JP2830930B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2830930B2
JP2830930B2 JP3278593A JP27859391A JP2830930B2 JP 2830930 B2 JP2830930 B2 JP 2830930B2 JP 3278593 A JP3278593 A JP 3278593A JP 27859391 A JP27859391 A JP 27859391A JP 2830930 B2 JP2830930 B2 JP 2830930B2
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与志知 大竹
洋一 岡部
孝 小野
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Victor Company of Japan Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は撮像装置に関し、特に、
その光学系の改良に係り、簡便な操作により種々の撮影
態様を可能にした撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のズ―ム機能付のオートフォ
ーカス機能を有した撮像装置の概略ブロック図で、光学
系は前玉系1、ズーム系2、結像系3より大略構成され
ている。被写体からの撮像光Aは前記光学系より撮像素
子(個体撮像素子)4に結像し、この撮像素子4内の光
電変換面で電気信号に変換されてカメラ回路に供給され
る。一方、撮像素子4からの出力信号は、図示しないゲ
インコントローラ回路、バンドパスフィルタ等を介して
検波器に供給されて所定高域成分が取り出され、合焦さ
れた時、最大の焦点電圧が得られる。焦点電圧はAF回
路5に供給され、ここで制御信号を生成し、モータ6を
駆動して結像系3を光軸上の合焦位置に移動させる。そ
して、この様な装置に於てその設計仕様の焦点距離以上
の望遠撮影を行なおうとする場合には、別途テレコンバ
ージョンレンズ17を装着する構成となっていた。
【0003】また、従来のこの種装置によって近接撮影
をしようとする場合は、像面の移動を補正するのに結像
系3を光軸上で移動すると共にズーム系2を広角端とし
てこのズーム系3の構成要素であるバリエータ系とコン
ペンセータ系のうちバリエータ系は固定としコンペンセ
ータ系を移動する構成となっていた。従って、近接撮影
をしようとする場合の光学系全体の焦点距離は基本的に
短焦点側にあり必ずしも充分な撮影倍率を得ることがで
きなかった。
【0004】更に、従来のこの種装置では、前玉系1は
鏡筒に対して着脱不能な構成となっていた。そしてこの
前玉系1は、光軸方向に対して固定式のものとヘリコイ
ド等による可動式のものとがあるが、可動式のものにあ
ってもその作動距離はきわめて限られたものであり必ず
しも充分な作動距離を確保することができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、装置の設計仕
様以上の望遠撮影を望む場合には、テレコンバージョン
レンズを別途に装着しなければならず、装着に手間ど
る。また一般に、テレコンバージョンレンズは二枚以上
のレンズで構成される為、装着時の装置全体が大きくな
ってしまうという問題があった。
【0006】また、図4に示すような従来例にあって
は、物像距離の変化に伴う像点移動の補正を結像係3に
よっているため合焦可能な物像距離は、この結像系3の
可動範囲によって制限をうけ、望遠側における至近撮影
距離が決ってしまうという問題があった。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、特にテレコンバージョンレンズを別途用いるこ
となく、従来装置に比べて一層の望遠撮影を可能にする
と共に望遠側における至近撮影距離を短くすることが可
能であり且つ、小型で操作性のよい撮像装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】更に別の観点からすれば、本発明は、従来
装置における前玉系はその作動範囲が固定又はきわめて
限られているために不可能であった種々の撮影態様を可
能にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として以下の(1)〜(10)に記載した撮像
装置を提供しようというものである。
【0010】すなわち、本発明の撮像装置は、(1)光
軸上に少なくとも凸レンズ系からなる第1の系と凹レン
ズ系からなる第2の系と凸レンズ系からなる第3の系と
が順次配置される光学系と、前記光学系による光像を光
電変換する撮像素子とを具備し、前記第1の系と前記第
2の系とを互いに独立して前記光像を変倍するための可
動系とし、前記第3の系又は前記撮像素子の少なくとも
一方をフォ―カシングのための可動系として構成した撮
像装置において、前記第1の系又は第2の系の一方の系
を望遠端に移動した際に他方の系が望遠端へ自動的に移
動する構成としたことを特徴とする撮像装置。
【0011】(2)前記一方の系を第1の系である副変
倍系とし、前記他方の系を第2の系である主変倍系とし
たことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【0012】(3)光軸上に少なくとも凸レンズ系から
なる第1の系と凹レンズ系からなる第2の系と凸レンズ
系からなる第3の系とが順次配置される光学系と、前記
光学系による光像を電気信号に光電変換する撮像素子と
を具備し、前記第1の系を固定系とし、前記第2の系を
前記光像を変倍するための可動系とし、前記第3の系の
一部は前記第2の系と独立して前記光像の変倍のための
可動系とし、前記撮像素子をフォ―カシングのための可
動系として構成した撮像装置において、前記第2の系又
は第3の系の一部の一方の系を望遠端に移動した際に他
方の系が望遠端へ自動的に移動する構成としたことを特
徴とする撮像装置。
【0013】(4)前記一方の系の望遠端への移動に際
し、前記他方の系が望遠端へ自動的に移動するモードと
移動しないモードとを選択する選択手段を設けたことを
特徴とする請求項1又は3記載の撮像装置。
【0014】(5)光軸上に少なくとも凸レンズ系から
なる第1の系と凹レンズ系からなる第2の系と凸レンズ
