JPH0616090B2 - 蛍光線量計読取装置 - Google Patents

蛍光線量計読取装置

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JPH0616090B2
JPH0616090B2 JP63034073A JP3407388A JPH0616090B2 JP H0616090 B2 JPH0616090 B2 JP H0616090B2 JP 63034073 A JP63034073 A JP 63034073A JP 3407388 A JP3407388 A JP 3407388A JP H0616090 B2 JPH0616090 B2 JP H0616090B2
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dose
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holder
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元志 佐藤
ベルトラム・ブルクハルト
エルンスト・ピーシユ
ウーギ ジークフリード
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    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
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    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
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    • G01T1/02Dosimeters
    • G01T1/10Luminescent dosimeters
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、放射線被曝線量を測定する多数のフォトルミ
ネッセンス線量計の線量を個別的、かつ、連続的に読取
る蛍光線量計読取装置の改良に関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする問題点〕
一般に、生体は放射線から吸収するエネルギー,つまり
放射線量の大きさに比例してその生体の危険度が高ま
る。従って、例えば原子炉,加速器,X線発生器および
ラジオアイソトーブ等の設置者は放射線管理に万全を期
す必要があり、また従事者ないしは利用者等においては
その放射線被曝量の測定が不可欠なものである。ここ
に、各線量計の線量を個別に読取ってそれらの線量デー
タを適切に管理することが非常に重要になってくる。
この種のフォトルミネッセンス線量計は、蛍光ガラス素
子(以下,ガラス素子と指称する)を保持するガラス素
子ホルダー(ガラスホルダーと指称する)およびこのガ
ラスホルダーを収納する上下カプセルケースとで構成さ
れ、使用時にはガラスホルダーを収納したカプセル,す
なわち線量計を携行し、あるいはそれを適宜な場所に設
置し、測定時にはそれら多数の線量計を線量測定装置に
順次装填し被曝線量を測定している。
ところで、従来、線量測定装置としては、装置本体側に
回転駆動源を持った蓋付測定部が設けられ、かつ、この
測定部の内部にはターンテーブルが回転可能に設けられ
ている。そして、線量計の線量測定は、前記測定部の蓋
を開けた後あるいはその開蓋前に回転駆動源を動作させ
てターンテーブルを所定の回転速度で回転させた後、線
量計から人為的にガラスホルダーを抜き出し、更にその
ホルダーから人為的にガラス素子を取出して前記ターン
テーブル上のホルダーに順次装填していく。当該ガラス
素子がターンテーブルの回転によって所定位置に達した
とき、ガラス素子を紫外線で励起しこのとき得られた蛍
光強度を光電子増倍管等を用いて測定している。
しかしながら、以上のような線量測定手段は、各線量計
からガラスホルダーを抜き取る作業、更にはガラスホル
ダーからガラス素子を取り出し、かつ、そのガラス素子
をターンテーブルに設定する作業等のすべてが人間の手
作業で行っているので、作業が繁雑であるとともに線量
計ガラス素子の線量測定に長時間を要して多数の線量計
の線量測定を迅速かつ連続的に行えない問題があった。
また、ガラスホルダーからガラス素子を取り出して設定
する必要があるが、外形的に小さいガラス素子を取り出
してターンテーブルに設定する関係上人間の手作業にな
じみにくく、かつ、自動化しにくい問題があった。
また、従来、線量計の個人被曝管理手段として、放射線
を取扱う作業者がガラス素子の装填されたガラスホルダ
ーを収納したカプセルを常時携帯し、作業終了後または
所定期間毎に線量計からガラスホルダーを取り出して線
量読取装置に装着し放射線に対する個人被曝管理を行っ
ている。この放射線被曝によって生じたガラス素子の蛍
光中心は比較的安定で減衰が少なく、かつ、特定の処理
を行わない限り消去されないので、何回でも繰り返し測
定できる。その結果、ガラス素子から全蓄積線量を測定
できるほか、所定期間ごとに間欠的に各ガラス素子の被
曝線量を測定して測定記録フアイル記録し、現時点の測
定値から測定記憶フアイルに記憶された前回の測定値を
差し引くことにより所定期間内の被曝線量を取得してい
た。
しかし、以上のような被曝線量管理手段は、所定期間ご
と、かつ、ガラス素子ごとに測定記録フアイルに被曝線
量および測定日時等を記録することは非常に大変な作業
であり、かつ、線量測定ごとに必要な資料を検索しなが
ら被曝線量を算出する煩雑さがある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、連続的に線
