JPH06158547A - ゴム補強用芳香族ポリアミド短繊維の製造方法 - Google Patents

ゴム補強用芳香族ポリアミド短繊維の製造方法

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JPH06158547A
JPH06158547A JP31470992A JP31470992A JPH06158547A JP H06158547 A JPH06158547 A JP H06158547A JP 31470992 A JP31470992 A JP 31470992A JP 31470992 A JP31470992 A JP 31470992A JP H06158547 A JPH06158547 A JP H06158547A
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rubber
treatment
aromatic polyamide
fiber
liquid
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JP31470992A
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Hideyuki Kuribayashi
秀行 栗林
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ゴムコンパウンドへの混練性及びゴムとの接着
性に優れているポリ−p−フェニレンテレフタルアミド
短繊維の製造方法を提供する。 【構成】ポリ−p−フェニレンテレフタルアミドの長繊
維を撚糸あるいは織布といった加工処理を施すことな
く、そのままエポキシ処理ついでレゾルシン−ホルムア
ルデヒド樹脂/ゴムラテックス処理した後、繊維長1〜
6mmの短繊維に切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム補強用芳香族ポリ
アミド短繊維の製造方法に係るものである。本発明によ
り得られるゴム補強用芳香族ポリアミド短繊維で補強さ
れたゴムは、タイヤ、ベルト、ホースその他の広範囲の
分野に利用される。
【0002】
【従来の技術】ポリ−p−フェニレンテレフタルアミド
繊維で代表される芳香族ポリアミド繊維は、高強度、高
モジュラスであり、耐熱性及び寸法安定性に優れ、かつ
有機繊維であるため錆びないといった特徴を有するため
ゴム補強用として利用されている。また、ゴム補強用
に、芳香族ポリアミドの短繊維を用いることができるこ
とは知られている。
【0003】例えば、特開昭54−80353号公報に
は、ポリ−p−フェニレンテレフタルアミドの短繊維を
耐熱性ゴムの組成物として用いる方法が記載されてい
る。しかし、ポリ−p−フェニレンテレフタルアミドの
長繊維を、そのまま切断して短繊維化したものは、空中
に飛散しやすく、またゴム配合物への分散性およびゴム
との接着性が劣るために、好ましい物性のゴム製品を得
るには不適当なものであった。
【0004】一方、特開昭61−89231号公報に
は、不織布加工したアラミド繊維をRFL処理(レゾル
シン−ホルムアルデヒド樹脂とゴムラテックス混合液に
よる処理)した後、例えば10mm×20mm程度の小
片に裁断してゴム補強用の短繊維として用いる方法が記
載されている。しかし、この方法は不織布加工が必要と
なるばかりではなく、ゴムへの分散は必ずしも十分とは
言い難い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は空中へ
の飛散が少なく、かつゴム配合物への分散が容易で、す
なわち、混練性に優れ、さらにゴムとの接着性にも優
れ、したがって好ましい物性のゴム製品を得るのに適し
たゴム補強用芳香族ポリアミド短繊維の製造方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の目的
を達成すべく鋭意検討を進めた結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明は、芳香族ポリアミドの長繊維
を、加工処理を施すことなく、エポキシ処理液に浸漬し
