JP6932541B2 - 制御装置、レンズ装置、および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズの動作を制御する制御装置に関する。
従来から、焦点調節機能(フォーカス機構)を有するレンズ装置や撮像装置などの光学機器がある。フォーカス機構は、オートフォーカス(AF)の際に被写体の合焦状態を検出するフォーカス検出系、合焦用レンズを移動して撮像素子に被写体像を結像させるレンズ駆動系、および、フォーカス検出系とレンズ駆動系とを制御するAF制御系により実現される。フォーカス検出系は、位相差方式やコントラスト方式などの焦点検出を行う。レンズ駆動系には、合焦用レンズの位置を検出するためのエンコーダが設けられている。AF制御系は、エンコーダの出力に基づいて、合焦用レンズの動作を制御する。またフォーカス機構は、マニュアルフォーカスの際にユーザにより操作されるマニュアル操作部材を含む。近年、コンパクトレンズやビデオレンズだけでなく、レンズ交換式カメラレンズにおいても、マニュアルフォーカスを行うための電子リングが採用されていることが多い。また、静止画だけでなく、動画を撮るユーザも増加しており、静音化の要望が高まっている。
特許文献1には、ユーザによる操作を受け付ける操作手段の操作量に応じて、超音波モータの駆動電圧を制御する撮像装置が開示されている。特許文献1に開示された撮像装置によれば、超音波モータの制御性を向上させ、静音化を図ることができる。特許文献2には、操作手段の操作速度に応じてフォーカスレンズの駆動速度を変化させ、操作速度がある閾値以下の場合には操作速度と駆動速度との関係を線形にし、ある閾値以上の場合には非線形にする光学機器が開示されている。
特開2009−151081号公報 特開2013−178434号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2の構成では、超音波モータの構造に由来する摩擦抵抗が大きいことによる制御性の低下を完全になくすことはできない。特に、特許文献2のような電気的な操作手段を用いてマニュアルフォーカスを行う際に、制御部のクロックごとにマニュアルフォーカス操作量と操作速度とに応じてフォーカス駆動が連続的に命令される場合、超音波モータによる間欠駆動が行われる。この際、間欠駆動に依存する加減速によって音が発生することがある。
そこで本発明は、超音波モータを用いたマニュアルフォーカス操作の際に発生する音を抑制することが可能な制御装置、レンズ鏡筒、および撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての制御装置は、操作手段の回転量に関する信号を取得する取得手段と、前記信号に基づいてレンズの駆動を制御する制御手段とを有する制御装置であって、前記制御手段は、前記レンズの現在位置と目標位置との差に基づいて取得される前記レンズの目標駆動量と前記目標駆動量の取得周期とに基づいて算出される前記レンズの第一駆動速度が、予め設定された駆動速度よりも速い場合、前記第一駆動速度よりも遅い第二駆動速度で前記レンズ駆動制御前記第一駆動速度が前記予め設定された駆動速度よりも遅い場合、前記第一駆動速度で前記レンズの駆動を制御することを特徴とする。
本発明の他の側面としてのレンズ装置は、レンズと、操作手段と、前記操作手段の回転量に関する信号に基づいて前記レンズの駆動を制御する前記制御装置とを有する。
本発明の他の側面としての撮像装置は、前記レンズ装置と、前記レンズを介して形成された光学像を撮像する撮像素子とを有する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
本発明によれば、レンズ駆動の静音の点で有利な制御装置、レンズ装置、および撮像装置を提供することができる。