量計を搬入してガラスホルダーを自動的に抜き出し得、
かつ、そのガラスホルダーを所定位置に設定してガラス
素子の放射線量を自動的に測定し得る連続線量測定可能
な蛍光線量計読取装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的とするところは、線量計の全蓄
積線量および所定期間ごとの被曝線量を自動的、かつ、
確実に測定し得、所望とする個人被曝管理を容易に行い
得る蛍光線量計読取装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
請求項1による蛍光線量計読取装置は、各線量計のガラ
スホルダーに装填されているガラス素子を紫外線で励起
しそのとき蛍光検出面から発生する蛍光強度から放射線
量を読取るものにおいて、それぞれ所要とする個数の線
量計が収納されている複数のマガジンを1個ずつ送り出
すマガジン送出機構と、このマガジン送出機構から受け
取ったマガジンを所定位置へ搬送するマガジン搬送装置
と、このマガジン搬送装置によって所定位置に設定され
たマガジンの一方面部側から他方面部側に線量計を1個
ずつ押し出すとともに該線量計のロックを解除してガラ
スホルダーが装填された下側カプセルを引き出す下側カ
プセル引出し装置と、この下側カプセル引出し装置によ
って引き出された下側カプセルからガラスホルダーを押
出して測定用テーブルの所定位置に設定するホルダー設
定装置と、このホルダー設定装置によって所定位置に設
定されたガラス素子ホルダーの蛍光ガラス素子に励起用
紫外線を照射し当該蛍光ガラス素子から発生する蛍光量
から放射線量を測定する線量測定手段とを備えたもので
ある。
従って、請求項1記載の発明は、以上のような手段とす
ることにより、所要個数の線量計が収納されている複数
のマガジンをマガジン送出機構により1個ずつ送り出し
てマガジン搬送装置へ渡すと、このマガジン搬送機構で
はその受け取ったマガジンを直進および昇降させて所定
位置へ搬送する。そして、このマガジン搬送装置によっ
て所定位置に設定されたマガジンに対して線量計押出し
装置を用いてそのマガジンの一方面部側から他方面部に
線量計を1個ずつ押し出すとともに下側カプセル引出し
装置を用いて該線量計のロックを解除してガラスホルダ
ーに装填された下側カプセルを引き出した後、ホルダー
設定装置により下側カプセルからガラスホルダーを押し
出して測定用テーブルの測定位置に設定するので、各線
量計からガラスホルダーを連続的に引き出してガラス素
子の線量を自動的に測定できる。
また、請求項4記載の蛍光線量計読取装置は、前記ガラ
スホルダーまたは線量計の何れか一方または両方に認識
コード部を付設し、かつ、マガジン搬送装置を用いて1
個のマガジンを所定位置に設定しながら1個ずつ線量計
を押出すとともに、認識コード読取手段およびデータ管
理手段を設け、押し出し後の線量計またはこの線量計か
ら引き出したガラスホルダーに付設された前記認識コー
ド部を認識コード読取手段で読取り、またデータ管理手
段により前記認識コード読取手段で読取った認識コード
に基づいて前記ガラス素子からの放射線量を測定記憶
し、かつ、前回の測定記憶データを用いて演算により個
別に被曝線量管理データを取得するものである。
〔実施例〕
以下、第1の発明の一実施例について図面を参照して説
明する。第1図は裏側から斜め下側方向を見たときの装
置の概略構成を示す図である。すなわち、この線量測定
装置は、例えば50個の線量計が収納されているマガジ
ンを1個ずつ授受するマガジン交換装置10、このマガ
ジン交換装置10から受け取ったマガジンを所定位置へ
搬送するマガジン搬送装置30、このマガジン搬送装置
30によって所定位置に設定されたマガジンの中から1
ずつ線量計を取り出すためにマガジンの裏側から押し出
す線量計押出し装置50、この線量計押出し装置50か
ら押し出した線量計,つまりカプセルのうち下側カプセ
ルを引き出す下側カプセル引出し装置70、この下側カ
プセル引出し装置70から引出された下側カプセル上の
ガラスホルダーだけを押し出して測定位置へ移送するホ
ルダー設定装置90およびこのホルダー設定設置90に
よって移送設定されたガラス素子を校正しながら適正な
測定結果を得るための線量測定手段110等によって構
成されている。同図において121はガラス素子を紫外
線励起する励起用紫外光源としてのNガスレーザ、1
22はガラス素子の蛍光量検出面上部に配置され蛍光量
検出面から出力される蛍光強度を測定する光電子増倍管
である。
次に、装置の各構成部分10〜110等について具体的
に説明する。前記マガジン交換装置10は、多数のマガ
ジン11,…を載置してなる下段棚12および上段棚1
3が設けられ、そのうち下段棚12上のマガジン11,
…は線量を測定するために第2図に示すマガジン送出機
構を用いて図示矢印(イ)方向,つまり前記マガジン搬
送装置30へ1個ずつ送出され、一方、上段棚13には
線量測定完了後のマガシン11がマガジン供給機構を用
いて図示矢印(ロ)に示す如く前記マガジン搬送装置3
0から1個ずつ供給される構成となっている。14およ
び15は各棚12,13の正面側パネルである。
前記マガジン交換装置10のうち特にマガジン送出機構
側は、第2図に示すように下段棚12の前後部に相対す
るようにL字状のブラケット16,17が取り付けら
れ、このブラケット16,17間にはネジシャフト18
およびこのネジシャフト18の両側に位置する如くガイ
ドシャフト19,20がそれぞれ掛け渡されている。2
1,22は軸受である。23はネジシャフト18の回転
時に当該ネジシャフト18と螺合しながらガイドシャフ
ト19,20にカイドされて前後方向に移動するブロッ
クであって、このブロック23にマガジン全体を押出す
ためのガイドプッシャ24が取付けられている。25は
マガジン送出用駆動モータ、26は駆動モータ25の回
