JPH06161138A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH06161138A
JPH06161138A JP31826592A JP31826592A JPH06161138A JP H06161138 A JPH06161138 A JP H06161138A JP 31826592 A JP31826592 A JP 31826592A JP 31826592 A JP31826592 A JP 31826592A JP H06161138 A JPH06161138 A JP H06161138A
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JP
Japan
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surface layer
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group
general formula
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Application number
JP31826592A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Horiuchi
博視 堀内
Kazuyuki Mito
和行 水戸
Atsuro Saida
敦朗 齋田
Takayuki Ota
隆之 太田
Hiroaki Yamaoka
弘明 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 導電性支持体上の感光層の上に、表面層を有
する電子写真感光体において、表面層が特定の一般式
(I)で示されるマクロモノマーの繰り返し単位と特定
の一般式(II)で示されるマクロモノマーの繰り返し単
位の少なくとも一種及び特定の一般式(III )で示され
る4級アンモニウム塩、金属塩を含有するイオン性残基
を有する繰り返し単位を含む共重合体、並びにバインダ
ー樹脂を含有する電子写真感光体。 【効果】 電気特性が良好で耐久性の優れた感光体が得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真装置の感光体
に関するものである。詳しくは、耐久性にすぐれた電子
写真有機感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体には、セレン、セ
レン−テルル合金、セレン化ヒ素、硫化カドミウムなど
の無機系光導電物質が広く用いられてきた。近年有機系
の光導電物質を感光層に用いる研究が盛んになり、大量
生産に適していることや安全性の高いものが出来る可能
性を持つ事から、特に光を吸収して電荷キャリアーを発
生する機能と、発生した電荷キャリアーを移動させる機
能を分離した、電荷発生層および電荷輸送層からなる積
層型の感光体が考案され研究の主流となっている。積層
型感光体はそれぞれ効率の高い電荷発生作用及び電荷輸
送作用を有する有機化合物を組合せることによって高感
度な感光体が得られ実用化に至っている。このような積
層型電子写真感光体は電荷発生層の上に電荷輸送層を積
層していること、また電荷輸送層が通常正孔輸送機能し
か持たないため、負に帯電した場合にのみ感度を有し、
負帯電下で使用される。
【0003】一方、電子写真方法において、感光体の帯
電は通常コロナ放電によって行われるが、負のコロナ放
電は正のコロナ放電に比べワイヤー方向に均一な放電を
させることが難しく、従って帯電の均一性を得る事が難
しいこと、従来技術の中心であったセレン系の感光体が
正帯電であったことからこの系で使用されていた現像
剤、その他の周辺プロセスについても従来技術を利用し
たいため、正帯電の使用できる有機系感光体も検討され
ている。たとえば支持体上に電荷輸送層、電荷発生層を
この順に積層したいわゆる逆二層型の感光体、電荷輸送
媒体中に電荷発生物質の粒子を分散した分散型感光体が
提案され検討が行なわれている。逆二層、分散型感光体
では入射光は表面で吸収され、キャリアーの発生する領
域が表面付近となり正帯電で使用される。
【0004】この様にいくつかの構成の感光体が提案さ
れ、検討され、優れた帯電性、感度を有する有機系感光
体も開発されている。しかし耐久性において無機系の感
光体に劣っている。この耐久性を決める要因の一つとし
て物理的な特性が挙げられる。即ち、トナーによる現
像、紙との摩擦、クリーニング部材による摩擦等の実用
上の負荷によって摩耗や表面傷が生じやすい欠陥を有し
ている為、実用上限られた耐久性能にとどまっているの
が現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、感光体が繰り
返し使用される時に、上記に挙げた機械的ストレスから
感光体の表面を保護し、耐久性を向上させる為に表面層
を設けることが必要になる。この場合に、表面層の電気
抵抗が感光体の電気特性に重要な影響を及ぼす。即ち表
面層の電気抵抗が高すぎると、感光体の光感度が著しく
低下し、また感光体の繰返し使用時に帯電電位及び残留
電位の著しい増加を招く。逆に、表面層の電気抵抗が低
すぎると感光体の暗減衰が増加し帯電性が著しく低下す
る。従って、適度な電気抵抗をもつ表面層が設けられ、
良好な電気特性を持った有機感光体を製造し得る方法が
望まれてきた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討し
た結果、特定の材料を用いることにより適度な電気抵抗
の表面層が得られ、この表面層を設けることにより、電
気特性が良好で、耐久性の優れた有機感光体を見出して
本発明を完成させるに至った。即ち、本発明の要旨は、
導電性支持体上の感光層の上に表面層を有する電子写真
感光体において、該表面層が、前記請求項1記載の一般
式(I)と一般式(II)で示される繰り返し単位の少な
くとも一種及び前記請求項1記載の一般式(III )で示
される繰り返し単位を含む共重合体、並びにバインダー
樹脂を含有することを特徴とする電子写真感光体に存す
る。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
感光層は少なくとも、電荷発生物質、電荷輸送物質を含
有する。さらに電荷発生物質及び電荷輸送物質を含有す
る感光層の具体的な構成として、 導電性支持体上に電荷発生物質を主成分とする電荷発
生層、電荷輸送物質およびバインダー樹脂を主成分とし
た電荷輸送層をこの順に積層した積層構成。
【0008】導電性支持体上に電荷輸送物質及びバイ
ンダー樹脂を主成分とする電荷輸送層、電荷発生物質を
主成分とする電荷発生層をこの順に積層した逆二層構
成。 導電性支持体上に電荷輸送物質及びバインダー樹脂を
含有する層中に電荷発生物質を分散させた、分散型構
成。 のような構成が基本的な形の例として挙げられる。
【0009】これらの感光層及び表面層はロールコーテ
ィング、ディップコーティング、スプレーコーティング
等公知の方法によって導電性支持体上に形成される。導
電性支持体としては、種々の公知のものが使用できる。
例えば、アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレススチ
