JP2024060479A - 制御装置、レンズ装置、撮像装置、カメラシステム、制御方法、及びプログラム - Google Patents

制御装置、レンズ装置、撮像装置、カメラシステム、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮像光学系がティルト機構を備える場合に、撮像面位相差方式による焦点検出動作を適切に実行可能な制御装置を提供すること。【解決手段】制御装置は、光学系を含むレンズ装置と撮像素子を含む撮像装置とを備えるカメラシステムに用いられる制御装置であって、撮像素子の撮像面に対して光学系の主面を傾けるためのティルト量を取得する第1取得部と、ティルト量を含む光学情報を用いて、表示部における焦点検出を行うことが可能な合焦可能範囲に関する合焦可能情報を取得する第2取得部とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、制御装置、レンズ装置、撮像装置、カメラシステム、制御方法、及びプログラムに関する。
従来、傾いている物体面に対して全面でピントを合わせることができるティルト機構を有する撮像光学系が知られている。特許文献1には、撮影レンズのティルト量に応じて、焦点検出用の二次光学系によって位相差検出センサに結像させる位相差焦点検出方式による焦点検出を禁止する構成が開示されている。
特開平6-289284号公報
しかしながら、特許文献1には、撮像素子に形成された焦点検出用画素を用いて一対の瞳分割信号を取得する位相差焦点検出方式、いわゆる撮像面位相差方式による焦点検出については記載されていない。
本発明は、撮像光学系がティルト機構を備える場合に、撮像面位相差方式による焦点検出を適切に実行可能な制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての制御装置は、光学系を含むレンズ装置と撮像素子を含む撮像装置とを備えるカメラシステムに用いられる制御装置であって、撮像素子の撮像面に対して光学系の主面を傾けるためのティルト量を取得する第1取得部と、ティルト量を含む光学情報を用いて、表示部における焦点検出を行うことが可能な合焦可能範囲に関する合焦可能情報を取得する第2取得部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、撮像光学系がティルト機構を備える場合に、撮像面位相差方式による焦点検出動作を適切に実行可能な制御装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るカメラシステムのブロック図である。 シャインプルーフの原理と撮像素子への入射光角度の説明図である。 実施例1のTS駆動に伴う移動可能範囲の設定の説明図である。 実施例1のTS量をレンズ操作部で指定した場合の移動可能範囲を設定する処理を示すフローチャートである。 実施例1のTS量をカメラ操作部で指定した場合の移動可能範囲を設定する処理を示すフローチャートである。 実施例1のカメラ本体で合焦可能情報を取得した場合の移動可能範囲を設定する処理を示すフローチャートである。 実施例2のTS駆動に伴う移動可能範囲の設定の説明図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るカメラシステム10のブロック図である。カメラシステム10は、カメラ本体(撮像装置)200と、カメラ本体200に着脱可能なレンズ装置100とを有する。なお、レンズ装置100は、カメラ本体200と一体的に構成されていてもよい。
レンズ装置100は、カメラ本体200に不図示のマウントを介して機械的及び電気的に接続されている。レンズ装置100は、マウントに設けられた不図示の電気端子を介して、カメラ本体200から電力の供給を受ける。レンズ装置100は、カメラ本体200から受けた電力を用いて、後述する各種アクチュエータ及びレンズマイコン110を制御する。カメラ本体200は、マウントに設けられたカメラ通信手段202を介して、レンズ装置100と通信を行い、レンズ装置100に制御コマンドを送信することでレンズ装置100を制御する。
カメラ本体200は、撮像素子201、カメラ通信手段202、表示部206、カメラ操作部(操作部)207、及びカメラマイコン(制御装置)209を有する。また、カメラマイコン209は、TS取得部203、信号処理部204、カメラ算出手段205、及びカメラ制御手段208を備える。
