JPH06158244A - 低方向性キャンボディー材の製造方法 - Google Patents
低方向性キャンボディー材の製造方法Info
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- JPH06158244A JPH06158244A JP33984192A JP33984192A JPH06158244A JP H06158244 A JPH06158244 A JP H06158244A JP 33984192 A JP33984192 A JP 33984192A JP 33984192 A JP33984192 A JP 33984192A JP H06158244 A JPH06158244 A JP H06158244A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 特に0.30mm厚以下の薄物の缶胴材におい
て耳率2%以下の低方向性が得られる方法を提供する。 【構成】 Cu:0.05〜0.25%、Fe:0.3〜1.
0%、Mn:0.5〜1.5%及びMg:0.5〜1.5%を
含有し、残部がAl及び不純物からなるアルミニウム合
金について、均熱化処理後、熱間圧延、冷間圧延(中間
焼鈍を含む)を行うに際し、粗圧延後のストリップを熱
間仕上圧延機の4スタンド以上に連続して通過させると
共に熱間仕上圧延の加工率を85%以上とすることを特
徴としている。熱間仕上圧延機の1スタンド当りの加工
率は50%未満が好ましい。特に飲料缶用オールアルミ
缶材用に適している。
て耳率2%以下の低方向性が得られる方法を提供する。 【構成】 Cu:0.05〜0.25%、Fe:0.3〜1.
0%、Mn:0.5〜1.5%及びMg:0.5〜1.5%を
含有し、残部がAl及び不純物からなるアルミニウム合
金について、均熱化処理後、熱間圧延、冷間圧延(中間
焼鈍を含む)を行うに際し、粗圧延後のストリップを熱
間仕上圧延機の4スタンド以上に連続して通過させると
共に熱間仕上圧延の加工率を85%以上とすることを特
徴としている。熱間仕上圧延機の1スタンド当りの加工
率は50%未満が好ましい。特に飲料缶用オールアルミ
缶材用に適している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム合金から
なるキャンボディー(缶胴)材の製造に係り、特に飲料缶
用オールアルミ缶材に適する薄物の缶胴材の製造方法に
関する。
なるキャンボディー(缶胴)材の製造に係り、特に飲料缶
用オールアルミ缶材に適する薄物の缶胴材の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】飲料缶
用缶胴材においては、耳率(方向性)が低いことは、カッ
プ成形及びしごき成形時に耳先端のチップ飛び込みによ
るピンホール及びティアーオフを防止することができる
のみならず、フランジ成形後の缶の寸法精度向上に対し
ても大いに効果がある。
用缶胴材においては、耳率(方向性)が低いことは、カッ
プ成形及びしごき成形時に耳先端のチップ飛び込みによ
るピンホール及びティアーオフを防止することができる
のみならず、フランジ成形後の缶の寸法精度向上に対し
ても大いに効果がある。
【0003】従来、缶胴材用のアルミニウム材料として
は、3004等のアルミニウム合金が多用されている
が、その製造工程は、一般に以下の工程によるものであ
る。 スラブ→面削(丸鋸)→均熱化処理→熱間圧延→中間焼鈍
→冷間圧延→スリッティング
は、3004等のアルミニウム合金が多用されている
が、その製造工程は、一般に以下の工程によるものであ
る。 スラブ→面削(丸鋸)→均熱化処理→熱間圧延→中間焼鈍
→冷間圧延→スリッティング
【0004】また、この工程での製造条件は、一般に、
560〜620℃×6hr以上で均熱化処理し、粗圧延に
より12〜18mm厚の粗ストリップとし、熱間圧延仕上
圧延加工率70〜80%で2.4〜3.6mm厚のホットコ
イルとし、これを冷間圧延により製品厚0.32〜0.4
0mmとしている。この場合、熱間仕上圧延機には通常3
スタンドが用いられている。
560〜620℃×6hr以上で均熱化処理し、粗圧延に
より12〜18mm厚の粗ストリップとし、熱間圧延仕上
圧延加工率70〜80%で2.4〜3.6mm厚のホットコ
イルとし、これを冷間圧延により製品厚0.32〜0.4
0mmとしている。この場合、熱間仕上圧延機には通常3
