JP2764189B2 - 車輌用速度制限装置 - Google Patents

車輌用速度制限装置

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JP2764189B2
JP2764189B2 JP1304327A JP30432789A JP2764189B2 JP 2764189 B2 JP2764189 B2 JP 2764189B2 JP 1304327 A JP1304327 A JP 1304327A JP 30432789 A JP30432789 A JP 30432789A JP 2764189 B2 JP2764189 B2 JP 2764189B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、二輪車等の速度を所定の制限速度を越えな
いよう制限する車輌用速度制限装置に関する。
〔背景技術〕
車輌の速度規制の対応策として、エンジンの点火時期
を制御して、回転数を一定値以下に抑止するエンジン過
回転防止装置が種々提案されている。従来のエンジン過
回転防止装置は、シフトされているギヤポジションがト
ップギヤのときのみ、そのシフトされているトップギヤ
で走行したときの制限速度に対応する制限回転数を越え
ないように点火制御されていた。この場合、制限速度を
比較的低く、例えば,50〔km/h〕に設定するため、第5
速にシフトされているときに、エンジン回転数を6350
〔rpm〕に制限しても、第4速で7450〔rpm〕,第3速で
9500〔rpm〕であれば、50〔km/h〕の速度を越える走行
は可能となってしまうが、エンジンの性能上これらの回
転数に達することは容易であり、かかる点で速度制限装
置としての機能をなさないという不都合があった。
かかる問題点を解決するものとして、ギヤーのボジシ
ョンとエンジンの回転数を検出して各ギヤーポジション
毎に設定された制限速度に達するエンジン回転数で点火
制御を行うものが種々提案されている。例えば、実開昭
59−184336号,特開昭59−231173号公報記載のものがあ
る。
これらの公報に記載の考案等では、シフトカムの一端
面に設けたギヤーポジションセンサ(スイッチ)の内部
に、第1〜第3速の時R1,第4速時R2,第5速時R3で6
速とニュートラルでは∞(開放)となる抵抗を接続する
ことにより、センサ電位が変化するのを検出して各ギヤ
ーポジション毎に失火させる回転数(第3速の方が第4
速より高く、第4速の方が第5速より高く設定されてい
る)を変える方式が採用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、最近になって、ギヤーポジションセン
サの代わりに第1〜第3速用の抵抗R1を常に接続するこ
とにより、例えば、第5速時に第3速時のエンジン制限
回転数まで失火させない手法により上記速度制限を解除
する「レースキット」と呼ばれる改造部品が出回って、
社会問題となっている。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、かかる従来例の有する不都合を改善
し、とくに、第1速始動時の加速性能を良好に維持しつ
つ、「レースキット」等の速度制限解除キットによる速
度制限解除を目的とする改造をほぼ完全に阻止し得る車
輌用速度制限装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明では、エンジンの回転に同期してマグネトのコ
ンデンサ充電コイルに発生する起電力により充電される
点火用コンデンサと,当該点火用コンデンサに蓄えられ
た電荷を点火信号に応じてイグニションコイルの一次側
を通して放電せしめる半導体スイッチング素子とを有す
るCDI点火ユニットが設けられている。また、エンジン
の回転数を検出しこれに対応する電圧を出力する回転検
出回路と、当該回転検出回路の出力が所定の制限回転数
に対応する値になった時に失火用サイリスタを導通せし
めてコンデンサ充電コイルからの出力を開放する回転数
制御回路とが装備されている。更に、現在のシフトして
いるギヤポジションを検出するギヤシフトスイッチと,
各ギヤポジションに対応して予め抵抗値が定められた制
限回転数設定抵抗とを含んで構成され,ギヤシフトスイ