転軸と前記ネジシャフト18とを連結するカップリング
である。従って、このマガジン送出機構は所定のタイミ
ングで駆動モータ25が所定角度または所定の回転数だ
け回転するとネジシャフト18およびブロック23を介
してマガジンプッシャ24がマガジン1個分の距離だけ
移動し、これに伴って1個のマガジン11が押し出され
てマガジン搬送装置30の一部として構成する搬送台3
1へ供給される。
このマガジン搬送装置30は、前記マガジン送出機構か
ら受取ったマガジン11を所定位置へ直進搬送するマガ
ジン直進搬送装置およびマガジン11を所定位置まで昇
降搬送するマガジン昇降搬送装置によって構成されてい
る。このマガジン直進搬送装置は、第3図に示すように
マガジン11を直進方向に搬送する断面凹状の受け台3
2が延在され、かつ、この受け台32の内側両側壁に設
置されたレール33,33上に前記搬送台31の内側両
側壁に回転可能に支持されたローラ34,34が摺動可
能に載置されている。この受け台32内部には直進用駆
動モータ35によって回転するスプロケット36が配置
され、このスプロケット36は前記両ローラ34,34
に跨がるように連結されたアタッチメント37の下側に
取り付けられたローラーチェーン38と噛合されてい
る。つまり、このマガジン直進搬送装置は駆動モータ3
5を所定のタイミングで所定の角度または所定の回転数
だけ回転させるとスプロケット36が回転し、ローラー
チェーン38にアタッチメント37を介して取付けられ
た搬送台31を所定距離だけ移動させる構成である。
前記マガジン昇降搬送装置は、第4図に示す如く前記受
け台32の一側部に設けたメネジ軸受40,40′が所
定の間隔で立設された下側ブラケット41,41′と上
側ブラケット42,42′とで支持されたネジシャフト
43,43′に螺合されている。そして、一方の上側ブ
ラケット42′に昇降用駆動モータ44が取付けられ、
この駆動モータ44の回転を、プーリ45,タイミング
ベルト46,前記ブラケット42′の同軸上プーリ4
7,47′,タイミングベルト48およびプーリ49に
伝達し、それぞれのネジシャフト43,43′を回転さ
せて搬送台31を昇降する構成となっている。
次に、前記線量計押出し装置50は、第5図に示すよう
に逆凹状ブラケット51の上部に逆さに押出し用駆動モ
ータ52が設けられ、そのモータ回転軸にL字状アーム
53が取付けられている。54はアーム53の先端に取
付けられたカムフォロアである。また、ブラケット51
の両側板間に架設せられた2本のロッド55間に軸受5
6を介してブロック57が設けられている。このブロッ
ク57は駆動モータ52が回転するとアーム53および
カムフォロア54から力を受けてロッド55にそって移
動し、これによってブロック57底面部に固定されたプ
ッシャ58を図示矢印(ハ)方向,つまり前記マガジン
11の裏面側から表面側へ押し出すことにより1個の線
量計をマガジン表面側から取り出す。なお、マガジン1
1は図示点線で示すように線量計を収納する格子状棚が
設けられ、かつ、これら各棚の表面側および裏面側が開
放状態となっている。また、線量計は種々の形態のもの
が考えられるが、例えば第6図の分解斜視図で示すよう
な構成のものが使用される。すなわち、第6図に示す線
量計60はガラスホルダー61の一方片部にガラス62
が収納され、他方片部側にはガラスホルダー61を認識
するための認識コード部としてインデックス用穴63が
設けられている。このガラスホルダ61は図示矢印
(ニ)方向にそって下側カプセルケース64に収納され
る。65はケース64の正面側に形成された台形状凹部
である。この台形状凹部65の反対側面部にも図示され
ていないが大きさの異なる台形状凹部が形成されてい
る。66はスライド用突起である。更に、下側カプセル
ケース64は図示矢印(ホ)方向にそって上側カプセル
ケース67に装填される。68は前記スライド用突起6
6と嵌合する長溝である。また、上側カプセルケース6
7の一側部長手方向に沿ってその天井部分には先端に磁
性ブロックを取付けた板ばねが設けられ、常時は板ばね
がケース67の天井側と離反する方向つまり下側カプセ
ルケース64側へ動いてロック受け部材69でロックさ
れ、外部から磁石を近づけたときに磁石に吸引されてロ
ックが解除される構成となっている。
次に、下側カプセル引出し装置70はその線量計の形態
によって異なるが例えば上記のような線量計60の場合
には第7図(a),(b)のような構成のものを用い
る。同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)の図
示矢印(ヘ)方向から見た側面図である。すなわち、下
側カプセル引出し装置70は、線量計60が線量計押出
し装置50によって図示矢印(ト)方向から押されて図
示点線位置にある場合、ブラケット71に取付けられた
ソレノイド72を解除しスプリングの作用によりフィン
ガー73を図示矢印(チ)方向つまり第7図(a)にお
いて紙面裏側から表方向に移動させて前記下側カプセル
ケース64の凹部65とは反対側面の凹部に嵌合させ
る。74はカプセルガイド75の所定位置に設けられ磁
性ブロックを吸着するロック解除用磁石である。76は
ブラケット77に取着された引出し用駆動モータであっ
て、このモータ76の回転軸に連結されたアーム78の
先端にカムフォロア79が取付けられ、このカムフォロ
ア79はスライドテーブル80上のガイドレール81に
噛合されている。すなわち、この駆動モータ76はフイ
ンガー73が下側カプセルケース64に嵌合された後に
駆動すると、スライドテーブル80がブラケット71,
ソレノイド72と共に図示右側から左側方向へ移動し、
ガラスホルダー61を装填した下側カプセルケース64
のみが引き出されてカプセル受け台82に載置される。
83は下側カプセルケース64の凹部65と嵌合する突
起である。
前記ホルダー設定装置90は第8図に示す如く構成され
