JPH06264058A - 新規化合物並びにそれを用いた液晶組成物及び液晶素子 - Google Patents

新規化合物並びにそれを用いた液晶組成物及び液晶素子

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JPH06264058A
JPH06264058A JP7753393A JP7753393A JPH06264058A JP H06264058 A JPH06264058 A JP H06264058A JP 7753393 A JP7753393 A JP 7753393A JP 7753393 A JP7753393 A JP 7753393A JP H06264058 A JPH06264058 A JP H06264058A
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JP
Japan
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liquid crystal
compound
crystal composition
mmol
chemical
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Application number
JP7753393A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nohira
博之 野平
Akira Sakaigawa
亮 境川
Sachiko Yokoi
佐知子 横井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カイラルにチルトされたスメクチック液晶相
の成分として好適に用いられ、他の低分子又は高分子の
液晶化合物との良好な相溶性を有し、得られる液晶組成
物に高速応答性を賦与することができる新規化合物を提
供すること、高速応答性を有する液晶組成物を提供する
こと、ならびに高速応答性を有し、液晶表示素子等とし
て有用な液晶素子を提供すること。 【構成】 下記一般式で表される新規化合物、 【化1】 (式中、mは1〜10の整数であり、nは0〜10の整
数であり、pは0又は1の整数であり、qは0又は1の
整数であり、ただしp及びqのいずれか一方は必ず1で
あり、Aは両末端が芳香環からなる構成単位であり、R
は炭素数1〜20のアルキル基である。) 上記新規化合物を2種以上配合した液晶組成物、液晶化
合物又は液晶組成物に上記新規化合物を少なくとも1種
配合した液晶組成物、及び液晶材料として上記新規化合
物又は上記液晶組成物を使用した液晶素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶材料又は液晶組成
物の材料として好適に用いられる新規化合物、この新規
化合物を配合した液晶組成物並びにこの液晶組成物を液
晶材料として使用した光プリンターヘッド、液晶表示素
子、光フーリエ交換素子、ライトバルブ等に好適に用い
られる液晶素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フッ素置換不整骨格を持つ分子にパーフ
ルオロアルキル基を導入した化合物については既に知ら
れており、カイラルにチルトされたスメクチック液晶相
の成分として好適であるとされている(特表平2−50
3803号公報)。しかしながら、この化合物を配合し
たカイラルスメクチック液晶組成物は自発分極値、高速
応答性の点で十分な特性を有しているとはいえない。ま
た、パーフルオロアルキル基をもつ液晶化合物は、スメ
クチック相を安定化する、低粘性である、低複屈折であ
るという特徴を有するが、ホスト液晶との相溶性が悪い
ため、混合が難しいという問題点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、カイラルに
チルトされたスメクチック液晶相の成分として好適に用
いられ、他の低分子又は高分子の液晶化合物との良好な
相溶性を有し、得られる液晶組成物に高速応答性を賦与
することができる新規化合物を提供することを目的とす
る。
【0004】本発明はまた、電界変化に対する高速応答
性を有する液晶組成物を提供することを目的とする。
【0005】さらに本発明は、電界変化に対して高速に
応答し、液晶表示素子等として有用な液晶素子を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、フルオロ
アルキル基を有する液晶化合物の剛直なコアとフレキシ
ブルな末端基との間に酸素を介在させることにより相溶
性が向上し、またそのような液晶化合物を強誘電性液晶
組成物の一成分として用いることにより、液晶組成物の
応答速度が改善されることを見出し、本発明を完成する
に致った。
【0007】即ち、本発明は、下記一般式で表される新
規化合物を提供するものである。
【0008】
【化2】 (式中、mは1〜10の整数であり、nは0〜10の整
数であり、pは0又は1の整数であり、qは0又は1の
整数であり、ただしp及びqのいずれか一方は必ず1で
あり、Aは両末端が芳香環からなる構成単位であり、R
は炭素数1〜20のアルキル基である。)
【0009】また本発明は、上記新規化合物同士を配合
したことを特徴とする液晶組成物、及び液晶化合物又は
液晶組成物に上記の新規化合物を少なくとも1種配合し
たことを特徴とする液晶組成物を提供するものである。
【0010】さらに本発明は、液晶材料として上記の新
規化合物又は上記液晶組成物を使用したことを特徴とす
る液晶素子を提供するものである。
【0011】本発明の新規化合物を表す上記一般式中、
Aは両末端が芳香環からなる構成単位であり、好ましい
例としては、下記のものが挙げられる。
【0012】
【化3】 (式中、Xは−CH=又は−N=である。)
【0013】本発明の新規化合物を表す上記一般式中、
Rは炭素数1〜20のアルキル基であり、ハロゲン等で
置換されていてもよく、また、直鎖状であっても分岐状
であってもよく、光学活性であっても非光学活性であっ
てもよい。なかでも、直鎖状アルキル基や下記一般式で
表されるトリフルオロメチル基又はフルオロ基で置換さ
れたアルキル基が好ましい。
【0014】
【化4】
【0015】本発明の新規化合物は、例えば、下記の反
応スキームに示される(a)、(b)又は(c)のエー
テル化反応により、合成することができる。
【0016】
【化5】
【0017】また、本発明の新規化合物中、コアである
部分Aが3員環構造を有するものは、上記エーテル化反
応によるほか、下記のエステル化反応を用いて合成する
こともできる。
【0018】
【化6】
【0019】本発明の新規化合物には、液晶相を有して
いても有していないものも含まれる。
【0020】例えば、カイラルスメクチックC液晶相を
有する液晶材料を調製する場合、本発明の新規化合物が
光学活性なRを有し、カイラルスメクチックC液晶相を
有する場合には、他の液晶化合物等と混合するための液
晶成分としてのみならず、それのみで液晶材料として使
用することもできる。本発明の新規化合物が光学活性な
Rを有してはいても液晶相又はカイラルスメクチックC
液晶相を示さない場合には、カイラルドーパントとして
