JPH09236739A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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Publication number
JPH09236739A
JPH09236739A JP8071524A JP7152496A JPH09236739A JP H09236739 A JPH09236739 A JP H09236739A JP 8071524 A JP8071524 A JP 8071524A JP 7152496 A JP7152496 A JP 7152496A JP H09236739 A JPH09236739 A JP H09236739A
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JP
Japan
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lens
back focus
image pickup
focus
pickup apparatus
Prior art date
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Pending
Application number
JP8071524A
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English (en)
Inventor
Takeshi Morofuji
剛 諸藤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インナーフォーカスタイプの交換レンズで
は、交換レンズの機種毎に異なるレンズカムデータを持
つ必要があり、大ズーム比が求められる場合、バックフ
ォーカスの移動に関して大きな問題になるとの課題があ
った。 【解決手段】 光軸方向に移動して変倍作用を行う第1
のレンズ群102と、変倍時の補正及び焦点合わせの作
用を行う第2のレンズ群105と、前記第1及び第2の
レンズ群の移動速度を制御する制御手段と、前記第1及
び第2のレンズ群、前記制御手段、前記制御手段の制御
情報を記憶する記憶手段を有し、装置本体128に交換
可能に装着するレンズユニットと、バックフォーカスの
調整量を補正し該補正した調整量により前記制御手段の
制御を行うバックフォーカス調整操作手段を備えたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、映像機器に用い
られているレンズ交換式の撮像装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のビデオカメラ等の映像機器
に用いられている交換レンズ式の撮像装置を示す構成図
であり、図において、912はレンズユニット、913
はレンズユニット912を交換可能に装着するカメラ本
体である。レンズユニット912には、フォーカスレン
ズ901、ズームレンズ9021、9022、レンズ9
023、モータドライバ909で駆動されてフォーカス
レンズ901を制御するフォーカスモータ910、モー
タドライバ911で駆動されてズームレンズ9021、
9022を制御するズームモータ902が設けられてい
る。
【0003】また、カメラ本体913には、レンズユニ
ット912のレンズ群を通った光束を光電交換して、映
像信号を出力する撮像素子903、この映像信号をサン
プルホールドして所定のレベルに増幅するCDS/AG
C904、アナログの映像信号をデイジタルの映像信号
に変換するA/D905、映像信号中の高周波成分を抽
出するAF信号処理回路906、このAF信号処理回路
906とズームスイッチ908からの信号を処理して、
レンズユニット912のモータドライバ909、911
に制御信号を出力するマイコン907が設けられてい
る。
【0004】次に動作について説明する。
【0005】レンズユニット912における変倍レンズ
9021と補正レンズ9022は、不図示のカムで機械
的に結ばれており、変倍動作を手動や電動で行うと変倍
レンズ9021と補正レンズ9022が一体となって移
動するもので、この変倍レンズ9021と補正レンズ9
022をあわせてズームレンズと呼んでいる。このよう
なレンズシステムでは、前玉901がフォーカシングレ
ンズとなっており、光軸方向に移動することにより焦点
合わせが行われる。
【0006】これらのレンズ群を通った光は、撮像素子
502の撮像面上に結像して光電変換され、撮像素子5
