JPH0615963A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH0615963A
JPH0615963A JP4196608A JP19660892A JPH0615963A JP H0615963 A JPH0615963 A JP H0615963A JP 4196608 A JP4196608 A JP 4196608A JP 19660892 A JP19660892 A JP 19660892A JP H0615963 A JPH0615963 A JP H0615963A
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heat
group
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developer
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JP4196608A
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Katsuya Takemasa
政 克 弥 竹
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】熱感度の良好な感熱記録材料を提供すること。 【構成】 支持体上に、無色又は淡色の電子供与性染料
前駆体を含有するマイクロカプセル並びに顕色剤を含有
する感熱層を設けた感熱記録材料において、前記顕色剤
として、下記化1、化2及び化3で表される化合物を夫
々少なくとも1種含有することを特徴とする感熱記録材
料; 【化1】 化1中、Rは炭素数3〜8のアルキル基を表す; 【化2】 化2中、R1 、R2 及びR3 は水素又は炭素数1〜8の
アルキル基、XはS又はS−Sを表す; 【化3】 化3中、R1 、R2 、R3 及びR4 は水素原子、ハロゲ
ン原子、置換基を有してもよいアミノ基、置換基を有し
てもよいカルボキシル基、置換基を有してもよいカルバ
モイル基、置換基を有してもよいヒドロキシ基、置換基
を有してもよいスルホニル基、アルキル基、アリール基
を表し、R1 〜R4 のうち隣接する2つが結合して環を
形式していてもよく、又、Mはn価の金属原子を表し、
nは1〜3の整数を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録材料に関し、
特に感度が良好な感熱記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】感熱記録方法は(1)現像が不要であ
る、(2)支持体が紙の場合は紙質が一般紙に近い、
(3)取り扱いが容易である、(4)発色濃度が高い、
(5)記録装置が簡単であり安価である、(6)記録時
の騒音が無い等の利点があるため、ファクシミリやプリ
ンターの分野で近年急速に普及し、プリンター等の高速
化に伴い、感熱記録材料に、より高感度が要求される
他、感熱記録の用途も拡大している。
【0003】そこで、近年においては多色化に適応する
ために、或いはオーバーヘッドプロジェクター(OHP
と略す)に使用するために、サーマルヘッドで直接記録
することのできる透明な感熱層を有する感熱記録材料が
開発されている(例えば、特開昭63−45084号、
特開昭63−265682号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の透明な感熱層を有する感熱記録材料は、発色感度の点
で不十分なものであった。従って、本発明の第1の目的
は、特に感度が高く、発色性に優れた感熱記録材料を提
供することにある。本発明の第2の目的は、透明性が良
好であると共に、発色感度が高い透明感熱記録材料を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
支持体上に、無色又は淡色の電子供与性染料前駆体を含
有するマイクロカプセル並びに顕色剤を含有する感熱層
を設けた感熱記録材料において、前記顕色剤として、下
記化4、化5及び化6で表される化合物を夫々少なくと
も1種含有することを特徴とする感熱記録材料によって
達成された。
【0006】
【化4】 式中、Rは炭素数3〜8のアルキル基を示す。
【化5】 式中、R1 、R2 及びR3 は水素又は炭素数1〜8のア
ルキル基、XはS又はS−Sを表す。