ている。同図(a)は平面図、同図(b)は正面図であ
る。すなわち、この装置は、ブラケット91にホルダー
設定用駆動モータ92が取付けられている。この駆動モ
ータ92の回転軸にはアーム93を介してカムフォロア
94が設けられ、同モータ92の回転によってブラケッ
ト95のガイドレール96にそってプッシャ97が突き
出て下側カプセルケース64上のガラスホルダー61を
線量測定手段110へ設定する。98はソレノイドであ
って、これは線量計60の測定完了後に動作してフィン
ガー99を図示矢印(リ)方向に下降させて測定完了済
み線量計60を引っ掛けてスライドテーブル100にそ
って前記下側カプセルケース64に装填する機能を持っ
ている。101はスプリングである。
前記線量測定手段110は、第9図に示すように校正手
段を含んだものであって、具体的にはブラケット111
に取着された測定用駆動モータ112の回転軸にアーム
113およびカムフォロア114が設けられ、このカム
フォロア114がスライドテーブル(測定用テーブル)
115を図示矢印(ヌ)方向に移動させるガイドレール
116と噛合されている。117は校正用蛍光素子であ
る。すなわち、この線量測定手段110は、ガラス素子
62の非線量測定時に駆動モータ112を回転させてス
ライドテーブル115を第9図(a)に示す位置つまり
紫外線照射位置に校正用蛍光素子117を設定して校正
用信号を測定した後、同様に駆動モータ112を回転さ
せてスライドテーブル115を図示矢印(ヌ)方向に移
動させて第9図(b)に示す位置にガラスホルダー61
のガラス素子62を設定して励起用紫外線光源としての
ガスレーザ121によって紫外線励起を行い、ガラ
ス素子62の蛍光量検出面の上部に配置された光電子増
倍管122にて線量を測定し、この測定線量を前記校正
用信号により補正する。
一般に、線量測定には光電子増倍管122を含む電気回
路の校正は不可欠である。従来、大量の線量計素子を連
続測定する場合、複数の校正用標準蛍光素子を用意し、
複数回蛍光ガラスの線量を測定する度に校正用標準蛍光
素子を選択的に用いて基準線量を測定し、この基準線量
と測定線量とを比較し基準線量に換算して測定線量値を
得るようにしているが、校正のたびに校正用標準蛍光素
子が異なるために校正誤差の要因となっており、各校正
用標準蛍光素子の区別検出が難しいこと、校正のために
特別な時間を必要とし時間的なロスが大きいこと等が上
げられるが、本装置の校正手段はスライドテーブル11
5により非測定時に自動的に校正用信号を取得できるこ
と、各ガラス素子の測定毎に校正用信号を得るので連続
校正が可能であること、校正のための時間的なロスを無
くすることができる。さらに、同一の校正用標準蛍光素
子のみを用いて校正を行うため、校正誤差を小さくする
ことができる。なお、第9図(c)はガラスホルダー6
1のインデックス用穴63を光ファイバ123を用いて
光学的に読み取って線量計所持者または施設設置場所を
把握するものである。
次に、以上のように構成された装置の動作を説明する。
先ず、マガジン交換装置10の一部である第2図のマガ
ジン送出機構を用いてマガジン11を1個ずつ送出す
る。すなわち、この送出機構は、マガジン送出用駆動モ
ータ25を駆動すると、カップリング26を通してネジ
シャフト18が回転し、これによりネジシャフト18お
よびガイドシャフト19,20等に係着されているブロ
ック23が所定距離前進し、これに伴ってプッシャ24
が図示矢印(ル)方向に動いて下段棚12の最後部にあ
るマガジン11が押し出されてマガジン搬送装置30の
搬送台31に載置される。以上のようなマガジンの送出
動作は所定の周期または線量測定手段110において1
個のマガジン全部の線量計60が測定完了して上段棚1
3に供給された後のタイミング信号を受けて行われる。
しかる後、搬送装置30側の直進用駆動モータ35が回
転すると、モータ35の出力軸に固定されたスプロケッ
ト36が回転し、これによりスプロケット36に係着さ
れているローラーチェーン38およびアタッチメント3
7を介してマガジン11を搭載した搬送台31がレール
33にそって所定距離前進する。この搬送台31の前進
中または所定距離前進完了後、マガジン昇降搬送装置の
昇降用駆動モータ44が回転すると、タイミングベルト
46,48を介してネジシャフト43,43′が回転
し、このネジシャフト43,43′に螺着されている受
け台32が昇降搬送される。すなわち、第3図の直進搬
送装置および第4図の昇降搬送装置を用いて直進および
昇降動作を行い、マガジン11の線量計60が線量計押
出し装置50の押出し位置まで搬送される。
次に、マガジン11が所定位置に搬送設定された後、線
量計押出し装置50の駆動モータ52を駆動する。この
駆動モータ52が回転すると、このモータの出力軸に連
結されるアーム53の先端部に固定されているカムフォ
ロア54が円弧運動を行い、2本のロッド55,55に
支持されているブロック57を介してプッシャ58が図
示矢印(ハ)方向に所定距離前進し、マガジン11内の
線量計60を押し出してマガジン11正面側に位置する
第7図の下側カプセル引出し装置70のカプセルガイド
75に挿入する。ここで、カプセルガイド75に線量計
60を挿入した後、ソレノイド72を解除するとスプリ
ングの作用によりフィンガー73が図示矢印(チ)方
向,つまり第7図(a)および(b)において紙表面側
に移動して下側カプセルケース64の凹部に嵌合する。
この状態においてカプセルガイド75の所定位置に取付
けられた磁石74により、線量計内部,つまり上側カプ
セルケース67の天井に取付けられている板ばね先端の
磁性ブロックがバネ力に抗して上側カプセルケース67
側に吸着されるために、磁性ブロックが下側カプセルケ
ース64のロック受け部材69から外れてロックが解除
される。そこで、ロック解除後引出し用駆動モータ76
