JPH06159312A - 建設機械の油圧駆動装置 - Google Patents

建設機械の油圧駆動装置

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JPH06159312A
JPH06159312A JP30538392A JP30538392A JPH06159312A JP H06159312 A JPH06159312 A JP H06159312A JP 30538392 A JP30538392 A JP 30538392A JP 30538392 A JP30538392 A JP 30538392A JP H06159312 A JPH06159312 A JP H06159312A
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JP
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throttle
work
switching valve
valve
type
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JP30538392A
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Inventor
Hajime Yasuda
元 安田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ネガコン方式の油圧駆動装置において、軽負荷
作業時には動力損失が小さく、重負荷作業時には良好な
メータリング特性が得られるようにする。 【構成】センターバイパスライン9の絞り13とパラレ
ルに絞り切換弁15を接続し、絞り切換弁15を電磁弁
16からのパイロット信号で閉位置と所定の絞り位置と
に切換える。方向切換弁7のアクチュエータ4の伸長方
向に対応するパイロット圧力Ppを検出する圧力検出器
21と、オペレータにより操作され、アクチュエータ4
が行う作業の種類を指示する設定装置22とを設け、そ
の出力信号Sp,Ssをコントローラ23に入力し、コ
ントローラ23でこれらの信号から作業の種類を判定
し、軽負荷作業時には絞り切換弁15が閉位置を保ち、
重負荷作業時には絞り切換弁が絞り位置に切換えられる
ように電磁弁16に信号Sdを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油圧ショベル等の建設機
械の油圧駆動装置に係り、特に、複数の方向切換弁のセ
ンターバイパス通路を直列に接続するセンターバイパス
ラインの下流圧力に応じて油圧ポンプの吐出流量を制御
するネガコン方式の油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のネガコン方式の油圧駆動装置は、
可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出さ
れる圧油により駆動される複数の油圧アクチュエータ
と、油圧ポンプから複数の油圧アクチュエータに供給さ
れる圧油の流れを制御するセンターバイパス型式の複数
の方向切換弁と、複数の方向切換弁のセンターバイパス
通路を直列に接続しかつ油圧ポンプこれらセンターバイ
パス通路をタンクに直列に接続するセンターバイパスラ
インと、センターバイパスラインの複数の方向切換弁よ
り下流側の位置に配置される絞りと、この絞りにより発
生する圧力に応じて油圧ポンプの吐出流量を制御するポ
ンプ流量制御装置とを備えている。各方向切換弁のセン
ターバイパス通路にはブリードオフ用可変絞りが設けら
れており、この可変絞りは方向切換弁のストローク量に
応じて最大から全閉まで徐々に開口面積が変化し、この
過程でセンターバイパスラインを流れる流量は減少して
いくので、絞りにより発生する圧力も徐々に小さくな
り、ポンプ流量制御装置はこの圧力が小さくなるとポン
プ吐出流量が増大するよう油圧ポンプの押しのけ容積を