02から映像信号が出力される。この映像信号はCDS
/AGC904でサンプルホールドしてから所定のレベ
ルに増幅され、A/D変換器905でデジタル映像信号
に変換され、カメラ本体913のプロセス回路(図示せ
ず)へ出力されるとともにAF信号処理回路906へと
入力される。このAF信号処理回路906では、映像信
号中の高周波成分を抽出し、AF評価値としてマイコン
907に供給する。
【0007】このマイコン907では合焦度に応じたフ
ォーカシング速度及び、AF評価度が増加するようにモ
ータ駆動方向を決定し、フォーカスモータ910の速度
及び方向をレンズユニット912内のフォーカスモータ
ドライバ909に送り、フォーカスモータ910を介し
てフォーカシングレンズ901を駆動する。また、ズー
ムスイッチ908の操作状態はマイコン907に読み込
まれ、この操作状態に応じて、マイコン907はズーム
レンズ9021、9022の駆動方向、駆動速度を決定
して、レンズユニット912内のズームモータドライバ
911に送り、ズームモータ902を介してズームレン
ズ9021、9022を駆動する。カメラ本体913
は、レンズユニット912を切り放すことが可能であ
り、他のレンズユニットを接続することができる。
【0008】なお、インナーフォーカス方式のレンズで
は、フォーカスレンズ群901から撮像素子903まで
の距離が構造部品の精度、取り付け誤差等によりバラツ
キを持つため、フォーカスレンズ群901には駆動の基
準となる位置基準点を設け、機器毎にこれを検出し、認
識しなければならない。この位置基準点は、例えばフォ
トインタラプタ等を利用した光学位置検出装置を用いて
検出、認識される。
【0009】また、使用環境温度におけるバックフォー
カスの移動に起因するピントずれを補正するために、こ
れまでにも、ズームレンズ9021、9022はズーム
の状態によってバックフォーカス移動量の温度特性が異
なるため、ズームレンズにトラッキング機構を備えてお
き、撮影に先立って使用温度環境下に於いてトラッキン
グレンズを手動調節する機構を備えたものや、各温度毎
及び各ズーム状態毎にバックフォーカスの移動量を算出
して自動的にトラッキングレンズを光軸方向に移動して
補償を行うというような提案がなされている。
【0010】最近の民生用一体型カメラは小型化、レン
ズ全面までの撮影を可能とするため、前記補正レンズ9
022と変倍レンズ9021をカムによる機械的結合を
やめ、補正レンズ9022の移動軌跡をあらかじめマイ
コン907内にレンズカムデータとして記憶し、そのレ
ンズカムデータに従って補正レンズ9022を駆動し
て、且つ、その補正レンズによりフォーカスをも合わせ
る、いわゆるインナーフォーカスタイプのレンズが主流
となってきている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例における構成では、インナーフォーカスタイプのレ
ンズを交換レンズとして実現しようとすると、レンズカ
ムデータをカメラ本体に持つ必要があるが、交換レンズ
の機種毎に異なるレンズカムデータをカメラ本体に持つ
ことは、現実的ではない。
【0012】また、高画質、大ズーム比が求められる場
合、バックフォーカスの移動に関しては大きな問題とな
る。例えば無限遠が設定され、それ以上、移動できない
ようにされている場合、前記のようにバックフォーカス
の移動で無限遠のフォーカス位置に合わせたとしても焦
点深度外となる場合が生じ、撮影に支障をきたすことに
なるとの課題があった。
【0013】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、レンズの交換、使用環境、経時変
化等に左右されることなく、正確で安定したズーム動作
を行い得る撮像装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る撮像装置は、光軸方向に移動して変倍作用を行う第1
のレンズ群と、変倍時の補正及び焦点合わせの作用を行
う第2のレンズ群と、前記第1及び第2のレンズ群の移
動速度を制御する制御手段と、前記第1及び第2のレン
ズ群、前記制御手段、前記制御手段の制御情報を記憶す
る記憶手段を有し、装置本体に交換可能に装着するレン
ズユニットと、バックフォーカスの調整量を補正し該補
正した調整量により前記制御手段の制御を行うバックフ
ォーカス調整操作手段を備えたものである。
【0015】請求項2記載の発明に係る撮像装置は、前
記バックフォーカス調整操作手段を手動操作するもので
ある。
【0016】請求項3記載の発明に係る撮像装置は、前
記バックフォーカス調整操作手段をモータで駆動操作す
るものである。