ッチで検出されたギヤポジションに応じて制限回転数設
定抵抗を選択して回転数制御回路の制限回転数を設定す
るギヤポジション制御部が設けられている。そして、回
転検出回路と失火用サイリスタとの間に、オープン電位
検出回路が介装されるとともに、当該オープン電位検出
回路が、回転検出回路の出力を受けエンジン回転数が回
転数制御回路の制限回転数より低く設定された制限解除
防止回転数に達した時失火用サイリスタに対する失火信
号を出力する第1の機能と、ギヤシフトスイッチの各ギ
ヤポジション間或いはニュートラルポジション時に出現
するオープン電位を検出した場合に第1の機能部の失火
信号出力機能を解除する第2の機能部と、これら第1,第
2の機能部間に介装されるとともに前記失火信号の出力
を一定時間遅延せしめる第3の機能部とにより構成され
ている。これによって、前述した目的を達成しようとす
るものである。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図ないし第5図に基づ
いて説明する。
この第1図に示す実施例は、エンジンの回転に同期し
て起電力を発生するマグネト1のコンデンサ充電コイル
2と、このコンデンサ充電コイル2に接続されたCDI点
火ユニット3と、このCDI点火ユニット3の点火を制御
する制御部20と、現在のシフトしているギヤーポジショ
ンを検出し,検出されたギヤーポジションに応じて後述
する回転数制御回路の制限回転数を設定するギヤポジシ
ョン制御部30とを備えている。
CDI点火ユニット3は、コンデンサ充電コイル2に発
生した起電力を整流する整流回路4と、この整流回路4
の出力側に一端が接続されるとともに他端がイグニショ
ンコイル5の一次コイル5aを介してアースされた点火用
コンデンサ6と、整流回路4と点火用コンデンサ6との
間にそのアノードが接続されカソードがアースされた半
導体スイッチング素子としての点火用サイリスタ7と、
この点火用サイリスタ7のゲートにその出力線が接続さ
れたトリガ回路8とを備えて構成されている。また、前
述したイグニションコイル5の二次コイル5bには、点火
プラグ12の一端が接続され、この点火プラグ12の他端は
アースされている。
この内、整流回路4は、コンデンサ充電コイル2にそ
のアノードが接続されるとともにカソードが点火用コン
デンサ6に接続されたサイリスタ4Aと、このサイリスタ
4Aに抵抗9,10を介して並列に接続されたダイオード4Bと
から構成されている。トリガ回路8は、一端がコンデン
サ充電コイル2の出力線に接続され、コンデンサ充電コ
イル2の出力に応じて所定時期に点火用サイリスタ7の
ゲートに制御信号として点火信号を出力する回路であ
る。点火用コンデンサ6の他端側(イグニションコイル
5側)には、イグニションコイル5に並列にダイオード
11が接続されている。
ここで、このCDI点火ユニット3の動作を簡単に説明
すると、マグネト1の図示しないロータが回転してコン
デンサ充電コイル2に交流が発生すると、この交流が整
流回路4により接続される。この場合、コンデンサ充電
コイル2に発生した交流が抵抗9を介してダイオード4B
で整流され、このダイオード4Bを通過して電流によりサ
イリスタ4Aにゲート電流が流れ当該サイリスタ4Aのカソ
ード−アノード間が導通し、該サイリスタ4Aが作動す
る。このようにして、サイリスタ4Aにより、交流が整流
される。そして、この整流された電流により、点火用コ
ンデンサ6が充電される。
一方、ロータの回転によりコンデンサ充電コイル2の
出力に基づきトリガ回路8が点火信号を点火用サイリス
タ7のゲートに入力する。これにより、点火用サイリス
タ7のカソードとアノードが導通し、点火用コンデンサ
6が点火用サイリスタ7とイグニションコイル5の一次
コイル5aを通して放電する。この一次コイル5aの急激な
電流変化によって二次コイル5bに立ち上がりの早い高電
圧が誘起される。この高電圧によって、点火プラグ12の
電極間に電気火花が飛び発火が行われる。放電が終わる
とサイリスタ7は遮断状態となり、点火用コンデンサ6
は再び充電される。この充放電は極めて短時間に行われ
る。
次に、制御部20の構成を説明する。
この制御部20は、電源としてのバッテリ21と、このバ
ッテリ21のプラス側にスイッチ22を介して接続された電
