JPH06160260A - 落錘試験装置 - Google Patents

落錘試験装置

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Publication number
JPH06160260A
JPH06160260A JP33246292A JP33246292A JPH06160260A JP H06160260 A JPH06160260 A JP H06160260A JP 33246292 A JP33246292 A JP 33246292A JP 33246292 A JP33246292 A JP 33246292A JP H06160260 A JPH06160260 A JP H06160260A
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JP
Japan
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weight
sheet
electromagnet
falling
cylinder
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Application number
JP33246292A
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English (en)
Inventor
Katsumi Suzuki
克実 鈴木
Yoichiro Yamanobe
洋一郎 山野辺
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形体に衝突して跳ね返った錘体を再び成形
体に衝突させないようにし得て、しかして正確な試験結
果を得ることができる落錘試験装置を提供することにあ
る。 【構成】 落錘試験装置1は、試験されるべきシート2
の周縁3を固定する固定手段4と、所定の高さから錘体
5をシート2に向かって落下させると共に、落下した錘
体5を再び所定の高さまで運ぶ錘体昇降手段6と、シー
ト2に衝突して跳ね返った錘体5を保持する保持手段7
とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂製の成形体、
例えばポリカーボネイト樹脂、塩化ビニール樹脂、アク
リル樹脂、ポリスチレン樹脂又はポリエチレン樹脂等の
合成樹脂からなるシート又はパイプ等に対する落錘試験
に用いて好適な落錘試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種合成樹脂製の成形体に対する落錘
試験は、JIS K−6734, JIS K−674
5に規定されているような手順で行われて評価される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでJISに規定
された手順で落錘試験を行う場合、正確な試験結果を得
るためには、成形体に衝突して跳ね返った錘体を再び成
形体に衝突させないようにする必要があるが、従来では
これを人手により行っているため、作業が極めて面倒で
あり、失敗を度々繰り返す場合がある。特に成形体に衝
突して跳ね返って上昇する高さが5〜10mm程度の場
合には人手による失敗は頻繁である。
【0004】本発明は前記諸点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、成形体に衝突して跳
ね返った錘体を再び成形体に衝突させないようにし得
て、しかして正確な試験結果を容易に得ることができる
落錘試験装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的は本発明によれ
ば、試験されるべき成形体の端部を固定する固定手段
と、所定の高さから錘体を成形体に向かって落下させる
と共に、落下した錘体を再び所定の高さまで運ぶ錘体昇
降手段と、成形体に衝突して跳ね返った錘体を保持する
保持手段とを具備している落錘試験装置によって達成さ
れる。
【0006】本発明における錘体昇降手段は好ましい例
では、錘体を吸着する吸着装置と、この吸着装置を上
昇、下降させる昇降装置と、錘体の吸着装置への吸着を
解除する解除装置とを具備しており、落下した錘体は吸
着装置に吸着されて所定の高さまで運ばれるようになっ
