JPH061590A - メッキ用ワークハンドリング装置 - Google Patents

メッキ用ワークハンドリング装置

Info

Publication number
JPH061590A
JPH061590A JP18178392A JP18178392A JPH061590A JP H061590 A JPH061590 A JP H061590A JP 18178392 A JP18178392 A JP 18178392A JP 18178392 A JP18178392 A JP 18178392A JP H061590 A JPH061590 A JP H061590A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide rail
traveling carriage
plating
plating process
traveling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP18178392A
Other languages
English (en)
Inventor
Sueta Igata
末多 井形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP18178392A priority Critical patent/JPH061590A/ja
Publication of JPH061590A publication Critical patent/JPH061590A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 面倒な手操作を必要とすることなく被メッキ
部品のメッキ工程槽に対するハンドリングを自動化、省
力化でき、しかも耐食仕様でなくとも早期劣化を生じな
いようにする。 【構成】 メッキ工程槽の両側方にメッキ工程槽の配列
方向に沿って案内レール111・119を配置し、この
案内レール111・119間にワークハンドリング用走
行クーン125を橋渡し、これの両持ちアーム163に
メッキ工程槽上に吊上げ可能に載置されるワーク吊下げ
ビーム23を遠隔操作可能に着脱自在に支持する自動脱
着部171を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メッキ処理設備に於て
被メッキ部品の搬送に用いられるメッキ用ワークハンド
リング装置に関し、特に大物部品のメッキ処理設備に用
いられるメッキ用ワークハンドリング装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】各種部品の亜鉛メッキ処理に於ては、所
定のメッキ工程に従って被メッキ部品を、脱脂槽、水洗
槽、酸洗槽、メッキ槽などの各種メッキ工程槽に搬出
入、即ちハンドリングする必要がある。従来、この被メ
ッキ部品のメッキ工程槽に対するハンドリングは、各メ
ッキ工程槽の上方に配設されたホイストなどの揚降機を
用い、オペレータによる個別のホイスト操作および被メ
ッキ部品の掛け外し作業を行うことによって行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の被メ
ッキ部品のメッキ工程槽に対するハンドリングにあって
は、面倒な手作業が多いために作業能率が低い上、各種
メッキ工程槽から発生する有害蒸気、ミストなどによ
り、作業環境が劣悪であると云う問題がある。また、各
メッキ工程槽の上方は、有害蒸気やミストによって強い
腐食性雰囲気になっていることから、メッキ工程槽の上
方に配設されるホイストなどの機器は、早期劣化避けよ
うとすると耐食仕様にする必要があり、設備費用が比較
的高額になりがちである。
【0004】本発明は、このような従来の被メッキ部品
のメッキ工程槽に対するハンドリングに於ける問題点に
着目してなされたものであり、その主な目的は、面倒な
手作業を必要とせずに被メッキ部品のメッキ工程槽に対
するハンドリングを自動化、省力化することができ、し
かも耐食仕様でなくとも早期劣化を生じることがないよ
うに改善されたメッキ用ワークハンドリング装置を提供
することにある。また本発明の第2の目的は、被メッキ
部品が長尺、大型のものであっても、これのメッキ工程
ラインに対する搬入、搬出を大きなスペースを必要せず
に円滑に行うことができるように構成されたメッキ用ワ