乾燥および硬化する第一工程処理を行い、続いてレゾル
シン−ホルムアルデヒド樹脂及びゴムラテックスを含む
処理液又はレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂、ゴムラ
テックス及び下記の一般式(1)で表される化合物を含
む処理液に繊維を浸漬し、乾燥および硬化する第二工程
処理を行った後、該長繊維を1〜6mmの繊維長に切断
することを特徴とするゴム補強用芳香族ポリアミド短繊
維の製造方法に関する。
【0007】
【化3】 (但し、式中Xはそれぞれ独立に水素原子、塩素原子、
臭素原子、炭素数1〜8のアルキル、アリールもしくは
アラルキル基、−OH、−SH、−NH2 、−NO2
−COOHまたは次の化4
【0008】
【化4】 (ここでR1 、R2 はそれぞれ独立に水素原子、炭素数
1〜8のアルキル、アリールもしくはアラルキル基を示
す。)で表され、Yは、塩素原子または臭素原子であ
り、mは0〜2の整数を、nは1〜10の整数を示
す。)
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて芳香族ポリアミド繊維とは、ポリ−p−フェニレ
ンテレフタルアミド、ポリ−p−若しくは−m−ベンズ
アミド、ポリ−m−フェニレンイソフタルアミド、また
はこれらの構造を50重量%以上含む繊維状の材料であ
る。なかでも、高強度が要求されるゴム補強用には、ポ
リ−p−フェニレンテレフタルアミド繊維が好ましい。
本発明の方法では、まず芳香族ポリアミドの長繊維を撚
糸、織物あるいは不織物とするなどの特別な加工処理を
施すことなしに実質的に長繊維のままエポキシ処理液に
浸漬し、乾燥および硬化する第一工程処理が行われる。
エポキシ処理液とは、エポキシ化合物を含む液で通常、
エポキシ化合物を水に溶解あるいは分散させた形で用い
られ、必要に応じて、乳化剤、分散剤、エポキシ化合物
の硬化剤あるいは有機溶媒などが混合されて用いられる
が、従来から知られるブロックドイソシアネート類を併
用して用いることも可能である。
【0010】該エポキシ化合物としては、1分子中に2
個以上のエポキシ基を有する化合物が好ましく、グリセ
リンポリグリシジルエーテル、ポリグリセリンポリグリ
シジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ビ
スフェノールAジグリシジルエーテルおよびテトラグリ
シジルジアミノジフェニルメタンなどがあげられる。エ
ポキシ処理液中のエポキシ化合物の濃度は、好ましくは
0.5〜10重量%である。濃度が下限未満では接着性
が不十分となり、上限を越えると短繊維の分散性が劣
り、より好ましくは1〜5重量%の範囲である。
【0011】エポキシ処理液による処理工程としては、
芳香族ポリアミド繊維を該エポキシ処理液に浸漬した
後、120〜180℃程度で1〜20分間熱処理するこ
とにより、溶媒あるいは水の除去を目的とした乾燥を行
い、続いて180〜260℃程度で1〜20分間熱処理
することにより硬化が行われる。
【0012】続いて行われる第二工程処理としては、レ
ゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂及びゴムラテックスか
らなるいわゆるRFL処理液又はレゾルシン−ホルムア
ルデヒド樹脂、ゴムラテックス及び前記一般式(1)で
表される化合物を含む処理液に繊維を浸漬し乾燥および
硬化する。
【0013】第二工程処理液の分散媒又は溶媒として
は、通常、水が用いられる。上記のレゾルシン−ホルム
アルデヒド樹脂としては、レゾルシンとホルムアルデヒ
ドとを0.5/1〜3.0/1のモル比で、酸若しくは
アルカリ触媒の存在下、又は無触媒下に反応させた縮合
物が好適に用いられるが、レゾルシン−ホルムアルデヒ
ド初期縮合物として市販されているものも用いることが
できる。また、ゴムラテックスとしては、芳香族ポリア
ミド繊維と接着させるゴム配合物に応じて、スチレン−
ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン−ビニルピリジ
ンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリル
ゴム、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム及びクロロプ
レンゴムなどのラテックス類を、1種又は2種以上混合
して使用できる。
【0014】前記一般式(1)で表される化合物として
は、具体的には、2,6−ビス(2’,4’−ジヒドロ
キシフェニルメチル)−4−クロロフェノール、2,6
−ビス(2’,4’−ジヒドロキシフェニルメチル)−
4−ブロモフェノールなどを挙げることができる。なか
でも、2,6−ビス(2’,4’−ジヒドロキシフェニ
ルメチル)−4−クロロフェノールが特に好ましい。
2,6−ビス(2’,4’−ジヒドロキシフェニルメチ
ル)4−クロロフェノールとしては、市販品(たとえ
ば、ナガセ化成工業(株)製)のデナボンド、バルナッ
クス社製のバルカボンド−E等)をそのまま使用するこ
とができる。ゴムラテックスに対するレゾルシン−ホル
ムアルデヒド樹脂の使用量としては、固形分重量比で1
0/100〜30/100の範囲で使用することができ
る。
【0015】本発明に用いられる前記一般式(1)で表
される化合物の配合量は、レゾルシン−ホルムアルデヒ
ド樹脂及びゴムラテックスの固形分合計100重量部に
対して、10〜200重量部、好ましくは20〜150
重量部、さらに好ましくは50〜100重量部の範囲に
て用いることができる。
【0016】また、第二工程処理液中の全固形分濃度
は、3〜25重量%が好ましく、5〜20重量%がより
好ましい。第二工程処理液中の固形分濃度が3重量%未
満ではゴムとの混練中、繊維が飛散しやすく、また、ゴ
ムとの接着性も不十分である。また25重量%を超える
とゴムへの分散が不十分なものとなる。
【0017】第二工程処理液による処理は、第一工程処
理を施した芳香族ポリアミド繊維を第二工程処理液に浸
漬し、乾燥及び硬化する工程からなる。乾燥及び硬化の
条件はとくに限定されないが、例えば120〜180℃
程度で1〜20分間熱処理することにより乾燥を行い、
続いて180〜260℃程度で1〜20分間熱処理する
ことにより硬化が行われる。
【0018】第一工程処理及び第二工程処理を行った芳
香族ポリアミドの長繊維を1〜6mmの繊維長に切断し
てゴム補強用芳香族ポリアミド短繊維が得られる。ここ
で、繊維長が1mm未満であると、繊維が飛散しやす
く、また6mmを超えると繊維のゴムへの分散性が悪
く、ゴム配合物の加工性も劣る。好ましい繊維長として
は、2〜4mmである。
【0019】なお、本発明の方法により得られるゴム補
強用芳香族ポリアミド短繊維を用いる方法としては、例
えばゴム用混練機を用いてゴム100重量部に対し、該
短繊維を1〜20重量部混練分散させたゴムコンパウン
ドを作り、必要に応じて、これらの短繊維を配向させた
のち、ゴムの加硫条件に合わせて、加熱プレス成型する
方法があげられる。
【0020】芳香族ポリアミドの長繊維を撚糸、織物あ
るいは不織物にするなどの特別な処理を施すことなしに
実質的にそのまま、第一工程処理および第二工程処理を
行い、ついで処理繊維を短繊維化することにより、第一
工程および第二工程処理液の含浸性が良好で、しかも短
繊維同志の絡み合いが実質的に殆どなく、分散性に優れ
た短繊維が得られる。
【0021】
【実施例】以下に、実施例にて本発明を具体的に説明す
るが、これらによって、本発明が限定されるものではな
い。
【0022】実施例1 ポリ−p−フェニレンテレフタルアミドの長繊維(アク
ゾ社製、商品名トワロン1000、3000デニール)
を、特別な加工処理を施すことなしに、実質的にそのま
ま、コードディップ処理機を用いて、500gの張力下
に連続的に下記のエポキシ処理液に浸漬し、次いで15
0℃および240℃のオーブン中に、それぞれ2分間通
過させ、乾燥および硬化を行った。ここで用いたエポキ
シ処理液は、エポキシ化合物として、グリセリンポリグ
リシジルエーテル(ナガセ化成工業(株)製、デナコー
ルEX−313)2.0重量部、ピペラジン(無水)
0.044重量部、ジイソオクチルソジウムスルホサク
シネート(和光純薬(株)製、商品名エーロゾルOT
(75%))0.13重量部及び純水97.8重量部か
らなるものであった。
【0023】続いて、下記の第二工程処理液に浸漬し、