【0017】請求項4記載の発明に係る撮像装置は、バ
ックフォーカス調整範囲から外れたときには警告を発す
るものである。
【0018】請求項5記載の発明に係る撮像装置は、前
記バックフォーカスの調整操作手段を前記レンズユニッ
ト内に設け、前記補正した調整量を装置本体に転送する
転送するものである。
【0019】請求項6記載の発明に係る撮像装置は、前
記バックフォーカス調整操作手段を前記装置本体に設
け、前記補正した調整量を前記レンズユニットに転送す
るものである。
【0020】請求項7記載の発明に係る撮像装置は、環
境温度検出手段と該環境温度検出手段の温度情報を伝達
する伝達手段を前記レンズユニットあるいは前記装置本
体あるいはそれら両方に設け、それぞれの環境温度に対
するバックフォーカス調整量をそれぞれあるいは一方向
に転送し、その調整量により前記制御手段の制御を行う
ことものである。
【0021】請求項8記載の発明に係る撮像装置は、前
記記憶手段に記憶されたズームレンズ位置に対するフォ
ーカスレンズ位置、あるいはバックフォーカスの調整の
施されたズームレンズ位置に対するフォーカスレンズ位
置において、合焦範囲外で合焦が確認された場合に、バ
ックフォーカスの補正を行うものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
説明する。
【0023】実施の形態例1.図1はこの発明の実施の
形態による撮像装置の構成図であり、図において、12
7はレンズユニット、128はレンズユニット127を
交換可能に装着するカメラ本体である。レンズユニット
127には、第一〜第四レンズ群101、102、10
4、105、第二と第四レンズ群の間に設けた絞り10
3、エンコーダ129、142からの信号とバックフォ
ーカス調整操作手段141およびカメラ本体128から
の信号を入力するレンズマイコン116、モータドライ
バ122で駆動されてズームレンズ102を制御するズ
ームモータ121、モータドライバ126で駆動されて
第四レンズ群105を駆動するフォーカスモータ12
5、アイリスドライバ124で駆動されて絞り103を
制御する絞りモータ123が設けられている。
【0024】上記レンズマイコン116は、AF部11
7、モータ制御手段118、コンピュータズーム手段1
19、レンズカムデータ120を備えている。また、カ
メラ本体128は、レンズユニット127のレンズ群を
通った光束を光電変換して、映像信号を出力する撮影素
子106、増幅器109、カメラ信号処理部112、温
度センサ142とズームスイッチ130とAFスイッチ
131およびバックフォーカス調整操作手段141から
の信号を処理して、レンズマイコン116に情報を出力
する本体マイコン114が設けられている。なお、上記
カメラ信号処理部112内に設けられたAF信号処理回
路113と本体マイコン114内に設けられたデータ読
み出し回路115とは接続されている。
【0025】次に動作について説明する。
【0026】被写体からの光束は、固定された第一のレ
ンズ群101、変倍を行う第二レンズ群102、絞り1
03、固定された第三のレンズ群104、焦点調節機能
と変倍による焦点面の移動を補正するコンペ機能とを兼
ね備えた第四のレンズ群105(以下フォーカスレンズ
と称す)を通って、カメラ本体128に設けられたCC
D等の撮像素子106上に結像する。
【0027】この撮像素子上の光像は光電変換され、増
幅器109で最適なレベルに増幅され、カメラ信号処理
回路112を通して映像信号として出力される。次に、
カメラ信号処理回路112内のAF信号処理回路113
で生成されたAF評価値は、本体マイコン114のデー
タ読み出し回路115で読み出され、レンズユニット内
のマイコン116に送られる。
【0028】また、ズームスイッチ130及びAFスイ
ッチ131の状態も同様に、本体マイコン114を介し
てレンズマイコン116に送信される。レンズマイコン
116では、前記の本体マイコン114からの情報によ
り、ズーム、フォーカス、絞り等の制御を行う。
【0029】すなわち、AFスイッチ131オフでAF
が非作動、ズームスイッチ130オンでズーム作動が指
示されている場合は、コンピュータズーム手段119に
より、モータ制御手段118、モータドライバ122を
介し、モータ121によりズームレンズ102を駆動制
御するとともに、あらかじめ設定、記憶された記憶手段
としてのレンズカムデータテーブル120に基づいて、
フォーカスモータドライバ126を介し、フォーカスモ
ータ125によりフォーカスコンペレンズ105を駆動
制御する。
【0030】AF、ズームがどちらも作動状態の時は、
レンズカムデータとAF評価値信号により、AF評価値
