JPH06157537A - 抗ガン剤としての新規フラノインドリン誘導体 - Google Patents

抗ガン剤としての新規フラノインドリン誘導体

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JPH06157537A
JPH06157537A JP5217326A JP21732693A JPH06157537A JP H06157537 A JPH06157537 A JP H06157537A JP 5217326 A JP5217326 A JP 5217326A JP 21732693 A JP21732693 A JP 21732693A JP H06157537 A JPH06157537 A JP H06157537A
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methyl
cancer
carbonyl
indole
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JP5217326A
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English (en)
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Fariborz Mohamadi
ファリボルツ・モハマディ
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Eli Lilly and Co
Original Assignee
Eli Lilly and Co
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Publication date
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D491/00Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00
    • C07D491/02Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D491/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式: 【化1】 [式中、XはI、Br、ClまたはOSO2CH3を表
し、AとBは独立にNH、OまたはSを表す]で表され
る化合物およびそれを含有する医薬製剤。 【効果】 本発明の化合物は抗腫瘍活性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は新規フラノインドリン誘導体とそ
の製造法に関する。
【0002】ガンは米国における主たる死因の一つであ
る。米国ガン学会は1988年に米国で約494000
人の人々がガンによって死亡したと報告している。ガン
に対する一般的な治療法は化学療法の使用である。化学
療法の使用は固形腫瘍の治療ではあまり成功を収めてい
ない。したがって、このような腫瘍の成長を効果的に抑
制する新しい薬剤がとりわけ必要とされている。
【0003】本発明によって新しいフラノインドリンの
一群が固形腫瘍の成長を効果的に抑制することが明らか
になった。
【0004】CC-1065は1978年にストレプト
ミセス・ゼレンシス(Streptomyces zelensis)の発酵培
地から単離された抗腫瘍性抗生物質である。Martinら,
J.Antibiot.1981,34,1119;Martinら,J.Antibiot.1980,
33,902;Hankaら,J.Antibiot.1978,31,1211を参照のこ
と。この分子は二本鎖DNAの小溝に共有結合する格別
に強力な細胞毒性剤であって、インビトロおよびインビ
ボで優れた薬理を持っている。CC-1065の化学、
生合成、薬理学および毒物学に関する総説については、
Reynoldsら,J.Antibiot.1986,39,319やHurleyら,Acc.Ch
em.Res.1986,19.230を参照のこと。
【0005】残念ながら、CC-1065の下治療量を
1回静脈内投与するとこの分子の肝細胞毒性の結果とし
て健康なマウスが遅延して死亡する(McGovrenら,J.Anti
biot.1984,37,63)。これがCC-1065の臨床的開発
を封じたのであるが、CC-1065の断片および類縁
体の合成によってこの望ましくない肝細胞毒性の原因で
ある構造上の変動が解明され、U-71184及びU-7
3975がアップジョン(Upjohn)において臨床的に開発
されるに至った(Wierenga,W.,Drugs of the Future 199
1,16,741;Liら,Invest.New Drugs 1991,9,137;Warpeh
oski,M.A.,Drugsof the Future,1991,16,131;Liら,Inv
est.New Drugs 1987,5,329;Warpehoskiら,J.Med.Chem.
1988,31,590;Wierengaら,Adv.Enzyme Regul.1986,25,1
41;Warpehoski,M.A.,Tetrahedron Lett.1986,27,410
3)。以来、協和発酵工業がこの種の分子を発酵生産する
努力を開始し、極めて有望な薬理を有する天然産物をい
くつか単離している(Ichimuraら,J.Antibiot.1990,43,1
037;Ishiiら,J.Antibiot.,1989,42,1713;Ogawaら,J.A
ntibiot.1989,42,1299;Ohbaら,J.Antibiot.1988,41,15
15)。
【0006】本発明は固形腫瘍の成長を効果的に抑制す
る新規フラノインドリン化合物を提供する。具体的に
は、本発明は、式I:
【化2】 [式中、XはI、Br、ClまたはOSO2CH3を表
し、AとBは独立してNH、OまたはSを表す]で示さ
れる化合物を提供する。
【0007】本発明の好ましい化合物はXがClを表す
式Iの化合物である。またAがNHを表す化合物も好ま
しい。最も好ましい化合物は(+)-(1R)-1,2-ジヒド
ロ-1-(クロロメチル)-3-(2-カルボニル-5-(アミノ-
N-(2-カルボニル-1H-インドール))-1H-インドー
ル)-5-ヒドロキシ-8-メチル-3H-フラノ[3,2-
e]インドール、(+)-(1R)-1,2-ジヒドロ-1-(ク
ロロメチル)-3-(2-カルボニル-5-(アミノ-N-(2-カ
ルボニル[B]ベンゾフラン))-1H-インドール)-5-