第一工程処理と同様の条件で乾燥および硬化を行った
後、繊維長3mmに切断し、ポリ−p−フェニレンテレ
フタルアミド短繊維を製造した。
【0024】ここで用いた第二工程処理液は以下のとお
り調整した。まず、ガラス製反応器に純水124.0
g、レゾルシン10.0g及び37%ホルムアルデヒド
液5.6gを混合し、20℃で2時間反応させた後、ス
チレン−ブタジエン−ビニルピリジンゴムラテックス
(住友ダウ(株)製、商品名ピラテックス(41%))
124.0gと純水36.4gの混合液に攪拌しながら
加え、20℃で2日間熟成してRFL液を調製した。つ
ぎに上記RFL液57.8gに純水65.3gを加えた
後、2,6−ビス(2’,4’−ジヒドロキシフェニル
メチル)4−クロロフェノール(ナガセ化成工業(株)
製、商品名デナボンド(20%))38.5gと5%ア
ンモニア水38.5gの混合液と攪拌しながら加え,固
形分濃度が10重量%の第二工程処理液を調製した。
【0025】8インチミキシングロールを用いて得られ
たポリ−p−フェニレンテレフタルアミドの短繊維5重
量部と下記の未加硫ゴムコンパウンド100重量部を混
練した。混練時にポリ−p−フェニレンテレフタルアミ
ド短繊維の飛散がなく、ゴムコンパウンドへの繊維の分
散も良く、混練性は良好であった。
【0026】ここで用いた未加硫ゴムコンパウンドは、
天然ゴム100重量部、ステアリン酸4重量部、ZnO
5重量部、HAFブラック50重量部、芳香族系プロセ
スオイル(共同石油(株)製、商品名ソニックX−10
0)3重量部、老化防止剤(住友化学工業(株)製、商
品名アンチゲン3C)1重量部、加硫促進剤(住友化学
工業(株)製、商品名ソクシノールCZ)0.5重量部
及びイオウ0.2重量部よりなるものであった。
【0027】接着性試験は、以下のとおり実施した。本
実施例にて用いた特別な加工処理を施していないポリ−
p−フェニレンテレフタルアミドの長繊維の代わりに、
1500デニールのポリ−p−フェニレンテレフタルア
ミド長繊維の二本撚りコード(下撚り330回/m
(Z)、上撚り330回/m(S))を用い、本実施例
に従って処理し、該処理繊維を平行巻き巻取機を用い
て、二重にならないように、かつ繊維同志が密着するよ
うに一重に巻き付け、その上から24mm幅のセロハン
テープを張り付けた後、カッターナイフで切り出すこと
により、片面にセロハンテープの付いた幅24mm長さ
70mmの布片を作製した。ついで、得られた二枚の布
片の間に前記の未加硫ゴムコンパウンド片(幅24m
m、長さ70mm、厚さ3mm)を、繊維と該コンパウ
ンド片が接触するように挟み、金型中にて150℃で1
5分間プレス加工することにより、加硫接着を行い、接
着試験片を作製した。接着力は、JIS K6301に
準拠して上記接着試験片から作成した短冊状試験片(幅
20mm)を用い、ポリ−p−フェニレンテレフタルア
ミド繊維面をゴム配合物との接着面から50mm/分の
引張速度で180度剥離することにより求めた。その結
果、16.0kg/2cmの接着力を得た。
【0028】実施例2 実施例1で第二工程処理液として、下記の処理液を用い
て処理したほかは、実施例1と同様に処理し、繊維長4
mmに切断したポリ−p−フェニレンテレフタルアミド
短繊維を製造した。ここで用いた第二工程処理液は以下
のとおり調製した。純水93.6gに28%アンモニア
水1.4gを加えて混合したのち、商品名スミカノール
700S(住友化学工業(株)製、RF樹脂(65
%))6.3gを混合する。つぎに、この混合液をスチ
レン−ブタジエン−ビニルピリジンゴムラテックス(住
友ダウ(株)製、商品名ピラテックス(41%))6
0.0gに攪拌しながら加え、さらに、純水36.0g
と37%ホルムアルデヒド液2.7gの混合液を加えて
30分間攪拌後、20℃で12時間熟成して第二工程処
理液を調製した(固形分濃度15%)。得られたポリ−
p−フェニレンテレフタルアミドの短繊維を実施例1と
同様に未加硫ゴムコンパウンドとロール混練を行った
が、混練時に短繊維の飛散がなく、ゴムコンパウンドへ
の繊維の分散も良好であった。また、接着性試験は実施
例1と同様に行ったが、剥離強度は15.2kg/2c
mであった。