源回路23と、この電源回路23に直列に接続されたバッテ
リ脱落検知回路24と、コンデンサ充電コイル2の出力線
にその入力側が接続された回転検出回路25と、この回転
検出回路25の出力側にそのマイナス側入力端が接続され
た回転数制御回路としての第1のコンパレータ26と、入
力側の一端が回転検出回路25の出力側に接続されるとと
もに,入力側の他の一端が抵抗12を介して電源回路23と
バッテリ脱落検知回路24との間の点Aに接続されたオー
プン電位検出回路27と、バッテリ脱落検知回路24,第1
のコンパレータ26及びオープン電位検出回路27の出力段
にそれぞれ接続されたダイオード13,14,15を介してその
ゲートが接続された失火用サイリスタ16とを備えてい
る。
この内、回転検出回路25は、コンデンサ充電コイル2
の出力を受け,図示しないエンジンの回転数を検出しこ
れに応じて回転数が低いほど高い出力電圧を発生する回
路である。即ち、この回転検出回路25は、エンジン回転
数の増加に伴いコンデンサ充電コイル2の出力が増加
(発生する交流の周波数が増加)すると、徐々に出力電
圧が低下する回路である。第1のコンパレータ26は、そ
のプラス側入力端が抵抗12の低電位側に接続され、この
抵抗12と後述する制限回転数設定抵抗R1,R2,R3とによ
り定まる図に示すC点の電位(後述するB点と同電位で
ある。)と、回転検出回路25との出力を比較し、C点の
電位の方が高い場合に「ハイ(H)」レベルの信号を出
力する回路である。失火用サイリスタ16は、そのアノー
ドが前述したサイリスタ4Aのゲートに接続され、カソー
ドはアースされている。このため、バッテリ脱落検知回
路24,第1のコンパレータ26及びオープン電位検出回路2
7の出力の何れかが「H」レベルとなると、失火用サイ
リスタ16にゲート電流が流れ、サイリスタ4Aのゲート信
号を短絡するため、コンデンサ充電コイル2の出力は開
放されるようになっている。
前記オープン電位検出回路27は、回転検出回路25の出
力を受けエンジン回転数がギヤポジション制御部30によ
り設定される第1のコンパレータ26の制限回転数より低
く設定された制限解除防止回転数に達した時失火用サイ
リスタ16に対する失火信号を出力する第1の機能部27A
と、後述するギヤシフトスイッチの各ギヤポジション間
或いはニュートラルポジション時に出現するオープン電
位を検出した場合に第1の機能部の失火信号出力機能を
解除する第2の機能部27Bと、これら第1,第2の機能部2
7A,27B間に介装されるとともに失火信号の出力を一定時
間遅延せしめる第3の機能部27Cとを備えて構成されて
いる。
これを更に詳述すると、第1の機能部27Aは、第2の
コンパレータ28と抵抗17,32,33とから構成されている。
この内、第2のコンパレータ28は、そのマイナス側入力
端が回転検出回路25と第1のコンパレータ26のマイナス
側入力端との間に接続されるとともに、プラス側入力端
は抵抗17,18を介して電源回路23とバッテリ脱落検知回
路24との間の図に示すD点に接続されている。また、こ
の第2のコンパレータ28のマイナス側入力端は、抵抗33
を介してアースされ、プラス側入力端は抵抗32を介して
アースされている。
第2の機能部27Bは、第3のコンパレータ29と,抵抗3
5,36,37,39と,ダイオード38及びサイリスタ31とから構
成されている。この内、第3のコンパレータ29のプラス
側入力端は、ダイオード34及び図に示すB点を介して前
述したC点に接続され、マイナス側入力端は抵抗35を介
してアースされている。この抵抗35の高電位側には、抵
抗36の一端が接続されている。この抵抗36の他端側は前
述した第2のコンパレータ28に接続された抵抗17の高電
位側に接続されている。また、この抵抗36に並列に抵抗
37が設けられ、この抵抗37の低電位側は、ダイオード34
のアノードと第3のコンパレータ29のプラス側入力端と
の間に接続されている。一方、この第3のコンパレータ
29の出力端は、ダイオード38を介してサイリスタ31のゲ
ートに接続されている。このサイリスタ31のアノードは
前述したダイオード19のカソード側に接続されている。
このサイリスタ31のカソードはアースされている。さら
に、このサイリスタ31のゲートは抵抗39を介してアース
されている。第3の機能部27Cは、サイリスタ51と,コ