ークハンドリング装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、メッキ工程槽の一側方にメッキ工程槽の配
列方向に沿って配設された第1案内レールと、前記メッ
キ工程槽の他側方にメッキ工程槽の配列方向に沿って配
設された第2案内レールと、前記第1案内レールに係合
して当該第1案内レールに沿って往復走行可能な第1走
行台車と、前記第2案内レールに係合して当該第2案内
レールに沿って往復走行可能な第2走行台車と、前記第
1走行台車に上下動可能に設けられた第1昇降台と、前
記第2走行台車に上下動可能に設けられた第2昇降台
と、一端を前記第1昇降台に連結されかつ他端を前記第
2昇降台に連結されかつ前記メッキ工程槽を横切って延
在する両持ちアームと、前記メッキ工程槽上に吊上げ可
能に配置されたワーク吊下げビームを遠隔操作可能に着
脱自在に支持するべく前記両持ちアームに設けられた自
動脱着部材とを有することを特徴とするメッキ用ワーク
ハンドリング装置によって達成される。
【0006】また本発明によるメッキ用ワークハンドリ
ング装置は、上記した構成に加えて、メッキ工程槽の配
列方向の一端部にメッキ工程槽の配列方向に直交する方
向に沿って配設された第3案内レールと、該第3案内レ
ールの一端部に第3案内レールと直交する方向に沿って
配設された第4案内レールと、前記第3案内レールある
いは前記第4案内レールに係合して当該第3案内レール
あるいは第4案内レールに沿って往復走行可能な第3走
行台車および第4走行台車と、前記第3走行台車と前記
第4走行台車とを相互に枢動可能に連結する連結リンク
部材と、前記第3案内レールの前記一端部に設けられて
前記第3走行台車および前記第4走行台車が走行可能に
係合する案内レール部を備え、当該案内レール部が前記
第3案内レールと一直線に整合する回動位置と当該案内
レール部が前記第4案内レールと一直線に整合する回動
位置との間で回動されて前記第3走行台車および前記第
4走行台車を前記第3案内レールと前記第4案内レール
との間で方向転換して受け渡すターンテーブルと、前記
ワーク吊下げビームを遠隔操作可能に着脱自在に支持す
るべく前記第3走行台車および前記第4走行台車の各々
に設けられた第2の自動脱着部材とを有することをもう
一つの特徴としている。
【0007】
【作用】このような構成によれば、第1および第2案内
レールに沿って第1および第2走行台車が互いに同期し
て走行し、かつ第1および第2昇降台が上下動すると共
に、自動脱着部材を介してワーク吊下げビームを遠隔操
作可能に着脱自在に両持ちアームが支持することによ
り、ワーク吊下げビームが、各メッキ工程槽間を搬送さ
れると共に各メッキ工程槽上を横切るようにして載置さ
れる。これにより、ワーク吊下げビームが吊下げ支持し
ている被メッキ部品が各メッキ工程槽に搬入される。
【0008】また、第1および第2案内レール、第1お
よび第2走行台車、第1および第2昇降台などのワーク
ハンドリング装置の主要構成部材は、メッキ工程槽の上
方の強い腐食性雰囲気領域を避けてメッキ工程槽の側方
に位置しているので、これらが強い腐食性雰囲気中に曝
されることがない。
【0009】これに加えて、第3走行台車および第4走
行台車がワーク吊下げビームを吊下げ支持した状態でそ
れぞれターンテーブルによって方向転換されて第3案内
レールと第4案内レールとに乗り移るので、ワーク吊下
げビームの支持方向が90度転換される。
【0010】
【実施例】以下に添付の図面に示された具体的な実施例
を参照して本発明の構成を詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明によるメッキ用ワークハン
ドリング装置が適用されるメッキ処理システムの全体レ
イアウトを示している。このメッキ処理システムは、被
メッキ部品の搬出入のための搬出入ヤード部1と、メッ
キ処理ライン部3とを有している。
【0012】メッキ処理ライン部3は、図1に於ける下
側が入口側に、上側が出口側になっており、入口側から
出口側へ向けて脱脂槽5、水洗槽7、酸洗槽9・11・
13、水洗槽15、フラックス槽17、メッキ槽19、
水洗槽21の各メッキ工程槽が、互いに所定間隔を空け
て一列に配設されている。そしてこれらの各メッキ工程
槽の両脇には、ワーク吊下げビーム23を載置するため
のビームスタンド25がそれぞれ立設されている。これ
らのビームスタンド25は、それぞれ各メッキ工程槽上
を横切る方向についてワーク吊下げビーム23を水平に
支持し得るようになっている。