制御する。即ち、油圧ポンプの吐出流量は方向切換弁の
ストローク量(要求流量)に応じて制御される。
【0003】ここで、ポンプ流量は絞りにより発生する
圧力が小さくなると増大するように制御されることか
ら、このポンプ吐出流量の制御をネガコン制御と呼び、
絞りにより発生する圧力をネガコン圧力と呼ぶ。また、
当該ネガコン制御を行う油圧駆動装置をネガコン方式と
呼ぶ。
【0004】従来のネガコン方式の油圧駆動装置では、
上記のように油圧ポンプの吐出流量は方向切換弁のスト
ローク量に応じて制御されるが、この方向切換弁のスト
ローク量に対するポンプ吐出流量の特性、即ちネガコン
特性は一種類で対応させていた。
【0005】ネガコン方式の油圧駆動装置に関連する従
来技術としては、例えば特開昭61−24802号公
報、特開平1−275902号公報、特公平1−259
21号公報等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のネガコン方式の油圧駆動装置には次のような問
題がある。
【0007】ネガコン方式の油圧駆動装置では、アクチ
ュエータに供給される圧油のメータリング特性は、方向
切換弁のストローク量に対するポンプ吐出流量の特性、
即ちネガコン特性とブリードオフ用可変絞りの開口特性
とにより決まる。
【0008】即ち、複数の方向切換弁の1つを操作する
と、上記のように方向切換弁のストローク量が増すにし
たがって油圧ポンプの吐出流量が増加して行くが、これ
と同時に、ストローク量が増すにしたがって、方向切換
弁のメータインの可変絞り及びメータアウトの可変絞り
の開口面積が増していくとともに、ブリードオフ用可変
絞りの開口面積が小さくなっていくので、油圧ポンプか
らセンターバイパス通路を通過する流量が減少してい
き、これにより油圧ポンプの吐出圧力が上昇してゆく。
そして、方向切換弁のポンプポートの圧力がアクチュエ
ータの負荷圧力より大きくなったとき油圧ポンプからの
圧油がアクチュエータ側に流入し始め、その後はポンプ
からセンターバイパス通路を通過する流量が更に減少し
ていき、これに伴ってアクチュエータ側に流入する流量
が増加していく。
【0009】このようなネガコン制御において、方向切
換弁のストローク量が小さい領域でのブリードオフ用可
変絞りの開口面積が小さいと、ブリードオフ用可変絞り
の絞り作用とネガコン圧力の低減によるポンプ吐出流量
の増大とによりポンプポートの圧力が高くなり、動力損
失が増大する。一方、軽負荷作業時にはできるだけ動力
損失を小さくすることが望まれる。軽負荷作業時に動力
損失を少なくするためには、ブリードオフ用可変絞りの
開口面積が小ストローク領域において比較的大きくなる
ように開口特性を設定する必要がある。この場合、従来
のネガコン方式の油圧駆動装置では、上記のようにネガ
コン特性が一種類であったため、重負荷作業時には負荷
圧力が高くなり、方向切換弁のストローク量が比較的大
きくなるまで圧油がアクチュエータに流出し始めず、メ
ータリング領域のストローク量の幅が小さくなる。この
ため、重負荷作業時には良好なメータリング特性が得ら
れず、微操作が困難になるという問題がある。
【0010】本発明の目的は、ネガコン方式の油圧駆動
装置において、軽負荷作業時には動力損失が小さく、重
負荷作業時には良好なメータリング特性が得られる建設
機械の油圧駆動装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、可変容量型の油圧ポンプと、この
油圧ポンプから吐出される圧油により駆動される複数の
油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記複数の
油圧アクチュエータに供給される圧油の流れを制御する
センターバイパス型式の複数の方向切換弁と、前記複数
の方向切換弁のセンターバイパス通路を直列に接続しか
つ前記油圧ポンプとこれらセンターバイパス通路とをタ
ンクに直列に接続するセンターバイパスラインと、前記
センターバイパスラインの前記複数の方向切換弁より下