系からなる第3の系とが順次配置される光学系と、前記
光学系による光像を光電変換する撮像素子とを具備し、
前記第1の系を副変倍系とし前記第2の系を主変倍系と
して互いに独立して前記光像を変倍するための可動系と
し、前記第3の系又は前記撮像素子の少なくとも一方を
フォ―カシングのための可動系として構成した撮像装置
において、前記第1の系を保持する第1の鏡筒部を前記
第2の系以後の系を保持する第2の鏡筒部に対して着脱
可能な構成として、前記第1の鏡筒部と前記第2の鏡筒
部との間に中間リングを装着し得る構成としたことを特
徴とする撮像装置。
【0015】(6)前記第1の系の有効径が、前記中間
リングを用いない通常の撮影状態における前記第2の系
である変倍系によって決定される最長焦点距離以外の状
態における最大像高点の結像に関与する光束によって決
定される撮像装置において、前記中間リングの長さを前
記第2の系である変倍系によって決定される最長焦点距
離の状態において前記最大像高点の結像に関与する光束
が実質的にケラレを生ずることがなく且つ、結像倍率最
大である長さに構成したことを特徴とする請求項5記載
の撮像装置。
【0016】(7)撮像面上の結像倍率が最大近くにな
るよう、前記中間リングの長さを設定したことを特徴と
する請求項5記載の撮像装置。
【0017】(8)光軸上に少なくとも凸レンズ系から
なる第1の系と凹レンズ系からなる第2の系と凸レンズ
系からなる第3の系とが順次配置される光学系と、前記
光学系による光像を光電変換する撮像素子とを具備し、
前記第1の系を副変倍系とし前記第2の系を主変倍系と
して互いに独立して前記光像を変倍するための可動系と
し、前記第3の系又は前記撮像素子の少なくとも一方を
フォ―カシングのための可動系として構成した撮像装置
において、前記第1の系を繰り出した際に第4の系を前
記第1の系の前に附加することにより、前記第1の系を
繰り出す前の前記第1の系の像点位置と前記第1の系を
繰り出した後における前記第4の系及び前記第1の系の
合成系による像点位置とが同一点となる構成としたこと
を特徴とする撮像装置。
【0018】(9)前記第4の系は凹レンズ系であるこ
とを特徴とする請求項8記載の撮像装置。
【0019】(10)前記第4の系は発散系の略望遠系
レンズ又は発散系の略逆望遠系レンズであることを特徴
とする請求項8記載の撮像装置。
【0020】
【作用】請求項1記載の装置は、光軸上に少なくとも凸
レンズ系からなる第1の系と凹レンズ系からなる第2の
系と凸レンズ系からなる第3の系とが順次配置される光
学系と、前記光学系による光像を光電変換する撮像素子
とを具備し、前記第1の系と前記第2の系とを互いに独
立して前記光像を変倍するための可動系とし、前記第3
の系又は前記撮像素子の少なくとも一方をフォ―カシン
グのための可動系として構成した撮像装置において、前
記第1の系又は第2の系の一方の系を望遠端に移動した
際に他方の系が望遠端へ自動的に移動する構成としたこ
とを特徴とする撮像装置とすることにより、第1、第2
の系の内の一方の系の変倍作用とは別に他方の系が更な
る変倍作用をなし、更に、第1の系又は第2の系の一方
の系を望遠端に移動した際に他方の系が望遠端へ自動的
に移動する構成とされるので一方の系を望遠端に移動操
作すると他方の系も望遠端に自動的に移動し光学系全体
の焦点距離は更に大となる。そして、これらの変倍及び
物像距離の変化に伴う結像点の変動を第3の系又は撮像
素子の少なくも一方が補償することになる。
【0021】請求項2記載の装置は、前記一方の系を第
1の系である副変倍系とし、前記他方の系を第2の系で
ある主変倍系としたことを特徴とする請求項1記載の撮
像装置とすることにより、第1の系を望遠端に移動操作
すると第2の系が望遠端に自動的に移動する。
【0022】請求項3の装置は、光軸上に少なくとも凸
レンズ系からなる第1の系と凹レンズ系からなる第2の
系と凸レンズ系からなる第3の系とが順次配置される光
学系と、前記光学系による光像を電気信号に光電変換す
る撮像素子とを具備し、前記第1の系を固定系とし、前
記第2の系を前記光像を変倍するための可動系とし、前
記第3の系の一部は前記第2の系と独立して前記光像の
変倍のための可動系とし、前記撮像素子をフォ―カシン
グのための可動系として構成した撮像装置において、前
記第2の系又は第3の系の一部の一方の系を望遠端に移
動した際に他方の系が望遠端に自動的に移動する構成と
したことを特徴とする撮像装置とすることにより、第2
又は第3の系の一部の一方の系の変倍作用とは別に他方
の系が更なる変倍作用をなし、更に、第2の系又は第3
の系の一部の一方を望遠端に移動した際に他方の系が望
遠端へ自動的に移動する構成とされるので、一方の系を
望遠端に移動操作すると他方の系も望遠端に自動的に移
動し光学系全体の焦点距離は更に大となる。そして、こ
れらの変倍及び物像距離の変化に伴う結像点の変動に対
して撮像素子が追従移動する。
【0023】請求項4記載の装置は、前記一方の系の望
遠端への移動に際し、前記他方の系が望遠端へ自動的に
移動するモードと移動しないモードとを選択する選択手
段を設けたことを特徴とする請求項1又は3記載の撮像
装置とすることにより、前記選択手段の操作により所望
のモードが達成される。
【0024】請求項5記載の装置は、光軸上に少なくと
も凸レンズ系からなる第1の系と凹レンズ系からなる第
2の系と凸レンズ系からなる第3の系とが順次配置され
る光学系と、前記光学系による光像を光電変換する撮像
素子とを具備し、前記第1の系を副変倍系とし前記第2
の系を主変倍系として互いに独立して前記光像を変倍す
るための可動系とし、前記第3の系又は前記撮像素子の
少なくとも一方をフォ―カシングのための可動系として
構成した撮像装置において、前記第1の系を保持する第
1の鏡筒部を前記第2の系以後の系を保持する第2の鏡
筒部に対して着脱可能な構成として、前記第1の鏡筒部
と前記第2の鏡筒部との間に中間リングを装着し得る構
成としたことを特徴とする撮像装置とすることにより、
前記中間リングを装着した態様では前記中間リングの長
さに応じて第1の系が所望量だけ繰り出されることとな
る。
【0025】請求項6記載の装置は、前記第1の系の有
効径が、前記中間リングを用いない通常の撮影状態にお
ける前記第2の系である変倍系によって決定される最長
焦点距離以外の状態における最大像高点の結像に関与す
る光束によって決定される撮像装置において、前記中間
