JPH06160937A - 絞り制御装置 - Google Patents

絞り制御装置

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JPH06160937A
JPH06160937A JP30860592A JP30860592A JPH06160937A JP H06160937 A JPH06160937 A JP H06160937A JP 30860592 A JP30860592 A JP 30860592A JP 30860592 A JP30860592 A JP 30860592A JP H06160937 A JPH06160937 A JP H06160937A
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stepping motor
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光彦 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】通常の手動操作に近い操作感を実現して非常に
優れた操作性を得ることができる絞り制御装置を得るこ
とにある。 【構成】顕微鏡における光学系に設けられた電気的に駆
動可能な絞り機構33と、この絞り機構を開閉駆動するス
テッピングモータ32と、このモータに電流を供給するモ
ータ駆動回路31と、絞り機構33の絞り開閉位置を検出す
る位置検出素子34と、絞りの開閉操作に必要なエンコー
ダによるデータを出力するエンコーダ操作部29と、この
操作部からの出力データを一定間隔のサンプリング時間
毎に取込んで前回サンプリング時のデータと今回のデー
タとの差に応じたパルス数を求め、位置検出素子34から
の位置データをもとにステッピングモータ32を駆動する
励磁信号と電流量を算出し、これらをモータの特性によ
り決まる速度範囲内で次のサンプリング時間に入る前に
モータ駆動回路31に均等な間隔で出力して絞り機構33を
制御する制御回路30とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動絞り機構を備えた
顕微鏡において、特に絞り機構をエンコーダ入力による
操作性の良い電動絞り制御が可能な絞り制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡における光学系としては、観察系
によりステージ上の試料を観察する場合、必要に応じて
透過照明系と落射照明系とを切換えて照明光を得るよう
にしたものがある。この透過照明系および落射照明系に
は、照明される範囲を調節したり、照明系の開口数を調
節する目的で視野絞りや開口絞りが設けられる。
【0003】従来、かかる照明系に設けられた視野絞り
や開口絞りを自動絞り制御する際、絞りの開閉操作が対
物切換動作等に連動して切換える自動切換方式と絞りの
開閉操作が必要な場合のマニュアル操作方式の2つのケ
ースがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような自動絞り制
御において、後者のマニュアル操作方式で絞りを電気的
に所定の位置に合わせるには、絞りの開用と閉用の2つ
のスイッチを交互に押しながら調整するようにしている
ため、操作性が悪いという問題があった。本発明は、通
常の手動操作に近い操作感を実現して非常に優れた操作
性を得ることができる絞り制御装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、次のような構成としたものである。
【0006】請求項1に対応する発明は、顕微鏡におけ
る光学系に設けられた電気的に駆動可能な絞り機構と、
この絞り機構を開閉駆動するステッピングモータと、こ
のステッピングモータに電流を供給するモータ駆動回路
と、前記絞り機構の絞り開閉位置を検出する位置検出素
子と、前記絞り機構の絞り開閉操作に必要なエンコーダ
によるデータを出力するエンコーダ操作部と、このエン
コーダ操作部からの出力データを一定間隔のサンプリン
グ時間毎に取込んで前回サンプリング時のデータと今回
のデータとの差に応じたパルス数を求めて前記位置検出