【0013】ワーク吊下げビーム23は、図2に示され
ているように、複数個(本実施例に於ては4個)の吊下
げ用フック25を有している。これらの吊下げ用フック
25は、それぞれフックハンガ27を介して大型長尺の
被メッキ部品Wを着脱可能に吊下げ支持し得るようにな
っている。
【0014】搬出入ヤード部1には、メッキ処理ライン
部3のライン方向、即ち図1に於ける上下方向に互いに
所定間隔を空けて複数組(本実施例に於ては3組)のビ
ームスタンド29が立設されている。これらのビームス
タンド29は、それぞれワーク吊下げビーム23をライ
ン方向について水平支持し得るようになっている。
【0015】メッキ処理ライン部3の入口側には、メッ
キ工程槽の配列方向に直交する向きに一対の搬入側案内
レール(第3案内レール)31が、図2に示されている
ように、天井33から吊下げられている。またメッキ処
理ライン部3の出口側には、搬入側案内レール31と同
様に、メッキ工程槽の配列方向に直交する向き一対の搬
出側案内レール(第3案内レール)35が天井33から
吊下げられている。
【0016】搬出入ヤード部1のビームスタンド29の
配置位置の内側位置に於ける搬入側案内レール31の一
端部と搬出側案内レール35の一端部との間には、搬入
側案内レール31並びに搬出側案内レール35と直交す
る方向に、一対の搬出入案内レール(第4案内レール)
37が、天井33から吊下げられている。
【0017】上記搬入側案内レール31と搬出入案内レ
ール37との接続部には、搬入側ターンテーブル39が
設けられている。この搬入側ターンテーブル39は、図
2および図3に良く示されているように、天井33から
回転可能に吊下げ支持されており、一対の案内レール4
1がその下面に設けられている。そして案内レール41
は、駆動装置(図示省略)により、搬入側案内レール3
1と一直線に整合する位置と、搬出入案内レール37と
一直線に整合する位置との間で、90度回動駆動される
ようになっている。
【0018】搬出側案内レール35と搬出入案内レール
37との接続部には、搬入側ターンテーブル39と同様
な搬出側ターンテーブル43が、天井33から回転可能
に吊下げ支持されている。この搬出側ターンテーブル4
3も、搬出側案内レール35および搬出入案内レール3
7と同等の一対の案内レール45を有しており、駆動装
置(図示省略)により、搬出側案内レール35と一直線
に整合する位置と、搬出入案内レール37と一直線に整
合する位置との間で案内レール45が90度回動駆動さ
れるようになっている。
【0019】搬入側案内レール31には、図2に示され
ているように、搬入走行クレーン47が吊下げ支持され
ている。この搬入走行クレーン47は、搬入側案内レー
ル31に走行可能に係合した2台の自走式走行台車(第
3走行台車および第4走行台車)49・51を有してお
り、搬入側ターンテーブル39を介して搬入側案内レー
ル31と搬出入案内レール37との間をこれらの走行台
車49・51が乗り移り、搬入側案内レール31あるい
は搬出入案内レール37に沿って往復走行し得るように
なっている。
【0020】上記2台の走行台車49・51の下面に
は、各走行台車49・51の走行方向に直交する向きに
一対の案内レール53・55が水平に延設されている。
そして両案内レール53・55には、駆動装置(図示省
略)によって各案内レール53・55に沿って往復駆動
されると共に、連結リンク部材61によって互いに枢動
連結された2台の前後進台車57・59が走行可能に係
合している。
【0021】両前後進台車57・59には、垂直ガイド
部材62・63を介して上下動フレーム65・67が上
下動可能に取り付けられている。これらの上下動フレー
ム65・67は、駆動装置69・71によって上下方向
に駆動されるようになっている。そして各上下動フレー
ム65・67には、ワーク吊下げビーム23を遠隔操作
可能に着脱自在に支持する自動脱着部材73が取り付け
られている。また、この自動脱着部材73とワーク吊下
げビーム23との連結係合部は、自動脱着部の垂直中心
軸線廻りに相対回転変位し得るようになっている。
【0022】搬出側案内レール35には、搬出走行クレ
ーン75が吊下げられてている。この搬出走行クレーン
75は、上記した搬入走行クレーン47と同一構造のも
のであり、搬出側案内レール35に走行可能に係合した
2台の自走式走行台車(第3走行台車および第4走行台
車)77・79を有している。そしてこれらの走行台車
77・79は、搬出側ターンテーブル43を介して搬出