ている。ここで吸着装置は錘体を磁気的に吸着する電磁
石又は永久磁石からなっていてもよく、また一方、真空
吸盤装置からなっていてもよい。好ましい例では、解除
装置は、吸着装置が電磁石からなる場合には、電磁石へ
の励磁電流を遮断する遮断装置からなり、永久磁石から
なる場合には、吸着装置と錘体とのうちで錘体のみを所
定の高さ以上に上昇するのを阻止して錘体を吸着装置か
ら強制的に分離する強制分離体からなる。吸着装置が電
磁石からなる場合でも、このような強制分離体を解除装
置に用いてもよい。
【0007】本発明の昇降装置としては、シリンダと、
このシリンダ内に移動自在に配されてシリンダ内に供給
される高圧空気によって上昇、下降される永久磁石と、
この永久磁石に吸引されるようにシリンダ外に配されて
いると共に、吸着装置に連結された移動体とを具備した
空気圧式ロッドレスシリンダ装置からなるものを好まし
い例として示し得る。
【0008】保持手段の一つの具体例は、成形体に向か
って落下される錘体の通過を検出する検出手段と、この
検出手段からの電気信号に基づいて励磁されて、成形体
に衝突して跳ね返った錘体を磁気的に吸引する電磁石と
を具備している。ここで検出手段は落下される錘体の通
過を光学的に検知するホトセンサを具備してもよく、こ
の場合、ホトセンサは錘体の落下路に沿って複数個配さ
れるとよい。尚、このような電磁石又は永久磁石を用い
る場合、錘体には重力の他に磁力が働く。しかしながら
錘体は磁石を支持する構造体並びに磁石と接触しない様
に磁石と錘体の落下軌跡との最短距離は隙間を有する。
磁力は距離の二乗で減衰するので、適当な磁荷の磁石を
選択すれば、成形体に最初に衝突する迄の速度では磁力
の影響が無視でき、しかも衝突して跳ね反り、速度が零
程度では磁力の影響が大きくなり、錘体を吸着させるこ
とができることがわかった。
【0009】
【作用】固定手段は試験されるべき成形体の端部を固定
する。こうして固定された成形体に向かって錘体昇降手
段は所定の高さから錘体を落下させる。落下後成形体に
衝突した錘体は成形体に跳ね返され、この跳ね返った錘
体は保持手段によって保持される。錘体昇降手段は保持
手段よって保持された錘体を再び所定の高さまで運ぶ。
錘体が衝突した成形体には、衝突痕跡が残りこの痕跡か
ら成形体の耐衝撃性を知り得る。
【0010】次に本発明を、図に示す具体例に基づいて
更に詳述する。尚、本発明はこれら具体例に何等限定さ
れないのである。
【0011】
【具体例】図1から図6において本例の落錘試験装置1
は、試験されるべき合成樹脂製の成形体の端部、本例で
はシート2の周縁3を固定する固定手段4と、所定の高
さから錘体5をシート2に向かって落下させると共に、
落下した錘体5を再び所定の高さまで運ぶ錘体昇降手段
6と、シート2に衝突して跳ね返った錘体5を保持する
保持手段7とを具備している。更に本例の落錘試験装置
1は、上記手段に加えて、試験されるべきシート2が多
数収容されたサンプルケース8から一枚のシート2を取
り出し、これを保持手段4に運び、且つ試験完了後のシ
ート2を保持手段4からサンプルケース9に運ぶ運搬手
段10を具備している。
【0012】固定手段4は、本例では、凹所15を有す
るシート載置台16と、シート載置台16を昇降させる
空気圧式のシリンダ装置17とを具備しており、試験さ
れるべきシート2がシート載置台16に載置されると、
シリンダ装置17が作動されてそのピストンロッド18
の伸長によりシート載置台16が上昇される。シート載
置台16が十分に上昇されると、シート載置台16に載
置されたシート2は、図6に示すように、シート載置台
16の矩形状の上端面19と案内筒20の矩形状の下端
面21とで挟持され、こうしてその周縁3が固定され
る。
【0013】錘体5は、図2に示すように、本体25
と、本体25に一体的に形成された半球状の凸部26と
からなり、落下した場合、凸部26がシート2のほぼ中
央部に衝突するようになっている。
【0014】本例の錘体昇降手段6は、図2に示すよう
に、錘体5を磁気的に吸着する電磁石31と、吸着装置
としての電磁石31を上昇、下降させる昇降装置として
の空気圧式のロッドレスシリンダ装置32と、錘体5の
電磁石31への吸着を解除する解除装置、本例では電磁
石31への励磁電流を遮断する遮断装置からなる解除装
置(図示せず)とを具備しており、落下した錘体5は電