が最大になるよう(合焦状態を保つよう)に変倍動作を
行う。また、AFが作動状態、ズームが非作動の時は、
AF評価値が最大となるよう(合焦状態を保つよう)に
駆動制御される。
【0031】以上は基本的な動作の説明であるが、この
ようなレンズ交換式の撮影状態では、しばしばバックフ
ォーカスのズレが問題となる。特に、インナーフォーカ
スタイプのレンズでは、バックフォーカスのズレを生じ
てしまった場合、誤ったトラッキングを行ってしまい、
合焦ズレ、即ちピンぼけ状態を生じることになる。
【0032】以下、この点について説明する。図2は、
レンズカム軌跡であり、実線は被写体との距離が2m、
1.5mの場合を示したものである。ここで、何らかの
働きによりバックフォーカスにズレが生じ、例えばズー
ムレンズ位置B点での被写体距離2mのフォーカスコン
ペレンズの合焦位置が、aからa’に移ったとする。こ
こで、a’点で合焦している状態で、図中のW方向への
ズーム動作が行われた場合、フォーカスコンペレンズの
トラッキングは2mのカム軌跡をトレースしなければな
らないはずが、このままではa’点に近い1.5mのカ
ム軌跡をトラッキングすることになり、合焦ズレ(ピン
トぼけ)を生じてしまうことになる。
【0033】このような事態を引き起こすバックフォー
カスのズレを生ずる要因としては、機器の個体バラツ
キ、使用環境温度、経時変化等が考えられる。
【0034】まず、機器の個体バラツキに対する補正と
しては、システムとして、レンズユニット127とカメ
ラ本体128が、多対多での組み合わせが可能となるの
で、レンズユニット127、カメラ本体128各々にお
ける機械機構的な調整(CCDを光軸方向に移動等)を
行う。あるいは、調整時にリファレンズからのズレ量
を、レンズユニット127、カメラ本体128の各々に
不揮発性メモリ等により調整値を記憶し、装着時または
システムの電源投入時に、それらの情報を送受信し、補
正されたデータにより制御する構成とする必要がある。
【0035】また、使用環境温度に対する補正として
は、レンズユニット127、カメラ本体128の各々に
おいて、温度に対する補正データを備えておき、常時あ
るいは任意に、情報を送受信し、それらの情報を元に、
補正されたデータ(補正された位置基準点、カム軌跡)
により制御を行う構成とする。但し、レンズ特性の温度
依存性はカム軌跡自体を変化させる場合があるので、そ
の時には、使用環境温度に応じて逐次極め細やかなカム
軌跡の変更がなされるように制御する。
【0036】そして、このような補正を取り入れた場合
でも、今度は、調整の厳密さ、温度計の正確さ(リニア
リティ、オフセット)等が課題となる。また、これらで
は経時変化によるものは考慮できない。
【0037】そこで、バックフォーカス操作手段141
を設けることにより、上記課題を解消あるいは軽減する
ものである。
【0038】まず、バックフォーカス調整の一例を述べ
る。トラッキング(バックフォーカス調整)モードに入
ることにより、ズームをテレ端に、フォーカスを無限遠
の初期設定値に固定する。この状態で、無限遠の被写体
によりトラッキング調整を行い、標準値からのズレ量を
求めて、補正を行えばよい。トラッキング調整そのもの
は、調整ダイヤル等をレンズユニット127あるいはカ
メラ本体128に有し、ユーザーにより調整ダイヤルを
操作してバックフォーカス調整操作手段141を任意に
調整する構成としても良いし、ユーザーにより、無限遠
の被写体に向けられた状態でトラッキング補正スイッチ
を操作することで、マイコンからの出力信号で駆動され
るモータを用いて調整させることも容易に可能である。
【0039】この場合の制御の一例を図3のフローチャ
ートにより説明する。ユーザにより無限遠の被写体にカ
メラが向けられた状態において、制御開始後、トラッキ
ングモードであるかを確認し(ステップ301)、YE
Sのトラッキングモードであれば、ステップ302へ進
み、そうでなければステップ305へ移行する。次い
で、現在の設定における(マイコン内部に記憶された、
あるいは補正の施こされた)ズームのテレ端に、ズーム
レンズを移動し、その場所に保持する(ステップ30
2)。しかる後、オートフォーカス機能を作動させ、焦
点を合わせる(ステップ303)。そして、位置基準点
(バックフォーカス)の変更を行い(ステップ30
4)、制御を終了する(ステップ305)。
【0040】なお、調整ダイアル等ユーザーが任意に操
作可能であるシステムでは、調整値に制限を設ける等、
明らかに、トラッキング調整範囲から外れている場合に
は警告を発する等の考慮が必要である。
【0041】温度補償においても、トラッキング調整後
