JPH0615806A - インキ出しローラにドクターブレードを当接調整する方法及び該方法を実施する装置 - Google Patents

インキ出しローラにドクターブレードを当接調整する方法及び該方法を実施する装置

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JPH0615806A
JPH0615806A JP5097607A JP9760793A JPH0615806A JP H0615806 A JPH0615806 A JP H0615806A JP 5097607 A JP5097607 A JP 5097607A JP 9760793 A JP9760793 A JP 9760793A JP H0615806 A JPH0615806 A JP H0615806A
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F31/00Inking arrangements or devices
    • B41F31/02Ducts, containers, supply or metering devices
    • B41F31/027Ink rail devices for inking ink rollers

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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Screen Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インキ出しローラ、例えばアニロックスロー
ラに対して負の設定角度で設定される室型ドクターのド
クターブレードの耐用寿命を高める方法並びに該方法を
実施する装置を提供する。 【構成】 ドクターバー上に弾性的に固定された少なく
とも1枚のドクターブレードを、該ドクターブレードの
作業エッジ73がインキ出しローラ1の外周面に、作業
位置80から離れた位置83,86で線接触するように
前記インキ出しローラ1へ移動させ、次いで前記ドクタ
ーブレードを作業位置80に達するまで前記インキ出し
ローラ1に沿って移動させ、その際前記ドクターブレー
ドを力に抗した方向Pでドクターブレードリザーブ位置
Nへ押戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アニロックスローラの
ようなインキ出しローラに負の調整角度でドクターブレ
ードを当接調整する方法、並びに交換可能なドクターブ
レードをインキ出しローラに対して負の調整角度でドク
ターバー内に配置した形式の、ウェブ輪転印刷機のイン
キ装置用のドクターバーを有する室型ドクターに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】室型ドクターでは、迅速な交換可能性を
保証するためにドクターブレードをスリット内に挿入す
ることは公知である。閉塞ドクターに対比して作業ドク
ターの摩耗は大である。
【0003】グラビア印刷機用の急速に摩耗するドクタ
ーを弾性的に配置することはドイツ連邦共和国特許出願
公開第2538908号明細書に基づいて公知である。
この場合ドクターは、インキ着け胴の外周面に対してほ
ぼ垂直に設定される。しかしながら公知の当該手段は、
アニロックスローラとの作業ドクターの接触点の接線に
対して約40°の負の設定角度を有する室型ドクターで
は採用することができない。それというのは、特に薄肉
のドクターブレードの作業エッジが調整圧に応じてアニ
ロックスローラに当接し、かつプレロードに基づいて屈
曲し、従って摩耗を高めると共に、アニロックスローラ
における作業ドクターの機能が保証されていないからで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、イン
キ出しローラ、例えばアニロックスローラに対して負の
設定角度で設定される室型ドクターのドクターブレード
の耐用寿命を高める方法並びに該方法を実施する装置を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の方法上の手段は、ドクターバー上に弾性的に固定さ
れた少なくとも1枚のドクターブレードを、該ドクター
ブレードの作業エッジがインキ出しローラの外周面に、
作業位置から離れた位置で線接触するように前記インキ
出しローラへ移動させ、次いで前記ドクターブレードを