使用することができる。また、本発明の新規液晶化合物
が非光学活性なRを有し、液晶相を示す場合には、ホス
ト液晶として使用することができる。
【0021】本発明の液晶組成物は、本発明の新規化合
物同士を配合して、或いは、液晶化合物又は液晶組成物
に上記の新規化合物を少なくとも1種配合して得られる
ものである。本発明の新規化合物は他の液晶材料との相
溶性がよく、この新規化合物の少なくとも1種を低分子
又は高分子の液晶化合物あるいはそれらの液晶組成物に
適切な組み合わせで配合することにより、高速応答性の
カイラルスメクチック液晶組成物を得ることができる。
【0022】例えば、(1)光学活性なRを有し液晶相
を示さない本発明の新規化合物と、スメクチックC液晶
(SC液晶)化合物又は組成物あるいはカイラルスメク
チックC液晶(SC *)又は組成物との配合、(2)非光
学活性なRを有し液晶相を示す本発明の新規化合物、又
はその新規化合物と他のホスト液晶材料との組成物と、
カイラルドーパントとしての液晶又は非液晶性化合物又
は組成物との配合、(3)カイラルスメクチックC液晶
相を有する本発明の新規化合物と、他の液晶又は非液晶
性化合物又は組成物との配合、(4)非光学活性なRを
有し液晶相を示すホスト液晶としての本発明の新規化合
物と、光学活性なRを有し液晶相を示さないカイラルド
ーパントとしての本発明の新規化合物との配合により、
応答速度の速いカイラルスメクチックC液晶組成物を得
ることができる。
【0023】本発明の液晶組成物において、本発明の新
規化合物以外の液晶化合物又は液晶組成物として用いら
れるものとしては、液晶材料として用いられている各種
の液晶化合物又は液晶組成物を用いることができる。そ
れら液晶化合物又は液晶組成物としては特に限定され
ず、また、液晶化合物は低分子又は高分子液晶化合物の
いずれでもよく、液晶組成物も低分子液晶化合物からな
るもの、高分子液晶化合物からなるもの、低分子及び高
分子液晶化合物からなるもののいずれであってもよい。
特に、スメクチック液晶化合物又は組成物、カイラルス
メクチック液晶化合物又は組成物に本発明の新規化合物
を上記の如く適宜組み合わせて配合することにより、応
答速度の速い液晶組成物が得られる。
【0024】また、本発明の新規化合物を適宜選択して
ネマチック液晶化合物又は組成物に配合することによ
り、TNセルにおけるリバースドメインの発生を防止で
きる。さらに、ネマチック液晶化合物又は組成物あるい
はカイラルネマチック液晶化合物又は組成物に配合する
ことにより、相転移型液晶素子やホワイト・テイラー型
ゲスト・ホスト型液晶素子に液晶材料として使用するこ
とが可能となる。
【0025】スメクチックC液晶化合物又は組成物とし
ては、好ましくは、下記式で表されるスメクチック液晶
化合物が1種又は混合されて用いられる。
【0026】
【化7】 (式中、R1は炭素数8〜10のアルキル基、R2は炭素
数6〜11のアルキル基、Zは−O−、−OCO−又は
【0027】
【化8】 を表す。)このような液晶化合物の具体例としては、下
記に示すようなピリミジン化合物が挙げられる。
【0028】
【化9】
【0029】液晶組成物中の本発明の新規化合物の含有
割合は、新規化合物の種類と配合対象である液晶化合物
又は液晶組成物との種類により一義的には定められな
い。カイラルスメクチックC液晶組成物を得るために
は、本発明の新規化合物をカイラルドーパント(液晶相
を示すものも示さないものも含む)として配合する場合
には、通常、液晶化合物又は液晶組成物に対する新規化
合物の割合を0.01〜60重量%とすることが好まし
い。特に上記ピリミジン化合物との組み合わせの場合に
は、新規化合物を0.01〜 60重量%添加すること
が好ましい。また、本発明の新規化合物をホスト液晶と
して用いる場合には、カイラルドーパントとしての液晶
化合物又は液晶組成物を、新規化合物に対して0.01
〜 60重量%とすることが好ましい。本発明の新規化
合物同士を一方をホスト液晶として、他方をカイラルド
ーパントとして配合してカイラルスメクチックC液晶組
成物を得るためには、ホスト液晶としての新規化合物に
対してカイラルドーパントとしての新規化合物を0.0
1〜 60重量%添加することが好ましい。
【0030】本発明の新規化合物又は本発明の液晶組成
物を液晶材料として使用した液晶素子は、前記新規化合
物又は液晶組成物の特異な特性に基づく優れた高速応答
性を有している。
【0031】本発明の液晶素子は、液晶材料として本発
明の上記新規化合物又は液晶組成物を用いている限り、
その構造を限定されるものではないが、通常は、本発明
の新規化合物又は液晶組成物を含有する液晶材料を2枚
の相対する電極付き基板間に挟持してなる構造を有す
る。また、必要に応じ、電極付記基板の電極層と液晶材
料層との間に、ラビング層などの配向層が設けられてい
てもよい。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0033】実施例1 (1.1) 4−アセトキシ−4′−パーフルオロオクチルビフェニ
ルの合成
【0034】
【化10】
【0035】蛇管冷却管を取付けた30ml二口ナスフ
ラスコにパーフルオロオクチルヨージド1.64g
(3.00ミリモル)と銅粉末0.95g(15.0ミ
リモル)及び乾燥ジメチルスルホキシド3mlを入れ1
10℃で1時間反応させた。その後、4−アセトキシ−
4′−ブロモビフェニル0.87g(2.99ミリモ
ル)と乾燥ジメチルスルホキシド3mlを加え110℃
で18時間反応させた。それからセライト瀘過を行い過
剰の銅粉末を取り除き、反応溶液に蒸留水及び3M硫酸
を加えてからエーテル抽出し、一晩無水硫酸ナトリウム
で乾燥させた。粗生成物の一部をとり、まずカラムクロ
マトグラフィー(溶媒 ジクロロメタン)でホモカップ
リング生成物を除き、さらに薄層クロマトグラフィー
(展開溶媒 ベンゼン:ヘキサン=2:1)により原料
を分離することで4−アセトキシ−4′−パーフルオロ
オクチルビフェニルを収量0.11g(0.17ミリモ
ル)で得た。
【0036】(1.2) 4−ヒドロキシ−4′−パーフルオロオクチルビフェニ
ルの合成
【0037】
【化11】
【0038】アリーン冷却管を取付けた50mlの二口
ナスフラスコに4−アセトキシ−4′−パーフルオロオ
クチルビフェニル0.99g(1.57ミリモル)と水
酸化カリウム0.20g(5.12ミリモル)を蒸留水
2mlに溶かしたもの及びテトラヒドロフラン15m
l、混和のためにメタノール5mlを加え7時間加熱還
流した。その後6M塩酸及び蒸留水を加えpHを2以下
にした。減圧下溶媒を留去しエーテル抽出を行い、有機
層を無水硫酸ナトリウムで一晩乾燥させた。それからエ
ーテルを減圧下留去し再結晶(溶媒 メタノール)を行
い、4−ヒドロキシ−4′−パーフルオロオクチルビフ
ェニルを収量0.72g(1.22ミリモル)、収率7
8.5%で得た。
【0039】(1.3) 2−フルオロオクチル p−トルエンスルホネートの合
【0040】
【化12】
【0041】30mlの二口ナスフラスコに(−)−2
−フルオロオクタノール0.44g(2.96ミリモ
ル)及び乾燥ピリジン0.71g(9.00ミリモル)
を入れ、氷冷下、p−トルエンスルホン酸クロリド0.
