JPH0615777B2 - 建設機械の運転台の防振支持装置 - Google Patents

建設機械の運転台の防振支持装置

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JPH0615777B2
JPH0615777B2 JP61027100A JP2710086A JPH0615777B2 JP H0615777 B2 JPH0615777 B2 JP H0615777B2 JP 61027100 A JP61027100 A JP 61027100A JP 2710086 A JP2710086 A JP 2710086A JP H0615777 B2 JPH0615777 B2 JP H0615777B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、建設機械の運転台の防振支持装置に関する。
(従来技術) 建設機械のうち特にロードローラやパワーショベル等の
自走式車輌形の建設機械の運転台はエンジンの振動や走
行及び作業時の車体の振動で運転台が振動するのを極力
緩和するため運転台の下面の前後左右の四隅を車体に防
振ゴムを介して支持させてある。
そして、上記構造で運転台を防振支持する場合、主とし
て次の各項について検討される。
〔A〕 防振ゴムを介して運転台に上下方向の振動が作
用した時に運転台の重心回りの回転モーメントが均衡す
るように、例えば第9図(a)・(b)・(c)に示すように防
振ゴムをx・y・z方向のバネとしてモデル化したとき
に、上記四隅に設けられる防振ゴムのバネ定数Cp1〜C
p4が同じである場合には運転者を含めた運転台の重心G
と各防振ゴムまでの距離a、a、b〜bがa
=a、b=b、b=bとなるように各防振ゴ
ムを配設し、各防振ゴムのバネ定数Cp1〜Cp4が異なる
場合には、a×(Cp1+Cp2)=a×(Cp3
p4)、b1p1+b4p4=b2、Cp2+bp3、となる
ように防振ゴムを配設する。
〔B〕 第10図に示すように運転台の重量をW、運転
台の重心位置をG、車体が傾く前の重心位置をG、車
体と一体に傾いた時の重心位置をG、Gから防振ゴ
ムの弾性でさらに移動した重心位置をG、防振ゴムの
左右方向のバネ定数をC、上下方向のバネ定数をC
とすると、地面の起伏等で車体がθ傾いた時に運転台の
重心Gの移動量δは、 δ=lθ+hφ+W sinθ/(4c) 但し、モーメントの釣合より、 hW sinθ=4bφCb、 ∴φ=hW sinθ/(4b) で表わされることから、移動量δを小さくするために
はC及びCの大きな固い防振ゴムにする必要があ
る。
〔C〕 車輌の旋回時等において、第11図に示すよう
に横方向の外力(遠心力等)Qが運転台の重心Gに作用
した時、重心Gの移動量δは、 δ=hφ+Q/(4c) 但し、モーメントの釣合より、 hQ=4bφCb、 ∴φ=hQ/(4b) となることから、この移動量δを小さくするには、前
記〔B〕の場合と同様C及びCの大きな固い防振ゴ
ムにする必要がある。
以上の〔A〕・〔B〕・〔C〕各項から運転台を支持す
る防振ゴムの固さや形状及び取付場所が設定されるが、
従来例えば第12図に示す振動ローラなどの建設機械で
は、車体103の上面に第13図又は第14図に示す円
筒形の丸型防振ゴム117をその圧縮方向が鉛直方向に
向くように配設し、操縦座席112や操縦塔111及び
バッテリ115等を上面に取付けた運転台110の下側
に取付けブラケット122・124を水平に固着し、取
付ブラケット122・124を固定用ボルト130で防
振ゴム117の上面に固定することにより、運転台11
0を車体103に防振支持させる構造になっていた。
(発明が解決しようとする問題点) 上記〔A〕項の条件を満足させると、運転台の上下方向
に関するモーメントが釣合って非連成になり、車体の上
下振動が防振ゴムを介して運転台に加わると運転台は重
心回りに搖動することなく上下方向にだけ振動し、この
上下方向の振動を各防振ゴムがそれぞれ吸収するのでか
なりの防振効果が得られるが、重心が防振ゴムより高い
位置にあるために建設機械の作業中における前進・停止
・後退時及びコーナリング時に重心に水平方向に作用す
る慣性力に対しては連成になり運転台が大きく搖動する
という問題があった。
