JPH06159469A - 移動機構のナット間隔設定装置 - Google Patents

移動機構のナット間隔設定装置

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JPH06159469A
JPH06159469A JP30679192A JP30679192A JPH06159469A JP H06159469 A JPH06159469 A JP H06159469A JP 30679192 A JP30679192 A JP 30679192A JP 30679192 A JP30679192 A JP 30679192A JP H06159469 A JPH06159469 A JP H06159469A
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JP
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nut
brake
ball screw
turned
moving
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JP30679192A
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English (en)
Inventor
Keisuke Hirai
敬祐 平井
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 たとえばグラビア彫刻機に適用して、安価な
構成で、かつ自動で高精度にテーブル間隔を設定可能と
する。 【構成】 この装置は、ボールねじ15とボールねじ1
5を回転させるための駆動モータ16とを有し、それぞ
れボールねじ15に螺合するナット30,34を有する
第1及び第2テーブル4,5をボールねじ15に沿って
移動させるグラビア彫刻機に設けられており、第1テー
ブル4と第2テーブル5との間隔を設定する装置であ
る。そして、第1テーブル4に対してナット30を回転
自在に支持する軸受31と、第1テーブル4に対するナ
ット30の回転を禁止する第1ブレーキ32と、ボール
ねじ15に対するナット30の回転を禁止する第2ブレ
ーキ33とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ナット間隔設定装置に
関し、特に、ねじ軸とねじ軸を回転させるための駆動機
構とを有し、それぞれねじ軸に螺合するナットを有する
複数の移動部材をねじ軸に沿って移動させる移動機構に
設けられ、複数の移動部材のナット間隔を設定するため
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】例えばグラビア彫刻機で
は、主軸台と芯押し台との間に配置されたグラビアシリ
ンダの表面を彫刻するために、彫刻ヘッドが設けられて
いる。彫刻ヘッドは、グラビアシリンダの軸に対して、
平行にかつ垂直に移動させることが可能である。
【0003】彫刻機のベッド上面には、グラビアシリン
ダの軸と平行に1対のガイドレールが配置されており、
それらの間にはボールねじが設けられている。このボー
ルねじは駆動モータによって回転させられるようになっ
ている。そして、ボールねじに螺合するナットが固定さ
れたテーブルがガイドレールに沿って移動自在に配置さ
れており、このテーブル上に彫刻ヘッドが載置されてい
る。通常、グラビア彫刻機では、作業の効率化を図るた
めに1つのボールねじによって2つのテーブルが移動可
能であり、このテーブルのそれぞれに彫刻ヘッドが設け
られている。
【0004】このようなグラビア彫刻機において、2つ
の彫刻ヘッドの間隔を設定する場合には、作業者が手動
によってテーブルを移動させて行っている。しかし、間
隔設定を手動により行うと、一連の工程中に手動作業が
入り自動運転が中断する。このため、連続自動運転を行
うことができない。また、再現性が悪く、間隔を常に高
精度に設定することができない。
【0005】そこで、テーブルに対してナットを回転自
在とし、さらにテーブルにナットを回転させるためのモ
ータを装着することが考えられる。この構成では、駆動
モータを用いてナットを回転させることにより、他方の