ール等の金属のドラム;金属箔をラミネート、金属或い
は導電性酸化物などを蒸着或いはスパッター、さらに金
属微粉末、カーボンブラック、ヨウ化銅、酸化スズ、酸
化チタン、酸化インジウム、アルミナなどの導電性物質
を必要に応じてバインダーと共に塗布するなどの導電化
処理を施したプラスチックフィルム、プラスチックドラ
ム、ガラスドラム、紙などが挙げられる。導電性支持体
と感光層の間には通常使用されるような公知のバリア層
或いは有機層が設けられていても良い。
【0010】バリア層としては、例えばアルミニウム陽
極酸化被膜、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム等
の無機層、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリル酸、セルロール類、ゼラチ
ン、デンプン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミド
等の有機層が使用される。本発明に使用される電荷発生
物質としては、無機、有機種々の電荷発生物質の粒子が
使用できる。例えば、無機系の電荷発生物質としては無
定形セレン、セレン−テルル合金、三方晶セレン、三セ
レン化ヒ素等のセレンを主成分とした各種合金材料;硫
化カドミウム、セレン化カドミウム等のII〜VI族化合物
半導体材料;無定形シリコン、水素化シリコン等公知の
材料が微粒子の状態で使用される。又、有機系の電荷発
生物質として公知のフタロシアニン顔料、ペリレン顔
料、多環キノン類、キナクリドン顔料、インジゴ顔料、
スクアリリウム塩、アゾ顔料などが使用できる。
【0011】なかでもフタロシアニン顔料、アゾ顔料が
より好ましい材料として使用できる。フタロシアニン顔
料として、中心金属成分としてCu,Fr,Mg,S
i,Ge,Sn,Pb,In,Ga,Al,Ti等の原
子を含有するフタロシアニン、金属の代りに水素原子が
2個付加した無金属フタロシアニンなどがあげられる。
フタロシアニン骨格は低級アルキル基、低級アルコキシ
基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子などが置換して
いてもよい。
【0012】上記アゾ顔料としては種々のものがあげら
れるが、ナフタリン環等の芳香族縮合環をカップラー成
分とするアゾ顔料が好ましく、より好ましい材料として
下記一般式で示されるカップラー成分を少なくとも1個
有するモノアゾ顔料、ビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料そ
の他ポリアゾ顔料があげられる。
【0013】
【化6】
【0014】但し、式中Aは芳香族炭化水素の2価基、
または窒素原子を環内に含む複素環の2価基を示す。電
荷発生物質は積層構造の場合には電荷発生層を構成する
主成分として使用され、例えば蒸着、スパッターの様な
方法で成膜した均一な層として用いられてもよく、また
微粒子の形でバインダー樹脂に分散された形で用いられ
てもよい。この場合バインダー樹脂としてはポリ酢酸ビ
ニル、ポリアクリル酸エステル、メタクリレート樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニル
ブチラール、ポリビニルホルマール等のポリビニルアセ
タール樹脂、フェノキシ樹脂、セルロースエステル、セ
ルロースエーテル、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂など各
種バインダー樹脂が使用できる。
【0015】電荷発生物質とバインダー樹脂との組成比
は、通常、重量比で100対10ないし5対100の範
囲が好ましく、また電荷発生層には例えば2,4,7−
トリニトロフルオレノン、テトラシアノキノジメタンな
どの電子受容性物質、カルバゾール、インドール、イミ
ダゾール、オキサゾール、ピラゾール、オキサジアゾー
ル、ピラゾリン、チアジアゾールなどの複素環化合物、
アニリン誘導体、ヒドラゾン化合物、芳香族アミン誘導
体、スチルベン誘導体、或いはこれらの化合物からなる
基を主鎖もしくは側鎖に有する重合体などの電子供与性
物質が混合されていても良い。これらの電子受容性物質
又は電子供与性物質と電荷発生物質の比率は重量比で5
0対1ないし1対100の範囲が好ましい電荷発生層の
膜厚は通常0.1〜10μmになるように形成する。
【0016】また前記のような分散型の感光層構成の場
合には電荷発生物質は微粒子の形で電荷輸送物質及びバ
インダー樹脂を有するマトリックス中に分散される。本
発明に使用される電荷輸送物質としては電子写真感光体
に用いられる種々の公知のものがあげられる。カルバゾ
ール、インドール、イミダゾール、チアゾール、オキサ
ジアゾール、ピラゾール、ピラゾリン等の複素環を有す
る化合物;フェニルアミン、ジフェニルアミン、トリフ
ェニルアミン等のアニリン誘導体;ヒドラゾン誘導体;
スチルベン誘導体;あるいはこれらの化合物からなる基
を主鎖あるいは側鎖に有する重合体等の電子供与性物質
があげられる。
【0017】特に好ましい物質として、ヒドラゾン誘導
体、アリニン誘導体、スチルベン誘導体が挙げられる。
電荷輸送物質とともに使用されるバインダー樹脂として
は種々の公知の樹脂が使用できる。ポリカーボネート樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂、アクリル
樹脂、メタクリレート樹脂、スチレン樹脂、シリコーン
樹脂などの熱可塑性樹脂や硬化性の樹脂が使用できる。
とくに摩耗、傷の発生の少ないポリカーボネート樹脂、
ポリアクリレート樹脂、ポリエステル樹脂が好ましい。
ポリカーボネート樹脂のビスフェノール成分としてはビ
スフェノールA、ビスフェノールC、ビスフェノールZ
等の公知の種々の成分が使用出来る。
【0018】電荷輸送物質とバインダー樹脂の配合比率
は、樹脂100重量部に対して例えば20〜200重量
部、好ましくは40〜150重量部の範囲で配合され
る。積層構造の場合電荷輸送層として上記の成分を主成
分として形成されるが電荷輸送層の膜厚としては通常5
〜50μm、好ましくは10〜40μmで使用される。
分散型の感光層の場合、上記のような配合比の電荷輸送
物質及びバインダー樹脂を主成分とするマトリックス中
に電荷発生物質が微粒子で分散されるがその粒子径は十
分小さいことが必要であり、好ましくは1μm以下、よ
り好ましくは0.5μm以下で使用される。感光層内に
分散される電荷発生物質の量は少なすぎると十分な感度
が得られず、多すぎると帯電性の低下、感度の低下など
の弊害があり、例えば、好ましくは0.5〜50重量%
の範囲で、より好ましくは1〜20重量%の範囲で使用
される。感光層の膜厚は通常5〜50μm、より好まし
くは10〜40μmで使用される。
【0019】更に本発明の感光層には成膜性、可とう
性、機械的強度等を向上させるための公知の可塑剤、残
留電位の蓄積を抑制するための添加剤、分散安定性向上
のための分散補助剤、塗布性を改善するためのレベリン
グ剤、例えばシリコーンオイル、その他の添加剤が添加
されていてもよい。本発明の感光層は常法に従って、電
荷発生物質及び/又は電荷輸送物質を適当な溶剤中に溶
解し、必要に応じバインダー樹脂増感染料、電子供与性
