JPH06161049A - 印画紙用マガジン - Google Patents

印画紙用マガジン

Info

Publication number
JPH06161049A
JPH06161049A JP31025592A JP31025592A JPH06161049A JP H06161049 A JPH06161049 A JP H06161049A JP 31025592 A JP31025592 A JP 31025592A JP 31025592 A JP31025592 A JP 31025592A JP H06161049 A JPH06161049 A JP H06161049A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reel
bush
core
magazine
photographic paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31025592A
Other languages
English (en)
Inventor
Ken Kawada
研 河田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP31025592A priority Critical patent/JPH06161049A/ja
Publication of JPH06161049A publication Critical patent/JPH06161049A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Projection-Type Copiers In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印画紙が巻き付けられた巻心の内径寸法が多
種類存在してもリールから巻心へ駆動力を確実に伝達す
る。 【構成】 印画紙30が巻き付けられる巻心90の内周
面側に、この内周面と外周面が緊密に嵌合し且つ合成樹
脂等の弾性材料により形成された円管状のブッシュ92
が挿入される。この状態で巻心90をリール56に装着
する。この結果、ブッシュ92の内周面にリール56の
ロックレバー114が圧縮ばね122により強く当接し
て、ブッシュ92とリール56との間が摩擦力によって
強固に連結される。さらに、ブッシュ92が弾性変形し
て巻心90の内周面に強く押しつけられ、ブッシュ92
と巻心90との間も摩擦力が高まって、これらの間の滑
りが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロール状に巻かれた印
画紙を送り出し可能に収納する印画紙用マガジンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】巻心に巻き付けられたロール状の印画紙
を内部に収納するマガジンを装置本体に取り付けて、印
画紙を装置本体側に順次送り出しつつ露光するプリンタ
プロセッサが従来より知られている。
【0003】このプリンタプロセッサに取り付けられる
マガジン内に印画紙を装填する場合は、マガジンに回転
可能に支持されるリールをマガジンから取り出して、印
画紙が巻き付けられた巻心にリールを挿入していた。
【0004】そして、装置本体にマガジンを取り付けて
印画紙をマガジンから送り出す場合には、装置本体側に
予め設けられている駆動機構によりリールを適正な速度
で回転して、印画紙をマガジンから装置本体側に送り出
している。さらに、装置本体側から印画紙をマガジン内
に巻戻す場合にも、この駆動機構によりリールを適正な
速度で逆回転して印画紙を巻戻し、マガジン内に収納し
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、上記のような印
画紙が巻き付けられた巻心においては、印画紙の品種の
多様化などに伴って、巻心の内径寸法が種々存在するよ
うになった。この為、場合によっては、巻心の内径寸法
がリールの外径寸法より小さく、巻心にリールが挿入で
きないことがあった。この対策として、リールの外径寸
法を小さく設定することが考えられるが、単にリールの
外径寸法を小さくしても、リールに対して巻心の内径寸
法が大きすぎる場合が生じる。この場合、リールの保持
力が弱く、巻心とリールとの間にスリップが生じること
となる。従って、スリップが生じて駆動機構からの動力
がリールに伝達されない結果として、印画紙に適正な張
力を加えることが出来ずに印画紙が蛇行したり、あるい
は印画紙をマガジン内へ巻戻しが出来ない虞を有してい
た。
【0006】この一方、巻心自身も種々の材料により形