テーブルを移動させずに一方のテーブルをボールねじ上
の所定位置に自在に移動させることができ、2つのテー
ブル間の間隔を自動で調整することが可能となる。
【0006】しかし、ナット間隔を高精度に設定できる
ようにするためには、テーブルに設けるモータとして高
価なステッピングモータ等が必要となり、またその駆動
機構も複雑となる。さらに、通常、テーブルは重量が大
きいのでテーブルを移動させるためには高いトルクが必
要であり、高トルク発生用の大容量モータを取り付ける
必要がある。このためにはスペースが大きくなる。ま
た、小容量のトルクを用いて高減速機を用いて高トルク
を発生させることもできるが、この場合には減速機構が
複雑となり、スペースも大きくなってしまう。
【0007】さらに、テーブルに設けたモータの発熱
が、テーブルの位置決め精度及び装置自体の加工精度に
も影響を及ぼす。また、モータとナットとを連結する駆
動伝達機構のバックラッシによって位置決め誤差が大き
くなり、高精度の間隔設定を行うことが困難となる。本
発明の目的は、安価で簡単な構成によりナット間隔を高
精度でかつ自動で設定できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る移動機構の
ナット間隔設定装置は、ねじ軸とねじ軸を回転させるた
めの駆動機構とを有し、それぞれねじ軸に螺合するナッ
トを有する複数の移動部材をねじ軸に沿って移動させる
移動機構に設けられている。そして、この装置は、支持
機構と第1制動機構と第2制動機構とを備えている。前
記支持機構は、前記複数の移動部材のうち少なくとも1
つの特定移動部材に対してナットを回転自在に支持する
機構である。前記第1制動機構は、前記特定移動部材に
対するナットの回転を禁止する機構である。前記第2制
動機構は、ねじ軸に対するナットの回転を禁止する機構
である。
【0009】
【作用】本発明に係る移動機構のナット間隔設定装置で
は、特定移動部材に対してナットが回転自在に支持され
ている。このような状態で、第1制動機構により特定移
動部材に対するナットの回転を禁止すると、ねじ軸に対
してナットが共回りしない。このため、第1制動機構を
作動させた状態でねじ軸を回転させると、特定移動部材
を移動させることが可能となる。一方、第1制動機構に
よる制動を解除し、第2制動機構によってねじ軸に対す
るナットの回転を禁止すると、ナットは特定移動部材に
対して回転自在となり、かつナットはねじ軸と共回りす
る。この状態でねじ軸を回転させると、ナットはねじ軸
とともに回転して特定移動部材は移動しない。
【0010】このように第1制動機構及び第2制動機構
の作動を制御すれば、ナットが装着された複数の移動部
材の間の間隔を自動で設定することができる。またこの
場合には、ねじ軸を回転させるための駆動機構によって
間隔を設定することができるので、テーブルに別のモー
タを設ける場合に比較して安価となる。また、移動部材
上にモータ等が不要となるので、発熱及びバックラッシ
等による位置決め精度の劣化を防止できる。
【0011】
【実施例】第1実施例 図1及び図2に、本発明の一実施例によるグラビア彫刻
機を示す。このグラビア彫刻機は、ベッド1と、ベッド
1の上面に固定された主軸台2と、主軸台2と対向して
配置された芯押し台3と、第1テーブル4及び第2テー
ブル5とを備えている。ベッド1の上面には、芯押し台
3を装置の左右方向に案内する1対のガイドレール6
と、第1及び第2テーブル4,5を左右方向に案内する
1対のガイドレール7とが平行に配置されている。1対
のガイドレール6の中央部には、ガイドレール6と平行
にボールねじ8が配置されている。このボールねじ8
は、ベッド1の側方に設けられた駆動機構9によって駆
動される。駆動機構9は、駆動モータ及びベルト等から
構成されている。芯押し台3の下部にはボールねじ8に
螺合するナット(図示せず)が固定されており、これに
よりボールねじ8を回転させることにより芯押し台3を
主軸台2に対して接近又は離反させることが可能であ
る。
【0012】主軸台2の中心部には主軸10が回転自在
に設けられている。主軸10は、主軸台2の一端側に設
けられた駆動モータ及びベルト等からなる駆動機構11
によって回転させられるようになっている。一方、芯押
し台3の中心部にはセンタ12が出没自在かつ回転自在
に配置されている。芯押し台3の側部には駆動シリンダ