ヒドロキシ-8-メチル-3H-フラノ[3,2-e]インド
ール、および(+)-(1R)-1,2-ジヒドロ-1-(クロロ
メチル)-3-(2-カルボニル-5-(アミノ-N-(2-カルボ
ニル[B]ベンゾチオフェン))-1H-インドール)-5-
ヒドロキシ-8-メチル-3H-フラノ[3,2-e]インド
ールである。
【0008】
【化3】 式Iの化合物の製造は、まず市販の4-ニトログアイア
コールのカリウム塩(1)を臭化クロチルでアルキル化
し、得られたクロチルエーテルを熱分解クライゼン転移
に付して6-(ブテニル)-4-ニトログアイアコールを得
ることによって達成される。オゾンによる炭素-炭素二
重結合の切断後、還元的後処理によってベンジル性アル
デヒドを得、これが脱水反応を起こして3-メチル-5-
ニトロ-7-メトキシベンゾフラン(2)を与える。ピリジ
ン塩酸塩によって媒介される脱メチル化とそれに続く水
素化ナトリウムと臭化ベンジルによるヒドロキシベンゾ
フランの処理によって、所望の3-メチル-5-ニトロ-7
-(ベンジルオキシ)ベンゾフランを得る。酸化白金によ
る接触水素添加を用いてそのニトロ基を還元し、この反
応の粗生成物をジ-t-ブチルジカーボネートで処理する
ことにより3-メチル-5-N-(t-ブチルオキシカルボニ
ル)アミノ-7-(ベンジルオキシ)ベンゾフランを得る。
この分子の求電子芳香族臭素化反応はこのベンゾフラン
の4位に臭素を導入した。この事実は、NMRにおいて
3位のメチル基のダブレットがシングレットにつぶれる
ことによって示される。この臭素化反応生成物を臭化プ
ロパルギルと水素化ナトリウムで処理することによって
3-メチル-4-ブロモ-5-(N-(t-ブチルオキシカルボ
ニル)-N-(2-プロピン-1-イル))アミノ-7-(ベンジル
オキシ)ベンゾフランが得られる。この分子をボーガー
遊離基環化/ヒドロホウ素化(Bogerら,J.Org.Chem.199
0,55,5823)で処理することによって所望のラセミ体ヒド
ロキシメチル化合物(3)を得る。
【0009】ラセミ体ヒドロキシメチルフラノインドリ
ン(3)はその(R)-(−)-O-アセチルマンデレートを介
して調製用高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)によ
って分割することができる。(+)-化合物(3)を四塩化
炭素とトリフェニルホスフィンで処理し、次いで触媒的
脱ベンジル化反応に付すことによって、(+)-(1R)-
1,2-ジヒドロ-1-(クロロメチル)-3-(t-ブチルオキ
シカルボニル)-5-ヒドロキシ-8-メチル-3H-フラノ
[3,2-e]インドールを得る。塩化水素酸によって窒
素を脱保護し、次いで1-(3-ジメチルアミノプロピル)
-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)が媒介する
適当なアリールカルボン酸とのカップリングに付すこと
によってXがクロロを表す式Iの化合物が得られる。X
がブロモを表す化合物は四塩化炭素の代わりに四臭化炭
素を使用する点以外は上記と同じ方法で製造される。式
Iのメシル化合物(X=OSO2CH3)はヒドロホウ素化
/酸化生成物(3)を塩化メタンスルホニル、トリエチル
アミンおよび塩化メチレンと0℃で反応させることによ
って製造される。本発明のヨード化合物(X=I)は対応
するメシル化合物をヨウ化ナトリウムとアセトンの存在
下で還流温度に加熱することによって製造することがで
きる。
【0010】したがって本発明は式Iで表される化合物
を製造する方法であって、式:
【化4】 で表されるフラノインドリンを式:
【化5】 で表されるアリールカルボン酸とカップリング試薬の存
在下で反応させることからなる方法をも提供する。
【0011】適当なアリールカルボン酸はインドール-
2-カルボン酸、ベンゾフラン-2-カルボン酸またはベ
ンゾチオフェン-2-カルボン酸をDMF中でEDCIを
用いて5-アミノ-アリール-2-カルボン酸エチルとカッ
プリングさせ、そのエステルを鹸化することによって合
成される。5-アミノインドール-2-カルボン酸エチル
は5-ニトロインドール-2-カルボン酸エチルの接触水
素添加によって形成される(Parmerter,S.M.;Cook,A.
G.;Dixon,W.B.,J.Am.Chem.Soc.1958,80,4621)。5-ア
ミノベンゾチオフェン-2-カルボン酸エチルはZambias,
R.A.;Hammond,M.L.,J,Syn.Commun.1991,21,959に記述
されているように合成することができる。5-アミノベ
ンゾフラン-2-カルボン酸エチルは市販の5-ニトロベ
ンゾフラン-2-カルボン酸から製造される。
【0012】本発明の化合物を製造するための出発物質
および中間体は市販されているか、もしくは上記の方法
または文献公知の他の方法によって容易に製造すること
ができる。
【0013】下記の実施例は本発明の化合物の製造をさ
らに例示するものである。これらの実施例は単に例示を
目的とするものであって、本発明の範囲を限定するもの
と見なすべきではない。本実施例で使用される用語は特
に明示しない限り通常の意味を有する。例えば「TH
F」はテトラヒドロフランを表し、「℃」は摂氏温度を
意味し、「N」は規定または規定度を表し、「mmo
l」はミリモルを意味し、「g」はグラムを意味し、
「L」はリットルを意味し、「mL」はミリリットルを
意味し、「M」はモル濃度を意味し、「NMR」は核磁
気共鳴を意味し、「MS」は質量分析法を意味する。
【0014】
【実施例】1-(オキサ-1-(2-ブテニル))-2-メトキシ
-4-ニトロベンゼンの製造 4-ニトログアイアコール・カリウム塩・水和物(200
g,0.97mol)と臭化クロチル(175g,1.16
mol)の混合物をアセトン2L中で終夜還流した。溶
媒を減圧下で除去し、15%酢酸エチル/ヘキサンを用
いてその残渣をシリカゲル(2L)に通して濾過した。そ
の濾液を4L分画づつ集め、適当な分画を減圧下で濃縮
することにより固体195g(収率91%)を得た。MS
(FD)m/z223(M+)。
【0015】2-(3-(1-ブテニル))-4-ニトロ-6-メ
トキシフェノールの製造 トルエン1.8Lに溶解した1-(オキサ-1-(2-ブテニ
ル))-2-メトキシ-4-ニトロベンゼン(194g,0.8
7mol)の溶液をステンレス鋼ボンベ中で180℃で
終夜加熱した。その反応液を室温に冷却し、減圧下で濃
縮した。その残渣をジエチルエーテル2Lに溶解し、1
N水酸化ナトリウム1.5Lで抽出した。水層を分離
し、5N塩化水素酸で酸性化(pH2)し、塩化メチレン
で抽出した。15%酢酸エチル/ヘキサンを用いて有機