側案内レール35と搬出入案内レール37との間を乗り
移り、搬出側案内レール35あるいは搬出入案内レール
37に沿って往復走行するようになっている。
【0023】各走行台車77・79の下面には、両走行
台車77・79の走行方向に直交する向きに一対の案内
レール81・83が水平に延設されている。そして各案
内レール81・83には、駆動装置(図示省略)によっ
て各案内レール81・83に沿って往復駆動されると共
に、連結リンク部材89を介して相互に枢動連結された
2台の前後進台車85・87が走行可能に係合してい
る。
【0024】各前後進台車85・87には、上記搬入走
行クレーン47と同様に、駆動装置によって上下方向に
駆動される上下動フレーム(図示省略)と、この上下動
フレームにワーク吊下げビーム23を遠隔操作可能に着
脱自在に支持するべく、上述の自動脱着部材7の場合と
同様に、垂直中心軸線廻りについて回転変位し得る構造
の自動脱着部材(図示省略)とが取り付けられている。
【0025】搬入側案内レール31とメッキ処理ライン
部3の入口部との間には、供給コンベア装置91が設け
られている。この供給コンベア装置91は、一対の搬送
ベルト93を有しており、搬送ベルト93の上側スパン
上にて複数個のワーク吊下げビーム23を橋渡し式に支
持したうえでこの一対の搬送ベルト93を駆動軸95お
よび電動機97によって同期駆動することにより、搬入
走行クレーン47によって搬入されたワーク吊下げビー
ム23を、ワークハンドリング用走行クレーン125に
対する引渡し位置へと搬送するようになっている。
【0026】搬出側案内レール35とメッキ処理ライン
部3の出口部との間には、払い出しコンベア装置99が
設けられている。この払い出しコンベア装置99は、一
対の搬送ベルト101を有しており、搬送ベルト101
の上側スパン上にて複数個のワーク吊下げビーム23を
橋渡し式に支持したうえでこの一対の搬送ベルト101
を駆動軸103および電動機105によって同期駆動す
ることにより、ワークハンドリング用走行クレーン12
5によって搬入されたワーク吊下げビーム23を、搬出
走行クレーン75に対する引渡し位置へと搬送するよう
になっている。
【0027】メッキ処理ライン部3には、図4〜図6に
示されているように、各メッキ工程槽の一側方、即ち図
4・図5に於ける右側方に立設された柱109により、
天井案内レール(第1案内レール)111および案内面
部材113・115が、またメッキ工程槽の他側方、即
ち図4・図5に於ける左側方に立設された柱117によ
り、天井案内レール(第2案内レール)119および案
内面部材121・123が、それぞれ各メッキ工程槽の
配列方向に平行に延設されている。これらの各天井案内
レール111・119には、複数台(本実施例に於ては
3台)のワークハンドリング用走行クレーン125が橋
渡し式に設けられている。
【0028】ワークハンドリング用走行クレーン125
は、走行輪127および案内ローラ129・131をも
って天井案内レール111および案内面部材113・1
15に走行可能に係合した走行台車(第1走行台車)1
33と、走行輪135および案内ローラ137・138
をもって天井案内レール119および案内面部材121
・123に走行可能に係合した走行台車(第2走行台
車)139とを有している。これら2台の走行台車13
3・139は、それぞれに搭載された走行装置(図示省
略)によって走行輪127・135を回転駆動すること
により、一方の天井案内レール111および案内面部材
113・115、並びに他方の天井案内レール119お
よび案内面部材121・123に案内されつつ、各メッ
キ工程槽の配列方向に互いに同期して往復走行するよう
になっている。
【0029】両走行台車133・139には、それぞれ
上下方向に延在する垂直案内レール141・142が固
定されている。これらの垂直案内レール141・142
には、走行輪143・145を介して上下動可能なよう
に昇降台(第1・第2昇降台)147・149がそれぞ
れ係合している。そしてこれらの昇降台147・149
は、それぞれ垂直案内レール141・142の上下各端
に設けられた各スプロケット151・153・155・
157間に掛け渡された無端チェーン159・161と
連結され、各一方のスプロケット151・155が電動
機(図示省略)にて個別に上下方向に回転駆動されるよ
うになっている。
【0030】一方の昇降台143には、両持ちアーム1
63の一端が枢軸165を介して枢着され、また他方の