13a及びブレーキ用シリンダ13bが装着されてお
り、駆動シリンダ13aによってセンタ12を出没さ
せ、ブレーキ用シリンダ13bによって突出したセンタ
12をロックすることが可能である。グラビアシリンダ
Cは、主軸10とセンタ12によって支持されて回転さ
せられるようになっている。
【0013】1対のガイドレール7の間には、ガイドレ
ール7と平行にボールねじ15が配置されている。ボー
ルねじ15は、その一端に設けられた駆動モータ16に
よって回転させられるようになっている。第1及び第2
テーブル4,5上には、それぞれ前後方向に1対のガイ
ドレール20が配置されており、このガイドレール20
に沿って彫刻ヘッド21が前後方向に移動自在に配置さ
れている。1対のガイドレール20の間にはボールねじ
22が配置され、彫刻ヘッド21下部に設けられたナッ
ト(図示せず)がこのボールねじ22に螺合している。
ボールねじ22が、駆動モータ23によって回転させら
れるようになっている。
【0014】第1及び第2テーブル4,5とその駆動機
構とを図3に模式的に示す。第1テーブル4の下部には
ナット30が設けられている。ナット30は、テーブル
4に対して軸受31により回転自在に支持されている。
また、第1テーブル4の下部には、第1ブレーキ32が
設けられており、この第1ブレーキ32を作動させるこ
とにより第1テーブル4に対するナット30の回転を禁
止することが可能である。またこの第1テーブル4の下
方には、ナット30のボールねじ15に対する回転を禁
止するための第2ブレーキ33が設けられている。
【0015】一方、第2テーブル5の下部にはナット3
4が固定されている。第2テーブル5の側部には第2テ
ーブル5が第1テーブル4に接触したことを検出するた
めの間隔原点センサ35が設けられている。また、第2
テーブル5が初期位置(原点位置)に位置していること
を検出するためのテーブル原点センサ36がベッド1側
に設けられている。
【0016】第1テーブル4下方に設けられた第1及び
第2ブレーキ32,33について図4〜図6を用いて詳
細に説明する。ナット30には歯車40が固定されてい
る。一方、第1テーブル4下部には、ボールねじ15と
平行にブレーキ軸41が第1テーブル4に対して回転自
在に支持されている。ブレーキ軸41の一端側には、ナ
ット30に固定された歯車40と噛み合う歯車42が固
定されている。これにより、ブレーキ軸41は、ナット
30とともに回転する。そしてブレーキ軸41の他端側
には、第1テーブル4下面に固定された電磁ブレーキ3
2が配置されている。この電磁ブレーキ32によってブ
レーキ軸41の回転を禁止することにより、第1テーブ
ル4に対するナット30の回転を禁止できる。本実施例
では、電磁ブレーキ32に対して、非通電によりブレー
キ軸41の回転を禁止(ブレーキオン)し、通電により
ブレーキ軸41を回転自在(ブレーキオフ)とする。
【0017】ナット30の他端側には第2ブレーキ33
が配置されている。第2ブレーキ33は、ナット30側
に固定された回転側ブレーキ43と、第1テーブル4側
に設けられた固定側ブレーキ44とを有している。回転
側ブレーキ43は、ナット30に固定されたリング状保
持部材45と、保持部材45の4ヵ所に形成された切欠
きに挿入されたブロック部材46とを有している。保持
部材45及びブロック部材46には2本のワイヤリング
47が取り付けられている。ワイヤリング47は装着状
態で半径方向外方に拡張する方向の付勢力を有してい
る。したがって、固定側ブレーキ44がブロック部材4
6に当接していない状態では、ブロック部材46はボー
ルねじ15の外周面から離れる。固定側ブレーキ44は
ドラム保持アーム48に軸受49により回転自在に保持
されている。ブレーキアーム48は、図5に示すよう
に、第1テーブル4の下面に固定された支持部材50に
一端がピン51により回転自在に取り付けられている。
またアーム48の他端側は、図6に示すように、シリン
ダ52のロッド先端に装着されている。シリンダ52
は、テーブル4に固定された取り付け部材53の下端に
固定されている。
【0018】このような構成により、シリンダ52のロ
ッドを進退させることによって、第2ブレーキ33をオ
ン、オフすることが可能となる。本装置には、図7に示