層をシリカゲル(2L)に通して濾過し、適当な分画を集
めて減圧下で濃縮した。その残渣をヘキサンでトリチュ
レートすることにより固体108g(収率56%)を得
た。元素分析:C1113NO4についての計算値:C,
59.19;H,5.87;N,6.27;実測値:C,
59.17;H,5.86;N,6.24。
【0016】3-メチル-5-ニトロ-7-メトキシベンゾ
フランの製造 塩化メチレン2Lに溶解した2-(3-(1-ブテニル))-4
-ニトロ-6-メトキシフェノール(63.3g,0.284
mol)の溶液に−78℃で3%オゾン/酸素の気流を
その溶液が淡い青色に変わるまで(約2時間)通した。そ
の溶液を−78℃で窒素の気流でパージし、ジメチルス
ルフィド(62mL)を加え、その反応液を周囲温度で3
0分間撹拌した。反応液を分液ロートに入れ、有機層を
水(2×1L)で洗浄した。塩化メチレン層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。その
残渣をベンゼン1Lに溶解したポリリン酸(60g)の溶
液に加え、還流下で6時間撹拌した。その反応液を水
(2×500mL)で抽出し、有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。その残渣を
2つのシリカゲルカートリッジを用いて7.5%酢酸エ
チル/ヘキサンで溶出させる調製用高圧液体クロマトグ
ラフィー(ウォータース・プレップ・500A)によって
精製して、固体26.5g(収率45%)を得た。元素分
析:C109NO4についての計算値:C,57.97;
H,4.38;N,6.76:実測値:C,58.81;
H,4.51;N,6.84。
【0017】3-メチル-5-ニトロ-7-(ベンジルオキ
シ)ベンゾフラン(2)の製造 3-メチル-5-ニトロ-7-メトキシベンゾフラン(39.
1g,189mmol)と塩酸ピリジニウム(130g,
1.12mol)の混合物を窒素下で170℃の油槽中で
2時間融解した。その反応液を室温に冷却し、塩化メチ
レン500mLに溶解し、水(2×300mL)と1N水
酸化ナトリウム(3×150mL)で抽出した。塩化メチ
レン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下
で濃縮して出発物質15.6g(この物質は再利用する)
を得た。水酸化ナトリウム層を1N塩化水素酸(585
mL)で酸性化し、塩化メチレン(3×300mL)で抽
出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、濾過し、減圧下で濃縮して固体24.3gを得た。
この沈殿と無水N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)2
50mLに溶解した臭化ベンジル(15.5mL,130
mmol)に55%水素化ナトリウム/油(5.7g,1
30mmol)を加えた。この混合物を乾燥管下で5時
間撹拌した。その反応液を減圧下で濃縮し、塩化メチレ
ン1Lに溶解した。その有機層を水(3×300mL)で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下
で濃縮して固体25.5gを得た。単離した出発物質1
5.6gを上記操作に付すことによってさらに12gの
生成物(総合収率70%)を得た。この物質を粗製物のま
ま次の操作で使用した。
【0018】3-メチル-5-N-(t-ブチルオキシカルボ
ニル)アミノ-7-(ベンジルオキシ)ベンゾフランの製造 酢酸エチル200mL中の3-メチル-5-ニトロ-7-(ベ
ンジルオキシ)ベンゾフラン(10g,35mmol)と
酸化白金(3g)の溶液を20p.s.i.の水素で1.5時
間水素化した。その反応液をセライトRの栓を通して濾
過し、減圧下で濃縮した。この残渣とジ-t-ブチルジカ
ーボネート(15.4g,70.7mmol)を1,4-ジオ
キサン130mLに溶解し、その混合物を窒素下で3時
間還流した。その反応液を減圧下で濃縮し、15%酢酸
エチル/ヘキサンを用いるフラッシュクロマトグラフィ
ーで精製することによって固体8.0g(収率64%)を
得た。元素分析:C2123NO4についての計算値:
C,71.37;H,6.56;N,3.76;実測値:
C,71.27;H,6.48;N,4.08。
【0019】3-メチル-4-ブロモ-5-N-(t-ブチルオ
キシカルボニル)アミノ-7-(ベンジルオキシ)ベンゾフ
ランの製造 無水テトラヒドロフラン(THF)120mLに溶解し、
−61℃(クロロホルム/ドライアイス)に冷却した3-
メチル-5-N-(t-ブチルオキシカルボニル)アミノ-7-
(ベンジルオキシ)ベンゾフラン(8.0g,22.0mm
ol)の溶液に、濃硫酸1滴とN-ブロモスクシンイミド
(4.0g,22.0mmol)を加えた。この混合物を−
61℃で5時間撹拌した後、室温に温めた。その反応液
を減圧下で濃縮し、10%酢酸エチル/ヘキサンを用い
るフラッシュクロマトグラフィーで精製することによっ
て固体8.7g(収率92%)を得た。元素分析:C21
22BrNO4についての計算値:C,58.34;H,
5.13;N,3.24;実測値:C,58.54;H,
5.27;N,3.18。
【0020】3-メチル-4-ブロモ-5-(N-(t-ブチル
オキシカルボニル)-N-(2-プロピン-1-イル))アミノ-
7-(ベンジルオキシ)ベンゾフランの製造 無水DMF130mLに溶解した3-メチル-4-ブロモ-
5-N-(t-ブチルオキシカルボニル)アミノ-7-(ベンジ
ルオキシ)ベンゾフラン(8.7g,20mmol)と臭化
プロパルギル(8.9g,60mmol)の80%トルエ
ン溶液に60%水素化ナトリウム/油(0.84g,21
mmol)を加えた。この混合物を室温で3時間撹拌し
た。その反応液を減圧下で濃縮し、トルエン1Lに溶解
し、水(3×300mL)で抽出した。有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。その
残渣を12.5%酢酸エチル/ヘキサンを用いるフラッ
シュクロマトグラフィーで精製することによって油状物
9.0g(収率96%)を得た。MS(FD) m/z 46
9(M+)および471(M+2)。
【0021】(+)-(1R)-1,2-ジヒドロ-1-(ヒドロ
キシメチル)-3-(t-ブチルオキシカルボニル)-5-(ベ
ンジルオキシ)-8-メチル-3H-フラノ[3,2-e]イ
ンドール((+)-化合物(3))の製造 無水ベンゼン320mL中の3-メチル-4-ブロモ-5-
(N-(t-ブチルオキシカルボニル)-N-(2-プロピン-1
-イル))アミノ-7-(ベンジルオキシ)ベンゾフラン(8.
