JPH06157879A - ポリエステル樹脂組成物及びボトル - Google Patents
ポリエステル樹脂組成物及びボトルInfo
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- JPH06157879A JPH06157879A JP33355092A JP33355092A JPH06157879A JP H06157879 A JPH06157879 A JP H06157879A JP 33355092 A JP33355092 A JP 33355092A JP 33355092 A JP33355092 A JP 33355092A JP H06157879 A JPH06157879 A JP H06157879A
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- JP
- Japan
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- bottle
- polyester resin
- resin composition
- linear aliphatic
- aliphatic monohydric
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
- B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
- B65D1/0207—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features
Abstract
(57)【要約】
【目的】 白化することがなく透明性に優れ、しかも耐
熱性にも優れたボトルを製造しうるようなポリエステル
樹脂組成物、およびこの組成物を用いたボトルを提供す
る。 【構成】 ＰＥＴ樹脂１００重量部と、１×１０-6〜２
×１０-1重量部の直鎖脂肪族１価アルコール、および／
又は高級脂肪酸と直鎖脂肪族１価アルコールのエステル
から選ばれる少なくとも１種の化合物とからなることを
特徴とするポリエステル樹脂組成物、及び該樹脂組成物
から得られたボトル。
熱性にも優れたボトルを製造しうるようなポリエステル
樹脂組成物、およびこの組成物を用いたボトルを提供す
る。 【構成】 ＰＥＴ樹脂１００重量部と、１×１０-6〜２
×１０-1重量部の直鎖脂肪族１価アルコール、および／
又は高級脂肪酸と直鎖脂肪族１価アルコールのエステル
から選ばれる少なくとも１種の化合物とからなることを
特徴とするポリエステル樹脂組成物、及び該樹脂組成物
から得られたボトル。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエステル樹脂組成
物およびこの組成物を用いたボトルに関し、さらに詳し
くは、得られるボトルが白化することなく透明性に優れ
る、ポリエステル樹脂組成物およびこの組成物を用いた
ボトルに関する。
物およびこの組成物を用いたボトルに関し、さらに詳し
くは、得られるボトルが白化することなく透明性に優れ
る、ポリエステル樹脂組成物およびこの組成物を用いた
ボトルに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、調味料，油，ジュース，炭酸飲
料，ビール，日本酒，化粧品，洗剤などの容器用の素材
としては透明性に優れたガラスが広く使用されていた。
しかし、ガラス容器は製造コストが高いため通常使用後
の空容器を回収し、循環再使用する方法が採用されてい
る。また、ガラス容器は重いので運送経費がかさむこと
の他に、破損し易く、取り扱いに不便であるなどの欠点
があった。
料，ビール，日本酒，化粧品，洗剤などの容器用の素材
としては透明性に優れたガラスが広く使用されていた。
しかし、ガラス容器は製造コストが高いため通常使用後
の空容器を回収し、循環再使用する方法が採用されてい
る。また、ガラス容器は重いので運送経費がかさむこと
の他に、破損し易く、取り扱いに不便であるなどの欠点
があった。
【０００３】ガラス容器のこれらの欠点を解消しようと
して、ガラス容器から種々のプラスチック容器への転換
が最近急速に進んでいる。その素材としては、充填内容