撮像素子201は、CMOSセンサやCCDセンサ等の光電変換素子であり、レンズ装置100内の撮像光学系により形成された被写体像(光学像)を光電変換して電気信号(アナログ信号)を出力する。また、撮像素子201は、撮像素子201に形成された焦点検出用画素を用いて一対の瞳分割信号を取得する位相差焦点検出方式、いわゆる撮像面位相差方式による焦点検出(撮像面位相差AF)を行うことができる。撮像素子201から出力されたアナログ信号は、不図示のA/D変換回路によりデジタル信号に変換される。TS取得部203は、光学系101の光軸(光学系101の主面)を撮像面に対して傾けるためのティルト量、及び光学系101の光軸を光軸直交方向へ移動させるためのシフト量を取得する。以下の説明では、ティルト・シフト量をTS量と略す。なお、TS取得部203は、ティルト量又はシフト量の少なくとも一方を取得するように構成されてもよい。この点は、後述の入力手段105についても同様である。
信号処理部204は、A/D変換回路からのデジタル信号に対して各種画像処理を行い、映像信号を生成する。また、信号処理部204は、映像信号から被写体像のコントラスト状態、すなわち光学系101の焦点状態を示すフォーカス情報及び露出状態を示す輝度情報を生成する。また、信号処理部204は、映像信号を表示部206に出力する。表示部206は、映像信号を構図やピント状態等の確認に用いられるライブビュー画像として表示する。更に、信号処理部204は、映像信号を不図示の記録処理部に出力する。記録処理部は、映像信号を静止画像や動画像データとして外部メモリ等に記憶する。
カメラマイコン209は、カメラ操作部207に含まれる撮像指示スイッチ及び各種設定スイッチ等の入力に応じて、カメラ本体200を制御する。カメラ通信手段202は、カメラ操作部207の入力に応じた制御コマンドをレンズマイコン110に送信する。
レンズ装置100は、光学系(撮像光学系)101、移動手段102、及び検出手段103を有する。また、レンズ装置100は、レンズ通信手段107、レンズ操作部(操作部)108、記憶手段109、及びレンズマイコン(制御装置)110を有する。また、レンズ装置100は、姿勢検出のためのジャイロセンサ等を有する。
光学系10は、第1シフトレンズ部101a及び第2シフトレンズ部101bを含む。また、図1には示されていないが、光学系101は、焦点調節のためのフォーカスレンズ、焦点距離を変更するためのズームレンズ、光量調節のための絞りユニット、及び像ブレ補正のための像ブレ補正レンズを備える。移動手段102は、光学系101のレンズ群を移動させる。検出手段103は、光学系101を構成する各レンズの位置情報等のレンズ情報を検出する。レンズ通信手段107は、カメラ本体200と通信を行う。レンズ操作部108は、TS量を指示するために操作される。
記憶手段109は、レンズ装置100の光学情報や、ティルト量又はシフト量と表示部206において焦点検出を行うことが可能な合焦可能範囲に関する合焦可能情報との関係を示すデータ(関数又は係数)を記憶する。合焦可能情報は、TS量、撮像素子201の撮像面に入射する光の入射角(撮像素子201への入射光角度)、撮像素子201の性能、及び像高(合焦枠位置)等に依存する。また、合焦可能範囲は、撮像素子201の撮像面において撮像面位相差方式による焦点検出を行うことが可能な範囲に対応する。なお、上記データをカメラ本体200の記憶手段(不図示)が記憶していてもよい。レンズ算出手段104又はカメラ算出手段205は、ティルト量又はシフト量と、記憶手段109に記憶されたデータとを用いて、撮像素子201への入射光角度又は合焦可能情報を取得する。
レンズマイコン110は、レンズ算出手段104、入力手段105、及びレンズ制御手段106を有する。レンズ算出手段104は、合焦可能情報又は撮像素子201への入射光角度を算出する。入力手段105は、TS量を取得する。レンズ制御手段106は、入力されたTS量に応じて光学系101を制御する。
レンズ装置100は、レンズ操作部108の操作量に応じて入力手段105にTS量を与える。レンズ操作部108は、例えば、電子モニタ、回転ダイヤル、又はON/OFFスイッチ等であり、ユーザーによりTS量を入力可能、又はTS量の程度を多段階(大・中・小等)から選択可能な操作部材であればよい。なお、TS量は、カメラ操作部207をユーザーが操作することにより決定されてもよい。入力手段105は、取得したTS量をレンズ制御手段106に送信する。レンズ制御手段106は、所望のTS量を実現するための制御量を算出し、移動手段102を介して第1シフトレンズ部101a及び第2シフトレンズ部101bを光軸方向に対して垂直方向の成分を含む方向へ互いに独立に移動させる。このように複数のシフトレンズ部を移動させることで、レンズの偏芯により像面倒れを発生させ、ティルト駆動及びシフト駆動(TS駆動)を実現することができる。
ここで、図2を参照して、シャインプルーフの原理と、撮像素子201への入射光角度について説明する。図2は、シャインプルーフの原理と撮像素子201への入射光角度の説明図である。光学系101の主面又は撮像素子201が傾いている場合、シャインプルーフの原理に従い、被写体側のピントの合う範囲が決定される。