磁石31に磁気的に吸着されて所定の高さまで運ばれる
ようになっている。ロッドレスシリンダ装置32は、シ
リンダ35と、シリンダ35内に移動自在に配されてシ
リンダ35内の室36及び37に供給される圧縮空気に
よって上昇、下降されるいわゆるピストンとして作用す
る永久磁石38と、永久磁石38に吸引されるようにシ
リンダ35外に配されていると共に、電磁石31に連結
部材39を介して連結された移動体40とを具備してい
る。したがって室36に圧縮空気が供給されて永久磁石
38が下降されると、移動体40は同様に下降され、こ
れにより電磁石31もまた下降され、一方、室37に高
圧空気が供給されて永久磁石38が上昇されると、移動
体40は同様に上昇され、これにより電磁石31もまた
上昇されるようになっている。本例の電磁石31への励
磁電流を遮断する遮断装置は、例えばトランジスタ等の
電子的スイッチ素子からなり、供給される制御信号でそ
の電子的スイッチ素子をオン又はオフすることにより電
磁石31への励磁電流を遮断するようになっている。な
お、シリンダ35及び移動体40等は垂直に配された長
尺の矩形状の保護筒45内に配されており、電磁石31
及び錘体5等は垂直に配された長尺の矩形状の案内筒2
0内に配されており、案内筒20及び保護筒45には、
連結部材39が上昇、下降し得るように、垂直方向に伸
びるスリット46及び47が形成されている。案内筒2
0は錘体5の落下を案内してこれが所定に行われるよう
にする。
【0015】本例では吸着装置を上述のように電磁石3
1で構成したが、これを永久磁石で構成してもよく、永
久磁石で吸着装置を構成する場合、解除装置としては、
図7に示すように、永久磁石55と錘体5とのうちで錘
体5のみを所定の高さ以上に上昇するのを阻止して錘体
5を永久磁石55から強制的に分離する強制分離体56
から構成してもよい。案内筒20の内壁面に固定して設
けられた強制分離体56は、錘体5が永久磁石55の上
昇と共に上昇される際に、錘体5の上面57に当接して
錘体5のそれ以上の上昇を阻止して錘体5を永久磁石5
5から分離させ、錘体5の落下を行わせるようにする。
なお、吸着装置を上述のように電磁石31で構成した場
合にも、解除装置としてこのような強制分離体56を採
用し得るのはもちろんである。
【0016】保持手段7は、本例では、シート2に向か
って落下される錘体5の通過を検出する検出手段61
と、検出手段61からの電気信号に基づいて励磁され
て、シート2に衝突して跳ね返った錘体5を磁気的に吸
引する電磁石62とを具備している。電磁石62は、シ
ート2からの最初の跳ね返りにおいて錘体5を磁気的に
吸引し得るように、案内筒20の下方に取り付けられて
いる。本例の検出手段61は落下される錘体5の通過を
光学的に検知するように、案内筒20に穿設された貫通
孔に取り付けられたホトセンサ63からなる。ホトセン
サ63としては、反射型、透過型のいずれであってもよ
い。尚、ホトセンサ63による錘体5の検知から実際に
電磁石62に吸引力が働くまでには時間遅れがあるた
め、これを考慮してホトセンサ63の取り付け位置を決
定する。従ってホトセンサ63を錘体5の落下路に沿っ
て複数個配し、ホトセンサ63からの検出信号を選択利
用して、ホトセンサ63からの信号に基づいて跳ね返っ
た錘体5を電磁石62により磁気的に確実に吸引して保
持できるようにしてもよい。またこれに代えて、ホトセ
ンサ63を設ける貫通孔を複数個錘体5の落下路に沿っ
て案内筒20に予め穿設しておき、適宜ホトセンサ63
の位置を変えてこれにより錘体5を電磁石62により磁
気的に確実に吸引して保持できるようにしてもよい。更
には、ホトセンサ63と電磁石62との間の電気回路に
可変信号遅延回路を設けて、この可変信号遅延回路にお
ける信号遅延時間を適宜調節して、最初の跳ね返りで錘
体5を確実に保持するようにしてもよい。いずれにして
も落下中においては錘体5に電磁石62による吸引力が
働かないようにするのが望ましいが、前記した通りこの
要件は必須ではなく、最初の跳ね返りにおいて錘体5を
確実に保持するように保持手段7を形成する。
【0017】サンプルケース8は、図5に示すように、
試験されるべきシート2が多数枚収容されるようになっ
ており、サンプルケース8に収容されたシート2は、空
気圧式のシリンダ装置71のピストンロッド72の先端
に取り付けられた昇降台73に載置され、一枚づつのシ
