JPH06159851A - 吸収式冷凍機 - Google Patents

吸収式冷凍機

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JPH06159851A
JPH06159851A JP34329092A JP34329092A JPH06159851A JP H06159851 A JPH06159851 A JP H06159851A JP 34329092 A JP34329092 A JP 34329092A JP 34329092 A JP34329092 A JP 34329092A JP H06159851 A JPH06159851 A JP H06159851A
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秀和 中島
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雅裕 古川
Kazuhiro Yoshii
一寛 吉井
Yoshio Ozawa
芳男 小澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空異常を速やかに且つ確実に検知すること
のできる吸収式冷凍機を提供する。 【構成】 吸収器2における吸収液・冷却水間の対数平
均温度差と、不凝縮ガスを導出した貯室56の圧力とを
それぞれ求め、これら両方の値何れもが予め設定してあ
る所定値を越えた時、異常検出装置40から異常信号を
出力して警報装置41を動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸収液に吸収式冷凍機
に関わり、特に詳しくは真空異常を検出する機能を有す
る吸収式冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】吸収式冷凍機は、冷媒の蒸発を行わせる
ため、真空装置となっている。このため、外部からの大
気の漏れ込みや、機内で発生する水素ガスなどの不凝縮
ガスの異常発生を速やかに検知し、必要な対策を迅速に
講じる必要があり、不凝縮ガスの貯室圧力や、圧力上昇
速度から真空異常を検知する方法が、特開昭64−88
074号公報などに開示されている。
【0003】しかし、貯室の圧力だけでは真空異常を予
知することができないことが判ってきた。すなわち、貯
室圧力は上昇していないのに、吸収器に不凝縮ガスが溜
り、能力低下すると云う現象が、部分負荷運転時などの
時に見られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、真空異常を
速やかに且つ確実に検知し、時期を逸することなく対策
を講じることのできる吸収式冷凍機の開発が期待されて
いた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した従来技
術の課題を解決するためになされたもので、再生器・凝
縮器・蒸発器・吸収器・温熱交換器などを配管接続して
構成する吸収式冷凍機であって、吸収器における加熱流
体・被加熱流体間の対数平均温度差と、不凝縮ガスを導
出した貯室の圧力とをそれぞれ求め、これら値の何れも
が予め設定してある所定値を越えた時、警報を出力する
警報手段を備えたことを特徴とする吸収式冷凍機と、
【0006】再生器・凝縮器・蒸発器・吸収器・温熱交
換器などを配管接続して構成する吸収式冷凍機であっ
て、吸収器における加熱流体・被加熱流体間の対数平均
温度差と、不凝縮ガスを導出した貯室の圧力とをそれぞ
れ求め、対数平均温度差・圧力上昇度それぞれについ
て、正常・異常・やや異常の範囲を予め定めておき、対
数平均温度差と圧力上昇度との正常・異常・やや異常の
信号のうち軽い方の信号を出力する警報手段を備えたこ
とを特徴とする吸収式冷凍機と、を提供し、前記従技術
の課題を解決するものである。
【0007】
【作用】請求項1の吸収式冷凍機においては、不凝縮ガ
スの貯室圧力だけでなく、吸収器における加熱流体・被
加熱流体間の対数平均温度差が予め設定してある所定値
を越えた時に、警報手段により警報が出力されるので、
確実に吸収器における真空異常を予知することができ
る。
【0008】請求項2の吸収式冷凍機においては、対数
平均温度差・貯室圧力共に、正常・やや異常・異常の範
囲を予め定め、軽い方の警報を警報手段が出力するの
で、頻繁に警報が出力されることが回避され悪戯に点検