化合物、電子吸収性化合物あるいは可塑剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、レベリング剤などの添加剤を添加し
て得られる塗布液を導電性支持体上に塗布、乾燥し、通
常0.1μm〜50μm程度の膜厚の感光層を形成させ
ることにより製造することができる。電荷発生層と電荷
移動層の二層からなる感光層の場合は、電荷発生層の上
に前記塗布液を塗布するか、前記塗布液を塗布して得ら
れる電荷移動層の上に電荷発生層を形成させることによ
り、製造をすることができる。
【0020】これらの感光層上に表面層が設けられる。
本発明はこの表面層中に特定の共重合体を含むことを特
徴とする。本発明の表面層に含有される共重合体は、通
常下記一般式(IV)及び下記一般式(V)で表されるポ
リエステルマクロモノマーの少なくとも一種と下記一般
式(VI)で表せるビニル単量体の存在下通常ラジカル開
始剤により共重合させることによって得られる。
【0021】
【化7】
【0022】一般式(IV)で表わされるポリエステルマ
クロモノマーにつき詳述する。(IV)式中のR1 は、炭
素数1〜20のアルキル基またはアラルキル基である。
2は、2価の脂肪族炭化水素基であり、好ましくは分
岐、または直鎖の炭素数3〜8の脂肪族炭化水素基であ
る。具体的には、後述するラクトン化合物の開環重合に
よるポリエステルの脂肪族炭化水素基に相当し、好まし
くは、
【0023】
【化8】
【0024】または−CO−である。ここでR5 は炭素
数1〜20のあるキル基、水素原子またはハロゲン原子
を示し、aは1〜4の整数であってベンゼン環へのR5
の結合の数を表わしbは1〜10の整数である。R
4 は、水素原子またはメチル基であり、R3 が−CO−
NH−基を有する場合は、好ましくはメチル基である。
【0025】ポリエステル構造の重合度を表すnは、通
常2〜200であるが、電気抵抗の調節及び他の樹脂に
混合する際の親和性の点より好ましくは2〜100、さ
らに好ましくは2〜50である。上述のポリエステルマ
クロモノマーのうち好ましいものとしては例えば以下の
ものが挙げられる。
【0026】
【化9】
【0027】
【化10】
【0028】ポリエステルマクロモノマー(IV)の製造
は、以下の2工程よりなる。すなわち、第1の工程で、
1 −OH(R1 は、前記一般式(I)と同義)で示さ
れるアルコール化合物を開始剤として
【0029】
【化11】
【0030】(R2 は、前記一般式(I)と同義)で示
されるラクトン化合物を開環重合して、下記ポリエステ
ルアルコールを得る。
【0031】
【化12】
【0032】開始剤であるR1 −OHとして好ましく
は、メタノール、n−ブタノール、n−ヘキサノール、
n−オクタノール、2−エチルヘキサノール等が挙げら
れる。また、ラクトン化合物としては、炭素数3〜8の
ラクトンが好ましく、ε−カプロラクトン、β−メチル
−δ−バレロラクトン、β−エチル−δ−バレロラクト
ンが特に好ましい。
【0033】この反応は、通常触媒の存在下で行われる
が、触媒としては、ラクトンの開環重合に用いられる公
知の触媒、例えば硫酸、リン酸等の鉱酸、リチウム、ナ
トリウム、カリウム等のアルカリ金属、n−ブチルリチ
ウム等のアルキル金属化合物、チタンテトラブトキシド
のような金属アルコキシドなどを用いることができる。
【0034】この反応は、無溶媒でも行なえるが、場合
により溶媒を用いても良い。溶媒としては、トルエン、
キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、四塩化炭素な
どが使用できる。反応条件は、0℃から200℃の間の
温度で10分から30時間の反応時間で好適に行なえ
る。
【0035】ここで繰返し単位の数nは開始剤とラクト
ン化合物のモル比によってコントロールすることがで
き、2〜約200程度である。次に第2工程は、生成し
た前記ポリエステルアルコールと以下に示す一般式(VI
I )の化合物あるいは一般式(VIII)の化合物とを反応
させる工程よりなる。
【0036】
【化13】
【0037】ただし、R4 ,R5 ,a,bは前記一般式
(I)と同義である。)
【0038】
【化14】
【0039】(R4 は前記一般式(I)と同義であり、
Yはハロゲン原子あるいは炭素数1〜8のアルコキシ基
またはアシロキシ基である。)前記一般式(VII )の化
合物の具体例としては、たとえば
【0040】
【化15】
【0041】等を挙げることができ、また前記一般式
(VIII)の化合物の具体例としては、たとえば
【0042】
【化16】
【0043】等を挙げることができる。前記ポリエステ
ルアルコールと前記一般式(VII )の化合物との反応は
ウレタン結合生成反応であり、これらを等モル反応させ
ればよい。反応は無触媒でも進行するが、反応速度を速
めるため、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジ
オクトエート、ジブチルスズメルカプチドのようなスズ
触媒を用いてもよい。
【0044】また前記ポリエステルアルコールと前記一
般式(VIII)の化合物との反応は縮合反応あるいはエス
テル交感反応であり、やはりこれらを等モル反応させれ
ばよい。縮合反応を採用する場合ハロゲン化水素が副生
するため、3級アミンのような脱酸剤を用いてもよく、
不活性ガス気流下で行なってもよい。エステル交換反応
を採用する場合は塩酸や硫酸等の鉱酸、亜鉛、カルシウ
ム、マグネシウム等の金属塩、チタンテトラブトキシド
等の金属アルコキシドなど公知のエステル交換触媒を用
いてもよい。これらの反応は触媒を用いてもよい。溶媒
としてはトルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、テトラヒドロフラン、クロロホ
ルム、四塩化炭素などが使用できる。反応条件は0℃か
ら200℃の間の温度で30分から50時間の反応時間
で好適に行える。
【0045】一般式(V)で表わされるポリエステルマ
クロモノマーにつき詳述する。(V)式中のR6 は、2
価の脂肪族炭化水素基であり、好ましくは分岐、または
直鎖の炭素数3〜8の脂肪族炭化水素基である。具体的
には、後述するラクトン化合物の開環重合によるポリエ
ステルの脂肪族炭化水素基に相当し、好ましくは(IV)
式中のR1 において好ましい具体例として記載した基が
挙げられる。
【0046】R7 は水素原子またはメチル基であり、p
は1〜8の整数であり、好ましくは2〜4の整数であ
る。ポリエステル構造の重合度を表すmは、通常2〜2
00であるが、電気抵抗の調節及び他の樹脂に混合する
際の親和性の点より好ましくは2〜100、さらに好ま
しくは2〜50である。
【0047】上述のポリエステルマクロモノマーのうち
好ましいものとしては例えば以下のものが挙げられる。
【0048】
【化17】
【0049】ポリエステルマクロモノマー(V)の製造
は、通常、以下のように行なう。すなわち、
【0050】
【化18】
【0051】(R7 及びpは、前記一般式(II)と同
義)で示される化合物を開始剤として
【0052】
【化19】
【0053】(R6 は、前記一般式(II)と同義)で示
されるラクトン化合物を開環重合して、一般式(V)で
表わされたポリエステルマクロモノマーを得る。前記、
開始剤として好ましくは、ヒドロキシエチルアクリレー