本実施形態における制御方法を示すフローチャートである。 本実施形態における撮像装置の断面図である。 本実施形態におけるフォーカス駆動部およびその関連部材の分解斜視図である。 比較例としての、マニュアルフォーカス操作部により決定されるフォーカスレンズ(フォーカス群)の目標位置と実位置との関係図である。 図4中のA部の拡大図である。 図4中のB部の拡大図である。 図4中のフォーカス群の駆動状態を示す模式図である。 本実施形態におけるフォーカス群の駆動状態を示す模式図である。 本実施形態における制御装置のブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、図2および図3を参照して、本実施形態における撮像装置(光学機器)について説明する。図2は、撮像装置10の断面図である。図3は、撮像装置10におけるフォーカス駆動部およびその関連部材の分解斜視図である。本実施形態の撮像装置10は、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラであり、カメラ本体200(撮像装置本体)とカメラ本体200に対して着脱可能な交換レンズ100(レンズ装置)とを備えて構成される。ただし本実施形態は、これに限定されるものではなく、カメラ本体とレンズ装置とが一体的に形成された撮像装置(カメラ)にも適用可能である。
101は交換レンズ100のマウント(レンズマウント)である。カメラ本体200と交換レンズ100とは、マウント101を介して互いに電気的通信を行う。201は撮像素子である。撮像素子201は、CCDセンサやCMOSセンサなどを備えて構成され、交換レンズ100を介して形成された被写体の光量(被写体像、光学像)を電気信号に変換する(被写体像の光電変換を行う)光電変換素子である。
続いて、交換レンズ100の撮像光学系について説明する。本実施形態の交換レンズ100は、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、および、第4レンズ群L4を備えた4群構成の撮像光学系を有する。第3レンズ群L3は、レンズ群L3A、L3B、L3C、L3D、L3Eを有する。フォーカス動作(合焦動作)の際に、第3レンズ群L3の一部であるフォーカスレンズ群(レンズ群L3B)が光軸Oに沿った方向(光軸方向)に移動する。ズーム動作(変倍動作)の際に、全てのレンズ群が光軸方向に決められた各軌跡に沿って移動し、メイン基板124(制御装置)は、ズームにより変化した合焦位置が保たれるようにレンズ群L3Bの駆動を制御する。なお、ここでいうレンズ群とは、複数のレンズの集合のみを指す言葉ではない。レンズ群が備えるレンズが1枚のみであってもよい。また、レンズ群はレンズユニットと言い換えてもよい。レンズユニットが備えるレンズは、レンズ群と同様に、複数であっても1枚のみであってもよい。
交換レンズ100のマウント101は、固定筒102に、外装環103を介して不図示のビスで固定されている。外装環103は、マウント101と固定筒102との間に挟み込まれて固定されている。外装環103には、不図示のズーム指標および各操作スイッチが取り付けられている。案内筒104は、固定筒102に対して不図示のビスで固定されている。案内筒104には、各レンズ群を直進方向にガイドするための直進溝が、各群レンズに対応して4種類計12本設けられている。案内筒104の外周には、カム筒105(カム環)が光軸周りに回転可能に保持されている。カム筒105には、各レンズ群のズーム動作時の軌跡に対応した不図示のカム溝が4種類計12本設けられている。直進溝、カム溝、および、各レンズ群の保持枠を支える不図示のカムフォロアであるコロにより、ズーム動作時にカム筒105が光軸方向の位置を一定した状態で光軸中心に回転し、所定の軌跡で各レンズ群を光軸方向に直進移動させることができる。
レンズ保持枠106は、第1レンズ群L1を保持し、直進溝、カム溝、および、コロによって直進移動されるフィルタ枠107にビスにより固定されている。フィルタ枠107は、不図示のコロにより直進溝およびカム溝に吊られており、ズームによって光軸方向に直進移動される。また、フィルタ枠107の先端には、その外周側にフード取り付け部、その内周にはネジがそれぞれ設けられており、フィルタなどのアクセサリが装着可能である。第2レンズ保持枠108は、第2レンズ群L2を保持し、不図示のコロにより直進溝およびカム溝に吊られており、ズームにより光軸方向に直進移動される。