作業位置に達するまで前記インキ出しローラに沿って移
動させ、その際前記ドクターブレードを力に抗した方向
でドクターブレードリザーブ位置へ押戻す点にある。
【0006】また前記課題を解決する本発明の装置上の
構成手段は、インキ出しローラに対するドクターバーの
当接調整時に少なくとも1枚の弾性的な作業ドクターの
作業エッジが、インキ出しローラ上の接点の接線に対し
てほぼ垂直な角度で前記インキ出しローラの外周面に接
触し、蓄力器の力に抗してドクターバーの方向へ押戻さ
れ、かつ前記作業ドクターが、前記インキ出しローラに
接する作業ドクターの作業エッジの接触点の接線に対し
て負の調整角度をとる作業位置に達するまで、前記作業
エッジが前記インキ出しローラの最深点の方へ向かって
該インキ出しローラの回転方向とは逆方向に動かされる
ようになっており、かつ、前記ドクターバーの足部に
は、該ドクターバー用のクランプ・調整装置の2つのリ
ブと作用接続する2つの送りエッジが設けられている点
にある。
【0007】
【作用】本発明を適用する場合、負の角度に設定された
ドクターブレード、例えば2枚のドクターブレードを支
持するドクターバーの作業ドクターを、ドクター作業点
から間隔をおいたところでインキ出しローラに当接さ
せ、次いでドクターの作業点への途上で力に抗してドク
ターホルダー内を移動させうることによって、特に次の
利点が得られる。後調整可能なドクター幅が大きくな
り、これによってドクターブレードの使用時間が高めら
れる。従って、負の角度で設定されたドクターブレード
において慣用のドクターに対比して数倍も大きな耐用寿
命が得られる。更にまた負の角度でドクターブレードを
設定する場合、特に薄肉の作業ドクターであっても、上
縁の屈曲、つまり作業エッジの屈曲が申し分なく回避さ
れる。それというのは、作業ドクターが大きな距離値、
例えば4〜10mmの距離値だけ力に抗して後退できる
からである。この距離は「後調整リザーブ」として利用
することができる。
【0008】作業ドクターを弾性的に構成したことに基
づいて、ドクターブレードの自動的な追従が保証され、
従ってドクター、特に作業ドクターの耐用寿命も高めら
れる。さらに又、ドクターの摩耗を表示できるので、ド
クターの後調整が終わる時点を常にチェックすることが
可能になるという利点が得られる。
【0009】
【実施例】図1ではアニロックスローラ1の正面図が示
されており、該アニロックスローラ1は、ジャーナル
2,3と軸受4,6とを介してサイド架台7,8に取付
けられている。前記アニロックスローラ1の下位には、
軸方向で並列的に4つの室型ドクターのドクターバー
9,11,12,13が配置されており、そのうちドク
ターバー13は組付け位置に、ドクターバー9,12は
作業位置に、またドクターバー11は不作用位置に位置
している。
【0010】ドクターバー9〜13は夫々1つのインキ
供給接続部14を有し、該インキ供給接続部は、図示を
省いた可撓性の導管を介して、やはり図示を省いたイン
キポンプ及びインキ貯蔵容器と接続されている。前記イ
ンキ貯蔵容器はホッパ状に構成されて、掻き取られたイ
ンキの捕集容器として同時に使用される。
【0011】ドクターバー9及び11は保持体16によ
って、またドクターバー12及び13は保持体17によ
って受容される。保持体16,17は、両サイド架台7
と8間に配置された横材18上に固定されている。各保
持体16,17は4つのクランプ・調整装置19,21
を有し、該クランプ・調整装置は1対ずつ、夫々ドクタ
ーバー保持器22,23を介してドクターバー9〜13
に配設されている。
【0012】図2〜図6によればクランプ・調整装置1
9,21は夫々、2つの屈曲されたフォーク状端部2
6,27を有する部材24から成っている。
【0013】フォーク状端部26と27との間には軸2
8が配置されており、該軸はレバー29を支持し、該レ
バーは一端に球面体グリップ31を、また他端には偏心
輪32を有している。レバー29は偏心輪32内の孔を
介して旋回可能に支承されている。
【0014】前記部材24は、ドクターバー保持器2
2,23の軸方向に延びる嵌合ねじ33によって盲孔3
4内に回転可能に支承されている。該嵌合ねじ33は軸
受スリーブ36によって包囲されており、該軸受スリー
ブの外径は盲孔34の内径に等しい。軸受スリーブ36
は、その外周に沿って延びる環状溝37を有し、該環状
溝にはクランプねじ38の端部が係合している。
【0015】嵌合ねじ33のヘッド39と軸受スリーブ