物の種類およびその使用目的に応じて種々のプラスチッ
クが採用されており、これらのプラスチック素材のうち
でポリエチレンテレフタレート（以下ＰＥＴと記す）な
どの飽和ポリエステル樹脂は機械的強度、耐熱性、透明
性およびガスバリヤー性に優れているためジュース，清
涼飲料，炭酸飲料，調味料，洗剤，化粧品などの容器の
素材として採用されている。
して、ガラス容器から種々のプラスチック容器への転換
が最近急速に進んでいる。その素材としては、充填内容
物の種類およびその使用目的に応じて種々のプラスチッ
クが採用されており、これらのプラスチック素材のうち
でポリエチレンテレフタレート（以下ＰＥＴと記す）な
どの飽和ポリエステル樹脂は機械的強度、耐熱性、透明
性およびガスバリヤー性に優れているためジュース，清
涼飲料，炭酸飲料，調味料，洗剤，化粧品などの容器の
素材として採用されている。
【０００４】これらの用途のうちで、ジュース，清涼飲
料，炭酸飲料の充填用ボトルには、殺菌および高温充填
を行うことが求められており、このため高温充填に耐え
得る耐熱性のあるボトルを形成することが要求されてい
る。また、これらの充填用ボトルにはいずれも透明性が
要求されている。
料，炭酸飲料の充填用ボトルには、殺菌および高温充填
を行うことが求められており、このため高温充填に耐え
得る耐熱性のあるボトルを形成することが要求されてい
る。また、これらの充填用ボトルにはいずれも透明性が
要求されている。
【０００５】ところで、特にＰＥＴなどの飽和ポリエス
テル樹脂を用いたボトルは、射出成形機械などの成形機
に供給して中空成形体用プリフォームを成形し、このプ
リフォームを延伸ブロー成形後熱処理（ヒートセット）
することで耐熱性を保持している。しかし、プリフォー
ムを延伸ブロー成形後熱処理（ヒートセット）して高温
充填に耐え得る耐熱性のあるボトルを成形しようとする
と、得られるボトルが白化してボトルの透明性が低下す
るという重大な問題点があった。このため透明性が低下
したボトルは廃棄せざるを得ず、歩留まりが大きく低下
していた。
テル樹脂を用いたボトルは、射出成形機械などの成形機
に供給して中空成形体用プリフォームを成形し、このプ
リフォームを延伸ブロー成形後熱処理（ヒートセット）
することで耐熱性を保持している。しかし、プリフォー
ムを延伸ブロー成形後熱処理（ヒートセット）して高温
充填に耐え得る耐熱性のあるボトルを成形しようとする
と、得られるボトルが白化してボトルの透明性が低下す
るという重大な問題点があった。このため透明性が低下
したボトルは廃棄せざるを得ず、歩留まりが大きく低下
していた。
【０００６】特開平２−１６０８６１号公報に、飽和ポ
リエステル樹脂中に、アミド化合物を特定量添加する方
法が開示されている。この方法は、ボトルの白化が抑え
られ透明性は改善できるが、アミド化合物の分解による
着色が生じるため好ましくない。
リエステル樹脂中に、アミド化合物を特定量添加する方
法が開示されている。この方法は、ボトルの白化が抑え
られ透明性は改善できるが、アミド化合物の分解による
着色が生じるため好ましくない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、透明性
および耐熱性に優れたＰＥＴなどの飽和ポリエステル樹
脂からなるボトルを得るべく鋭意研究したところ、飽和
ポリエステル樹脂からなるボトルが白化して透明性が低
下してくる原因の１つは、飽和ポリエステル樹脂からプ
リフォームを製造し、このプリフォームをブロー成型
し、次いでヒートセットする際に、ボトルが結晶化し白
化することにあることを見出した。そして上記のような
知見に基づきさらに検討したところ、飽和ポリエステル
樹脂中に、直鎖脂肪族１価アルコールおよび／又は高級
脂肪酸と直鎖脂肪族１価アルコールのエステルから選ば
れる少なくとも１種の化合物を特定量添加することによ
って、上記のような問題点が一挙に解決されることを見
出して本発明を完成するに至った。
および耐熱性に優れたＰＥＴなどの飽和ポリエステル樹
脂からなるボトルを得るべく鋭意研究したところ、飽和
ポリエステル樹脂からなるボトルが白化して透明性が低
下してくる原因の１つは、飽和ポリエステル樹脂からプ
リフォームを製造し、このプリフォームをブロー成型
し、次いでヒートセットする際に、ボトルが結晶化し白