頻度が多くなることがない。
【0009】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例を図1〜図5
に基づいて詳細に説明する。図1は冷媒に例えば水、吸
収液(溶液)に臭化リチウム(LiBr)溶液を用いた
吸収式冷凍機である吸収冷温水機の概略構成図であり、
1は蒸発器、2は吸収器、3は蒸発器1および吸収器2
を収納した蒸発器吸収器胴、4は例えばガスバーナ5な
どの高温熱源によって加熱される高温再生器、6は低温
再生器、7は凝縮器、8は低温再生器6および凝縮器7
を収納した低温再生器凝縮器胴、9は吸収器2から高温
再生器4に流れる濃度の薄い吸収液と低温再生器6から
吸収器2に流れる濃度の濃い吸収液とを熱交換する溶液
熱交換器である低温熱交換器、10は吸収器2から低温
熱交換器9を経て高温再生器4に流れる稀吸収液と高温
再生器4から低温再生器6に流れる中間濃度の吸収液と
を熱交換する溶液熱交換器である高温熱交換器、11〜
15は吸収液配管、16は吸収液ポンプ、17および1
8は冷媒配管、19は冷媒循環配管、20は冷媒ポン
プ、23は途中に蒸発器熱交換器24が設けられた冷水
配管であり、それぞれは図1に示したように配管接続さ
れている。
【0010】また、25は冷却水配管であり、この冷却
水配管25の途中に吸収器熱交換器26および凝縮器熱
交換器27が設けられている。28は蒸発器1の冷媒溜
り29と吸収器2の吸収液溜り30とを配管接続する冷
媒バイパス管、31は開閉弁、32は吸収液配管12と
吸収器2とを接続する吸収液バイパス管、33は開閉
弁、34は冷媒配管17と吸収器2とを接続する冷媒蒸
気バイパス管、35は開閉弁であり、各開閉弁31・3
3・35は冷水の供給時に閉じ、温水の供給時に開く。
【0011】また、50は気液分離器であり、上部に設
けたエゼクタ51に、吸収液導入管52とガス体導入管
53とが接続している。吸収液導入管52の他端は、稀
液管11の低温熱交換器9手前と接続し、吸収液ポンプ
16が吐出した稀吸収液の一部が勢い良く吐出するよう
になっており、ガス体導入管53の他端は、吸収器2に
おいて吸収液が液体(水滴状を除く)として存在するこ
とのない非溶液部、すなわち気相部に接続している。そ
して、エゼクタ効果により、吸収液ポンプ16によって
送られている稀吸収液の一部と、吸収器2の気相部に存
在するガス体とが混合して吐出する先(下)に、気液導
入管54が設けられている。この気液導入管54の一端
は気液分離器50の底部において開口している。55
は、吸収器2の気相部と気液分離器50の底部とを接続
している吸収液戻し管である。
【0012】そして、気液分離器50の分離室上部側
に、不凝縮ガスを導出して貯留するための貯室56が配
管接続されている。この貯室56に貯留された不凝縮ガ
スは、水素ガスを選択的に排出することのできるパラジ
ウムセルや排気ポンプ(図示せず)を接続して排気され
る。
【0013】S1・S2はそれぞれ蒸発器1の冷水入口
温度T1および出口温度T2を検出する冷水温度検出
器、S3・S4はそれぞれ吸収液配管15の吸収器2入
口側と吸収液配管11の低温熱交換器9上流側に設けら
れ、濃吸収液の温度T3・稀吸収液の温度T4を検出す
る吸収液温度検出器、S5・S6はそれぞれ吸収器2の
冷却水入口温度T5および出口温度T6を検出する冷却
水温度検出器、S7は貯室56の内圧を検出する圧力検
出器である。
【0014】40は、上記所要の温度検出器および圧力
検出器から信号を入力して吸収器2の真空異常を検出す
る異常検出装置であり、この異常検出装置40は例えば
吸収冷温水機の制御盤(図示せず)に設けられ、マイク
ロコンピュータで構成されている。また、41は異常検
出装置40と同様に制御盤に設けられ、異常検出装置4
0からの信号を入力して動作する警報装置である。この
警報装置41は、例えば複数のセグメント素子を備えた
表示装置42とブザー43とから構成されている。そし
て、表示装置42は異常検出装置40からの信号に基づ
いて例えばALARMの文字を点滅する。
【0015】以下、異常検出装置40の構成を図2に基
づいて説明する。44は冷水温度検出器S1・S2、吸
収液温度検出器S3・S4、冷却水温度検出器S5・S
6、および圧力検出器S7からの信号を入力し、信号変
換して中央演算処理装置(以下CPUという)45へ出
力する入力インターフェイス、46は所定の演算プログ