素子からの位置データをもとに前記ステッピングモータ
を駆動する励磁信号と電流量を算出し、これらを前記ス
テッピングモータの特性により決まる速度範囲内で次の
サンプリング時間に入る前に前記モータ駆動回路に均等
な間隔で出力して前記絞り機構を制御する制御手段とを
備えたものである。
【0007】請求項2に対応する発明は、顕微鏡におけ
る光学系に設けられた電気的に駆動可能な絞り機構と、
この絞り機構を開閉駆動するステッピングモータと、こ
のステッピングモータに電流を供給するモータ駆動回路
と、前記絞り機構の絞り開閉位置を検出する位置検出素
子と、前記絞り機構の絞り開閉操作に必要なエンコーダ
によるデータを出力するエンコーダ操作部と、このエン
コーダ操作部からの出力データを1パルス毎に取込んで
前回のパルスが入力された間隔と今回のパルスが入力さ
れた間隔との差を求めて前記位置検出素子からの位置デ
ータをもとに前記ステッピングモータを駆動する励磁信
号と電流量を算出し、これらを前記ステッピングモータ
の特性により決まる速度範囲内で前記モータ駆動回路に
出力して前記絞り機構を制御する制御手段とを備えたも
のである。
【0008】
【作用】上記請求項1に対応する発明の絞り制御装置に
おいては、エンコーダ操作部からのデータを一定間隔の
サンプリング周期で読取り、前回サンプリング時のデー
タと今回のデータとの差を取り、その差に応じたパルス
数を求めて位置検出素子からの位置データをもとにステ
ッピングモータを駆動する励磁信号と電流量を算出し、
これらをモータ駆動回路31にモータの特性により決ま
る速度範囲内で次のサンプリング時間に入る前に均等な
間隔で出力してステッピングモータを制御し、絞り機構
を動作させることにより、エンコーダ入力による操作性
のよい電動絞り制御が可能となり、しかもその操作性は
手動絞り装置と同等以上となり操作性を向上を図ること
ができる。
【0009】また、上記請求項2に対応する発明の絞り
制御装置においては、エンコーダ操作部からの出力デー
タを1パルス毎に取込んで前回のパルスが入力された間
隔と今回のパルスが入力された間隔との差を求めて位置
検出素子からの位置データをもとにステッピングモータ
を駆動する励磁信号と電流量を算出し、これらをステッ
ピングモータの特性により決まる速度範囲内でモータ駆
動回路に出力してステッピングモータを制御し、絞り機
構を動作させることにより、エンコーダ入力による操作
性のよい電動絞り制御が可能となり、しかもその操作性
は手動絞り装置と同等以上となり操作性を向上を図るこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。
【0011】まず、本発明の基礎となる顕微鏡の光学系
の一例を図2により説明する。図2において、1および
21は例えばハロゲンランプの如き光源、2,22,2
7および28はコレクタレンズ、3および23はフィル
ターユニット、4および25は視野絞り、5および24
は開口絞りである。
【0012】また、6はコンデンサレンズ、7はステー
ジ、8は各々レボルバ9に取付けられたユニット8a,
8b,8cからなる対物レンズである。ここで、光源
1、コレクタレンズ2、フィルタユニット3、視野絞り
4、コレクタレンズ28および開口絞り5は、透過照明
系を形成し、また光源21、コレクタレンズ22、フィ
ルタユニット23、開口絞り24、視野絞り25および
コレクタレンズ27は落射照明系を形成している。
【0013】さらに、10,11は必要に応じて光路を
観察系または写真撮影系に切換えるために光路中に挿脱
可能に配設されたビームスプリッタ、12は接眼光学
系、13は写真撮影用接眼レンズ、14は写真撮影のた
めに結像レンズ、フレアー等の有害光除去用スリットを
介して測光用受光素子15に一定の割合で光量を分割す
るビームスプリッタ、16は結像レンズおよびカメラ用
シャッタ17を介してカメラ18のフィルム面に、そし
て他の結像レンズを介してピント検出用撮像素子19に
光量を分割するビームスプリッタ、20はTVカメラや
CCD等の受光素子、26は必要に応じて落射照明を行
うために光路中に挿脱可能に配設されたビームスプリッ
タである。
【0014】図1は前述した透過照明系および落射照明
系の視野絞り4,25と開口絞り5,24を本発明によ