図2(a)は、撮像面300aに対して光学系101の主面301aが傾いていない場合のピントの合う被写体面302aを示している。図2(b)は、撮像面300bに対して光学系101の主面301bが光学系101の主点を回転中心(回転軸)として傾いている場合のピントの合う被写体面302bを示している。図2(c)は、図2(b)における撮像面300bへの入射光の一例を示している。
シャインプルーフの原理とは、図2(b)に示されるように、撮像面300bと光学系の主面301bとがある直線上の交点で交わるとき、被写体面302bも同一交点を通るというものである。また、回転中心が光学系101の主点よりも前方又は後方に位置する場合、光軸が変化することで構図シフトが発生する。この場合も同様に、シャインプルーフの原理は成り立つ。更に、図2(c)に示されるように、光学系101の主面301bが傾いている場合、撮像素子201への入射光角度が変化する。撮像素子201の性能によっては撮像素子201への入射光角度の影響で撮像面位相差AFの信頼性が低下し、合焦が行えなくなる場合がある。
撮影したい被写体が奥行きを持っているとき、その奥行きに沿うように被写体面を傾けることで、被写体の手前から奥までピントを合わせることができる。あおり機構を持たないレンズで奥行き部分にピントを合わせたいときには絞りを絞って被写界深度を深くする方法が一般的であるが、あおりレンズでは絞りが開放であってもティルトすることで、その奥行きに合わせてピントを合わせることが可能となる。逆に、光学系101の主面を奥行きのある被写体の傾きと反対方向にティルトさせることにより、被写体の奥行き方向に対して被写体面を直角に近い角度で交差させることも可能である。この場合、ピントの合う範囲を極端に狭くすることができるので、ジオラマ風の画像を取得することができる。
なお、レンズ装置100は、本実施形態ではレンズの偏芯によりTS駆動を実現するが、レンズ装置100の鏡筒自体を移動させてTS駆動を実現する、あおり機構を有する構成でもよい。
本実施例では、TS駆動により合焦可能情報、又は撮像素子201への入射光角度の変化が生じた場合、表示部206に表示される合焦枠が移動可能な範囲(移動可能範囲)を設定(変更)する。
図3は、TS駆動に伴う移動可能範囲の設定の説明図である。図3(a)は、撮像面に対して光学系101の主面が傾いていない場合の表示部206に表示されている合焦枠400aと移動可能範囲401aを示している。図3(b)は、撮像面に対して光学系101の主面が傾いている場合の表示部206に表示されている合焦枠400bと移動可能範囲401bを示している。本実施例では、移動可能範囲401bは、合焦可能範囲と同じに設定されている。また、図3(b)には、合焦枠400bが移動することができない(合焦枠400bの移動が制限される)合焦不能範囲(制限範囲)402b、レボルビング量403b、及びティルト量404bが示されている。レボルビング量とは、光軸を中心に回転する量であり、ティルト及びシフトをする方向である。移動可能範囲401b及び合焦不能範囲402bは、合焦可能情報から求めることができ、図3(b)では理想的な範囲の例として示されている。
以下、本実施例の移動可能範囲を設定する処理について説明する。図4は、TS量をレンズ操作部108で指定した場合の移動可能範囲を設定する処理を示すフローチャートである。本フローは、ユーザーによりレンズ操作部108が操作されると開始される。
ステップS101では、レンズマイコン110は、入力手段105からTS量を取得する。
ステップS102では、レンズマイコン110は、検出手段103からレンズ情報を取得する。
ステップS103では、レンズ制御手段106は、入力されたTS量を実現するように、第1シフトレンズ部101a及び第2シフトレンズ部101bを移動させるための移動手段102の制御量を取得する。レンズ制御手段106は、ステップS102で取得したレンズ情報、及び記憶手段109に記憶されているレンズ装置100の光学情報等を用いて制御量を取得する。
ステップS104では、レンズ制御手段106は、ステップS103で取得した制御量に基づいて、移動手段102を介して光学系101のレンズ群(第1シフトレンズ部101a及び第2シフトレンズ部101b)を移動させる。
ステップS105では、レンズ算出手段104は、まず、レンズ情報、及び記憶手段109に記憶されている、TS量を含む光学情報を取得する。すなわち、レンズ算出手段104は、TS量を取得する第1取得部として機能する。次に、レンズ算出手段104は、レンズ情報、及びTS量を含む光学情報を用いて合焦可能情報を取得する。すなわち、レンズ算出手段104は、合焦可能情報を取得する第2取得部として機能する。ここで、レンズ情報又は光学情報は、ズーム位置(焦点距離)、フォーカス位置(被写体距離)、絞り位置(F値)、及び光学系101の回転軸の位置等を含むが、これらに限定されるものではない。
