JPH0616021U - 表皮一体発泡成形品 - Google Patents
表皮一体発泡成形品Info
- Publication number
- JPH0616021U JPH0616021U JP5466692U JP5466692U JPH0616021U JP H0616021 U JPH0616021 U JP H0616021U JP 5466692 U JP5466692 U JP 5466692U JP 5466692 U JP5466692 U JP 5466692U JP H0616021 U JPH0616021 U JP H0616021U
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- skin
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 成形時に発生するガスを分散して目立たなく
し見栄えを良くする。 【構成】 樹脂製第2表皮材9の裏面に発泡樹脂層15
が一体に成形されたサンシェードパネルAの第2表皮材
9に絞模様9aを形成する。絞模様9aの凹凸形状を第
2表皮材9表面から裏面にまで達するように形成する。
し見栄えを良くする。 【構成】 樹脂製第2表皮材9の裏面に発泡樹脂層15
が一体に成形されたサンシェードパネルAの第2表皮材
9に絞模様9aを形成する。絞模様9aの凹凸形状を第
2表皮材9表面から裏面にまで達するように形成する。
Description
【0001】
本考案は、表皮一体発泡成形品の改良に関し、特に見栄え対策に関するもので ある。
【0002】
一般に、自動車のサンシャインルーフに設けられているサンシェードパネルは 、図6に示すように、ファブリックa、ソリッド樹脂層bおよび発泡樹脂層cを 積層してなる車室内側第1表皮材dと、樹脂フィルムからなる車室外側第2表皮 材eとの間に、硬質ウレタン等の発泡樹脂にガラス繊維f,f,…を混入してな る発泡樹脂層gを一体に成形して構成されている。
【0003】
ところが、このような表皮一体発泡成形品では、成形時に、発泡樹脂層gを構 成する発泡成形原料からガスが発生し、図6に示すように、例えば第2表皮材e を上に向けた状態で成形している場合には、上記発生したガスが第2表皮材eの 裏面に移動してガス溜まりhとなり、このガス溜まりhによって第2表皮材eが 膨れて見栄えが悪くなるという問題がある。
【0004】 そこで、例えば実開平3―81711号公報に開示されているように、表皮材 (外板面材)の裏面に通気性板状部材を設けることにより、発泡成形原料から発 生するガスを上記通気性板状部材内に逃がしてガス溜まりをなくし、表皮材がガ スによって膨れないようにして見栄えを良くするようにした表皮一体発泡成形品 が提案されている。しかし、このものでは通気性板状部材を必要とすることから 、その分コストアップは避けられない。
【0005】 本考案はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、表 皮材に絞模様を形成し、かつこの絞模様の凹凸形状を特定することにより、成形 時に発生するガスを通気性板状部材を用いることなく分散して目立たなくし、見 栄えを良くせんとすることにある。
【0006】
上記の目的を達成するため、本考案は、樹脂製表皮材の裏面に発泡樹脂層が一 体に成形された表皮一体発泡成形品を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0007】 すなわち、本考案の解決手段は、上記表皮材に絞模様を形成する。この際、該 絞模様の凹凸形状を表皮材表面から裏面にまで達するように形成したことを特徴 とする。
【0008】
上記の構成により、本考案では、成形時、発泡樹脂層を構成する発泡成形原料 から発生するガスは、樹脂製表皮材の裏面に移動し、絞模様の表皮材表面から裏 面にまで達する凹凸形状によって一箇所に集まることなく分散されて目立たなく なり、成形された表皮一体発泡成形品の見栄えが良くなる。また、ガスを逃がす ための通気性板状部材を用いないので、その分だけコストが低減する。
【0009】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】 図1は本考案の実施例に係る表皮一体発泡成形品としての自動車用サンシェー ドパネルAを示す。該サンシェードパネルAは、図2に拡大詳示するように、フ ァブリック1、ソリッド樹脂層3および発泡樹脂層5を積層してなる第1表皮材 7と、例えば厚さ30μmのウレタンフィルムからなる第2表皮材9との間に、 硬質ウレタン等の発泡樹脂にガラス繊維13,13,…を混入してなる発泡樹脂 層15を一体に成形して構成されている。つまり、第1表皮材7および第2表皮 材9のいずれから見ても各々の裏面に発泡樹脂層15が一体に成形されている。 このサンシェードパネルAは第1表皮材7を車室内側に、第2表皮材9を車室外 側にそれぞれ向けた状態で使用され、上記第1表皮材7はルーフの内張材に合わ せたものである。
【0011】 また、本考案の特徴として、上記第2表皮材9には絞模様9a,9a,…が形 成され、該絞模様9a,9a,…の凹凸形状は第2表皮材9表面から裏面にまで 達するように形成されている。なお、図1では、この絞模様9a,9a,…を一 部しか表わしていないが、第2表皮材9全体に亘って形成されているものである 。