る絞り制御装置によりエンコーダ制御を行うための概略
的な構成例を示すブロック図である。図1において、3
3は絞り機構、32はこの絞り機構33を動作させるス
テッピングモータ、34は絞りが全開の時と全閉の時の
限界点の絞り位置を検出して信号を出力する位置検出素
子、29は手動で操作するエンコーダ操作部、30はエ
ンコーダ操作部29より入力されるデータと位置検出素
子34の限界位置データが入力される制御回路30で、
この制御回路30はこれらのデータからモータを駆動す
るパルス数と供給する電流値を決定するものである。ま
た、31は制御回路30より入力される制御信号により
ステッピングモータ32に供給される電流と励磁信号を
出力するモータ駆動回路である。かかる構成の電動絞り
制御装置において、絞り機構の制御方式はエンコーダ操
作部29からのデータの処理方法により異なる。
【0015】その一つの制御方式としては、エンコーダ
操作部29からのデータを一定間隔のサンプリング周期
で読取り、前回サンプリング時のデータと今回のデータ
との差を取り、その差に応じたパルス数をモータ駆動回
路31に与えるものである。この場合、モータ駆動回路
31に与えられるパルスは、モータの特性により最高速
度以内の速さで次のサンプリング周期に入る前に均等な
間隔で出力され、モータへ供給する電流量は前回モータ
を駆動したときのパルス数と今回出力するパルス数の差
から決定し、その結果に従ってステッピングモータ32
を制御することにより絞り機構33を動作させる。
【0016】また、他の一つの制御方式としては、エン
コーダ操作部29から制御回路30に1パルスが入力さ
れる毎にステッピングモータを1パルス分動作させるリ
アルタイム制御方式がある。この制御方式においても、
モータ最高速度内でステッピングモータを動作させる制
御を行い、電流値はエンコーダパルスが入力された間隔
を前回分のみ記憶しておき、今回のパルス間隔と前回の
パルス間隔とのデータの差により、その差とモータ特性
より得られる電流値を基に設定し、加減速に対応できる
電流値の制御を行う。これらの制御方式については前者
の制御方式を第1の実施例とし、後者の制御方式を第2
の実施例としてその詳細を後述する。
【0017】図3は上記絞り機構の構成例を示すもの
で、この絞り機構は同一光路上に連続して配置されるカ
ム35、絞り部41、固定台42を備えた構成となって
いる。カム35は全体が環状をなし中央に光軸を中心と
する開口部36が形成され、この開口部36の周囲には
複数の長穴37が放射状に形成されている。絞り部41
は、図示形状をなす複数枚の絞り板38−1〜38−8
からなり、これら各絞り板38−1〜38−8は一端部
のカム側の面にカム35に対応する長穴37に挿入され
る係合片39を有し、他端部の固定台42の後述する穴
44に回動自在に挿入される軸40を有している。
【0018】これら複数枚の絞り板38−1〜38−8
は、各絞り板の一方の面を隣接する絞り板の他方の面に
重ねて光軸を中心にして組合されている。固定台42は
光軸を中心とする開口部43が形成され、その周囲に複
数枚の絞り板38−1〜38−8の対応する軸40が回
動自在に挿入される穴44が形成されている。
【0019】従って、このように構成された絞り機構に
おいては、カム35を光軸を中心に回転させると、絞り
部41の各絞り板38−1〜38−8は軸40を中心に
して隣接する絞り板38−1〜38−8の内周縁により
形成される開口径を変化させることが可能になる。
【0020】図4は図3に示す絞り機構を駆動するため
の機構の構成例を示すものである。図4において、46
および47は図示しない軸受により軸支された軸45の
両端に固着された平歯車で、その一方の平歯車46は前
述したカム35の周縁部に形成されたギアと噛合ってい
る。また、他方の平歯車47はステッピングモータ32
の回転軸43に固着された平歯車48とベルト44を介
して連結されている。
【0021】従って、このような構成の駆動伝達機構に
おいて、モータ32が駆動し、その回転軸43が回転す
ると平歯車48はこれと一体に回転する。平歯車48の
回転がベルト44を介して平歯車47に伝達されると、
軸45を介して平歯車46が回転するため、カム35が
回り、絞り38が前述の機構により開閉動作を行う。こ