リングの長さを前記第2の系である変倍系によって決定
される最長焦点距離の状態において前記最大像高点の結
像に関与する光束が実質的にケラレを生ずることがなく
且つ、結像倍率最大である長さに構成したことを特徴と
する請求項5記載の撮像装置とすることにより、第1の
系の周縁部に、最大像高に対応する角度で入射した光束
が途中の系の有効径によってケラレることなく結像に寄
与することになり且つ、最大の結像倍率を与えることに
なる。
【0026】請求項7記載の装置は、撮像面上の結像倍
率が最大近くになるよう、前記中間リングの長さを設定
したことを特徴とする請求項5記載の撮像装置とするこ
とにより、前記第3の系又は前記撮像素子の移動により
合焦可能な範囲内において、光学系全体の焦点距離が最
長の状態となり近接撮影が可能となるので、光学系全体
としての最大結像倍率が得られる。
【0027】請求項8記載の装置は、光軸上に少なくと
も凸レンズ系からなる第1の系と凹レンズ系からなる第
2の系と凸レンズ系からなる第3の系とが順次配置され
る光学系と、前記光学系による光像を光電変換する撮像
素子とを具備し、前記第1の系を副変倍系とし前記第2
の系を主変倍系として互いに独立して前記光像を変倍す
るための可動系とし、前記第3の系又は前記撮像素子の
少なくとも一方をフォ―カシングのための可動系として
構成した撮像装置において、前記第1の系を繰り出した
際に第4の系を前記第1の系の前に附加することによ
り、前記第1の系を繰り出す前の前記第1の系の像点位
置と前記第1の系を繰り出した後における前記第4の系
及び前記第1の系の合成系による像点位置とが同一点と
なる構成としたことを特徴とする撮像装置とすることに
より、第4の系と第1の系との合成系による像界側の焦
点位置が第1の系を繰り出す前の第1の系の略焦点位置
に保存される。このことは第2の系以後の系による合成
系の物点位置が略不動に保存されることであり、従っ
て、第2の系以後の系による合成系の像点位置即ち前記
光学系全体の焦点位置も第1の系を繰り出す前の焦点位
置に保存されることとなる。
【0028】請求項9記載の装置は、前記第4の系は、
凹レンズ系であることを特徴とする請求項8記載の撮像
装置とすることにより、第4の系として凹レンズが第1
の系の前に附加されることにより第4の系と第1の系と
の合成系の像点位置が第1の系を繰り出す前の第1の系
の像点位置に保存される。このことは第2の系以後の系
による合成系の物点位置が略不動に保存されることであ
り、従って、第2の系以後の系による合成系の像点位置
即ち、前記光学系全体の像点位置も第1の系を繰り出す
前の像点位置に保存されることとなる。
【0029】請求項10記載の装置は、前記第4の系
は、発散系の略望遠系レンズ又は発散系の略逆望遠系レ
ンズであることを特徴とする請求項8記載の撮像装置と
することにより、第4の系として発散系の略望遠レンズ
又は発散系の略逆望遠レンズが第1の系の前に附加され
ることにより第4の系と第1の系との合成系の像点位置
が第1の系を繰り出す前の第1の系の像点位置に保存さ
れる。このことは第2の系以後の系による合成系の物点
位置が略不動に保存されることであり、従って、第2の
系以後の系による合成系の像点位置即ち、前記光学系全
体の像点位置も第1の系を繰り出す前の像点位置に保存
されることとなる。
【0030】
【実施例】図1は本発明に係る撮像装置の一実施例を示
す概略ブロック系統図である。以下、本実施例に従って
具体的に説明する。同図中、光学系は、光軸上に凸レン
ズ系より成る前玉系(変倍系)30と、凹レンズ系31
a,31bより成るズーム系(変倍系)31と、凸レン
ズ系32a,凹レンズ系32b,凸レンズ系32c(凸
レンズ系)より成る結像系32とより順次構成される。
【0031】被写体からの撮像光Aは前記光学系を通じ
て光学ビートを除去するための水晶ローパスフィルタ3
3を介して撮像素子(固体撮像素子)34に結像され、
この撮像素子34内で光電変換が行われ、この出力信号
は増幅器36を介してビデオ回路37に供給され、ここ
で所定の信号処理が施されて映像信号に準拠した信号に
される。一方、増幅器36の出力はバンドパスフィルタ
(BPF)38に供給されて所定の高域成分が抽出され
る。この出力信号はゲインコントロールアンプ(GC
A)39に供給され、ここで焦点電圧が低くなる場合に
は電圧が増幅され次段のエリアセンシング回路41に供
給される。
【0032】このエリアセンシング回路41で合焦エリ
ア部が抜き出されて検波され、次段のA/D(アナログ
−デジタル)変換器42に焦点電圧として出力される。
このA/D変換器42で、デジタル化されて焦点電圧情
報が演算回路43に供給される。この演算回路43には
同時に撮像素子34の位置を検出する位置センサ44の
位置情報が供給せられると共に、他の位置センサ45,
46からもズームレンズ系31及び前玉系30の位置に
関連した位置情報が供給されている。
【0033】この演算回路43には、前記A/D変換器
42から撮像素子34の光軸方向への移動に伴なう焦点
電圧がフォーカシング開始から1フィールド毎にサンプ
リングされ、順次デジタル化されて供給されており、こ
れら1フィールド毎の焦点電圧を逐次レベル比較して差
分電圧を算出し、この差分電圧のレベルの大小及び符号
変化を検出して前記位置センサ44,45,46からの
位置情報とにより合焦位置を算出し、この結果をドライ
ブ回路47に供給してモータ48を駆動することにより
撮像素子34を光軸に沿って合焦位置に移動させる。
【0034】図2はズーム系31の同一距離の被写体に
ピントを合せた時の撮像素子(フォーカス系)の位置と
焦点距離との一般的な関係を表わした図で、撮像素子3
4は有限距離ではズームにつれて結像位置が変わること
が示される。このズームによる結像位置の変化率は被写
体距離によって変わり、近距離ほど変化率が大きく二次
曲線群となる。従って、ズームを行う場合には、ズーム
状態に応じて撮像素子34を移動して結像位置を補正す
る必要が生じる。本実施例の装置においても、この二次
曲線群に照らしてズーム補正を行っている。 同図にお
いて例えば、今、焦点距離faで被写体距離2mに焦点
合わせをして撮像素子34の位置がXaの状態とする。
この状態時よりズームスイッチ49を望遠方向に操作す
ると、演算回路43内で、位置センサ45からの位置情
報とを参照して両レンズ系31a,31bを光軸方向に
移動させるために、この演算回路43内で制御信号を生