レンズ保持枠109は、第3レンズ群L3に含まれるレンズ群L3A〜L3Eのうちレンズ群L3Aを保持し、不図示のコロにより直進溝およびカム溝に吊られており、ズーム動作により光軸方向に直進移動される。レンズ保持枠110は、フォーカス群であるレンズ群L3Bを保持し、レンズ保持枠109、112により保持された2本のガイドバー114により直進ガイドされる。レンズ群L3Bは、超音波モータユニット115(フォーカス駆動部)、および、超音波モータユニット115の駆動力をレンズ保持枠110に伝達するラック116により、光軸方向に駆動される。レンズ保持枠111は、レンズ群L3Cを保持し、レンズ保持枠109に不図示の3個のコロを用いて保持されている。また、レンズ保持枠111は、絞り駆動部および絞り羽根部を備えて構成される電磁絞りユニット117を保持している。レンズ保持枠112は、レンズ群L3Dを保持し、レンズ保持枠109に対してビス止めで固定されている。レンズ保持枠113は、レンズ群L3Eを保持し、振れ補正ユニット118の一部を構成する。振れ補正ユニット118は、レンズ保持枠113を光軸と直交する方向(光軸直交方向)において駆動可能に保持し、マグネットおよびコイルを備えて構成される駆動部を用いてレンズ保持枠113を駆動することにより、振れ補正を行う。
移動筒119は、不図示のコロにより、直進溝およびカム溝に吊られており、ズーム動作により光軸方向に直進移動される。また移動筒119は、第4レンズ群L4を保持するレンズ保持枠120を、光軸直交面内の3つの調整用コロと光軸Oに対する倒れを調整する3つの調整用コロを介して保持されている。レンズ保持枠120は、光軸Oに対する倒れ調整および偏芯調整を行うことが可能な状態で保持されている。
ズーム操作環121は、定位置回転により、カム筒105との連結部材である不図示のズームキーによりカム筒105を回転させることにより、ズーム操作が可能である。またズーム操作環121には、固定筒102に固定された不図示の抵抗式リニアセンサ(ポテンショメータ)の可動ピンが嵌まるカム溝(センサカム)が設けられている。このため、ズーム操作環121の回転量に応じてリニアセンサの出力は変化し、現在のズーム情報を検出することが可能である。
フォーカス操作環122は、マニュアルフォーカス操作部(MF操作部、操作手段)であり、固定筒102の外側で定位置回転できるように固定筒102と後述する化粧環123とにより挟持されている。またフォーカス操作環122は、固定筒102に設けられた2個のフォトインタラプタとフォーカス操作環122の内径に設けられた櫛歯状の遮光部との組み合わせにより、フォーカス操作環122の回転量、回転速度、および、回転方向を検出する。より具体的には、フォーカス操作環122が光軸中心に回転すると、櫛歯状の遮光部によりフォトインタラプタの透光/遮光が繰り返されることにより得られる出力電圧を電気処理し、パルスカウントとする。メイン基板124(メイン回路基板、制御装置)は、所定の制御周期(メインクロック)ごとに得られたパルスカウントの量と速度、および、2個のフォトインタラプタの信号の位相差に基づいて回転方向を検出し、フォーカス群の駆動量(目標駆動量)を算出する。
化粧環123は、フォーカス操作環122が固定筒102から外れることを防止し、固定筒102に対して3ヶ所の係合爪で固定されている。メイン基板124は、超音波モータユニット115、電磁駆動絞りユニット117、および、振れ補正ユニット118などの交換レンズ100(レンズ鏡筒)の全体の制御を司っており、固定筒102にビス止め固定されている。
光学スケール125は、光学式位置検出エンコーダを構成する短冊状の反射式スケールであり、レンズ群L3B(フォーカス群)を保持するレンズ保持枠110に取り付けられている。センサヘッド126は、光学式位置検出エンコーダを構成し、センサホルダ127により保持されている。センサヘッド126は、光学スケール125に対して高精度に位置決めされる必要があり、センサホルダ127とレンズ保持枠110との関係で固定されている。なお本実施形態では、光学式位置検出エンコーダの構成およびその検出原理については公知であるため、それらの説明を省略するが、磁気センサ(MRセンサ)などの光学式センサ以外のセンサを用いてもよい。また、レンズ保持枠110の位置とは、光軸方向の位置であり、この位置に応じてレンズ群L3Bの位置制御用の指令信号が生成される。
センサヘッド126は、フレキシブルプリント配線板128(FPC)を介して、メイン基板124(制御装置)に接続されている。メイン基板124は、センサヘッド126から得られたフォーカス位置情報に基づいて、フィードバック制御であるPID制御によってフォーカス制御を行う。なお本実施形態において、フォーカス制御を行う制御装置としてのメイン基板124は交換レンズ100に設けられているが、これに限定されるものではなく、このような機能を有する制御装置をカメラ本体200に設けてもよい。