68g(3.60ミリモル)を加え室温で5時間攪拌し
た。p−トルエンスルホン酸クロリドを加えた後、反応
溶液は白濁し、反応終了後3M塩酸3mlを加えること
で再び透明になった。蒸留水を加え、有機層をエーテル
抽出し、無水硫酸ナトリウムで一晩乾燥させ、2−フル
オロオクチル p−トルエンスルホネートを収量0.9
5g(3.14ミリモル)で得た。分析用薄層クロマト
グラフィーでスポットが一つであることを確認し(展開
溶媒 ヘキサン:酢酸エチル=3:1)、このまま次の
反応に用いた。
【0042】(1.4) 4−(2−フルオロオクチルオキシ)−4′−パーフル
オロオクチルビフェニルの合成
【0043】
【化13】
【0044】蛇管冷却管を取付けた30mlの二口ナス
フラスコに4−ヒドロキシ−4′−パーフルオロオクチ
ルビフェニル0.35g(0.59ミリモル)、乾燥ジ
メチルホルムアミド3mlを入れよく攪拌した。60%
水素化ナトリウム24mgを入れ、続いて2−フルオロ
オクチル p−トルエンスルホネート0.15g(0.
50ミリモル)を滴下し、130℃で6時間反応させ
た。蒸留水及び飽和塩化ナトリウム水溶液を加えた後、
有機層をエーテル抽出し、無水硫酸ナトリウムで一晩乾
燥した。薄層クロマトグラフィーで精製し(展開溶媒
ヘキサン:酢酸エチル=8:1)、4−(2−フルオロ
オクチルオキシ)−4′−パーフルオロオクチルビフェ
ニル(以下、化合物1と呼ぶ)を収量0.25g(0.
35ミリモル)、収率70.5%で得た。この後、物性
測定のためヘキサン、酢酸エチル及び99%エタノール
で再結晶し、精製物を収量0.13g(0.19ミリモ
ル)、収率37.0%で得た。比旋光度[α]D=+
0.75゜、[α]Hg=+3.50゜(cl.60,C
HCl3) 得られた精製物の1H−NMRスペクトル分析、13C−
NMRスペクトル分析、19F−NMRスペクトル分析、
IRスペクトル分析の結果を以下に示す。1 H−NMR
【0045】
【化14】 δ(ppm) 7.67(d,Jk-j=8.5Hz,2Hk) 7.62(d,Jj-k=8.5Hz,2Hj) 7.55(d,Ji-h=8.7Hz,2Hi) 7.02(d,Jh-i=8.7Hz,2Hh) 4.98〜4.76(m,JH e -F=49.4Hz,
e) 4.12(m,Hf+Hg) 1.92〜1.64(m,2Hd) 1.50〜1.27(m,2Hb+6Hc) 0.90(t,Ja-b=6.8Hz,3Ha
【0046】13C−NMR
【0047】
【化15】 δ(ppm) 158.9(e), 144.4(i), 132.6
(h),128.4(g), 127.4(l), 1
27.3(j),126.8(k), 115.1
(f),92.0(d,Jc-F=172Hz,c),6
9.9(d,Jd-F=23.9Hz,d),31.7〜
22.6(b), 14.1(a)
【0048】19F−NMR
【0049】
【化16】 δ(ppm) −81.3(e) −111.1(b) −121.8、−122.4、−123.3(c) −126.7(d) −187.1(a)
【0050】IR 1100〜1300cm-1(C−F)
【0051】実施例2 (2.1) 4−(3−トリフルオロメチルノニルオキシ)−4′−
パーフルオロオクチルビフェニルの合成
【0052】
【化17】
【0053】蛇管冷却管を取付けた30mlの二口ナス
フラスコに4−ヒドロキシ−4′−パーフルオロオクチ
ルビフェニル0.23g(0.40ミリモル)、乾燥ジ
メチルホルムアミド3mlを入れ、よく攪拌した。60
%水素化ナトリウム16mgを入れ、続いて3−トリフ
ルオロメチルノニル p−トルエンスルホネート
[(−)−3−トリフルオロメチルノニルアルコールか
ら誘導した。]0.12g(0.34ミリモル)を滴下
し、130℃で6時間反応させた。蒸留水及び飽和塩化
ナトリウム水溶液を加えた後、有機層をエーテル抽出
し、無水硫酸ナトリウムで一晩乾燥した。薄層クロマト
グラフィーで精製し(展開溶媒 ヘキサン:酢酸エチル
=8:1)、4−(3−トリフルオロメチルノニルオキ
シ)−4′−パーフルオロオクチルビフェニル(以下、
化合物2と呼ぶ)を収量0.23g(0.30ミリモ
ル)、収率87.2%で得た。この後、物性測定のため
ヘキサン及び99%エタノールで再結晶し、精製物を収
量0.11g(0.14ミリモル)、収率41.5%で
得た。比旋光度[α]D=+1.50゜、[α]Hg=+
6.50゜(cl.21,CHCl3) 得られた精製物の1H−NMRスペクトル分析、13C−
NMRスペクトル分析、19H−NMRスペクトル分析、
IRスペクトル分析の結果を以下に示す。1 H−NMR
【0054】
【化18】 δ(ppm) 7.68(d,Jk-j=8.5Hz,2Hk) 7.62(d,Jj-k=8.5Hz,2Hj) 7.55(d,Ji-h=8.7Hz,2Hi) 6.99(d,Jh-i=8.7Hz,2Hh) 4.09(t,Jg-e=Jg-f=6.4Hz,2Hg) 2.47〜2.30(m,Hd) 2.20〜2.09(m,Je-f=14.6Hz,Jf-g
=6.4Hz,He又はHf) 2.00〜1.90(m,Je-f=14.6Hz,Je-g
=6.4Hz,He又はHf) 1.77〜1.66(m,Hl又はHm) 1.50〜1.20(m,2Hb+6Hc+Hl 又は
2Hb+6Hc+Hm) 0.87(t,Ja-b=6.8Hz,3Ha
【0055】13C−NMR
【0056】
【化19】 δ(ppm) 159.0(k), 144.4(o), 132.3
(n),128.4(m), 127.4(r), 1
27.3(p),126.9(g), 115.1
(l),110.0〜120.0(h,s), 65.