成する。前記凹レンズ系31a,31bは筒体(図示せ
ず)に形成されたカム溝曲線に沿って相互に移動保持さ
れており、この筒体の回転角度を検出することにより互
いのレンズ系位置が個々に分かり、回転角度より位置情
報が得られる構成になっている。
【0035】前記演算回路43は他の制御信号をドライ
ブ回路50に供給し、モータ51によりレンズ系31
a,31bを光軸方向に焦点距離fa′の位置まで移動
させると共に、同時に演算回路43には位置センサ4
4,46から撮像素子34及び前玉系30の位置情報が
供給されており、これらより被写体距離が算出され、予
め同図の関係曲線より求められた撮像素子34の補正位
置を演算回路43内のテーブルから読み取り、この結果
に基づいて制御信号をドライブ回路47に供給して撮像
素子34を合焦位置Xa′に移動させる構成としてい
る。
【0036】尚、この構成では合焦時に撮像素子34を
移動させる構成としているが、例えば結像系32の凹レ
ンズ系32bを移動させる構成としてもよい。また、前
玉系30は光軸上のP1 ,P2 ,P3 の三点位置を所望
により摺動される構成とされ、通常時はP1 の位置に置
かれている。そして、例えば、ズーム系31が既に最長
焦点距離にある状態において、更に拡大された望遠撮影
を望む場合にはスイッチ52をONすると、この信号が
演算回路43に供給される。
【0037】演算回路43では、この信号に基づき駆動
信号がドライブ回路53に供給されて、モータ54によ
り前玉系30をP1 位置より光軸上のP2 位置にすばや
く直進摺動させる。例えば、モ―タ54へ通じる伝達機
構をクラッチ機構等により遮断できる構成にすれば手動
操作でも行なえる。この前玉系30の移動に対応して図
2に示す二次曲線群全体が変形しながらZ方向にシフト
されることになる。
【0038】演算器43のテーブル内にはこのシフト量
に対応した値が記憶されており、前記スイッチ52のO
N信号と前記前玉系30がP2 位置にあることを検出し
て前記テーブル内でシフト量を加味した補正値を読み取
り、ドライブ回路47よりモータ48に制御信号を供給
して撮像素子34を光軸上の合焦位置に移動させる構成
となっている。
【0039】また、ズーム系31が望遠端にないような
場合において最大の撮影倍率を得たい時は、手動又はス
イッチ52の操作により前玉系30をP2 の位置に移動
すると、前玉系30がP2 の位置に至ったことが位置セ
ンサ46からの位置情報又はスイッチ52のON信号に
より演算回路43で検出され演算回路43はズーム系3
1を望遠端に駆動すべく制御信号を生成し、この制御信
号がドライブ回路50に供給されモータ51が駆動され
る。この構成により操作者が手動又はスイッチ52の操
作により前玉系30をP2 位置に移動するという単一の
操作により自動的に最大の撮影倍率の撮影が可能とな
る。
【0040】更に、この自動的に最大の撮影倍率に制御
するモードは、別途、切り換えスイッチ58を設けるこ
とにより選択的に使用することができる。即ち、一例と
して、スイッチ58をONとした場合には前述の自動的
に最大の撮影倍率に制御されるモードとし、スイッチ5
8をOFFとした場合には演算回路43は、モータ51
を駆動すべく制御信号を生成しない構成とされる。この
様な構成では、操作者が手動又はスイッチ52の操作に
より前玉系30をP2 の位置に移動するとズーム系31
は、駆動されず最大の撮影倍率には至らないものの、瞬
時に、前玉系30の移動に応じて焦点距離が拡大され
る。
【0041】次に、この拡大された望遠撮影状態時にお
いて、近接撮影を望む場合には、スイッチ57をONす
ることになる。このON信号に基づき演算回路43よ
り、再びドライブ回路53に駆動信号が供給され、モー
タ54により前玉系30を光軸上P3 位置に直進摺動さ
せる。これにより、図2に示す二次曲線群が前玉系30
がP2 の位置にある時よりも、更にZ方向にシフトさ
れ、これまで撮影不可能範囲であった撮像素子34の移
動範囲の外に位置する近接領域の曲線(一点鎖線で示す
曲線)が撮影可能範囲までシフトされることになる。
【0042】従って、前玉系30のP3 位置への移動時
のシフト量も前述のP2 位置の場合と同様、予め演算回
路43のテーブル内に記憶されており、前記スイッチ5
7のON信号と前玉系30のP3 位置への移動検出信号
とにより前記シフト量を加味した補正値を読み取り、こ
れに基づき撮像素子34を合焦位置に移動させ、望遠撮
影時の近接撮像を可能にする。
【0043】以上述べた前玉系30のP2 位置又はP3
位置への繰り出しにより光学系全体の焦点距離が拡大さ
れることは、従来最も一般的であった前玉繰り出しによ
りフォーカシングを行なうタイプのズームレンズに於て
フォーカシングのために前玉を繰り出すことにより光学
系全体の焦点距離が拡大され撮影倍率が増大することか
ら容易に理解される。
【0044】従来タイプのこれらのズームレンズのパワ
ー配置は、基本的には本願構成と同様、第1群は凸レン
ズ系(フォーカシング系)、第2群は凹レンズ系(凹レ
ンズ系のバリエータ系及び凹レンズ系のコンペンセータ
系)、第3群は結像系(凸レンズ系)よりなっている。
従って、前記実施例によれば、前玉系30を変倍の為に
移動させ、結像系32若しくは、撮像素子34を合焦の
為に移動される構成としている為にテレコンバーション
レンズをわざわざ装着する必要がなく、一層の長焦点距
離化をすることができると共に、レンズ口径を小さくし
かもコンバーションレンズを装着したときよりもレンズ
枚数を減らすことができる為に装置の小型化が可能とな
る。
【0045】更に、変倍の為のレンズ系を前玉系として
いるので手動操作に適した構成とし易く、この前玉系3
0を回転により前進移動とせず、直進摺動させる構成と
しているので、手動操作とした場合には早い対応ができ
る。また、二段切換時(前玉系30をP3 位置に移動さ
せた時)には、望遠撮影にもかかわらず近接撮影が可能
となる。更には、フォーカシングを手動によらずモ―タ
駆動による場合には、予め補正曲線(二次曲線群)に対
応したズーム時の結像素子34の移動補正値及び切換時
のシフト量を演算回路43のテーブル内に記憶させてお
くので自動による変倍時の早いフォーカシングが得られ
る。
【0046】また、特にフォーカシング時、撮像素子3
4を移動させる構成とすることにより、光学系で負担す
べきフォーカス動作範囲を撮像素子34側に分担させる