ト、ヒドロキシメタクリレート、ヒドロキシプロピルメ
タクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート等が挙
げられる。また、ラクトン化合物としては、炭素数3〜
8のラクトンが好ましく、ε−カプロラクトン、β−メ
チル−δ−バレロラクトン、β−エチル−β−バレロラ
クトンが特に好ましい。
【0054】この反応は、通常触媒の存在下で行われる
が、触媒としては、ラクトンの開環重合に用いられる公
知の触媒、例えば硫酸、リン酸等の鉱酸、リチウム、ナ
トリウム、カリウム等のアルカリ金属、n−ブチルリチ
ウム等のアルキル金属化合物、チタンテトラブトキシド
のような金属アルコキシドなどを用いることができる。
【0055】この反応は、無溶媒でも行なえるが、場合
により溶媒を用いても良い。溶媒としては、トルエン、
キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、四塩化炭素な
どが使用できる。反応条件は、0℃から200℃の間の
温度で10分から30時間の反応時間で好適に行なえ
る。
【0056】次に一般式(VI)で表されるビニル単量体
について詳述する。一般式(VI)で表されるビニル単量
体は、従来公知のラジカル重合性モノマーである。式中
のR8 は、水素原子または、メチル基であり、Xは、ア
ニオン性ないしはカチオン性のイオン性の残基を有する
もの、ないしは重合後容易にイオン性基を導入できるも
のであればとくに制限はない。具体例を挙げれば、カチ
オン性基を有するモノマーとしては、ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジプロピルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、ジイソプロピルアミノ(メタ)アクリレー
ト、ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメ
チルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルア
ミノビニルサルファイド、ジエチルアミノエチルビニル
エーテル、ビニルベンジル−N,N′−ジメチルアミ
ン、ビニルピリジン、ビニルキノリン等の含窒素モノマ
ーの4級化物などである。この4級化は、公知の手法に
より、第3級アミノ基に、塩化水素、臭化水素、硫酸等
の無機酸やベンジルクロライド、ベンジルブロマイド、
メチルクロライド、メチルブロマイド等の4級化剤を作
用させて行うことができる。4級化の工程は、共重合の
前のモノマーの状態で、ないしは共重合後、いずれの段
階においておこなってもよい。
【0057】アニオン性基を有するモノマーとしては、
(メタ)アクリル酸、α−クロル(メタ)アクリル酸、
ビニルスルホン酸、スルホン化スチレン、2−アクリル
アミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スルホメチル
(メタ)アクリレート、2−スルホエチル(メタ)アク
リレート、3−スルホエチル(メタ)アクリレート、3
−スルホプロピル(メタ)アクリレート、アリルスルホ
ン酸、1−フェニルビニルスルホン酸、アシッドホスホ
オキシエチル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−
アミドホスホオキシプロピル(メタ)アクリレート、ア
シッドホスホオキシプロピル(メタ)アクリレート等の
カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基を有するビニ
ル系単量体あるいは、これらのアルカリ金属塩、アンモ
ニウム塩、ないしは、ジメチルアミン、トリエチルアミ
ン、トリエタノールアミン等の有機アミン塩、テトラブ
チルホスホニウム塩などが挙げられる。金属塩ないしは
有機塩を使用する場合は、相当するモノマーを直接重合
に用いても、また有機酸モノマーの段階で重合した後、
中和をおこなってもよい。
【0058】これらイオン性残基を有する単量体として
特に好ましいのは、ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレートの4
級アンモニウム塩および(メタ)アクリル酸の金属塩で
ある。ポリエステルマクロモノマー(IV)及び/又は
(V)とビニル系単量体との共重合は、通常のラジカル
重合法で容易に行うことができる。すなわち、ポリエス
テルマクロモノマー(IV)あるいは(V)とビニル系単
量体(VI)とに、アゾ化合物ないしは過酸化物等のラジ
カル重合開始剤を通常、0.1〜10重量%添加し、0
℃〜200℃の温度で1時間〜24時間重合することで
好適に行うことができる。なおここで、重合度を調節す
るために、アルキルメルカプタン等の連鎖移動剤を添加
してもよい。重合法としては、ラジカル重合で通常採用
され、塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等のい
ずれを用いてもよい。
【0059】ポリエステルマクロモノマー(IV)及び
(V)の合計とビニル系単量体(VI)との比率は、通
常、重量比で10対90ないしは90対10、好ましく
は、20対80ないし80対20の範囲である。ビニル
系単量体(VI)の比率が、小さくなりすぎると、帯電防
止性が発現しにくくなり、また、ポリエステルマクロモ
ノマー(IV)及び(V)の合計の比率が小さくなりすぎ
ると、他の樹脂に混合する際の親和性が悪くなるため好
ましくない。
【0060】ポリエステルマクロモノマー(IV)及び/
又は(V)とビニル単量体(VI)との共重合において
は、更に別のラジカル重合性のビニル単量体を存在させ
共重合することもできる。該ラジカル重合性のビニル単
量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、メチル
メタクリレート、メチルアクリレート、ブチルメタクリ
レート、ブチルアクリレート、酢酸ビニル、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、塩化ビニル等が挙げられ
る。この場合上述したのと同様の通常のラジカル重合法
で容易に行うことができる。
【0061】この場合、ポリエステルマクロモノマー
(IV)と(V)の合計とビニル単量体(VI)と別のラジ
カル重合性のビニル単量体の合計との比率は、通常、重
量比で10〜90対90〜10対0〜80で良いが電気
抵抗の調節及び他の樹脂に混合する際の親和性の点より
20〜80対80〜20対0〜60の範囲がより好まし
い。
【0062】本発明で用いる共重合体をメチルエチルケ
トン/メタノール(7/3)混合溶媒中に0.5g/d
lとなるよう溶解し、25℃で測定した極限粘度ηin
hは、通常0.02以上、より好ましくは0.05以上
である。ηinhが低すぎる場合は、高分子量化したこ
とによる利点が失われ、基材からブリードアウトしやす
くなる。本発明で用いる共重合体は、各種バインダー樹
脂に混合することにより、樹脂の電気抵抗値を下げ、表
面層として優れた特性を発揮する。ここで重要なのは、
表面層の電気抵抗が感光体の電気特性に大きな影響を及
ぼすことである。即ち、
【0063】1.表面層の電気抵抗が高すぎると、感光