すような制御部60が設けられている。制御部60は、
CPU、RAM、ROM等を有するマイクロコンピュー
タを含んでいる。この制御部60には、図3で示した間
隔原点センサ35とテーブル原点センサ36とが接続さ
れている。この制御部60には、第1ブレーキ32の駆
動部61と、第2ブレーキ33の駆動部62と、モータ
16の駆動部63と、他の入出力部とが接続されてい
る。
【0019】次に、動作について説明する。ボールねじ
15を回転させて第1テーブル4及び第2テーブル5を
ともに移動させる場合には、第1ブレーキ32をオン
し、第2ブレーキ33をオフとする。第1ブレーキ32
をオンすることにより、図4に示すブレーキ軸41が固
定され、このため歯車40,42によってブレーキ軸4
1と連結されているナット30が第1テーブル4に対し
て固定される。また、第2ブレーキ33をオフすること
により、ボールねじ15が回転してもナット30は回転
しない。なお、第2ブレーキ33をオフする場合は、シ
リンダ52のロッドを後退させる。すると、ブレーキア
ーム48は図6に示すようにナット30から離れる方向
に回動する。この場合には、固定側ブレーキ44が回転
側ブレーキ43のブロック部材46から離れ、このた
め、ワイヤリング47の拡張力によってブロック部材4
6はボールねじ15の外周面から離れている。
【0020】このような状態では、ボールねじ15を回
転させると、第1テーブル4がボールねじ15に沿って
移動する。一方、ボールねじ15の回転にもかかわらず
第1テーブル4を同じ位置に固定する場合には、第1ブ
レーキ32をオフし、第2ブレーキ33をオンする。第
1ブレーキ32をオフすると、ブレーキ軸41が自由に
回転し得る状態となる。また、ナット30は軸受31に
よって第1テーブル4に対して回転自在であるので、ナ
ット30はボールねじ15と共回りが可能となる。この
状態でシリンダ52のロッドを突出させると、ブレーキ
回動アーム48がナット30側に回動する。すると、軸
受49を介して固定側ブレーキ44がナット30側に移
動し、固定側ブレーキ44の当たり面によってブロック
部材46が押しつけられる。すると、ブロック部材46
はワイヤリング47の付勢力に抗して内周側に移動し、
内周面がボールねじ15の外周面に圧接する。この状態
では、ボールねじ15とナット30とが共回りする。し
たがってボールねじ15を回転させても、ナット30は
左右方向に移動せず、第1テーブル4は同位置に固定さ
れる。
【0021】この場合には、第2テーブル5のみが移動
するので、第1テーブル4と第2テーブル5との間隔を
変更できる。次に、図8及び図9に示すフローチャート
にしたがって間隔設定の制御動作を説明する。装置の起
動スイッチがオンされると、まずステップS1において
初期設定がなされる。次にステップS2では、間隔設定
のための処理が選択されたか否か、ステップS3では彫
刻開始指令がなされたか否か、ステップS4ではその他
の指令がなされたか否かを判断する。
【0022】間隔設定のための処理が選択された場合に
はプログラムはステップS2からステップS5に移行す
る。ステップS5では、間隔設定処理を実行する。また
彫刻開始のための処理が選択された場合にはステップS
3からステップS6に移行する。ステップS6では、グ
ラビアシリンダCに対してセルを彫刻する彫刻処理を実
行する。またその他の処理が選択された場合にはステッ
プS4からステップS7に移行し、他の処理を実行す
る。
【0023】ステップS5の間隔設定処理では、図9に
示すように、まずステップS10において第1ブレーキ
32をオフし、第2ブレーキ33をオンする。これによ
り、第1テーブル4は移動せずかつ第2テーブル5のみ
が移動可能な状態となる。次にステップS11では駆動
モータ16をオンする。このとき、駆動モータ16の回
転は、第2テーブル5が図3の(−)方向に移動するよ
うな回転とする。これにより第2テーブル5は第1テー
ブル4に対して近づく。ステップS12では、第2テー
ブル5の側部に設けられた間隔原点センサ35がオンし
たか否か、すなわち第2テーブル5が第1テーブル4に
当接したか否かを判断する。間隔原点センサ35がオン
するのを待ってステップS13に移行する。ステップS
13では、駆動モータ16をオフする。これにより、第
1テーブル4と第2テーブル5との間の原点(間隔