2(j),39.6(g,Jg-F=25.2Hz),3
1.6, 29.2, 28.0, 27.8, 2
6.7, 22.6(b〜f,i),14.0(a)
【0057】19F−NMR
【0058】
【化20】 δ(ppm) −71.0(a) −81.4(e) −111.1(b) −121.8、−122.4、−123.3(c) −126.7(d)
【0059】IR 1100〜1300cm-1(C−F) 1053cm-1(C−O−C)
【0060】実施例3 (3.1) 4−(2−フルオロオクチルオキシ)安息香酸 4′−
パーフルオロオクチルビフェニルの合成
【0061】
【化21】
【0062】30mlの二口ナスフラスコに(+)−4
−(2−フルオロオクチルオキシ)安息香酸0.08g
(0.30ミリモル)及び塩化チオニル2mlを入れ、
90℃で1.5時間反応させた。反応終了後、未反応の
塩化チオニルをベンゼンと共沸させることにより除去し
た。ここに乾燥テトラヒドロフラン2ml、4−ヒドロ
キシ−4′−パーフルオロオクチルビフェニル0.18
g(0.31ミリモル)及び水酸化カリウムで乾燥した
トリエチレンジアミン0.06g(0.55ミリモル)
の乾燥ベンゼン溶液を加えた。室温で30分間攪拌後、
70℃で5時間加熱した。反応終了後、1M塩酸及び蒸
留水を少量加え、エーテルで抽出し、無水硫酸ナトリウ
ムで一晩乾燥した。溶媒を減圧留去し、薄層クロマトグ
ラフィーにより精製した。(展開溶媒 1回目ヘキサ
ン:酢酸エチル=8:1 2回目ベンゼン:ジクロロメ
タン=1:1 3回目ベンゼン:ジクロロメタン=2:
1)この後、物性測定のためヘキサン及び99%エタノ
ールで再結晶し、4−(2−フルオロオクチルオキシ)
安息香酸 4′−パーフルオロオクチルビフェニル(以
下、化合物3と呼ぶ)を収量0.02g(0.03ミリ
モル)、収率8.35%で得た。
【0063】得られた精製物の19F−NMRスペクトル
分析の結果を以下に示す。19 F−NMR
【0064】
【化22】 δ(ppm) −81.4(e) −111.1(b) −121.8、−122.3、−122.4、−12
3.3(c) −126.7(d) −187.1(7重線,Ja-gemH=46.7Hz,J
a-vicH=23.0Hz,a)
【0065】実施例4 (4.1) 1,1−ジヒドロパーフルオロデカノールの合成
【0066】
【化23】
【0067】蛇管冷却管及び滴下ロートを取付けた30
mlの二口ナスフラスコに水素化リチウムアルミニウム
0.38g(10.0ミリモル)及び乾燥エーテル10
mlを入れた。氷冷下攪拌しながらパーフルオロノナン
カルボン酸2.57g(5.00ミリモル)を乾燥エー
テルに溶かしたものをゆっくりと滴下した。3時間加熱
還流した後、6M硫酸で過剰な水素化リチウムアルミニ
ウムを分解した。エーテル抽出し、有機層を無水硫酸ナ
トリウムで一晩乾燥した。エーテルを減圧留去後、減圧
蒸留を行い、1,1−ジヒドロパーフルオロデカノール
を収量1.95g(3.90ミリモル)、収率77.8
%で得た。(bp100℃/30mmHg)
【0068】(4.2) 1,1−ジヒドロパーフルオロデシル トリフルオロメ
タンスルホネートの合成
【0069】
【化24】
【0070】30mlの二口ナスフラスコに1,1−ジ
ヒドロパーフルオロデカノール0.69g(1.39ミ
リモル)、4−ジメチルアミノピリジン0.38g
(3.11ミリモル)及び乾燥ジクロロメタンを入れ、
均一な溶液になるまでよく攪拌した。氷冷下、トリフル
オロメタンスルホン酸無水物0.79g(2.8ミリモ
ル)をジクロロメタン2mlに溶かしてゆっくりと滴下
した。室温で3時間反応させ、3M塩酸1ml及び蒸留
水を加えエーテル抽出を行い、有機層を無水硫酸ナトリ
ウムで一晩乾燥した。エーテルを減圧下留去し、1,1
−ジヒドロパーフルオロデシル トリフルオロメタンス
ルホネートを収量0.53g(0.84ミリモル)、収
率60.2%で得た。
【0071】(4.3) 2−[4−(1,1−ジヒドロパーフルオロデシルオキ
シ)フェニル]−5−エトキシピリミジンの合成
【0072】
【化25】
【0073】蛇管冷却管を取付けた50mlの二口ナス
フラスコに2−(4−ヒドロキシフェニル)−5−エト
キシピリミジン0.51g(2.33ミリモル)、乾燥
ジメチルホルムアミド12mlを入れ、よく攪拌した。
60%水素化ナトリウム93mgを入れ、つづいて1,
1−ジヒドロパーフルオロデシル トリフルオロメタン
スルホネート1.28g(2.03ミリモル)を乾燥ジ
メチルホルムアミドに溶かしたものを滴下し、130℃
で6時間反応させた。蒸留水及び飽和塩化ナトリウム水
溶液を加えた後、有機層をエーテル抽出し、無水硫酸ナ
トリウムで一晩乾燥した。エーテルを減圧留去した後、
カラムクロマトグラフィーで精製し(溶媒 ベンゼン:
酢酸エチル=2:1)、2−[4−(1,1−ジヒドロ
パーフルオロデシルオキシ)フェニル]−5−エトキシ
ピリミジン(以下、化合物4と呼ぶ)を収量0.63g
(0.90ミリモル)、収率38.4%で得た。この
後、物性測定のためベンゼン及び99%エタノールで再
結晶した後、もう一度ヘキサン及び99%エタノールで
再結晶を行った。そして精製物を収量0.16g(0.