体の光感度が著しく低下し、且つ残留電位が上昇し、画
像濃度及びカブリの異常を引き起こす。また感光体の繰
り返し使用時に帯電電位及び残留電位の著しい増加を招
き、画像異常を引き起こす。 2.表面層の電気抵抗が低すぎると、感光体の暗減衰が
増加し帯電性が著しく低下し、甚だしい場合はコロナ帯
電が不可能になる。
【0064】従って、良好な電気特性を持つ感光体とす
るには表面層の電気抵抗として、好ましくは体積抵抗率
が108 〜1016Ωcm、さらに好ましくは体積抵抗率
が1010〜1014Ωcmの範囲から選ばれる。この場合
本発明の共重合体とバインダー樹脂との組成比は、通
常、重量比で1対10000ないし、100対50の範
囲が好ましい。
【0065】以下に述べるような熱可塑性ないしは熱硬
化性のバインダー樹脂100重量部に本発明の共重合体
を0.1〜200重量部混合した樹脂組成物を溶液とし
て塗布すれば、両者が均一に相溶ないしは、分散した塗
膜が得られ、表面層としての強度、密着性に秀れたもの
を得ることができる。ここで使用しうる熱可塑性バイン
ダー樹脂としては、溶剤に可溶であれば、特に制限はな
く、塗布する感光層の種類に応じて適宜選択すればよ
い。たとえば、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリアクリル酸エステル、ポリウレタンなどが挙
げられる。これらの樹脂と本発明の共重合体を両者の共
通の溶剤に溶解し、感光層に塗布、乾燥させることによ
り、容易に表面層を形成させることができる。
【0066】また、塗膜により高い強度、耐薬品性など
が要求される場合は、バインダー樹脂として熱硬化性樹
脂を使用しうる。すなわち、ウレタン工業で一般に使用
されるポリオール類に本発明の共重合体を混合し、さら
にイソシアナート化合物を含む硬化剤と混合させた後、
感光層材に塗布し、硬化、乾燥すれば、より耐摩耗性に
優れた耐久性の高い塗膜を形成させることができる。こ
の際、ウレタン工業で一般に使用される溶剤、及び硬化
触媒等の添加剤を使用してもよい。
【0067】さらに、速乾性で硬度の高い表面層が要求
される場合などは、バインダー樹脂として紫外線硬化性
樹脂を用いるのが効果的である。すなわち、公知の紫外
線硬化性バインダー樹脂100重量部に対し本発明で用
いる前記共重合体を0.1〜200重量部配合し、感光
層に塗布後、常法に従って紫外線で硬化させることによ
り、短時間で表面性のよい塗膜を得ることができる。こ
こで使用しうる紫外線硬化性樹脂としては特に制限はな
く、ブチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアク
リレート、ビニルピロリドンなどの単官能モノマー、ポ
リウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレートな
どの多官能オリゴマー等を、常法に従って適宜混合して
使用すればよい。
【0068】バインダー樹脂と溶剤の組成比は、通常、
重量比で1対1000ないし100対10の範囲が好ま
しい。また表面層には例えば2,4,7−トリニトロフ
ルオレノン、テトラシアノキノジメタンなどの電子受容
性物質、カルバゾール、インドール、イミダゾール、オ
キサゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、ピラゾリ
ン、チアジアゾールなどの複素環化合物、アニリン誘導
体、ヒドラゾン化合物、芳香族アミン誘導体、スチルベ
ン誘導体、或いはこれらの化合物からなる基を主鎖もし
くは側鎖に有する重合体などの電子供与性物質が混合さ
れていても良い。
【0069】また、アルミナ、チタニア、シリカ等の無
機粒子、銅、鉄、アルミニウム等の金属粒子及びそれら
の酸化物粒子、カーボンを主成分とする繊維或いは粒
子、リチウム塩、4級アンモニウム塩化合物等のイオン
導電性物質、セレンを主成分とした合金の粒子、硫化カ
ドミウム等のII−VI族化合物半導体の粒子、無定形水素
化シリコンの粒子、及びその他の導電性或いは半導電性
粒子等が混合されていても良い。
【0070】また、フタロシアニン、ペリレン、多環キ
ノン類、キナクリドン、インジゴ、スクアリリウム塩、
アゾ等の各種顔料が混合されていても良い。また必要に
応じて、酸化防止剤、増感剤等の各種添加剤、成膜性、
可撓性、機械的強度を改良するための公知の可塑剤、残
留電位を抑制するための添加剤、分散安定性向上のため
の分散補助剤、塗布性を改善するためのレベリング剤、
界面活性剤、例えば、シリコーンオイル、フッ素系オイ
ルその他の添加剤を含んでいても良い。表面層の膜厚は
通常0.1〜10μmで使用されることが好ましい。
【0071】感光層及び表面層の塗布液調製用の溶剤と
しては例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素類;アセトン、メチルエチルケトン、ジエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、
シクロペンタノン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチ
ル、プロピオン酸メチル等のエステル類;メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール
類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシメタ
ン、ジメトキシエタン、ジグライム等のエーテル類;四
塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタ
ン、トリクロロエチレン、クロルベンゼン等のハロゲン
化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド等のアミド類;ジメチルスルホ
キシド;4−メトキシ−4−メチルペンタノン−2、並
びに、分子内に水酸基及びO,N,F原子のいずれかを
含む官能基を有するアルカノール;例えば、2−メトキ
シエタノール、2−エトキシエタノール、2−ブトキシ
エタノール、テトラヒドロルフリルアルコール等のエチ
レングリコールモノアルキルエーテル類、酢酸2−ヒド
ロキシエチル、プロピオン酸2−ヒドロキシエチル、ヒ
ドロキシ酢酸メチル、乳酸メチル乳酸エチル等のエステ
ル類、ジアセトンアルコール、3−ヒドロキシ−3−メ
チル−2−ブタノン等のケトンアルコール、ジメチルア
ミノエタノール、ジエチルアミノエタノール、CF3
2 CH2 OH、F(CF2 4 CH 2 CH2 OH、H
(CF2 4 CH2 OH、H(CF2 2 CH2 OH、
F(CF2 5 CH2 OH、F(CF2 3 CH2
H、F(CF2 4 CH2 OH、乳酸メトキシエチル、
乳酸トリフルオロメトキシエチル、H(CF2 4 CH
2OCH2 CH2 OH等が挙げられる。上記したこれら
の溶剤は単独あるいは混合して使用することができる。
【0072】
【発明の効果】導電性支持体上に感光層を設け、更に表
面層を設けた感光体を塗布製作する時、表面層の電気抵
抗が不適切だと良好な電気特性を持った感光体が得られ
ない。本発明では表面層に特定の材料を用いる事によ
り、適度な電気抵抗の表面層が得られ、電気特性が良好
で耐久性の優れた有機感光体を提供出来る。