昇降台145には、両持ちアーム163の他端が枢軸1
67を介して枢着されている。即ち両持ちアーム163
は、水平な枢軸165によって一方の昇降台143に一
端を枢支され、かつ水平な枢軸167によって他方の昇
降台149に他端を枢支されてメッキ工程槽の上方に延
在している。
【0031】尚、両持ちアーム163の他方の昇降台1
49との枢着部は長孔169とされており、これによっ
て両持ちアーム163は、一端側の枢軸165を中心に
して上下方向に傾動し得るようになっている。
【0032】両持ちアーム163には、ワーク吊下げビ
ーム23を遠隔操作可能に着脱自在に支持する自動脱着
部171が設けられている。
【0033】また、各メッキ工程槽の上方には、蒸気並
びにミスト排出用のダクト173が配設されている。
【0034】次に上記実施例の一連の動作について説明
する。
【0035】先ず、搬入側走行クレーン47の両走行台
車49・51を、搬入側案内レール31から搬出入案内
レール37へと搬入側ターンテーブル39によって乗り
移らせ、両前後進台車57・59を移動させて両上下動
フレーム65・67をビームスタンド29の真上に位置
させる。次いでこの状態で両上下動フレーム65・67
を降下させて自動脱着部材73を連結作動することによ
り、搬出入ヤード部1のビームスタンド29上に載置さ
れているワーク吊下げビーム23と上下動フレーム65
・67とが連結される。
【0036】次に両上下動フレーム65・67を上昇さ
せてワーク吊下げビーム23を吊上げて両前後進台車5
7・59を元の位置に戻す。そして両走行台車49・5
1を搬出入案内レール37から搬入側案内レール31へ
と搬入側ターンテーブル39によって乗り移らせ、搬入
側走行クレーン47全体を元の位置に戻す。これによ
り、搬入側走行クレーン47は、ワーク吊下げビーム2
3を吊下げ支持した状態で供給コンベア装置91と対向
することとなる。
【0037】この状態で両前後進台車57・59を移動
させて両上下動フレーム65・67を供給コンベア装置
91の上方に位置させた上で両上下動フレーム65・6
7を降下させ、自動脱着部材73を離脱作動することに
より、ワーク吊下げビーム23が両上下動フレーム65
・67との連結関係を解放されて供給コンベア装置91
の搬送ベルト93上に橋渡し式に載置されることとな
る。そして供給コンベア装置91の搬送ベルト93上に
載置されたワーク吊下げビーム23は、搬送ベルト93
によってワークハンドリング用走行クレーン125に対
する引渡し位置へと搬送される。
【0038】この状態で両走行台車133・139を走
行させることにより、ワークハンドリング用走行クレー
ン125を供給コンベア装置91に於けるワーク吊下げ
ビーム23の引渡し位置へ移動させ、そこで両昇降台1
47・149を同期降下させることにより、両持ちアー
ム163が水平姿勢にて降下して自動脱着部171の連
結動作によって供給コンベア装置91の搬送ベルト93
上のワーク吊下げビーム23と連結される。
【0039】この状態で両昇降台147・149を同期
上昇させることにより、両持ちアーム163が水平姿勢
にて上昇移動し、ワーク吊下げビーム23が吊上げられ
る。そして両走行台車133・139を図1に於ける上
方へ移動させて第一工程槽である脱脂槽5に対応する位
置にて停止させることにより、両持ちアーム163が図
4に示されているように脱脂槽5の真上にもたらされ
る。
【0040】この状態にて両昇降台147・149を同
期降下させることにより、両持ちアーム163が水平姿
勢にて降下し、両持ちアーム163から吊下げ支持され
ているワーク吊下げビーム23が脱脂槽5のビームスタ
ンド24上に水平載置されるようになる。これにより、
ワーク吊下げビーム23の吊下げ用フック25にフック
ハンガ27を介して吊下げ支持されている被メッキ部品
Wが、脱脂槽5内の脱脂液中に浸漬されることとなる。
【0041】この後、自動脱着部171を離脱作動して
両昇降台147・149を同期上昇させることにより、
ワーク吊下げビーム23から切り離された状態で両持ち
アーム163が水平姿勢にて上昇移動する。そしてワー
クハンドリング用走行クレーン125は次の搬送動作の
ために所定位置へ移動、あるいは初期待機位置へ移動す
る。
【0042】脱脂槽5にて所定の脱脂処理を完了した被
メッキ部品Wは、自動脱着部171によってワークハン
ドリング用走行クレーン125の両持ちアーム163に
再び連結されてワークハンドリング用走行クレーン12