の相対的なズレ補正で済み、温度計のリニアリティ、オ
フセット等の影響を小さくできる。また、トラッキング
調整時の環境温度をユーザーにし得る機構にすることに
より、温度計の更正を行うことでより良好な補正が可能
となる。
【0042】このような構成では、レンズユニット12
7単体での調整が可能である。(カメラ本体128の機
種に依存しない)が、カメラ本体128と調整データの
送受信を行うことにより、カメラ本体側に調整指示手段
を持つことが可能となる。例えば、ビューファインダ、
ディスプレイ等で確認しながらの操作が容易に実現可能
である。
【0043】レンズ交換時に、トラッキング調整を行っ
たとしても、使用環境温度が大きく変化した場合にはト
ラッキングのズレを生じてしまう。そこで、調整ダイヤ
ル等の手動調整手段に、温度指標を設け、ユーザーが撮
影環境に応じて再設定する構成とすることで、より良好
な撮影が可能となり、設定ミスも防げる。
【0044】例えば、寒冷地、温暖地の変化、あるいは
早朝から真昼にかけての変化のように温度変化の大きい
ときに確実なピントを期すためには、直前にトラッキン
グ調整を行うのが好ましい。このような場合にも環境温
度の変動に応じてトラッキング調整ができるので、常に
最適のピントでの撮影が可能となる。
【0045】実施の形態2.本実施の形態2は、ズーム
レンズ位置に対するフォーカスレンズ位置(合焦範囲)
は求められているので、その範囲外において合焦した場
合に、バックフォーカスの補正を行うものである。
【0046】例えば、テレ端、ワイド端、無限遠、至近
等のマイコンの調整値(すでに補正されている場合も含
む)に対して、ズームがテレ端で、フォーカスが無限遠
の設定値よりも無限側でフォーカスの合焦が確認された
場合は、その位置を無限遠となるように、フォーカス駆
動の基準とするように、また、ズームがワイド端で、フ
ォーカスが至近の設定値よりも至近側でフォーカスの合
焦が確認された場合は、その位置を至近とするようにフ
ォーカス駆動の設定値を変更するものである。
【0047】つまり、図1において、ズームレンズ位置
がテレ端である時のマイコンの認識する(設定されてい
る)フォーカスコンペレンズの合焦位置がCとしたとき
に、オートフォーカス状態において、図中C’において
合焦が確認し得た場合に、CとC’の差分△xをバック
フォーカス量として再設定を行い、バックフォーカスの
ズレを補正する構成とする。
【0048】このような補正を行うことにより、撮影者
が意識することなく、また、構成を追加することもな
く、バックフォーカスの補正が可能となる。
【0049】次に図4のフローチャートを用いて、動作
を説明する。動作開始後、オートフォーカス状態である
か確認し(ステップ401)、YESであればステップ
402へ、NOであればステップ406へ移行する。次
いで、ステップ402ではズームがテレ端であるかを確
認し、YESでテレ端であればステップ403へ、NO
でテレ端でなければステップ407へ移行する(ステッ
プ402)。しかる後、ステップ403で合焦状態であ
るかを確認し、YESで合焦状態であればステップ40
4へ、NOで合焦状態でなければステップ406へ移行
する(ステップ403)。
【0050】ステップ404では、フォーカスコンペレ
ンズの位置、無限遠設定値(+許容値)より無限遠側か
どうか確認し、YESであればステップ405へ、NO
であればステップ406へ移行する。次いで、バックフ
ォーカス設定値の変更(フォーカス駆動基準点の変更)
後(ステップ405)、ステップ406ではズームがワ
イド端であるかを確認し、YESでワイド端であればス
テップ407へ、NOでワイド端でなければステップ4
10へ移行する。また、ステップ407では、合焦状態
であるかを確認し、YESで合焦状態であればステップ
408へ、NOで合焦状態でなければステップ410へ
移行する。
【0051】次いで、ステップ408ではフォーカスコ
ンペレンズの位置、バックフォーカス設定値(+許容
値)より無限遠側かどうか確認し、YESで無限遠側で
あればステップ409へ、NOであればステップ410
へ移行する。そして、ステップ409で至近設定値の変
更(フォーカス駆動基準点の変更)後、動作を終了す
る。
【0052】実際の適用では正確を期すため、例えば、
所定(例えば60Hz)の演算周期において、所定回数
連続して確認された場合、あるいは所定回数のうち所定
数以上確認された場合に設定値の変更を行い、その変更
されたフォーカス駆動基準により制御を行う。
【0053】本実施の形態2によれば、使用環境温度、
レンズの交換、経時変化等の影響によるバックフォーカ