【0012】 このような絞模様9a,9a,…を有するサンシェードパネルAは次のように して成形される。
【0013】 成形に先立ち、図3に示すように、下型21と該下型21にヒンジ23によっ て上下方向に回動可能に設けられた上型25とからなる成形型27を用意する。 この成形型27の上型25の成形面には、図4に拡大詳示するように、第2表皮 材9の絞模様9a,9a,…を形成するように凹凸部25a,25a,…が形成 されている。
【0014】 まず、予め三層構造に形成された第1表皮材7を型開き状態の成形型27の下 型21成形面にセットし、その上にガラス繊維13,13,…(ガラス繊維マッ ト)をセットする。一方、第2表皮材9を上型25成形面にセットする。この際 、上型25成形面の外周に設けられた複数(図3には2つのみ表われる)の止め ピン29,29,…に第2表皮材9の外周縁部を差し込むことにより、第2表皮 材9を下型21の成形面にセットする。
【0015】 次いで、下型21にセットされたガラス繊維13,13,…(ガラス繊維マッ ト)上に硬質ウレタン等の発泡成形原料31を注入ヘッド33から注入する。
【0016】 その後、図5に示すように、上型25を下方に回動させて成形型27を型締め し、上記発泡成形原料31を発泡硬化させてサンシェードパネルAを得る。この 得られたサンシェードパネルAの第2表皮材9には、該第2表皮材9を発泡圧に よって上型25の凹凸部25a,25a,…に添わせることにより絞模様9a, 9a,…が形成され、該絞模様9a,9a,…の凹凸形状は第2表皮材9表面か ら裏面にまで達するように形成されている。
【0017】 したがって、図2に示すように、発泡成形原料31の発泡硬化の際、発泡成形 原料31からガスG,G,…が発生し、このガスG,G,…は第2表皮材9の裏 面に移動するが、該第2表皮材9の絞模様9a,9a,…の裏面の凹凸形状によ って上記ガスG,G,…を分散して一箇所に集まらないようにすることができ、 ガスG,G,…による第2表皮材9の膨れを目立たなくし得てサンシェードパネ ルAの見栄えを良くすることができる。
【0018】 また、第2表皮材9の裏面にガス逃げ用の通気性板状部材を設けなくてよいの で、その分だけコストを低減することができる。
【0019】
以上説明したように、本考案によれば、表皮材の絞模様の凹凸形状を表皮材表 面から裏面にまで達するように形成したので、成形時、発泡成形原料から発生す るガスを上記絞模様の裏面の凹凸形状によって分散して目立たなくすることがで き、表皮一体発泡成形品の見栄えを良くすることができる。
【図1】サンシェードパネルの斜視図である。
【図2】サンシェードパネルの縦断面図である。
【図3】発泡成形原料の注入工程図である。
【図4】上型の成形面側を拡大して示す縦断面図であ
る。
る。
【図5】原料注入後の成形工程図である。
【図6】従来例の図2相当図である。
9 第2表皮材 9a 絞模様 15 発泡樹脂層 A サンシェードパネル(表皮一体発泡成形品)
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58 4F
Claims (1)
- 【請求項1】 樹脂製表皮材の裏面に発泡樹脂層が一体
に成形された表皮一体発泡成形品であって、上記表皮材
には絞模様が形成され、該絞模様の凹凸形状は表皮材表
面から裏面にまで達するように形成されていることを特
徴とする表皮一体発泡成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5466692U JPH0616021U (ja) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | 表皮一体発泡成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5466692U JPH0616021U (ja) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | 表皮一体発泡成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0616021U true JPH0616021U (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=12977108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5466692U Withdrawn JPH0616021U (ja) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | 表皮一体発泡成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0616021U (ja) |
-
1992
- 1992-08-04 JP JP5466692U patent/JPH0616021U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19961107 |