5により吊上げられ、次の工程槽である水洗槽7へと搬
送される。そこでワークハンドリング用走行クレーン1
25から切り離され、以降、各工程槽にて所定の処理を
完了する度に同様に次の工程槽へと搬送される。
【0043】尚、上記実施例に於ては、ワークハンドリ
ング用走行クレーン125が3台設けられており、各ワ
ークハンドリング用走行クレーン125が各々分担され
た搬送領域に於てワーク吊下げビーム23の搬送を行う
ようになっている。
【0044】ワークハンドリング用走行クレーン125
によってワーク吊下げビーム23を各メッキ工程槽から
吊上げる際には、図5に示されているように、最初に一
方の昇降台147のみを上昇させることにより、両持ち
アーム163を枢軸165の廻りに図にて時計廻り方向
に回動させ、両持ちアーム163を一旦下向き傾斜さ
せ、この後に他方の昇降台149を一方の昇降台147
と同じ高さまで上昇させて両持ちアーム163を水平状
態に戻すようにすると良い。このようにすると、両持ち
アーム163の下向き傾斜により、ワーク吊下げビーム
23およびこれに吊下げられている被メッキ部品Wに水
勾配が与えられ、これらに付着、あるいは溜っている処
理液の排除、排出が良好に行われるようになる。
【0045】ワークハンドリング用走行クレーン125
によって最終工程槽である水洗槽21から搬出されるワ
ーク吊下げビーム23は、払い出しコンベア装置99へ
搬送され、払い出しコンベア装置99によって搬出走行
クレーン75に対する引渡し位置へと運ばれ、更に搬出
走行クレーン75によって搬入出ヤード部1のビームス
タンド29へ移送される。
【0046】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
るメッキ用ワークハンドリング装置によれば、ワークハ
ンドリング用走行クレーンが自動脱着部材を介してワー
ク吊下げビームを遠隔操作可能に脱着自在に支持するこ
とにより、ワーク吊下げビームが各メッキ工程槽間を搬
送されると共に各メッキ工程槽上に配置され、ワーク吊
下げビームが吊下げ支持している被メッキ部品が各メッ
キ工程槽に搬入されるので、劣悪な作業環境からオペレ
ータを解放することができ、面倒な手操作を必要とせず
に被メッキ部品のメッキ工程槽に対するハンドリングが
自動化、省力化し得ることとなる。
【0047】また案内レール、走行台車、昇降台等のワ
ークハンドリング装置の主要構成部材はメッキ工程槽の
側方に位置しているでメッキ工程槽の上方の強い腐食性
雰囲気中に曝されることがないことから、ワークハンド
リング装置の主要構成部材が耐食仕様でなくともこれら
が早期劣化を生じることがなく、耐久性に優れた安価な
設備を提供することが可能になる。
【0048】また搬入走行クレーンおよび搬出走行クレ
ーンは、ターンテーブルによって方向転換される形態の
ものなので、被メッキ部品が長尺、大型のものであって
も、これのメッキ工程ラインに対する搬入、搬出が大き
いスペースを必要することなく円滑に行われるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるメッキ用ワークハンドリング装置
が適用されるメッキ処理システムの全体的なレイアウト
図である。
【図2】本発明によるメッキ用ワークハンドリング装置
の一部をなす搬入走行クレーンを含むメッキ処理システ
ムの搬出入ヤード部を示す正面図である。
【図3】本発明によるメッキ用ワークハンドリング装置
の一部をなす搬入走行クレーンの正面図である。
【図4】本発明によるメッキ用ワークハンドリング装置
の主要部をなすワークハンドリング用走行クレーンの一
実施例を水平吊上げ状態について示す正面図である。
【図5】本発明によるメッキ用ワークハンドリング装置
の主要部をなすワークハンドリング用走行クレーンの一
実施例を傾斜吊上げ状態について示す正面図である。
【図6】本発明によるメッキ用ワークハンドリング装置
の主要部をなすワークハンドリング用走行クレーンの一
実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 搬入出ヤード部 3 メッキ処理ライン部 5 脱脂槽 7 水洗槽 9・11・13 酸洗槽 15 水洗槽 17 フラックス槽 19 メッキ槽 21 水洗槽 23 ワーク吊下げビーム 25 吊下げ用フック 26・29 ビームスタンド 27 フックハンガ 31・35 搬入側案内レール(第3案内レール) 33 天井 37 搬出入案内レール(第4案内レール) 39 搬入側ターンテーブル 41・45 案内レール 43 搬出側ターンテーブル 47 搬入走行クレーン 49・51 走行台車(第3走行台車および第4走行台