36の端面との間には複数の皿ばね41が配置されてい
る。また前記部材24は、嵌合ねじ33の軸方向に延び
るガイドレール42を有している(図5参照)。
【0016】更にまた各ドクターバー保持器22,23
は、該ドクターバー保持器22,23の軸方向に延びる
案内面43を有し、該案内面は、前記ドクターバー保持
器22,23の軸方向に対して直角な横方向に延びる2
つのリブ44,46をそれぞれ有している。該リブ4
4,46は楔状横断面を有し、かつ等しい高さで異なっ
た幅b44,b46を有し、すなわち両リブは異なった
勾配S44,S46を有している(図2参照)。この場
合S44>S46である。
【0017】各ドクターバー9〜13は、2部構成のベ
ース体47,48から成り、該ベース体はドクターホル
ダー49,51内に、夫々1つのばね負荷された作業ド
クター52と1つの閉塞ドクター53とを収容してい
る。ドクターバー9〜13の端面に夫々配置された閉鎖
プレート54は、室型ドクターを閉鎖して上向きに開い
た容器を形成し、該容器は、矢印Dの方向に運動するア
ニロックスローラ1へ接近する方向に調整可能である。
作業ドクター52は、図7及び図8に示した作業ドクタ
ー68について追って詳説するように、ばね負荷されて
支承されている。
【0018】ドクターバー9〜13の2部構成のベース
体47,48はその下面に、送りエッジ57,58を備
えた足部をそれぞれ有し、該送りエッジは、ドクターバ
ーが矢印Cの方向に運動する場合に、前記リブ44,4
6と作用接続する。ベース体48は盲穴状の切換え凹所
59を有し、該切換え凹所は、片側で送りエッジ58の
方に斜向して延びる斜め面取り部61を有している。送
りエッジ57,58は斜めに面取りされて、対応したリ
ブ44,46に等しい勾配S44,S46を有すること
もできる。前記の部分59,61に等しい高さレベルで
ドクターバー23の孔内には、ばね62の力に抗してド
クターバー保持器23の軸方向に作動可能な加圧片63
が配置されている。この加圧片63は、ドクターバーが
図2の矢印Cの方向に作動する際にマイクロスイッチ6
4と接触することができ、該マイクロスイッチは接点片
66と接続ケーブル67とを介して電気制御装置(図示
せず)と接続し、該電気制御装置は、加圧片63が図4
に示した位置にある場合に、インキポンプを接続する。
【0019】図4に示した間隔eは、ドクターバー9〜
13をクランプする皿ばね41のプレロードの尺度であ
る。作業ドクター52は、垂線56に接する接線Tに対
して角度αでアニロックスローラ1に当接調整されてい
る。垂線56はアニロックスローラ1の半径に等しい。
【0020】いま図示のドクターバー9を、図1及び図
4に示した作業位置から離間させようとする場合、レバ
ー29は球面体グリップ31によって垂直方向下向きに
移動されるので、該ドクターバーは図6又は図3の位置
を占める。これによってクランプ・調整装置21の偏心
輪32は皿ばね41の力に抗してクランプ作用を喪失
し、かつ図3に示したようにドクターバー保持器23と
ドクターバーとの間に間隔aが生じ、この状態では送り
エッジ57,58はリブ44,46から離れて再びドク
ターバー保持器22,23の案内面43上に位置する。
従って加圧片63は切換え凹所59との係合を解除され
るので、マイクロスイッチ64はインキ供給を遮断す
る。
【0021】いま例えばドクター52又は53を交換す
るためにドクターバーを図5に示した組付け位置へ移動
させようとする場合には、レバー29は球面体グリップ
31によって外向き横方向に旋回され(図1のドクター
バー13の位置も参照)、従ってドクターバー13は、
該ドクターバーが球面体グリップ31に当接するまで両
ガイドレール42上を進出移動することができる。
【0022】従ってごく僅かな所要空間でドクターバー
9〜13を申し分なく操作することが可能である。
【0023】ドクターバーを再び不作用位置又は作業位
置へ移動させようとする場合は、前記とは逆の手順で操
作される。
【0024】皿ばね及び偏心輪とは異なった技術手段に
よって、例え空圧式作業シリンダによってドクターバー
をクランプすることも可能である。部材24の、レバー
29の水平位置への回転運動はストッパ70によって制
限される。
【0025】図1のIV−IV線断面に相当する図7で
は、ドクターバー11が作業ドクター68と一緒に図示
されており、該作業ドクターは、ベース体47寄りの側
で通路69内へ侵入しており、該通路はアニロックスロ
ーラ1の軸方向に延びかつドクターホルダー71の溝と