化することにあることを見出した。そして上記のような
知見に基づきさらに検討したところ、飽和ポリエステル
樹脂中に、直鎖脂肪族１価アルコールおよび／又は高級
脂肪酸と直鎖脂肪族１価アルコールのエステルから選ば
れる少なくとも１種の化合物を特定量添加することによ
って、上記のような問題点が一挙に解決されることを見
出して本発明を完成するに至った。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来技術における問題点を解決しようとするものであっ
て、白化することがなく透明性に優れ、しかも耐熱性に
も優れたボトルを製造しうるようなポリエステル樹脂組
成物、およびこの組成物を用いたボトルを提供すること
を目的としている。
従来技術における問題点を解決しようとするものであっ
て、白化することがなく透明性に優れ、しかも耐熱性に
も優れたボトルを製造しうるようなポリエステル樹脂組
成物、およびこの組成物を用いたボトルを提供すること
を目的としている。
【０００９】即ち、本発明はＰＥＴ樹脂１００重量部
と、１×１０-6〜２×１０-1重量部の直鎖脂肪族１価ア
ルコール、および／又は高級脂肪酸と直鎖脂肪族１価ア
ルコールのエステルから選ばれる少なくとも１種の化合
物とからなることを特徴とするポリエステル樹脂組成
物、及び該樹脂組成物から得られたボトルである。
と、１×１０-6〜２×１０-1重量部の直鎖脂肪族１価ア
ルコール、および／又は高級脂肪酸と直鎖脂肪族１価ア
ルコールのエステルから選ばれる少なくとも１種の化合
物とからなることを特徴とするポリエステル樹脂組成
物、及び該樹脂組成物から得られたボトルである。
【００１０】以下本発明のポリエステル樹脂組成物およ
びこの組成物を用いたボトルの製造方法について具体的
に説明する。本発明のポリエステル樹脂組成物は、ＰＥ
Ｔ樹脂と、直鎖脂肪族１価アルコール、および／又は高
級脂肪酸と直鎖脂肪族１価アルコールのエステルから選
ばれる少なくとも１種の化合物とを含んで構成されてい
る。
びこの組成物を用いたボトルの製造方法について具体的
に説明する。本発明のポリエステル樹脂組成物は、ＰＥ
Ｔ樹脂と、直鎖脂肪族１価アルコール、および／又は高
級脂肪酸と直鎖脂肪族１価アルコールのエステルから選
ばれる少なくとも１種の化合物とを含んで構成されてい
る。
【００１１】上記のようなＰＥＴ樹脂としては、テレフ
タル酸またはそのエステル形成性誘導体（たとえば低級
アルキルエステル，フェニルエステルなど）と、エチレ
ングリコールまたはそのエステル形成性誘導体（たとえ
ばモノカルボン酸エステルエチレンオキサイドなど）と
から得られるものが好ましく用いられる。
タル酸またはそのエステル形成性誘導体（たとえば低級
アルキルエステル，フェニルエステルなど）と、エチレ
ングリコールまたはそのエステル形成性誘導体（たとえ
ばモノカルボン酸エステルエチレンオキサイドなど）と
から得られるものが好ましく用いられる。
【００１２】このＰＥＴは、約２０モル％未満の他のジ
カルボン酸またはグリコールが共重合されていてもよ
い。このようなジカルボン酸成分は、たとえばフタル
酸，イソフタル酸，ナフタリンジカルボン酸，ジフェニ
ルジカルボン酸，ジフェノキシエタンジカルボン酸など
の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸，セバシン酸，アゼ
ライン酸，デカンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン
酸、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボ
ン酸などから導かれる。
カルボン酸またはグリコールが共重合されていてもよ
い。このようなジカルボン酸成分は、たとえばフタル
酸，イソフタル酸，ナフタリンジカルボン酸，ジフェニ
ルジカルボン酸，ジフェノキシエタンジカルボン酸など
の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸，セバシン酸，アゼ
ライン酸，デカンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン
酸、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボ
ン酸などから導かれる。
【００１３】またグリコール成分は、トリメチレングリ
コール，プロピレングリコール，テトラメチレングリコ
ール，ネオペンチルグリコール，ヘキサメチレングリコ
ール，ドデカメチレングリコールなどの脂肪族グリコー
ル、シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族グリコー
ル、ビスフェノール類，ハイドロキノン，２，２−ビス
（４−β−ヒドロキシエトキシフェニル）プロパンなど
の芳香族ジオール類などから導かれる。
コール，プロピレングリコール，テトラメチレングリコ
ール，ネオペンチルグリコール，ヘキサメチレングリコ
ール，ドデカメチレングリコールなどの脂肪族グリコー
ル、シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族グリコー
ル、ビスフェノール類，ハイドロキノン，２，２−ビス
（４−β−ヒドロキシエトキシフェニル）プロパンなど
の芳香族ジオール類などから導かれる。
【００１４】ＰＥＴのフェノール／テトラクロロエタン
＝１／１溶媒中で２５℃で測定した極限粘度〔η〕は、
好ましくは０．６０〜０．９０dl／ｇ、特に好ましくは
０．７０〜０．８７dl／ｇ、の範囲にある。
＝１／１溶媒中で２５℃で測定した極限粘度〔η〕は、
好ましくは０．６０〜０．９０dl／ｇ、特に好ましくは
０．７０〜０．８７dl／ｇ、の範囲にある。
【００１５】本発明のポリエステル樹脂組成物は、上記
のようなＰＥＴに加えて、直鎖脂肪族１価アルコール、
および／又は高級脂肪酸と直鎖脂肪族１価アルコールの
エステルから選ばれる少なくとも１種の化合物を含んで
いる。
のようなＰＥＴに加えて、直鎖脂肪族１価アルコール、
および／又は高級脂肪酸と直鎖脂肪族１価アルコールの
エステルから選ばれる少なくとも１種の化合物を含んで
いる。
【００１６】上記の直鎖脂肪族１価アルコール、および
／又は高級脂肪酸と直鎖脂肪族１価アルコールのエステ
ルから選ばれる少なくとも１種の化合物は、ＰＥＴの重
合工程からボトルの製造工程の任意の段階で添加するこ
とが出来る。
／又は高級脂肪酸と直鎖脂肪族１価アルコールのエステ
ルから選ばれる少なくとも１種の化合物は、ＰＥＴの重
合工程からボトルの製造工程の任意の段階で添加するこ
とが出来る。
【００１７】直鎖脂肪族１価アルコールとしては、炭素
原子数２６以下の飽和アルコールが好ましく、具体的に
はノニルアルコール，デシルアルコール，ラウリルアル
コール，ミリスチルアルコール，セチルアルコール，ス
テアリルアルコール，ノナデシルアルコール等が挙げら
れる。
原子数２６以下の飽和アルコールが好ましく、具体的に
はノニルアルコール，デシルアルコール，ラウリルアル
コール，ミリスチルアルコール，セチルアルコール，ス
テアリルアルコール，ノナデシルアルコール等が挙げら
れる。
【００１８】高級脂肪酸と直鎖脂肪族１価アルコールの
エステルとしては、炭素原子数４８以下のものが好まし
く、具体的にはラウリン酸ステアリル，ミリスチン酸ス
テアリル，ステアリン酸ステアリル，ステアリン酸ラウ
リルなどが用いられる。
エステルとしては、炭素原子数４８以下のものが好まし
く、具体的にはラウリン酸ステアリル，ミリスチン酸ス
テアリル，ステアリン酸ステアリル，ステアリン酸ラウ
リルなどが用いられる。
【００１９】このような直鎖脂肪族１価アルコール、お
よび／又は高級脂肪酸と直鎖脂肪族１価アルコールのエ
ステルから選ばれる少なくとも１種の化合物は、ＰＥＴ
樹脂１００重量部に対して１×１０-6〜２×１０-1重量
部、好ましくは１×１０-5〜１×１０-1重量部の量で用
いられる。
よび／又は高級脂肪酸と直鎖脂肪族１価アルコールのエ
ステルから選ばれる少なくとも１種の化合物は、ＰＥＴ
樹脂１００重量部に対して１×１０-6〜２×１０-1重量
部、好ましくは１×１０-5〜１×１０-1重量部の量で用
いられる。
【００２０】この化合物の量が、ＰＥＴ樹脂１００重量
部に対して１×１０-6重量部未満であると、ボトルの結
晶化によるボトル白化が発生することがあり、一方２×
１０-1重量部を越えると、射出成形時に焼けこげ物が発
生すること、およびプリフォーム金型のベント部が詰ま
り、プリフォーム形状が出なくなることとブロー成形し