スのズレをある程度自動的に補正できる。また、 1.撮影者の意図を反映するため、変更前に撮影者に了
解を求める等により、設定ミスを防ぎ、初期設定値に戻
すことを可能とする。
【0054】2.設定値の変更は行わず、トラッキング
調整を行うように警告を発する。等の手段も考えられ
る。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、変倍作用を行わせるレンズ群と変倍時の補正及び焦
点合わせの作用を行わせるレンズ群の移動速度を制御す
る制御手段の制御を、補正されたバックフォーカス調整
量により行うように構成したので、レンズ交換、使用環
境、経時変化等に左右されることなく、正確で安定した
ズーム動作を行うことができる。また、使用者が撮影環
境に合わせて随時任意に調整を行えるので、環境変化に
より生ずる焦点移動を未然に防止し得る。また、温度検
出手段と併用した場合でも、温度計のリニアリティ不足
を補い、より最適な補償が可能となる。また、別のレン
ズを取り付けたときの微少なズレも調整できる等の効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の実施の形態1による撮像装置
を示す全体の構成図。
【図2】図2はレンズカム軌跡図。
【図3】図3はバックフォーカス調整を説明するフロー
チャート図。
【図4】図4はこの発明の実施の形態2によるバックフ
ォーカス調整を説明するフローチャート図。
【図5】従来の撮像装置を示す構成図。
【符号の説明】
101、102、104、105 レンズ群、116
レンズマイコン(制御手段)、120 レンズカムデー
タテーブル(記憶手段)、127 レンズユニット、1
28 カメラ本体(装置本体)、141 バックフォー
カス調整操作手段、142 温度センサ(環境温度検出
手段)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向に移動して変倍作用を行う第1
    のレンズ群と、変倍時の補正及び焦点合わせの作用を行
    う第2のレンズ群と、前記第1及び第2のレンズ群の移
    動速度を制御する制御手段と、前記第1及び第2のレン
    ズ群、前記制御手段、前記制御手段の制御情報を記憶す
    る記憶手段を有し、装置本体に交換可能に装着するレン
    ズユニットと、バックフォーカスの調整量を補正し該補
    正した調整量により前記制御手段の制御を行うバックフ
    ォーカス調整操作手段を備えたことを特徴とする撮像装
    置。
  2. 【請求項2】前記バックフォーカス調整操作手段を手動
    操作することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記バックフォーカス調整操作手段をモ
    ータで駆動操作することを特徴とする請求項1記載の撮
    像装置。
  4. 【請求項4】 バックフォーカスの調整範囲から外れた
    ときには警告を発することを特徴とする請求項2または
    3項記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記バックフォーカス調整操作手段を前
    記レンズユニット内に設け、前記補正した調整量を装置
    本体に転送する転送することを特徴とする請求項1記載
    の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記バックフォーカス調整操作手段を前
    記装置本体に設け、前記補正した調整量の情報を前記レ
    ンズユニットに転送することを特徴とする請求項1記載
    の撮像装置。
  7. 【請求項7】 環境温度検出手段と該環境温度検出手段
    の温度情報を伝達する伝達手段を前記レンズユニットあ
    るいは前記装置本体あるいはそれら両方に設け、それぞ
    れの環境温度に対するバックフォーカス調整量をそれぞ
    れあるいは一方向に転送し、その調整量により前記制御
    手段の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の撮像
    装置。
  8. 【請求項8】 前記記憶手段に記憶されたズームレンズ
    位置に対するフォーカスレンズ位置、あるいはバックフ
    ォーカスの調整の施されたズームレンズ位置に対するフ
    ォーカスレンズ位置において、合焦範囲外で合焦が確認
    された場合に、バックフォーカスの補正を行うことを特
    徴とする請求項1記載の撮像装置。
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