【0073】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例
に限定されるものではない。 参考例A ポリエステルアルコールの合成 撹拌翼、滴下ロート及びガス導入口を備えたフラスコを
乾燥窒素で十分置換した後、2−エチルヘキサノール
5.7gと金属ナトリウム0.1gを仕込、撹拌して金
属ナトリウムを溶解させた。次にこのフラスコ40℃の
オイルバスに浸漬し、撹拌しながらβ−メチル−δ−バ
レロラクトン50gを滴下ロートより滴下した。1時間
後、撹拌を停止し、フラスコの内容物を取り出し、精製
したクロロホルム500mlに溶解した。この溶液を5
00mlの脱イオン水中に投入し、洗浄を行い、クロロ
ホルム層を分液した。この洗浄をもう一度繰り返した
後、クロロホルム溶液から減圧下溶媒を留去し、無色透
明のポリエステルアルコールを得た。この物の水酸基価
は、58.6KOHmg/g、酸価は、0.03KOH
mg/gであった。
【0074】参考例B ポリエステルマクロモノマーの
合成
【表1】撹拌翼、還流冷却器を備えた反応器に (A)で合成したポリエステルアルコール 20.00g m−イソプロペニル−α,α′−ジメチルベンジルイソシアナート 4.25g ジブチルスズジオクトエート(1%トルエン溶液) 0.12g を仕込、80℃に加温して、9時間反応を行った。生成
物のIRスペクトルとH−NMRを測定し、以下のよう
な構造のポリエステルマクロモノマーが得られたことを
確認した。
【0075】
【化20】
【0076】参考例C ポリエステルアルコールの合成 β−メチル−δ−バレロラクトンをε−カプロラクトン
とする以外、参考例Aと同様の方法で、ポリエステルア
ルコールを得た。この物の水酸基価は、56.78KO
Hmg/g、酸価は、0.50KOHmg/gであっ
た。
【0077】参考例D ポリエステルマクロモノマーの
合成 (C)で合成したポリエステルアルコールを使用し、m
−イソプロペニル−α−α′−ジメチルベンジルイソシ
アナートの仕込み量を4.11gとする以外、参考例B
と全く同様にして、カプロラクトンをベースとするマク
ロモノマーを合成した。
【0078】参考例E ポリエステルマクロモノマーの
合成 撹拌翼、還流冷却器を備えた反応器にε−カプロラクト
ン22.8gを加え140℃に加熱した。これに2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート26gとオクチル酸スズ
0.03gとハイドロキノンモノメチルエーテル0.0
2gを10分で加え、140℃で6時間加熱反応した。
この物の水酸基価は55.4KOHmg/g、酸価は
0.07KOHmg/gであった。生成物のIRスペク
トルとH−NMRを測定し、以下のような構造のポリエ
ステルマクロモノマーが得られたことを確認した。
【0079】
【化21】
【0080】参考例F ポリエステルマクロモノマーの
合成 撹拌翼、滴下ロート及びガス導入口を備えたフラスコを
乾燥窒素で十分置換した後、2−ヒドロキシルメタクリ
レート13gと金属ナトリウム0.4gを仕込み、撹拌
して金属ナトリウムを溶解させた。次にこのフラスコを
40℃のオイルバスに浸漬し、撹拌しながらβ−メチル
−δ−バレロラクトン100gを滴下ロートより滴下し
た。1時間後、撹拌を停止し、フラスコの内容物を取り
出し、クロロホルム500mlに溶解した。この溶液を
500mlの脱イオン水中に投入し、洗浄を行い、クロ
ロホルム層を分液した。この洗浄をもう一度繰り返した
後、クロロホルム溶液から減圧下に溶媒を留去し、無色
透明のポリエステルマクロモノマーを得た。このものの
水酸基価は58.1KOHmg/g、酸価は0.04K
OHmg/gであった。生成物のIRスペクトルとH−
NMRを測定し、以下のようなマクロモノマーが得られ
たことを確認した。
【0081】
【化22】
【0082】実施例1 アルミニウム押出し管を、しごき加工により、肉厚0.
75mm、外径30mm、長さ246mmのアルミニウ
ムシリンダーを作製した。このアルミニウムシリンダー
に平均膜厚10μmの陽極酸化被膜を形成した後、封孔
処理を行い水洗し乾燥した。次にこのアルミニウムシリ
ンダーを、次式(1)に示すヒドラゾン化合物70重量
部、次式(2)に示すシアノ化合物1.5重量部
【0083】
【化23】
【0084】およびポリカーボネート樹脂(三菱化成
(株)製ノバレックス7030A)100重量部を、
1,4−ジオキサン1000重量部に溶解させた液に浸
漬塗布し、乾燥後の膜厚が17μmとなるように電荷輸
送層を設けた。一方、X線回折スペクトルにおいて2
7.3°(±0.2°)に主たるピークを有するオキシ
チタニウムフタロシアニン10重量部にn−プロパノー
ル200重量部を加え、氷水冷により液温を5℃以下に
冷却してサンドグラインドミルで10時間粉砕、微粒化
分散処理を行った。次にポリビニルブチラール(電気化
学工業(株)製、商品名デンカブチラール#−600
0)を5重量部含む10%n−プロパノール溶液と混合
し塗布液を作製した。
【0085】次に、この分散液に先に作製した電荷輸送
層を塗布したアルミニウムシリンダーを浸漬塗布し、乾
燥後の膜厚が0.2μmとなるように電荷発生層を設け
た。
【表2】次に、撹拌翼、還流冷却器、ガス導入口を備え
たフラスコに 参考例(B)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.0重量部 メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド 10.0重量部 アゾビスイソブチロニトリル 0.2重量部 n−ドデシルメルカプタン 0.4重量部 及びイソプロピルアルコール40重量部を仕込み、窒素
気流下で、70℃で7時間、さらに95℃で2時間重合
した。重合後、イソプロピルアルコールを留去し、減圧
乾燥した。ここで得られた共重合体のηinhは、0.
15dl/gであった。
【0086】この共重合体0.3重量部とポリビニルブ
チラール4.8重量部を乳酸を乳酸メチル溶剤500重
量部に撹拌混合して表面層塗布液を調整した。この塗布
液をアルミニウム蒸着フィルム上にキャストし、125
℃で20分間乾燥し、厚さ7μのブレンドフィルムを得
た。このフィルムの体積抵抗率は7×1013Ωcmであ
った。
【0087】更にこの表面層塗布液に、先に作製した電
荷輸送層と電荷発生層を塗布したアルミニウムシリンダ
ーを浸漬塗布し、乾燥後の膜厚が0.4μmとなる様に
表面層をもうけた。この様にして作製した感光体を感光
体特性測定機に装着して、初期700Vに帯電させて、
780nmの露光を与えた時の半減露光量感度と残留電
位を測定した。この結果を以後の実施例の値と共に表1
に示す。感度及び残留電位共に、良好であった。この感
光体を、正帯電用に改造した市販のレーザープリンター
PC−406LM(日本電気(株)製)に取り付け評価
した結果、良好な画像が得られた。
【0088】実施例2
【表3】実施例1で用いたフラスコに 参考例(D)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.0重量部 メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド 10.0重量部 アゾビスイソブチロニトリル 0.2重量部 及びイソプロピルアルコール25重量部を仕込み、窒素