ート2の試験毎にシリンダ装置71の作動で順次上昇さ
るようになっている。サンプルケース9は、サンプルケ
ース8と同様に形成されており、図5に示すように、試
験完了後のシート2が多数枚収容されるようになってお
り、サンプルケース9に収容されたシート2は、空気圧
式のシリンダ装置75のピストンロッド76の先端に取
り付けられた昇降台77に載置され、一枚づつのシート
2の試験完了毎にシリンダ装置75の作動で順次下降さ
るようになっている。
【0018】運搬手段10は、ケース81に収容された
ステップモータ82と、ステップモータ82の出力回転
軸に取り付けられた二股アーム83と、二股アーム83
の両先端に取り付けられた真空吸盤84及び85とを具
備しており、ステップモータ82の作動でその出力回転
軸が回転されると、二股アーム83は水平面内で回動さ
れるようになっている。二股アーム83の回動で、真空
吸盤84がシート載置台16上に、真空吸盤85がサン
プルケース8上にそれぞれ配されると、シリンダ装置1
7及び71の作動と共に真空吸盤84及び85が作動さ
れて、シート載置台16上の試験完了後のシート2が真
空吸引されて真空吸盤84に保持され、サンプルケース
8内の一番上の次に試験すべきシート2が同じく真空吸
引されて真空吸盤85に保持される。次にステップモー
タ82の作動による二股アーム83の回動で、サンプル
ケース9及びシート載置台16上にこれらシート2を保
持した真空吸盤84及び85が移動されると、シリンダ
装置17及び75の作動と共に真空吸盤84及び85の
作動が停止され、これにより真空吸盤84によって運ば
れた試験完了後のシート2はサンプルケース9に収容さ
れ、真空吸盤85によって運ばれた次に試験すべきシー
ト2はシート載置台16上に載置される。このシート2
の運搬後、ステップモータ82の再起動で、真空吸盤8
4がサンプルケース8上に配されるように、二股アーム
83は初期位置に回動されてそこで停止される。以後、
シート載置台16上に載置されたシート2に対する落錘
試験後、上記の動作が繰り返され、こうして運搬手段1
0は、試験されるべきシート2が多数収容されたサンプ
ルケース8から一枚のシート2を取り出し、これを保持
手段4に運び、且つ試験完了後のシート2を保持手段4
からサンプルケース9に運ぶように動作する。
【0019】落錘試験装置1は以下のように動作する。
尚、この動作を自動的に行わせるべく落錘試験装置1は
予めプログラムされた制御装置(図示せず)を具備して
いる。まず、上述のようにして試験されるべきシート2
がシート載置台16上に載置されると、シリンダ装置1
7は真空吸盤84及び85の回動に対する回避動作後、
再びシート載置台16を上昇させるべく作動され、これ
によりシート2は、その周縁3がシート載置台16の上
端面19と案内筒20の下端面21とで挟持、固定され
て、保持される。この保持後、図1に示すような位置に
上昇されて錘体5を吸着した電磁石31への励磁電流の
供給が停止されると、錘体5は電磁石31から離れて落
下し始め、ついにはその凸部26がシート載置台16上
に保持されたシート2の中央部に衝突してシート2に変
形又は損傷を与え、その後跳ね返り始める。跳ね返りの
途中で所定に励磁された電磁石62に錘体5は吸着され
て保持される。こうして錘体5が電磁石62に保持され
ると、次にシリンダ装置17が作動されてシート載置台
16が下降されて図1に示す位置に配され、その後ステ
ップモータ82が作動されて上述のようにして試験完了
後のシート2及び新たに試験されるべきシート2がそれ
ぞれサンプルケース9及びシート載置台16に運ばれる
と共に、室36に圧縮空気が供給されて永久磁石38が
下降されることにより、再び励磁された電磁石31も下
降される。電磁石62に保持された錘体5に電磁石31
が当接すると、電磁石62への励磁電流の供給が停止さ
れ、この結果錘体5は今度は電磁石31に吸着される。
吸着後、次に室37に圧縮空気が供給されて永久磁石3
8が上昇されることにより、電磁石31も上昇され、最
後に図1に示す位置に錘体5は移動されてそこで停止さ
れる。以下前記の動作が繰り返される。
【0020】尚、電磁石31等の上昇及び下降位置等は
適宜に設けられた近接スイッチにより検出されて上記の
動作に利用されるようになっている。
【0021】
【発明の効果】以上のように落錘試験装置によれば、成
形体に衝突して跳ね返った錘体を再び成形体に衝突させ