スタンドが用いられている。
【0005】しかしながら、このような従来法では、製
品厚が比較的厚目である場合は良好な製品耳率(+2.0
%〜+3.0%)(40%絞りでの絞り加工時の耳率で、
+は圧延方向に対して45゜方向の耳率、−は圧延方向
に対して0゜〜90゜方向の耳率である)が得られてい
たが、製品厚が0.30mm以下となってくると、方向性
(耳率)が高いために、缶ボディー成形後のトリミング量
を増やす必要があったり、耳率が高すぎる時は図1に示
すように谷の部分(図中、A部分)がトリミング後も除去
できない、等の問題があった。
品厚が比較的厚目である場合は良好な製品耳率(+2.0
%〜+3.0%)(40%絞りでの絞り加工時の耳率で、
+は圧延方向に対して45゜方向の耳率、−は圧延方向
に対して0゜〜90゜方向の耳率である)が得られてい
たが、製品厚が0.30mm以下となってくると、方向性
(耳率)が高いために、缶ボディー成形後のトリミング量
を増やす必要があったり、耳率が高すぎる時は図1に示
すように谷の部分(図中、A部分)がトリミング後も除去
できない、等の問題があった。
【0006】本発明は、上記従来技術の問題点を解決
し、特に0.30mm厚以下の薄物の缶胴材において耳率
2%以下の低方向性が得られる方法を提供することを目
的とするものである。
し、特に0.30mm厚以下の薄物の缶胴材において耳率
2%以下の低方向性が得られる方法を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来、缶胴材に使用され
る3004等のAl−Mn−Mg・Fe−Cu合金は、冷間圧
延時に冷間圧延集合組織が形成され易く、耳率を低位に
安定させるためには、ホットコイルの段階で熱間圧延集
合組織を多量に形成させて、後の工程(冷間圧延)で形
成される冷間圧延集合組織と抵抗させる方法が最もよく
採られる方法である。
る3004等のAl−Mn−Mg・Fe−Cu合金は、冷間圧
延時に冷間圧延集合組織が形成され易く、耳率を低位に
安定させるためには、ホットコイルの段階で熱間圧延集
合組織を多量に形成させて、後の工程(冷間圧延)で形
成される冷間圧延集合組織と抵抗させる方法が最もよく
採られる方法である。
【0008】しかし、どのような熱間圧延の条件下で最
も多量の熱間圧延集合組織が存在するかについての検討
が殆どないため、本発明者は、そのための種々の条件に
ついて実験研究を行ったところ、以下の知見を得た。
も多量の熱間圧延集合組織が存在するかについての検討
が殆どないため、本発明者は、そのための種々の条件に
ついて実験研究を行ったところ、以下の知見を得た。
【0009】熱間圧延集合組織は熱間仕上圧延機での
加工率を増加させるほど増加する。 熱間仕上圧延機のスタンド数を2個、3個、4個と増
加することにより、同一の仕上加工率でも熱間圧延集合
組織は増加する。 1スタンド当り50%以上の加工率を加えると表面の
焼付きが発生し易い。
加工率を増加させるほど増加する。 熱間仕上圧延機のスタンド数を2個、3個、4個と増
加することにより、同一の仕上加工率でも熱間圧延集合
組織は増加する。 1スタンド当り50%以上の加工率を加えると表面の
焼付きが発生し易い。
【0010】一方、薄物材において良好な低耳率を得る
ためには、 (1)ホットコイルの薄肉化による冷間加工率の低下。 (2)ホット粗ストリップからホットコイルまでの加工率
の増大。 の2つの手段があるが、上記知見に基づきこれらの2つ
の手段の適用を中心に調査及び開発を進めた結果、(2)
の手段が最も大きな効果が得られることが判明した。特
にホットコイル厚が1.5〜2.5mmの範囲である場合に
最も良好な耳率と表面性状(焼付き)が得られることが判
明した。
ためには、 (1)ホットコイルの薄肉化による冷間加工率の低下。 (2)ホット粗ストリップからホットコイルまでの加工率
の増大。 の2つの手段があるが、上記知見に基づきこれらの2つ
の手段の適用を中心に調査及び開発を進めた結果、(2)
の手段が最も大きな効果が得られることが判明した。特
にホットコイル厚が1.5〜2.5mmの範囲である場合に
最も良好な耳率と表面性状(焼付き)が得られることが判
明した。
【0011】本発明者は、かゝる知見に基づいて更に化
学成分の調整等についても実験研究を重ねて、ここに本
発明をなしたものである。
学成分の調整等についても実験研究を重ねて、ここに本
発明をなしたものである。
【0012】すなわち、本発明は、Cu:0.05〜0.
