JPH0616085Y2

JPH0616085Y2 - たたみ込みシャッター

Info

Publication number: JPH0616085Y2
Application number: JP746688U
Authority: JP
Inventors: 満田辺
Original assignee: Tachikawa Corp
Current assignee: Tachikawa Corp
Priority date: 1988-01-22
Filing date: 1988-01-22
Publication date: 1994-04-27
Anticipated expiration: 2003-01-22
Also published as: JPH01112296U

Description

【考案の詳細な説明】考案の目的（産業上の利用分野）この考案は家屋の出入口や窓等に設置するシャッターに
関するものであり、特にその開放時にはスラットを上方
へ積層してたたみ込むたたみ込みシャッターに関するも
のである。

（従来の技術）従来、シャッターの一種類として独立した多数のスラッ
トの両側をリンク機構で上下に多数段連結し、そのリン
ク機構を両側のガイドレール内で伸縮させることにより
スラットを昇降させるとともに、各スラットを同位相で
角度調節可能とし、開放時には各スラットを積層した状
態で上部に設けた収納ケース内にたたみ込むようにした
ものがある。

このようなシャッターでは、スラットを回動させて開閉
するので同スラットとガイドレールとの間に所定の間隙
を必要とする。ところが、この間隙により屋内のプライ
バシーを完全に確保することができないとともに、シャ
ッター全閉時にも外光が屋内へ漏れるという問題点があ
った。そこで、この間隙を封じるために例えば実開昭５
９−１５０８８９号公報に記載されたように、ガイドレ
ールに隙間カバーを回動可能に支持し、その隙間カバー
を特定のスラットに係合させて同スラットの回動にとも
なって隙間カバーを回動させて、ガイドレールとスラッ
トとの間の隙間を封じるようにしたり、あるいはスラッ
トにカム機構を係合させ、同スラットの回動時にそのカ
ム機構を介して隙間カバーを回動させるようにしたもの
が提案されている。

（考案が解決しようとする課題）ところが、上記のような構造では隙間カバーを回動させ
る特定のスラットが変形したり、あるいはカム機構の調
整が煩雑で確実に動作しない場合がある等の問題点があ
った。

考案の構成（課題を解決するための手段）この考案は上記問題点を解決するために、スラットの両
側に位置するガイドレール内にリンク機構を内装し、上
下に多数段のスラットの両端をそのリンク機構に支持
し、そのリンク機構の伸縮に基いてスラットを水平状態
で昇降し、かつスラットを下限まで下降させたとき垂直
方向に回動させて全閉状態とするたたみ込みシャッター
において、スラット４とガイドレール２との間の隙間Ｓ
を封じるための遮光板６をその軸部６ａでガイドレール
２に回動可能に支持し、ガイドレール２下端部に駆動板
１１を上下動可能に支持するとともに付勢手段１４，１
５で同駆動板１１を上方へ付勢し、その駆動板１１と軸
部６ａとの間に駆動板１１の上下動を軸部６ａの回動に
変換する変換手段９，１２を設けて駆動板１１の下動時
に前記隙間Ｓを封じる位置に遮光板６を回動可能とし、
リンク機構３の下端にはスラット全閉時に前記駆動板１
１を下方へ押圧する押圧部材１６を設けた構成としてい
る。

（作用）上記手段により、スラットを下降させ、かつ垂直方向に
回動して全閉状態とすると、押圧部材１６が駆動板１１
を下方へ押圧するため、遮光板６が回動されて隙間Ｓが
封じられる。

（実施例）以下、この考案を具体化した一実施例を図面に従って説
明すると、第２図に示すようにたたみ込みシャッター１
は両側に一対のガイドレール２が立設され、そのガイド
レール２内には第５図に示すリンク機構３が伸縮可能に
配設されている。このシャッターのスラット４はその両
端がリンク機構３に回動可能に支持され、第３図に実線
で示すようにリンク機構３の伸縮に基いて水平状態で昇
降され、スラット４が最下位置まで下降されると、その
リンク機構３の作用により同図に鎖線で示すように各ス
ラット４が同位相で垂直方向に回動されてシャッター１
が全閉されるようになっている。たたみ込みシャッター
１の上部には下方に開口する収納ケース５が設けられ、
水平方向に積層してたたみ込まれるスラット４を収納可
能となっている。

第１図及び第５図に示すように、ガイドレール２にはほ
ぼその全長に亘って遮光板６が回動可能に支持され、ス
ラット４が垂直方向に回動されたとき各スラット４とガ
イドレール２との間の隙間を封じるように回動される。
その隙間防止装置を説明すると遮光板６は断面Ｌ型に形
成され、その基端に形成された軸部６ａがガイドレール
２の開口溝２ａ近傍に形成された支持棒７に回動可能に
支持されている。

第１図に示すように、ガイドレール２下端部は支持溝７
部分が切除され、同支持溝７から下方へ露出する軸部６
ａには連結管８を介して変換軸９が連結されている。そ
の変換軸９は第４図に示すように外周面に螺旋溝１０が
形成されて駆動板１１の一側に設けられた変換孔１２に
螺入されている。すなわち、変換孔１２内には螺旋溝１
０に係合する突部１２ａが形成されて、駆動板１１が上
下動されると変換軸９が回転されるようになっている。