【0007】
【化6】 化6中、R1 、R2 、R3 及びR4 は水素原子、ハロゲ
ン原子、置換基を有してもよいアミノ基、置換基を有し
てもよいカルボキシル基、置換基を有してもよいカルバ
モイル基、置換基を有してもよいヒドロキシ基、置換基
を有してもよいスルホニル基、アルキル基、アリール基
を表し、R1 〜R4 のうち隣接する2つが結合して環を
形式していてもよく、又、Mはn価の金属原子を表し、
nは1〜3の整数を表す。
【0008】前記化4で表される化合物の具体例として
は、例えば以下のものが挙げられる。
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【0009】また、前記化5で表される化合物の具体例
としては、例えば以下のものが挙げられる。
【化12】
【化13】
【化14】
【0010】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【0011】前記化6は、サリチル酸誘導体金属塩であ
り、その具体例としては、4−ペンタデシルサリチル
酸、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸、
3,5−ジ(ter−オクチル)サリチル酸、5−α−
(p−α−メチルベンジルフェニル)エチルサリチル
酸、3−α−メチルベンジル−5−ter−オクチルサ
リチル酸、5−テトラデシルサリチル酸、4−ヘキシル
オキシサリチル酸、4−シクロヘキシルオキシサリチル
酸、4−デシルオキシサリチル酸、4−ドデシルオキシ
サリチル酸、4−ペンタデシルオキシサリチル酸、4−
オクタデシルオキシサリチル酸等の、亜鉛、アルミニウ
ム、カルシウム、銅の塩等がある。
【0012】本発明においては、上記、化5、化6、化
7で表される顕色剤を少なくとも1種ずつ同時に使用す
る。理由は明らかではないが、このようにすることによ
って熱感度を良好なものとすることができる。これらの
使用割合としては、各成分が少なくとも10重量%以上
50重量%以下となるようにする。
【0013】次に、本発明の代表的な感熱発色層の製法
について述べるが、本発明はこれによって限定されるも
のではない。本発明の感熱記録材料は、公知の方法によ
って適宜製造することができるが、特に感熱層を実質的
に透明なものとする場合には、例えば特願昭第61−1
21875号に記載されている如く、水に難溶又は不溶
の有機溶剤に少なくとも前記顕色剤を溶解せしめた後、
該溶液を分散剤を含有する水中に乳化分散させた乳化分
散物、及び、後述する塩基性染料前駆体を内包するマイ
クロカプセルを含有する塗布液を調製し、これを該支持
体上に塗布・乾燥せしめることが必要である。特にOH
P用の感熱記録材料を作製したり、多色感熱記録材料を
作製する場合には、上記の如く透明な感熱記録材料とす
ることが必要である。
【0014】本発明で使用する塩基性染料前駆体として
は、電子を供与して、又は酸等のプロトンを受容して発
色する公知の化合物の中から無色又は淡色のものを適宜
選択する。このような化合物は、ラクトン、ラクタム、
サルトン、スピロピラン、エステル、アミド等の部分骨
格を有し、顕色剤と接触してこれらの部分骨格が開環若
しくは開裂するものであり、好ましい化合物としては、
例えばトリアリールメタン系化合物、ジフェニルメタン
系化合物、キサンテン系化合物、チアジン系化合物、ス
ピロピラン系化合物等を挙げることができる。
【0015】本発明においては、上記の発色剤をマイク
ロカプセル中に内包せしめることにより、感熱材料製造
時のカブリを防止すると同時に、感熱材料の生保存性及
び記録保存性を良好なものとすることができる。この場
合、マイクロカプセルの壁材料及び製造方法を選択する
ことにより、記録時の画像濃度を高くすることができ
る。発色剤の使用量は、0.05〜5.0g/m2 であ
ることが好ましい。
【0016】マイクロカプセルの壁材料としては、ポリ
ウレタン、ポリウレア、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ポリ
スチレン、スチレンメタクリレート共重合体、スチレン
−アクリレート共重合体、ゼラチン、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコール等が挙げられる。本発明に
おいてはこれらの高分子物質を2種以上併用することも
