JPH0615779Y2 - 自動二輪車のサイドスタンド安全装置 - Google Patents

自動二輪車のサイドスタンド安全装置

Info

Publication number
JPH0615779Y2
JPH0615779Y2 JP1986149347U JP14934786U JPH0615779Y2 JP H0615779 Y2 JPH0615779 Y2 JP H0615779Y2 JP 1986149347 U JP1986149347 U JP 1986149347U JP 14934786 U JP14934786 U JP 14934786U JP H0615779 Y2 JPH0615779 Y2 JP H0615779Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
ignition
side stand
transistor
switching element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1986149347U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6353889U (ja
Inventor
信行 二宮
Original Assignee
日本電装株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本電装株式会社 filed Critical 日本電装株式会社
Priority to JP1986149347U priority Critical patent/JPH0615779Y2/ja
Publication of JPS6353889U publication Critical patent/JPS6353889U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0615779Y2 publication Critical patent/JPH0615779Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、マグネト式点火装置を有する自動二輪車にお
いて、サイドスタンドを起立させたまま走行するのを防
止するサイドスタンド安全装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来この種のサイドスタンド安全装置は、マグネトの主
発電コイルに半導体スイッチング素子を並列接続すると
共に、その制御回路にサイドスタンドの収納状態を検出
する検出スイッチとエンジン回転の駆動輪への断続状態
を検出する検出スイッチとを並列接続し、サイドスタン
ドが起立し、かつエンジン回転が駆動輪に伝達される状
態のとき、前記マグネトの主発電コイルの出力を前記半
導体スイッチング素子によって短絡させ、点火装置を点
火させている。
〔考案が解決しようとする問題点〕 しかし上記構成のものは、容量の大きい高価な半導体ス
イッチング素子を必要とし、しかもこの半導体スイッチ
ング素子を種々制御しようとすると制御回路が複雑にな
るという欠点がある。
そこで本考案は、容量の小さい安価な半導体スイッチン
グ素子を用いて的確に制御できるサイドスタンド安全装
置を提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
そのため、本考案では、マグネトの主発電コイルにより
点火用コンデンサを充電し、この点火用コンデンサの充
電電荷を点火用半導体スイッチング素子の導通により点
火コイルの1次コイルを介して放電させ、かつ前記点火
用半導体スイッチング素子を導通させる手段として前記
マグネトに信号発電コイルを備え、更に逆転時に前記信
号発電コイルの出力を無効にする逆転失火回路を備える
逆転失火機能付点火装置を有する自動二輪車において、
サイドスタンドが起立しかつエンジン回転が駆動輪に伝
達される状態を検出する検出スイッチと、この検出スイ
ッチが前記状態を検出したとき前記逆転失火回路の入力
を遮断する半導体スイッチング素子とを備えた自動二輪
車のサイドスタンド安全装置とする。
〔作用および効果〕
これにより、サイドスタンドが起立し、かつエンジン回
転が駆動輪に伝達される状態のときには、半導体スイッ
チング素子により逆転失火回路の入力を遮断して、この
逆転失火回路に逆転失火時と同じ動作をさせることがで
きる。そして、逆転失火回路は主発電コイルに比して出
力が非常に小さい信号発電コイルを取扱っており、しか
もこの回路の入力を半導体スイッチング素子で遮断する
ようにしているから、この半導体スイッチング素子とし
ては非常に小型小容量で安価なものを用いることができ
るという優れた効果がある。
〔実施例〕
以下本考案を図面に示す実施例について説明する。
第1図は一実施例を示すもので、まず、マグネトを用い
たコンデンサ放電式点火装置の基本構成について説明す
れば、10は主発電コイル11と信号発電コイル12と
を有するマグネト(磁石発電機)でそれぞれの出力の位
相は第2図(a),(c)の様になっている。発電コイル11
はその両端が端子aおよび端子bとなっており、第2図
(a)および第3図(a)は端子aの出力波形である。20は
点火コイルで一端同志を相互結線せる1次コイル21と
2次コイル22とからなり、2次コイル22の他端は点
火栓1と接続されている。また1次コイル21の他端は
点火用コンデンサ2、半波整流用ダイオード3を介して
主発電コイル11のa端子に接続されており、点火用コ
ンデンサ2は主発電コイル11の出力で充電される。こ
の点火用コンデンサ2の充電側は点火用半導体スイッチ
ング素子をなすサイリスタ4を介して1次コイル21の
一端に接続されており、このサイリスタ4の導通により
コンデンサ2の充電電荷が1次コイル21を介して急激
に放電される。サイリスタ4のゲートは半波整流用ダイ
オード5と抵抗6との直列回路を介して前記信号発電コ
イル12へ接続されている。なお、7は前記信号発電コ
イル12と並列接続されたダイオード、8はサイリスタ
4の保護抵抗、15,16は前記主発電コイル11の出
力を整流するダイオードであり、17は前記主発電コイ
ル11のb端子出力により半波整流用ダイオード18を
介して充電される回路用電源コンデンサである。
以上が点火装置の基本構成であるが、本考案を適用する
点火装置は特に逆転失火回路30を備えている。この逆
転失火回路30は、前記主発電コイル11のb端子に接
続した前記整流用ダイオード15と並列接続される位相
検出抵抗31と、前記端子に抵抗32を介してベースが
接続されるNPN型のトランジスタ33と、ベースが電
流制限用抵抗34を介して前記トランジスタ33のコレ
クタに接続されるPNP型トランジスタ35とから構成
されており、前記トランジスタ35のエミッタ、コレク
タが前記信号発電コイル12と直列に接続されている。
以上により、自動二輪車のエンジンが逆転した時失火す
る逆転失火機能付コンデンサ放電式無接点点火装置が完
成される。
次に、サイドスタンド安全装置の構成を説明する。40
は本考案装置の中枢をなす制御回路であり、前記逆転失
火回路30を制御するための半導体スイッチング素子と
してトランジスタ41を備えている。このトランジスタ
41はベースが分圧抵抗42,43を介して前記回路用
電源コンデンサ17に接続されると共に、前記トランジ
スタ33のベース、エミッタ間にコレクタ、エミッタが
接続されている。また、分圧抵抗43と42の接続点A
には、抵抗44を介してチャタリング防止用コンデンサ
45が接続されている。前記コンデンサ45は抵抗4
3,44と共に時間遅れ回路を構成する。しかして、前
記抵抗点Aには検出装置50が接続されている。つま
り、サイドスタンドが起立した時開いている検出スイッ
チ51と、クラッチをはなした時開く検出スイッチ52