を駆動すると、スライドテーブル80が図示右側から左
側に所定距離移動し、これに伴ってソレノイド72およ
びフィンガー73が同時に移動してカプセルガイド75
内から下側カプセルケース64のみ引出してカプセル受
け台82に載置する。
ここで、カプセル受け台82に下側カプセルケース64
が載置されると、引き続き、第8図に示すホルダー設定
装置90が動作する。つまり、ホルダー設定装置90
は、ホルダー設定用駆動モータ92が回転するとスライ
ドテーブル100は図示位置から左側方向に移動し、ブ
ラケット95に支持されたプッシャ97が前進して下側
カプセルケース64に搭載されるガラスホルダー61を
第6図において図示矢印(オ)方向から押出し、第9図
に示す線量測定手段110の一部として構成するスライ
ドテーブル115の所定位置に設定される。
このようにしてスライドテーブル115にガラスホルダ
ー61が設定された後、光ファイバ123よりインデッ
クス用穴63の情報を読み取る。しかる後、駆動モータ
112が回転するとスライドテーブル115が図矢印
(ヌ)方向に所定距離直線運動を行って校正用蛍光素子
117の位置,つまり測定位置に設定される。ここで、
ガスレーザ121からガラスホルダー61上のガラ
ス素子62に紫外線を照射し、このときガラス素子62
の蛍光量検出面側から出力される蛍光強度を光電子増倍
管122で測定し被曝線量を求める。被曝線量測定後、
前記ホルダー設定装置90のソレノイド98が励磁して
フィンガー99が矢印(リ)方向に降下しガラスホルダ
ー61を引っかっけて引戻し、各装置等70,50にお
いてそれぞれ逆動作を行って線量計60をマガジン11
の中に収納する。測定完了済みの線量計60がマガジン
11の中に収納されると、引き続き、直進搬送装置およ
び昇降搬送装置を用いてマガジン11を所定方向に移動
させて次の線量計60を所定の押出し位置に設定し、同
様に線量計押出し装置50を用いて線量計60を押出
す。これらの動作は全線量計60について繰返した後、
マガジン供給機構により上段棚13に供給され、引き続
き、マガジン送出機構から測定のために1個のマガジン
11が送出される。
従って、以上のような実施例の構成によれば、所定個数
の線量計60が収納された複数のマガジン11を1個ず
つ送出してマガジン搬送装置30を用いて線量計押出し
位置に搬送した後、線量計押出し装置50によりマガジ
ン11から1個ずつ線量計60を押出すとともにロック
を解除して下側カプセルケース64を引き出した後、ホ
ルダー設定装置90により下側カプセルケース64から
ガラスホルダー61を押出して測定位置に設定し引曝線
量を測定する構成としたので、マガジン11の中の各線
量計60を連続的に測定できるとともに、各構成装置を
逆動作により返還することによりマガジン11を自動的
に交換しながら測定を行うことができる。また、マガジ
ン11内に線量計60を収納して下段棚12にセッティ
ングするだけで、マガジン11から線量計60を取り出
して自動的に線量を測定できる。さらに、全自動化によ
ってガラスの汚れを低減化でき、測定精度の向上を図る
ことができる。
なお、上記実施例では、線量計60から下側カプセルケ
ース64を引き出した後、ホルダー設定装置90を用い
てガラスホルダー61を移送させるようにしたが、引出
し位置で既に線量の測定が可能である場合にはそのまま
の位置で線量を測定してもよい。
また、ガラス素子の放射線量の測定に関しγ線およびx
線に対するエネルギーの依存性を補償し、あるいはγ線
およびx線のエネルギーを評価する目的から、従来、穿
孔を有する中空の球状フイルタ内にガラス素子を収納し
た球状のバッチケースを使用しているが(実公昭48−
29192号公報)、このバッチケースは放射線特性上
には問題はないが、蛍光を読取る際にガラス素子の取り
出しが自動化しにくいこと、多数のガラス素子の被曝線
量を迅速に測定処理できないこと、円筒状または球状の
形体を有しているので作業員が常時携帯するのに不便で
安定性に欠けること等があげられる。また、γ線および
x線の線質(エネルギー)を求める手段として特公昭5
0−5595号公報)が開示されているが、細い紫外線
光束を走査して放射線の入射方向におけるガラス素子の
深さによる蛍光強度の違いを求めて推定する方法である
が、同様に放射線量を迅速に測定できない。
この点を解決するには、第6図に示す如く直方形状のロ
ック付ケース64,67内にガラス素子62を装填した
ガラスホルダー61を収納したものであれば、作業員が
携帯するのに便利であり、また前述したようにガラスホ
ルダー61の取出しが容易であり、かつ、ガラス素子6
2の線量測定を迅速に行うことができる。さらに、線量
の評価に際し第10図ないし第14図に示す線量測定手
段を採用することが容易である。すなわち、ガラス素子
62の線量を測定する場合、第10図に示すように細長
い一側面側から励起用紫外線が入射され、この入射方向
と直交する幅広面側から発生する蛍光線量を光電子増倍
管122で測定するが、このときガラス素子62と光電
子増倍管122の間に第11図に示すように開孔面積の
大きなダイヤフラム126を挿入すれば線量の評価を行
うことができ、また、開孔面積または開孔位置を異にす
る第11図に示すダイヤフラム126と第12図に示す
ダイヤフラム127とを交互に挿入すればγ線およびx
線の線質を評価できる。なお、ダイヤフラム126はガ
ラス素子62のほぼ全体の蛍光量を検出する為のもので
あり、ダイヤフラム127はガラス素子62のうちSn
フイルタ(例えば第6図に示すフイルタ128)を介し
てγ線及びx線が照射された部分のみの蛍光量を検出す
る為のものである。第13図は2つのダイヤフラム12
6,127について各エネルギーのγ線及びx線を一定
線量照射したときの相対感度曲線,いわゆるエネルギー
依存性を示す図である。また、第14図は第13図の2