次に、図4乃至図7を参照して、比較例として、従来の制御によりマニュアルフォーカス操作部(フォーカス操作環)を用いて駆動命令を出力する場合のフォーカス群の挙動について説明する。図4は、マニュアルフォーカス操作部により決定されるフォーカスレンズ(フォーカス群)の目標位置と実位置との関係図である。図4において、横軸は時間、縦軸はフォーカス群の駆動量をそれぞれ示している。図4中のA部はフォーカス操作環をゆっくりと回転させた状態であり、B部は速く回転させた状態をそれぞれ示す。図5は図4中のA部の拡大図、図6は図4中のB部の拡大図である。図7は、フォーカスレンズの駆動状態を示す模式図である。図5乃至図7において、目標位置は破線、実位置は実線でそれぞれ示している。ここで、目標位置の切り替わり周期は、メイン基板124のクロック(メインクロック)である120Hz(約8.3ms)と一致している。
図5に示されるように、マニュアルフォーカス操作部(フォーカス操作環)がゆっくりと回転する場合、目標位置の切り替わりが120Hzごとには発生せず、目標位置の変化後、数ms遅れて実移動パルスが変化する。一方、図6に示されるように、フォーカス操作環が速く回転する場合、メインクロックごとに目標位置(目標パルスの量)が変化し、実移動パルスによって表わされる移動軌跡がメインクロックである120Hzと同じ周波数のサイン波に類似する。
サイン波になるのは、図7に示されるように、目標位置が切り替わった瞬間は「目標位置−実位置」が大きいためPID制御によりフォーカス群を加速させる一方、目標位置に近づいた際には「目標位置−実位置」が小さくなり減速がかかるためである。フォーカス群が前述のようなB部(図6)のような動きをした場合、制御周期(メインクロック周波数)である120Hzに関連した周波数の加速および減速がある。その結果、このような加速および減速を起こすための力により騒音が発生する。例えば、前述のような制御においては、120Hzごとに加速と減速とを繰り返すため、主に240Hzの騒音が発生する。
次に、図8を参照して、本実施形態におけるメイン基板124(制御装置)によるフォーカス群の制御について説明する。図8は、本実施形態におけるフォーカス群の駆動状態を示す模式図である。本実施形態において、第一駆動速度は、以下の式(1)のように定義される。
第一駆動速度=(目標位置−実位置)/フォーカス群の駆動量の取得周期 …(1)
また、第一駆動速度よりも遅い、第一駆動速度に係数(本実施形態では1/3)を掛けた速度を第二駆動速度とし、フォーカス群の最高駆動速度を第二駆動速度として制御する。
図8中の波線はフォーカス群の目標位置、実線は実位置(現在位置)をそれぞれ示している。図8中の一点鎖線は、フォーカス群が第一駆動速度で移動した場合を想定した軌跡である。第二駆動速度を設定することにより、8.3msの経過後も目標位置に到達しないため、減速(減速期間)が発生しない。また、速度が低速にならないため加速(加速期間)も発生しない。その結果、速度変化を低減することができ、騒音の発生を抑制することが可能である。
また、MF操作速度に応じて決定される第一駆動速度がある一定以下となった場合、第二駆動速度と第一駆動速度とを同一とする第三駆動速度を設定することにより、低速時にはMF操作部の命令通りの制御を行う。前述の制御を行うことにより、メインクロックである8.3msの経過後に行き足らずになる。このため、メインクロックごとに発生していた減速と加速とを抑え、滑らかにフォーカス群を移動させることができ、メインクロックに依存した発生音を抑制することが可能となる。更に、第三駆動速度を設定することにより、ユーザによるMF操作が緩やかになると、ユーザの狙い通りの位置で停止することが可能な従来と同様の制御をすることが可能となる。なお本実施形態では、第一駆動速度の1/3を第二駆動速度としているが、これに限定されるものではない。第一駆動速度よりも遅ければ、その製品形態に応じて任意に第二駆動速度を設定してもよい。また、第一駆動速度ごとに段階的または連続的に第二駆動速度を変化させることにより、より効率的に効果を発揮することが可能である。