ここで、上下連成及び非連成とは、例えば車体から重心
に向けて直線方向の振動と回転方向の振動の何れか一方
が作用したときに直線方向と回転方向の両方向に振動す
る場合を連成(振動)といい、逆にそれぞれ独立して振
動する場合を非連成(振動)という。
次に、上記のように運転台をその重心よりもかなり低い
位置で防振支持する場合、〔B〕及び〔C〕項の移動量
δ及びδからも判るように、上下振動に対する防振
効果を上げるためにバネ定数を小さくして防振ゴムを柔
かくすればする程、運転台のローリングやピッチングな
どの搖動移動量が大きくなって乗心地が悪化してしまう
ので、従来の支持構造ではバネ定数を余り小さくするこ
とは出来ない。
そこで、従来では一般に運転台の搖動移動量を極力小さ
くするために固くバネ定数の大きな防振ゴムを用いてい
た。
この場合、防振ゴムの固有振動数が約1000rpm
(約16Hに相当する)以上となって、エンジンの使
用回転数域と一致し共振により運転台の著しい振動を伴
なうことも少なくない。
特に、路面締固め用の振動ローラにおいては、そのドラ
ムの使用振動数域が1000〜1800rpmであるた
め、防振ゴムの固有振動数と一致し、共振により運転台
の激しい振動を伴なうことが多く、これを防ぐためドラ
ムの使用振動数域が制約されることも多い。
(問題点を解決するための手段) 本発明に係る建設機械の運転台の防振支持装置は、建設
機械の運転台を支持する防振支持装置において、上記運
転台の前部を支持する弾性部材と後部を支持する弾性部
材のうちの一方を運転台の重心よりも下方に配設すると
ともに他方を重心よりも上方に配設したものである。
尚、運転台と車体の構造上可能であれば上記一方の弾性
部材から重心までの高さが重心から他方の弾性部材まで
の高さと略等しくするのが望ましく、また上記一方の弾
性部材から重心までの水平距離が重心から他方の弾性部
材までの水平距離と略等しくするのが望ましい。
更に、上記弾性部材はゴム部材の両端面を平行に形成
し、それぞれの端面に鋼板を接着して、それ等2枚の鋼
板でゴム部材をサンドイッチ状にはさみ込んだ構造より
なるサンドイッチマウントタイプの防振ゴムで構成して
もよいし、この丸型防振ゴムはその圧縮方向が車幅方向
向きの水平方向に向くように配設するのが望ましい。
また、運転台の下側にバッテリを取付けて重心位置を下
げるのが望ましい。
(作用) 本発明に係る建設機械の運転台の防振支持装置において
は、運転台の前部を支持する弾性部材と後部を支持する
弾性部材のうちの一方を運転台の重心よりも下方に配設
するとともに他方を重心よりも上方に配設したので、運
転台は上記他方の弾性部材によって重心よりも上方にお
いても支持拘束されることになり、運転台のローリング
やピッチングの搖動移動量が格段に小さくなって乗心地
に優れたものとなるばかりでなく、上記両方の弾性部材
のバネ定数を小さくして上下振動に対する防振性能を向
上させることが出来る。
しかも、バネ定数を小さくして柔かい弾性部材とし、運
転台の防振支持装置の固有振動数をエンジンの使用回転
数やドラムの使用振動数より小さくして共振を防ぎ、一
層防振効果を高めることが出来る。
特に、一方の弾性部材から重心までの高さが重心から他
方の弾性部材までの高さと略等しくなるようにし、且つ
一方の弾性部材から重心までの水平距離が重心から他方
の弾性部材までの水平距離と略等しくなるように構成す
る場合には、上下方向振動或いは前後方向振動によりピ
ッチングが生じず、左右方向振動によりローリングが生
じないような非連成支持となる。
(発明の効果) 本発明に係る建設機械の運転台の防振支持装置によれ
ば、以上説明したようにピッチングやローリングの搖動
量を少なくして乗心地を改善し且つバネ定数を小さくし
て上下振動に対する防振性能を向上させ、同時にエンジ
ン振動やドラムの振動との共振を解消することが出来
る。
特に、前記非連成支持とした場合には、ピッチングやロ
ーリングが著しく改善され、理想的な運転台の防振支持
装置となる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。
先ず、本発明者等は、建設機械の運転台DFのピッチン
グやローリングなどの搖動を極力低減させるために、上
下方向の振動によりピッチングが生じず、前後方向の振