成されたものがあり、巻心の強度が低いものが存在して
いる。従って、リールと巻心との間の摩擦力を高める為
にリールの外周面から突出して設けられた巻心保持用の
爪が巻心を変形させて、印画紙の巻心寄りの部分を強く
押しつけ、圧力が加わることによるかぶりを生じさせる
虞があった。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、マガジン内へ
印画紙を収納するに際して、印画紙が巻き付けられた巻
心の内径寸法及び材質が多種類存在しても、リールから
巻心へ駆動力を確実に伝達すると共に印画紙を変質させ
ない印画紙用マガジンを得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1による印画紙用
マガジンは、印画紙がロール状に巻き付けられる巻心
と、前記巻心が装着されると共にマガジン内に回転可能
に収納され且つ前記巻心の内径寸法より外径寸法が小さ
いリールと、前記巻心の内周側及び前記リールの外周側
にそれぞれ当接してこれらの間に介在され且つ前記リー
ルの回転に伴って摩擦力により回転して前記巻心側に回
転を伝達するブッシュとを有することを特徴とする。
【0009】請求項2による印画紙用マガジンは、ブッ
シュに対向するリールの外周側に、ブッシュに当接して
弾性変形し得る弾性材を設けることを特徴とする。
【0010】請求項3による印画紙用マガジンは、巻心
とリールとの間に介在されたブッシュが、巻心とリール
との間に挟まれて弾性変形するように弾性材料により形
成されたことを特徴とする。
【0011】
【作用】巻心に印画紙がロール状に巻き付けられ、リー
ルにこの巻心が装着された状態で、巻心がマガジン内に
回転可能に収納される。また、巻心の内径寸法よりリー
ルの外径寸法が小さいが、巻心の内周側及びリールの外
周側にそれぞれ当接するブッシュをこれらの間に介在
し、リールとブッシュとの間の摩擦力によりブッシュが
リールの回転に伴って回転し、さらに、ブッシュと巻心
との間の摩擦力により巻心側に回転を伝達する。
【0012】従って、巻心の内径寸法が多種類存在した
場合でも、リール及び巻心とそれぞれ緊密に嵌合するブ
ッシュをこれらの間に介在させることによって、リール
の回転をブッシュを介して巻心に伝達できる。
【0013】さらに、ブッシュに当接して弾性変形し得
る弾性材をブッシュに対向するリールの外周側に設ける
ことによって、よりリールとブッシュとの間の摩擦力が
高まる。
【0014】そして、巻心とリールとの間に挟まれて弾
性変形するように弾性材料により形成されたブッシュ
を、巻心とリールとの間に介在させることにより、ブッ
シュの弾性変形に伴って接触面積が拡大して、より摩擦
力が増大する。
【0015】
【実施例】本発明に係る第1実施例を図1から図9に示
し、これらの図に基づき本実施例を説明する。
【0016】図1には、本実施例に係る現像されたネガ
フィルムに基づいて印画紙30へ焼付処理すると共に連
続して現像処理するプリンタプロセッサ10が、示され
ている。
【0017】プリンタプロセッサ10に搬送されたネガ
フィルム12は、ネガキャリア14によって、コマ送り
されるようになっている。ネガキャリア14は、画像コ
マサイズの貫通孔が設けられたマスク16を備えてお
り、画像コマはこのマスク16によって画像コマの周縁
が挟持されるようになっている。
【0018】ネガキャリア14の下方には、光源ユニッ
ト18が配設されている。光源ユニット18には光源2
0、光拡散筒22、フィルタ24及びシャッタ26が設
けられている。すなわち、シャッタ26が開放される
と、光源20からの光がフィルタ24及び光拡散筒22
を介してネガフィルム12へ照射される。ネガフィルム
12を透過した光はマスク16の貫通孔を通過して、レ
ンズ28を介して印画紙30上に結像されるようになっ
ている。
【0019】印画紙30は後述する巻心90(図7参
照)にロール状に巻き取られた状態でマガジン32に収
納され、このマガジン32は、装置ケーシング34の上
面部34Aに装填されており、ネガフィルム12のコマ
送りに対応してプリンタプロセッサ10内の駆動機構
(図示せず)が巻心90に挿入されたリール56を回転
して、印画紙30が順次引き出される。
【0020】焼付処理が終了した印画紙30は、現像処
理部36に送られて現像処理がなされる。現像処理部3
6は、現像液、定着液、水洗水がそれぞれ貯留された現
像槽、定着槽、水洗槽等の処理槽38と、処理槽38の
下流側に配設された乾燥部40とで構成されている。こ
のため、焼付処理が終了した印画紙30は、各処理槽3
8内を略U字型に案内搬送され、乾燥部40で乾燥され
る。乾燥部40での乾燥が終了した印画紙30は、カッ