ベース体47の溝とによって形成される。該通路69内
には複数のばね72が配置されており、該ばねは、作業
状態で作業ドクター68の作業エッジ73をアニロック
スローラ1に圧着する。前記ばねはコイルばねとして構
成されても、或いは板ばねとして構成されていてもよ
い。
【0026】図7では後調整可能な作業ドクター68の
第2実施態様の詳細図が示されている。作業ドクター6
8は不作用位置にある。該作業ドクター68は、ベース
体47寄りの側でもって通路74内に侵入し、かつ、該
通路74内で矢印Fの方向に可動のピストン76の上面
に当接している。前記通路74は、圧力オイル又は圧力
空気を作動媒体として供給することのできる単数又は複
数の供給通路77を有しているので、前記ピストン76
の底部は均等な静圧で負荷されている。圧力は、図示を
省いた圧力発生器と公知の調圧器とによって制御され
る。
【0027】ピストン76は底部にピストン案内機構7
8を有し、該ピストン案内機構はドクターホルダー71
とベース体47との間に配置されている。ピストン案内
機構78は摩耗表示部79を有し、該摩耗表示部は電磁
コイル81つまり誘導行程受信器から成り、該電磁コイ
ルも同様にベース体47とドクターホルダー71との間
に配置されておりかつ電磁コイルのコアはピストン案内
機構78の端部によって構成される。
【0028】ピストン76が矢印Fの方向で通路74の
上端に達するほど作業ドクター68の作業エッジ73が
摩耗すると(約4〜10mm)、強磁性のピストン案内
機構78は電磁コイル81から離脱し磁束が変化する。
【0029】その結果生じる信号によって例えば印刷機
管制スタンドのディスプレイ装置の画像スクリーン面
に、摩耗により作業ドクターの交換を要することが表示
される。但し摩耗表示部79は、ドクターバー11から
ピストン案内機構78の下端部を突出せて該下端部に視
覚的に読取り可能な目盛を設けるように構成することも
可能である。
【0030】図9の概略拡大図では、不作用位置から作
業位置への運動時、つまりアニロックスローラ1に対す
る当接調整時における弾性的な作業ドクター68の作業
エッジ73の経過が示されている。
【0031】位置Gでは作業ドクター68は図3、図7
及び図8に相当する不作用位置を占めている。
【0032】球面体グリップ31を垂直方向上向きに作
動することによってドクターバー11は、送りエッジ5
7,58によって楔状のリブ44,46を介して、図9
の曲線82を描いて位置Hから、アニロックスローラ1
に当接する作業位置Nまで移動させられる。その際、ア
ニロックスローラ1の表面に接する接線Tに対する作業
ドクター68の角度αは変化する。
【0033】位置Lでは接触点又は接触線83において
作業ドクター68は始めてアニロックスローラ1の表面
と接触する。接触点83におけるアニロックスローラ1
の表面に対する接線Tと作業ドクター68との成す角度
α″は約90°である。
【0034】アニロックスローラ1の表面の最深点84
の方向に向かっての作業ドクター68の終端位置Nは約
40°の角度αに相当する。
【0035】中間位置Mは約60°〜70°の角度を有
している。
【0036】作業ドクター68の作業エッジ73の接触
点又は接触線83から離れた後、該作業ドクター68
は、アニロックスローラ1の回転方向Dとは逆方向で作
業点80における該作業ドクター68の作業位置Nに到
達するまで、ばね72又はピストン76の力に抗して矢
印Pの方向に運動させられる。これによって作業ドクタ
ー68の作業エッジ73を屈曲させることなしに、該作
業ドクター68はアニロックスローラ1に当接すること
が可能になると共に、自然な摩耗に基づく作業ドクター
68の連続的な後調整が保証される。作業ドクター68
の終端位置Nはドクターブレードリザーブ位置に相当し
ている。
【0037】当接調整する際に接触点又は接触線83ま
で作業ドクター68の作業エッジ73が辿る曲線82は
特に有利と判った。この曲線82は1本の放物線の1区
分であり、該放物線の対称軸線85は接触点又は接触線
83を通過しかつ該放物線の変曲点もやはり前記接触点
83に位置している。
【0038】また作業ドクター68の作業エッジを曲線
75に従ってアニロックスローラ1に接近調整すること
も可能であり、この場合作業エッジは接触点86におい
てアニロックスローラ1に線接触し、次いで矢印Dの方
向とは逆方向に作業位置Nの作業点80へ向かって移動
させられる。特に肉厚の作業ドクターはこの形式で移動
さられるのが有利である。