23ミリモル)、収率10.0%で得た。
【0074】得られた精製物の1H−NMRスペクトル
分析、IRスペクトル分析の結果を以下に示す。1 H−NMR
【0075】
【化26】 δ(ppm) 8.45(s,2Hc) 8.36(d,Jd-e=8.9Hz,2Hd) 7.09(d,Je-d=8.9Hz,2He) 4.70(t,Jf-F=13.0Hz,2Hf) 4.23(q,Jb-a=7.0Hz,2Hb) 1.47(t,Ja-b=7.0Hz,3Ha
【0076】IR 1180〜1300cm-1 (C−F)
【0077】実施例5 (5.1) 3−パーフルオロヘキシルプロパノールの合成
【0078】
【化27】
【0079】蛇管冷却管及び滴下ロートを取付けた10
0mlの二口ナスフラスコに水素化リチウムアルミニウ
ム0.19g(5.00ミリモル)及び乾燥エーテル5
mlを入れた。氷冷下攪拌しながら3−パーフルオロヘ
キシル−2−ヨードプロパノール2.52g(5.00
ミリモル)を乾燥エーテルに溶かしたものをゆっくりと
滴下した。5時間加熱還流した後、6M硫酸で過剰な水
素化リチウムアルミニウムを分解した。エーテル抽出し
有機層を無水硫酸ナトリウムで一晩乾燥した。エーテル
を減圧留去後、減圧蒸留を行い3−パーフルオロヘキシ
ルプロパノールを収量1.60g(4.23ミリモ
ル)、収率84.7%で得た。(bp150℃/115
mmHg)
【0080】(5.2) 3−パーフルオロヘキシルプロピル トリフルオロメタ
ンスルホネートの合成
【0081】
【化28】
【0082】30mlの二口ナスフラスコに3−パーフ
ルオロヘキシルプロパノール0.76g(2.00ミリ
モル)、4−ジメチルアミノピリジン0.54g(4.
43ミリモル)及び乾燥ジクロロメタン4mlを入れ、
均一な溶液になるまでよく攪拌した。氷冷下、トリフル
オロメタンスルホン酸無水物1.13g(4.01ミリ
モル)をジクロロメタン4mlに溶かしてゆっくりと滴
下した。室温で5時間反応させ、3M塩酸1ml及び蒸
留水を加えジクロロメタンで抽出を行い、有機層を無水
硫酸ナトリウムで一晩乾燥した。ジクロロメタンを減圧
下留去し、3−パーフルオロヘキシルプロピル トリフ
ルオロメタンスルホネートを収量1.37g(純度;1
0.04%)、収率13.5%で得た。
【0083】(5.3) 2−[4−(3−パーフルオロヘキシルプロピルオキ
シ)フェニル]−5−オクチルピリミジンの合成
【0084】
【化29】
【0085】蛇管冷却管を取付けた30mlの二口ナス
フラスコに2−(4−ヒドロキシフェニル)−5−オク
チルピリミジン0.33g(1.16ミリモル)、乾燥
ジメチルホルムアミド5ml及び乾燥トルエン2mlを
入れよく攪拌した。60%水素化ナトリウム92mgを
入れ、続いて3−パーフルオロヘキシルプロピル トリ
フルオロメタンスルホネート1.37g(粗生成物)を
乾燥ジメチルホルムアミドに溶かしたものを滴下し、1
20℃で6時間反応させた。蒸留水及び飽和塩化ナトリ
ウム水溶液を加えた後、有機層をエーテル抽出し、無水
硫酸ナトリウムで一晩乾燥した。エーテルを減圧留去
後、カラムクロマトグラフィーで精製し(溶媒 ヘキサ
ン:酢酸エチル=2:1)、その後さらに薄層クロマト
グラフィーで精製した(展開溶媒 ヘキサン:酢酸エチ
ル=8:1)。2−[4−(3−パーフルオロヘキシル
プロピルオキシ)フェニル]−5−オクチルピリミジン
(以下、化合物5と呼ぶ)を収量0.10g(0.16
ミリモル)、収率13.8%で得た。この後、物性測定
のためヘキサン及び99%エタノールで再結晶し、精製
物を収量0.06g(0.09ミリモル)、収率7.7
6%で得た。
【0086】得られた精製物の1H−NMRスペクル分
析、13C−NMRスペクトル分析及びIRスペクトル分
析の結果を以下に示す。1 H−NMR
【0087】
【化30】 δ(ppm) 8.59(s,2He) 8.36(d,Jf-g=8.9Hz,2Hf) 6.94(d,Jg-f=8.9Hz,2Hg) 4.12(t,Jh-i=5.9Hz,2Hh) 2.60(t,Jd-k=7.6Hz,2Hd) 2.43〜2.23(m,2Hj) 2.20〜2.08(m,Ji-h=5.9Hz,2Hi) 1.64(tt,Jk-d=Jk-c=7.6Hz,2Hk) 1.50〜1.12(m,2Hb+8Hc) 0.88(t,Ja-b=6.7Hz,3Ha
【0088】13C−NMR
【0089】
【化31】 δ(ppm) 162.3(e), 160.5(i), 157.0
(d),132.3(f), 130.8(c), 1
29.5(g),114.4(h), 66.4
(j),28.0(t,Jl-F=22.0Hz,l),
31.8、 30.8、 30.2、 29.3、 2
9.2、 29.1、22.7、 20.6(b,
k),14.1(a)
【0090】IR 1100〜1260cm-1(C−F) 1023cm-1(C−O−C)
【0091】実施例6 (6.1) 4−パーフルオロブチル−3−ヨードブタノールの合成
【0092】
【化32】
【0093】蛇管冷却管を取付けた50mlの二口ナス
フラスコに3−ブテン−1−オール1.90g(26.