「0」)が設定できる。
【0024】次にステップS14では、両テーブル4,
5間の間隔設定のためのカウンタをリセットする。次に
ステップS15では、前記と逆方向に駆動モータ16を
回転させる。これにより第1テーブル4は同位置に固定
されたまま第2テーブル5が第1テーブル4から離れる
方向に移動する。ステップS16では、駆動モータ16
のオンと同時にカウンタの計数を開始する。次にステッ
プS17では、カウンタのカウント値により、第1テー
ブル4と第2テーブル5との間の間隔が所定の間隔にな
ったか否かを判断する。所定の間隔になった場合にはス
テップS17からステップS18に移行する。ステップ
S18では、駆動モータ16をオフする。これにより第
1テーブル4と第2テーブル5との間に間隔が所定の間
隔に設定されたこととなる。
【0025】次に、ステップS19では、第1ブレーキ
32をオンする。これによりナット30のボールねじ1
5に対する共回りが禁止され、ボールねじ15を回転さ
せることによって第1テーブル4も移動することにな
る。ステップS20では、第1ブレーキ32が確実にオ
ンしたか否かを確認する。この判断は、時間によって判
断しても良いし、機械的にリミットスイッチ等を設けて
判断しても良い。第1ブレーキ32が確実にオンになっ
たことを確認して、ステップS21に移行する。ステッ
プS21では、第2ブレーキ33をオフする。このステ
ップS19〜ステップS21の処理により、ナット30
が自由状態になるのが防止され、両テーブル4,5間の
間隔設定後の位置ずれを確実に防止することができる。
【0026】次にステップS22では、駆動モータ16
をオンして、第1テーブル4及び第2テーブル5をそれ
ぞれテーブル原点センサ36側に移動させ、両テーブル
4,5を原点位置に移動させる。ステップS23では、
テーブル原点センサ36がオンしたか否か、すなわち第
2テーブル5が原点位置に移動したか否かを判断する。
テーブル原点センサ36がオンした場合には、ステップ
S23からステップS24に移行し、駆動モータ16を
オフする。これにより、両テーブル4,5の本体に対す
る原点が決定される。
【0027】なお、ステップS6において彫刻処理を行
う場合には、第1ブレーキ32をオンし、第2ブレーキ
33をオフする。これにより両テーブル4,5は設定さ
れた間隔を維持しながらボールねじ15に沿って左右方
向に移動する。このような実施例では、第1テーブル4
と第2テーブル5との間隔を作業者を介さずに自動で設
定することができ、連続自動運転が可能となる。また、
テーブル駆動用のモータ16を用いて間隔設定を行うの
で、別にモータを設ける場合に比較して安価となる。さ
らに、テーブルにモータを設けてこのモータによってナ
ットを回転させる構成に比較して、動力伝達機構が簡単
となり、モータの発熱やバックラッシに起因する精度の
劣化を抑えることができる。第2実施例 図10及び図11に第2実施例を示す。この実施例で
は、第1実施例における第1ブレーキ第2ブレーキとが
1つの機構によって構成されている。
【0028】第1テーブル4の下部にはナットハウジン
グ70が固定されており、ナットハウジング70内に軸
受71を介してナット30が回転自在に設けられてい
る。ナット30の一端側にはブレーキ支持部材72が固
定されている。ブレーキ支持部材72には、1対のブレ
ーキレバー73の内周部が、ピン75により矢印P方向
に回動自在に装着されている。ブレーキレバー73は、
断面L字状に形成されている。1対のブレーキレバー7
3はボールねじ15の外周に対向するように配置されて
おり、ボールねじ15と対向する部分には半円状の切欠
き73aが形成されている。そしてこの半円状の切欠き
73aにはブレーキパッド74が固定されている。
【0029】一方、ナットハウジング70の一端には、
ブレーキレバー73の背面に対向するように電磁石76
が配置されている。また、1対のブレーキレバー73の
端面には、1対のばね77が係止されている。このばね
77は、ブレーキレバー73のブレーキパッド74をボ
ールねじ15側に押し付けるようにブレーキレバーを回
動させる。
【0030】このような構成により、電磁石76をオン
すると、電磁石76とブレーキレバー73とが固定され
るので、第1実施例の第1ブレーキをオンしかつ第2ブ
レーキをオフした場合と同様に、第1テーブル4とナッ
