(16進)」、レコー
ド2の先頭アドレスは「004F(16進)」である。
したがって、絶対アドレスによる指定を行えば、レコー
ド1,2の先頭アドレスを示すために、合計4バイトの
データが必要になる。ところが、レコード1は00ペー
ジの先頭から記録されているので、「ページアドレスに
より指定されたレコードは、そのページの先頭から記録
されている」という取決めをしておけば、「00(16
進)」というページアドレスによっても指定することが
可能である。これに対し、レコード2は02ページの途
中から記録されているので、このようなページアドレス
による指定を行うことはできない。そこで、レコード1
についてはページアドレスによる指定を行い、レコード
2については絶対アドレスによる指定を行うことにする
と、合計3バイトのデータですむ。
内にレコード1およびレコード2が記録されている場合
のアドレス方法を考えてみる。この例では、ファイルF
1は、EEPROM14内のアドレス「0000(16
進)」から始まるメモリ領域に定義されており、レコー
ド1の先頭アドレスは「0000(16進)」、レコー
ド2の先頭アドレスは「004F(16進)」である。
したがって、絶対アドレスによる指定を行えば、レコー
ド1,2の先頭アドレスを示すために、合計4バイトの
データが必要になる。ところが、レコード1は00ペー
ジの先頭から記録されているので、「ページアドレスに
より指定されたレコードは、そのページの先頭から記録
されている」という取決めをしておけば、「00(16
進)」というページアドレスによっても指定することが
可能である。これに対し、レコード2は02ページの途
中から記録されているので、このようなページアドレス
による指定を行うことはできない。そこで、レコード1
についてはページアドレスによる指定を行い、レコード
2については絶対アドレスによる指定を行うことにする
と、合計3バイトのデータですむ。
【0017】本発明の要点は、このように必要に応じ
て、2とおりのアドレス指定を同一ディレクトリ内で混
在させて用いるようにし、ディレクトリの長さを調節で
きるようにした点にある。前述のように、「ページアド
レスにより指定されたレコードは、そのページの先頭か
ら記録されている」という取決めをしておき、ページア
ドレスによる指定を受けたら、そのページアドレスから
ページの先頭の絶対アドレスを計算によって求めるよう
な演算処理を行う機能をROM12内のプログラムに設
けておけば、2とおりのアドレス指定が混在していても
何ら支障は生じない。ただ、ページアドレスによる指定
を行った場合には、上述のような絶対アドレスを求める
計算が必要になるので、ページアドレスによる指定が可
能なレコード(たとえば、図5のレコード1)であって
も、ディレクトリの全長に問題がない限りは、絶対アド
レスを用いるようにするのが好ましい。また、頻繁にア
クセスするようなレコードについても絶対アドレスを用
いるのが好ましい。
て、2とおりのアドレス指定を同一ディレクトリ内で混
在させて用いるようにし、ディレクトリの長さを調節で
きるようにした点にある。前述のように、「ページアド
レスにより指定されたレコードは、そのページの先頭か
ら記録されている」という取決めをしておき、ページア
ドレスによる指定を受けたら、そのページアドレスから
ページの先頭の絶対アドレスを計算によって求めるよう
な演算処理を行う機能をROM12内のプログラムに設
けておけば、2とおりのアドレス指定が混在していても
何ら支障は生じない。ただ、ページアドレスによる指定
を行った場合には、上述のような絶対アドレスを求める
計算が必要になるので、ページアドレスによる指定が可
能なレコード(たとえば、図5のレコード1)であって
も、ディレクトリの全長に問題がない限りは、絶対アド
レスを用いるようにするのが好ましい。また、頻繁にア
クセスするようなレコードについても絶対アドレスを用
いるのが好ましい。
【0018】以上、本発明を図示する実施例に基づいて
説明したが、本発明はこの実施例のみに限定されるもの
ではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。た
とえば、図3に示す例では、32バイト分の領域を1ペ
ージと定義しているが、16バイト分あるいは64バイ
ト分を1ページと定義することも可能であり、1ページ
の定義は任意に行うことができる。ただし、EEPRO
Mに対する書込単位(図4に示す書込レジスタ15のデ
ータ長)の整数倍を1ページとして定義するのが、書き
込み処理の効率を向上させる上で好ましい。
説明したが、本発明はこの実施例のみに限定されるもの
ではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。た
とえば、図3に示す例では、32バイト分の領域を1ペ
ージと定義しているが、16バイト分あるいは64バイ
ト分を1ページと定義することも可能であり、1ページ
の定義は任意に行うことができる。ただし、EEPRO
Mに対する書込単位(図4に示す書込レジスタ15のデ
ータ長)の整数倍を1ページとして定義するのが、書き
込み処理の効率を向上させる上で好ましい。
【0019】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によるICカード
によれば、ディレクトリにおいて各レコードのアドレス
を示すために、絶対アドレスとページアドレスとを混在
して用いるようにしたため、ディレクトリの長さを調節
することができるようになる。
によれば、ディレクトリにおいて各レコードのアドレス
を示すために、絶対アドレスとページアドレスとを混在
して用いるようにしたため、ディレクトリの長さを調節
することができるようになる。
【図1】一般的なICカードおよびリーダライタの構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図2】一般的なICカードにおけるファイルおよびデ
ィレクトリの記録構造の一例を示す図である。
ィレクトリの記録構造の一例を示す図である。
【図3】EEPROM14の全メモリ容量が8kバイト
である場合のアドレスを示すメモリマップである。
である場合のアドレスを示すメモリマップである。
【図4】一般的なICカードにおけるEEPROMへの
書込処理を説明するブロック図である。
書込処理を説明するブロック図である。
【図5】本発明に係るICカードにおける2とおりのア
ドレス指定を説明する図である。
ドレス指定を説明する図である。
【符号の説明】 10…ICカード 11…CPU 12…ROM 13…RAM 14…EEPROM 15…書込レジスタ 20…リーダライタ D1〜D3…ディレクトリ F1〜F3…ファイル
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくともRAM,ROM,EEPRO
Mの3種類のメモリと、このメモリをアクセスする機能
をもったCPUと、を内蔵し、前記EEPROM内に複
数のファイル記録領域を定義してデータをファイルごと
に分類してレコード単位で記録するようにし、各ファイ
ルをアクセスするために必要なアドレス情報をもったデ
ィレクトリを各ファイルごとに用意し、このディレクト
リを前記EEPROM内に記録するようにしたICカー
ドにおいて、前記ディレクトリ内のアドレス情報とし
て、前記EEPROMについてのメモリ空間の絶対的な
位置を示す絶対アドレスと、前記EEPROMについて
のメモリ空間を複数のページに分割したときのページ数
を示すページアドレスと、を混在させて用いるようにし
たことを特徴とするICカード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4339615A JPH06161856A (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | Icカード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4339615A JPH06161856A (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | Icカード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06161856A true JPH06161856A (ja) | 1994-06-10 |
Family
ID=18329172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4339615A Pending JPH06161856A (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | Icカード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06161856A (ja) |
-
1992
- 1992-11-26 JP JP4339615A patent/JPH06161856A/ja active Pending
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