たボトルに曇りの模様が生じたりすることがある。
部に対して１×１０-6重量部未満であると、ボトルの結
晶化によるボトル白化が発生することがあり、一方２×
１０-1重量部を越えると、射出成形時に焼けこげ物が発
生すること、およびプリフォーム金型のベント部が詰ま
り、プリフォーム形状が出なくなることとブロー成形し
たボトルに曇りの模様が生じたりすることがある。
【００２１】また本発明のポリエステル樹脂組成物は、
上記のような各成分に加えて、安定剤，帯電防止剤，無
機充填剤などを含有していてもよい。
上記のような各成分に加えて、安定剤，帯電防止剤，無
機充填剤などを含有していてもよい。
【００２２】次に上記のようなポリエステル樹脂組成物
からボトルを製造するための方法について説明する。ま
ず上記のようなポリエステル樹脂組成物を、射出成形
機，押出成形機，圧縮成形機，中空成形機などの成形機
に供給して加熱溶融するか、あるいはこれらの成形機に
加熱溶融状態で供給し、中空押出成形用プリフォームを
成形する。
からボトルを製造するための方法について説明する。ま
ず上記のようなポリエステル樹脂組成物を、射出成形
機，押出成形機，圧縮成形機，中空成形機などの成形機
に供給して加熱溶融するか、あるいはこれらの成形機に
加熱溶融状態で供給し、中空押出成形用プリフォームを
成形する。
【００２３】この際、ポリエステル樹脂組成物に加わる
機械的剪断をなるべく小さくすることが好ましい。加熱
溶融状態にあるポリエステル樹脂組成物に加わる機械的
剪断をできるだけ小さくするには、具体的には、下記の
ようにすればよい。
機械的剪断をなるべく小さくすることが好ましい。加熱
溶融状態にあるポリエステル樹脂組成物に加わる機械的
剪断をできるだけ小さくするには、具体的には、下記の
ようにすればよい。
【００２４】たとえば射出成形機などの成形機にポリエ
ステル樹脂組成物を供給するに際して、該組成物を予め
加熱して溶融状態で成形機に供給するか、あるいは該組
成物を成形機に供給した後、成形機の圧縮部に達する前
に成形機の加熱設定温度を高くするなどして該組成物を
充分に加熱して成形機の圧縮部に到達する前に該組成物
をほぼ完全に溶融させ、この状態で成形機の圧縮部に到
達させて所望形状に成形すればよい。このようにする
と、該組成物は、成形機の圧縮部に到達する時点までに
充分に溶融されているため粘度が小さく、圧縮部での機
械的剪断を小さくすることが出来る。
ステル樹脂組成物を供給するに際して、該組成物を予め
加熱して溶融状態で成形機に供給するか、あるいは該組
成物を成形機に供給した後、成形機の圧縮部に達する前
に成形機の加熱設定温度を高くするなどして該組成物を
充分に加熱して成形機の圧縮部に到達する前に該組成物
をほぼ完全に溶融させ、この状態で成形機の圧縮部に到
達させて所望形状に成形すればよい。このようにする
と、該組成物は、成形機の圧縮部に到達する時点までに
充分に溶融されているため粘度が小さく、圧縮部での機
械的剪断を小さくすることが出来る。
【００２５】このようにして得られたプリフォームを、
吹込金型内で吹込金型温度１００〜１８０℃にて吹込み
成形し、次いで０．１〜３０秒間ヒートセットすれば、
本発明に係るポリエステル製ボトルが得られる。
吹込金型内で吹込金型温度１００〜１８０℃にて吹込み
成形し、次いで０．１〜３０秒間ヒートセットすれば、
本発明に係るポリエステル製ボトルが得られる。
【００２６】本発明のポリエステル樹脂組成物を用い
て、上記のようにしてボトルを製造するとボトルの結晶
化による白化が抑えられ、得られるボトルの透明性が低
下することがなくなる。
て、上記のようにしてボトルを製造するとボトルの結晶
化による白化が抑えられ、得られるボトルの透明性が低
下することがなくなる。
【００２７】本発明で得られるボトルは、通常、延伸さ
れており、一軸延伸ボトルである場合もあるし、二軸延
伸ボトルである場合もある。該ボトルが一軸延伸中空成
形容器である場合には、延伸倍率は、通常１．１〜１０
倍、好ましくは１．２〜８倍、特に好ましくは１．５〜
７倍の範囲であり、二軸延伸中空成形容器である場合に
は、その延伸倍率は、縦軸延伸方向に通常１．１〜８
倍、好ましくは１．２〜７倍、特に好ましくは１．５〜
６倍の範囲であり、横軸延伸方向には通常、１．１〜８
倍、好ましくは１．２〜７倍、特に好ましくは１．５〜
