JPH06158048A - 液晶組成物 - Google Patents

液晶組成物

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JPH06158048A
JPH06158048A JP13442592A JP13442592A JPH06158048A JP H06158048 A JPH06158048 A JP H06158048A JP 13442592 A JP13442592 A JP 13442592A JP 13442592 A JP13442592 A JP 13442592A JP H06158048 A JPH06158048 A JP H06158048A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
compound
crystal composition
smectic
formula
Prior art date
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Application number
JP13442592A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nohira
博之 野平
Akira Sakaigawa
亮 境川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority to JP13442592A priority Critical patent/JPH06158048A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 相溶性に優れ、高い自発分極、高速応答性を
示し、カラ−表示の液晶表示素子等の材料として好適に
用いられるスメクチック相を示す液晶組成物を提供す
る。 【構成】 式(1)〜(4)のスメクチック液晶化合物
と化合物[I]とを含有する液晶組成物。 (式中、kは1又は2、mは1〜20の整数、nは1〜
20の整数を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光プリンターヘッド、液
晶表示素子、光フーリエ変換素子、ライトバルブ等の液
晶素子の液晶材料として好適に用いられる液晶組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】フッ素置換不斉骨格を持つ分子に、ペル
フルオロアルキル基を導入した化合物については既に知
られており、カイラルにチルトされたスメクチック液晶
相の成分として好適であるとされている(例えば、特表
平2−503803号公報)。
【0003】しかしながら、この化合物を配合したカイ
ラルスメクチック液晶組成物は自発分極値、高速応答性
の点で十分な特性を有しているとはいえない。また、ペ
ルフルオロアルキル基を持つ液晶化合物は、スメクチッ
ク相を安定化する、低粘性である、低複屈折であるとい
う特徴を有するが、相溶性が悪いため他の液晶化合物と
の混合が難しいという問題点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は相溶性に優
れ、高い自発分極、高速応答性を示し、液晶表示素子等
の材料として好適に用いられるカイラルスメクチック相
を示す液晶組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はスメ
クチック液晶化合物と下記一般式で表わされる化合物
[I]とを含有することを特徴とする液晶組成物を提供
するものである。
【0006】
【化6】 (式中、kは1又は2、mは1〜20の整数、nは1〜
20の整数を示す。)化合物[I]の具体例としては、
下記に示すような化合物が挙げられる。
【0007】
【化7】 本発明の液晶組成物において、スメクチック液晶化合物
としては、液晶材料として用いられている各種のスメク
チック液晶化合物を用いることができる。好ましくは、
下記式で表わされる化合物が1種又は混合されて用いら
れる。
【0008】
【化8】 (式中、R1は炭素数8〜10のアルキル基、R2は炭素数
6〜11のアルキル基、XはO又はOCOを示す。) このようなスメクチック液晶化合物の具体例としては、
下記に示すようなピリミジン化合物が挙げられる。
【0009】
【化9】 液晶組成物中の化合物[I]の含有割合はスメクチック
液晶化合物と化合物[I]の種類により一義的には定め
られず、適宜定められるが、スメクチック液晶化合物に
対する化合物[I]の割合を3.5〜5.5重量%とす
ることが好ましい。特に上記ピリミジン化合物と化合物
[II]との組み合わせの場合には、化合物[II]を
4.0〜5.0重量%添加することが好ましい。本発明
の液晶組成物は応答性に優れ、液晶表示素子のカラー化
に必要な応答速度が100μsec以下という応答速度
を達成することができる。
【0010】本発明で用いられる化合物[I]は、例え
ば下記一般式で表わされる4−[X−(トリフルオロメ
チル)アルキル]フェノール(Xは2又は3)と4−
(ペルフルオロアルキル)安息香酸とをエステル結合さ
せることにより製造することができる。
【0011】
【化10】 本発明で用いられる4−[3−(トリフルオロメチル)
アルキル]フェノール又は4−[2−(トリフルオロメ
チル)アルキル]フェノールの合成法は例えば、Mol. C
ryst. Liq. Cryst., 1991, Vol. 206. pp. 147-157に記
載されている。
【0012】また、4−(ペルフルオロアルキル)安息
香酸は、例えばペルフルオロアルキルジヨージドと4−
ヨード安息香酸とをジメチルスルホキシドと銅の存在下
で加熱して反応させることにより得ることができる。
【0013】化合物[I]はこうして得られた化合物を
エステル結合させることにより合成するのであるが、特
に4−[3−(トリフルオロメチル)アルキル]フェノ
ール又は4−[2−(トリフルオロメチル)アルキル]
フェノールが光学活性であることが好ましい。光学活性
な4−[X−(トリフルオロメチル)アルキル]フェノ
ール(Xは2又は3)は、例えばMol. Cryst. Liq. Cry
st., 1991, Vol. 206.pp.147-157に記載されているよう