ないようにし得て、しかして正確な試験結果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一具体例の側面図である。
【図2】図1に示す具体例の一部の側面断面図である。
【図3】図1に示す具体例の一部の平面断面図である。
【図4】図1に示す具体例の一部の平面図である。
【図5】図4に示すサンプルケース等の側面説明図であ
る。
【図6】図1に示す具体例の動作説明図であって、シー
トが挟持された状態を示す。
【図7】本発明の他の好ましい具体例の一部の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 落錘試験装置 2 シート 3 周縁 4 固定手段 5 錘体 6 錘体昇降手段 7 保持手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的は本発明によれ
ば、試験されるべき成形体を固定する固定手段と、所定
の高さから錘体を成形体に向かって落下させると共に、
落下した錘体を再び所定の高さまで運ぶ錘体昇降手段
と、成形体に衝突して跳ね返った錘体を保持する保持手
段とを具備している落錘試験装置によって達成される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明における錘体昇降手段は好ましい例
では、錘体を吸着する吸着装置と、この吸着装置を上
昇、下降させる昇降装置と、錘体の吸着装置への吸着を
解除する解除装置とを具備しており、落下した錘体は吸
着装置に吸着されて所定の高さまで運ばれるようになっ
ている。ここで吸着装置は錘体を磁気的に吸着する電磁
石又は永久磁石からなっていてもよく、また一方、真空
吸盤装置からなっていてもよい。前者の場合には錘体は
強磁性体であることは言う迄もない。好ましい例では、
解除装置は、吸着装置が電磁石からなる場合には、電磁
石への励磁電流を遮断する遮断装置からなり、永久磁石
からなる場合には、吸着装置と錘体とのうちで錘体のみ
を所定の高さ以上に上昇するのを阻止して錘体を吸着装
置から強制的に分離する強制分離体からなる。吸着装置
が電磁石からなる場合でも、このような強制分離体を解
除装置に用いてもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】保持手段の一つの具体例は、錘体の少なく
とも一部が強磁性を有しており、成形体に向かって落下
される錘体の通過を検出する検出手段と、この検出手段
からの電気信号に基づいて励磁されて、成形体に衝突し
て跳ね返った錘体を磁気的に吸引する電磁石とを具備し
ている。ここで検出手段は落下される錘体の通過を光学
的に検知するホトセンサを具備してもよく、この場合、
ホトセンサは錘体の落下路に沿って複数個配されるとよ
い。尚、このような電磁石又は永久磁石を用いる場合、
錘体には重力の他に磁力が働く。しかしながら錘体は磁
石を支持する構造体並びに磁石と接触しない様に磁石と
錘体の落下軌跡とある程度の隙間を有する。磁力は距離
の二乗で減衰するので、適当な磁荷の磁石を選択すれ
ば、成形体に最初に衝突する迄の速度では磁力の影響が
無視でき、しかも衝突して跳ね反り、速度が零程度では
磁力の影響が大きくなり、錘体を吸着させうる
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【作用】固定手段は試験されるべき成形を固定する。
こうして固定された成形体に向かって錘体昇降手段は所
定の高さから錘体を落下させる。落下後成形体に衝突し
た錘体は成形体に跳ね返され、この跳ね返った錘体は保
持手段によって保持される。錘体昇降手段は保持手段よ
って保持された錘体を再び所定の高さまで運ぶ。錘体が
衝突した成形体には、衝突痕跡が残りこの痕跡から成形
体の耐衝撃性を知り得る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【具体例】図1及び図6において本例の落錘試験装置1
は、試験されるべき合成樹脂製の成形体、本例ではシー
ト2の周縁3を固定する固定手段4と、所定の高さから
錘体5をシート2に向かって落下させると共に、落下し
た錘体5を再び所定の高さまで運ぶ錘体昇降手段6と、
シート2に衝突して跳ね返った錘体5を保持する保持手
段7とを具備している。更に図1、図4及び図5におい