25%、Fe:0.3〜1.0%、Mn:0.5〜1.5%及
びMg:0.5〜1.5%を含有し、残部がAl及び不純物
からなるアルミニウム合金について、均熱化処理後、熱
間圧延、冷間圧延(中間焼鈍を含む)を行うに際し、粗圧
延後のストリップを熱間仕上圧延機の4スタンド以上に
連続して通過させると共に熱間仕上圧延の加工率を85
%以上とすることを特徴とする低方向性キャンボディー
材の製造方法を要旨とするものである。
25%、Fe:0.3〜1.0%、Mn:0.5〜1.5%及
びMg:0.5〜1.5%を含有し、残部がAl及び不純物
からなるアルミニウム合金について、均熱化処理後、熱
間圧延、冷間圧延(中間焼鈍を含む)を行うに際し、粗圧
延後のストリップを熱間仕上圧延機の4スタンド以上に
連続して通過させると共に熱間仕上圧延の加工率を85
%以上とすることを特徴とする低方向性キャンボディー
材の製造方法を要旨とするものである。
【0013】以下に本発明を更に詳述する。
【0014】
【0015】まず、本発明における化学成分の限定理由
について説明する。
について説明する。
【0016】Cu:0.05〜0.25% Cuは材料が所定の強度を得るための効果があるが、0.
05%未満ではその効果がなく、また0.25%を超え
ると徐々に耐食性が低下するので好ましくない。したが
って、Cu量は0.05〜0.25%の範囲とする。
05%未満ではその効果がなく、また0.25%を超え
ると徐々に耐食性が低下するので好ましくない。したが
って、Cu量は0.05〜0.25%の範囲とする。
【0017】Fe:0.3〜1.0% Feはしごき加工時の焼付き改善の効果があるが、0.3
%未満ではその効果がなく、また1.0%を超えると粗
大化合物を生成するので好ましくない。したがって、F
e量は0.3〜1.0%の範囲とする。
%未満ではその効果がなく、また1.0%を超えると粗
大化合物を生成するので好ましくない。したがって、F
e量は0.3〜1.0%の範囲とする。
【0018】Mn:0.5〜1.5% Mnは材料が所定の強度を得るための効果があるが、0.
5%未満ではその効果がなく、また1.5%を超えると
粗大化合物が生成するので好ましくない。したがって、
Mn量は0.5〜1.5%の範囲とする。
5%未満ではその効果がなく、また1.5%を超えると
粗大化合物が生成するので好ましくない。したがって、
Mn量は0.5〜1.5%の範囲とする。
【0019】Mg:0.5〜1.5% Mgは材料が所定の強度を得るための効果があるが、0.
5%未満ではその効果がなく、また1.5%を超えると
強度が高くなりすぎるので好ましくない。したがって、
Mg量は0.5〜1.5%の範囲とする。
5%未満ではその効果がなく、また1.5%を超えると
強度が高くなりすぎるので好ましくない。したがって、
Mg量は0.5〜1.5%の範囲とする。
【0020】なお、不純物は本発明の効果を損なわない
限度で許容できる。
限度で許容できる。
【0021】上記化学成分のアルミニウム合金は、従来
と同様の製造工程により缶胴材を製造する。
と同様の製造工程により缶胴材を製造する。
【0022】但し、本発明においては、熱間圧延におい
て熱間仕上圧延機のスタンド数を4スタンド以上とし、
熱間仕上圧延の加工率を85%以上とする必要がある。
て熱間仕上圧延機のスタンド数を4スタンド以上とし、
熱間仕上圧延の加工率を85%以上とする必要がある。
【0023】これは、図3に示すように、熱間仕上圧延
で得られたホットコイルの耳率と、更に中間焼鈍、冷間
圧延を施したときの耳率の関係を効果的に利用したもの
である。
で得られたホットコイルの耳率と、更に中間焼鈍、冷間
圧延を施したときの耳率の関係を効果的に利用したもの
である。
【0024】すなわち、図3は、熱間仕上圧延で得られ
たホットコイルの耳率(−)が大きいほど、中間焼鈍にて
一旦大きくなるものの、冷間圧延を施すことによって
(+)の耳率が小さくなることを示している。この関係
は、耳率の高い缶胴材の場合でも、耳率の低い缶胴剤の
場合でも、共通して認められる関係である。
たホットコイルの耳率(−)が大きいほど、中間焼鈍にて
一旦大きくなるものの、冷間圧延を施すことによって
(+)の耳率が小さくなることを示している。この関係
は、耳率の高い缶胴材の場合でも、耳率の低い缶胴剤の
場合でも、共通して認められる関係である。
【0025】そこで、基礎実験の一例として、Cu:0.