タ部42へと搬送され、各画像毎に切断される構成とな
っている。
【0021】図2乃至図4に示される如く、マガジン3
2は、ベース44と蓋体46とで構成されている。
【0022】ベース44は、底板部48と、この底板部
48から立設された縦壁部50と、底板部48及び縦壁
部50の幅方向両端面に掛け渡された略三角形の側板5
2と、で構成されている。側板52の斜辺部の中間部に
は、半円弧状の切欠部54が形成され、印画紙30(図
4参照)をロール状に巻き取るリール56を軸支する図
示しない支持軸が配設されている。この支持軸のマガジ
ン32の外側に突出する側の端部にはツマミ58(図2
参照)が取付けられ、このツマミ58を回転させること
により、支持軸を介してリール56を回転させることが
できる構成である。
【0023】縦壁部50の上端部には、それぞれ互いに
平行なフランジ60が形成され、軸62を介して蓋体4
6の一端が軸支されている。蓋体46は、その側板部6
4の斜辺部が前記ベース44の側板52と斜辺部と対応
されており、閉止状態で、互いに当接されるようになっ
ている。
【0024】蓋体46の閉止状態では、マガジン内部は
遮光状態とされ、また、印画紙30の出口も、印画紙3
0と摺動可能なシャッター75により遮光され、印画紙
30を光及び湿気から保護することができる。また、図
5に示される如く、印画紙30は、マガジン32への装
填の際には、遮光部材66によって包装されている。
【0025】つまり、印画紙30が巻心90にロール状
に巻き付けられていて、遮光部材66が、印画紙30の
周面及び両端面と巻心90の内周面をそれぞれ被覆して
いる。また、この巻心90の内周面側には、巻心90の
内周面と外周面が緊密に嵌合し且つ合成樹脂等の弾性材
料により形成された円管状のブッシュ92が挿入される
ことになる。一方、周面側の遮光部材66は、予めロー
ル状に巻き取られた印画紙30の最外層と溶着(超音波
溶着)されており、かつ周面側と両端面側の遮光部材6
6は容易に破断することができるようになっている(図
6参照)。
【0026】このため、周面側の遮光部材66を後述す
る引出口68から引き出すと、両端面側の遮光部材66
と離反され、この遮光部材66に追従して、印画紙30
が引き出される構成である。従って、印画紙30の装填
後に周面側の遮光部材66を引出口68へ案内した後、
蓋体46を閉止させて印画紙30を引出口68へ案内す
ることができるので、明室での印画紙30の装填作業を
可能としている。
【0027】なお、蓋体46の側板部64の斜辺部にも
その中間部に半円弧状の切欠部70が形成され、閉止状
態で前記切欠部54と共に円孔が形成されるようになっ
ており、前記支持軸の逃げ溝とされている。
【0028】また、蓋体46とベース44とは閉止状態
で付勢力によって蓋体46をベース44に押しつけた状
態で施錠するロック部材72によって、閉止状態が維持
されるようになっている。
【0029】ベース44の底板部48には、印画紙30
の引出口68が設けられている。引出口68のマガジン
内方側には一対のローラ74が配設され、ロール状印画
紙30の最外周から引き出された印画紙30を挟持し
て、引出口68へと案内するようになっている。
【0030】また、このベース44の底板部48の下面
側には、リール56の軸直角方向に沿った互いに平行な
突起部76が形成されている。図2に示される如く、こ
の突起部76は、装置ケーシング34の上面部34Aに
設けられた一対のレール部材78と対応されている。
【0031】レール部材78は、装置前方へと延設され
ている。この一対のレール部材78間には、印画紙30
を装置内部へ引き込むための引込口80が設けられてい
る。引込口80の装置内方側には、一対のローラ82が
設けられ、この引込口80から引き込まれた印画紙30
がこのローラ82に挟持されて、焼付位置へと搬送され
る。
【0032】マガジン32の突起部76をレール部材7
8に対応させて装置ケーシング34の上面部34Aに載
置することにより、マガジン32の引出口68と前記引
込口80とが対応され、引出口68から引き出された印
画紙30は、引込口80へと案内される。
【0033】マガジン32は、レール部材78に沿って
装置前方へと摺動可能とされている。ここで、マガジン
32が装置前方側へ所定量摺動されると、前記突起部7
6がストッパとなってそれ以後の摺動は制限される。
【0034】マガジン32が装置前方側の最先端に至る
と、引出口68が装置ケーシング34の上面部34Aか
ら外れた位置となり、引出口68が露見されることにな
る。
【0035】この状態は、印画紙30の交換位置とされ
る。すなわち、使い切ったマガジン32内の巻心90等