【0039】図8に示したように作業ドクターの摩耗表
示は保証されている。この形式の摩耗表示部は閉塞ドク
ター53においても適用することができる。
【0040】別の実施態様ではドクターバーのベース体
47と48とを別々にアニロックスローラ1に当接調整
することも可能であり、その場合、ベース体48の閉塞
ドクター53をアニロックスローラ1に沿って残留さ
せ、つまりクランプ可能に構成し、またベース体47の
作業ドクター52を前記曲線82又は75の軌道を経由
してアニロックスローラ1に当接調整可能に構成する。
この場合ベース体48は閉鎖プレート54と結合されて
いてもよい。ベース体47は、図示の送りエッジ57,
58に相当する送りエッジを介してベース体48へ接近
移動させられ、かつ両ベース体47,48は互いに結合
されて1つの室型ドクターとして統合することができ
る。
【0041】図10に示した別の実施態様では、作業ド
クター68はプレート88の第1の側に支持されてお
り、該プレートは通路74内でばね71の力に抗して作
業ドクター68の横方向に稼働である。プレート88の
第2の側はピストン案内機構89と伝力結合されてい
る。ピストン案内機構89はやはり作業ドクター68の
横方向に延びかつドクターホルダー71とベース体47
との間の通路から突出している。ピストン案内機構89
の前記突出部分は、摩耗表示用の目盛91を有してい
る。
【0042】図11には、作業ドクター68の摩耗表示
部の異なった実施態様が図示されている。このばあいも
作業ドクター68はプレート88上でばね72の力に抗
して通路74内を可動である。ドクターホルダー71は
窓92を有し、該窓は透明な材料、例えばガラスで被覆
されている。該窓92を通してプレート88の位置、ひ
いては作業ドクター68の摩耗度が表示される。
【0043】ドクターバー9〜13は、アニロックスロ
ーラ1の水平方向直径部よりも下位の区域で該アニロッ
クスローラ1に対して調整可能である。
【0044】送りエッジ57,58を有する足部は、ド
クターバー9〜13の下位に位置しかつ最大限で該ドク
ターバー9〜13の全長にわたって延びる条片と解する
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アニロックスローラ並びに該アニロックスロー
ラの下位に配置されていて種々異なったの位置で示した
4つの室型ドクターの正面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿った断面図であ
る。
【図4】図1のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】組付け位置で示した室型ドクター用のホルダー
の斜視図である。
【図6】不作用位置で示した室型ドクター用のホルダー
の斜視図である。
【図7】図1のIV−IV線に沿った断面図に相当する
断面図で、しかも室型ドクターのばね機構を示す図であ
る。
【図8】第2実施態様による後調整可能の作業ドクター
を不作用位置で示した図7の詳細図である。
【図9】アニロックスローラに対する当接調整時におけ
る弾性的な作業ドクターの作業エッジ経過の概略図であ
る。
【図10】アニロックスローラに当接した状態にある異
なった実施態様のばね支承式ドクターバーのベース体の
断面図である。
【図11】異なった実施態様による摩耗表示部を有する
図10に相当する断面図である。
【符号の説明】
1 アニロックスローラ、 2,3 ジャーナル、
4,6 軸受、7,8 サイド架台、 9,1
1,12,13 ドクターバー、 14インキ供給接
続部、 16,17 保持体、 18 横材、 1
9,21クランプ・調整装置、 22,23 ドクタ
ーバー保持器、 24 部材、 26,27 フォ
ーク状端部、 28 軸、 29 レバー、 31
球面体グリップ、 32 偏心輪、 33 嵌合ね
じ、 34 盲孔、 36 軸受スリーブ、 37
環状溝、 38 クランプねじ、 39 ねじ
ヘッド、 41 皿ばね、 42 ガイドレール、
43 案内面、 44,46 リブ、 47,4
8 ベース体、 49,51 ドクターホルダー、
52 作業ドクター、 53 閉塞ドクター、
54閉鎖プレート、 56 垂線、 57,58
送りエッジ、 59 盲穴状の切換え凹所、 61
斜め面取り部、 62 ばね、 63 加圧片、
64 マイクロスイッチ、 66 接点片対、
67 ケーブル、68 作業ドクター、 69
通路、 70 ストッパ、 71 ドクターホルダ
ー、 72 ばね、 73 作業エッジ、 74