7g,18.5mmol)、水素化トリ-n-ブチル錫(9.
9mL,37mmol)および2,2'-アゾビス(2-メチ
ルプロピオニトリル)(0.62g)の溶液を35分間還流
した。その反応液を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。
この残渣にモノイソピノカンフェイルボラン(monoisopi
nocampheylborane)(38.2mmol,S-アルピンボラ
ミン(S-alpine boramin)から製造した)の〜0.7M T
HF溶液を加え、その反応液を窒素下室温で2時間撹拌
した。その反応液を0℃に冷却し、それに水(20m
L)、2N水酸化ナトリウム(20mL)および30%過
酸化水素(13mL)を順次滴下した。この混合物を室温
で1時間撹拌し、50℃で20分間撹拌した。その反応
液をジエチルエーテル(3×100mL)で抽出し、その
エーテル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、
減圧下で濃縮した。その残渣をアセトニトリルに溶解
し、ヘキサンで抽出することによって脂肪族錫副生成物
を除去した。そのアセトニトリル層を減圧下で濃縮し、
得られた泡状物を45%酢酸エチル/ヘキサンを用いる
フラッシュクロマトグラフィーで精製することによって
泡状物2.95gを得た。この物質は(+)-(1R)異性体
の50%のエナンチオマー過剰率を有した。この泡状物
の(R)-(−)-O-アセチルマンデレート誘導体の調製用
高圧液体クロマトグラフィーによってさらなる精製を行
うこともできるが、エーテルからの増進されたジアステ
レオマー混合物の再結晶とそれに続く水酸化リチウムに
よるキラル補助物質の除去によって固体1.32g(総合
収率17.5%)を得た。元素分析:C2427NO5につ
いての計算値:C,70.40;H,6.65;N,3.
42:実測値:C,70.68;H,6.83;N,3.
31。[α]589=+19.8゜(c=0.35mg/d
L,CH2Cl2)。
【0022】(+)-(1R)-1,2-ジヒドロ-1-(クロロ
メチル)-3-(t-ブチルオキシカルボニル)-5-(ベンジ
ルオキシ)-8-メチル-3H-フラノ[3,2-e]インド
ールの製造 無水塩化メチレン5mLに溶解した(+)-(1R)-1,2-
ジヒドロ-1-(ヒドロキシメチル)-3-(t-ブチルオキシ
カルボニル)-5-(ベンジルオキシ)-8-メチル-3H-フ
ラノ[3,2-e]インドール(0.47g,1.15mm
ol)の溶液にトリフェニルホスフィン(0.6g,2.3
mmol)と四塩化炭素(0.67mL,6.9mmol)
を加えた。この混合物を窒素下室温で終夜撹拌した。そ
の反応液を減圧下で濃縮し、7%酢酸エチル/ヘキサン
を用いるフラッシュクロマトグラフィーで精製すること
によって固体493mg(定量的収率)を得た。元素分
析:C2426ClNO4についての計算値:C,67.3
6;H,6.12;N,3.27:実測値:C,67.5
1;H,6.36;N,3.22。[α]589=−5.5゜
(c=0.36mg/dL,CH2Cl2)
【0023】(+)-(1R)-1,2-ジヒドロ-1-(クロロ
メチル)-3-(t-ブチルオキシカルボニル)-5-ヒドロキ
シ-8-メチル-3H-フラノ[3,2-e]インドールの製
窒素下0℃でテトラヒドロフラン(THF)15mLに溶
解した(+)-(1R)-1,2-ジヒドロ-1-(クロロメチル)
-3-(t-ブチルオキシカルボニル)-5-(ベンジルオキ
シ)-8-メチル-3H-フラノ[3,2-e]インドール
(0.49g,1.2mmol)の溶液に10%Pd/C
(0.2g)とギ酸アンモニウムの25%水溶液(2.0m
L)を加えた。この懸濁液を窒素下0℃で2.5時間撹拌
した。その反応液をジエチルエーテル250mLで希釈
し、セライトRの栓を通して濾過し、減圧下で濃縮する
ことにより固体359mg(収率92%)を得た。MS
(FD) m/z 337(M+)。[α]589=−28.6゜
(c=0.35mg/dL,CH2Cl2)。
【0024】アリールカルボン酸のアルキル化サブユニ
ットとの縮合に関する一般的方法 (+)-(1R)-1,2-ジヒドロ-1-(クロロメチル)-3-
(t-ブチルオキシカルボニル)-5-ヒドロキシ-8-メチ
ル-3H-フラノ[3,2-e]インドール(1mmol)を
新しく調製した3N塩酸/酢酸エチル23mL中で30
分間撹拌した。その反応液を減圧下で濃縮した。無水D
MF20mL中のその残渣、アリールカルボン酸(1m
mol)および1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エ
チルカルボジイミド塩酸塩(3mmol)の溶液を室温で
終夜撹拌した。その反応液を減圧下で濃縮し、水に懸濁
し、その沈殿物を濾過によって集めた。その残渣を20
〜40%THF/トルエンを用いるフラッシュクロマト
グラフィーで精製した。
【0025】化合物(4):(+)-(1R)-1,2-ジヒドロ
-1-(クロロメチル)-3-(2-カルボニル-5-(アミノ-N
-(2-カルボニル-1H-インドール))-1H-インドール)
-5-ヒドロキシ-8-メチル-3H-フラノ[3,2-e]イ
ンドール。元素分析:C3023ClN44についての計
算値:C,66.85;H,4.30;N,10.39:
実測値:C,66.16;H,4.43;N,10.0
9。MS(FAB) m/z 539(M+)。[α]589=+
85.8゜(c=0.5mg/dL,DMF)。1H NMR
(CD3SOCD3)δ10.13(s,2H),8.18
(s,1H),7.79(s,1H),7.71(s,1H),
7.63(d,J=8Hz,1H),7.53(d,J=8
Hz,1H),7.45(s,1H),7.42(s,1
H),7.38(s,1H),7.17(dd,J=8,8H
z,1H),7.13(s,1H),7.02(dd,J=
8,8Hz,1H),4.67(dd.J=9,9Hz,
1H),4.52(d,J=9Hz,1H),4.03(m,
1H),3.85(dd,J=2,9Hz,1H),3.6
4(dd,J=2,9Hz,1H),2.32(s,3
H)。
【0026】化合物(5):(+)-(1R)-1,2-ジヒドロ
-1-(クロロメチル)-3-(2-カルボニル-5-(アミノ-N
-(2-カルボニル[B]ベンゾフラン))-1H-インドー
ル)-5-ヒドロキシ-8-メチル-3H-フラノ[3,2-
e]インドール。1H NMR(CD3SOCD3)δ10.