の残り部材を取外し、遮光部材66によって包装された
新しい印画紙30を装填する位置となっている。
【0036】次に、リール56へのこの印画紙30の装
着について説明する。図8に示すように、このリール5
6の主要部を構成するドラム110は、円筒状であって
一対のドラム部110A及びこの間を繋ぐ連結部110
Bを有していて、ドラム部110Aの外周を3等分する
位置には、軸方向に沿って細長く伸びた溝部112が形
成されていて、この溝部112に断面がU字形をしたロ
ックレバー114が挿入されるようになっている。
【0037】但し、ロックレバー114の底面にはそれ
ぞれ一対の孔部116が形成されていて、この孔部11
6にねじ118の軸部118Aが挿通され、さらに、外
周に圧縮ばね122が取り付けられるカラー120に挿
通すると共に、軸部118Aの先端側をドラム110に
ねじ止めることによって、ロックレバー114が、ドラ
ム110の中心に対して放射状に移動可能であって、圧
縮ばね122の弾性によりドラム110より突出するよ
うに付勢されて、取り付けられている。
【0038】ここで、ロックレバー114が最大限に突
出した状態を包絡する円の直径であるリール56の外径
寸法は、種々の寸法を有することがある巻心90の内径
寸法より小さく形成されている。そして、ロックレバー
114、ねじ118及び圧縮ばね122等でリール56
の外周側に設けられる弾性材が構成されることとなる。
【0039】さらに、ドラム110には、ドラム部11
0Aに隣合って歯車状に形成されたギヤ部126が位置
し、ギヤ部126に隣合ってドラム部110Aと同軸状
の内周面を有した連動部128が形成されている。従っ
て、マガジン32内にドラム110が収納された際に
は、マガジン32内の図示しない歯車機構とギヤ部12
6がかみ合うこととなり、また、連動部128と前述の
支持軸とが連結されてドラム110とツマミ58とが一
体的に回転し得るようになる。
【0040】一方、ドラム110の一端側にはフランジ
124が固定されていて、このドラム110に印画紙3
0が巻き付けられると共に内周側にブッシュ92が嵌合
された巻心90を装着した後、フランジ124と同様の
図示しないフランジ124をドラム110の他端側に取
り付ける。この結果、ブッシュ92の内周面にロックレ
バー114が圧縮ばね122により強く当接して食い込
み、ブッシュ92が弾性変形し、この変形に伴ってブッ
シュ92とドラム110との間の接触面積が拡大し、ブ
ッシュ92とドラム110との間が摩擦力によって強固
に連結される。
【0041】さらに、このブッシュ92が巻心90の内
周面に装着されていることから、ブッシュ92が弾性変
形した結果として、巻心90の内周面に強く押しつけら
れ、ブッシュ92とドラム110との間だけでなく、ブ
ッシュ92と巻心90との間も摩擦力が高まって、これ
らの間の滑りが防止される。但し、巻心90は、ブッシ
ュ92の変形により圧縮ばね122の付勢力が均一に加
わるようになり、変形量を低減できる。従って、いわゆ
るかぶりが生じない。
【0042】以下に本実施例の作用を説明する。ネガフ
ィルム12の画像コマがネガキャリア14によって順次
焼付位置へコマ送りされると、光源ユニット18からの
光が透過され、透過画像が印画紙30へ結像される。印
画紙30は、ネガフィルム12のコマ送りに対応して、
順次マガジン32の引出口68から引き出され、焼付処
理が終了した印画紙30は、現像処理部36へと搬送さ
れる。
【0043】現像処理部36で、各処理槽(現像槽、定
着槽、水洗槽等)で処理された後、乾燥部40へと至
る。この乾燥部40によって印画紙30は乾燥処理さ
れ、カッタ部42で画像毎にカットされる。
【0044】上記処理を継続し、マガジン32内の印画
紙30を使い切ると、新たな印画紙30をマガジン32
へ装填する必要が生じる。
【0045】以下に印画紙30のマガジン32への装填
からこの印画紙30を引出して装置ケーシング34内へ
送り込むまでの作業手順を説明する。
【0046】新たな印画紙30は、遮光部材66によっ
てその周囲(周面及び両端面)が覆われているので、明
室での持ち運びは自由となっている。
【0047】図9(A)に示されるように通常の位置に
載置されたマガジン30を装置ケーシング34の上面部
34Aから離脱させずにレール部材78に沿って装置前
方へ摺動させる(図9(B)参照)。次に、マガジン3
2のロック部材72による施錠を解除し、蓋体46を開
放し、使い切った印画紙30を巻き付けていた巻心90
をリール56から取り外して、不要部材として廃棄する
(図9(C)参照)。但し、ブッシュ92は廃棄せずに
再利用する。つまり、巻心90に巻き付けられると共に