車) 53・55 案内レール 57・59 前後進台車 61 連結リンク部材 62・63 垂直ガイド部材 65・67 上下動フレーム 69・71 駆動装置 73 自動脱着部材 75 搬出走行クレーン 77・79 走行台車(第3走行台車および第4走行台
車) 81・83 案内レール 85・87 前後進台車 89 連結リンク部材 91 供給コンベア装置 93 搬送ベルト 95 駆動軸 97 電動機 99 払い出しコンベア装置 101 搬送ベルト 103 駆動軸 105 電動機 109 柱 111 天井案内レール(第1案内レール) 113・115 案内面部材 117 柱 119 天井案内レール(第2案内レール) 121・123 案内面部材 125 ワークハンドリング用走行クレーン 127 走行輪 129・131 案内ロー 133 走行台車(第1走行台車) 135 走行輪 137・138 案内ローラ 139 走行台車(第2走行台車) 141・142 垂直案内レール 143・145 走行輪 147・149 昇降台(第1昇降台および第2昇降
台) 151・153・155・157 スプロケット 159・161 無端チェーン 163 両持ちアーム 165・167 枢軸 169 長孔 171 自動脱着部 173 ダクト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッキ工程槽の一側方にメッキ工程槽の
    配列方向に沿って配設された第1案内レールと、前記メ
    ッキ工程槽の他側方にメッキ工程槽の配列方向に沿って
    配設された第2案内レールと、前記第1案内レールに係
    合して当該第1案内レールに沿って往復走行可能な第1
    走行台車と、前記第2案内レールに係合して当該第2案
    内レールに沿って往復走行可能な第2走行台車と、前記
    第1走行台車に上下動可能に設けられた第1昇降台と、
    前記第2走行台車に上下動可能に設けられた第2昇降台
    と、一端を前記第1昇降台に連結されかつ他端を前記第
    2昇降台に連結されると共に前記メッキ工程槽上を横切
    って延在する両持ちアームと、前記メッキ工程槽上に吊
    上げ可能に配置されたワーク吊下げビームを遠隔操作可
    能に着脱自在に支持するべく前記両持ちアームに設けら
    れた自動脱着部材とを有することを特徴とするメッキ用
    ワークハンドリング装置。
  2. 【請求項2】 メッキ工程槽の一側方にメッキ工程槽の
    配列方向に沿って配設された第1案内レールと、前記メ
    ッキ工程槽の他側方にメッキ工程槽の配列方向に沿って
    配設された第2案内レールと、前記第1案内レールに係
    合して当該第1案内レールに沿って往復走行可能な第1
    走行台車と、前記第2案内レールに係合して当該第2案
    内レールに沿って往復走行可能な第2走行台車と、前記
    第1走行台車に上下動可能に設けられた第1昇降台と、
    前記第2走行台車に上下動可能に設けられた第2昇降台
    と、一端を前記第1昇降台に連結されかつ他端を前記第
    2昇降台に連結されると共に前記メッキ工程槽上を横切
    って延在する両持ちアームと、前記メッキ工程槽上に吊
    上げ可能に載置されるワーク吊下げビームを遠隔操作可
    能に着脱自在に支持するべく前記両持ちアームに設けら
    れた第1自動脱着部材と、前記メッキ工程槽の配列方向
    の一端部にメッキ工程槽の配列方向に直交する方向に沿
    って配設された第3案内レールと、該第3案内レールの
    一端部に該第3案内レールと直交する方向に沿って配設
    された第4案内レールと、前記第3案内レールあるいは
    前記第4案内レールに係合して当該第3案内レールある
    いは第4案内レールに沿って往復走行可能な第3走行台
    車および第4走行台車と、前記第3走行台車と前記第4
    走行台車とを相互に枢動可能に連結する連結リンク部材
    と、前記第3案内レールの前記一端部に設けられて前記
    第3走行台車および前記第4走行台車が走行可能に係合
    する案内レール部を備え、当該案内レール部が前記第3
    案内レールと一直線に整合する回動位置と当該案内レー
    ル部が前記第4案内レールと一直線に整合する回動位置