流側の位置に配置される絞りと、この絞りにより発生す
る圧力に応じて前記油圧ポンプの吐出流量を制御するポ
ンプ流量制御手段とを備えた建設機械の油圧駆動装置に
おいて、前記絞りとパラレルに前記センターバイパスラ
インに接続された絞り切換弁と、前記アクチュエータが
行う作業の種類を指示する設定手段と、前記設定手段が
指示する作業の種類に応じて前記絞り切換弁の切換位置
を制御する制御手段とを備えることを特徴とする建設機
械の油圧駆動装置が提供される。
【0012】上記油圧駆動装置において、好ましくは、
前記設定手段は、オペレータにより操作され作業の種類
を設定する操作手段であり、前記制御手段は、前記操作
手段の出力信号から作業の種類を判定し前記絞り切換弁
の切換位置を決定する。代わりに、前記設定手段は、前
記複数の方向切換弁のうちの特定の方向切換弁の操作信
号を検出する検出手段であり、前記制御手段は、前記検
出手段の出力信号から作業の種類を判定し前記絞り切換
弁の切換位置を決定してもよい。また、前記設定手段
は、オペレータにより操作され作業の種類を設定する操
作手段と前記複数の方向切換弁のうちの所定の方向切換
弁の操作信号を検出する検出手段とを含み、前記制御手
段は、前記検出手段の出力信号と前記操作手段の出力信
号とから作業の種類を判定し前記絞り切換弁の切換位置
を決定してもよい。
【0013】また、上記油圧駆動装置において、好まし
くは、前記絞り切換弁は閉位置と絞り位置とを有し、前
記制御手段は、前記設定手段が指示する作業の種類が重
負荷作業であるときに前記絞り切換弁を閉位置から絞り
位置に切換える。
【0014】
【作用】以上のように構成した本発明の油圧駆動装置に
おいて、軽負荷作業時には設定手段は軽負荷作業を指示
し、制御手段は絞りにより発生する圧力、即ちネガコン
圧力が比較的大きくなるよう絞り切換弁の切換位置を制
御する。このため、軽負荷作業時には、方向切換弁のス
トローク量が比較的小さい領域で油圧ポンプの吐出流量
の増大が少なくなり、方向切換弁のポンプポートの圧力
が過度に高くならず、動力損失が低減する。一方、重負
荷作業時には設定手段は重負荷作業を指示し、制御手段
はネガコン圧力が比較的小さくなるように絞り切換弁の
切換位置を制御する。このため、重負荷作業時には、方
向切換弁のストローク量が比較的小さい領域での油圧ポ
ンプの吐出流量が大きく増大し、方向切換弁のストロー
ク量が比較的小さいときから圧油がアクチュエータに流
出し始め、メータリング領域のストローク量の幅が増大
する。このため、重負荷作業であっても良好なメータリ
ング特性が得られ、微操作が容易になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。これらの実施例は本発明を油圧ショベルの油圧駆動
装置に適用したものである。
【0016】まず、本発明の第1の実施例を図1〜図9
により説明する。
【0017】図1において、本実施例の油圧駆動装置
は、エンジン1により回転駆動される可変容量型の油圧
ポンプ2と、この油圧ポンプ2の押しのけ容積を制御す
るポンプレギュレータ3と、油圧ポンプ2からの圧油に
より駆動される複数の油圧アクチュエータ4,5と、低
圧回路を構成するタンク6と、油圧ポンプ2とアクチュ
エータ4,5とタンク6との間に位置する複数の方向切
換弁7,8とを備えている。
【0018】方向切換弁7,8は、油圧ポンプ2からア
クチュエータ4,5に供給される圧油の流れを制御する
センターバイパス型式の切換弁であり、方向切換弁7,
8のセンターバイパス通路はセンターバイパスライン9
により直列に接続され、センターバイパスライン9の最
上流は油圧ポンプ2の吐出管路10に接続され、最下流
はタンク6に接続されている。また、方向切換弁7,8
はライン11を介して油圧ポンプ10の吐出管路11に
互いにパラレルに接続されている。油圧ポンプ2の吐出
管路10には、油圧ポンプ2の吐出圧力が規定圧力を越
えないように制御するリリーフ弁12が接続されてい
る。