3ミリモル)及びパーフルオロブチルヨージド10.0
g(28.9ミリモル)を入れた。氷冷下攪拌しながら
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)64.0mg
(0.39ミリモル)を入れ、その後氷浴をとりはずし
80℃で15時間加熱した。反応溶液を減圧蒸留するこ
とで4−パーフルオロブチル−3−ヨードブタノールを
収量9.11g(21.8ミリモル)、収率82.9%
で得た。(bp150℃/15mmHg)
【0094】(6.2) 4−パーフルオロブチルブタノールの合成
【0095】
【化33】
【0096】蛇管冷却管及び滴下ロートを取付けた10
0mlの二口ナスフラスコに水素化リチウムアルミニウ
ム0.95g(25.0ミリモル)及び乾燥エーテル2
0mlを入れた。氷冷下攪拌しながら4−パーフルオロ
ブチル−3−ヨードブタノール9.11g(21.8ミ
リモル)を乾燥エーテルに溶かしたものをゆっくりと滴
下した。6時間加熱還流した後、6M硫酸で過剰な水素
化リチウムアルミニウムを分解した。エーテル抽出し有
機層を無水硫酸ナトリウムで一晩乾燥した。エーテルを
減圧留去後、減圧蒸留を行い4−パーフルオロブチルブ
タノールを収量5.06g(17.3ミリモル)、収率
79.4%で得た。(bp110℃/115mmHg)
【0097】(6.3) 4−パーフルオロブチルブチル p−トルエンスルホネ
ートの合成
【0098】
【化34】
【0099】30mlの二口ナスフラスコに4−パーフ
ルオロブチルブタノール1.62g(5.55ミリモ
ル)、4−ジメチルアミノピリジン1.26g(10.
3ミリモル)及び乾燥ジクロロメタン10mlを入れ、
均一な溶液になるまでよく攪拌した。氷冷下、p−トル
エンスルホン酸クロリド1.27g(6.66ミリモ
ル)をゆっくりと滴下し、室温で6時間反応させた。3
M塩酸1ml及び蒸留水を加えジクロロメタンで抽出を
行い、有機層を無水硫酸ナトリウムで一晩乾燥した。ジ
クロロメタンを減圧下留去し、4−パーフルオロブチル
ブチル p−トルエンスルホネートを収量1.62g
(3.69ミリモル)、収率66.5%で得た。
【0100】(6.4) 4−ヒドロキシ−4′−(4−パーフルオロブチルブチ
ルオキシ)ビフェニルの合成
【0101】
【化35】
【0102】蛇管冷却管を取付けた30mlの二口ナス
フラスコに4,4′−ビフェノール1.04g(5.5
9ミリモル)、乾燥ジメチルホルムアミド5mlを入れ
よく攪拌した。60%水素化ナトリウム147mgを入
れ、続いて4−パーフルオロブチルブチル p−トルエ
ンスルホネート1.60g(3.59ミリモル)を乾燥
ジメチルホルムアミドに溶かしたものを滴下し、120
℃で8時間反応させた。蒸留水及び飽和塩化ナトリウム
水溶液を加えた後、有機層をエーテル抽出し、無水硫酸
ナトリウムで一晩乾燥した。エーテルを減圧留去後、カ
ラムクロマトグラフィーで精製し(溶媒 ヘキサン:酢
酸エチル=3:1)、4−ヒドロキシ−4′−(4−パ
ーフルオロブチルブチルオキシ)ビフェニルを収量0.
79g(1.72ミリモル)、収量47.9%で得た。
【0103】(6.5) 4−(2−フルオロオクチルオキシ)−4′−(4−パ
ーフルオロブチルブチルオキシ)ビフェニルの合成
【0104】
【化36】
【0105】蛇管冷却管を取付けた30mlの二口ナス
フラスコに4−ヒドロキシ−4′−(4−パーフルオロ
ブチルブチルオキシ)ビフェニル0.21g(0.46
ミリモル)、乾燥ジメチルホルムアミド3mlを入れよ
く攪拌した。60%水素化ナトリウム30mgを入れ室
温で1.5時間攪拌した。続いて2−フルオロオクチル
−p−トルエンスルホネート0.21g(0.40ミリ
モル)を乾燥ジメチルホルムアミドに溶かしたものを滴
下し、120℃で6時間反応させた。蒸留水及び飽和塩
化ナトリウム水溶液を加えた後、有機層をエーテル抽出
し、無水硫酸ナトリウムで一晩乾燥した。エーテルを減
圧留去後、薄層クロマトグラフィーで精製し(展開溶媒
ヘキサン:酢酸エチル=8:1)、4−(2−フルオ
ロオクチルオキシ)−4′−(4−パーフルオロブチル
ブチルオキシ)ビフェニル(以下、化合物6と呼ぶ)を
収量0.23g(0.39ミリモル)、収率97.5%
で得た。この後、物性測定のためジクロロメタン及び9
9%エタノールで2回再結晶した。少々黄色味をおびて
いたので活性炭により不純物を除き精製物を収量0.0
7g(0.11ミリモル)、収率28.1%で得た。
【0106】得られた精製物の1H−NMRスペクル分
析、13C−NMRスペクトル分析、1 9F−NMRスペク
トル分析、IRスペクトル分析の結果を以下に示す。1 H−NMR
【0107】
【化37】 δ(ppm) 7.48(d,Jh-g=Ji-j=8.7Hz,2Hh+2
j) 6.98(d,Jg-h又はJj-i=8.7Hz,2Hg
は2Hi) 6.95(d,Jg-h又はJj-i=8.7Hz,2Hg
は2Hj) 4.86(m,Je-F=48.9Hz,He) 4.00〜4.18(m,2Hf+2Hk) 2.11〜2.27(m,2Hl) 1.64〜1.98(m,2Hd+2Hm+2Hn) 1.21〜1.61(m,2Hb+6Hc) 0.91(t,Ja-b=6.8Hz,3Ha
【0108】13C−NMR
【0109】
【化38】 δ(ppm) 158.0(f又はm), 157.7(f又はm),
134.0(j又はi), 133.5(j又はi),
127.9(h,k), 114.9(g又はl),1
14.7(g又はl), 92.0(d,Jd-F=17
0.9Hz,d),69.9(d,Je-F=23.1H
z,e), 67.3(n),30.6(t,Jp-F
22.3Hz,p),31.7、 31.5、 29.