つの曲線(A),(B)の相対感度比を示す曲線であ
る。この相対感度比曲線から照射されたγ線及びx線の
線質(エネルギー)を推定することが可能である。ま
た、前記マガジン搬送装置を共用し、前記マガジン送出
機構と同様の構成によるガラスホルダー用マガジン送出
機構およびこのガラスホルダー用マガジンへ前記測定位
置からガラスホルダーを出入れするガラスホルダー挿脱
装置を併設することにより、線量計中に装填されたガラ
スホルダーの自動交換を行うことができる。
このような構成により、被曝線量が所定の許容値を越え
たと後述するデータ管理手段によっね判断されたとき、
ガラスホルダー挿脱装置を動作させて、このガラスホル
ダーをガラスホルダー用マガジンに収納する。その後、
前記直進搬送装置および昇降搬送装置を用いてガラスホ
ルダー用マガジンを所定方向に移動させ、新たな交換用
ガラスホルダーを所定の押出し位置に設定し、ガラスホ
ルダー挿脱装置を用いて、この交換用ガラスホルダーを
前記測定位置に押出す。さらに、前記直進搬送装置およ
び昇降搬送装置を動作させて線量計用マガジンを当該線
量計測定開始時の位置に戻してから前記ホルダー設定装
置により交換用ガラスホルダーを下側カプセルケース上
に引上げ、各装置70,50等において逆動作を行って
当該線量計をマガジンの中に収納する。
なお、ガラスホルダー用マガジン送出機構およびガラス
ホルダー挿脱装置を備えることにより、本線量測定装置
内の全線量計へのガラスホルダーの挿脱・交換を自動的
に行うことも可能である。
次に、第2の発明の一実施例について第15図ないし第
18図を参照して説明する。先ず、本装置は、第6図お
よび第15図に示すようにガラスホルダー61における
ガラス素子62装填側と反対側位置の面部にガラス素子
を認識するための認識コード部としてのインデックス用
穴63が形成され、かつ、下側カプセルケース64の外
側面部に線量計つまりカプセルを認識するための認識コ
ード部としてのカプセルコード130が付設されてい
る。そして、これらインデックス用穴63およびカプセ
ルコード130の認識コード読取手段およびデータ管理
手段は次のように構成されている。すなわち、認識コー
ド読取手段は、マガジン11から押し出された線量計6
0の下側にカプセルコード読取部131のほか、またホ
ルダー設定装置90によりスライドテーブル115へ押
出されて設定されたガラスホルダー61のインデックス
用穴63を読み取るインデックス穴読取部133および
入出力ポート134等で構成され、これに加えて演算処
理部135(以下、CPUと指称する),ROM13
6,RAM137および必要に応じてディスクユニット
138,フロッピーディスク139等を用いて前記読取
部131,133で読取った読取コードをRAM137
またはフロッピーディスク139に記憶する。なお、前
記入出力ポート134は必要によりデジタル変換機能ま
たは記憶部を持つものである。CPU135は予め定め
たプログラムに基づいて所定の処理演算を実行する機能
を有する。プログラムはROMまたはフロッピーディス
ク139に記憶されている。
次に、データ管理手段は、認識コード読取手段で読取っ
たコードに基づいて被曝線量データを保管し、かつ、所
定の処理を実行して所望とする管理データを取得するも
のであって、紫外線で励起されてガラス素子62から発
生する蛍光を検出し電気信号に変換する線量測定部14
1のほか、前記CPU135,ROM136,RAM1
37およびフロッピーディスク139等が用いられる。
この線量測定部141は、蛍光線量を電気信号に変換し
所定のレベルまで増幅する光電子増倍管、この光電子増
幅管から出力された電気信号を積分する積分回路および
この積分回路の出力をデジタルデータに変換するA/D
変換回路等で構成されている。図において142はCR
T制御回路、143はCRT、144はキーボード、1
45はキー入力回路、146はプリンタ駆動回路、14
7はプリンタ、148は線量測定値用の入出力ポートで
ある。
次に、以上のように構成された第2の発明装置の動作を
説明する。マガジン送出機構から1個ずつ送出されたマ
ガジン11はマガジン搬送装置30により所定位置に搬
送されて設定される。なお、マガジン11には例えば5
0個の線量計60が収納され、所定位置設定後線量計押
出し装置50により1個ずつ押出されて下側カプセル引
出し装置の位置に設定される。これら一連の動作は図示
していないがCPU135でタイミングをとりながら制
御信号を送りながら行っている。しかして、CPU13
5は、線量計60が下側カプセル引出し装置の位置に設
定された後、第18図のステップS1に示すようにカプ
セルコード130の読取りか否かを判断し、読取りの場
合にはカプセルコード読取部131から読取りデータを
読取ってRAM137に格納する(ステップS2)。
しかる後、前記磁石74へ近づけて線量計60を開錠し
た後、ステップS3の如く下側カプセル引出し装置70
へ駆動指令を与えて上側カプセルケース67から下側カ
プセルケース64を引出す。引き続き、ステップS4に
おいてホルダー設定装置90へ駆動指令を与えて下側カ
プセルケース64からガラスホルダー61だけ押出して
スライドテーブルからなる測定台132の所定位置に設
定する。ここで、CPU135は、ステップS5に示す
ようにガラスホルダー61が所定位置に設定したことを
確認した後、ガラスホルダー61のインデックス用穴6
3つまりコードを読取り、その読取りデータをRAM1
37に格納する(ステップS6,S7)。
しかる後、ガラスホルダー61をそのコード読取り位置
または線量測定位置まで搬送した後、ステップS8にて
紫外線発生源を駆動して紫外線を出力しガラスホルダー
61上のガラス素子62を励起する。その結果、ガラス
素子62から蛍光が発生される。CPU135はステッ
プS8において線量測定部141の出力を入出力ポート
