JP4313553B2 - レンズ制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はレンズ制御装置に係り、特に複数台の単体撮影レンズを光軸に沿って直列に接続して構成される複合撮影レンズのレンズ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビカメラ等に装着されて使用されるズーム機能付きの撮影レンズ(ズームレンズ)は、その光学系の一部を構成するバリエータレンズを動かすことにより、焦点距離を変化させてズーム倍率(画角)を変更することができるようになっている。
【0003】
ところで近年では、最大ズーム倍率が非常に高い撮影レンズが製品化されているが、最大ズーム倍率が高くなるほど、撮影レンズが大型化すると共に、コストが高くなるのが一般的である。また、製品化されている撮影レンズの最大ズーム倍率よりも更に高倍率で撮影したい場合もある。
【0004】
このような事情から、単体で使用可能な複数の撮影レンズ(本明細書では単体撮影レンズという)を光軸に沿って直列に接続して1つの撮影レンズ(本明細書では複合撮影レンズという)を構成し、単体撮影レンズの最大ズーム倍率以上のズーム倍率、又は、製品化されている単体撮影レンズの最大ズーム倍率以上の高ズーム倍率に設定できるようにした装置が提案されている(特願2002−202910号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複合撮影レンズの制御において、各単体撮影レンズの撮影条件を可変するフォーカス、ズーム、アイリス等の制御対象をそれぞれ個別のコントローラ等によって個別に制御すると、複合撮影レンズを目標の撮影条件に設定することが難しく、また、結像画像にケラレ等が発生するという問題がある。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、複数の単体撮影レンズを直列に接続した複合撮影レンズの撮影条件を目標の撮影条件に適切且つ容易に設定できるようにし、また、撮影画像のケラレ等を防止するレンズ制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、カメラの撮像面に被写体像を結像する撮影光学系として単体で使用することができる複数の単体撮影レンズであって各単体撮影レンズごとに制御可能な制御対象を有する複数の単体撮影レンズを直列に接続して1つの撮影光学系を構成する複合撮影レンズの制御装置であって、前記各単体撮影レンズの制御対象を制御することにより、前記複合撮影レンズの撮影条件を変更するレンズ制御装置において、前記複合撮影レンズとしての撮影条件が目標の撮影条件となるように事前に決められた制御条件で前記各単体撮影レンズの制御対象を統括制御する制御手段を備えたことを特徴としている。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、前記複合撮影レンズにより結像される被写体像にケラレが生じないように前記各単体撮影レンズの制御対象を統括制御することを特徴としている。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記複合撮影レンズの目標の撮影条件を前記制御手段に与えるコントローラを備えたことを特徴としている。
【0010】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御条件は、複合撮影レンズを構成する各単体撮影レンズの種類によって変更されることを特徴としている。
【0011】
本発明によれば、複合撮影レンズを構成する各単体撮影レンズの制御対象、例えば、フォーカス、ズーム、アイリスの位置等を、複合撮影レンズの撮影条件が目標の撮影条件となるように事前に決められた制御条件で統括制御するようにしたため、複合撮影レンズの撮影条件を適切且つ容易に目標の撮影条件に設定することができるようになる。また、各単体撮影レンズの制御対象の制御条件を決めておくことで、結像画像にケラレ等が生じる不具合も防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係るレンズ制御装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0013】