ラムなどが記憶されている記憶装置(以下ROMとい
う)、47はCPU45からの信号を入力して警報装置
41へ出力する出力インターフェイス、48は所定時間
毎に信号を出力する信号発生器(以下CLOCKとい
う)、49は各温度検出器が検出した温度を記憶する読
込/消去可能な記憶装置(以下RAMという)である。
【0016】上記ROM46には、吸収冷温水機の正常
運転時における100%負荷時の冷水入口温度T1と冷
水出口温度T2との差と、運転中に実際に検出した冷水
入口温度T1と冷水出口温度T2との差とから負荷を算
出するプログラムと、
【0017】吸収液温度T3・T4と冷却水温度T5・
T6とから、吸収器2における吸収液・冷却水間の対数
平均温度差TLMを算出するための演算式1と、
【0018】
【数1】
【0019】前記対数平均温度差TLMの値によって、吸
収器2の真空状態を判定する判定基準(図3)と、
【0020】貯室56における圧力Pによって、吸収器
2の真空状態を判定する判定基準(図4)と、が記憶さ
れている
【0021】図3において、イは吸収冷温水機が正常に
運転されている時の負荷と対数平均温度差TLMとの関係
を示す理想ライン、ロは理想ライン(イ)に対して20
%増しで示した警戒ラインであり、異常検出装置40
は、演算により求めた対数平均温度差TLMが警戒ライン
(ロ)の下の領域aに位置する時には吸収冷温水機が正
常に機能していると判断し、対数平均温度差TLMが警戒
ライン(ロ)より上の領域bに位置する時には、吸収器
2に真空異常が発生している可能性が強いと判断するよ
うに設けられている。
【0022】なお、理想ライン(イ)・警戒ライン
(ロ)は、冷却水温度検出器S5が検出する冷却水温度
T5をパラメータとして、図3に示した以外にも複数記
憶されている(図3は、冷却水温度T5が例えば32℃
の時の一例である)。
【0023】図4において、領域aは、圧力P≦20m
mHgか、圧力上昇速度PV (mmHg/min)がP
V ≦−0.01P+1(P;20〜80mmHg)であ
る時、領域bは、PV >−0.01P+1(P;20〜
80mmHg)か、圧力P≧80mmHgである時であ
り、異常検出装置40は、圧力Pが領域aにある時には
吸収冷温水機が正常に機能していると判断し、圧力Pが
領域bにある時には異常が発生している可能性が強いと
判断するように設けられている。
【0024】上記吸収冷温水機の冷水供給の運転時、従
来の吸収式冷凍機と同様に高温再生器4で蒸発した冷媒
は低温再生器6を経て凝縮器7へ流れ、凝縮器熱交換器
27を流れる冷却水と熱交換して凝縮したのち冷媒配管
18を介して蒸発器1へ流れる。そして、冷媒が蒸発器
熱交換器24を流れる水と熱交換して蒸発し、気化熱に
よって蒸発器熱交換器24を流れる水が冷却される。そ
して、冷水が負荷に循環する。また、蒸発器1で蒸発し
た冷媒は吸収器2で吸収液に吸収される。冷媒を吸収し
て濃度が薄くなった稀吸収液が吸収液ポンプ16の運転
によって低温熱交換器9および高温熱交換器10を経て
高温再生器4へ送られる。高温再生器4へ送られた吸収
液はバーナ5によって加熱されて冷媒が蒸発し、中濃度
の吸収液が高温熱交換器10を経て低温再生6へ流れ
る。低温再生器6で吸収液は高温再生器10から冷媒配
管17を流れてきた冷媒蒸気によって加熱され、さらに
冷媒蒸気が分離され濃度が高くなる。高濃度になった吸
収液は低温熱交換器9を経て温度低下して吸収器2へ送
られて散布される。
【0025】そして、蒸発器1・吸収器2・高温再生器
4・低温再生器6・凝縮器7・低温熱交換器9・高温熱
交換器10およびこれらを連結する配管部などが例えば
鉄によって形成され、前記したように冷媒に水、吸収液
に臭化リチウム水溶液が用いられていると、運転中、吸
収液は高温再生器4において例えば160℃にも加熱さ
れ、高温蒸気を発生する吸収液などが装置を構成する鉄
と反応して表面に防食皮膜を形成し、この反応が起こる
ときに水素ガスが発生する。
【0026】また、大気が漏れ込むこともあり、大気成
分の窒素ガス・酸素ガスや前記水素ガスなどは、吸収式
冷凍機における冷却温度範囲では凝縮することがない
し、吸収液への溶解度も極めて小さいため、吸収器2な
どの気相部に滞留し次第にその濃度が高まり、冷媒の蒸
発の妨げとなって冷凍性能の低下を引き起こす。
【0027】しかし、上記吸収冷凍機においては、吸収
液ポンプ16から所定の圧力(例えば、2Kgf/cm2 )で