動によってもピッチングが生じず、更に左右方向の振動
によってローリングが生じないような非連成支持機構に
ついて振動理論の面から検討した。
この場合、第1図〜第3図に示すように運転台DFを剛
体としてモデル化し、その重心をGとし、座標系を図示
のように設定し、運転台DFの前部の左右2個所を夫々
3組のバネ(バネpとバネqとバネr)で弾性支持する
とともに後部の左右2個所を夫々3組のバネ(バネpと
バネqとバネr)で弾性支持したモデルについて検討し
た。
尚、以下の理論的解析を単純化するために全部の弾性支
持点について、バネPとして同一のバネをまたバネqと
して同一のバネをまたバネrとして同一のバネを用いた
場合について説明する。
尚、バネpとバネrとはxy平面に平行な面に在り、バ
ネrはZ軸方向と平行であり、図中C・C・C
夫々バネp・q・rのバネ定数を示すものである。
そして、以下の理論的解析に際しては、「機械力学」
(中村行之、関谷荘 共著)(いずみ書房出版発行)の
第13章 2「振動絶縁の理論」を参考にした。
運転台DFについての運動方程式は次の6式となる。
x−θ−φ系: y−z−φ系: 但し、 x、y、z:x、y、z方向の変位 φ、θ、φ:x、y、z軸回りの角変位 Q、Q、Q:x、y、z方向の力 M、M、M:x、y、z軸回りのモーメント I、I、I:x、y、z軸に関する運転台DFの
慣性モーメント Cij:バネ定数 (尚、i方向に単位変位を与えた時質点にj方向に生ず
る力の意味で第1の添字のiは与えた単位変位の方向、
第2添字のjはその時生ずる力の考えている成分の方向
でx、y、z方向に対し添字はそれぞれ1、2、3とす
る。) 但し、相乗慣性モーメント Ixy=Iyz=Izx=0とした。
上記(1)(2)(3)式においてC15=C16=0のときには非
連成となり、上記(4)(5)(6)式においてC24=C34=0
のときには非連成となる。
そこで、上記C15、C16、C24、C34について計算した
結果、 C15=C11(a−a) (7) 但し、C11=Cp sin2α+Cq cos2α C16=2(h1+h2)(Cp sin2α+Cq cos2α) −2(b1+b2)(C−C)sinα cosα(8) C24=2c22(a−a) (9) 但し、c22=Cp cos2α+Cq cos2α C34=−2C(h+h) (10) 上記(7)〜(10)式から、C15=C16=C24=C34=0と
なる条件は次のようになる。
(i) α=0の場合 (a−a)=0 (h+h)=0 (ii) α≠0の場合 (a−a)=0 (h+h)=0 (C−C)=0 参考までに、h+h≠0の場合には とおくことでC15=C16=C24=0となるが、C34≠0
となる。
ここで、上記(i)(ii)の場合について補足説明す
る。
α=0とは、バネpを鉛直方向に向けて配設するととも
にバネqを水平方向に向けて配設することである。
(a−a)=0とは、運転台DFの前部を支持する
1対の弾性部材から重心Gまでの水平距離aと重心G
から運転台DFの後部を支持する1対の弾性部材までの
水平距離aとが等しくなるように配設することであ
る。
(h+h)=0とは、上記前部の弾性部材と後部の
弾性部材との一方を重心Gの下方にまた他方を重心Gの
上方に配設し、且つ各々から重心Gまでの高さ距離が等
しくなるように配設することである。
(C−C)=0とは、バネpとバネqのバネ定数を
等しく設定することである。
前記(i)或いは(ii)の条件を満足する場合には、C
15=C16=C24=C34=0となるので、(1)〜(6)式から
判るように、上下方向の振動によりピッチングが生じ
ず、また前後方向の振動によりピッチングが生じず、ま
た左右方向の振動によりローリングが生じることがない
ような非連成支持となることから、運転台DFの揺動
(ピッチングやローリングなど)が著しく改善され、乗
心地に優れた運転台DFが得られる。
以下、上記(i)の場合の条件を完全に満足させるよう
な或いは略満足させるような運転台DFの防振支持装置
の実施例について説明する。
第4図及び第5図に示すように、路盤の締固め用の振動
ローラ1は、中央部のヒンジ部2で屈折可能の車体3を
有し、車体3の前半部にはドラム4が回転可能に枢着さ
れ、車体3の後半部には左右1対の後輪5が設けられて