図1は、本発明に係るレンズ制御装置が適用される複合撮影レンズの一実施形態を示す構成図である。同図に示す複合撮影レンズは、テレビカメラ用の2台のズーム機能付き撮影レンズ(以下、ズームレンズ)100A、100Bを光軸Lに沿って直列に接続したもので、ズームレンズ100Aとズームレンズ100Bはレンズアダプタ10によって連結されるようになっている。
【0014】
各ズームレンズ100A、100Bは、それぞれ単体でテレビカメラ200に装着して使用することができる単体撮影レンズであり、それぞれのレンズ鏡筒102A、102Bの後端部に設けられたバヨネット式のレンズマウント104A、104Bをテレビカメラ200に設けられたカメラマウント202に取り付けることでそれぞれ単体でテレビカメラ200に装着することができるようになっている。
【0015】
各ズームレンズ100A、100Bのレンズ鏡筒102A、102B内には、光軸Lに沿って前から順にフォーカスレンズ106A、106B、バリエータレンズ108A、108B、コンペンセータレンズ110A、110B、アイリス112A、112B、フロントリレー114A、114B、リアリレー116A、116Bが配置されており、図示しないフォーカス駆動手段(後述のフォーカス駆動部)でフォーカスレンズ106A、106Bを光軸Lに沿って前後移動させることにより、フォーカス調整が行なわれる。また、図示しないズーム駆動手段(後述のズーム駆動部)でバリエータレンズ108A、108Bとコンペンセータレンズ110A、110Bを光軸Lに沿って前後移動させることにより、ズーミングが行われ、図示しないアイリス駆動手段(後述のアイリス駆動部)でアイリス112A、112Bの絞り径を拡縮させることにより、アイリス調整が行われる。尚、バリエータレンズ108Aとコンペンセータレンズ110A、及び、バリエータレンズ108Bとコンペンセータレンズ110Bは、所定の位置関係で連動して移動するようになっている。
【0016】
ズームレンズ100A、100Bが装着されたテレビカメラ200は、そのズームレンズ100A、100Bを介して入射される光束を色分解プリズム204でR、G、Bの各色成分に分解し、3枚の撮像素子(CCD)206R、206G、206Bに入射する。そして、各撮像素子206R、206G、206Bで光電変換された被写体像の画像信号を図示しない信号処理回路で信号処理し、ビューファインダーやビデオ信号出力端子等へ出力する。
【0017】
レンズアダプタ10は、ベース12、レンズアダプタ本体14、レンズサポータ16で構成されている。
【0018】
ベース12は、板状に形成されており、このベース12上にレンズアダプタ本体14とレンズサポータ16とが設けられている。
【0019】
レンズアダプタ本体14は、筒状に形成されており、支持ブラケット18を介してベース12上に水平に支持されている。このレンズアダプタ本体14の先端部にはマウント20が設けられており、後端部にはレンズ接合部22が設けられている。
【0020】
マウント20は、テレビカメラ200に設けられたカメラマウント202と同じ構成を有しており、ズームレンズ100Aに設けられたバヨネット方式のレンズマウント104Aが着脱自在に取り付けられる。
【0021】
一方、レンズ接合部22は、図2に示すように、リング状に形成されており、その内周部にズームレンズ100Bのレンズ鏡筒先端部が嵌入される。このレンズ接合部22の内周にはフランジ22Aが形成されており、このフランジ22Aの端面にズームレンズ100Bのレンズ鏡筒先端部が突き合わされる。
【0022】
レンズアダプタ本体14内には、前段のズームレンズ100Aから出射された光束を平行光束に戻して後段のズームレンズ100Bに入射させる光学系24が配置されている。この光学系24は、一対の棒プリズム26A、26Bとレンズ群28とで構成されている。前段のズームレンズ100Aから出射した光束は、前段の棒プリズム26Aを介して所定の結像面P1 に結像される。そして、後段の棒プリズム26Bを介してレンズ群28に入射され、レンズ群28で平行光束に戻される。
【0023】
ここで、棒プリズム26Aは、入射される光束をテレビカメラ200の色分解プリズム204と同じ位置に結像させる。すなわち、カメラマウント202の基準面(ここでは先端面)から光軸L上の撮像素子206Gの受光面P0までの距離(光路長)D0と、マウント20の基準面から結像面P1までの距離(光路長)D1とが同じになるように棒プリズム26Aは設計されている。