    との間で回動されて前記第3走行台車および前記第4走
    行台車を前記第3案内レールと前記第4案内レールとの
    間で方向転換して受け渡すターンテーブルと、前記ワー
    ク吊下げビームを遠隔操作可能に着脱自在に支持するべ
    く前記第3走行台車および前記第4走行台車の各々に設
    けられた第2自動脱着部材とを有することを特徴とする
    メッキ用ワークハンドリング装置。
JP18178392A 1992-06-15 1992-06-15 メッキ用ワークハンドリング装置 Withdrawn JPH061590A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18178392A JPH061590A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 メッキ用ワークハンドリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18178392A JPH061590A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 メッキ用ワークハンドリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH061590A true JPH061590A (ja) 1994-01-11

Family

ID=16106807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18178392A Withdrawn JPH061590A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 メッキ用ワークハンドリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH061590A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101461934B1 (ko) * 2014-04-29 2014-11-14 전진구 헤드레스트 철심용 도금 공정 시스템

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101461934B1 (ko) * 2014-04-29 2014-11-14 전진구 헤드레스트 철심용 도금 공정 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3039445B2 (ja) コンテナクレーン
CA2811614A1 (en) Tilting multiplier
CN103510146A (zh) 铝长件和普通件复合电镀生产线
JP2607982B2 (ja) 電着塗装装置
JP4036097B2 (ja) 処理及び保管設備
JPH01172596A (ja) 揺動機構を備えた処理設備
JPH061590A (ja) メッキ用ワークハンドリング装置
JP3107894B2 (ja) 液体処理用搬送装置
US6224314B1 (en) Universal rack loading/unloading system
CN208471403U (zh) 玻璃片清洗运输行车
JP2649639B2 (ja) 電着塗装物の移載搬送装置
CN218344569U (zh) 一种循环式吊篮运输流水线
JPS63134420A (ja) 被処理物容器の搬送装置
JPH05338990A (ja) メッキ用ワークハンドリング装置
JP4062590B2 (ja) 被搬送物吊下搬送用ハンガー
JPH07237740A (ja) 搬送装置
KR950012430B1 (ko) 전착 도장방법
JPH06247680A (ja) 自動搬送装置
JP2019123614A (ja) コンテナクレーン及びコンテナクレーンによる荷役方法
KR100973340B1 (ko) 인산염 피막처리를 위한 컵형모재의 로딩 및 언로딩장치
JP2006152345A (ja) 浸漬処理装置
JPH0343242Y2 (ja)
JPS58104823A (ja) 自動洗浄装置の被洗浄物横送り装置
JPS627620Y2 (ja)
JPH1122202A (ja) 簡易揚重搬送機械

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990831