ンデンサ52と,第4のコンパレータ53,抵抗54,55,56及
びダイオード19とから構成されている。この内、サイリ
スタ51は、そのゲートが第2のコンパレータ28の出力端
に接続され、そのアノードは抵抗17の高電位側に接続さ
れている。コンデンサ52は、一端がサイリスタ51のカソ
ードに接続され、他端がアースされている。このコンデ
ンサ52に並列に、抵抗54が設けられている。第4のコン
パレータ53は、そのマイナス側入力端が抵抗55を介して
アースされている。抵抗55の高電位側には、抵抗56の一
端が接続され、その他端側はサイリスタ51のアノードに
接続されている。また、第4のコンパレータ53のプラス
側入力端は、サイリスタ51とコンデンサ52との間に接続
されている。さらに、第4のコンパレータ53の出力端
は、前述したサイリスタ31のアノードに接続されてい
る。また、この第4のコンパレータ53の出力端は、ダイ
オード19を介して前述したダイオード15のアノードに接
続されている。
ここで、このオープン電位検出回路27の第1の機能部
27A,第2の機能部27B,第3の機能部27Cをそれぞれ構成
する第2,第3,第4のコンパレータ28,29,53の機能を説明
する。
第3のコンパレータ29は、マイナス側入力端の電位V1
とプラス側入力端の電位,即ちB点の電位V2とを比較し
て、V2>V1の場合に、「H」レベル信号を出力し、サイ
リスタ31を導通せしめて第4のコンパレータ53の出力信
号である失火信号を短絡する(アースに落とす)機能を
有する。第2のコンパレータ28は、プラス側入力端の電
位である基準電位V0と回転検出回路25の出力により定ま
るマイナス側入力端の電位Vとを比較して、V0>Vの場
合に、「H」レベル信号(失火信号)をサイリスタ51の
ゲートに出力し、当該サイリスタ51を導通せしめる機能
を有する。ここで、基準電位V0は、制限回転数設定抵抗
R1が接続された場合、エンジン回転数が制限解除防止回
転数である5000〔rpm〕の時に回転検出回路25の出力に
より定まるVの値とほぼ等しい電位になるよう設定され
ている。第4のコンパレータ53は、サイリスタ51の導通
と同時に充電が開始されるコンデンサ52のプラス側の電
位とマイナス側入力端の電位である基準電位とを比較
し、一定時間後(例えば、3〜4秒後)にコンデンサが
ほぼ満充電となってコンデンサ52のプラス側の電位が基
準電位を超えた場合に、「H」レベル信号である失火信
号を出力する機能を有する。
ギヤーポジション制御部30は、B点及びC点を介して
第1のコンパレータ26のプラス側入力端に接続された制
限回転数設定抵抗(以下、必要に応じて「抵抗」とい
う。)R1,R2,R3と、これらの抵抗R1,R2,R3に併設さ
れたギヤーシフトスイッチ40とを備えて構成されてい
る。
ギヤーシフトスイッチ40は、実際には、第2図ないし
第4図に示すように、ギヤーシフトカム42の一端面に設
けられた凹部42a内に挿入されスプリング43により外方
へ付勢されたコンタクト44と、ギヤーシフトカム42の一
端面に対向して装備されたギヤーシフトスイッチ本体41
に配置された「ニュートラル」,「第1速」,「第2
速」,「第3速」,「第4速」,「第5速」,にそれぞ
れ対応するターミナル(固定接点)T0〜T5とにより構成
されている。各ターミナルT0〜T5は、第4図(1),
(2)に示すようにギヤーシフトスイッチ本体41内に配
置されている。即ち、第1速ないし第5速にそれぞれ対
応するターミナルT1〜T5は、約60°間隔でほぼ同一円周
上に配置されている。また、ニュートラルに対応するタ
ーミナルT0は、ターミナルT1とT2との間に配置されてい
る。ターミナルT1,T2及びT3は前述した抵抗R1に接続さ
れ、ターミナルT4,T5は抵抗R2,R3にそれぞれ接続され
ている。ターミナルT0の他端側は図示しないニュート
ラルランプに接続されている。また、抵抗R1,R2,R3
接続されたターミナルT1〜T2の他端は、前述した第1
図のB点へリード線を介して接続されている。
ここで、上記のように構成されたギヤーシフトスイッ
チ40の動作を説明する。
ギヤーを変えるため、ギヤーシフトカム42を回転させ
ると、コンタクト44も回転し、ギヤー位置に対応したタ
ーミナルが選択され、当該コンタクト44に当接する。こ