【0019】センターバイパスライン9の方向切換弁8
の下流側にはネガコン圧力Pnを発生させる絞り13が
接続され、またこの絞り13とパラレルに、絞り13で
発生するネガコン圧力が規定圧力を越えないように制御
するリリーフ弁14が接続されている。また、センター
バイパスライン9には、絞り13とパラレルに絞り切換
弁15が接続されている。絞り切換弁15は閉位置と所
定の絞り位置とを有するパイロット操作切換弁であり、
通常は図示の閉位置にあり、パイロット圧力Paが作用
すると図示の位置から絞り位置に切換えられる。
【0020】本実施例の油圧駆動装置はまた電磁弁16
を有し、電磁弁16の一次側にはエンジン1により回転
駆動されるパイロットポンプ17と一次側パイロット圧
力を設定するリリーフ弁18とで構成されるパイロット
回路が接続され、電磁弁16の二次側はパイロットライ
ン19を介して絞り切換弁15のパイロット操作部に接
続され、上記のパイロット圧力Paを絞り切換弁15に
作用させる。
【0021】方向切換弁7,8はパイロット操作切換弁
であり、方向切換弁7のパイロット操作部に作用するパ
イロット圧力のうち、アクチュエータ4の伸長方向に対
応するパイロット圧力Ppを導くパイロットライン20
には、そのパイロット圧力Ppを方向切換弁7の操作信
号として検出する圧力検出器21が接続されている。ま
た、オペレータにより操作され、アクチュエータ4が行
う作業の種類を指示する設定装置22が配置されてい
る。
【0022】圧力検出器21からの出力信号Sp及び設
定装置22からの出力信号Ssはコントローラ23に入
力され、コントローラ23はこれらの信号から作業の種
類を判定し、作業の種類に応じた信号Sdを電磁弁16
に出力する。
【0023】方向切換弁7,8は、各々、図2に示すよ
うにメータインの可変絞り24a,24b(以下24で
代表する)及びメータアウトの可変絞り25a,25b
(以下25で代表する)を有すると共に、そのセンター
バイパス通路にはブリードオフ用可変絞り26が設けら
れている。これらメータインの可変絞り24及びメータ
アウトの可変絞り25とブリードオフ用可変絞り26の
ストローク量Sと開口面積Aとの関係は図3に示すよう
である。即ち、図中、27,28がメータインの可変絞
り24及びメータアウトの可変絞り25の開口面積の特
性であり、29がブリードオフ用の可変絞り26の開口
面積の特性である。メータインの可変絞り24及びメー
タアウトの可変絞り25はストローク量Sが0のとき
(方向切換弁が中立位置にあるとき)には全閉し、スト
ローク量Sが増加するにしたがって開口面積Aを増加さ
せるのに対して、ブリードオフ用可変絞り26はストロ
ーク量が0のときには全開し、ストローク量Sが増加す
るにしたがって開口面積Aを減少させる関係となってい
る。
【0024】このようにブリードオフ用可変絞り26の
開度特性を設定することにより、例えば方向切換弁7が
中立位置にあるときにはセンターバイパス通路を通過す
る流量(センターバイパス流量)は最大となり、絞り1
3と絞り切換弁15により発生するネガコン圧力も最大
となり、方向切換弁7のストローク量Sが増加するにし
たがいセンターバイパス流量は減少し、ネガコン圧力は
低下する。一方、方向切換弁7が操作されると、アクチ
ュエータ4にはポンプ吐出流量からブリードオフ用可変
絞り26を通過する流量(センターバイパス流量)を差
し引いた残りの流量が供給されるので、アクチュエータ
4に供給される圧油の流量に関する方向切換弁の制御特
性は、ブリードオフ用可変絞り26の開度特性と油圧ポ
ンプ2の流量特性によって決まる特性となる。
【0025】ポンプレギュレータ3は絞り13と絞り切
換弁15とで発生したネガコン圧力Pnに応じて油圧ポ
ンプ2の押しのけ容積を変化させ、油圧ポンプ1の吐出
流量を制御する。図4にネガコン圧力Pnとポンプレギ
ュレータ3で制御されるポンプ吐出流量Qpとの関係を
示す。この図から分かるように、ポンプ吐出流量Qpは
ネガコン圧力Pnが高いときには大きく、ネガコン圧力