42(s,1H),10.12(s,1H),8.18(s,
1H),7.80(s,1H),7.76(d,J=6Hz,
1H),7.70(m,3H),7.56(d,J=7Hz,
1H),7.44(m,2H),7.34(d,J=7Hz,
1H),7.14(s,1H),4.70(t,J=6Hz,
1H),4.54(d,J=6Hz,1H),4.04(t,
J=6Hz,1H),3.90(d,J=6Hz,1H),
3.66(t,J=6Hz,1H),2.32(s,1H)。
元素分析:C3022ClN35:C,66.73;H,
4.11:N,7.78:実測値:C,66.90;H,
4.23;N,7.58。HRMS,m/z 540.13
26(C3023ClN35であるためには540.132
6)。[α]589=+76.9゜(c=0.51mg/d
L,DMF)。
【0027】化合物(6):(+)-(1R)-1,2-ジヒドロ
-1-(クロロメチル)-3-(2-カルボニル-5-(アミノ-N
-(2-カルボニル[B]ベンゾチオフェン))-1H-イン
ドール)-5-ヒドロキシ-8-メチル-3H-フラノ[3,2
-e]インドール。1H NMR(CD3SOCD3)δ10.
24(s,1H),10.10(s,1H),8.32(s,
1H),8.14(s,1H),8.02(d,J=7Hz,
1H),7.98(d,J=7Hz,1H),7.80(s,
1H),7.72(s,1H),7.56−7.40(m,5
H),7.14(s,1H),4.66(t,J=6Hz,1
H),4.52(d,J=6Hz,1H),4.02(t,J
=6Hz,1H),3.90(s,J=6Hz,1H),
3.64(t,J=6Hz,1H),2.30(s,3H)。
元素分析:C3022ClN34Sについての計算値:
C,64.80;H,3.99;N,7.56:実測値:
C,64.37;H,4.09;N,6.62。HRM
S,m/z 556.1096(C3023ClN34Sで
あるためには556.1098)。[α]589=+73.7
゜(c=0.5mg/dL,DMF)。
【0028】化合物(7):(+)-(1R)-1,2-ジヒドロ
-1-(クロロメチル)-3-(2-カルボニル-5-(アミノ-N
-(2-カルボニル-1H-インドール))[B]ベンゾフラ
ン)-5-ヒドロキシ-8-メチル-3H-フラノ[3,2-
e]インドール。1H NMR(CD3SOCD3)δ10.
32(s,1H),10.16(s,1H),8.30(s,
1H),7.81-7.64(m,7H),7.46-7.42
(m,2H),7.19(dd,J=8,8Hz,1H),
7.04(dd,J=8,8Hz,1H),4.63(t,
J=8Hz,1H),4.52(d,J=11Hz,1
H),4.03(t,J=8Hz,1H),3.88(d,J
=11Hz,1H),3.67(t,J=8Hz,1H),
2.27(s,3H)。元素分析:C3022ClN35
2Oについての計算値:C,64.57;H,4.3
3;N,7.53:実測値:C,64.78;H,4.3
5;N,7.09。HRMS,m/z 540.1322
(C3023ClN35であるためには540.132
6)。[α]589=+68.6゜(c=0.35mg/d
L,DMF)。
【0029】化合物(8):(+)-(1R)-1,2-ジヒドロ
-1-(クロロメチル)-3-(2-カルボニル-5-(アミノ-N
-(2-カルボニル[B]ベンゾフラン))[B]ベンゾフ
ラン)-5-ヒドロキシ-8-メチル-3H-フラノ[3,2-
e]インドール。1H NMR(CD3SOCD3)δ10.