遮光部材66によって覆われた新たな印画紙30に、こ
のブッシュ92を嵌合し、この状態でリール56のドラ
ム110に装着する。
【0048】そして、印画紙30を遮光部材66によっ
て覆われたままの状態で、マガジン32の所定位置へ装
填する(図9(D)参照)。
【0049】印画紙30の装填が完了すると、周面側の
遮光部材66を把持して、引出口68近傍のローラ74
間へ挿入し、引出口68から突出させる(図9(E)参
照)。この状態で、蓋体46を閉止し、ロック部材72
によって施錠すると、マガジン32内は完全に遮光さ
れ、光及び湿気から保護することができる(図9(F)
参照)。
【0050】また、このときマガジン32が装置前方へ
摺動された状態となっているので、引出口68は露見で
き、この引出口68から引き出される遮光部材66が装
置ケシングと干渉するような不具合はない。
【0051】次に、この引出口68から引き出された遮
光部材66を引っ張ると、遮光部材66は、印画紙30
の周面側と両端面側とで破断され、かつ、予め溶着され
た印画紙30の先端部を追従させて引出口68へと案内
することができる(図9(G)参照)。
【0052】すなわち、明室での印画紙30の装填作業
を行っても、印画紙30が光にさらされるようなことが
一切なく、装填作業が容易となる。
【0053】印画紙30の先端部が引出口68から引き
出されると、この先端部に例えば、リーダを取付け、ツ
マミ58を操作してリーダが引出口68に入り込むまで
印画紙30を巻き戻す。このとき、引出口68の内方側
に設けられたローラ74による挟持状態は保持される。
【0054】次に、図9(H)に示される如く、マガジ
ン32をレール部材78に沿って再度摺動させ、引出口
68と装置ケーシング34側の引込口80とを対応させ
て、ツマミ58を操作して印画紙30を引き出すことに
より、リーダを装置ケーシング34側のローラ82に挟
持させることができ、印画紙30の引出し作業が完了す
る。
【0055】そして、この位置におけるマガジン32の
歯車機構は、プリンタプロセッサ10側に内蔵されてい
る駆動機構と連結し、駆動機構によりリール56を適正
な速度で回転して、印画紙30をマガジン32からプリ
ンタプロセッサ10側に送り出すこととなる。さらに、
プリンタプロセッサ10側から印画紙30をマガジン3
2内に巻戻す場合にも、この駆動機構によりリール56
を適正な速度で逆回転して印画紙30を巻戻し、マガジ
ン32内に収納することとなる。
【0056】この一方、巻心90に印画紙30が巻き付
けられ、リール56にこの巻心90が装着された状態
で、巻心90がマガジン32内に回転可能に収納され
る。この時、巻心90の内径寸法よりリール56のドラ
ム部110Aの外径寸法が小さく形成されているが、リ
ール56の外周側に設けられたロックレバー114が圧
縮ばね122の付勢力を受けつつ当接すると共に、巻心
90の内周側に当接するブッシュ92をこれらの間に介
在しているので、リール56とブッシュ92との間に摩
擦力が生じ、この摩擦力によりブッシュ92がリール5
6の回転に伴って回転する。さらに、ブッシュ92と巻
心90との間にも摩擦力が生じ、この摩擦力によりブッ
シュ92の回転が巻心90側に回転を伝達される。
【0057】従って、巻心90の内径寸法が多種類存在
した場合でも、リール56及び巻心90とそれぞれ緊密
に嵌合するブッシュ92をこれらの間に介在させること
によって、リール56の回転をブッシュ92を介して巻
心90に伝達できる。
【0058】次に、本発明の第2実施例を図10に示
し、この図に基づき本実施例を説明する。
【0059】この図に示すように、ブッシュ132の外
周側にブッシュ132の軸方向を長手方向とすると共に
断面が略三角形となる爪部134が3か所(図上、2か
所のみ示す)から突出するように形成されている。さら
に、ブッシュ132の一端部にテーパ部136が形成さ
れている。
【0060】従って、このブッシュ132を巻心90の
内周面に装着する場合には、テーパ部136に案内され
て挿入し易くなり、挿入後には、爪部134が巻心90
の内周面に食い込み、摩擦力が高まって巻心90とブッ
シュ132との間の空回りがより一層防止される。
【0061】次に、本発明の第3実施例を図11に示
し、この図に基づき本実施例を説明する。
【0062】この図に示すように、ブッシュ142の外
周側にブッシュ142の軸方向を長手方向とするすり割
部144を形成し、ブッシュ142の一端側にテーパ部
146を形成する。
【0063】従って、このブッシュ142を巻心90の
内周面に装着する場合には、テーパ部146に案内され
て挿入し易くなり、挿入後には、すり割部144を有し
て弾性変形し易くなったブッシュ142が巻心90の内