148を介して取込んでRAM137に格納する(ステ
ップS9)。
以上のようにして取得されたカプセルコード130,イ
ンデックス用穴63のコードおよび測定線量は個人被曝
管理用データとしてフロッピーディスク139に移され
て記憶される(ステップS10)。従って、フロッピー
ディスク139には線量計60に関しての各種データが
記憶され、測定終了後にはカプセルコード130、今回
線量測定値、前回線量測定値、初期値、今回測定日時、
前回測定日時、インデックス用穴コード(ガラス素子用
コード)、同一の線量計60での全累積線量値等が記憶
される。このようにして各種のデータを取得したなら
ば、適宜,周期的あるいは今回線量測定時に個人被曝線
量管理に必要なデータ処理を行い、線量計60を取扱っ
た作業者の累積被曝線量の他、一定期間ごとに被曝線量
等を求め、必要なデータをプリンタ147にプリントア
ウトするかあるいはCRT143に表示して適宜観察す
る(ステップS11)。
従って、以上のような第2の発明による実施例の構成に
よれば、ガラスホルダー61にインデックス用穴63を
設け、また線量計60にカプセルコード130を付設
し、またこれらのコードを読取るコード読取部131,
133を設けたので、線量の測定段階に至るまでに個人
被曝管理に関する各種データを取得でき、かつ、自動的
に演算を行って個人被曝管理に必要なデータ処理を行っ
てプリントアウトまたはCRTに表示できる。また、線
量計60と作業者を1対1に対応させておけば、線量計
60の全累積線量はそのままその作業者の生涯線量とし
て管理でき、しかも、線量計60のカプセルコードをそ
の作業者のIDNoと同一のものにすれば、従来管理区
域入退時に線量計とともに携帯していたIDカードを不
要にすることができ、簡便なシステムを構成できる。
なお、この発明においてガラス素子62の線量測定に関
し、第1の発明の他の実施例と同様に第11図および第
12図に示すダイヤフラム126のみを設定し、あるい
はダイヤフラム126と127を交互に挿入し線量の評
価および線質の推定を行うようにしてもよい。
また、データ管理手段において予め一定の限界蓄積線量
値が設定され、カプセルコード130またはインデック
ス用穴コードに基づいて当該ガラス素子62の蓄積線量
が前記限界蓄積線量値を越えたとき、測定を中断するこ
となしに当該ガラスホルダー61に代えて新しいガラス
素子62が装填された新たなガラスホルダー61と交換
し、カプセルケース64,67内に収納し連続測定を行
うようにしてもよい。
このような構成であれば、個人の被曝状態を連続的に測
定できるばかりでなく、ガラス素子62の蓄積線量が限
界蓄積線量を越えたときに新しいガラス素子62と交換
することにより、測定精度の向上および被曝管理の継続
性を確保できる。しかも、線量計60ごとに個人を特定
すれば、線量計のエネルギー依存性,方向依存性を一定
の値に保持でき、日,週,月,年および生涯を通じて確
実に個人の被曝線量を管理できる。
〔発明の効果〕
以上詳記したように請求項1によれば、マガジン送出機
構,マガジン搬送装置,線量計押出し装置およびカプセ
ル引出し装置等を用いて多数のマガジンから1個ずつ線
量計を連続的に取り出し、かつ、この線量計よりガラス
ホルダーを自動的に抜き出してガラスの被曝線量を測定
できる蛍光線量計読取装置を提供できる。
請求項4においては、線量計の全蓄積線量および所定期
間毎の被曝線量を自動的、かつ、迅速に測定でき、しか
も多数の作業者の個人被曝管理を効率的,集中的に管理
できる蛍光線量計読取装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第9図は蛍光線量計読取装置の実施例を説
明するために示したもので、第1図は本装置を裏側から
斜め下方を見たときの概略構成図、第2図(a),
(b)はマガジン送出機構の正面図および一部断面にし
て示す側面図、第3図および第4図は直進搬送装置およ
び昇降搬送装置の一部切り欠き断面図、第5図は線量計
押出し装置の一部断面にした構成図、第6図は線量計の
分解斜視図、第7図(a),(b)は下側カプセルケー
ス引出し装置の平面図および側面図、第8図(a),
(b)はホルダー設定装置の正面図および側面図、第9
図(a)〜(c)は線量測定手段の平面図およびインデ
ックス用穴コード読取部分を示す側面図、第10図ない
し第14図は他の実施例を説明するために示したもの
で、第10図ないし第12図はダイヤフラム無し時の斜
視図およびダイヤフラム設定時の斜視図、第13図およ
び第14図はダイヤフラム設定時の相対感度特性図およ
び相対感度比特性図、第15図ないし第18図は他の発
明の一実施例を説明するために示したもので、第15図
は線量計のカプセルコードを示す図、第16図はコード
の読取部および線量測定部の配置関係を示す図、第17
図および第18図は個人被曝管理を行うためのシステム
構成図および動作流れ図である。10 ……マガジン交換装置、11……マガジン、12,
13……棚、18……ネジシャフト、24……プッシ
ャ、25……送出用駆動モータ、30……マガジン搬送
装置、31……搬送台、32……受け台、33……レー
ル、34……ローラ、35……直進用駆動モータ、36
……スプロケット、38……ローラチェーン、43,4
3′……ネジシャフト、44……昇降用駆動モータ、4
6,48……ベルト、50……線量計押出し装置、52
……線量計押出し用駆動モータ、58……プッシャ、
……線量計、61……ガラスホルダー、62……ガラ
ス、63……インデックス用穴、64……下側カプセル
ケース、67……上側カプセルケース、70……下側カ
プセルケース引出し装置、73……フィンガー、74…
…磁石、76……引出し用駆動モータ、82……カプセ
ル台、90……ホルダー設定装置、97……プッシャ
ー、99……フィンガー、110……線量測定手段、1