いる。
この振動ローラ1においては、エンジン6で油圧ポンプ
を駆動し、その油圧の供給を受ける油圧モータでドラム
4内の振動発生機構を駆動するとともに上記油圧の供給
を受ける各油圧モータでドラム4及び後輪5を回転駆動
するようになっている。
上記振動ローラ1の運転台7は、運転台8と、操縦塔9
と、キャノピー10と、床部材8の中央やや後部に設け
られた座席11などから構成されている。
上記床部材8の中心線は車体3の中心線と一致してい
る。
そして、床部材8の後端部には、床部材8の約2/3の幅
の門形支柱13が立設され、この門形支柱13の左右の
柱部13aの上端にキャノピー10の脚10aが取付け
られている。
更に、運転台7の重心Gを極力低くするために、床部材
8の左右側部の下側に夫々バッテリ収納ボックス14が
垂設され、この各バッテリ収納ボックス14内にバッテ
リが収納されている。尚、上記バッテリ収納ボックス1
4の蓋14aが床部材8の側部に設けられている。
上記運転台7は、床部材8の前端部の左右両端を支持す
る1対の弾性支持機構12A及び門形支柱13の左右の
柱部13aの上端を支持する1対の弾性支持機構12B
により車体3に弾性支持されている。
上記弾性支持機構12Aは、第6図に示すように構成さ
れている。
即ち、車体3に立設のブラケット15と床部材8の下面
に垂設のブラケット16との間に、丸型防振ゴム17を
その圧縮方向を車幅方向に水平に向けて介設した構造で
ある。
上記防振ゴム17は、横向き短円柱状のゴム部材17a
の両端面に円形鋼板17bを接着し、各円形鋼板17b
の中央部から突設したボルト17cを対応するブラケッ
ト15・16のボルト孔に挿通させてナットで締め付け
ることにより両ブラケット15・16間に介装されてい
る。
この場合、運転台7の左右揺れやローリングに対しては
防振ゴム17が圧縮方向(軸方向)に弾性変形し、運転
台7の上下動及び前後動に対しては防振ゴム17が剪断
方向に弾性変形することになる。
後端部の弾性支持機構12Bは、第5図に示すように構
成されている。
即ち、門形支柱13の梁部13bから後方へ突設のブラ
ケット18と車体3から前方へ突設のブラケット19と
の間に丸型防振ゴム17を弾性支持機構12Aと同様に
介設した構造である。
上記前端部の左右の弾性支持機構12A及び後端部の左
右の弾性支持機構12Bの重心Gに対する位置関係は、
第4図及び第5図に示すとおりであり、図中の水平距離
とaは等しく、高さ距離hとhは等しく設定
されている。
このように4組の弾性支持機構12A・12Bを配設す
ると、前述の(i)の場合の非連成支持の条件が満足さ
れることになる。
従って、従来技術の項の〔B〕項及び〔C〕項で説明し
た重心移動量δa及びδbにおいて、運転台7が傾いた
ことによる移動量hφが極めて小さいか或いは発生しな
いため、δa≒lθ+W sinθ/(4Cq)、またδb
≒Q/(4Cq)となる。
このように、車体3が傾いたり或いは旋回するときの重
心Gの移動量δa・δbが小さくなるので、それだけ防
振ゴム17をバネ定数の小さな柔かいものにして防振効
果を高めることが出来るとともに、運転台防振支持装置
の固有振動数をエンジンの使用回転数やドラム4の使用
振動数より小さくして共振を解消することが出来る。
更に、防振ゴム17の圧縮方向を車幅方向の水平方向に
向けるので、車体3の上下振動及び前後振動を防振ゴム
17のバネ定数の小さな剪断方向のバネで吸収し、且つ
車体3の左右方向の振動を防振ゴム17の大きなバネ定
数の圧縮方向のバネで受けて運転台7の左右方向への移
動やローリングを著しく低減することが出来る。
尚、バッテリを床部材8の下側に配置した分だけ、運転
台7の重心Gを下げ、運転台7のローリングやピッチン
グの搖動量を減らすことが出来るうえ、第4図の高さ距
離hとhを小さくして防振支持構造全体を小形化す
ることが出来る。
次に、上記実施例を次のように部分的に変更してもよ
い。
第7図のように、キャビン型の運転台7Aの場合には、
運転台7Aの重心Gが幾分上方へ移動するので、高さ距
離hとhとが等しくなくなってh>hとなる。
この場合には、前記非連成支持の条件は完全には満足さ
れなくなるが、非連成支持に準ずる支持構造となり、従
来の支持構造と比較した場合運転台7Aの搖動が著しく