６倍の範囲である。
れており、一軸延伸ボトルである場合もあるし、二軸延
伸ボトルである場合もある。該ボトルが一軸延伸中空成
形容器である場合には、延伸倍率は、通常１．１〜１０
倍、好ましくは１．２〜８倍、特に好ましくは１．５〜
７倍の範囲であり、二軸延伸中空成形容器である場合に
は、その延伸倍率は、縦軸延伸方向に通常１．１〜８
倍、好ましくは１．２〜７倍、特に好ましくは１．５〜
６倍の範囲であり、横軸延伸方向には通常、１．１〜８
倍、好ましくは１．２〜７倍、特に好ましくは１．５〜
６倍の範囲である。
【００２８】また本発明で得られるボトルは、ポリエス
テル樹脂層と、ガスバリア性に優れた樹脂層とからなる
多層積層ボトルであってもよい。
テル樹脂層と、ガスバリア性に優れた樹脂層とからなる
多層積層ボトルであってもよい。
【００２９】
【発明の効果】本発明で得られるポリエステル製耐熱ボ
トルは、ボトル成形時に白化することがなく透明性に優
れており、ジュース，清涼飲料，炭酸飲料用ボトルとし
て適している。
トルは、ボトル成形時に白化することがなく透明性に優
れており、ジュース，清涼飲料，炭酸飲料用ボトルとし
て適している。
【００３０】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。なお、
主な物性値の測定条件は表１の通りである。
主な物性値の測定条件は表１の通りである。
【００３１】
【表１】
【００３２】実施例１ 極限粘度〔η〕＝０．７５のＰＥＴ樹脂１００重量部と
ステアリルアルコール０．２重量部とを混合し、減圧下
１５０℃で１５時間乾燥して水分を１００ｐｐｍ以下に
した後、日精ＡＳＢ社のＡＳＢ−５０型射出ブロー成形
機を用いて２９０℃で延伸ブローボトルを成形した。さ
らに、１６０℃の表面温度を有する金型内で１０秒間保
持した後、２０秒間金型を水冷する方法でヒートセット
を行って内容積が１．５ lの二軸延伸ボトルを得た。得
られたボトルの胴部の曇価（ヘーズ）を測定したところ
２．８％であった。
ステアリルアルコール０．２重量部とを混合し、減圧下
１５０℃で１５時間乾燥して水分を１００ｐｐｍ以下に
した後、日精ＡＳＢ社のＡＳＢ−５０型射出ブロー成形
機を用いて２９０℃で延伸ブローボトルを成形した。さ
らに、１６０℃の表面温度を有する金型内で１０秒間保
持した後、２０秒間金型を水冷する方法でヒートセット
を行って内容積が１．５ lの二軸延伸ボトルを得た。得
られたボトルの胴部の曇価（ヘーズ）を測定したところ
２．８％であった。
【００３３】実施例２ ステアリルアルコールを用いる代わりにステアリン酸ス
テアリル０．２重量部を用いる以外は実施例１と同様に
してボトル成形を行った。得られたボトルの胴部の曇価
（ヘーズ）を測定したところ３．８％であった。
テアリル０．２重量部を用いる以外は実施例１と同様に
してボトル成形を行った。得られたボトルの胴部の曇価
（ヘーズ）を測定したところ３．８％であった。
【００３４】比較例１ 極限粘度〔η〕＝０．７５のＰＥＴ樹脂１００重量部を
減圧下１５０℃で１５時間乾燥して水分を１００ｐｐｍ
以下にした後、日精ＡＳＢ社のＡＳＢ−５０型射出ブロ
ー成形機を用いて２９０℃で延伸ブローボトルを成形し
た。さらに１６０℃の表面温度を有する金型内で１０秒
間保持した後、２０秒間金型を水冷する方法でヒートセ
ットを行って内容積が１．５ lの二軸延伸ボトルを得
た。得られたボトルの胴部の曇価（ヘーズ）を測定した
ところ８．８％であった。
減圧下１５０℃で１５時間乾燥して水分を１００ｐｐｍ
以下にした後、日精ＡＳＢ社のＡＳＢ−５０型射出ブロ
ー成形機を用いて２９０℃で延伸ブローボトルを成形し
た。さらに１６０℃の表面温度を有する金型内で１０秒
間保持した後、２０秒間金型を水冷する方法でヒートセ
ットを行って内容積が１．５ lの二軸延伸ボトルを得
た。得られたボトルの胴部の曇価（ヘーズ）を測定した
ところ８．８％であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０８Ｋ 5/10
Claims (2)
- 【請求項１】 ポリエチレンテレフタレート樹脂１００
重量部と、１×１０-6〜２×１０-1重量部の直鎖脂肪族
１価アルコール、および／又は高級脂肪酸と直鎖脂肪族
１価アルコールのエステルから選ばれる少なくとも１種