できる。本発明においては、上記の高分子物質のうちポ
リウレタン、ポリウレア、ポリアミド、ポリエステル、
ポリカーボネート等が好ましく、特にポリウレタン及び
ポリウレアが好ましい。
【0017】本発明で使用するマイクロカプセルは、発
色剤等の反応性物質を含有した芯物質を乳化した後、そ
の油滴の周囲に高分子物質の壁を形成してマイクロカプ
セル化することが好ましく、この場合、高分子物質を形
成するリアクタントを油滴の内部及び/又は油滴の外部
に添加する。マイクロカプセルの好ましい製造方法等、
本発明で好ましく使用することのできるマイクロカプセ
ルについての詳細は、例えば特開昭59−222716
号に記載されている。
【0018】ここで、油滴を形成するための有機溶剤と
しては、一般に感圧オイルとして用いられるものの中か
ら適宜選択することができるが、特に、後述の顕色剤を
溶解するに適した有機溶剤を使用した場合には、ロイコ
染料に対する溶解性が優れ、熱印字の際の発色濃度と発
色速度を増大せしめ、又、かぶりも少なくすることがで
きるので好ましい。
【0019】本発明においては、マイクロカプセルのサ
イズは、例えば特開昭60−214990号に記載され
ている測定法による体積平均粒子サイズで2μm以下で
あることが好ましく、特に1μm以下であることが好ま
しい。上記の如く製造される好ましいマイクロカプセル
を使用した場合には、マイクロカプセルの芯及び外に含
有されている反応性物質は、加熱時にマイクロカプセル
壁を通過して反応することが出来る。
【0020】本発明における顕色剤は、前記化4、化5
及び化6で表される化合物を含む。特に、感熱層を実質
的に透明なものとする場合には、顕色剤を溶解する有機
溶剤として、感圧オイルとして一般に使用されるものの
中から適宜選択したものを使用するが、特に、エステル
類の他、ベンゼン環を2個以上有し、且つ、ヘテロ原子
の数が基定数以下のオイルを使用することが好ましい。
このようなオイルについての詳細は、例えば特開昭63
−45084号公報に記載されている。上記のオイル同
志、又は他のオイルとの併用も可能である。
【0021】上記の有機溶剤には、更に低沸点の溶解助
剤として補助溶剤を加えることもできる。このような補
助溶剤としては、例えば酢酸エチル、酢酸イソプロピ
ル、酢酸ブチル及びメチレンクロライド等を特に好まし
いものとして挙げることができる。
【0022】顕色剤を溶解した油相と混合する水相に含
有せしめる分散剤としては、保護コロイドとして水溶性
高分子及び必要に応じて更に界面活性剤を使用する。保
護コロイドとして含有せしめる水溶性高分子は、公知の
アニオン性高分子、ノニオン性高分子、両性高分子の中
から適宜選択することができるが、ポリビニルアルコー
ル、ゼラチン、セルロース誘導体等が好ましい。
【0023】水相に含有せしめる界面活性剤としては、
アニオン性またはノニオン性の界面活性剤の中から、上
記保護コロイドと作用して沈澱や凝集を起こさないもの
を適宜選択して使用することができる。好ましい界面活
性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ(例
えば、ラウリル硫酸ナトリウム)、スルホコハク酸ジオ
クチルナトリウム塩、ポリアルキレングリコール(例え
ば、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル)等を
挙げることができる。
【0024】顕色剤の乳化分散物は、顕色剤を含有する
油相と保護コロイド及び界面活性剤を含有する水相を、
高速攪拌、超音波分散等、通常の微粒子乳化に用いられ
る手段を使用して混合分散せしめ容易に得ることができ
る。このようにして得られる顕色剤乳化物は、化4〜化
6の顕色剤が併用されているために特に安定であるの
で、透明感熱層を有する感熱記録材料の製造適性に優れ
る。
【0025】本発明の感熱記録材料は、発色剤を内包し
たマイクロカプセル、固体分散した、或いは必要に応じ
て乳化分散した顕色剤及びバインダー等その他の添加物
を含有した塗布液を作り、透明又は不透明な支持体の上
にバー塗布、ブレード塗布、エアナイフ塗布、グラビア
塗布、ロールコーティング塗布、スプレー塗布、ディッ
プ塗布等の塗布法により塗布乾燥して、固形分が2.5
〜25g/m2 の感熱層を設けることによって製造され
る。
【0026】本発明で用いられるバインダーとしては、
25℃の水に対して5重量%以上溶解する化合物が好ま