ト30とが固定されてボールねじ15とナット30との
共回りが禁止される。一方、電磁石76をオフすると、
ブレーキレバー73はばね77によって互いに近づく方
向に回動し、その内周面73aに固定されたブレーキパ
ッド74がボールねじ15の外周面に圧接する。これに
より、第1実施例における第1ブレーキをオフしかつ第
2ブレーキをオンした場合と同様に、ボールねじ15と
ナット30とが共回りし、ボールねじ15の回転にかか
わらず第1テーブル4の位置を同位置に固定させること
ができる。
【0031】このような実施例では、ブレーキ部の構成
が非常に簡単となり安価となる。 〔他の実施例〕 (a) 前記実施例では、本発明をグラビア彫刻機の彫
刻ヘッドが載置された第1及び第2テーブルに採用した
が、他の移動機構にも本発明を同様に適用することがで
きる。 (b) 前記実施例では、2つのテーブルの間の間隔を
設定する際に、第1テーブルに本発明の構成を適用して
間隔設定を行うようにしたが、3個以上の移動部材の間
の間隔を設定する場合にも本発明を同様に適用すること
ができる。 (c) 制動機構の構成は前記実施例に限定されるもの
ではなく、種々の変形が可能である。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明では、特定移動部材
に対するナットの回転を禁止する制動機構と、ねじ軸に
対するナットの回転を禁止する制動機構とを設けたの
で、制動機構の作動を制御することによって自動でナッ
ト間隔を設定することができ、工作機械等に適応して連
続自動運転を可能とする。また、ナットを回転させるた
めの駆動モータ等を別に設ける必要がないので、安価な
装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が採用されたグラビア彫刻機
の正面図。
【図2】その平面図。
【図3】第1実施例の模式図。
【図4】第1実施例の正面断面図。
【図5】第1実施例の側面図。
【図6】第1実施例の平面部分図。
【図7】前記グラビア彫刻機の制御ブロック図。
【図8】前記グラビア彫刻機の制御フローチャート。
【図9】間隔設定処理のフローチャート。
【図10】第2実施例の断面正面図。
【図11】第2実施例の側面図。
【符号の説明】
4 第1テーブル 5 第2テーブル 15 ボールねじ 16 駆動モータ 30 ナット 31 軸受 32 第1ブレーキ 33 第2ブレーキ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ねじ軸と前記ねじ軸を回転させるための駆
    動機構とを有し、それぞれ前記ねじ軸に螺合するナット
    を有する複数の移動部材を前記ねじ軸に沿って移動させ
    る移動機構に設けられ、前記複数の移動部材のナット間
    隔を設定する移動機構のナット間隔設定装置であって、 前記複数の移動部材のうち少なくとも1つの特定移動部
    材に対して前記ナットを回転自在に支持する支持機構
    と、 前記特定移動部材に対する前記ナットの回転を禁止する
    第1制動機構と、 前記ねじ軸に対する前記ナットの回転を禁止する第2制
    動機構と、を備えた移動機構のナット間隔設定装置。
JP30679192A 1992-11-17 1992-11-17 移動機構のナット間隔設定装置 Pending JPH06159469A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107672361A (zh) * 2017-10-24 2018-02-09 嘉善申乐五金塑料有限公司 一种物料刻痕机器人
CN107672362A (zh) * 2017-10-24 2018-02-09 嘉善申乐五金塑料有限公司 一种物料刻痕组件
CN107901684A (zh) * 2017-10-24 2018-04-13 嘉善申乐五金塑料有限公司 一种物料刻痕装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107672361A (zh) * 2017-10-24 2018-02-09 嘉善申乐五金塑料有限公司 一种物料刻痕机器人
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