が低くなるにしたがって少なくなるように制御される。
【0026】一方、絞り14と絞り切換弁15は方向切
換弁7のストローク量Sに応じたネガコン圧力Pnを発
生させる。図5に負荷圧力を一定とした場合のストロー
ク量Sとネガコン圧力Pnとの関係を示す。図中、実線
30は絞り切換弁15が閉位置にある場合であり、破線
31は絞り切換弁15が絞り位置にある場合である。こ
の図から分かるように、ストローク量Sが大きくなるに
したがってネガコン圧力Pnは低下し、また絞り切換弁
15が閉位置にあるときよりも絞り位置にあるときの方
がネガコン圧力Pnは小さい。
【0027】上記のネガコン圧力Pn−ポンプ吐出流量
Qpの関係及びストローク量S−ネガコン圧力Pnの関
係から負荷圧力を一定とした場合のストローク量Sとポ
ンプ吐出流量Qpとの関係は図6に示すようになる。図
中、実線32は絞り切換弁15が閉位置にある場合であ
り、破線33は絞り切換弁15が絞り位置にある場合で
ある。即ち、ストローク量Sが大きくなるにしたがって
ポンプ吐出流量Opは増大し、また絞り切換弁15が閉
位置にあるときより絞り位置にあるときの方がポンプ吐
出流量Qpは大きい。即ち、ネガコン特性は実線32か
ら破線33に変化する。
【0028】コントローラ23はマイクロコンピュータ
で構成され、図7に示すように、圧力検出器21から出
力される信号Spと設定装置22から出力される信号S
sとをデジタル信号に変換するA/Dコンバータ23a
と、中央演算装置(CPU)23bと、図8にフローチ
ャートで示す制御手順のプログラムを格納するリードオ
ンリーメモリ(ROM)23cと、演算途中の数値を一
時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)23d
と、出力用のI/Oインタフェイス23eと、上述の電
磁弁16に接続される増幅器23gとを備えている。
【0029】次に、本実施例の動作をROM23cに格
納された制御手順のプログラムである図8に示すフロー
チャートに基づき、軽負荷作業として標準作業を、重負
荷作業として吊り荷作業を行う場合を例にとり説明す
る。
【0030】まず、軽負荷作業として標準作業を行うと
きには、オペレータは設定装置22で標準作業を選択設
定し、この状態で方向切換弁7を操作する。コントロー
ラ23では、図8に示すように、手順S1にて圧力検出
器21の出力信号Spと設定装置22の出力信号Ssを
読み込む。次いで、手順S2で信号Ssからオペレータ
が設定装置22で重負荷作業である吊り荷作業を選択し
たかどうかを判定し、今の場合は標準作業を選択してい
るので手順S2では否定され、手順S3に移る。手順S
3では絞り切換弁15の切換位置として閉位置を選択
し、電磁弁16を非励磁状態にする。即ち、コントロー
ラ23から電磁弁16へは信号Sdは出力されず、電磁
弁16は図示の位置に保持され、パイロット圧力Paは
発生せず絞り切換弁15は図示の閉位置に保持される。
【0031】一方、重負荷作業として吊り荷作業を行う
ときには、オペレータは設定装置22で吊り荷作業を選
択設定し、この状態で方向切換弁7を操作する。このと
きコントローラ23では、図8の手順S1にて上記と同
様に圧力検出器21の出力信号Spと設定装置22の出
力信号Ssを読み込んだ後、手順S2で信号Ssからオ
ペレータが設定装置22で重負荷作業である吊り荷作業
を選択したかどうかを判定する。今度は吊り荷作業を選
択しているので手順S2では肯定され、手順S4に進
む。手順S4では信号Spをアクチュエータ4の伸操作
が行われたと判断する所定の値Soと比較してSp>S
o(伸操作あり)であるか否かを判断し、Sp>Soで
あれば手順S5に進み、そうでなければ手順S3に進
む。手順S5では絞り切換弁15の切換位置として閉位
置を選択し、電磁弁16を励磁状態にする。即ち、コン
トローラ23から電磁弁16へ信号Sdが出力され、電
磁弁16は図示の位置からパイロット圧力Paを出力す
る位置に切換えられ、切換弁15は図示の閉位置から絞