と、さらにダイオード53を介しニュートラル以外の時
開く検出スイッチ54とがそれぞれ接続されている。な
お、このニュートラル検出スイッチ54はニュートラル
時に点灯するランプ25を介してバッテリ26にも接続
されている。このバッテリ26はマグネト10の主発電
コイル11とは別の発電コイル(図示せず)により充電
される。
以上の構成においてその作動を説明する。
まず、コンデンサ放電式無接点点火装置から説明する。
ここで、逆転失火回路30は正転を検出しトランジスタ
35が導通しているものとする。
主発電コイル11のa端子には正転時の各部波形を示す
第2図において(a)にて示す波形の出力が発生し、その
正半数がダイオード3および点火コイル20の1次コイ
ル21を通り点火用コンデンサ2に充電される。その
後、所定の位置で信号発電コイル12に第2図(c)に示
すごとき出力が発生し、この出力が抵抗6とダイオード
5との直列回路を介してサイリスタ4のベートに供給さ
れ、サイリスタ4の点弧が行われる。これにより、点火
用コンデンサ2の充電電荷がサイリスタを通って点火コ
イル20の1次コイル21に急激に放電され、2次コイ
ル22に高電圧が発生し、点火栓1に点火火花が発生す
る。一方、前記主発電コイル11のb端子に発生する出
力によって位相検出抵抗31に第2図(b)に示すごとき
電圧が発生し、この電圧がダイオード18を介してコン
デンサ17に充電される。
次に逆転失火回路30の動作について説明する。正転時
において、前述のごとく、主発電コイル11のb端子出
力に基づいて位相検出抵抗31に電圧が発生すると、抵
抗32を介しトランジスタ33がオフからオンにスイッ
チングされる。このトランジスタ33のスイッチングに
より、抵抗34を介してトランジスタ35のベース電流
を確保でき、前記トランジスタ35をオフからオンにス
イッチングさせることが可能となる。正転時には、第2
図(b),(c)のごとく信号発電コイル12からの出力と位
相検出抵抗31に発生する電圧の位相があっている為、
信号発電コイル12の出力が前記トランジスタ35を介
して、点火用サイリスタ4のゲートに点火時期信号とし
て供給される。一方、逆転時は、主発電コイル11の出
力波形が第3図(a)に示すように反転しこれに伴って位
相検出抵抗31に発生する電圧も第3図(b)から明らか
なごとく正転時に比して回転角で90°ずれる。従って
この電圧でトランジスタ35をスイッチングさせた時、
信号発電コイル12からは第3図(c)に示すように出力
が発生しない為、点火用サイリスタ4のゲートには点火
時期信号が供給されない。このように、逆転時には、逆
転失火回路30にて信号発電コイル12の出力を無効に
するのである。
次にサイドスタンド安全装置の動作について説明する。
サイドスタンド検出スイッチ51、クラッチ検出スイッ
チ52およびニュートラル検出スイッチ54のいずれか
1個以上が閉じている場合、A点は接地されることにな
る。この為、回路用電源コンデンサ17から、抵抗4
3,42を介してトランジスタ41にベース電流が供給
されることはなく、逆転失火付無接点点火装置は、前述
せるごとき正規の動作をする。
かかる状態で、自動二輪車を走行中、たとえば高速での
振動等により検出スイッチ52がこきざみに開閉するい
わゆるチャタリングが発生しても、抵抗43,44およ
びコンデンサ45からなる時間遅れ回路によりA点の電
位が急に上昇することもなく、トランジスタ41をスイ
ッチングさせることがない。
次に、前記3個の検出スイッチ51,52,54の全て
が開く、すなわち、サイドスタンドが起立し、かつエン
ジン回転が駆動軸に伝達される場合には回路用電源コン
デンサ17から抵抗43,42を介してトランジスタ4
1にベース電流が供給され、トランジスタ41はオフか
らオンヘスイッチングする。これにより、位相検出抵抗
31に発生する電圧が抵抗32を介して前記トランジス
タ41で短絡される為、トランジスタ33のベースには
供給されず、このトランジスタ33はオフのままであ
り、従ってトランジスタ35もオフ状態を維持する。か
くして、逆転時と同様に、信号発電コイル12の出力を
遮断し点火用サイリスタ4のゲートに点火時期信号が供
給されないようにする。
第4図は他の実施例を示すもので、上記実施例と異なる
点は上記実施例が、主発電コイル11のa端子における
負出力と信号発電コイル12の出力とで位相検出してい
たのに対し、主発電コイル11のa端子における正出力
と信号発電コイル12の出力とで位相検出するようにし
たものであり:回路用電源コンデンサ17は抵抗19、
半波整流用ダイオード18を介して主発電コイル11の
a端子に接続されこのa端子に発生する正出力で充電さ
れるようになっている。
なお、第1図および第4図に示す実施例において、トラ
ンジスタ33のベース電流をトランジスタ41にて側路
させる代わりに、トランジスタ33のベースにPNP型
トランジスタのエミッタ、コレクタを接続すると共にこ
のトランジスタのベースをA点に接続し、このトランジ
スタによって前記トランジスタ33のベース電流を直接
遮断するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の一実施例を示す電気回路図、第2
図(a),(b),(c)および第3図(a),(b),(c)は前記本考案装
置の動作説明に供する波形図、第4図は本考案装置の他
の実施例を示す電気回路図である。 2……点火用コンデンサ,4……点火用半導体スイッチ
ング素子をなすサイリスタ,10……マグネト,11…
…主発電コイル,12……信号発電コイル,20……点
火コイル,21……1次コイル,30……逆転失火回
路,41……半導体スイッチング素子をなすトランジス
タ,51,52,54……検出スイッチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】マグネトの主発電コイルにより点火用コン
    デンサを充電し、この点火用コンデンサの充電電荷を点
    火用半導体スイッチング素子の導通により点火コイルの
    1次コイルを介して放電させ、かつ前記点火用半導体ス
    イッチング素子を導通させる手段として前記マグネトに
    信号発電コイルを備え、更に逆転時に前記信号発電コイ
    ルの出力を無効にする逆転失火回路を備える逆転失火機
    能付点火装置を有する自動二輪車において、サイドスタ
    ンドが起立しかつエンジン回転が駆動輪に伝達される状
    態を検出する検出スイッチと、この検出スイッチが前記
    状態を検出したとき前記逆転失火回路の入力を遮断する
    半導体スイッチング素子とを備えた自動二輪車のサイド
    スタンド安全装置。
JP1986149347U 1986-09-29 1986-09-29 自動二輪車のサイドスタンド安全装置 Expired - Lifetime JPH0615779Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986149347U JPH0615779Y2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29 自動二輪車のサイドスタンド安全装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986149347U JPH0615779Y2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29 自動二輪車のサイドスタンド安全装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6353889U JPS6353889U (ja) 1988-04-11
JPH0615779Y2 true JPH0615779Y2 (ja) 1994-04-27