周面に押しつけられて収縮するが、この収縮により生じ
る反力により摩擦力が高まって、巻心90とブッシュ1
42との間が強固に当接し、巻心90とブッシュ142
との間の空回りが防止される。
【0064】次に、本発明の第4実施例を図12に示
し、この図に基づき本実施例を説明する。
【0065】この図に示すように、巻心90の長手方向
全長にわたるブッシュ152を設ける替わりに、短いブ
ッシュ152を2個、巻心90内に装着することとして
もよい。この場合、ブッシュ152の材料を低減できる
と共に、ブッシュ152を巻心90の両側からそれぞれ
ブッシュ152の長さ分だけ挿入すればよく、ブッシュ
152の取り付けが容易となる。そして、3個以上の複
数のブッシュを用いてもよい。
【0066】尚、上記実施例において、ブッシュの材料
をポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフ
タレート及び塩化ビニル等の合成樹脂製としたが、例え
ばステンレス鋼、一般構造用圧延鋼材等の鉄系材料とし
ても良く、ウレタンゴム、ニトリルゴム等の硬質のゴム
材、ボール紙などとしてもよい。
【0067】また、リールに設けられた弾性材として
は、第1実施例のようなものの他に、ゴム及び合成樹脂
等の他の弾性材料としてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、マガ
ジン内へ印画紙を収納するに際して、印画紙が巻き付け
られた巻心の内径寸法及び材質が多種類存在しても、リ
ールから巻心へ駆動力を確実に伝達すると共に印画紙を
変質させないという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例が適用されるプリンタプロ
セッサの概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施例が適用されるプリンタプロ
セッサのマガジン装填部近傍の斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例が適用されるプリンタプロ
セッサのマガジン装填部の側面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係るマガジンの内部を示
す概略構成図である。
【図5】本発明の第1実施例に適用される印画紙であっ
て、遮光部材で被覆された状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第1実施例に適用される印画紙であっ
て、周面側の遮光部材を両端面側の遮光部材から破断し
た状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の第1実施例に係る巻心、ブッシュ及び
印画紙の断面図である。
【図8】本発明の第1実施例に係るリールの分解斜視図
である。
【図9】(A)乃至(H)は印画紙装填から装置へ送り
込むまでの作業手順を示す概略図である。
【図10】本発明の第2実施例に係るブッシュの斜視図
である。
【図11】本発明の第3実施例に係るブッシュの斜視図
である。
【図12】本発明の第4実施例に係る巻心、ブッシュ及
び印画紙の断面図である。
【符号の説明】
10 プリンタプロセッサ 30 印画紙 32 マガジン 34 装置ケーシング 44 ベース 46 蓋体 56 リール 90 巻心 92 ブッシュ 110 ドラム 114 ロックレバー(弾性材) 118 ねじ(弾性材) 122 圧縮ばね(弾性材) 124 フランジ 126 ギヤ部 132 ブッシュ 142 ブッシュ 152 ブッシュ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印画紙がロール状に巻き付けられる巻心
    と、前記巻心が装着されると共にマガジン内に回転可能
    に収納され且つ前記巻心の内径寸法より外径寸法が小さ
    いリールと、前記巻心の内周側及び前記リールの外周側
    にそれぞれ当接してこれらの間に介在され且つ前記リー
    ルの回転に伴って摩擦力により回転して前記巻心側に回
    転を伝達するブッシュとを有することを特徴とする印画
    紙用マガジン。
  2. 【請求項2】 ブッシュに対向するリールの外周側に、
    ブッシュに当接して弾性変形し得る弾性材を設けること
    を特徴とする請求項1記載の印画紙用マガジン。
  3. 【請求項3】 巻心とリールとの間に介在されたブッシ
    ュが、巻心とリールとの間に挟まれて弾性変形するよう
    に弾性材料により形成されたことを特徴とする請求項1
    記載の印画紙用マガジン。