ステップS106では、レンズ算出手段104は、取得した合焦可能情報を、レンズ通信手段107及びカメラ通信手段202を介してカメラマイコン209に送信する。
ステップS201では、カメラ算出手段205は、合焦可能情報を取得する。
ステップS202では、カメラ算出手段205は、合焦可能情報に基づいて移動可能範囲を取得する。
ステップS203では、カメラ算出手段205は、現在の合焦枠の位置が移動可能範囲外であるか否かを判定する。現在の合焦枠の位置が移動可能範囲外であると判定された場合、カメラマイコン209はステップS204の処理が実行する。現在の合焦枠の位置が移動可能範囲外でない、すなわち現在の合焦枠の位置が移動可能範囲内であると判定された場合、カメラマイコン209は本フローを終了する。
ステップS204では、カメラマイコン209は、カメラ算出手段205により取得された移動可能範囲に基づいて、表示部206に表示される合焦枠の位置を変更する。
図5は、TS量をカメラ操作部207で指定した場合の移動可能範囲を設定する処理を示すフローチャートである。本フローは、ユーザーによりカメラ操作部207が操作されると開始される。
ステップS211では、カメラマイコン209は、カメラ操作部207の操作に応じたTS量を取得する。
ステップS212では、カメラマイコン209は、TS量を、カメラ通信手段202及びレンズ通信手段107を介してレンズ制御手段106に送信する。
ステップS213乃至ステップS216の処理はそれぞれ、図4のステップS201乃至ステップS204の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS111では、レンズマイコン110は、カメラマイコン209からTS量を取得する。
ステップS112乃至ステップS116の処理はそれぞれ、図4のステップS102乃至ステップS106の処理と同様であるため、説明を省略する。
図6は、カメラ本体200で合焦可能情報を取得した場合の移動可能範囲を設定する処理を示すフローチャートである。
ステップS121では、レンズマイコン110は、カメラマイコン209からTS量を取得する。
ステップS122の処理は、図4のステップS102の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS123では、レンズマイコン110は、ステップS122で取得したレンズ情報を、レンズ通信手段107及びカメラ通信手段202を介してカメラマイコン209に送信する。
ステップS124とステップS125の処理はそれぞれ、図4のステップS103とステップS104の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS221では、カメラマイコン209は、ユーザーによるカメラ操作部207に対する操作に応じたTS量、又はTS取得部203により取得されたTS量を取得する。
ステップS222では、カメラマイコン209は、ステップS221で取得したTS量を、カメラ通信手段202及びレンズ通信手段107を介してレンズマイコン110に送信する。
ステップS223では、カメラマイコン209は、レンズマイコン110からレンズ情報を取得する。
ステップS224では、カメラ算出手段205は、レンズ情報、及びTS量を用いて合焦可能情報を取得する。
ステップS225乃至ステップS227の処理はそれぞれ、図4のステップS202乃至ステップS204の処理と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、本実施例の構成によれば、TS駆動による合焦可能情報の変化に応じて、移動可能範囲を変更する。これにより、ユーザーは移動可能範囲内で、意図した被写体へのピント合わせを容易に行うことができ、ユーザーの操作性が向上すると共に、合焦不能な状態を抑制することが可能である。なお、変更後の移動可能範囲を表示部206に表示させてもよい。
なお、本実施例では、カメラ算出手段205が移動可能範囲を設定する設定部として機能するが、レンズ算出手段104が設定部として機能してもよい。
実施例1では、移動可能範囲を合焦可能範囲と同じにしているが、本実施例では、移動可能範囲を合焦可能範囲の一部とする場合について説明する。
本実施例では、実施例1と異なるTS駆動に伴う移動可能範囲の設定についてのみ説明する。その他の構成については実施例1と同様であるため、説明を省略する。