【0024】
レンズサポータ16は、柱状に形成されており、その下端部にスライダ30が一体的に形成されている。スライダ30は、ベース12に同じ幅をもって形成されたガイド溝32内をスライド自在に支持されており、このガイド溝32にガイドされて光軸Lと平行にスライドする。また、このスライダ30には光軸Lと平行にナット部34が形成されており、ナット部34にはガイド溝32内に配設されたネジ棒36が螺合されている。ネジ棒36は光軸Lと平行に配設されており、その両端部をベース12に設けられた軸受38、38に軸支されている。また、このネジ棒36にはツマミ40が取り付けられており、このツマミ40を回転させることにより、ネジ棒36が回転する。そして、このネジ棒36が回転することにより、スライダ30がガイド溝32内を光軸Lと平行に前後移動する。
【0025】
一方、レンズサポータ16の頂部には、ズームレンズ100Bを水平に支持する支持部42が一体的に形成されている。ズームレンズ100Bは、この支持部42に載置され、締結ボルト44で支持部42に固定される。すなわち、ズームレンズ100Bのレンズ鏡筒102Bにはナット部118が形成されており、このナット部118に締結ボルト44を螺合させることで、ズームレンズ100Bが支持部42に固定される。支持部42に固定されたズームレンズ100Bは光軸L上に配置される。
【0026】
以上のようにレンズアダプタ10を使用して複合撮影レンズを構成する際の手順は次のとおりである。
【0027】
レンズアダプタ10は、2台のズームレンズ100A、100Bを光軸Lに沿って連結する場合に用いられ、この場合、まず、後段のズームレンズ100Bをレンズアダプタ10に装着する。
【0028】
後段のズームレンズ100Bをレンズアダプタ10に装着する場合は、まず、後段のズームレンズ100Bをレンズサポータ16の支持部42に載置する。そして、そのズームレンズ100Bのレンズ鏡筒102Bに形成されたナット部118に支持部42に形成された締結ボルト44を螺合させる。これにより、後段のズームレンズ100Bがレンズサポータ16に取り付けられる。このとき、後段のズームレンズ100Bは、その光軸がレンズアダプタ10の光軸と同軸上に位置する。
【0029】
後段のズームレンズ100Bをレンズサポータ16に取り付けたら、次に、ベース12に設けられたツマミ40を回転させ、ネジ棒36を回転させてスライダ30をレンズアダプタ本体14に向けて移動させる。これにより、後段のズームレンズ100Bがレンズアダプタ10に向かって移動し、そのレンズ鏡筒102Bの先端部がレンズアダプタ10のレンズ接合部22に嵌入される。レンズ接合部22に嵌入されたズームレンズ100Bは、そのレンズ鏡筒102Bの先端部がレンズ接合部22に形成されたフランジ22Aの端面に当接し、これにより、後段のズームレンズ100Bがレンズアダプタ10に装着される。
【0030】
レンズアダプタ10に装着された後段のズームレンズ100Bは、フランジ22Aの端面に突き合わされることにより、周囲からの光が遮光された状態でレンズアダプタ10に連結される。
【0031】
次に、前段のズームレンズ100Aをレンズアダプタ10に装着する。前段のズームレンズ100Aの装着は、ズームレンズ100Aをテレビカメラ200のマウント202に装着する場合と同じである。すなわち、バヨネット式のレンズマウント104Aをレンズアダプタ本体14の先端に設けられたマウント20に装着する。これにより、前段のズームレンズ100Aがレンズアダプタ10に装着される。
【0032】
以上により、2台のズームレンズ100A、100Bが光軸Lに沿って連結される。連結されたズームレンズ100A、100Bは、後段のズームレンズ100Bのレンズマウント104Bをテレビカメラ200に設けられたカメラマウント202に取り付けることにより、テレビカメラ200に装着される。
【0033】
以上説明したように、本実施の形態のレンズアダプタ10を用いることにより、2台のズームレンズ100A、100Bを光軸Lに沿って連結することができる。そして、このようにして連結された2台のズームレンズ100A、100Bは、前段のズームレンズ100Aに入射された光束が、レンズアダプタ10内の光学系24によって一度結像されたのち、再び平行光束に戻されてズームレンズ100Bに入射される。
【0034】