吐出した吸収液の一部が吸収液導入管52を介してエジ
ェクタ51に高速で吐出するため、吸収器2の気相部に
一端が連通しているガス体導入管53のエジェクタ51
側開口部の圧力が著しく低下し、吸収器2の気相部に存
在しているガス体(冷媒蒸気・霧状吸収液・水素ガス・
大気成分などの混在物)がガス体導入管52を介して、
気液分離器50に導出される。
【0028】気液分離器50の底部に吐出した気液の混
合流体においては、気体のみが溶液中を気泡となって上
昇し、気液が分離される。すなわち、水素ガスなどの不
凝縮ガスは上記したように吸収液には実質的に溶解され
ないため、吸収液の中を気泡となって上昇し、貯室56
に貯留される。水素ガス等の不凝縮ガスが分離された吸
収液は、吸収液戻し管56を介して吸収器2の気相部に
戻される。
【0029】以上のように、吸収冷温水機が運転されて
いる時の異常検出について図5のフローチャートに基づ
いて説明する。
【0030】冷水温度検出器S1・S2、吸収液温度検
出器S3・S4、冷却水温度検出器S5・S6が検出す
る各温度、および圧力検出器S7が検出する圧力Pは、
入力インターフェイス44およびCPU45を介してR
AM49に一時記憶される。
【0031】次に、CLOCK48からの信号に基づい
て、所定時間毎にRAM49に記憶されている冷水温度
T1・T2、吸収液温度T3・T4、冷却水温度T5・
T6、圧力PがCPU45へ読み込まれると共に、RO
M46から上記演算式1、負荷を求めるプログラム、負
荷と対数平均温度差TLMとの関係(図3)、圧力Pの判
定基準(図4)が読み込まれる。
【0032】そして、例えば運転中に検出した実際の冷
水出口入口温度差と100%負荷時の冷水出入口温度差
(例えば、5℃)とから、CPU45により現時点にお
ける負荷(%)が算出される。ここで、例えば冷水入口
温度T1が10℃で、冷水出口温度T2が7℃である
と、温度差(T1−T2)は3℃になるので、この時点
の負荷は3/5=0.6(60%)である。
【0033】また、CPU45により、吸収液温度T3
・T4、冷却水温度T5・T6から吸収器2における吸
収液・冷却水間の対数平均温度差TLMが演算される。
【0034】ここで、例えば機内で水素ガスが多量に発
生したり、大気成分の漏れ込みがあって、窒素ガスや酸
素ガスなどが多くなっていると、冷媒の蒸発が抑えら
れ、結果として冷熱の発生が減少し、吸収液温度T3が
例えば50℃、吸収液温度T4が例えば40℃、冷却水
温度T5が例えば32℃、冷却水温度T6が例えば35
℃と入力されている時には、吸収器2における吸収液・
冷却水間の対数平均温度差TLMは略11℃と演算算出さ
れる。そして、この時の冷却水温度T5が例えば32℃
であれば、上記演算して求めた対数平均温度差TLMの値
は、冷却水温度T5が32℃の時の図3で見て、異常発
生の可能性が強い領域Bに位置することになる。
【0035】しかし、負荷が同じく60%であって、吸
収液温度T3・T4、冷却水温度T5・T6から算出さ
れる吸収器2における前記対数平均温度差TLMが、例え
ば6℃と求められると、正常であると判断する領域Aに
位置することになる。
【0036】そして、対数平均温度差TLMが領域Bにあ
って、圧力検出器S7が検出した貯室56の圧力Pが、
図4における領域bに位置している時には、吸収器2に
圧力異常が発生しているとして、CPU45は出力イン
ターフェイス47を介して異常信号を出力する。すなわ
ち、異常検出装置40から警報装置41へ異常信号が出
力され、警報装置41の表示装置42にALARMが点
滅されると共に、ブザー43を吹鳴させる。
【0037】なお、対数平均温度差TLMが、領域Aにあ
る時には、圧力Pが領域bにあっても、また、圧力Pが
領域aにある時には、対数平均温度差TLMが領域Bにあ
っても、異常が確実に起こっているとは云えないので、
この場合はCPU45は異常信号を出力せず、従って警
報装置41は動作しない。
【0038】(実施例2)図6〜図8および表1により
第2の実施例を説明する。なお、特に説明がない構成に
ついては、実施例1と同様のものであるとして省略した
部分である。
【表1】
【0039】ROM46には、図3に代えて図6、図4
に代えて図7を記憶すると共に、表1の判定基準が記憶
されている。
【0040】図6において、イは吸収冷温水機が正常に
運転されている時の負荷と対数平均温度差との関係を示