図7は、TS駆動に伴う移動可能範囲の設定の説明図である。図7(a)は、撮像面に対して光学系101の主面が傾いていない場合の表示部206に表示されている合焦枠500aと移動可能範囲501aを示している。図7(b)は、撮像面に対して光学系101の主面が傾いている場合の表示部206に表示されている合焦枠500bと移動可能範囲501bを示している。また、図7(b)には、第一合焦不能範囲502b、及び第二合焦不能範囲503bが示されている。ここで、第一合焦不能範囲502bは、図3(b)の合焦不能範囲402bと同等であり、合焦可能情報から求められる理想的な範囲である。第二合焦不能範囲503bは、第一合焦不能範囲502b外において恣意的に決められた範囲であり、例えば表示部206のエリアを等分化しその中から決められてもよい。第一合焦不能範囲502bと第二合焦不能範囲503bが本実施例の合焦枠500bが移動することができない(合焦枠500aの移動が制限される)制限範囲である。なお、図7(b)では、第一合焦不能範囲502b外で移動可能範囲501bが、最大の長方形となるように第二合焦不能範囲503bを決定している例を図示している。
以下、本実施例の移動可能範囲を設定する処理について説明する。なお、TS量を用いて合焦可能情報を取得するまでの処理は実施例1と同様であるため、説明を省略する。
カメラ算出手段205は、合焦可能情報に基づいて移動可能範囲を取得する。このとき、移動可能範囲は、理想的な範囲内であれば恣意的に設定されてもよい。カメラマイコン209は、カメラ算出手段205により取得された移動可能範囲に基づいて、表示部206に表示される合焦枠の位置を変更する。
以上説明したように、本実施例の構成によれば、TS駆動による合焦可能情報の変化に応じて、移動可能範囲を変更する。これにより、ユーザーは移動可能範囲内で、意図した被写体へのピント合わせを容易に行うことができ、ユーザーの操作性が向上すると共に、合焦不能な状態を抑制することが可能である。なお、変更後の移動可能範囲を表示部206に表示させてもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本実施形態の開示は、以下の構成及び方法を含む。
(構成1)
光学系を含むレンズ装置と撮像素子を含む撮像装置とを備えるカメラシステムに用いられる制御装置であって、
前記撮像素子の撮像面に対して前記光学系の主面を傾けるためのティルト量を取得する第1取得部と、
前記ティルト量を含む光学情報を用いて、表示部における焦点検出を行うことが可能な合焦可能範囲に関する合焦可能情報を取得する第2取得部とを有することを特徴とする制御装置。
(構成2)
前記光学情報は、前記光学系の主面を前記光学系の光軸に直交する方向へ移動させるためのシフト量を含むことを特徴とする構成1に記載の制御装置。
(構成3)
前記光学情報は、前記撮像面に入射する光の入射角を含むことを特徴とする構成1又は2に記載の制御装置。
(構成4)
前記合焦可能情報を用いて、前記表示部における前記合焦枠の移動が制限される制限範囲を設定する設定部を更に有することを特徴とする構成1乃至3の何れか一つの構成に記載の制御装置。
(構成5)
前記設定部は、前記制限範囲を用いて前記表示部に表示される合焦枠が移動可能な移動可能範囲を設定することを特徴とする構成4に記載の制御装置。
(構成6)
前記移動可能範囲は、前記合焦可能範囲の少なくとも一部であることを特徴とする構成4又は5に記載の制御装置。
(構成7)
前記合焦可能情報を用いて、前記表示部に表示される合焦枠が移動可能な移動可能範囲を設定する設定部を更に有することを特徴とする構成1乃至3の何れか一つの構成に記載の制御装置。
(構成8)
前記合焦可能範囲は、前記撮像面において撮像面位相差方式による焦点検出を行うことが可能な範囲に対応することを特徴とする構成1乃至7の何れか一つの構成に記載の制御装置。
(構成9)
構成1乃至8の何れか一つの構成に記載の制御装置と、
光学系とを有することを特徴とするレンズ装置。
(構成10)
前記撮像素子の撮像面に対して前記光学系の主面を傾けるためのティルト量を設定するための操作部を更に有することを特徴とする構成9に記載のレンズ装置
(構成11)
前記レンズ装置は、撮像装置に着脱可能に構成され、
前記合焦可能情報は、前記レンズ装置から前記撮像装置に送信されることを特徴とする構成9又は10に記載のレンズ装置
(構成12)
構成1乃至8の何れか一つの構成に記載の制御装置と、
撮像素子と、
合焦枠を表示する表示部とを有することを特徴とする撮像装置。
(構成13)
前記撮像素子の撮像面に対して前記光学系の主面を傾けるためのティルト量を設定するための操作部を更に有することを特徴とする構成12に記載の撮像装置。
(構成14)
構成1乃至8の何れか一つの構成に記載の制御装置と、
光学系と、
撮像素子と、
合焦枠を表示する表示部とを有することを特徴とするカメラシステム。
(方法1)