16(s,1H),8.30(s,1H),7.81−7.6
9(m,9H),7.47(dd,J=8,8Hz,1
H),7.34(dd,J=8,8Hz,1H),4.62
(t,J=9Hz,1H),4.52(d,J=10Hz,
1H),4.03(t,J=9Hz,1H),3.87(d,
J=10Hz,1H),3.67(t,J=9Hz,1
H),2.26(s,3H)。元素分析:C3021ClN2
6についての計算値:C,66.61;H,3.91;
N,5.18:実測値:C,65.44;H,4.68;
N,4.16。HRMS,m/z541.1166(C30
22ClN26であるためには541.1180)。
[α]589=+57.1゜(c=0.35mg/dL,DM
F)。
【0030】化合物(9):(+)-(1R)-1,2-ジヒドロ
-1-(クロロメチル)-3-(2-カルボニル-5-(アミノ-N
-(2-カルボニル[B]ベンゾチオフェン))[B]ベン
ゾフラン)-5-ヒドロキシ-8-メチル-3H-フラノ[3,
2-e]インドール。1H NMR(CD3SOCD3)δ1
0.16(s,1H),8.35(s,1H),8.26(s,
1H),8.04−7.97(m,3H),7.78−7.7
0(m,4H),7.49−7.43(m,3H),4.62
(t,J=9Hz,1H),4.52(d,J=10Hz,
1H),4.03(t,J=9Hz,1H),3.86(d,
J=10Hz,1H),3.66(t,J=9Hz,1
H),2.26(s,3H)。元素分析:C3021ClN2
5Sについての計算値:C,64.69;H,3.8
0;N,5.03;実測値:C,64.84;H,4.0
1;N,4.83。HRMS,m/z 557.0919
(C3022ClN25Sであるためには557.093
8)。[α]589=+57.1゜(c=0.35mg/d
L,DMF)。
【0031】化合物(10):(+)-(1R)-1,2-ジヒド
ロ-1-(クロロメチル)-3-(2-カルボニル-5-(アミノ-
N-(2-カルボニル-1H-インドール))[B]ベンゾチ
オフェン)-5-ヒドロキシ-8-メチル-3H-フラノ[3,
2-e]インドール。1H NMR(CD3SOCD3)δ1
0.35(s,1H),10.14(s,1H),8.54
(s,1H),8.08(s,1H),8.00(d,J=8
Hz,1H),7.78(d,J=9Hz,1H),7.7
1(s,1H),7.65(d,J=8Hz,1H),7.4
5(d,J=9Hz,1H),7.43(s,1H),7.1
8(dd,J=8,8Hz,1H),7.04(dd,J=
8,8Hz,1H),4.64(t、J=9Hz,1H),
4.41(d,J=9Hz,1H),4.03(m,1H),
3.92(d,J=8Hz,1H),3.68(t,J=9
Hz,1H),2.26(s,3H)。HRMS,m/z
556.1110(C3023ClN34Sであるためには
556.1098)。[α]589=+117.1゜(c=0.
35mg/dL,DMF)。
【0032】化合物(11):(+)-(1R)-1,2-ジヒド
ロ-1-(クロロメチル)-3-(2-カルボニル-5-(アミノ-
N-(2-カルボニル[B]ベンゾフラン))[B]ベンゾ
チオフェン)-5-ヒドロキシ-8-メチル-3H-フラノ
[3,2-e]インドール。1H NMR(CD3SOCD3)
δ10.14(s,1H),8.57(s,1H),8.09
(s,1H),8.01(d,J=9Hz,1H),7.83
−7.80(m,3H),7.78−7.72(m,2H),
7.48(dd,J=8,8Hz,1H),7.34(d
d,J=8,8Hz,1H),7.20−7.12(m,2
H),4.67(t,J=8Hz,1H),4.41(d,J
=9Hz,1H),4.02(t,J=8Hz,1H),
3.89(d,J=9Hz,1H),3.68(t,J=8
Hz,1H),2.26(s,3H)。元素分析:C3021
ClN25Sについての計算値:C,64.69;H,
3.80;N,5.03:実測値:C,65.07;H,
4.04;N,4.69。HRMS,m/z 557.09
45(C3022ClN25Sであるためには557.09
38)。[α]589=+108.6゜(c=0.35mg/
dL,DMF)。
【0033】化合物(12):(+)-(1R)-1,2-ジヒド
ロ-1-(クロロメチル)-3-(2-カルボニル-5-(アミノ-
N-(2-カルボニル[B]ベンゾチオフェン))[B]ベ
ンゾチオフェン)-5-ヒドロキシ-8-メチル-3H-フラ
ノ[3,2-e]インドール。1H NMR(CD3SOCD
3)δ10.14(s,1H),8.51(s,1H),8.3
7(s,1H),8.08(s,1H),8.04−7.98
(m,3H),7.76−7.68(m,3H),7.50−
7.41(m,3H),4.66(t,J=8Hz,1H),
4.40(d,J=9Hz,1H),3.99(t,J=8
Hz,1H),3.87(d,J=9Hz,1H),3.6
7(t,J=8Hz,1H),2.26(s,3H)。元素
分析:C3021ClN242についての計算値:C,
62.88;H,3.69;N,4.87:実測値:C,
63.76;H,3.92;N,4.68。HRMS,m
/z 573.0710(C3022ClN242であるた
めには573.0673)。[α]589=+113.5゜
(c=0.52mg/dL,DMF)。
【0034】本発明は哺乳動物中の感受性腫瘍を治療す
る方法であって、そのような治療を必要とする哺乳動物
を式Iの化合物の有効量で処置することからなる方法を
も提供する。この生物学的活性は下記の試験系で立証さ
れた。
【0035】インビトロ細胞毒性 ヒト偏平細胞肺癌腫(T222)と共に薬物をインキュベ
ート(48時間)することによって化合物(4)〜(12)の
細胞毒性を決定し、[ 3H]ロイシン取り込みの測定に
よって阻害率(%)を決定した。T222(Masuiら,Cance
r,44(3):1002-1007,1984)ヒト偏平癌腫およびP3/U
CLA(Varkiら,Cancer Res.44:681-687,1984)ヒト肺癌
腫細胞を10%牛胎児血清と50μg/mLゲンタマイ
シンを補足したDMEM培地中で、標準的な組織培養技
術を用いて生育させた。1×104標的細胞を96ウェ
ル組織培養プレートの各ウェルに分配し、ロイシン欠乏
培地(ロイシン非含DMEM+13μg/mL-ロイシ
ン,29.2μg/mL L-グルタミン,50μg/m
L ゲンタマイシンおよび10%透析牛胎児血清)中で5
%CO2下37℃で16時間インキュベートした。次に
培地を無菌的に除去し、化合物希釈液をロイシン欠乏培
地に200μl添加した。さらに48時間インキュベー
トした後、各ウェルに4μCi 3H-ロイシン(NEN,
マサチューセッツ州ボストン)を加え、これらのプレー
トをインキュベーター中に24時間戻した。巨大分子中
に取り込まれた放射線活性を自動細胞収集器と液体シン
チレーション技術を用いて決定した。化合物が入ってい
ない培地中でインキュベートした対照に対する放射線活
性の取り込みの減少率(%)としてデータを評価し、50
%細胞毒性濃度(IC50)を求めた。この検定法における
化合物(4)〜(12)のIC50は0.17、0.15、0.