に、ラセミの3−トリフルオロアルカンカルボン酸を光
学分割して得られた光学活性化合物から誘導することが
できる。該化合物が光学活性でない場合には、エステル
結合させて合成された化合物が所望の物性を示さないこ
とがある。
【0014】以下に化合物[I]の合成反応スキームを
示す。
【0015】
【化11】
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0017】(製造例1)Mol. Cryst. Liq. Cryst., 1
991, Vol. 206. pp. 147-157に従って4−[3−(トリ
フルオロメチル)ノニル]フェノールを合成した。
【0018】(製造例2)4−(ペルフルオロヘキシ
ル)安息香酸 4−[3−(トリフルオロメチル)ノニ
ル]フェニルの合成
【0019】
【化12】 蛇管冷却管を取り付けた30mlのスリ付きナスフラス
コに4−(ペルフルオロヘキシル)安息香酸0.24g
(0.55ミリモル)と塩化チオニル2mlを加え、9
0℃で1.5時間加熱した。反応終了後、ベンゼンと共
沸させることにより塩化チオニルを除去した。ここに乾
燥テトラヒドロフラン3ml、光学活性4−[3−(ト
リフルオロメチル)ノニル]フェノール0.14g
(0.50ミリモル)及び水酸化カリウムで乾燥したト
リエチレンジアミン0.07g(0.60ミリモル)の
乾燥テトラヒドロフラン溶液を加えた。室温で30分間
攪拌し、50℃で5時間加熱したのち、70℃で3時間
加熱した。反応終了後、1M塩酸2ml、水10mlを
加え、ジエチルエーテルで抽出し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。溶媒を減圧留去し、薄層クロマトグラフィ
ーにより精製し(展開溶媒 酢酸エチル:ヘキサン=
1:6)、4−(ペルフルオロヘキシル)安息香酸4−
[3−(トリフルオロメチル)ノニル]フェニルを収量
0.32g(0.45ミリモル)、収率90%で得た。
更にこれをヘキサン/95%エタノールから再結晶し、
収量0.10g(0.15ミリモル)、収率29%で得
た。
【0020】比旋光度[α]28 D=−1.74゜、
[α]27 Hg=−2.90゜(c1.20,CHCl3
【0021】得られた化合物の同定は1H−NMR、13
C−NMR、IR、MS(EI)スペクトル分析により
行い、目的の化合物であることを確認した。この化合物
の相転移挙動を下記に示す(数字は℃を表わす。以下同
様。)。
【0022】 [Cry:結晶相、Iso:等方相]
【0023】実施例及び比較例 スメクチックホスト液晶化合物として下記に示す化合物
を下記の割合に配合したホスト液晶組成物を調製した。
【0024】
【化13】 このホスト液晶組成物の相転移挙動及びチルト角θを次
に示す。
【0025】 チルト角θは最大20゜(30゜C)である。[SC
スメクチックC相、SA:スメクチックA相、N:ネマ
チック相] 上記ホスト液晶組成物に対して製造例2で合成した化合
物[II]及び下記式で表わされる化合物(12OPP
F4)を表1に示す割合で添加して組成物とした。化合
物[II]の添加量が5.0重量%では相分離が生じ
た。
【0026】
【化14】 この液晶組成物を用いてセル厚1.3μmの液晶素子を
作製し、温度を変化させて光学応答時間(μsec)を
測定した。光学応答時間は透過光強度が10%から90
%まで変化する時間(τ10-90)及び0%から50%ま
で変化する時間(τ0-50)とした。測定は670nm半
導体レーザーを光源しとして、フォトマルチプライヤー
で検出し、デジタルオシロスコープで観察した。印加電
圧は20Vpp、20Hz矩形波とした。光学応答時間の
測定結果を表1に示す。図1及び図2に表1のτ10-90
及びτ0-50を温度(Tc−T)に対してプロットしたグ
ラフを示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明により、相溶性に優れる上に高い
自発分極、高速応答性を示し、液晶素子の材料として好
適に用いられる液晶組成物を提供することができた。
【0029】本発明の液晶組成物を用いることにより液
晶表示素子のフルカラ−化が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の液晶組成物の温度と光学応答時間の
関係を示すグラフ。
【図2】 本発明の液晶組成物の温度と光学応答時間の
関係を示すグラフ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スメクチック液晶化合物と下記一般式で
    表わされる化合物[I]とを含有することを特徴とする
    液晶組成物。 【化1】 (式中、kは1又は2、mは1〜20の整数、nは1〜
    20の整数を示す。)
  2. 【請求項2】 化合物[I]が下記式 【化2】 で表わされる化合物である請求項1記載の液晶組成物。
  3. 【請求項3】 化合物[I]が下記式 【化3】 で表わされる化合物である請求項1記載の液晶組成物。
  4. 【請求項4】 スメクチック液晶化合物が下記一般式で
    表わされる化合物である請求項1、2又は3記載の液晶
    組成物。 【化4】 (式中、Rは炭素数8〜10のアルキル基、Rは炭
    素数6〜11のアルキル基、XはO又はOCOを示
    す。)
  5. 【請求項5】 スメクチック液晶化合物が下記式で表わ
    される化合物の1種以上である請求項4記載の液晶組成
    物。 【化5】
  6. 【請求項6】 化合物[I]の含有割合がスメクチック
    液晶化合物に対して3.5〜5.5重量%である請求項
    1、2、3、4又は5記載の液晶組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004504286A (ja) * 2000-07-13 2004-02-12 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング キラルな化合物i

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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