光学系を含むレンズ装置と撮像素子を含む撮像装置とを備えるカメラシステムに用いられる制御方法であって、
前記撮像素子の撮像面に対して前記光学系の主面を傾けるためのティルト量を取得するステップと、
前記ティルト量を含む光学情報を用いて、表示部における焦点検出を行うことが可能な合焦可能範囲に関する合焦可能情報を取得するステップとを有することを特徴とする制御方法。
(構成15)
方法1に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 交換レンズ(レンズ装置)
101 光学系
104 レンズ算出手段(第1取得部、第2取得部)
110 レンズマイコン(制御手段)
200 カメラ本体(撮像装置)
201 撮像素子
205 カメラ算出手段(第1取得部、第2取得部)
209 カメラマイコン(制御装置)
10 カメラシステム

Claims (16)

  1. 光学系を含むレンズ装置と撮像素子を含む撮像装置とを備えるカメラシステムに用いられる制御装置であって、
    前記撮像素子の撮像面に対して前記光学系の主面を傾けるためのティルト量を取得する第1取得部と、
    前記ティルト量を含む光学情報を用いて、表示部における焦点検出を行うことが可能な合焦可能範囲に関する合焦可能情報を取得する第2取得部とを有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記光学情報は、前記光学系の主面を前記光学系の光軸に直交する方向へ移動させるためのシフト量を含むことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記光学情報は、前記撮像面に入射する光の入射角を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記合焦可能情報を用いて、前記表示部における前記合焦枠の移動が制限される制限範囲を設定する設定部を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  5. 前記設定部は、前記制限範囲を用いて前記表示部に表示される合焦枠が移動可能な移動可能範囲を設定することを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  6. 前記移動可能範囲は、前記合焦可能範囲の少なくとも一部であることを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  7. 前記合焦可能情報を用いて、前記表示部に表示される合焦枠が移動可能な移動可能範囲を設定する設定部を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  8. 前記合焦可能範囲は、前記撮像面において撮像面位相差方式による焦点検出を行うことが可能な範囲に対応することを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  9. 請求項1又は2に記載の制御装置と、
    光学系とを有することを特徴とするレンズ装置。
  10. 前記撮像素子の撮像面に対して前記光学系の主面を傾けるためのティルト量を設定するための操作部を更に有することを特徴とする請求項9に記載のレンズ装置
  11. 前記レンズ装置は、撮像装置に着脱可能に構成され、
    前記合焦可能情報は、前記レンズ装置から前記撮像装置に送信されることを特徴とする請求項9に記載のレンズ装置
  12. 請求項1又は2に記載の制御装置と、
    撮像素子と、
    合焦枠を表示する表示部とを有することを特徴とする撮像装置。
  13. 前記撮像素子の撮像面に対して前記光学系の主面を傾けるためのティルト量を設定するための操作部を更に有することを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
  14. 請求項1又は2に記載の制御装置と、
    光学系と、
    撮像素子と、
    合焦枠を表示する表示部とを有することを特徴とするカメラシステム。
  15. 光学系を含むレンズ装置と撮像素子を含む撮像装置とを備えるカメラシステムに用いられる制御方法であって、
    前記撮像素子の撮像面に対して前記光学系の主面を傾けるためのティルト量を取得するステップと、
    前記ティルト量を含む光学情報を用いて、表示部における焦点検出を行うことが可能な合焦可能範囲に関する合焦可能情報を取得するステップとを有することを特徴とする制御方法。
  16. 請求項15に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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