改善される。
このキャビン型の運転台7Aの場合でも、第8図のよう
に後端部の弾性支持機構12Bを上方へ移動させること
により、図中の高さ距離hとhとを等しく設定し
て、非連成支持にすることも可能である。
尚、上記実施例においては、運転台7・7Aを前側2組
また後側2組計4組の弾性支持機構12A・12Bで支
持したが、前側1組また後側2組、或いは前側2組また
後側1組、の計3組の弾性支持機構で支持するように
し、且つ非連成支持とすることも可能である。
また、丸型防振ゴム17としては、第13図や第14図
に示す従来と同様のものを用いることも出来るし、丸型
防振ゴム17以外に各種の構造の弾性支持部材を用いて
もよい。
尚、上記実施例においては、前述の(i)の非連成支持
条件を満足する弾性支持装置について説明したが、前述
の(ii)のα≠0のときの非連成支持条件を満足する弾
性支持装置も上記実施例と同様の思想で実現することが
出来るのは勿論である。
更に、本発明に係る防振支持装置は、振動ローラ1の運
転台7・7Aに限らず、パワーショベル、ブルドーザ、
ホイールローダなどの各種の建設機械の運転台に適用す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面のうち第1図〜第8図は本発明の実施例に係るもの
で、第1図は運転台を弾性された剛体としてモデル化し
た斜視図、第2図は同じく正面図、第3図は同じく背面
図、第4図は振動ローラの側面図、第5図は振動ローラ
の要部平面図、第6図は運転台の前部の左側の弾性支持
機構の正面図、第7図は第1変形例の振動ローラの側面
図、第8図は第2変形例の振動ローラの側面図であり、
第9図〜第14図は従来技術に係るもので第9図(a)・
(b)・(c)は夫々弾性支持された剛体としてモデル化した
運転台の側面図・正面図・背面図、第10図は車体傾斜
時における運転第の重心移動を示す説明図、第11図は
横向きの慣性力が作用したときの運転台の重心移動を示
す説明図、第13図及び第14図は夫々防振ゴムの縦断
面図である。 1……振動ローラ、7・DF……運転台、8……床部
材、9……操縦塔、10……キャノピ、11……運転台
席、12A・12B……弾性支持機構、15・16・1
8・19……ブラケット、17……丸型防振ゴム、17
a……ゴム部材、17b……円形鋼板。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建設機械の運転台を支持する防振支持装置
    において、 上記運転台の前部を支持する弾性部材と後部を支持する
    弾性部材のうちの一方を運転台の重心よりも下方に配設
    するとともに、他方を重心よりも上方に配設したことを
    特徴とする建設機械の運転台の防振支持装置。
  2. 【請求項2】上記一方の弾性部材から重心までの高さが
    重心から他方の弾性部材までの高さと略等しくなるよう
    に構成した特許請求の範囲第1項に記載した建設機械の
    運転台の防振支持装置。
  3. 【請求項3】上記一方の弾性部材から重心までの水平距
    離が重心から他方の弾性部材までの水平距離と略等しく
    なるように構成した特許請求の範囲第1項または第2項
    に記載した建設機械の運転台の防振支持装置。
  4. 【請求項4】上記弾性部材はゴム部材の両端面を平行に
    形成し、それぞれの端面に鋼板を接着して、それ等2枚
    の鋼板でゴム部材をサンドイッチ状にはさみ込んだ構造
    よりなるサンドイッチマウントタイプの防振ゴムで構成
    した特許請求の範囲第1項に記載した建設機械の運転台
    の防振支持装置。
  5. 【請求項5】上記サンドイッチマウントタイプの防振ゴ
    ムをその圧縮方向が車幅方向向きの水平方向にそのせん
    断方向が車体の上下、前後方向に向くように配設した特
    許請求の範囲第4項に記載した建設機械の運転台の防振
    支持装置。
  6. 【請求項6】上記運転台の重心を下げるためにその床の
    下側にバッテリを取付けた特許請求の範囲第1項に記載
    した建設機械の運転台の防振支持装置。
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