この隙間防止装置の底板１３と駆動板１１との間におい
て、変換軸９の周囲にはコイルスプリング１４が配設さ
れ、駆動板１１を常に上方へ付勢している。そして、第
１図に示すように駆動板１１が連結管８に当接する最上
位置にあるときは遮光板６がガイドレール２に沿う方向
に保持され、この状態から駆動板１１が下方へ移動され
ると、変換軸９及び連結管８を介して軸部６ａが回転さ
れて遮光板６がスラット４に向かって回動されるように
なっている。また、駆動板１１の他側と底板１３との間
にも前記コイルスプリング１４と同一の付勢力を有する
コイルスプリング１５が配設され、駆動板１１は両コイ
ルスプリング１４，１５で支持されて常に水平状態で上
下動するようになっている。

第１図において駆動板１１の上方に位置する押圧部材１
６は前記リンク機構３の下端に連結されるとともに、ガ
イドレール２の開口溝２ａに上下動可能に支持されリン
ク機構３が下方へ引伸ばされてスラット４が下降され、
かつ垂直方向に回動された時点で押圧部材１６が駆動板
１１を下方へ押圧するようになっている。

さて、上記のように構成されたたたみ込みシャッターで
はリンク機構３を作動させてスラット４を昇降するとき
には、第３図に実線で示すようにスラット４は水平方向
に保持され、このとき遮光板６は第５図に示すようにガ
イドレール２に沿うように位置する。そして、スラット
４が下限まで下降されるとリンク機構３の作用により第
３図に鎖線で示すように各スラット４が垂直方向に回動
され、このとき押圧部材１６はガイドレール２下部に達
してコイルスプリング１４，１５の付勢力に抗して駆動
板１１を下方へ押圧する。すると、変換軸９及び連結管
８を介して軸部６ａが回動されるため、第６図に示すよ
うに遮光板６が回動される。また、スラット４を引上げ
れば押圧部材１６が上方へ移動して駆動板１１がコイル
スプリング１４，１５の付勢力により上方へ持上げられ
るので、遮光板６は第５図に示す位置に復帰する。

以上のようにこのたたみ込みシャッター１では、第５図
に示すようにその全閉時に生じるガイドレール２とスラ
ット４との間の隙間Ｓは遮光板６により封じられるた
め、室内への外光の漏れを遮断することができるととも
に、プライバシーも確保することができる。そして、遮
光板６を駆動する隙間防止装置はリンク機構３の駆動力
を利用して駆動板１１を下方へ押圧する構成であるの
で、特定のスラット４で隙間防止装置を駆動する場合に
比べスラットの回動の際の位相のずれやスラットの損傷
が発生することもなく、駆動板１１の上下動を変換軸９
により回転運動に変換するのでその動作も確実であり、
極めて簡単な構造である。

考案の効果以上詳述したように、この考案はスラットの両側に位置
するガイドレール内にリンク機構を内装し、上下に多数
段のスラットの両端をそのリンク機構に支持し、そのリ
ンク機構の伸縮に基いてスラットを水平状態で昇降し、
かつスラットを下限まで下降させたとき垂直方向に回動
させて全閉状態とするたたみ込みシャッターにおいて、
特定のスラットの回動力を利用したり複雑なカム機構を
使用することなく、簡単な構造で確実に遮光板６を回動
してシャッター全閉時にはスラット４とガイドレール２
との間の隙間Ｓを封じることができる優れた効果を発揮
する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化した隙間防止装置の斜視図、
第２図はたたみ込みシャッターの正面図、第３図はその
一部縦断面図、第４図は隙間防止装置の正面図、第５図
及び第６図は遮光板の動作を示す横断面図である。ガイドレール２、リンク機構３、スラット４、遮光板
６、軸部６ａ、変換手段としての変換軸９、駆動板１
１、変換手段としての変換孔１２、付勢手段としてのコ
イルスプリング１４，１５、押圧部材１６。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】スラットの両側に位置するガイドレール内
にリンク機構を内装し、上下に多数段のスラットの両端
をそのリンク機構に支持し、そのリンク機構の伸縮に基
いてスラットを水平状態で昇降し、かつスラットを下限
まで下降させたとき垂直方向に回動させて全閉状態とす
るたたみ込みシャッターにおいて、スラット（４）とガ
イドレール（２）との間の隙間（Ｓ）を封じるための遮
光板（６）をその軸部（６ａ）でガイドレール（２）に
回動可能に支持し、ガイドレール（２）下端部に駆動板
（１１）を上下動可能に支持するとともに付勢手段（１
４，１５）で同駆動板（１１）を上方へ付勢し、その駆
動板（１１）と軸部（６ａ）との間に駆動板（１１）の
上下動を軸部（６ａ）の回動に変換する変換手段（９，
１２）を設けて駆動板（１１）の下動時に前記隙間
（Ｓ）を封じる位置に遮光板（６）を回動可能とし、リ
ンク機構（３）の下端にはスラット全閉時に前記駆動板
（１１）を下方へ押圧する押圧部材（１６）を設けたこ
とを特徴とするたたみ込みシャッター。