通路、75 曲線、 76 ピストン、 77
供給通路、 78 ピストン案内機構、 79
摩耗表示部、 80 作業点、 81 誘導行程受
信器としての電磁コイル、 82 曲線、 83
接触点又は接触線、 84最深点、 85 対称軸
線、 86 接触点、 88 プレート、89
ピストン案内、 91 目盛、 92 窓、 G,
H,J,K,L,M,N 作業ドクターの作業エッジ
位置、 α,α′,α″,β 角度、r 半径、
a,e 間隔、 b リブ幅、 C,D,F,P
矢印方向、 S 勾配、 T 接線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴォルフガング オットー レーダー ドイツ連邦共和国 ファイツヘーヒハイム マインレンデ 2 (72)発明者 ディーター ラインハルト ドイツ連邦共和国 ヘットシュタット レ ームグルーベンヴェーク 9

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アニロックスローラのようなインキ出し
    ローラ(1)に負の調整角度でドクターブレードを当接
    調整する方法において、ドクターバー(9〜13)上に
    弾性的に固定された少なくとも1枚のドクターブレード
    (52,68)を、該ドクターブレード(52,68)
    の作業エッジ(73)がインキ出しローラ(1)の外周
    面に、作業位置(80)から離れた位置(83,86)
    で線接触するように前記インキ出しローラ(1)へ移動
    させ、次いで前記ドクターブレード(52,68)を作
    業位置(80)に達するまで前記インキ出しローラ
    (1)に沿って移動させ、その際前記ドクターブレード
    (52,68)を力に抗した方向(P)でドクターブレ
    ードリザーブ位置(N)へ押戻すことを特徴とする、イ
    ンキ出しローラにドクターブレードを当接調整する方
    法。
  2. 【請求項2】 ドクターブレード(52,68)を、イ
    ンキ出しローラ(1)の回転方向(D)とは逆方向に作
    業位置(80)に達するまで該インキ出しローラ(1)
    の外周面に沿って移動させる、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 ドクターブレード(52,68)を、イ
    ンキ出しローラ(1)の回転方向(D)に作業位置(8
    0)に達するまで該インキ出しローラ(1)の外周面に
    沿って移動させる、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 交換可能なドクターブレードをインキ出
    しローラに対して負の調整角度でドクターバー内に配置
    した形式の、ウェブ輪転印刷機のインキ装置用のドクタ
    ーバーを有する室型ドクターにおいて、インキ出しロー
    ラ(1)に対するドクターバー(9〜13)の当接調整時
    に少なくとも1枚の弾性的な作業ドクター(68)の作
    業エッジ(73)が、インキ出しローラ(1)上の接点
    (83)の接線(T)に対してほぼ垂直な角度(α″)
    で前記インキ出しローラ(1)の外周面に接触し、蓄力
    器(72,76)の力に抗してドクターバー(9〜1
    3)の方向(P)へ押戻され、かつ前記作業ドクター
    (68)が、前記インキ出しローラ(1)に接する作業
    ドクター(68)の作業エッジ(73)の接触点(80)
    の接線に対して負の調整角度(α)をとる作業位置
    (N)に達するまで、前記作業エッジ(73)が前記イ
    ンキ出しローラ(1)の最深点(84)の方へ向かって
    該インキ出しローラの回転方向(D)とは逆方向に動か
    されるようになっており、かつ、前記ドクターバー(9
    〜13)の足部には、該ドクターバー(9〜13)用の
    クランプ・調整装置(19,21)の2つのリブ(4
    4,46)と作用接続する2つの送りエッジ(57,5
    8)が設けられていることを特徴とする、ウェブ輪転印
    刷機のインキ装置用のドクターバーを有する室型ドクタ
    ー。
  5. 【請求項5】 クランプ・調整装置(19,21)が、
    2つの屈曲されたフォーク状端部(26,27)を備え
    た回転可能な回転部材(24)を有し、該回転部材(2
    4)が、ドクターバー保持器(22,23)の軸方向に