ことができる為、光学系のレンズ間隔を短くとることが
できるためフォーカシング時に結像系32を移動させる
タイプのものに比べ、一層装置全体の小型化を図れる。
【0047】図3は本発明に係る撮像装置の他の実施例
を示す概略ブロック系統図である。尚、前述の実施例と
同一構成要素には同一作用効果を呈する為、同一符号を
示し説明を省略する。同図において、光学系は固定の前
玉系60、凹レンズ系31a,31bよりなるズーム系
31、凸レンズ系62a,凹レンズ系62b,凸レンズ
系62c(62a,62b,により凸レンズ系特性を形
成)よりなる結像系とで構成されており、通常の望遠撮
影時には、ズ―ムスイッチ49を望遠方向に操作すると
前記実施例と同様にズーム系31の各レンズ系31a,
31bが光軸上の所定方向に移動し、所定の望遠画像が
得られる。
【0048】結像系62の凹レンズ系62bは変倍時に
移動し、P1 ,P2 ,P3 の三位置を摺動する構成とな
っている。P1 位置は、通常位置とされ、通常以上の望
遠撮影を望む場合には、更にスイッチ64をONすると
この信号が演算回路43に供給される。演算回路43で
は、この信号に基づき駆動信号がドライブ回路66に供
給されて、モータ68によりレンズ系62bを光軸上P
2 位置に移動させる。このP2位置への移動を位置セン
サ69が検出し、この位置情報を演算回路43に供給す
る。演算回路43では、この位置情報と前記スイッチ6
4からのON信号とにより予めテーブル内に記憶されて
いるシフト量を加味した補正値を読み取り、この結果に
基づいて撮像素子34を合焦位置に移動させ、通常時以
上のに拡大された望遠画像が得られる。
【0049】また、ズーム系31が望遠端にないような
場合において最大の撮影倍率を得たい時は、スイッチ6
4の操作によりレンズ系62bをP2 位置に移動する
と、レンズ系62bがP2 位置に至ったことが位置セン
サ69からの位置情報又はスイッチ64のON信号によ
り演算回路43で検出され、演算回路43はズーム系3
1を望遠端に駆動すべく制御信号を生成し、この制御信
号がドライブ回路66に供給されモータ68が駆動され
る。この構成によりスイッチ64のON操作をすること
によりレンズ系62bをP2 位置に移動するという単一
の操作により自動的に最大の撮影倍率の撮影が可能とな
る。
【0050】更に、この自動的に最大の撮影倍率に制御
するモードは、別途、切り換えスイッチ70を設けるこ
とにより選択的に使用することができることは図1にお
ける実施例で述べたのと同様である。
【0051】次に、スイッチ65を操作すると凹レンズ
系62bがP3 位置に移動し、前記実施例と同様図2に
示すズーム曲線(二次曲線群)の内、撮像素子34の移
動範囲の外にある近接領域(一点鎖線)がZ方向にシフ
トされ、望遠撮影時の近接撮影が可能となる。従って、
本実施例によれば拡大された望遠化用の変倍レンズを結
像系62の凹レンズ系62bとしているので、前玉系を
拡大された望遠化用の変倍レンズとして使用するものに
比べ、レンズ系が小さくてすみ、その分モータ駆動力が
小さくバッテリー駆動方式の撮像装置にあっては電力の
低減化を図れる。
【0052】尚、前述のいずれの実施例においても、拡
大された望遠化撮影に対応した実施例で説明したが、広
角化対応に応用してもよく、その場合には多段切換のレ
ンズ系を望遠化と逆方向に移動する構成にすれば良い。
また、前記実施例のいずれも演算回路43を用いてオ―
トフォ―カシングを行う構成としたが、演算回路を用い
ず、変倍系及びフォ―カシング素子を公知の構成により
手動操作としてもよい。
【0053】次に第1の系を保持する第1の鏡筒部を第
2の系以後の系を保持する第2の鏡筒部に対して着脱可
能な構成として、第1の鏡筒部と第2の鏡筒部との間に
中間リングを装着し得る構成とした実施例について図5
を用いて説明する。
【0054】図5において、第1の系である前玉系30
を保持する第1の鏡筒部35は第2の系以後の系(図示
せず)を保持する第2の鏡筒部40から取り外されて中
間リング71の内径に嵌合保持されると共にこの中間リ
ング71の後端は第2の鏡筒部40の内径に嵌合保持さ
れることにより第1の系は第2の系以後の系に対して長
さΔだけ繰り出されることになる。ここで、第1の鏡筒
部35と中間リング71との接続、及び中間リング71
と第2の鏡筒部40との接続は、簡単のために、単純な
嵌合による例を示したが、ネジ嵌合やその他のワンタッ
チで着脱可能な機械的マウント方法を採用してもよい。
【0055】以下にこの中間リング71を適宜選択する
ことにより第1の系の繰り出し量Δを調整することによ
り従来のこの種光学系では不可能であった種々の撮影態
様が可能となることについて説明する。
【0056】図6は、第1の系を第2の系以後の系に対
して中間リング71により繰り出す前の状態と、第2の
系以後の系を固定して第1の系を中間リング71により
繰り出した場合との近軸諸量間の関係を、簡単のために
薄肉系として示す図である。また、ここでは、説明の便
宜上、撮像素子(図示せず)を移動してフォーカシング
を行なう場合の例について説明するが、これに限られる
ものでなく、凸レンズ系である第3の系を移動するもの
であってもよい。
【0057】光軸上、H1は第1の系である凸レンズ系
(前側焦点距離f1>0,後側焦点距離f1′<0)の主
点位置を示し、F1,F1′は、それぞれ、第1の系の前
側焦点及び後側焦点を示す。H23は第2の系である凹レ
ンズ系と第3の系である凸レンズ系の合成系(前側焦点
距離f23>0,後側焦点距離f23′<0)の主点位置を
示し、F23,F23′は、それぞれ、この合成系の前側焦
点と後側焦点を示す。また、F(図示せず),F′は光
学系全体の前側焦点及び後側焦点位置である。
【0058】ここで、第1の系の後側焦点F1′と、第
2の系と第3の系との合成系の前側焦点F23との距離を
Cとし、第2の系と第3の系との合成系の後側焦点
23′と光学系全体の後側焦点F′との距離をkとすれ
ば、光学系全体の後側焦点距離f′及びkは、次式で与
えられる。
【数1】
【数2】
【0059】また、サフィックス(*)を付したH1 *
1*,F′*は、それぞれ中間リング71により第1
の系を繰り出した状態における第1の系の主点位置、第
1の系の後側焦点位置、光学系全体の後側焦点位置を示
す。Δは、中間リング71による第1の系の繰り出し量
であり、この繰り出した際の第1の系の後側焦点F1*