こで、平歯車46,47,48およびカム35の径を所
望の値に設定し、ステッピングモータ32のステップ角
から任意の減速を得ることが可能となる。
【0022】この場合、平歯車46,47,48、軸4
5およびベルト44からなる伝達機構は、モータが数回
転するのに対してカム35が1回転するような減速ギア
比に設定された減速機構であり、これと同一の減速比に
より回転が伝達可能なものであれば、他の構成であって
も差支えない。
【0023】図5は図2で説明した絞り制御装置の第1
の実施例の構成例を示すブロック図あり、図2と同一部
分には同一符号を付してある。図5において、外部操作
部29の光学式インクリメンタルエンコーダより90°
位相のずれたA相とB相のパルスがエンコーダカウンタ
49に送られ、このエンコーダカウンタ49によりこれ
らのパルスをカウントする。また、制御回路30として
はCPUが用いられ、このCPU30は入力ポート30
a、出力ポート30b、D/Aコンバータ30c、外部
割込部30d、内部RAM30e、出力ポート30fか
ら構成されている。
【0024】このようなCPU30の出力ポート30f
からエンコーダカウンタ49に読出し指令を送ると、エ
ンコーダカウンタ49の8ビットの出力端子から上位8
ビット、下位8ビットの計16ビットのカウントデータ
がCPU30の入力ポート30aに出力される。CPU
30はこの入力ポート30aに取込まれたカウントデー
タから算出したパルスを出力ポート30bよりモータ駆
動回路31に送り、同時にA/Dコンバータ30cより
モータに流す電流の基準となる基準電圧Vrefをモータ
駆動回路31の電圧基準端子Vref に送る。このモータ
駆動回路31から2相ユニポーラステッピングモータ3
2に電流が供給されると、モータが回転し絞り機構33
が開閉する。
【0025】この絞り機構33の全開と全閉の時の限界
点が、位置検出素子として用いられたフォトインタラプ
タ34により検出され、CPU30の外部割込部30d
に送られる。CPU30は外部割込部30dに全開限界
点検出信号または全閉限界点検出信号が入力されると、
モータ32を限界点を越える方向に動作しないように制
御する。この場合、CPU30は絞りの位置を検索する
ため、イニシャライズ時に位置検出用のフォトインタラ
プタ34から絞り機構33の全開状態のとき出される信
号が入力されないかどうかを検出し、入力されていない
場合にはモータ32を絞りが全開状態になるまで駆動
し、フォトインタラプタ34から全開時の信号が外部割
込部30dに入力された位置を原点0とし、CPU30
の内部RAM30eに記録する。この位置データを記録
することにより、現在位置を随時CPU30で把握して
おき、対物切換時に絞り位置を所定位置に対応させるこ
とが可能な状態にしておく。
【0026】次に上記のように構成された絞り制御装置
の作用について図6に示すフローチャートを参照しなが
ら説明する。いま、外部操作部29のエンコーダより出
される90°位相のずれたA相とB相のパルスがエンコ
ーダカウンタ49にカウントされた状態にあるとき、一
定間隔のサンプリング時間になると(S1)、エンコー
ダカウンタ49より16ビットのカウントデータを取込
んで(S2)、その値を検出する(S3)。
【0027】次にこのカウントデータの検出値は内部R
AM30eに記憶された前回のサンプリング時のカウン
トデータと比較してその差を求め(S4)、差があれば
次の処理(S5)へ移り、絞り機構33の開閉方向を決
定し、位置検出用のフォトインタラプタ34により検出
された位置データが絞り機構33の全開、全閉の限界点
を越えるデータであるか否かを判断し、モータ駆動が可
能な状態であれば、エンコーダからの今回と前回のカウ
ントデータの差をモータを動かすパルス数とする。
【0028】また、モータ駆動回路31は電圧基準端子
Vref の入力電圧値を基準としてモータ32に供給する
電流を決定するので、モータへ送る電流値はモータ駆動
回路31の電圧基準端子Vref へ送る電圧値をCPU3
0内部のD/Aコンバータ30cを用いて変化させるこ
とで、モータへ供給する電流値を変化させる。この場
合、図8よりトルクが一定である周波数f1 の範囲の時
にモータへ供給する電流値の基準テーブルは図7のf1