7、 29.1、 28.8、 24.9、22.6、
17.3(b,c,o),14.1(a)
【0110】19F−NMR
【0111】
【化39】 δ(ppm) −81.5(e) −115.2(b) −125.0(c) −126.6(d) −187.1(7重線,Ja-gemH=48.9Hz,J
a-vicH=23.6Hz,a)
【0112】IR 1100〜1300cm-1(C−F) 1042cm-1(C−O−C)
【0113】実施例7 (7.1) 4−(3−トリフルオロメチルノニルオキシ)−4′−
(4−パーフルオロブチルブチルオキシ)ビフェニルの
合成
【0114】
【化40】
【0115】蛇管冷却管を取付けた30mlの二口ナス
フラスコに4−ヒドロキシ−4′−(4−パーフルオロ
ブチルブチルオキシ)ビフェニル0.21g(0.46
ミリモル)、乾燥ジメチルホルムアミド3mlを入れよ
く攪拌した。60%水素化ナトリウム30mgを入れ室
温で1.5時間攪拌した。続いて3−トリフルオロメチ
ルノニル p−トルエンスルホネート0.15g(0.
40ミリモル)を乾燥ジメチルホルムアミドに溶かした
ものを滴下し、120℃で6時間反応させた。蒸留水及
び飽和塩化ナトリウム水溶液を加えた後、有機層をエー
テル抽出し、無水硫酸ナトリウムで一晩乾燥した。エー
テルを減圧留去後、薄層クロマトグラフィーで精製し
(展開溶媒 ヘキサン:酢酸エチル=8:1)、4−
(3−トリフルオトメチルノニルオキシ)−4′−(4
−パーフルオロブチルブチルオキシ)ビフェニル(以
下、化合物7と呼ぶ)を収量0.20g(0.31ミリ
モル)、収率76.8%で得た。この後、物性測定のた
めヘキサン及び99%エタノールで2回再結晶した。精
製物を収量0.12g(0.18ミリモル)、収率4
5.5%で得た。
【0116】得られた精製物の1H−NMRスペクトル
分析、13C−NMRスペクトル分析、19F−NMRスペ
クトル分析、IRスペクトル分析の結果を以下に示す。1 H−NMR
【0117】
【化41】 δ(ppm) 7.46(d,Ji-h=Jj-k=8.7Hz,2Hi+2
j) 6.94(d,Jh-i又はJk-j=8.7Hz,2Hh
は2Hk) 6.93(d,Jh-i又はJk-j=8.7Hz,2Hh
は2Hk) 4.07(t,J=6.5Hz,2Hg又は2Hl) 4.03(t,J=5.9Hz,2Hg又は2Hl) 2.48〜2.30(m,He) 2.28〜2.04(m,Hf+2Ho) 2.03〜1.78(m,Hq+2Hm+2Hn) 1.78〜1.60(m,Hd) 1.60〜1.21(m,2Hb+6Hc+Hp) 0.88(t,Ja-b=6.8Hz,3Ha
【0118】13C−NMR
【0119】
【化42】 δ(ppm) 158.0(g又はn), 157.8(g又はn),
133.7(j又はk), 133.6(j又はk),
127.8(i,l), 114.9(h又はm),1
14.8(h又はm), 67.3(f又はo),6
5.2(f又はo), 39.6(q,Jc-F=25.
5Hz,c),30.6(t,Jq-F=22.6Hz,
q) 31.6〜17.3(b,e,p) 14.1(a)
【0120】19F−NMR
【0121】
【化43】 δ(ppm) −126.6(d) −125.1(c) −115.2(b) −81.6(e) −71.0(a)
【0122】IR 1100〜1300cm-1(C−F)
【0123】実施例8 (8.1) 2−[4−(4−パーフルオロブチルブチルオキシ)フ
ェニル]−5−オクチルピリミジンの合成
【0124】
【化44】
【0125】蛇管冷却管を取付けた30mlの二口ナス
フラスコに2−(4−ヒドロキシフェニル)−5−オク
チルピリミジン0.62g(2.17ミリモル)、乾燥
ジメチルホルムアミド5mlを入れよく攪拌した。60
%水素化ナトリウム120mgを入れ、続いて4−パー
フルオロブチルブチル p−トルエンスルホネート0.
88g(1.97ミリモル)を乾燥ジメチルホルムアミ
ドに溶かしたものを滴下し、120℃で6時間反応させ
た。蒸留水及び飽和塩化ナトリウム水溶液を加えた後、
有機層をエーテル抽出し、無水硫酸ナトリウムで一晩乾
燥した。エーテルを減圧留去後、カラムクロマトグラフ
ィーで精製し(溶媒 ヘキサン:酢酸エチル=3:
1)、その後さらにヘキサン及び99%エタノールで再
結晶し2−[4−(4−パーフルオロブチルブチルオキ
シ)フェニル]−5−オクチルピリミジン(以下、化合
物8と呼ぶ)を収量0.39g(0.70ミリモル)、
収率35.6%で得た。
【0126】得られた精製物の1H−NMRスペクト
ル、13C−NMRスペクトル、IRスペクトル分析の結
果を以下に示す。
【0127】1H−NMR
【0128】
【化45】 δ(ppm) 8.57(s,2Hg) 8.36(d,Jf-e=8.9Hz,2Hf) 6.98(d,Je-f=8.9Hz,2He) 4.06(t,Jd-c=5.8Hz,2Hd) 2.59(t,Jh-i=7.6Hz,2Hh) 2.17(tt,Ja-F=18.7Hz,Ja-b=7.7
Hz,2Ha) 1.80〜1.95(m,2Hb+2Hc) 1.64(tt,Ji-h=Ji-j=7.6Hz,2Hi) 1.22〜1.41(m,2Hj+6Hk+2Hl) 0.88(t,Jm-l=6.8Hz,3Hm
【0129】13C−NMR
【0130】
【化46】 δ(ppm) 162.4(h), 160.8(d), 157.0
(i),132.2(g), 130.6(j), 1
29.5(f),118.5、 118.2、 11
6.1、 115.7(a),114.4(e), 6
7.2(c),31.8、 30.8、 30.6、
30.4、 30.2、 29.3、29.2、 2
9.1、 28.7、 22.7(b,k) 17.3(l)
【0131】IR 1100〜1350cm-1(C−F) 1039cm-1(C−O−C)
【0132】実施例9 カイラルドーパントとして実施例1で得られた化合物1
【0133】
【化47】 (Cry:結晶状態、Iso:等方性液体)を下記組成
からなるホスト液晶(HOST B)に添加量3.0重
量%及び5.0重量%で添加し、得られる液晶組成物の
相系列を測定し、さらにそれを用いて液晶素子を作製
し、この液晶組成物の光学特性を測定した。結果を表1
及び表2に示す。なお、本明細書中、相系列を示す式中
の温度の単位は℃である。
【0134】
【化48】
【0135】
【表1】 (SC *:カイラルスメクチックC液晶相、SA:スメク
チックA液晶相、N*:カイラルネマチック液晶相)
【0136】
【表2】 (T:測定温度、θ:チルト角)
【0137】実施例10 カイラルドーパントとして実施例2で得られた化合物2
【0138】
【化49】 をHOST Bに添加量3.0重量%、5.0重量%、
7.0重量%及び10.0重量%で添加し、得られる液
晶組成物の相系列を測定し、さらにそれを用いて液晶素
子を作製し、この液晶組成物の光学特性を測定した。結