本例の落錘試験装置1は、上記手段に加えて、試験さ
れるべきシート2が多数収容されたサンプルケース8か
ら一枚のシート2を取り出し、これを固定手段4に運
び、且つ試験完了後のシート2を固定手段4からサンプ
ルケース9に運ぶ運搬手段10を具備している。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】固定手段4は、図1に示すように本例で
は、凹所15を有するシート載置台16と、シート載置
台16を昇降させる空気圧式のシリンダ装置17とを具
備しており、試験されるべきシート2がシート載置台1
6に載置されると、シリンダ装置17が作動されてその
ピストンロッド18の伸長によりシート載置台16が上
昇される。シート載置台16が十分に上昇されると、シ
ート載置台16に載置されたシート2は、図6に示すよ
うに、シート載置台16の矩形状の上端面19と案内筒
20の矩形状の下端面21とで挟持され、こうしてその
周縁3が固定される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】錘体5はその少なくとも一部が強磁性を有
しており、図2に示すように、本体25と、本体25に
一体的に形成された半球状の凸部26とからなり、落下
した場合、凸部26がシート2のほぼ中央部に衝突する
ようになっている。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】保持手段7は、図1に示すように本例で
は、シート2に向かって落下される錘体5の通過を検出
する検出手段61と、検出手段61からの電気信号に基
づいて励磁されて、シート2に衝突して跳ね返った錘体
5を磁気的に吸引する電磁石62とを具備している。電
磁石62は、シート2からの最初の跳ね返りにおいて錘
体5を磁気的に吸引し得るように、案内筒20の下方に
取り付けられている。本例の検出手段61は落下される
錘体5の通過を光学的に検知するように、案内筒20に
穿設された貫通孔に取り付けられたホトセンサ63から
なる。ホトセンサ63としては、反射型、透過型のいず
れであってもよい。尚、ホトセンサ63による錘体5の
検知から実際に電磁石62に吸引力が働くまでには時間
遅れがあるため、これを考慮してホトセンサ63の取り
付け位置を決定する。従ってホトセンサ63を錘体5の
落下路に沿って複数個配し、ホトセンサ63からの検出
信号を選択利用して、ホトセンサ63からの信号に基づ
いて跳ね返った錘体5を電磁石62により磁気的に確実
に吸引して保持できるようにしてもよい。またこれに代
えて、ホトセンサ63を設ける貫通孔を複数個錘体5の
落下路に沿って案内筒20に予め穿設しておき、適宜ホ
トセンサ63の位置を変えてこれにより錘体5を電磁石
62により磁気的に確実に吸引して保持できるようにし
てもよい。更には、ホトセンサ63と電磁石62との間
の電気回路に可変信号遅延回路を設けて、この可変信号
遅延回路における信号遅延時間を適宜調節して、最初の
跳ね返りで錘体5を確実に保持するようにしてもよい。
いずれにしても落下中においては錘体5に電磁石62に
よる吸引力が働かないようにするのが望ましいが、前記
した通りこの要件は必須ではなく、最初の跳ね返りにお
いて錘体5を確実に保持するように適宜その位置を調整
し得るように保持手段7を形成する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】サンプルケース8は、図5に示すように、
試験されるべきシート2が多数枚収容されるようになっ
ており、サンプルケース8に収容されたシート2は、空
気圧式のシリンダ装置71のピストンロッド72の先端
に取り付けられた昇降台73に載置され、一枚づつのシ
ート2の試験毎にシリンダ装置71の作動で順次上昇さ
るようになっている。サンプルケース9は、サンプルケ
ース8と同様に形成されており、図4及び図5に示すよ
うに、試験完了後のシート2が多数枚収容されるように
なっており、サンプルケース9に収容されたシート2
は、空気圧式のシリンダ装置75のピストンロッド76
の先端に取り付けられた昇降台77に載置され、一枚づ
つのシート2の試験完了毎にシリンダ装置75の作動で
順次下降さるようになっている。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】運搬手段10は、ケース81に収容された