の欄に示すようになっているものとする。
【0029】従って、f3 範囲までの周波数でモータを
駆動すると、最高周波数を持つf3は図8に示すモータ
の特性から分かるようにトルクが小さいので、トルク一
定のf1 の電流値よりも多くの電流を流す必要がある。
このため、f2 ,f3 のようなトルクの変化がある範囲
では別のテーブルを設け、モータ32へ供給する電流は
周波数により3段階に分けて設定する。
【0030】図7のエンコーダの差とはCPU30の内
部RAM30eに記憶されている前回のサンプリング時
にモータへ送ったパルス数と今回のサンプリング時にモ
ータに送るパルス数との差で求められた値である。この
値によりモータへ加減速作用が働いているかを判断し、
電流を多く供給するかしないかの目安とする。以上によ
り図7のテーブルからモータへ供給する電流値を設定し
ている。
【0031】モータ駆動回路31へ送られるパルス間隔
(周波数)は加減速作用を円滑に行うため、次のサンプ
リング時間に入るまで図9に示すように均等な間隔でC
PU30から出力される。
【0032】ここで、サンプリング時間内に出力するパ
ルス数の間隔および周波数の設定は、サンプリング時間
をt、パルス数をPとすると、図9より1個目のパルス
が出力されるタイミングは t/2P ……(1) で表すことができる。また、2個目以降のパルス間隔は t/P ……(2)
【0033】という計算式により成立つ。ここで、注意
すべき点はモータ32のMAX周波数により設定された
サンプリング時間内に入るパルス数の最大値は決定する
ため、エンコーダからそれ以上のパルス入力があった場
合は上限を設け、これを越えるデータが入力されても上
限以上のデータは無視し、その最高速度でモータを動か
す処理が必要になるという点である。
【0034】以上のことによりCPU30で算出設定さ
れた周波数のパルスと電圧をモータ駆動回路31に送
り、モータ32を駆動することにより絞り機構33を動
作させる(S6)。この場合、CPU30からモータ駆
動回路31へ送られるパルス間隔(周波数)は、加減速
作用を円滑に行うため、次のサンプリング時間に入るま
で図9に示すように均等な間隔で出力される。
【0035】なお、上記処理において、エンコーダカウ
ントデータがなく(S2)、その回数がx回連続した場
合(S7)、モータへの励磁をストップすると共に、供
給電流を0Aとする。
【0036】このように上記第1の実施例では、外部操
作部29のエンコーダから90°位相のずれたA相デー
タとB相データをエンコーダカウンタ49によりカウン
トし、これを一定間隔のサンプリング時間でCPU30
に読取って前回のサンプリング時のデータと今回のサン
プリング時のデータとの差を取り、その差に応じたパル
ス数をモータ駆動回路31にモータの特性により決まる
速度範囲内の速度で次のサンプリング周期に入る前に均
等な間隔で出力し、且つモータへ供給する電流量は前回
モータを駆動したときのパルス数と今回出力するパルス
数の差から決定し、その結果に従ってステッピングモー
タ32を制御して絞り機構33を動作させるようにした
ので、従来なし得なかったエンコーダ入力による操作性
のよい電動絞り制御が可能となり、しかもその操作性は
手動絞り装置と同等以上となり操作性の向上を図ること
ができる。次に本発明による電動絞り制御装置の第2の
実施例を図10により説明する。図5と同一部分には同
一符号を付して示し、ここでは異なる構成を述べる。
【0037】第2の実施例では、外部操作部29の光学
式インクリメンタルエンコーダから90°位相ずれたA
相とB相のデータを直接CPU30の外部割込部30g
に入力して、その立上り、立下がりの両方を検出し、片
方の割込が入ればフラグを立て、フラグが立ったらモー
タ駆動回路31に設定した1パルスの励磁信号と基準電
圧を出力するようにしたものである。従って、モータ駆
動回路31より2相ユニポーラステッピングモータ32
へ設定された電流が供給されることにより、モータ32
は1パルス動き、これに同調して絞り機構33が動作す
ることになる。この場合、位置検出用のフォトインタラ
プタ34により絞り機構33の全開、全閉の時の限界点
を検出してCPU30に与えることにより、CPU30
がモータ32に対して限界点を越えないように制御する