と、第2の系と第3の系との合成系の前側焦点F23との
距離をC*とし、第2の系と第3の系との合成系の後側
焦点F23′と光学系全体の後側焦点F′*との距離をk*
とすれば、第1の系を繰り出した際の光学系全体の焦点
距離f′*及びk*は、式1又は式2と同様に、式3、式
4で与えられる。
【数3】
【数4】
【0060】また、W1は撮像素子(図示せず)がフォ
ーカシングのために移動し得る前側端部を示し、W2
後側端部を示す。従って、W1とW2との距離WDは、撮
像素子の作動距離であり、この作動距離WDと、F23
から測ったW2までの距離S(<0)は、定数である。
式3から明らかな如く、光学系全体の後側焦点距離f′
*の絶対値は、第1の系が繰り出されてΔが大きくなる
と次第に大きくなり、C*=0(C=Δ)、即ち第1の
系の後側焦点F1′が第2の系と第3の系との合成系の
前側焦点F23と一致したとき無限大となってアフォーカ
ル系となる。そして、Δがさらに増大すると像は反転す
る。
【0061】また、式4から明らかなように、k*の絶
対値も第1の系の繰り出し量Δの増大につれて大きくな
り、第2の系と第3の系との合成系の後側焦点F23′を
基準としたときの、光学系全体の後側焦点位置F′は前
方に移動し、C*=0(C=Δ)を境に符号が反転す
る。
【0062】ここで、この光学系全体による撮影倍率に
ついて説明する。光学系全体の前側焦点F*,後側焦点
F′*を基準として、この前側焦点F*から物点までの距
離をz*、後側焦点F′*から像点までの距離をz′*
すれば、物像関係は、ニュートンの式をそのまま適用し
て、式5で与えられる。
【数5】
【0063】このとき、横倍率αは、式6で与えられ、
物像距離が最短であって最大横倍率が得られるのは、撮
像素子がその作動距離範囲の後側端部W2にあるときで
あるから、z′*,S,k*の関係は、式7で与えられ、
この式7、式3及び式4を式6に代入して整理すると、
式8が得られる。
【数6】
【数7】
【数8】
【0064】この式8の右辺第1項は、S,f1′,f
23′がいずれも負の定数であるから、C*<0、即ち、
図中、第1の系の後側焦点F1*が第2の系と第3の系
との合成系の前側焦点F23の右側にあるときは、正の値
をとる。そして、繰り出し量Δの絶対値が増大してC*
が0に近づくと、横倍率αは、−(f23′/f1′)に
近づくことになる。なお、C*=0のときは、光学系全
体は、アフォーカル系となり、像を形成しないことは前
述のとおりであり、C*>0のときは、作動距離WDの
範囲内に実像は形成されない。従って、撮像素子の作動
距離WDの範囲内で形成される実像の最大倍率は、近軸
薄肉系の領域においては、C*が正の値を維持しつつき
わめて0に近い場合に、略−(f23′/f1′)とな
る。
【0065】実際の光学系においては、繰り出された第
1の系の第1面のレンズとの干渉等により、物点位置を
前記z*の距離とすることができない場合も有り得る
が、その場合は、レンズとの干渉を生じない最近接の撮
影により当該光学系としての略最大横倍率の撮影が可能
である。
【0066】また、以上の例では、C*が正の値を維持
しつつ0近傍となるように第1の系を中間リング71に
より繰り出すことにより横倍率は大きなものとすること
ができるが、一般的には、大きなビグネッティングを生
じることが多い。従って、撮像素子上、その周縁部であ
る像高の高い部分は、いわゆるケラレを生じることがあ
るが、撮像素子の中央部の像は、非常に高倍率であるた
め、あたかも顕微鏡撮影の如き撮影効果を得ることがで
きる。
【0067】一方、上記の例のようにケラレを生ずるこ
となく、比較的高倍率の撮影態様を望む場合は、中間リ
ング71による繰り出量Δを適宜短く設定することによ
り、実質的にケラレを生ずることなく、通常の撮影態様
に比べて比較的高倍率の撮影を行なうことも可能であ
る。これは、第1の系の有効径が、中間リング71を用
いない撮影状態における第2の系である変倍系によって
決定される最長焦点距離以外の状態における最大像高点
の結像に関与する光束によって決定される光学系の場
合、第2の系をこの最長焦点距離の状態とすることによ
り第1の系の有効径に余裕が生じるためその分第1の系
を繰り出すことができるからである。
【0068】また、上述した如く、第1の系を繰り出す
ことにより光学系全体の焦点距離を大とすることができ
るが、一定の被写体距離において第1の系を繰り出す
と、第1の系による像点が前方にずれることにより光学
系全体の像点も又前方に移動することになる。従って、
この第1の系の繰り出し量Δの大きさによっては、光学
系全体の像点位置が撮像素子作動距離の前側端部W1
り前方となってしまい撮像素子の移動によっては合焦不
可能となる場合が生じる。
【0069】そこで次に、第1の系を繰り出した際に第
4の系をこの第1の系の前に附加することにより、第1
の系を繰り出す前の第1の系の像点位置と第1の系を繰
り出した後における第4の系及び第1の系の合成系によ
る像点位置とを同一点となる構成とした例について説明
する。
【0070】図7(A)は、第1の系の前に附加して用
いられる通常のテレコンバージョンレンズの構成を薄肉
系として示す図であり、同図(B)は、第1の系の前に
附加すべき第4の系の一例としての発散系の略望遠系レ
ンズの説明図である。一般に、テレコンバージョンレン
ズは、物界側に凸レンズ系L4、像界側に凹レンズ系L5
を配置して、凸レンズ系L4の後側焦点F4′と凹レンズ
系L5の後側焦点F5とを一致させる構成によりアフォー
カル系とされる。このような系では、光軸に平行に入射
高さh1で凸レンズ系L4に入射した光線は、凹レンズ系
5から射出高さh2で光軸に平行に射出する。従って、
図6の光学系の第1の系を大きく繰り出した状態で、こ
のテレコンバージョンレンズを第1の系の前に附加した
場合は、無限遠被写体に対する各系による結像点はこの
テレコンバージョンレンズを附加する前の結像点と同一
に保たれることになり光学系全体の結像点位置も変動し
ないため、テレコンバージョンレンズを含めた光学系全
体の結像点位置は、撮像素子の作動距離の前側端部W1
のままであり合焦不可能である。
【0071】一方、図7(B)は、本願発明に係る第4
の系の一例であり大略同図(B)と同様の構成である
が、物界側凸レンズ系L4の後側焦点F4′を像界側凹レ
ンズL5の後側焦点F5の右側となるよう配置して角度θ