次に、図1および図9を参照して、本実施形態におけるフォーカス群の制御装置および制御方法について説明する。図1は、本実施形態における制御方法を示すフローチャートである。図9は、本実施形態におけるメイン基板124(制御装置)のブロック図である。図1の各ステップは、主にメイン基板124(制御装置)の各部により実行される。
図9に示されるように、メイン基板124は、取得手段124aおよび制御手段124bを有する。取得手段124aは、フォーカス操作環122(操作手段)からフォーカス群(レンズ)の駆動に関する信号を取得する。制御手段124bは、取得手段124bにより取得された信号に基づいてレンズを制御する。
まず、図1のステップS1において、ユーザによりカメラ本体200の電源がONされると、交換レンズ100に電源の供給が開始される。そして、カメラ本体200(カメラCPU)と交換レンズ100(制御装置としてのメイン基板124に設けられたレンズCPU)との間の通信が開始する。この通信により、装着された交換レンズ100とカメラ本体200とが互いに認識し、交換レンズ100およびカメラ本体200はそれぞれ必要な情報を取り込む。
続いてステップS2において、制御装置は、撮影準備状態であるか否かを判定する。撮影準備状態ではない場合、ステップS2を繰り返す。一方、撮影準備状態である場合、ステップS3へ進む。ステップS3において、制御装置は、ユーザによりMF操作されたか否か、すなわちマニュアルフォーカス操作部(フォーカス操作環122)が操作されたか否かを判定する。MF操作されていない場合、ステップS2へ戻る。一方、MF操作された場合、制御装置はMF操作の操作量および操作速度を検出し、ステップS4へ進む。ステップS4において、制御装置は、ステップS3にて検出されたMF操作の操作量および操作速度に基づいて、フォーカス群の第一駆動速度を算出する。
続いてステップS5において、制御装置は、ステップS4にて算出された第一駆動速度と予め設定された第三駆動速度とを比較する。第一駆動速度が第三駆動速度よりも小さい場合、ステップS8へ進む。一方、第一駆動速度が第三駆動速度よりも大きい場合、ステップS6へ進む。ステップS6において、制御装置は第二駆動速度を算出する。続いてステップS7において、制御装置は第一駆動速度を第二駆動速度に置き換える。
続いてステップS8において、制御装置は、第一駆動速度が、モータの性能に応じて決定されるモータ最高速度よりも大きいか否かを判定する。第一駆動速度がモータ最高速度よりも小さい場合、ステップS10へ進む。一方、第一駆動速度がモータ最高速度よりも大きい場合、ステップS9へ進む。ステップS9において、制御装置は、第一駆動速度をモータ最高速度に置き換える。この際、ステップS7にて第一駆動速度が第二駆動速度に置き換えられている場合も同様であり、その場合には実質的に、第二駆動速度とモータ最高速度とを比較していることになる。
続いてステップS10において、制御装置は、決定された第一駆動速度に基づいてフォーカス群(フォーカスレンズ)を駆動する。続いてステップS11において、制御装置はS1ボタンが押されたか否か(レリーズボタンの半押し状態であるか否か)を判定する。S1ボタンが押された場合、ステップS12の撮影シーケンスへ移行する。
このように本実施形態において、制御手段124bは、レンズの現在位置と目標位置(実位置)との差に基づいて算出されるレンズの目標駆動量と、目標駆動量の取得周期と、に基づいて算出されるレンズの第一駆動速度よりも遅い第二駆動速度を設定する。そして制御手段124bは、第二駆動速度でレンズを駆動するように制御する。換言すると、制御手段124bは、所定の期間(目標駆動量の取得周期)ごとに、レンズの現在位置と目標位置との差に基づいて算出されるレンズの第一目標駆動量よりも小さい第二目標駆動量を設定し、第二目標駆動量を用いてレンズを駆動するように制御する。すなわち、第二目標駆動量を用いるため、所定の期間の経過後も目標位置に到達しない。または、制御手段124bは、所定の期間ごとに、レンズの現在位置と目標位置との差に基づくレンズの目標駆動量を算出し、所定の期間は、レンズの加速期間および減速期間の少なくとも一方を含まないということもできる。