しく、具体的には、ポリビニルアルコール(カルボキシ
変性、イタコン酸変性、マレイン酸変性、シリカ変性等
の変性ポリビニルアルコールを含む)、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、デンプン類(変性デ
ンプンを含む)、ゼラチン、アラビヤゴム、カゼイン、
スチレン−無水マレイン酸共重合体加水分解物、ポリア
クリルアミド、酢酸ビニル−ポリアクリル酸共重合体の
酸化物等が挙げられる。これらのバインダーは塗膜強度
を向上させる目的で使用される。
【0027】塗膜強度向上の目的にスチレン・ブタジエ
ン共重合物、酢酸ビニル共重合物、アクリロニトリル・
ブタジエン共重合物、アクリル酸メチル・ブタジエン共
重合物、ポリ塩化ビニリデンの如き合成高分子のラテッ
クス系のバインダーを併用することもできる。又、使用
するバインダーの種類に応じて、バインダーに対する適
当な架橋剤を添加しても良い。これらのバインダーの使
用量は塗布乾燥された感熱層の全固形分の20重量%以
上であることが好ましい。
【0028】本発明においては、上記感熱層の表面を保
護するために、適宜公知の保護層を設けることができ
る。特に、感熱層が実質的に透明な場合には、透明性が
良好で、且つ、熱ヘッドに対するスティッキングを改良
することのできる透明な保護層を、1層以上設けること
が好ましい。このような保護層は、例えば、主としてシ
リカ変性ポリビニルアルコールとコロイダルシリカを用
いて構成することができる。
【0029】スティッキングの改良は、例えば、シリ
カ、硫酸バリウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、
酸化亜鉛、炭酸カルシウム等の顔料や、スチレンビー
ズ、尿素−メラミン樹脂等の微粉末を添加することによ
って行うことができる。又、同様にスティッキング防止
のためにワックス類や金属石鹸を添加することもでき
る。これらの使用量は0.2〜7g/m2 である。
【0030】本発明の感熱記録材料の感熱層を実質的に
透明なものとし、支持体として透明支持体を使用した場
合には、記録後の記録物をOHPシート等に用いること
がでる。ここで言う透明支持体には、ポリエチレンテレ
フタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエス
テルのフィルム、三酢酸セルロースフィルム等のセルロ
ース誘導体のフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプ
ロピレンフィルム、ポリエチレン等のポリオレフィンの
フィルム等があり、これらを単体で或いは貼り合わせて
用いることができる。透明支持体の厚みとしては20〜
200μmのものが用いられ、特に50〜100μmの
ものが好ましい。
【0031】不透明な支持体としては、紙、合成紙、ア
ルミ蒸着ベース、前記透明な支持体に白色顔料をコート
したもの等を挙げることができる。支持体に用いられる
紙としては、アルキルケテンダイマー等の中性サイズ剤
によりサイジングされた、熱抽出pHが6〜9の中性紙
(例えば、特開昭55−14281号)を用いると、経
時保存性の点で有利である。支持体には、印字時に精度
よく支持体が搬送できるように、パーフォレーションを
設けても良い。
【0032】本発明においては、支持体としてプラスチ
ックフィルムを使用する場合には、支持体と感熱層の接
着を高めるために両層の間に下塗層を設けることができ
る。下塗層の素材としては、ゼラチンや合成高分子ラテ
ックス、ニトロセルロース等が用いられる。下塗層の塗
布量は0.1g/m2 〜2.0g/m2 の範囲にあるこ
とが好ましく、特に0.2g/m2 〜1.0g/m2
範囲が好ましい。
【0033】0.1g/m2 より少ないと支持体と感熱
層との接着が十分でなく、又2.0g/m2 以上にふや
しても支持体と感熱層との接着力は飽和に達しているの
でコスト的に不利となる。下塗層は、感熱層がその上に
塗布された時に感熱層中に含まれる水により下塗層が膨
潤する場合には感熱層の画質が悪化することがあるの
で、硬膜剤を用いて硬化させることが望ましい。これら
の硬膜剤の詳細については、例えば特開平1−2940
87号公報に記載されている。
【0034】これらの硬膜剤の添加量は、下塗素材の重
量に対して、0.20重量%から3.0重量%の範囲
で、塗布方法や希望の硬化度に合わせて適切な添加量を