で発散する発散系の略望遠レンズ系としたものである。
この発散系の略望遠レンズを前記テレコンバージョンレ
ンズの場合と同様第1の系の前に附加した場合は、発散
系の略望遠レンズと第1の系との合成系による像点位置
がこの発散系の略望遠レンズを附加する前の第1の系に
よる像点位置に対して後退するため、発散系の略望遠レ
ンズを含めた光学系全体による像点位置も後退して、撮
像素子の作動距離WD内とすることができ、合焦可能と
なる。
【0072】ここでは、発散系の略望遠レンズを第1の
系の前に附加する場合について説明したが、単に凹レン
ズ系を第1の系の前に附加することによっても、又、物
界側に凹レンズ、像界側に凸レンズを配置することによ
り発散系の略逆望遠レンズを構成し、これを第1の系の
前に附加することによっても、像点位置に関して同様の
効果を得ることができる。
【0073】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の装置によれ
ば、操作者が最大の撮影倍率における撮影を希望する場
合に、第1の系又は第2の系の一方を望遠端に操作する
のみで他方の系がどのような位置にあっても自動的に望
遠端に駆動されるため、一方の系を操作した後に改めて
他方の系の操作をする必要がなく、単一の操作で所期の
目的を達成することができ、極めて便利である。
【0074】請求項2記載の装置によれば、操作者が手
動操作をする場合には、レンズ鏡筒の前部にある第1の
系である副変倍系を操作することになり操作が容易且
つ、迅速に行える。また、この第1の系をスライド式の
移動形式とした場合には、スイッチ感覚の極めて簡便な
操作が可能となる。
【0075】請求項3記載の装置によれば、操作者が最
大の撮影倍率における撮影を希望する場合に、第2の系
又は第3の系の一部の一方を望遠端に操作するのみで他
方の系がどのような位置にあっても自動的に望遠端に駆
動されるため、一方の系を操作した後に改めて他方の系
の操作をする必要がなく、単一の操作で所期の目的を達
成することができ、極めて便利である。
【0076】請求項4記載の装置によれば、この選択手
段により、自動的に最大の撮影倍率に制御するモード
と、そのような制御を行わないモードの切り換えが可能
となる。これにより操作者は、前述の自動的に最大の撮
影倍率に制御されるモードと自動的に係る制御が行われ
ないモードとを適宜選択可能となり極めて有用な使い勝
手が得られる。
【0077】請求項5記載の装置によれば、第1の系を
保持する第1の鏡筒部を第2の系以後の系を保持する第
2の鏡筒部より適宜取り外して、第1の鏡筒部と第2の
鏡筒部の間に中間リングを装着可能となり第1の系の作
動距離の制限が実質的になくなり、中間リングの長さを
選択することにより第1の系の繰り出し量を自由に設定
でき種々の撮影態様が可能となる。
【0078】請求項6記載の装置によれば、第2の系で
ある変倍系によって決定される最長焦点距離状態におけ
る第1の系の有効径の余裕分を有効に活用することがで
きるため画面に実質的なケラレを生ずることなく、通常
の撮影状態における可能な最大倍率よりも更に大なる撮
影倍率を得ることができる。
【0079】請求項7記載の装置によれば、撮像面上の
結像倍率が最大近くになるよう、前記中間リングの長さ
を設定したことを特徴とする請求項5記載の撮像装置と
することにより、前記第3の系又は前記撮像素子の移動
により合焦可能な範囲内において、光学系全体の焦点距
離が最長の状態となり近接撮影が可能となるので、この
中間リングを前記第1の鏡筒部と前記第2の鏡筒部の間
に装着するのみで、光学系全体としての最大結像倍率で
の撮影をすることができる。
【0080】請求項8記載の装置によれば、附加された
第4の系と第1の系の合成系による像点位置が第1の系
を繰り出す前の当該第1の系の像点位置に保存されるた
め光学系全体としての結像位置も前方(物界側)に移動
することなく保存される。これにより、第3の系又は撮
像素子の少なくも一方のフォーカシングのための作動距
離の増大が防止される。即ち、第3の系と撮像素子との
間の距離を第1の系を繰り出さない通常の撮影状態にお
いて必要とされる距離に略設定することが可能となり装
置全体の小型軽量化が図られる。一般に、第3の系と撮
像素子との間の必要な作動距離が大となるときは軸外像
点の光量を確保するために当該第3の系や撮像素子に付
帯する光学素子の有効径を大きくする必要がある。この
有効径の増大は更なる収差補正の必要を招来しレンズの
構成枚数が増加することによりこれらを駆動するモータ
等にも負担を生ずるが、本願前記構成によれば以上の不
都合を生ずることなく第1の系を繰り出した状態の撮影
態様が可能となる。
【0081】請求項9記載の装置によれば、第4の系と
して凹レンズ系を第1の系の前に附加することにより第
4の系と第1の系との合成系の像点位置を第1の系を繰
り出す前の当該第1の系の像点位置に略一致させること
が可能となり第3の系と撮像素子との間の作動距離を特
に増すことなく第1の系を繰り出した状態での撮影態様
が可能となる。
【0082】請求項10記載の装置によれば、第4の系
として発散系の略望遠レンズ又は発散系の略逆望遠レン
ズを第1の系の前に附加することにより第4の系と第1
の系との合成系の焦点距離を第1の系の焦点距離の略望
遠比倍又は略逆望遠比倍とすることができ且つ、合成系
の像点位置を第1の系を繰り出す前の当該第1の系の像
点位置に略一致させることが可能となり第3の系と撮像
素子との間の作動距離を特に増すことなく第1の系を繰
り出した状態で光学系全体の焦点距離を更に望遠状態と
したり又は広角状態とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例を示す概略ブロック系統
図である。
【図2】本発明のズーム時の焦点距離と撮像素子の移動
範囲を撮影距離をパラメータとして表した原理説明図で
ある。
【図3】本発明装置の他の実施例を示す概略ブロック系
統図である。
【図4】従来の撮像装置の概略ブロック図である。
【図5】本発明の中間リングの装着態様を示す説明図で
ある。
【図6】本発明の第1の系から第3の系までの近軸諸量
間の関係を示す説明図である。
【図7】本発明の第1の系に附加すべき第4の系の一例