12……測定用駆動モータ、115……スライドテーブ
ル(測定台)、117……校正用蛍光素子、126,1
27……ダイヤフラム、130……カプセルコード、1
31,133……コード読取部、141……線量測定
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬渡 康 静岡県榛原郡吉田町川尻3583番地の5 東 芝硝子株式会社内 (72)発明者 池上 徹 静岡県榛原郡吉田町川尻3583番地の5 東 芝硝子株式会社内 (72)発明者 西尾 広一 静岡県榛原郡吉田町川尻3583番地の5 東 芝硝子株式会社内 (72)発明者 佐藤 元志 静岡県榛原郡吉田町川尻3583番地の5 東 芝硝子株式会社内 (72)発明者 ベルトラム・ブルクハルト ドイツ連邦共和国 カールスルーエ・ベル タフオンズツトナーシユトラーセ 7 (72)発明者 エルンスト・ピーシユ ドイツ連邦共和国 エツゲンシユタイン レオポルズハーフエン・ビコルチムベルガ ーシユトラーセ 5 (72)発明者 ジークフリード ウーギ ドイツ連邦共和国,7504 ヴアインガルテ ン ベルクシユトラーセ 30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各線量計のガラス素子ホルダーに装填され
    ている蛍光ガラス素子を紫外線で励起しそのとき蛍光ガ
    ラス素子の蛍光検出面から発生する蛍光強度から放射線
    量を読取る線量計の線量読取装置において、それぞれ所
    要とする個数の線量計が収納されている複数のマガジン
    を1個ずつ送り出すマガジン送出機構と、このマガジン
    送出機構から受け取ったマガジンを所定位置へ搬送する
    マガジン搬送装置と、このマガジン搬送装置によって所
    定位置に設定されたマガジンの一方面部側から他方面部
    側へ1個ずつ線量計を押し出すとともに該線量計のロッ
    クを解除してガラス素子ホルダーが装填された下側カプ
    セルを引き出す下側カプセル引出し装置と、この下側カ
    プセル引出し装置によって引き出された下側カプセルか
    らガラス素子ホルダーを取り出して測定用テーブルの所
    定位置に設定するホルダー設定装置と、このホルダー設
    定装置によって所定位置に設定されたガラス素子ホルダ
    ーの蛍光ガラス素子に励起用紫外線を照射し当該蛍光ガ
    ラス素子から発生する蛍光強度から放射線量を測定する
    線量測定手段とを備えたことを特徴とする蛍光線量計読
    取装置。
  2. 【請求項2】線量測定手段は、蛍光ガラス素子と線量測
    定部との間に、開孔面積または開孔位置を異にする2種
    以上のダイヤフラムを選択的に挿入し、γ線およびx線
    等の線質を評価可能にしたことを特徴とする請求項1記
    載の蛍光線量計読取装置。
  3. 【請求項3】線量測定手段は、測定用テーブルの所定位
    置に校正用蛍光素子を設置し、この測定用テーブルを所
    定距離往復移動させながら紫外線照射位置に前記校正用
    蛍光素子と前記蛍光ガラス素子とを交互に設定し校正用
    線量と測定線量を取得するものである請求項1記載の蛍
    光線量計読取装置。
  4. 【請求項4】各線量計のガラス素子ホルダーに装填され
    ている蛍光ガラス素子を紫外線で励起しそのとき蛍光ガ
    ラス素子の蛍光検出面から発生する蛍光強度から放射線
    量を読取る線量計の線量読取装置において、前記蛍光ガ
    ラス素子が装填された前記蛍光ガラスホルダーまたはこ
    の蛍光ガラスホルダーが収納された線量計の何れか一方
    または両方に付設された認識コード部と、この線量計が
    収納されたマガジンを1個ずつ搬送して所定位置に設定
    するマガジン搬送装置と、このマガジン搬送装置によっ
    て所定位置に設定されたマガジンから1個ずつ線量計を
    押出し、この押し出し後の線量計またはこの線量計から
    引き出した蛍光ガラスホルダーに付設された前記認識コ
    ード部を読取る認識コード読取手段と、この認識コード
    読取手段で読取った認識コードに基づいて前記蛍光ガラ
    ス素子からの放射線量を測定記憶し被曝線量管理データ
    を求めるデータ管理手段とを備えたことを特徴とする蛍
    光線量計読取装置。
  5. 【請求項5】放射線量の線量測定手段は、蛍光ガラス素
    子と線量測定部との間に、開孔面積または開孔位置を異
    にする2種以上のダイヤフラムを選択的に挿入し、γ線
    およびx線等の線質を評価可能にしたことを特徴とする
    請求項4記載の蛍光線量計読取装置。
  6. 【請求項6】データ管理手段は、予め限界蓄積線量が設
    定され、前記蛍光ガラスホルダーまたはこの蛍光ガラス
    ホルダーが収納された線量計の何れか一方または両方に
    付設された認識コードに基づいて測定されたガラス素子
    の放射線量が前記限界蓄積線量を越えたとき、新しいガ
    ラス素子と交換してカプセルケース内に収納するもので
    ある請求項4記載の蛍光線量計読取装置。
JP63034073A 1988-02-18 1988-02-18 蛍光線量計読取装置 Expired - Lifetime JPH0616090B2 (ja)

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DE8989102657T DE58902010D1 (de) 1988-02-18 1989-02-16 Geraet zur messung von strahlendosen mit fluoreszenzglasdosimetern.

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