点は前述した第1の実施例と同様である。次にこのよう
な構成の絞り制御装置の作用について図11に示すフロ
ーチャートを参照しながら説明する。
【0038】外部操作部29のエンコーダより90°位
相のずれたデータがCPU30の外部割込部30gに入
力されると(S9a)、そのデータの立上りまたは立下
りの片方を検出することでフラグが立てられる(S9
b)。このフラグが立っていることが判定されると(S
10)、モータ32の最高周波数の間だけエンコーダデ
ータの割込を禁止する(S11)。これは次のデータが
モータの最高周波数の間隔より早く入力されてもモータ
32は動作しないので、予め割込を禁止し、フラグを立
てないようにする。
【0039】次に前回パルスを出力した時のエンコーダ
のカウントデータと今回出力するエンコーダのカウント
データとの差から絞り機構33の開閉方向(モータの正
逆回転方向)を判断し(S12)、位置検出用のフォト
インタラプタ34のデータより絞り機構33の開閉の限
界点を越えるデータでないかどうかを検出判断し、モー
タ駆動可であればモータ32へ供給する励磁信号と電流
を設定する(S13)。この電流値は図12に示すa〜
dのようなエンコーダパルスの間隔を直前のデータのみ
CPU30の内部RAM30eに記憶しておき、前回パ
ルスを送った時から今回送る時の間隔とその直前のデー
タとの差を取り、その差により図13に示すモータ特性
より得られた電流値のテーブルにより決定する。図13
に示す電流値を見ると、パルス間隔の差が大きい時は加
減速が働いているので、電流を多く流し、小さい時は等
速運動を行っているので、電流を少なく流すように設定
している。
【0040】このようにして電流を設定し、設定電流が
モータ32に供給されるような電圧をモータ駆動回路3
1の電圧基準端子Vref へ送られる。モータ駆動回路3
1は基準電圧とモータ励磁信号を受けると、モータ32
を駆動し(S14)、モータ32に同調して絞り機構3
3が開閉する。この間エンコーダデータの割込を解くこ
との可能な時間となっていれば、ループ処理を行い(S
15)、割込許可となるまで続ける(S16)。
【0041】モータ32へ送っている励磁信号をストッ
プし、モータ32へ送る電流を0にするタイミングはエ
ンコーダデータから入力され、フラグが立った時間を内
部RAM30eに記憶しておき、設定時間を設けてフラ
グが立ってから数秒の間次のフラグが立たなければOF
Fする(S17)。
【0042】このように上記第2の実施例では、エンコ
ーダ操作部29のエンコーダから90°位相のずれたA
相データとB相データをCPU30に入力し、そのデー
タの立上りまたは立下りの片方を検出する毎にモータの
特性により決まる速度範囲内の速度でステッピングモー
タ32を1パルス分だけ動作させる制御を行い、且つ電
流値はエンコーダパルスが入力された間隔を前回分のみ
記憶しておき、今回のパルス間隔と前回のパルス間隔と
のデータの差により、その差とモータ特性より得られる
電流値を基に加減速に対応できる電流値を決定し、その
結果に従ってステッピングモータ32を制御して絞り機
構33を動作させるようにしたので、従来なし得なかっ
たエンコーダ入力による操作性のよい電動絞り制御が可
能となり、しかもその操作性は手動絞り装置と同等以上
となり操作性を向上を図ることができる。
【0043】なお、前述した第1および第2の実施例で
は、外部操作部29として光学式インクリメンタル形の
エンコーダを使用しているが、光学式アブソリュート形
でも励磁式のエンコーダでも同様な機能が得られるもの
であれば、操作部に使用することができる。また、位置
検出素子34としてフォトインタラプタを使用したが、
磁気センサ等を使用してもよい。さらに、モータとして
2相ステッピングモータを使用したが、ステッピングモ
ータであれば、5相のものでも使用することが可能であ
る。
【0044】一方、CPU30のプログラムを適宜変更
することにより、モータ変更時の対応、モータへ送る励
磁信号、電流を切るタイミング、またエンコーダからの
データが例えば4パルス入力されるとモータを1パルス
分動かすというようなエンコーダの操作性を考えて処理
することも容易に行うことができる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、通常