の場合、第1〜第3速の何れかに対応するターミナルT1
〜T3が選択された場合には、抵抗R1が第1図のB点に接
続され、その低電位側はコンタクト44を介してアースさ
れる。同様に、第4速及び第5速にそれぞれ対応するタ
ーミナルT4,T5が選択された場合には、抵抗R2,R3がそ
れぞれ第1図のB点接続され、その低電位側はコンタク
ト44を介してアースされる。これらの抵抗R1,R2,R3
間には、R1<R2<R3の関係がある。
この場合の第1のコンパレータのプラス側電圧である
B点の電位V2を第5図に示す。
この第5図に示すように、ニュートラル時はV2=オー
プン電位となり、また、各ギヤー間でも一旦V2=オープ
ン電位が検出されるようになっている。
次に、本実施例の全体的作用・動作を説明する。
まず、通常時には、ギヤーをニュートラルに設定し
て、図示しないキックレバーを作動させてエンジンを回
転させると、マグネト1の図示しないロータが回転して
コンデンサ充電コイル2に交流が発生し、前述したよう
にしてCDI点火ユニット3が点火を行いエンジンが始動
する。この時、第5図に示すように、B点の電位V2はオ
ープン電位であるため、オープン電位検出回路27の第2
の機能部27Bを構成する第3のコンパレータ29はこれを
検出し、「H」レベル信号を出力し、サイリスタ31を導
通せしめる。このため、ギヤーを「ニュートラル」から
「第1速」に切り換えた場合制限解除防止回転数である
5000〔rpm〕に達して第2のコンパレータ28から失火信
号が出力され、一定時間後に第4のコンパレータ53から
「H」レベル信号である失火信号が出力されても、当該
失火信号はサイリスタ31により短絡される。これがた
め、失火は行われず、回転数は上昇を続け、以後はギヤ
ーの切替えに伴い回転数制御回路である第1のコンパレ
ータ26により各ギヤーポジションに対応して設定回転数
(例えば、第3速時9500〔rpm〕,第4速時7450〔rp
m〕,第5速時6350〔rpm〕等に設定される)で失火が行
われ、各ギヤーポジション毎に予め設定された速度制限
が行われる。
上記と異なり、「第1速」にギヤーが設定された状態
でクラッチを切り、エンジン始動がおこなわれた場合、
エンジンが始動し、走行後すぐに制御解除防止回転数で
ある5000〔rpm〕に達してオープン電位検出回路27の第
1の機能部27Aを構成する第2のコンパレータ28は
「H」レベル信号を出力するが、第3の機能部27Cのコ
ンデンサ52が満充電となる一定時間(たとえば、3〜4
秒)は、第4のコンパレータ53から失火信号の出力が行
われないので、この間に、エンジン回転数は10000〔rp
m〕位まで達する。その後、「第1速」から「第2速」
にチェンジアップする際に、「第1速」と「第2速」の
中間の位置でオープン電位が検出されるので、各ギヤー
ポジション毎に予め設定された速度制限が行われる。こ
のように、本実施例では、仮に、第1速でエンジン始動
がおこなわれても、オープン電位検出回路27の第3の機
能部27Cの作用により、走り出してすぐに頭打ちの状態
となるのを防止して、加速性能が良好に維持されてい
る。
この一方、「レースキット」(速度制限解除キット)
を接続した場合、「ニュートラル」時でもチェンジアッ
プ時でも常にR1相当の抵抗が接続されているため、オー
プン電位検出回路27を構成する第3のコンパレータ29が
「H」レベル信号を出力することがないので、制限解除
防止回転数である5000〔rpm〕に達しし、上記3〜4秒
後には、第4のコンパレータ53が「H」レベル信号であ
る失火信号を出力して、この失火信号が失火用サイリス
タ16のゲートに印加されるので、当該失火用サイリスタ
16が導通してコンデンサ充電コイル2の出力が開放さ
れ、点火用コンデンサ6の充電が行われなくなる。この
ようにして、制限速度を大幅に超えない速度で失火が行
われる。
以上説明した本実施例によると、「レースキット」等
の速度制限解除キットを使用して速度制限を解除しよう
としても、制限解除防止回転数である5000〔rpm〕に達
し、一定時間経過すると自動的に失火が行われるので、
制限速度を大幅に超えることがなく、また、制限解除防
止回転数を低く設定すれば、上記3〜4秒(タイマー時
間)加速しても、制限速度を超えないようにすることが