JP31025592A 1992-11-19 1992-11-19 印画紙用マガジン Pending JPH06161049A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31025592A JPH06161049A (ja) 1992-11-19 1992-11-19 印画紙用マガジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31025592A JPH06161049A (ja) 1992-11-19 1992-11-19 印画紙用マガジン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06161049A true JPH06161049A (ja) 1994-06-07

Family

ID=18003048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31025592A Pending JPH06161049A (ja) 1992-11-19 1992-11-19 印画紙用マガジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06161049A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1988007193A1 (en) * 1987-03-12 1988-09-22 Japan, As Represented By President Of National Reh Immobilization of biofunctional material, element prepared therefrom and measurement using the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1988007193A1 (en) * 1987-03-12 1988-09-22 Japan, As Represented By President Of National Reh Immobilization of biofunctional material, element prepared therefrom and measurement using the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100235576B1 (ko) 인화지 메거진
US6820831B2 (en) Winding method and device for photo film and photo film carrier
JPH11352592A (ja) 感光材料の搬送装置
US6634589B2 (en) Ink film holding device and film reel
JPH06161049A (ja) 印画紙用マガジン
JPH0216908B2 (ja)
EP0733937B1 (en) Photo film take-up spool and shaft
US6639655B2 (en) Photosensitive material magazine
US7059558B2 (en) Recording material containing device for recording material roll
JPH0943779A (ja) 写真フイルムロールの形成方法
EP0326260A2 (en) An imaging sheet roll containing photosensitive microcapsules
JP3805545B2 (ja) 記録紙ロール用給紙マガジン
US6337705B1 (en) Image forming apparatus having a compact size
JPS632098B2 (ja)
JP3024876B2 (ja) 感光材料用マガジン
JP3427473B2 (ja) フイルム搬送装置
JP3548278B2 (ja) フィルムキャリア
JPH086168A (ja) フィルムキャリア
JP2006035851A (ja) ペーパマガジン
JPS63286844A (ja) 画像形成装置の感光部材収納容器
JPH07281393A (ja) フィルム巻換装置及びフィルム巻取用カートリッジ
JPH06161052A (ja) 感光材料用マガジン
JPH09114013A (ja) フィルムキャリア
JP2002258415A (ja) ループガイド板駆動機構
JP2002372769A (ja) ペーパーマガジン