20%、Fe:0.41%、Mn:1.02%及びMg:1.
05%を含有するアルミニウム合金について、熱間仕上
圧延機として3スタンド又は4スタンドを用いて各種加
工率で仕上圧延したホットコイル(2.5mm厚)を中間焼
鈍(360℃×3hr)した後の40%絞り時の耳率と表面
焼付き状況を調べた。その結果を表1に示す。表面焼付
きは、ホットコイルをアルマイト処理した後に評価し
た。
20%、Fe:0.41%、Mn:1.02%及びMg:1.
05%を含有するアルミニウム合金について、熱間仕上
圧延機として3スタンド又は4スタンドを用いて各種加
工率で仕上圧延したホットコイル(2.5mm厚)を中間焼
鈍(360℃×3hr)した後の40%絞り時の耳率と表面
焼付き状況を調べた。その結果を表1に示す。表面焼付
きは、ホットコイルをアルマイト処理した後に評価し
た。
【0026】表1より、熱間仕上圧延機のスタンド数を
4スタンドにすると、3スタンドにした場合に比べて、
圧延方向に対する0〜90゜方向の耳率(−)が大きくな
り、しかも4スタンドの場合において熱間仕上圧延加工
率が大きくなるほど耳率(−)が大きくなることがわか
る。また、表面焼付きも良好である。
4スタンドにすると、3スタンドにした場合に比べて、
圧延方向に対する0〜90゜方向の耳率(−)が大きくな
り、しかも4スタンドの場合において熱間仕上圧延加工
率が大きくなるほど耳率(−)が大きくなることがわか
る。また、表面焼付きも良好である。
【0027】
【表1】
【0028】同様に、図4は、熱間仕上圧延機が2スタ
ンド、3スタンド又は4スタンドの場合における熱間仕
上圧延加工率と耳率の関係を調べた結果を示したもので
ある。同図より、概ねスタンド数に拘らず、熱間仕上圧
延加工率が大きくなるほど、耳率(−)が大きくなる傾向
にあるが、特に4スタンドの場合にはその加工率が85
%以上であると、耳率(−)が顕著に大きくなる。このこ
とは、図3に示したように、冷間圧延を施した場合、耳
率(+)が小さくなることを意味している。
ンド、3スタンド又は4スタンドの場合における熱間仕
上圧延加工率と耳率の関係を調べた結果を示したもので
ある。同図より、概ねスタンド数に拘らず、熱間仕上圧
延加工率が大きくなるほど、耳率(−)が大きくなる傾向
にあるが、特に4スタンドの場合にはその加工率が85
%以上であると、耳率(−)が顕著に大きくなる。このこ
とは、図3に示したように、冷間圧延を施した場合、耳
率(+)が小さくなることを意味している。
【0029】以上の基礎実験の結果に基づき、本発明で
は、熱間仕上圧延機を4スタンド以上とし、熱間仕上圧
延加工率を85%以上に規定したのである。これによ
り、特に0.30mm以下の薄物缶胴材に対して耳率を2
%以下にすることが可能となる。 また、熱間仕上圧延
機が4スタンドの場合には、1スタンド当りの加工率
は、表面焼付きを防止するためには、50%未満にする
のが好ましい。
は、熱間仕上圧延機を4スタンド以上とし、熱間仕上圧
延加工率を85%以上に規定したのである。これによ
り、特に0.30mm以下の薄物缶胴材に対して耳率を2
%以下にすることが可能となる。 また、熱間仕上圧延
機が4スタンドの場合には、1スタンド当りの加工率
は、表面焼付きを防止するためには、50%未満にする
のが好ましい。
【0030】なお、中間焼鈍、冷間圧延等々の他の条件
は特に制限されない。
は特に制限されない。
【0031】次に本発明の実施例を示す。
【0032】
【0033】Cu:0.21%、Fe:0.41%、Mn:
1.05%及びMg:1.10%を含有するアルミニウム
合金について、熱間仕上圧延機として2スタンド、3ス
タンド又は4スタンドを用い、表2に示す各種加工率で
熱間仕上圧延し、得られたホットコイルに中間焼鈍(3
60℃×3hr)を施し、更に冷間圧延を行って缶胴材製
品(0.30mm又は0.25mm)を得た。
1.05%及びMg:1.10%を含有するアルミニウム
合金について、熱間仕上圧延機として2スタンド、3ス
タンド又は4スタンドを用い、表2に示す各種加工率で
熱間仕上圧延し、得られたホットコイルに中間焼鈍(3
60℃×3hr)を施し、更に冷間圧延を行って缶胴材製
品(0.30mm又は0.25mm)を得た。
【0034】中間焼鈍後耳率及び製品耳率、並びに表面
焼付き状況を調べた結果を表2に併記する。耳率は40
%絞り時の耳率であり、表面焼付き状況はホットコイル
にアルマイト処理を施した後に評価した。
焼付き状況を調べた結果を表2に併記する。耳率は40
%絞り時の耳率であり、表面焼付き状況はホットコイル
にアルマイト処理を施した後に評価した。
【0035】表2より、本発明範囲内の条件で製造した
缶胴材は耳率(40%絞り時)2%以下が達成されている