り位置に切換えられる。手順S3では上記のように切換
弁15は図示の閉位置に保持される。
【0032】本実施例では、以上のように軽負荷作業で
ある標準作業時には切換弁15が図示の閉位置に保持さ
れ、重負荷作業である吊り荷作業時には切換弁15が絞
り位置に切換えられるので、次のような作用効果が得ら
れる。
【0033】前述したように、ポンプレギュレータ12
によるネガコン特性は絞り切換弁15の切換位置に対応
して図6の実線32と破線33とで示すように変化す
る。この時の負荷圧力を上記の軽負荷作業時のものとす
ると、軽負荷作業時には絞り切換弁15は閉位置にある
ので、ネガコン特性は実線32のようになる。ここで、
軽負荷作業時にはできるだけ動力損失を小さくすること
が望まれるので、このネガコン特性32は、方向切換弁
7のストローク量Sが比較的小さい領域で油圧ポンプ2
の吐出流量Qpの増大を抑え、方向切換弁7のポンプポ
ートの圧力が過度に高くならないように設定される。こ
のように軽負荷作業時のネガコン特性を設定した場合、
アクチュエータ4に供給される圧油のメータリング特性
は、当該ネガコン特性とブリードオフ用可変絞り26の
開口特性とにより図9に示すようになる。
【0034】即ち、図9において、軽負荷作業時のネガ
コン特性が図6と同じ符号32で示され、また、軽負荷
作業時の負荷圧力下におけるブリードオフ用可変絞り2
6を通過するブリードオフ流量は図3の開口特性29に
対応して29Aに示すようになる。この時アクチュエー
タ4に供給される圧油のメータリング特性は、特性32
のポンプ吐出流量から特性29Aのブリードオフ流量を
差し引いた実線40Aに示すようになる。
【0035】一方、重負荷作業時に、もし絞り切換弁1
5がないとすると、図6の軽負荷作業時に実線32に対
応して一点鎖線34のように変化する。即ち、重負荷作
業時には負荷圧力が高くなることから、ネガコン圧力P
nは図5の一点鎖線35に示すように軽負荷作業時の実
線30より高くなり、ポンプ吐出流量の増加は少なくな
る。図9にそのネガコン特性を同じ符号34で示す。一
方、重負荷作業時のブリードオフ流量は、負荷圧力が高
いことから図9に29Bで示すように軽負荷作業時より
多くなり、アクチュエータ4に供給される圧油のメータ
リング特性は、特性34のポンプ吐出流量から特性29
Bのブリードオフ流量を差し引いた実線40Xに示すよ
うになる。即ち、ストローク量Sの比較的小さな領域で
はポンプ吐出流量が少なくブリードオフ流量が多いこと
から、方向切換弁のストローク量Sが大きくなるまで圧
油がアクチュエータ4に流出し始めず、メータリング領
域のストローク量の幅Sxが小さくなる。このため、重
負荷作業時に良好なメータリング特性が得られず、微操
作が困難になる。
【0036】これに対し、本実施例では、重負荷作業時
には絞り切換弁15が絞り位置に切換えられることか
ら、ネガコン特性は図6の軽負荷作業時の破線33に対
応して二点鎖線36のように変化する。即ち、重負荷作
業時には負荷圧力が高くなることから、ネガコン圧力P
nは図5の二点鎖線37に示すように軽負荷作業時の実
線31より高くなり、ポンプ吐出流量の増加は少なくな
る。図9にそのネガコン特性を同じ符号36で示す。一
方、重負荷作業時のブリードオフ流量は、上記のように
図9に29Bで示すように軽負荷作業時より多くなり、
アクチュエータ4に供給される圧油のメータリング特性
は、特性36のポンプ吐出流量から特性29Bのブリー
ドオフ流量を差し引いた実線40Bに示すようになる。
即ち、ストローク量Sの比較的小さな領域でポンプ吐出
流量が増大することから、圧油がアクチュエータ3に流
出し始めるストローク位置が小さくなり、メータリング
領域のストローク量の幅Sbが拡大される。このため、
重負荷作業時に良好なメータリング特性が得られ、微操
作が容易になる。
【0037】したがって、本実施例によれば、軽負荷作
業時に動力損失が低減し、エネルギ損失の少ない運転が
可能となり、重負荷作業時には良好なメータリング特性