これにより、簡単に高倍率のズームレンズを得ることができる。すなわち、たとえば、前段に20倍のズームレンズ100Aを装着し、後段に10倍のズームレンズ100Bを装着することにより、最大200倍のズームレンズを得ることができる。
【0035】
なお、上記レンズアダプタ10では、前段のズームレンズ100Aをバヨネット式のマウントで接続するようにしているが、接続部の形式はこれに限定されるものではない。同様に後段のズームレンズ100Bを接合部22に突き合せて接続しているが、これに限定されるものではない。すなわち、レンズの接続部は、既存のレンズシステムに合わせて適宜変更することが好ましく、これにより、既存のレンズシステムを有効活用することができる。
【0036】
次に、上記複合撮影レンズを制御するレンズ制御装置について説明する。図3は、レンズ制御装置の一実施の形態を示す構成図である。同図において、構成部300Aは、上記ズームレンズ100Aの制御に関連するブロックであり、構成部300Bは、上記ズームレンズ100Bの制御に関連するブロックであり、レンズ制御装置にはこれらの構成部300A、300Bを統括制御するCPU350が搭載されている。
【0037】
各構成部300A、300B内には、それぞれフォーカス駆動部310A、310B、ズーム駆動部312A、312B、アイリス駆動部314A、314Bが示されており、例えば、フォーカス駆動部310A、310Bには、それぞれズームレンズ100A、100Bのフォーカスレンズ106A、106Bを駆動するモータとその動力をフォーカスレンズ106A、106Bに伝達する動力伝達機構、及び、フォーカスレンズ106A、106Bの位置を検出する位置検出センサが含まれている。他の駆動部312A、312B、314A、314Bについても同様にレンズ又はアイリスを駆動するモータ、動力伝達機構、位置検出センサが含まれる。尚、ズーム駆動部312A、312Bの駆動対象のレンズは、それぞれ上述のように所定の位置関係で連動するバリエータレンズ108Aとコンペンセータレンズ110A、及び、バリエータレンズ108Bとコンペンセータレンズ110Bである。
【0038】
また、各構成部300A、300B内は、フォーカス制御、ズーム制御、アイリス制御に関する構成に分けられており、フォーカス制御に関する構成を例に説明すると、上記フォーカス駆動部310A、310Bの各モータは、それぞれフォーカス制御部320A、320Bによって駆動制御され、各モータの回転速度等が制御されるようになっている。また、フォーカス駆動部310A、310Bの各位置検出センサによって検出されたフォーカスレンズ106A、106Bの位置情報がそれぞれフォーカス制御部320A、320Bに与えられ、各フォーカス制御部320A、320Bにおけるモータの駆動制御において適宜参照される。
【0039】
各フォーカス制御部320A、320Bには、それぞれD/A変換器330A、330BによってD/A変換されたCPU350からの制御信号が与えられるようになっており、各フォーカス制御部320A、320BはCPU350から与えられた制御信号に基づいて各フォーカス駆動部310A、310Bのモータを駆動制御する。例えば、CPU350から与えられる制御信号は、目標とするフォーカスレンズ106A、106Bの位置や、動作速度(モータの回転速度)を指定する位置制御又は速度制御の信号であり、各フォーカス制御部320A、320Bのモータ駆動制御によりフォーカスレンズ106A、106Bがその制御信号により指定された位置に移動し、又は、指定された動作速度で移動する。また、各フォーカス制御部320A、320BからCPU350には、A/D変換器340A、340BによってA/D変換されたフォーカスレンズ106A、106Bの位置情報が与えられるようになっており、これらの位置情報は目標とするフォーカスレンズ106A、106Bの位置や動作速度を決める際や、現在位置の表示等に適宜参照される。尚、フォーカス制御は一般に位置制御であり、その場合の具体的な制御として、CPU350は、前記位置情報からフォーカスレンズ106A、106Bの現在位置を取得し、その現在位置と目標の位置との差に対応した値を目標の動作速度とする。そして、その目標の動作速度を示す値を速度制御信号としてフォーカス制御部320A、320Bに出力する。これによって、フォーカス駆動部310A、310Bのモータ(フォーカスレンズ106A、106B)が目標の動作速度で駆動される。ただし、この場合に限らず、CPU350から目標の位置を示す値の位置制御信号をフォーカス制御部320A、320Bに出力し、フォーカス制御部320A、320Bにおいて上述と同様に目標の動作速度を決定してフォーカス駆動部310A、310Bのモータをその動作速度で駆動するようにしてもよい。速度制御の場合には、CPU350は、目標の動作速度を示す値の速度制御信号をフォーカス制御部320A、320Bに出力する。