選ぶことができる。添加量が0.20重量%より少ない
といくら経時させても硬化度が不足し、感熱層の塗布時
に下塗層が膨潤する欠点を有し、又逆に、3.0重量%
よりも多いと硬化度が進みすぎ、下塗層と支持体との接
着がかえって悪化し、下塗層が膜状になって支持体より
剥離する欠点を有する。
【0035】硬化剤によっては、必要ならば、更に苛性
ソーダを加えて、液のpHをアルカリ側にする事も、或
いはクエン酸等により液のpHを酸性側にする事もでき
る。又、塗布時に発生する泡を消すために、消泡剤を添
加する事も、或いは、液のレベリングを良くして塗布筋
の発生を防止するために、活性剤を添加する事も可能で
ある。更に、必要に応じて、帯電防止剤を添加すること
も可能である。下塗層を塗布する前には、支持体の表面
を公知の方法によって活性化処理する事が望ましい。
【0036】活性化処理の方法としては、酸によるエッ
チング処理、ガスバーナーによる火焔処理、或いはコロ
ナ処理、グロー放電処理等が用いられるが、コストの面
或いは簡便さの点から、米国特許第2,715,075
号、同第2,846,727号、同第3,549,40
6号、同第3,590,107号等に記載されたコロナ
放電処理が最も好んで用いられる。
【0037】
【発明の効果】本発明の感熱記録材料は、顕色剤とし
て、3種類のタイプのものを少なくとも1種ずつ併用す
るので熱感度は極めて良好である。又、顕色剤乳化分散
物の安定性も良好であるので、透明感熱記録材料の製造
適性にも優れている。
【0038】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0039】実施例1. 塩基性染料前駆体を内包したマイクロカプセルの調整 下記化20で表される塩基性染料前駆体16g及びタケ
ネートD110N(武田薬品株式会社製カプセル壁材
で、キシレンジイソシアネート/トリメチロールプロパ
ンの1/3付加物の商品名)8gを酢酸エチル20g中
に混合し、溶解した。
【0040】
【化20】 この溶液を8%のポリビニルアルコールPVA217E
(クラレ株式会社製)35gと水10gの水溶液に加
え、日本精機株式会社製のエースホモジナイザーを用い
て10,000rpmで5分間乳化し、更に水60gを
加えて40℃で3時間反応させ、カプセルサイズ0.7
μmのカプセル液を得た。
【0041】顕色剤乳化分散液の調整 下記化21〜化23で表される顕色剤夫々14gを、1
−フェニル−1−キシリルエタン8.0gと酢酸エチル
30gの混合溶液に溶解した。得られた溶液を8重量%
のポリビニルアルコール水溶液100gと水150g及
びドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5gの水溶液
に混合した後、エースホモジナイザー(日本精機株式会
社製)を用いて、10,000rpm且つ常温で、平均
粒径が0.5μmとなるように、5分間乳化を行って乳
化分散液を得た。
【0042】
【化21】
【化22】
【化23】
【0043】感熱記録材料の作製 前記カプセル液5.0g、上記顕色剤乳化分散液(乳化
分散後、1日放置させたもの)10.0g及び水5.0
gを攪拌・混合した液を、厚さ70μmの透明なポリエ
チレンテレフタレート(PET)支持体上に、固形分で
7g/m2 になるように塗布して乾燥した。上記のよう
にして形成された感熱層の上に、下記表1で表される組
成の保護層液を、乾燥後の厚さが2μmになるように塗
布・乾燥して、本発明に係る透明な感熱記録材料を作製
した。
【0044】保護層液の組成 10重量%ポリビニルアルコール 20g 水 30g スルホコハクサンジオクチルのナトリウム塩2重量%水溶液 0.3g ポリビニルアルコール3g、水100g及びカオリン35gをボールミルで分散 したカオリン分散物 3g ハイドリンZ−7(中京油脂株式会社製) 0.5g
【0045】実施例2.実施例1で使用した化21で表
される顕色剤14gの代わりに、下記化24で表される
顕色剤14gを用いた他は、実施例1と全く同様にして
感熱記録材料を作製した。
【化24】
【0046】実施例3.実施例1で使用した化21〜化
23で表される顕色剤の使用量を夫々12gに減少させ
ると共に、下記化25で表される顕色剤6gを追加した
他は、実施例1と全く同様にして感熱記録材料を作製し
た。
【化25】
【0047】実施例4.実施例3で使用した化21で表