ことが明らかである。このため、DI成形後の缶のトリ
ミング量が大幅に(10mm→6mm)減少可能となる。また
表面焼付きの問題も殆どない。 一方、2スタンド及び
3スタンドの場合には、耳率2%以下が得られず、更に
4スタンドの場合であっても、熱間仕上圧延加工率が8
5%未満の場合には耳率2%が得られない。
缶胴材は耳率(40%絞り時)2%以下が達成されている
ことが明らかである。このため、DI成形後の缶のトリ
ミング量が大幅に(10mm→6mm)減少可能となる。また
表面焼付きの問題も殆どない。 一方、2スタンド及び
3スタンドの場合には、耳率2%以下が得られず、更に
4スタンドの場合であっても、熱間仕上圧延加工率が8
5%未満の場合には耳率2%が得られない。
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
特に0.30mm以下の薄物缶胴材に対して、耳率2%以
下を達成できるので著しく低方向性であり、したがっ
て、DI成形後の缶のトリミング量も大幅に低減でき
る。また、製造時の表面焼付きの問題もない。
特に0.30mm以下の薄物缶胴材に対して、耳率2%以
下を達成できるので著しく低方向性であり、したがっ
て、DI成形後の缶のトリミング量も大幅に低減でき
る。また、製造時の表面焼付きの問題もない。
【図1】キャンボディー成形後のトリミング要領を説明
する図である。
する図である。
【図2】従来の熱間圧延における粗圧延機及び仕上圧延
機の配列を説明する図である。
機の配列を説明する図である。
【図3】熱間仕上圧延、中間焼鈍及び冷間圧延の各工程
と耳率の関係を示す図である。
と耳率の関係を示す図である。
【図4】熱間仕上圧延加工率と耳率の関係を示す図であ
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%で(以下、同じ)、Cu:0.05〜
0.25%、Fe:0.3〜1.0%、Mn:0.5〜1.5
%及びMg:0.5〜1.5%を含有し、残部がAl及び不
純物からなるアルミニウム合金について、均熱化処理
後、熱間圧延、冷間圧延(中間焼鈍を含む)を行うに際
し、粗圧延後のストリップを熱間仕上圧延機の4スタン
ド以上に連続して通過させると共に熱間仕上圧延の加工
率を85%以上とすることを特徴とする低方向性キャン
ボディー材の製造方法。 - 【請求項2】 熱間仕上圧延機の1スタンド当りの加工
率を50%未満とする請求項1に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33984192A JPH06158244A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 低方向性キャンボディー材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33984192A JPH06158244A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 低方向性キャンボディー材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06158244A true JPH06158244A (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=18331327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33984192A Pending JPH06158244A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 低方向性キャンボディー材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06158244A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109487132A (zh) * | 2018-12-20 | 2019-03-19 | 广西柳州银海铝业股份有限公司 | 动力电池壳用铝合金带材及其制造方法 |
-
1992
- 1992-11-25 JP JP33984192A patent/JPH06158244A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109487132A (zh) * | 2018-12-20 | 2019-03-19 | 广西柳州银海铝业股份有限公司 | 动力电池壳用铝合金带材及其制造方法 |
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