気流下で、70℃で7時間、さらに95℃で2時間重合
した。重合後、イソプロピルアルコールを留去し、減圧
乾燥した。ηinhは、0.15dl/gであった。
【0089】次に実施例1と同様にしてポリビニルブラ
チールのブレンドフィルムを作製した。得られたフィル
ムの体積抵抗率は8×1013Ωcmであった。更に実施
例1と同様に、この表面層塗布液に、先に作製した電荷
輸送層と電荷発生層を塗布したアルミニウムシリンダー
を浸漬塗布し、乾燥後の膜厚が0.4μmとなる様に表
面層をもうけた。
【0090】この様にして作製した感光体を感光体特性
測定機に装着して、初期700Vに帯電させて、780
nmの露光を与えた時の半減露光量感度と残留電位を測
定した。感度及び残留電位共に、良好であった。この感
光体を、実施例1に用いたレーザープリンターに取り付
け評価した結果、良好な画像が得られた。
【0091】実施例3
【表4】実施例1で用いたフラスコに 参考例(B)で合成したポリエステルマクロモノマー 40.0重量部 メタクリル酸 17.0重量部 アゾビスイソブチロニトリル 0.6重量部 及びイソプロピルアルコール85重量部を仕込み、窒素
気流下で、70℃で8時間重合した。重合後、イソプロ
ピルアルコールを留去し、減圧乾燥した。ηinhは、
0.11dl/gであった。
【0092】この生成物20重量部のメチルエチルケト
ン/メタノール7/3混合溶媒200重量部に溶解し、
KOHの5%メタノール溶液41.6g重量部を添加し
て、室温で1時間撹拌した。反応後、溶媒を減圧で留去
し、22重量部の生成物を得た。次に実施例1と同様に
してポリビニルブラチールのブレンドフィルムを作製し
た。得られたフィルムの体積抵抗率は2×1014Ωcm
であった。更に実施例1と同様に、この表面層塗布液
に、先に作製した電荷輸送層と電荷発生層を塗布したア
ルミニウムシリンダーを浸漬塗布し、乾燥後の膜厚が
0.4μmとなる様に表面層をもうけた。
【0093】この様にして作製した感光体を感光体特性
測定機に装着して、初期700Vに帯電させて、780
nmの露光を与えた時の半減露光量感度と残留電位を測
定した。感度及び残留電位共に、良好であった。この感
光体を、実施例1に用いたレーザープリンターに取り付
け評価した結果、良好な画像が得られた。
【0094】実施例4 実施例1で合成した共重合体0.3重量部とエポキシ樹
脂(東都化成製YD−014)4.8重量部を乳酸メチ
ル溶剤500重量部に撹拌混合して表面層塗布液を調整
した。次に実施例1と同様にしてエポキシ樹脂のブレン
ドフィルムを作製した。得られたフィルムの体積抵抗率
は5×1014Ωcmであった。更に実施例1と同様に、
この表面層塗布液に、先に作製した電荷輸送層と電荷発
生層を塗布したアルミニウムシリンダーを浸漬塗布し、
乾燥後の膜厚が0.4μmとなる様に表面層をもうけ
た。
【0095】この様にして作製した感光体を感光体特性
測定機に装着して、初期700Vに帯電させて、780
nmの露光を与えた時の半減露光量感度と残留電位を測
定した。感度及び残留電位共に、良好であった。この感
光体を、実施例1に用いたレーザープリンターに取り付
け評価した結果、良好な画像が得られた。
【0096】実施例5 実施例1で合成した共重合体のメチルエチルケトン/メ
タノール(7/3)溶液(樹脂固形分10wt%)0.
5重量部とウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂P
R−202(50%メチルエチルケトン溶液、三菱化成
社製)4.5重量部を混合し、樹脂固形分23wt%の
表面層塗布液を得た。この溶液をアルミニウム蒸着フィ
ルム上にキャストし120W/cmの紫外線ランプを1
2秒間照射して硬化させて7μmのブレンドフィルムを
作製した。得られたフィルムの体積抵抗率は5×1012
Ωcmであった。更に実施例1と同様に、この表面層塗
布液に、先に作製した電荷輸送層と電荷発生層を塗布し
たアルミニウムシリンダーを浸漬塗布し、引き上げた後
に紫外線で硬化した以外は同様にして表面層をもうけ
た。
【0097】この様にして作製した感光体を感光体特性
測定機に装着して、初期700Vに帯電させて、780
nmの露光を与えた時の半減露光量感度と残留電位を測
定した。感度及び残留電位共に、良好であった。この感
光体を、実施例1に用いたレーザープリンターに取り付
け評価した結果、良好な画像が得られた。
【0098】実施例6〜9 表面層塗布液の溶剤の乳酸メチルの代りに、それぞれ、
H(CF2 4 CH2OH、H(CF2 2 CH2
H、2−メトキシエタノール、及び3−ヒドロキシ−3
−メチル−2−ブタノンを用いた以外は全て実施例1と
同様にして感光体を作製し、同様に評価した結果、それ
ぞれ、良好な画像が得られた。
【0099】実施例10 表面層塗布液のポリビニルブチラールの代りとして、ポ
リエステル樹脂(東洋紡(株)製バイロン200)を使
用し、溶剤の乳酸メチルの代りにH(CF2 4 CH2
OHを用いた以外は全て実施例1と同様にして感光体を
作製し、同様に評価した結果、良好な画像が得られた。
【0100】実施例11 実施例1で用いたオキシチタニウムフタロシアニンの替
りに、式(3)に示すアゾ化合物10重量部と、式
(1)に示すヒドラゾン化合物10重量部を使用し、実
施例1と同様に微粒化分散処理を行い、実施例1と同様
に感光体を作製し、その感光体特性を白色光の露光で評
価した結果、白色光感度、残留電位共に良好であった。
そして実施例1と同様に画像評価した結果、良好な画像
が得られた。
【0101】
【化24】
【0102】実施例12 実施例1で用いたオキシチタニウムフタロシアニンの替
りに、式(4)に示すアゾ化合物10重量部と、式
(1)に示すヒドラゾン化合物10重量部を使用し、実
施例1と同様に微粒化分散処理を行い、実施例1と同様
に感光体を作製し、その感光体特性を白色光の露光で評
価した結果、白色光感度、残留電位共に良好であった。
そして実施例1と同様に画像評価した結果、良好な画像
が得られた。
【0103】
【化25】
【0104】実施例13 実施例1でアルミニウムシリンダー上に、電荷発生層、
電荷輸送層、表面層の順に設けた以外は実施例1と同様
にして感光体を作製し、この様に作製した感光体を感光
体特性測定機に装着して、初期−700Vに帯電させ
て、780nmの露光を与えた時の半減露光量感度と残
留電位を測定した結果、感度及び残留電位共に、良好で
あった。この感光体を、負帯電用に改造した市販のレー
ザープリンターPC−406LM(日本電気(株)製)
に取り付け評価した結果、良好な画像が得られた。
【0105】実施例14
【表5】撹拌翼、還流冷却器、ガス導入口を備えたフラ
スコに 参考例(E)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.0重量部 メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド 10.0重量部 アゾビスイソブチロニトリル 0.2重量部 n−ドデシルメルカプタン 0.4重量部 及びイソプロピルアルコール40重量部を仕込み、窒素
気流下で、70℃で7時間、さらに95℃で2時間重合
した。重合後、イソプロピルアルコールを留去し、減圧
乾燥した。ここで得られた共重合体のηinhは、0.