可能である。これにより、「レースキット」等による速
度制限解除を目的とする改造を効果的に防止できる。ま
た、第1速(又は第2速)始動時の加速性能を良好に維
持できる。
〔発明の効果〕
本発明は、以上のように構成され機能するので、これ
によると、各ギヤーポジションに対応して予め抵抗値が
定められた制御回転数設定抵抗に代えて、常に一定の抵
抗を接続する「レースキット」等の速度制限解除キット
を使用した場合、オープン電位検出回路の第2の機能部
がオープン電位を検出することがないので、当該オープ
ン電位検出回路の第1及び第3の機能部の作用により、
速度制限を大幅に超える前に失火用サイリスタに対する
失火信号を出力せしめて失火させることができる。ま
た、仮に第1速でエンジン始動をした場合、オープン電
位検出回路の第3の機能部の作用により一定時間失火信
号の出力を遅延せしめることができるので、この間にエ
ンジン回転をある程度高くすることができるる 従って、第1速始動時の加速性能を良好に維持しつ
つ、「レースキット」等による速度制限解除を目的とす
る改造を効果的に防止できるという従来にない優れた車
輌用速度制限装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示す回路図、第2図
はギヤーシフトスイッチを示す分解斜視図、第3図ギヤ
ーシフトスイッチの組立後の状態を示す説明図、第4図
(1),(2)はギヤーシフトスイッチ本体内のターミ
ナル及び抵抗の配置を示す説明図、第5図は各ギヤーポ
ジションに対応する第1図のB点の電位を示す線図であ
る。 1……マグネト、2……コンデンサ充電コイル、3……
CDI点火ユニット、5……イグニションコイル、6……
点火用コンデンサ、7……半導体スイッチング素子とし
ての点火用サイリスタ、16……失火用サイリスタ、25…
…回転検出回路、26……回転数制御回路としての第1の
コンパレータ、27……オープン電位検出回路、27A……
第1の機能部、27B……第2の機能部、27C……第3の機
能部、30……ギヤポジション制御部、40……ギヤシフト
スイッチ、R1,R2、R3……制御回転数設定抵抗。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの回転に周期してマグネトのコン
    デンサ充電コイルに発生する起電力により充電される点
    火用コンデンサと,当該点火用コンデンサに蓄えられた
    電荷を点火信号に応じてイグニションコイルの一次側を
    通して放電せしめる半導体スイッチング素子とを有する
    CDI点火ユニットと、前記エンジンの回転数を検出しこ
    れに対応する電圧を出力する回転検出回路と、当該回転
    検出回路の出力が所定の制限回転数に対応する値になっ
    た時に失火用サイリスタを導通せしめて前記コンデンサ
    充電コイルからの出力を開放する回転数制御回路と、 現在のシフトしているギヤポジションを検出するギヤシ
    フトスイッチと,各ギヤポジションに対応して予め抵抗
    値が定められた制限回転数設定抵抗とを含んで構成さ
    れ,前記ギヤシフトスイッチで検出されたギヤポジショ
    ンに応じて制限回転数設定抵抗を選択して回転数制御回
    路の制限回転数を設定するギヤポジション制御部と、を
    備えた車輌用速度制限装置において、 前記回転検出回路と失火用サイリスタとの間に、オープ
    ン電位検出回路を介装するとともに、当該オープン電位
    検出回路を、前記回転検出回路の出力を受けエンジン回
    転数が前記回転数制御回路の制限回転数より低く設定さ
    れた制限解除防止回転数に達した時前記失火用サイリス
    タに対する失火信号を出力する第1の機能部と、前記ギ
    ヤシフトスイッチの各ギヤポジション間或いはニュート
    ラルポジション時に出現するオープン電位を検出した場
    合に前記第1の機能部の失火信号出力機能を解除する第
    2の機能部と、これら第1,第2の機能部間に介装される
    とともに前記失火信号の出力を一定時間遅延せしめる第
    3の機能部とにより構成したことを特徴とする車輌用速
    度制限装置。
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