【0040】
ズーム制御、及び、アイリス制御に関する構成もフォーカス制御に関する構成と同様であり、具体的な説明を省略すると、上記フォーカス制御部320A、320Bに相当する処理を行うズーム制御部322A、322B、及び、アイリス制御部324A、324Bと、上記D/A変換器330A、330Bに相当する処理を行うD/A変換器332A、332B、及び、A/D変換器334A、334Bと、上記A/D変換器340A、340Bに相当する処理を行うA/D変換器342A、342B、及び、A/D変換器344A、344Bとが設けられている。
【0041】
一方、CPU350には、例えば、マニュアル操作されるフォーカスコントローラ352、ズームコントローラ354、アイリスコントローラ356からそれぞれA/D変換器362、364、366を介して複合撮影レンズ全体としての目標とする撮影条件(フォーカス、ズーム、アイリスに関する位置又は動作速度)を示すフォーカス指令値、ズーム指令値、アイリス指令値が与えられるようになっている。即ち、各ズームレンズ100A、100Bの個々の撮影条件に関する指令値が個別に与えられるのではなく、複合撮影レンズ全体としての撮影条件に関する指令値が各コントローラから与えられるようになっている。
【0042】
尚、オートアイリスの場合には、テレビカメラ200からのアイリス指令値が例えばアイリスコントローラ356を介してCPU350に与えられる。また、オートフォーカスの場合には、図示しないオートフォーカス手段により生成されたフォーカス指令値がCPU350に与えられる。
【0043】
CPU350は、各ズームレンズ100A、100Bのフォーカス、ズーム、アイリス(上記フォーカス駆動部310A、310B、ズーム駆動部312A、312B、アイリス駆動部314A、314Bの各モータ)の位置又は動作速度を制御対象として各制御対象を統括制御し、複合撮影レンズ全体としての撮影条件を上記各コントローラ352、354、356から与えられた各指令値による目標の撮影条件に設定する。
【0044】
その際、CPU350は、事前に決められた制御条件で各ズームレンズ100A、100Bの各制御対象を制御しており、例えば、フォーカス、アイリスに関しては、ズームレンズ100Aのフォーカスを常に無限遠、アイリスを常に開放に固定し、ズームレンズ100Bのフォーカスの位置(又は動作速度)、アイリスの位置(又は動作速度)を変更することにより、複合撮影レンズの撮影条件をフォーカスコントローラ352、アイリスコントローラ356により与えられた各指令値による目標の撮影条件に設定する。ズームに関しては、ズームレンズ100Aのズームを一定倍率以上に変更しないものとする一方、ズームレンズ100Bのズームを全可動範囲で変更するものとし、その条件下で、例えば、いずれか一方のズームを優先的に移動させて(又は、両方のズームを同時に移動させて)、複合撮影レンズの撮影条件をズームコントローラ354により与えられたズーム指令値による目標の撮影条件に設定する。
【0045】
このように各ズームレンズ100A、100Bの各制御対象の制御条件を事前に決めておくことで、目標の撮影条件が与えられた場合に複合撮影レンズをその目標の撮影条件に設定することが可能となり、また、結象画像にケラレなどが発生しない適切な条件で各制御対象を制御することができるようになる。
【0046】
ところで、適切な制御条件は、複合撮影レンズを構成する各単体撮影レンズの種類(機種)によって異なるため、図3に示すROM370には、単体撮影レンズの各機種の組合せ(複合撮影レンズにおける各機種の配置も考慮される)ごとに適切な制御条件が事前に記憶されており、例えば、使用する機種の組合せをレンズ選択スイッチ372によって操作者が選択すると、その組合せに適した制御条件がROM370からCPU350に読み出されて、その制御条件で各単体撮影レンズの各制御対象の制御が行われるようになっている。尚、各単体撮影レンズの機種を自動的に検出するようにしてもよい。また、撮影レンズの使用方法によっても制御条件が異なるため、使用方法を考慮した制御条件をROM370に記憶させておき、操作者が所定のスイッチで使用方法を選択することによってそれに適合する制御条件で各制御対象を制御するようにしてもよい。更に、制御条件は、操作者がマニュアルで設定できるようにしてもよい。