としての発散系の略望遠系の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 前玉系 2 ズーム系 3 結像系 4 撮像素子 5 AF回路 6 モータ 17 テレコンバージョンレンズ 30 前玉系(変倍系) 31 ズーム系(変倍系) 32 結像系 33 水晶ローパスフィルタ 34 撮像素子 35 第1の鏡筒部 36 増幅器 37 ビデオ回路 38 バンドパスフィルタ 39 ゲインコントロールアンプ 40 第2の鏡筒部 41 エリアセンシング回路 42 A/D変換器 43 演算回路 44 位置センサ 45 位置センサ 46 位置センサ 47 ドライブ回路 48 モータ 49 ズームスイッチ 50 ドライブ回路 51 モータ 52 スイッチ 53 ドライブ回路 54 モータ 57 スイッチ 58 スイッチ 60 前玉系 62 結像系 64 スイッチ 65 スイッチ 66 ドライブ回路 68 モータ 69 位置センサ 70 切り替えスイッチ 71 中間リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/08 G02B 7/105 H04N 5/232

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光軸上に少なくとも凸レンズ系からなる第
    1の系と凹レンズ系からなる第2の系と凸レンズ系から
    なる第3の系とが順次配置される光学系と、前記光学系
    による光像を光電変換する撮像素子とを具備し、 前記第1の系と前記第2の系とを互いに独立して前記光
    像を変倍するための可動系とし、前記第3の系又は前記
    撮像素子の少なくとも一方をフォ―カシングのための可
    動系として構成した撮像装置において、 前記第1の系又は第2の系の一方の系を望遠端に移動し
    た際に他方の系が望遠端へ自動的に移動する構成とした
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】前記一方の系を第1の系である副変倍系と
    し、前記他方の系を第2の系である主変倍系としたこと
    を特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】光軸上に少なくとも凸レンズ系からなる第
    1の系と凹レンズ系からなる第2の系と凸レンズ系から
    なる第3の系とが順次配置される光学系と、前記光学系
    による光像を電気信号に光電変換する撮像素子とを具備
    し、 前記第1の系を固定系とし、前記第2の系を前記光像を
    変倍するための可動系とし、前記第3の系の一部は前記
    第2の系と独立して前記光像の変倍のための可動系と
    し、前記撮像素子をフォ―カシングのための可動系とし
    て構成した撮像装置において、 前記第2の系又は第3の系の一部の一方の系を望遠端に
    移動した際に他方の系が望遠端に自動的に移動する構成
    としたことを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】前記一方の系の望遠端への移動に際し、前
    記他方の系が望遠端へ自動的に移動するモードと移動し
    ないモードとを選択する選択手段を設けたことを特徴と
    する請求項1又は3記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】光軸上に少なくとも凸レンズ系からなる第
    1の系と凹レンズ系からなる第2の系と凸レンズ系から
    なる第3の系とが順次配置される光学系と、前記光学系
    による光像を光電変換する撮像素子とを具備し、 前記第1の系を副変倍系とし前記第2の系を主変倍系と
    して互いに独立して前記光像を変倍するための可動系と
    し、前記第3の系又は前記撮像素子の少なくとも一方を
    フォ―カシングのための可動系として構成した撮像装置
    において、 前記第1の系を保持する第1の鏡筒部を前記第2の系以
    後の系を保持する第2の鏡筒部に対して着脱可能な構成
    として、前記第1の鏡筒部と前記第2の鏡筒部との間に
    中間リングを装着し得る構成としたことを特徴とする撮
    像装置。
  6. 【請求項6】前記第1の系の有効径が、前記中間リング
    を用いない通常の撮影状態における前記第2の系である
    変倍系によって決定される最長焦点距離以外の状態にお
    ける最大像高点の結像に関与する光束によって決定され
    る撮像装置において、 前記中間リングの長さを前記第2の系である変倍系によ
    って決定される最長焦点距離の状態において前記最大像
    高点の結像に関与する光束が実質的にケラレを生ずるこ
    とがなく且つ、結像倍率最大である長さに構成したこと
    を特徴とする請求項5記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】撮像面上の結像倍率が最大近くになるよ
    う、前記中間リングの長さを設定したことを特徴とする
    請求項5記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】光軸上に少なくとも凸レンズ系からなる第
    1の系と凹レンズ系からなる第2の系と凸レンズ系から
    なる第3の系とが順次配置される光学系と、前記光学系
    による光像を光電変換する撮像素子とを具備し、 前記第1の系を副変倍系とし前記第2の系を主変倍系と
    して互いに独立して前記光像を変倍するための可動系と
    し、前記第3の系又は前記撮像素子の少なくとも一方を
    フォ―カシングのための可動系として構成した撮像装置
    において、 前記第1の系を繰り出した際に第4の系を前記第1の系
    の前に附加することにより、前記第1の系を繰り出す前
    の前記第1の系の像点位置と前記第1の系を繰り出した
    後における前記第4の系及び前記第1の系の合成系によ
    る像点位置とが同一点となる構成としたことを特徴とす
    る撮像装置。
  9. 【請求項9】前記第4の系は、凹レンズ系であることを
    特徴とする請求項8記載の撮像装置。
  10. 【請求項10】前記第4の系は、発散系の略望遠系レン
    ズ又は発散系の略逆望遠系レンズであることを特徴とす
    る請求項8記載の撮像装置。
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