【0029】比較例1 実施例1のポリ−p−フェニレンテレフタルアミドの長
繊維を第一工程処理および第二工程処理とも行わずに、
3mmに切断した。この短繊維を実施例1と同様に未加
硫ゴムコンパウンドとロール混練を行ったが、混練時に
繊維が飛散し、またゴムコンパウンドへの繊維の分散も
不適当なものであった。また、接着性は1.2kg/2
cmと劣っていた。
【0030】比較例2 実施例1で、第一工程処理を行わずに、第二工程処理の
み行い、3mmに切断した短繊維を得た。この短繊維は
ゴムコンパウンドへの混練性および分散性は良好であっ
たが、実施例1に準拠して測定した接着力は、4.2k
g/2cmと劣っていた。
【0031】比較例3 実施例1で、繊維長を3mmの代わりに10mmとして
切断し、短繊維を製造した。この短繊維を実施例1と同
様にゴムコンパウンドとロール混練を行ったが、短繊維
が配合されたゴムコンパウンドは、ロール作業用ナイフ
による切れが悪く、混練性が劣っていた。
【0032】比較例4 実施例2で、短繊維の製造用繊維として、接着試験用に
用いている二本撚りの処理コードを4mmに切断して短
繊維を製造した。この短繊維は、撚りがかかったまま硬
化されているため、ロール分散性が劣っていた。以上の
結果を表1にまとめて記す。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明の方法により得られるゴム補強用
芳香族ポリアミド短繊維は、ゴムコンパウンドへの混練
性が良好で、しかも接着性に優れていることから、ゴム
補強用の短繊維として有効に使用でき、タイヤ、ベル
ト、ホースその他の広範囲の用途分野に利用される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 15/693 // D06M 101:36 D06M 15/693

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芳香族ポリアミドの長繊維を加工処理を施
    すことなく、エポキシ処理液に浸漬し乾燥および硬化す
    る第一工程処理を行い、続いてレゾルシン−ホルムアル
    デヒド樹脂及びゴムラテックスを含む処理液又はレゾル
    シン−ホルムアルデヒド樹脂、ゴムラテックス及び下記
    の一般式(1)で表される化合物を含む処理液に繊維を
    浸漬し、乾燥および硬化する第二工程処理を行った後、
    該長繊維を1〜6mmの繊維長に切断することを特徴と
    するゴム補強用芳香族ポリアミド短繊維の製造方法。 【化1】 (但し、式中Xはそれぞれ独立に水素原子、塩素原子、
    臭素原子、炭素数1〜8のアルキル、アリールもしくは
    アラルキル基、−OH、−SH、−NH2 、−NO2
    −COOHまたは次の化2 【化2】 (ここでR1 、R2 はそれぞれ独立に水素原子、炭素数
    1〜8のアルキル、アリールもしくはアラルキル基を示
    す。)で表され、Yは塩素原子または臭素原子であり、
    mは0〜2の整数を、nは1〜10の整数を示す。)
  2. 【請求項2】第一工程処理のエポキシ処理液が1分子中
    に2個以上のエポキシ基を有する化合物を0.5〜10
    重量%含む液で、第二工程処理の処理液の固形分濃度が
    3〜25重量%である請求項1記載のゴム補強用芳香族
    ポリアミド短繊維の製造方法。
JP31470992A 1992-11-25 1992-11-25 ゴム補強用芳香族ポリアミド短繊維の製造方法 Pending JPH06158547A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110067127A (zh) * 2019-03-20 2019-07-30 青岛中维新材料有限公司 一种浸胶芳纶短纤维的制备方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110067127A (zh) * 2019-03-20 2019-07-30 青岛中维新材料有限公司 一种浸胶芳纶短纤维的制备方法

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