す理想ライン、ロは理想ライン(イ)に対して15%増
しで示した警戒ライン、ハは理想ラインに対して30%
増しで示した運転停止ラインであり、異常検出装置40
は、演算により求めた対数平均温度差TLMが警戒ライン
(ロ)の下の領域Aに位置する時には吸収冷温水機が正
常に機能していると判断し、対数平均温度差TLMが警戒
ライン(ロ)と運転停止ライン(ハ)との間の領域Cに
位置する時には異常が生じている可能性があると判断
し、対数平均温度差TLMが運転停止ライン(ハ)を越え
た領域Bに位置する時には異常が発生している可能性が
強いと判断するように設けられている。
【0041】なお、理想ライン(イ)・警戒ライン
(ロ)・運転停止ライン(ハ)は、冷却水温度検出器S
5が検出する冷却水温度T5をパラメータとして、図6
に示した以外にも複数記憶されている(図6は、冷却水
温度T5が32℃の時の一例である)。
【0042】図7において、領域aは、圧力P≦20m
mHgか、圧力上昇速度PV (mmHg/min)がP
V ≦−0.007P+0.74(P;20〜80mmH
g)である時、領域cは、−0.007P+0.74<
V <−0.01P+1.2(P;20〜80mmH
g)の時、領域bは、PV ≧−0.01P+1.2
(P;20〜80mmHg)か、圧力P≧80(mmH
g)の時であり、異常検出装置40は、圧力Pが領域a
の時には吸収冷温水機が正常に機能していると判断し、
圧力Pが領域cの時には異常が生じている可能性がある
と判断し、圧力Pが領域bに位置する時には異常が発生
している可能性が強いと判断するように設けられてい
る。
【0043】表1から判るように、CPU45は対数平
均温度差TLM・圧力Pの値に対し、より軽い側の異常を
採用して警報するように設けられている。
【0044】第2の実施例における異常検出について、
図8のフローチャートに基づいて説明する。
【0045】吸収器2における吸収液・冷却水間の対数
平均温度差TLMと貯室56の圧力Pの値によって、表1
の判定基準から吸収器2の圧力異常の状態を判定し、圧
力異常が生じていると判定された時には、CPU45は
出力インターフェイス47を介して異常信号を出力し、
警報装置41の表示装置42にALARMが点滅させる
と共に、ブザー43を吹鳴させ、吸収冷温水機の運転を
停止させる。
【0046】やや異常であると判定された時には、警報
装置41の表示装置42にALARMを点滅させ、管理
者に注意を喚起し早期の点検を促す。
【0047】正常であると判定された時には、異常信号
は出力されない。
【0048】上記実施例によれば、異常検出装置40が
吸収液温度T3・T4と、冷却水温度T5・T6とに基
づいて運転時の対数平均温度差はTLMを算出し、吸収器
2の真空異常発生による熱交換効率の低下が発生し、予
め記憶されている警戒ライン(ロ)・運転停止ライン
(ハ)などを越えている場合には、異常の度合いに応じ
て、異常検出装置40が警報装置41に信号を出力する
ので、夏期あるいは冬期以外の中間期においても、吸収
器2に真空異常が発生した場合には、吸収冷温水機の部
分負荷時であっても、異常を検出して異常発生の初期に
対処することが可能であり、吸収冷温水機の保守点検を
一層確実に行うことができる。
【0049】上記実施例において、冷水或いは温水を供
給できる吸収式冷温水機に基づいて説明したが、冷水の
みを供給する吸収冷温水機においても、上記実施例と同
様に異常検出装置を設けることにより、同様の作用効果
を得ることができる。
【0050】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱
しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、再生器・
凝縮器・蒸発器・吸収器・温熱交換器などを配管接続し
て構成する吸収式冷凍機であって、吸収器における加熱
流体・被加熱流体間の対数平均温度差と、不凝縮ガスを
導出した貯室の圧力とをそれぞれ求め、これら値の何れ
もが予め設定してある所定値を越えた時、警報を出力す
る警報手段を備えたことを特徴とする吸収式冷凍機であ
り、
【0052】再生器・凝縮器・蒸発器・吸収器・温熱交
換器などを配管接続して構成する吸収式冷凍機であっ
て、吸収器における加熱流体・被加熱流体間の対数平均
温度差と、不凝縮ガスを導出した貯室の圧力とをそれぞ
れ求め、対数平均温度差・圧力上昇度それぞれについ