    位置している嵌合ねじ(33)によって前記ドクターバ
    ー保持器(22,23)内に回転可能に支承されてい
    る、請求項4記載の室型ドクター。
  6. 【請求項6】 嵌合ねじ(33)がドクターバー保持器
    (22,23)の盲孔(34)内に配置されて軸受スリ
    ーブ(36)によって包囲されており、該軸受スリー部
    の外径が前記盲孔(34)の直径に等しい、請求項5記
    載の室型ドクター。
  7. 【請求項7】 軸受スリーブ(36)がその外周面に環
    状溝(37)を有し、該環状溝内に、機械架台に固着さ
    れたクランプねじ(38)の端部が係合している、請求
    項4から6までのいずれか1項記載の室型ドクター。
  8. 【請求項8】 嵌合ねじ(33)と軸受スリーブ(3
    6)の一方の端面との間に複数の皿ばね(41)が配置
    されている、請求項4から7までのいずれか1項記載の
    室型ドクター。
  9. 【請求項9】 フォーク状端部(26,27)間には、
    レバー(29)を支持する軸(28)が配置されてお
    り、前記レバーが一方の端部に球面体グリップ(31)
    を、また他方の端部には偏心輪(32)を有している、
    請求項5記載の室型ドクター。
  10. 【請求項10】 レバー(29)が、偏心輪(32)内
    の孔によって軸(28)上に旋回可能に支承されてい
    る、請求項9記載の室型ドクター。
  11. 【請求項11】 偏心輪(32)が、ドクターバー(9
    〜13)のベース体(47)と作用接続している、請求
    項4から10までのいずれか1項記載の室型ドクター。
  12. 【請求項12】 回転部材(24)が、嵌合ねじ(2
    3)の軸方向に延在するガイドレール(42)を有して
    いる、請求項4から11までのいずれか1項記載の室型
    ドクター。
  13. 【請求項13】 回転部材(24)がレバー(29)の
    水平位置への回転運動においてストッパ(68)によっ
    て制限される、請求項4から12までのいずれか1項記
    載の室型ドクター。
  14. 【請求項14】 ドクターバー(9〜13)のベース体
    (48)内に切換え凹所(59)が配置されており、該
    切換え凹所が、インキ循環のためのマイクロスイッチ
    (64)の加圧片(63)又はトレーサと作用接続して
    いる、請求項4から13までのいずれか1項記載の室型
    ドクター。
  15. 【請求項15】 ドクターバー(9〜13)が空圧式作
    業シリンダによる作動によって調整可能である、請求項
    4から14までのいずれか1項記載の室型ドクター。
  16. 【請求項16】 2つのリブ(44,46)が楔状横断
    面を有し、前記の両リブ(44,46)が等しい高さ部
    位で異なった幅(b44,b46)を有している、請求
    項4から15までのいずれか1項記載の室型ドクター。
  17. 【請求項17】 楔状横断面が異なった勾配(S44,
    S46)を有し、第1のリブ(44)の勾配(S44)
    が第2のリブ(46)の勾配(S46)よりも大きい、
    請求項16記載の室型ドクター。
  18. 【請求項18】 作業ドクター(68)を有するベース
    体(47)が曲線軌道(82,86)を経由してインキ
    出しローラ(1)に当接調整可能である、請求項4から
    17までのいずれか1項記載の室型ドクター。
  19. 【請求項19】 ベース体(47)が、リブ(44,4
    6)と作用接続する送りエッジ(57,58)を備えた
    足部を有している、請求項4から18までのいずれか1
    項記載の室型ドクター。
  20. 【請求項20】 閉塞ドクター(53)を備えたベース
    体(48)が作業位置では、インキ出しローラ(1)に
    沿って緊定可能に配置されている、請求項4から19ま
    でのいずれか1項記載の室型ドクター。
  21. 【請求項21】 作業ドクター(52,68)が摩耗表
    示部(79)を有している、請求項4から20までのい
    ずれか1項記載の室型ドクター。
  22. 【請求項22】 送りエッジ(57,58)が斜め面取り
    部を有し、面として構成されている、請求項4から21
    までのいずれか1項記載の室型ドクター。
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