される顕色剤12gの代わりに、化24で表される顕色
剤12gを用いた他は、実施例3と全く同様にして感熱
記録材料を作製した。
【0048】比較例1.実施例1で使用した化22及び
化23で表される顕色剤を夫々使用せず、代わりに化2
1で表される顕色剤を42gに増量した他は、実施例1
と全く同様にして感熱記録材料を作製した。
【0049】比較例2.比較例1で使用した化21で表
される顕色剤42gの代わりに、化24で表される顕色
剤42gを用いた他は、比較例1と全く同様にして感熱
記録材料を作製した。
【0050】比較例3.比較例1で使用した化21で表
される顕色剤42gの代わりに化26で表される顕色剤
を42gを用いた他は、比較例1と全く同様にして感熱
記録材料を作製した。
【化26】
【0051】比較例4.比較例1で使用した化21で表
される顕色剤42gの代わりに化27で表される顕色剤
を42gを用いた他は、比較例1と全く同様にして感熱
記録材料を作製した。
【化27】
【0052】比較例5.実施例1で使用した化23で表
される顕色剤を使用せず、代わりに化21及び化22で
表される顕色剤の量を、夫々21gに増加させた他は、
実施例1と全く同様にして感熱記録材料を作製した。
【0053】比較例6.実施例1で使用した化22で表
される顕色剤を使用せず、代わりに化21及び化23で
表される顕色剤の量を、夫々21gに増加させた他は、
実施例1と全く同様にして感熱記録材料を作製した。
【0054】比較例7.実施例1で使用した化21で表
される顕色剤を使用せず、代わりに化22及び化23で
表される顕色剤の量を、夫々21gに増加させた他は、
実施例1と全く同様にして感熱記録材料を作製した。
【0055】比較例8.実施例1で使用した化21で表
される顕色剤14gの代わりに化27で表される顕色剤
を使用した他は、実施例1と全く同様にして感熱記録材
料を作製した。
【0056】比較例9.実施例3で使用した化21で表
される顕色剤12gの代わりに、化27で表される顕色
剤を用いた他は、実施例3と全く同様にして感熱記録材
料を得た。 この様に作製した各顕色剤乳化分散物を1日〜3日室内
で放置させた後の様子及び得られた各記録材料の透明性
を表1に示した。又、各記録材料をサーマルイメージャ
ーFT1−210(富士写真フイルム株式会社製)内蔵
の印字パターンによる熱感度を表1に示した。尚、印字
部の濃度は、マクベス反射濃度計で測定したものであ
る。
【0057】
【表1】 以上の実施例及び比較例の結果から、本発明の感熱記録
材料は、製造適性に優れると共に、高感度の透明感熱記
録材料であることが実証された。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、無色又は淡色の電子供与性
    染料前駆体を含有するマイクロカプセル並びに顕色剤を
    含有する感熱層を設けた感熱記録材料において、前記顕
    色剤として、下記化1、化2及び化3で表される化合物
    を夫々少なくとも1種含有することを特徴とする感熱記
    録材料; 【化1】 化1中、Rは炭素数3〜8のアルキル基を表す; 【化2】 化2中、R1 、R2 及びR3 は水素又は炭素数1〜8の
    アルキル基、XはS又はS−Sを表す; 【化3】 化3中、R1 、R2 、R3 及びR4 は水素原子、ハロゲ
    ン原子、置換基を有してもよいアミノ基、置換基を有し
    てもよいカルボキシル基、置換基を有してもよいカルバ
    モイル基、置換基を有してもよいヒドロキシ基、置換基
    を有してもよいスルホニル基、アルキル基、アリール基
    を表し、R1 〜R4 のうち隣接する2つが結合して環を
    形式していてもよく、又、Mはn価の金属原子を表し、
    nは1〜3の整数を表す。
  2. 【請求項2】 化3で表されるサリチル酸誘導金属塩が
    亜鉛塩である請求項1に記載の感熱記録材料。
  3. 【請求項3】 感熱層が実質的に透明である請求項1又
    は2に記載の感熱記録材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010090213A1 (ja) 2009-02-04 2010-08-12 富士フイルム株式会社 熱分布表示体及び熱分布確認方法

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