【0047】
また、図3に示す設定スイッチ374を操作することによって上述のような単体撮影レンズの機種の組合せを考慮した制御条件の設定を無効又は変更、修正することもできるようになっている。
【0048】
以上、上記実施の形態では、2台の単体撮影レンズにより複合撮影レンズを構成した場合について説明したが、本発明は2台に限らず3台以上の複数の単体撮影レンズにより複合撮影レンズを構成した場合にも適用できる。
【0049】
また、本発明はテレビカメラ用の複合撮影レンズに限らずスチルカメラ用の複合撮影レンズに対しても適用できる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るレンズ制御装置によれば、複合撮影レンズを構成する各単体撮影レンズの制御対象、例えば、フォーカス、ズーム、アイリスの位置等を、複合撮影レンズの撮影条件が目標の撮影条件となるように事前に決められた制御条件で統括制御するようにしたため、複合撮影レンズの撮影条件を適切且つ容易に目標の撮影条件に設定することができるようになる。また、各単体撮影レンズの制御対象の制御条件を決めておくことで、結像画像にケラレ等が生じる不具合も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るレンズ制御装置が適用される複合撮影レンズの一実施形態を示す構成図である。
【図2】図2は、図1におけるレンズアダプタと後段のズームレンズとの接合部の構成図である。
【図3】図3は、本発明に係るレンズ制御装置の一実施の形態を示す構成図である。
【符号の説明】
L…光軸、10…レンズアダプタ、100A、100B…ズームレンズ、106A、106B…フォーカスレンズ、108A、108B…バリエータレンズ、110A、110B…コンペンセータレンズ、112A、112B…アイリス、200…テレビカメラ、300A、300B…構成部、310A、310B…フォーカス駆動部、312A、312B…ズーム駆動部、314A、314B…アイリス駆動部、320A、320B…フォーカス制御部、322A、322B…ズーム制御部、324A、324B…アイリス制御部、330A、330B、332A、332B、334A、334B…D/A変換器、340A、340B、342A、342B、344A、344B…A/D変換器、350…CPU、352…フォーカスコントローラ、354…ズームコントローラ、356…アイリスコントローラ、370…ROM、372…レンズ選択スイッチ、374…設定スイッチ
Claims (4)
- カメラの撮像面に被写体像を結象する撮影光学系として単体で使用することができる複数のズーム機能付き単体撮影レンズであって各ズーム機能付き単体撮影レンズごとに制御可能な制御対象を有する複数のズーム機能付き単体撮影レンズをレンズアダプタを介して直列に接続して1つの撮影光学系を構成し、前記各ズーム機能付き単体撮影レンズの制御対象を制御することにより、前記複合撮影レンズの撮影条件を変更するレンズ制御装置において、
前記レンズアダプタは前段のズーム機能付き単体撮影レンズからの光束を結像したのち、平行光束にして後段のズーム機能付き単体撮影レンズに入射させるものであり、
前記複合撮影レンズ全体としての撮影条件を入力し、事前に決められた制御条件で前記各ズーム機能付き単体撮影レンズの制御対象を統括制御し、複合撮影レンズ全体としての撮影条件となるように制御する制御手段を備えたことを特徴とするレンズ制御装置。 - 前記制御手段は、前記複合撮影レンズにより結象される被写体像にケラレが生じないように前記各ズーム機能付き単体撮影レンズの制御対象を統括制御することを特徴とする請求項1のレンズ制御装置。
- 前記複合撮影レンズとしての目標の撮影条件を前記制御手段に与えるコントローラを備えたことを特徴とする請求項1のレンズ制御装置。
- 前記制御条件は、複合撮影レンズを構成する各ズーム機能付き単体撮影レンズの種類によって変更されることを特徴とする請求項1のレンズ制御装置。
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