の化合物とからなることを特徴とするポリエステル樹脂
組成物。 - 【請求項２】 ポリエチレンテレフタレート樹脂１００
重量部と、１×１０-6〜２×１０-1重量部の直鎖脂肪族
１価アルコール、および／又は高級脂肪酸と直鎖脂肪族
１価アルコールのエステルから選ばれる少なくとも１種
の化合物からなるポリエステル樹脂組成物から得られた
ボトル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33355092A JPH06157879A (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | ポリエステル樹脂組成物及びボトル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33355092A JPH06157879A (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | ポリエステル樹脂組成物及びボトル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06157879A true JPH06157879A (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=18267302
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33355092A Pending JPH06157879A (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | ポリエステル樹脂組成物及びボトル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06157879A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2411656A (en) * | 2004-03-02 | 2005-09-07 | Croda Int Plc | Ester slip agents |
| WO2006092605A1 (en) * | 2005-03-02 | 2006-09-08 | Croda International Plc | Compounds |
-
1992
- 1992-11-18 JP JP33355092A patent/JPH06157879A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2411656A (en) * | 2004-03-02 | 2005-09-07 | Croda Int Plc | Ester slip agents |
| GB2412375A (en) * | 2004-03-02 | 2005-09-28 | Croda Int Plc | Ester slip agents |
| GB2411656B (en) * | 2004-03-02 | 2008-11-12 | Croda Int Plc | Ester slip agents |
| US7501467B2 (en) | 2004-03-02 | 2009-03-10 | Croda International Plc | Aliphatic ester compounds as slip agents in polyester polymers |
| JP4778505B2 (ja) * | 2004-03-02 | 2011-09-21 | クロダ・インターナショナル・パブリック・リミテッド・カンパニー | ポリエステルポリマーにおけるスリップ剤としての脂肪族エステル化合物 |
| WO2006092605A1 (en) * | 2005-03-02 | 2006-09-08 | Croda International Plc | Compounds |
| US8063129B2 (en) | 2005-03-02 | 2011-11-22 | Croda International Plc | Compounds |
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