好ましくは、第一駆動速度は、目標駆動量の取得周期ごとに、目標駆動量を取得周期で除算することにより算出される。また好ましくは、第二駆動速度は、目標駆動量の取得周期ごとに、第一駆動速度に所定の係数(例えば1/3)を掛けて算出される。また好ましくは、第二駆動速度は、目標駆動量の取得周期ごとに、レンズの加速期間または減速期間の一方のみと定速期間とを含む。また好ましくは、目標駆動量の取得周期は、制御手段124bのクロック周波数(メインクロック周波数)の逆数である。
好ましくは、制御手段124bは、操作手段(フォーカス操作環122)の回転速度と回転量とに基づいてレンズを駆動するように制御し、操作手段の回転速度に応じて第二駆動速度を変更する。より好ましくは、制御手段124bは、操作手段の回転速度が所定の速度よりも遅い場合、第二駆動速度でレンズを駆動する。一方、制御手段124bは、回転速度が所定の速度よりも速い場合、第二駆動速度を用いることなく、所定の駆動速度(モータ最高速度)でレンズを駆動する。
本実施形態によれば、超音波モータを用いたマニュアルフォーカス操作の際に、クロック周波数(メインクロック周波数)に応じて発生する音を抑制することが可能な制御装置、レンズ装置、および撮像装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、本実施形態はフォーカスレンズの駆動に関して説明したが、これに限定されるものではなく、ズームレンズや防振レンズ(補正レンズ)などの他のレンズの駆動にも適用可能である。また本実施形態は、一眼レフフィルムカメラに用いられる交換レンズに関して説明したが、レンズシャッタカメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラなどの各種撮影装置(光学機器)のレンズ鏡筒にも適用可能である。
124 メイン基板(制御装置)
124a 取得手段
124b 制御手段

Claims (9)

  1. 操作手段の回転量に関する信号を取得する取得手段と、
    前記信号に基づいてレンズの駆動を制御する制御手段とを有する制御装置であって、
    前記制御手段は、
    前記レンズの現在位置と目標位置との差に基づいて取得される前記レンズの目標駆動量と前記目標駆動量の取得周期とに基づいて算出される前記レンズの第一駆動速度が、予め設定された駆動速度よりも速い場合、前記第一駆動速度よりも遅い第二駆動速度で前記レンズ駆動制御
    前記第一駆動速度が前記予め設定された駆動速度よりも遅い場合、前記第一駆動速度で前記レンズの駆動を制御することを特徴とする制御装置。
  2. 前記第一駆動速度は、前記目標駆動量を前記取得周期で除算することにより算出されることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記第二駆動速度は、前記第一駆動速度に係数を掛けて算出されることを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 記目標駆動量の前記取得周期ごとに、前記レンズの加速期間または減速期間の一方のみと定速期間とを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記目標駆動量の前記取得周期は、前記制御手段のクロック周波数の逆数であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 記制御手段は、前記第一駆動速度が前記予め設定された駆動速度よりも速い場合、前記レンズの現在位置と目標位置との差に基づいて取得される前記レンズの第一目標駆動量よりも小さい第二目標駆動量前記レンズ駆動制御す
    とを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. レンズと
    作手段と、
    前記操作手段の回転量に関する信号に基づいて前記レンズの駆動を制御する請求項1乃至のいずれか項に記載の制御装置とを有することを特徴とするレンズ装置
  8. 前記レンズは、フォーカスレンズ群であることを特徴とする請求項に記載のレンズ装置
  9. 請求項7又は8に記載のレンズ装置と、
    前記レンズを介して形成された光学像を撮像する撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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