て、正常・異常・やや異常の範囲を予め定めておき、対
数平均温度差と圧力上昇度との正常・異常・やや異常の
信号のうち軽い方の信号を出力する警報手段を備えたこ
とを特徴とする吸収式冷凍機であるので、
【0053】夏期あるいは冬期以外の中間期の部分負荷
運転時や、運転開始時にダンパー調整不足などがあって
も、吸収器の真空異常を一早く検知することが可能であ
り、吸収式冷凍機の保守点検を一層確実に行うことがで
きるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の機器構成を示す説明図である。
【図2】実施例1の警報手段の構成を示す説明図であ
る。
【図3】実施例1の吸収器の異常判定基準を示す説明図
である。
【図4】実施例1の吸収器の異常判定基準を示すもう一
つの説明図である。
【図5】実施例1の制御フローを示す説明図である。
【図6】実施例2の吸収器の異常判定基準を示す説明図
である。
【図7】実施例2の吸収器の異常判定基準を示すもう一
つの説明図である。
【図8】実施例2の制御フローを示す説明図である。
【符号の説明】
1 蒸発器 2 吸収器 3 蒸発器吸収器胴 4 高温再生器 5 ガスバーナ 6 低温再生器器 7 凝縮器 8 低温再生器凝縮器胴 9 低温熱交換器 10 高温熱交換器 11・12・13・14・15 吸収液配管 16 吸収液ポンプ 17・18 冷媒配管 19 冷媒循環配管 20 冷媒ポンプ 23 冷水配管 24 蒸発器熱交換器 25 冷却水配管 26 吸収器熱交換器 27 凝縮器熱交換器 28 冷媒バイパス管 29 冷媒溜り 30 吸収液溜り 31 開閉弁 32 吸収液バイパス管 33 開閉弁 34 冷媒蒸気バイパス管 35 開閉弁 40 異常検出装置 41 警報装置 42 表示装置 43 ブザー 44 入力インターフェイス 45 中央演算処理装置(CPU) 46 記憶装置(ROM) 47 出力インターフェイス 48 信号発生器(CLOCK) 49 記憶装置(RAM) 50 気液分離器 51 エゼクタ 52 吸収液導入管 53 ガス体導入管 54 気液導入管 55 吸収液戻し管 56 貯室 S1・S2 冷水温度検出器 S3・S4 吸収液温度検出器 S5・S6 冷却水温度検出器 S7 圧力検出器 A・a (正常)領域 B・b (異常)領域 C・c (やや異常)領域 イ 理想ライン ロ 警戒ライン ハ 運転停止ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉井 一寛 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 小澤 芳男 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生器・凝縮器・蒸発器・吸収器・温熱
    交換器などを配管接続して構成する吸収式冷凍機であっ
    て、吸収器における加熱流体・被加熱流体間の対数平均
    温度差と、不凝縮ガスを導出した貯室の圧力とをそれぞ
    れ求め、これら値の何れもが予め設定してある所定値を
    越えた時、警報を出力する警報手段を備えたことを特徴
    とする吸収式冷凍機。
  2. 【請求項2】 再生器・凝縮器・蒸発器・吸収器・温熱
    交換器などを配管接続して構成する吸収式冷凍機であっ
    て、吸収器における加熱流体・被加熱流体間の対数平均
    温度差と、不凝縮ガスを導出した貯室の圧力とをそれぞ
    れ求め、対数平均温度差・圧力上昇度それぞれについ
    て、正常・異常・やや異常の範囲を予め定めておき、対
    数平均温度差と圧力上昇度との正常・異常・やや異常の
    信号のうち軽い方の信号を出力する警報手段を備えたこ
    とを特徴とする吸収式冷凍機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001204710A (ja) * 2000-01-25 2001-07-31 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置
JP2002061997A (ja) * 2000-08-21 2002-02-28 Osaka Gas Co Ltd 吸収式冷凍機の真空破壊検出装置

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