の手動操作に近い操作感を実現して非常に優れた操作性
を得ることができる絞り制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による絞り制御装置の基本概念に基づく
構成例を示すブロック図。
【図2】顕微鏡の光学系の一例を示す概略図。
【図3】絞り機構の構成例を示す分解斜視図。
【図4】図3に示す絞り機構を駆動するための機構の構
成例を示す断面図。
【図5】本発明による絞り制御装置の第1の実施例を示
すブロック図。
【図6】同実施例の作用を説明するためのフローチャト
を示す図。
【図7】同実施例において、モータへ供給する電流値の
基準テーブルを示す図。
【図8】同実施例で使用されるモータの特性図。
【図9】同実施例において、モータ駆動回路に送られる
出力パルスを示す図。
【図10】本発明による絞り制御装置の第2の実施例を
示すブロック図。
【図11】同実施例の作用を説明するためのフローチャ
トを示す図。
【図12】同実施例において、エンコーダの出力データ
のタイミング図。
【図13】同実施例において、モータ特性より得られた
電流値のテーブルを示す図。
【符号の説明】
29……外部操作部、30……制御回路(CPU)、3
1……モータ駆動回路、32……ステッピングモータ、
33……絞り機構、34……位置検出素子、49……エ
ンコーダカウンタ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕微鏡における光学系に設けられた電気
    的に駆動可能な絞り機構と、この絞り機構を開閉駆動す
    るステッピングモータと、このステッピングモータに電
    流を供給するモータ駆動回路と、前記絞り機構の絞り開
    閉位置を検出する位置検出素子と、前記絞り機構の絞り
    開閉操作に必要なエンコーダによるデータを出力するエ
    ンコーダ操作部と、このエンコーダ操作部からの出力デ
    ータを一定間隔のサンプリング時間毎に取込んで前回サ
    ンプリング時のデータと今回のデータとの差に応じたパ
    ルス数を求めて前記位置検出素子からの位置データをも
    とに前記ステッピングモータを駆動する励磁信号と電流
    量を算出し、これらを前記ステッピングモータの特性に
    より決まる速度範囲内で次のサンプリング時間に入る前
    に前記モータ駆動回路に均等な間隔で出力して前記絞り
    機構を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする絞
    り制御装置。
  2. 【請求項2】 顕微鏡における光学系に設けられた電気
    的に駆動可能な絞り機構と、この絞り機構を開閉駆動す
    るステッピングモータと、このステッピングモータに電
    流を供給するモータ駆動回路と、前記絞り機構の絞り開
    閉位置を検出する位置検出素子と、前記絞り機構の絞り
    開閉操作に必要なエンコーダによるデータを出力するエ
    ンコーダ操作部と、このエンコーダ操作部からの出力デ
    ータを1パルス毎に取込んで前回のパルスが入力された
    間隔と今回のパルスが入力された間隔との差を求めて前
    記位置検出素子からの位置データをもとに前記ステッピ
    ングモータを駆動する励磁信号と電流量を算出し、これ
    らを前記ステッピングモータの特性により決まる速度範
    囲内で前記モータ駆動回路に出力して前記絞り機構を制
    御する制御手段とを備えたことを特徴とする絞り制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006301022A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Olympus Corp 間欠移動型電動光学絞り付き顕微鏡
JP2013092630A (ja) * 2011-10-25 2013-05-16 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法

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