が得られ、微操作領域での操作性を向上できる。
【0038】本発明の第2の実施例を図10及び図11
により説明する。本実施例は設定装置のみで作業の種類
を指示するものである。図中、図1及び図8に示す部材
及び手順と同等の部材及び手順には同じ符号を付してい
る。
【0039】図10において、本実施例の油圧駆動装置
は、作業の種類を指示する手段として、オペレータによ
り操作され作業の種類を設定する設定装置22のみを有
し、コントローラ23Aは、図11に示すように、この
設定装置22の出力信号Ssのみから作業の種類を判定
し、絞り切換弁15の切換位置を決定する。
【0040】本実施例によれば、オペレータの操作のみ
で作業の種類を選択設定するので、アクチュエータ5の
駆動に際しても、軽負荷作業を行うときは動力損失の少
ない運転が可能となり、重負荷作業を行うときは重負荷
作業に適したメータリング特性を与え、微操作性を向上
できる。
【0041】本発明の第3の実施例を図12及び図13
により説明する。本実施例は方向切換弁の操作信号を検
出することのみで作業の種類を指示するものである。図
中、図1及び図8に示す部材及び手順と同等の部材及び
手順には同じ符号を付している。
【0042】図12において、本実施例の油圧駆動装置
は、作業の種類を指示する手段として、複数の方向切換
弁7,8のうちの特定の方向切換弁7の操作信号である
パイロット圧力Ppを検出する圧力検出器21のみを有
し、コントローラ23Bは、図13に示すように、この
圧力検出器21の出力信号Spのみから作業の種類を判
定し、絞り切換弁15の切換位置を決定する。
【0043】本実施例によれば、方向切換弁7の操作信
号のみで作業の種類を選択設定するので、作業の種類の
指示が自動的に行え、第1の実施例の効果をオペレータ
の手を煩わせることなく得ることができる。
【0044】なお、以上の実施例では、絞り切換弁15
を閉位置と絞り位置の2つの位置でON−OFF的に切
換えたが、作業の種類として軽負荷作業及び重負荷作業
に加えて中負荷作業に相当する作業を設定し、絞り切換
弁15を大小2つの絞り位置を有する3つの位置で切換
えてもよい。また作業の種類を負荷の大きさに応じて更
に細分し、絞り切換弁15の絞り位置を連続的に変化さ
せてもよい。このようにすれば、広範の作業範囲で微操
作の容易な良好なメータリング特性を得ることができ
る。
【0045】また、上記実施例にあっては、ネガコン圧
力を発生させる絞り13として固定絞りを用いたが、固
定絞りの代わりにオーバーライド特性を持たせたリリー
フ弁を用いてもよい。また、ネガコン圧力として絞り1
3の上流側の圧力を用いたが、絞り13の前後差圧をも
いてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、軽負荷作業時に動力損
失が低減し、エネルギ損失の少ない運転が可能となり、
重負荷作業時には良好なメータリング特性が得られ、微
操作での操作性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による建設機械の油圧駆
動装置を示す回路図である。
【図2】図1に示す方向切換弁の過渡的な位置を示す説
明図である。
【図3】図1に示す方向切換弁のストローク量に対する
ブリードオフ用可変絞り、メータインの可変絞り及びメ
ータアウトの可変絞りそれぞれの開度特性を示す図であ
る。
【図4】ポンプレギュレータのネガコン圧力に対するポ
ンプ吐出流量の制御特性を示す図である。
【図5】方向切換弁のストローク量と絞りによる発生す
るネガコン圧力との関係を示す図である。
【図6】方向切換弁のストローク量に対するポンプ吐出
流量の関係(ネガコン特性)を示す図である。
【図7】図1に示すコントローラのハード構成を示す図
である。
【図8】図7に示すROMに記憶してある制御手順のプ
ログラムを示すフローチャートである。
【図9】図1に示す方向切換弁のメータリング特性を示
す図である。
【図10】本発明の第2の実施例による建設機械の油圧
駆動装置を示す回路図である。