果を表3及び表4に示す。
【0139】
【表3】
【0140】
【表4】
【0141】実施例11 実施例3で得られた化合物3
【0142】
【化50】 を用いて液晶素子を作製し、この化合物3の光学特性を
測定した。結果を表5に示す。
【0143】
【表5】 (Ps:自発分極値)
【0144】実施例12 実施例6で得られた化合物6
【0145】
【化51】 (Sx1〜Sx3:未同定液晶相 Sx4:室温及びそれ
以下の温度でも結晶には致らない不明な相)を用いて液
晶素子を作製し、この化合物6の光学特性を測定した。
結果を表6に示す。
【0146】
【表6】
【0147】また、カイラルドーパントとして化合物6
をHOST Bに添加量5.0重量%で添加し、得られ
る液晶組成物の相系列を測定し、さらにそれを用いて液
晶素子を作製し、この液晶組成物の光学特性を測定し
た。結果を表7に示す。
【0148】
【表7】
【0149】実施例13 カイラルドーパントとして実施例7で得られた化合物7
【0150】
【化52】 をHOST Bに添加量5.0重量%及び10重量%で
添加し、得られる液晶組成物の相系列を測定し、さらに
それを用いて液晶素子を作製し、この液晶組成物の光学
特性を測定した。結果を表8及び表9に示す。
【0151】
【表8】
【0152】
【表9】
【0153】実施例14 実施例4、5及び8で得られたノンカイラルなホスト液
晶である化合物4、5及び8
【0154】
【化53】 を以下に示したようにHOST Bに混合してホスト液
晶であるHOST B1、B2、B3及びB4を調製し
た。 HOST B1: HOST Bに化合物4を5.0重
量%添加したもの HOST B2: HOST Bに化合物5を5.0重
量%添加したもの HOST B3: HOST Bに化合物8を5.0重
量%添加したもの HOST B4: HOST Bに化合物4及び8をそ
れぞれ5.0重量%添加したもの
【0155】(14.1)HOST B1に化合物2を
カイラルドーパントとして7.0重量%添加し、得られ
る液晶組成物の相系列を測定し、さらにその液晶組成物
を用いて液晶素子を作製し、その液晶組成物の光学特性
を測定した。結果を表10及び表11に示す。
【0156】
【表10】
【0157】
【表11】
【0158】(14.2)HOST B2、B3及びB
4に化合物7をカイラルドーパントとして5.0重量%
添加し、得られる液晶組成物の相系列を測定し、さらに
その液晶組成物を用いて液晶素子を作製し、その液晶組
成物の光学特性を測定した。結果を表12及び表13に
示す。
【0159】
【表12】
【0160】
【表13】
【0161】実施例15 ホスト液晶としての化合物5にカイラルドーパントとし
て化合物2を10.0重量%添加し、得られる液晶組成
物の相系列を測定し、さらにその液晶組成物を用いて液
晶素子を作製し、その液晶組成物の光学特性を測定し
た。結果を表14に示す。
【0162】
【表14】
【0163】また、印加電圧を変化させて、この液晶組
成物のチルト角の変化を測定したところ、表15に示す
特異な結果が得られた。
【0164】
【表15】
【0165】一般的な強誘電性液晶では、ある電圧でシ
ェブロン構造が解消するためチルト角は飽和し、それ以
上の電圧を印加しても変化しない。それに比べてこの液
晶組成物の場合は、12Vまで印加電圧を上げていく
と、ほぼ直線的にチルト角が増加し、それ以上の電圧を
印加すると緩やかに減少していくという特異な性質を示
すものであることがわかった。
【0166】
【発明の効果】本発明により、他の液晶化合物や液晶高
分子と良好な相溶性を有し、それら液晶化合物や液晶高
分子と配合することによって高速応答性を示す液晶組成
物が得られる新規化合物が得られた。また、本発明の液
晶組成物及び液晶素子は液晶表示素子等の材料として用
いた場合、高速応答性を賦与することができ、その工業
的価値は極めて大である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】フッ素置換不斉骨格を持つ分子にパーフ
ルオロアルキル基を導入した化合物については既に知ら
れており、カイラルにチルトされたスメクチック液晶相
の成分として好適であるとされている(特表平2−50
3803号公報)。しかしながら、この化合物を配合し
たカイラルスメクチック液晶組成物は自発分極値、高速
応答性の点で十分な特性を有しているとはいえない。ま
た、パーフルオロアルキル基をもつ液晶化合物は、スメ
クチック相を安定化する、低粘性である、低複屈折であ
るという特徴を有するが、ホスト液晶との相溶性が悪い
ため、混合が難しいという問題点を有している。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式で表される新規化合物。 【化1】 (式中、mは1〜10の整数であり、nは0〜10の整
    数であり、pは0又は1の整数であり、qは0又は1の
    整数であり、ただしp及びqのいずれか一方は必ず1で
    あり、Aは両末端が芳香環からなる構成単位であり、R
    は炭素数1〜20のアルキル基である。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の新規化合物を2種以上配
    合したことを特徴とする液晶組成物。
  3. 【請求項3】 液晶化合物又は液晶組成物に請求項1記
    載の新規化合物を少なくとも1種配合したことを特徴と
    する液晶組成物。
  4. 【請求項4】 液晶材料として請求項1記載の新規化合
    物、請求項2記載の液晶組成物又は請求項3記載の液晶
    組成物を使用したことを特徴とする液晶素子。
JP7753393A 1993-03-12 1993-03-12 新規化合物並びにそれを用いた液晶組成物及び液晶素子 Pending JPH06264058A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004504286A (ja) * 2000-07-13 2004-02-12 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング キラルな化合物i
US7351452B2 (en) * 2001-11-08 2008-04-01 Qinetiq Limited Liquid crystalline compounds containing a biphenyl core

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JP2004504286A (ja) * 2000-07-13 2004-02-12 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング キラルな化合物i
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