21dl/gであった。
【0106】次に実施例1と同様にしてポリビニルブラ
チールのブレンドフィルムを作製した。得られたフィル
ムの体積抵抗率は7×1013Ωcmであった。更に実施
例1と同様に、この表面層塗布液に、先に作製した電荷
輸送層と電荷発生層を塗布したアルミニウムシリンダー
を浸漬塗布し、乾燥後の膜厚が0.4μmとなる様に表
面層をもうけた。
【0107】この様にして作製した感光体を感光体特性
測定機に装着して、初期700Vに帯電させて、780
nmの露光を与えた時の半減露光量感度と残留電位を測
定した。感度及び残留電位共に、良好であった。この感
光体を、正帯電用に改造し、実施例1に用いたレーザー
プリンターに取り付け評価した結果、良好な画像が得ら
れた。
【0108】実施例15
【表6】実施例1で用いたフラスコに 参考例(F)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.0重量部 メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド 10.0重量部 アゾビスイソブチロニトリル 0.2重量部 及びイソプロピルアルコール25重量部を仕込み、窒素
気流下で、70℃で7時間、さらに95℃で2時間重合
した。重合後、イソプロピルアルコールを留去し、減圧
乾燥した。ηinhは、0.17dl/gであった。
【0109】次に実施例1と同様にしてポリビニルブラ
チールのブレンドフィルムを作製した。得られたフィル
ムの体積抵抗率は3×1013Ωcmであった。更に実施
例1と同様に、この表面層塗布液に、先に作製した電荷
輸送層と電荷発生層を塗布したアルミニウムシリンダー
を浸漬塗布し、乾燥後の膜厚が0.4μmとなる様に表
面層をもうけた。
【0110】この様にして作製した感光体を感光体特性
測定機に装着して、初期700Vに帯電させて、780
nmの露光を与えた時の半減露光量感度と残留電位を測
定した。感度及び残留電位共に、良好であった。この感
光体を、実施例1に用いたレーザープリンターに取り付
け評価した結果、良好な画像が得られた。
【0111】実施例16
【表7】実施例1で用いたフラスコに 参考例(E)で合成したポリエステルマクロモノマー 40.0重量部 メタクリル酸 17.0重量部 アゾビスイソブチロニトリル 0.6重量部 及びイソプロピルアルコール85重量部を仕込み、窒素
気流下で、70℃で8時間重合した。重合後、イソプロ
ピルアルコールを留去し、減圧乾燥した。ηinhは、
0.18dl/gであった。
【0112】この生成物20重量部をメチルエチルケト
ン/メタノール7/3混合溶媒200重量部に溶解し、
KOHの5%メタノール溶液41.6g重量部を添加し
て、室温で1時間撹拌した。反応後、溶媒を減圧で留去
し、22重量部の生成物を得た。次に実施例1と同様に
してポリビニルブラチールのブレンドフィルムを作製し
た。得られたフィルムの体積抵抗率は2×1014Ωcm
であった。更に実施例1と同様に、この表面層塗布液
に、先に作製した電荷輸送層と電荷発生層を塗布したア
ルミニウムシリンダーを浸漬塗布し、乾燥後の膜厚が
0.4μmとなる様に表面層をもうけた。
【0113】この様にして作製した感光体を感光体特性
測定機に装着して、初期700Vに帯電させて、780
nmの露光を与えた時の半減露光量感度と残留電位を測
定した。感度及び残留電位共に、良好であった。この感
光体を、実施例1に用いたレーザープリンターに取り付
け評価した結果、良好な画像が得られた。
【0114】比較例1〜12 表面層塗布液を、本発明の共重合体無しで調整した以外
は全て実施例1〜12と同様にしてそれぞれ感光体を作
製し、同様に評価した結果、いずれのものも感度が極端
に低く、また残留電位が非常に高く、良好な画像を得ら
れなかった。
【0115】
【表8】 表1 実施例 暗電位 感 度 残留電位 画像評価 1 700V 0.39μJ/cm2 185V 良好 2 700V 0.41μJ/cm2 190V 良好 3 700V 0.40μJ/cm2 195V 良好 4 700V 0.38μJ/cm2 160V 良好 5 700V 0.48μJ/cm2 230V 良好 6 700V 0.43μJ/cm2 210V 良好 7 700V 0.42μJ/cm2 190V 良好 8 700V 0.48μJ/cm2 220V 良好 9 700V 0.47μJ/cm2 210V 良好 10 700V 0.40μJ/cm2 215V 良好 11 700V 2.5 lux・sec 160V 良好 12 700V 1.8 lux・sec 170V 良好 13 −700V 0.40μJ/cm2 180V 良好 14 700V 0.40μJ/cm2 190V 良好 15 700V 0.39μJ/cm2 180V 良好 16 700V 0.41μJ/cm2 195V 良好
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 隆之 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 山岡 弘明 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上の感光層の上に表面層を
    有する電子写真感光体において、該表面層が、下記一般
    式(I)で示される繰り返し単位と下記一般式(II)で
    示される繰り返し単位の少くとも一種及び下記一般式
    (III )で示される繰り返し単位を含む共重合体、並び
    にバインダー樹脂を含有することを特徴とする電子写真
    感光体。 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜20のアルキル基またはアラ
    ルキル基、R2 は2価の脂肪族炭化水素基、R3 は、 【化2】 または−CO−であって、R5 は炭素数1〜20のアル
    キル基、水素原子またはハロゲン原子を示し、aは1〜
    4の整数、bは1〜10の整数であり、R3 中の 【化3】 −O−と隣接してウレタン結合を形成しており、R4
    水素原子またはメチル基、nは2〜200の整数であ
    る。) 【化4】 (式中、R6 は2価の脂肪族炭化水素基、R7 は水素原
    子またはメチル基、mは2〜200の整数、pは1〜8
    の整数である。) 【化5】 (式中、R8 は水素原子またはメチル基であり、Xは4
    級アンモニウム塩又は金属塩を含有するイオン性残基で
    ある。)
  2. 【請求項2】 前記共重合体における一般式(I)で示
    される繰り返し単位と一般式(II)で示される繰り返し
    単位の合計と一般式(III )で示される繰り返し単位と
    の比率が、重量比で10対90ないし90対10の範囲
    にあることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光
    体。
  3. 【請求項3】 前記共重合体の極限粘度ηinhが0.
    02以上であることを特徴とする請求項1に記載の電子
    写真感光体。
  4. 【請求項4】 表面層が熱可塑性バインダー樹脂100
    重量部に対して0.1〜200重量部の該共重合体を含
    有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光
    体。
  5. 【請求項5】 表面層がウレタン硬化型バインダー樹脂
    100重量部に対し、0.1〜200重量部の該共重合
    体を含有することを特徴とする請求項1に記載の電子写
    真感光体。
  6. 【請求項6】 表面層が紫外線硬化性バインダー樹脂1
    00重量部に対して0.1〜200重量部の該共重合体
    を含有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真
    感光体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6936388B2 (en) * 2001-03-23 2005-08-30 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoreceptor, and image forming method, image forming apparatus, and image forming apparatus processing unit using same
JP2010528146A (ja) * 2007-05-25 2010-08-19 ルブリゾル リミテッド グラフトコポリマーおよびその組成物

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US7160658B2 (en) 2001-03-23 2007-01-09 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoreceptor, and image forming method, image forming apparatus, and image forming apparatus processing unit using same
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