20、0.23、0.37、0.56、0.29、0.26
および0.20ng/mLであり、4-デスアセチルビン
ブラスチン-3-カルボキシヒドラジド(4-desacetylvinb
lastine-3-carboxhydrazide)はこの検定法で3.0ng
/mLのIC50を示した。ヒト肺腺癌(P3/UCLA)
を用いる同様の手法において、化合物(4)は0.27n
g/mLのIC50を有した。
【0036】ヌードマウス異種組織移植 各異種組織移植実験に先立って、トリプシン/EDTA
(ギブコ,ライフ・テクノロジーズ,ニューヨーク州グラ
ンド・アイランド)による処理で細胞を集め、補足した
DMEMで洗浄し、最後にハンクス平衡塩類溶液に懸濁
した。1×107細胞を若い成体の雌ヌードマウス(チャ
ールス・リバー・ブリーディング・ラボラトリイーズ,
マサチューセッツ州ボストン)の側腹部に皮下注射し
た。様々な時点で、これらのマウスを尾静脈への静脈内
注射によって処置した。腫瘍の測定を長さと幅について
行い、Geranら,Cancer Chemother.Rep.,3:1-103,1972に
記述されている式[(長さ)(幅2)/2]を用いて質量の
推定値に変換した。対照群は10匹のマウスからなり、
試験群はそれぞれ5匹づつとした。ステューデント検定
を用いて平均腫瘍質量間の相違を評価した。第3日、第
5日および第7日に50〜200mg/kgを尾静脈に
静脈内投与した場合、化合物(4)は第0日に皮下注射し
たT222負荷を保持するマウス中での腫瘍の成長を表
1に要約するように抑制した。
【表1】 T222腫瘍負荷を有するマウスにおける化合物(4)の効果 投与量 腫瘍成長の阻害率 死亡数/マウス数 (mg/kg) 0.4 5/5 0.2 85% 1/5 0.1 73% 0/5 0.05 68% 0/5
【0037】T222細胞系における化合物(4)〜(6)
のフロー細胞計算分析は低濃度(0.1〜0.5ng/m
L)で細胞サイクルのG2/M相に対する特異性を明らか
にしたが、高濃度(5.0〜10.0ng/mL)では細胞
サイクルのG0/G1相で細胞を抑止した。化合物(4)の
エナンチオマーを合成して調べたところ、このエナンチ
オマーはT222細胞系で化合物(4)より約10倍弱い
抗腫瘍剤であった。
【0038】式Iの化合物は抗腫瘍剤であり、本発明は
感受性腫瘍を治療する方法を提供する。具体的には、本
化合物は、卵巣、非小細胞肺、胃、膵臓、前立腺、腎細
胞、乳房、結腸直腸、小細胞肺、黒色腫並びに頭部及び
首部などの癌腫、およびカポジ肉腫や横紋筋芽細胞腫な
どの肉腫を含む固形腫瘍を治療する際に有用である。
【0039】本発明は感受性腫瘍を治療する際に有用な
医薬製剤であって、1またはそれ以上の医薬的に許容さ
れる賦形剤、担体または希釈剤と組合わされた式Iの化
合物の有効量を含む医薬製剤をも提供する。
【0040】本化合物は個別に、もしくは組み合わされ
て、好ましくは経口的に、そして通常は医薬組成物の形
態で投与することができる。本化合物を他の化学療法剤
と組み合わせて使用することもできる。本化合物の医薬
組成物は医薬技術分野で公知の方法で調製され、少なく
とも1つの活性化合物を含む。したがって本発明は、医
薬的に許容される担体と組み合された式Iの化合物を活
性成分として含有する医薬組成物をも包含し、さらに式
Iの化合物を活性成分として含有する組成物を用いて感
受性腫瘍を治療する方法をも包含する。
【0041】本発明の組成物および式Iの他の化合物を
含有する組成物を製造する際には、通常、活性成分を賦
形剤と混合するか、活性成分を賦形剤で希釈するか、も
しくはカプセル、サシェー、紙または他の容器の形態を
取り得る担体内に活性成分を封入する。賦形剤が希釈剤
として機能する場合、それは活性成分のためのベヒク
ル、担体または培地として作用する固体、半固体または
液体材料であり得る。したがって本組成物は、錠剤、丸
剤、粉末剤、口中剤、サシェー剤、カシェー剤、エリキ
シル剤、懸濁剤、乳剤、溶液剤、シロップ、エアゾル剤
(固体もしくは液体媒質中)、例えば10重量%までの活
性化合物を含有する軟膏、硬および軟ゼラチンカプセル
剤、坐剤、滅菌注射可能溶液および滅菌封入粉末剤の形
態をとり得る。
【0042】製剤を製造する際には、他の成分と混合す
る前に活性化合物を粉砕して適当な粒子サイズにする必
要があり得る。活性成分が実質上不溶性である場合に
は、通常約200メッシュ未満の粒子サイズに粉砕す
る。活性成分が実質上水溶性である場合には、通常、製
剤中で実質上均一に分布するような粒子サイズ(例えば
約40メッシュ)に調節する。
【0043】好適な賦形剤のいくつかの例には、乳糖、
デキストロース、ショ糖、ソルビトール、マンニトー
ル、澱粉、ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シ
ロップおよびメチルセルロースが含まれる。製剤はさら
にタルク、ステアリン酸マグネシウムおよび鉱油などの
潤滑剤、湿潤剤、乳化および懸濁化剤、ヒドロキシ安息
香酸メチルおよびプロピルなどの保存料、甘味料または
着香料を含んでもよい。
【0044】本発明の組成物は、当該技術分野で公知の
手法を用いることによって、患者に投与された後に迅速