ステップモータ82と、ステップモータ82の出力回転
軸に取り付けられた二股アーム83と、二股アーム83
の両先端に取り付けられた真空吸盤84及び85とを具
備しており、ステノプモータ82の作動でその出力回転
軸が回転されると、二股アーム83は水平面内で回動さ
れるようになっている。二股アーム83の回動で、真空
吸盤84がシート載置台16上に、真空吸盤85がサン
プルケース8上にそれぞれ配されると、シリンダ装置1
7及び71の作動と共に真空吸盤84及び85が作動さ
れて、シート載置台16上の試験完了後のシート2が真
空吸引されて真空吸盤84に保持され、サンプルケース
8内の一番上の次に試験すべきシート2が同じく真空吸
引されて真空吸盤85に保持される。次にステップモー
タ82の作動による二股アーム83の回動で、サンプル
ケース9及びシート載置台16上にこれらシート2を保
持した真空吸盤84及び85が移動されると、シリンダ
装置17及び75の作動と共に真空吸盤84及び85の
作動が停止され、これにより真空吸盤84によって運ば
れた試験完了後のシート2はサンプルケース9に収容さ
れ、真空吸盤85によって運ばれた次に試験すべきシー
ト2はシート載置台16上に載置される。このシート2
の運搬後、ステップモータ82の再起動で、真空吸盤8
4がサンプルケース8上に配されるように、二股アーム
83は初期位置に回動されてそこで停止される。以後、
シート載置台16上に載置されたシート2に対する落錘
試験後、上記の動作が繰り返され、こうして運搬手段1
0は、試験されるべきシート2が多数収容されたサンプ
ルケース8から一枚のシート2を取り出し、これを固定
手段4に運び、且つ試験完了後のシート2を固定手段4
からサンプルケース9に運ぶように動作する。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験されるべき成形体の端部を固定する
    固定手段と、所定の高さから錘体を成形体に向かって落
    下させると共に、落下した錘体を再び所定の高さまで運
    ぶ錘体昇降手段と、成形体に衝突して跳ね返った錘体を
    保持する保持手段とを具備している落錘試験装置。
  2. 【請求項2】 錘体昇降手段は、錘体を吸着する吸着装
    置と、この吸着装置を上昇、下降させる昇降装置と、錘
    体の吸着装置への吸着を解除する解除装置とを具備して
    おり、落下した錘体は吸着装置に吸着されて所定の高さ
    まで運ばれるようになっている請求項1に記載の落錘試
    験装置。
  3. 【請求項3】 吸着装置は錘体を磁気的に吸着する電磁
    石からなる請求項3に記載の落錘試験装置。
  4. 【請求項4】 解除装置は電磁石への励磁電流を遮断す
    る遮断装置からなる請求項3に記載の落錘試験装置。
  5. 【請求項5】 吸着装置は錘体を磁気的に吸着する永久
    磁石からなる請求項2に記載の落錘試験装置。
  6. 【請求項6】 解除装置は、吸着装置と錘体とのうちで
    錘体のみを所定の高さ以上に上昇するのを阻止して錘体
    を吸着装置から強制的に分離する強制分離体からなる請
    求項3又は5に記載の落錘試験装置。
  7. 【請求項7】 昇降装置は、シリンダと、このシリンダ
    内に移動自在に配されてシリンダ内に供給される圧縮空
    気によって上昇、下降される永久磁石と、この永久磁石
    に吸引されるようにシリンダ外に配されていると共に、
    吸着装置に連結された移動体とを具備した空気圧式ロッ
    ドレスシリンダ装置からなる請求項2から6のいずれか
    一項に記載の落錘試験装置。
  8. 【請求項8】 保持手段は、成形体に向かって落下され
    る錘体の通過を検出する検出手段と、この検出手段から
    の電気信号に基づいて励磁されて、成形体に衝突して跳
    ね返った錘体を磁気的に吸引する電磁石とを具備してい
    る請求項1から7のいずれか一項に記載の落錘試験装
    置。
  9. 【請求項9】 検出手段は落下される錘体の通過を光学
    的に検知するホトセンサを具備しており、ホトセンサは
    錘体の落下路に沿って複数個配されている請求項8に記
    載の落錘試験装置。
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