【図11】図10に示すコントローラに記憶してある制
御手順のプログラムを示すフローチャートである。
【図12】本発明の第3の実施例による建設機械の油圧
駆動装置を示す回路図である。
【図13】図12に示すコントローラに記憶してある制
御手順のプログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 油圧ポンプ 3 ポンプレギュレータ(ポンプ流量制御手段) 4,5 油圧アクチュエータ 6 タンク 7,8 方向切換弁 9 センターバイパスライン 13 絞り 15 絞り切換弁 16 電磁弁(制御手段) 21 圧力検出器(検出手段) 22 設定装置(操作手段) 23 コントローラ(制御手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポ
    ンプから吐出される圧油により駆動される複数の油圧ア
    クチュエータと、前記油圧ポンプから前記複数の油圧ア
    クチュエータに供給される圧油の流れを制御するセンタ
    ーバイパス型式の複数の方向切換弁と、前記複数の方向
    切換弁のセンターバイパス通路を直列に接続しかつ前記
    油圧ポンプとこれらセンターバイパス通路とをタンクに
    直列に接続するセンターバイパスラインと、前記センタ
    ーバイパスラインの前記複数の方向切換弁より下流側の
    位置に配置される絞りと、この絞りにより発生する圧力
    に応じて前記油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ流
    量制御手段とを備えた建設機械の油圧駆動装置におい
    て、 前記絞りとパラレルに前記センターバイパスラインに接
    続された絞り切換弁と、 前記アクチュエータが行う作業の種類を指示する設定手
    段と、 前記設定手段が指示する作業の種類に応じて前記絞り切
    換弁の切換位置を制御する制御手段とを備えることを特
    徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建設機械の油圧駆動装置
    において、前記設定手段は、オペレータにより操作され
    作業の種類を設定する操作手段であり、前記制御手段
    は、前記操作手段の出力信号から作業の種類を判定し前
    記絞り切換弁の切換位置を決定することを特徴とする建
    設機械の油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の建設機械の油圧駆動装置
    において、前記設定手段は、前記複数の方向切換弁のう
    ちの特定の方向切換弁の操作信号を検出する検出手段で
    あり、前記制御手段は、前記検出手段の出力信号から作
    業の種類を判定し前記絞り切換弁の切換位置を決定する
    ことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の建設機械の油圧駆動装置
    において、前記設定手段は、オペレータにより操作され
    作業の種類を設定する操作手段と前記複数の方向切換弁
    のうちの所定の方向切換弁の操作信号を検出する検出手
    段とを含み、前記制御手段は、前記検出手段の出力信号
    と前記操作手段の出力信号とから作業の種類を判定し前
    記絞り切換弁の切換位置を決定することを特徴とする建
    設機械の油圧駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の建設機械の油圧駆動装置
    において、前記絞り切換弁は閉位置と絞り位置とを有
    し、前記制御手段は、前記設定手段が指示する作業の種
    類が重負荷作業であるときに前記絞り切換弁を閉位置か
    ら絞り位置に切換えることを特徴とする建設機械の油圧
    駆動装置。
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