に、あるいは徐々に、あるいは遅延して活性成分を放出
するように製剤化することができる。本組成物は各剤が
通常約5〜約500mg(より一般的には約25〜約3
00mg)の活性成分を含有する単位剤形に製剤化され
ることが好ましい。用語「単位剤形」とは、各単位が所
望の治療効果をもたらすように計算された予定の活性物
質量を適当な医薬賦形剤と共に含有する、ヒト対象およ
び他の哺乳動物のための単位剤としてふさわしい物理的
に分離した単位を意味する。
【0045】本活性化合物は広範囲の投与量にわたって
効果的である。例えば日用量は通常約0.5〜約120
0mg/kg-体重の範囲内である。成人の治療では、
一回の投与もしくは分割した投与で約1〜約50mg/
kgの範囲が好ましい。しかし実際に投与される化合物
の量が、治療されるべき症状、投与するべく選択した化
合物、選択した投与経路、個々の患者の年齢、体重およ
び応答、患者の徴候の重篤度を含む関連する状況に照ら
して医師によって決定されるであろうこと、またそれゆ
えに、上記の投与量範囲が本発明の範囲の限定を意図す
るものでないことは理解されるであろう。下記の製剤例
では式Iのいずれの化合物を活性成分として用いてもよ
い。下記製剤例は単なる例示であって、本発明の範囲の
限定を意図するものではない。
【0046】製剤例1 下記の成分を用いて硬ゼラチンカプセル剤を製造する。
【表2】 上記成分を混合し、560mgづつ硬ゼラチンカプセル
に封入する。
【0047】製剤例2 下記成分を用いて錠剤を製造する。
【表3】 上記成分を配合し、圧縮して各665mgの錠剤に成型
する。
【0048】製剤例3 下記の成分を含有する乾燥粉末吸入器製剤を製造する。
【表4】 活性化合物を乳糖と混合し、その混合物を乾燥粉末吸入
装置に入れる。
【0049】製剤例4 それぞれが60mgの活性成分を含有する錠剤を下記の
如く製造する。
【表5】 活性成分、澱粉およびセルロースを20番メッシュ(U.
S.)ふるいに通し、完全に混合する。得られた粉末をポ
リビニルピロリドンの溶液と混合し、これを4番(U.
S.)ふるいに通す。このように調製した顆粒を50〜6
0℃で乾燥し、16番(U.S.)ふるいに通す。次に、予
め30番メッシュ(U.S.)ふるいに通しておいたカルボ
キシメチル澱粉ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム
およびタルクを上記顆粒に加え、混合の後、錠剤機で圧
縮してそれぞれ150mgの錠剤を得る。
【0050】製剤例5 それぞれ80mgの薬物を含有するカプセル剤を下記の
如く製造する。
【表6】 活性成分、セルロース、澱粉およびステアリン酸マグネ
シウムを配合し、20番メッシュ(U.S.)ふるいに通
し、硬ゼラチンカプセル中に190mgづつ封入する。
【0051】製剤例6 それぞれ225mgの活性成分を含有する坐剤を下記の
如く製造する。
【表7】 化合物(8) 225mg 飽和脂肪酸グリセライド 2000mgになる量 活性成分を60番メッシュ(U.S.)ふるいに通し、飽和
脂肪酸中に懸濁する。
【0052】製剤例7 5mL投与量あたり50mgの薬物を含有する懸濁剤を
下記の如く製造する。
【表8】 化合物(9) 50mg キサンタンゴム 4mg カルボキシメチルセルロースナトリウム(11%) 50mg 微結晶性セルロース(89%) ショ糖 1.75g 安息香酸ナトリウム 香料 適量 着色料 適量 精製水 5mLになる量 薬物、ショ糖およびキサンタンゴムを配合し、10番メ
ッシュ(U.S.)ふるいに通し、次いで予め調製しておい
た微結晶性セルロースおよびカルボキシメチルセルロー
スナトリウムの水溶液と混合する。安息香酸ナトリウ
ム、香料および着色料を水の一部で希釈し、撹拌しなが
ら加える。次に充分量の水を加えて必要な体積にする。
【0053】製剤例8 それぞれ150mgの薬物を含有するカプセル剤を下記
の如く製造する。
【表9】 活性成分、セルロース、澱粉およびステアリン酸マグネ
シウムを配合し、20番メッシュ(U.S.)ふるいに通
し、560mgづつ硬ゼラチンカプセルに封入する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 [式中、XはI、Br、ClまたはOSO2CH3を表
    し、AとBは独立にNH、OまたはSを表す]で示され
    る化合物。
  2. 【請求項2】 (+)-(1R)-1,2-ジヒドロ-1-(クロ
    ロメチル)-3-(2-カルボニル-5-(アミノ-N-(2-カル
    ボニル-1H-インドール))-1H-インドール)-5-ヒド
    ロキシ-8-メチル-3H-フラノ[3,2-e]インドー
    ル。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の化合物を活性成分とす
    る抗ガン剤。
JP5217326A 1992-09-03 1993-09-01 抗ガン剤としての新規フラノインドリン誘導体 Withdrawn JPH06157537A (ja)

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