Family

ID=31064467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986149347U Expired - Lifetime JPH0615779Y2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29 自動二輪車のサイドスタンド安全装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0615779Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6353889U (ja) 1988-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0311421Y2 (ja)
JPH0615779Y2 (ja) 自動二輪車のサイドスタンド安全装置
JPS6217676B2 (ja)
JPH0352621Y2 (ja)
JPH0347436B2 (ja)
JPS638864Y2 (ja)
JPH0422064Y2 (ja)
JPS6039510Y2 (ja) 内燃機関用無接点点火装置
JPH0721893Y2 (ja) 内燃機関用制御装置
JPH0720379Y2 (ja) 内燃機関用点火装置
JPH0219589Y2 (ja)
JP2570678Y2 (ja) 内燃機関用点火装置
JPH06624Y2 (ja) 内燃機関用点火装置
JPH0118845Y2 (ja)
JPS5847258Y2 (ja) 内燃機関用点火装置における停止スイツチ回路
JP2507560B2 (ja) 機関点火装置
JPS5823012Y2 (ja) 内燃機関点火装置
JPH0738697Y2 (ja) 内燃機関点火装置
JPH061911Y2 (ja) 自動2輪車のサイドスタンド格納忘れ防止装置
JPH0717820Y2 (ja) 内燃機関安全装置
JPH037578Y2 (ja)
JPH02209B2 (ja)
JP2764188B2 (ja) 車輌用速度制限装置
JPH0236950Y2 (ja)
JP2764189B2 (ja) 車輌用速度制限装置