JPH06157407A - カルボン酸エステルの製造方法 - Google Patents

カルボン酸エステルの製造方法

Info

Publication number
JPH06157407A
JPH06157407A JP4312112A JP31211292A JPH06157407A JP H06157407 A JPH06157407 A JP H06157407A JP 4312112 A JP4312112 A JP 4312112A JP 31211292 A JP31211292 A JP 31211292A JP H06157407 A JPH06157407 A JP H06157407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
water
membrane
carboxylic acid
acid ester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4312112A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Mukai
克典 向井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP4312112A priority Critical patent/JPH06157407A/ja
Publication of JPH06157407A publication Critical patent/JPH06157407A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】エステル化反応中に生成する水を、水を選択的
に透過する膜を通して反応系外へ除去することにより、
水以外の成分が反応系外へ留出するのを低減可能なカル
ボン酸エステルの製造方法。 【構成】有機酸とアルコールを用いてエステル化反応に
よりカルボン酸エステルを製造する方法において、80
〜120℃の反応温度で反応中に生成する水を、水を選
択的に透過する膜2を通して反応系外へ取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルボン酸エステルの
製造方法に関するものである。
【従来の技術】従来、エステル化合物は、ポリ塩化ビニ
ルなどの樹脂製品の可塑剤として広く使用されている。
特に、水溶性の有機酸又はアルコールを用いたエステル
化合物は可塑剤として優れた特性を有するため各種製品
に用いられている。
【0002】エステル化合物は、一般に下記の反応式に
よって得られる。
【0003】
【化1】
【0004】上記R1 及びR2 はそれぞれ任意のアルキ
ル基を示す。
【0005】上記反応は平衡反応であり、生成した水が
反応系内に蓄積することにより、反応の右方向への進行
が阻害されるので、生成した水を反応系外へ取り出す必
要があった。
【0006】生成した水を反応系外へ除去する方法とし
て、水を反応器外へ留出させ、冷却、凝縮させて分離す
る反応蒸留法が用いられている。しかしながら、上記反
応蒸留法では、生成した水と共に他の成分が反応系外へ
留出するので、この留出物を冷却・凝縮し、再び反応系
内へ還流させる操作が必要となり、この操作のために余
分のエネルギーを必要とするという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題点を解消し、その目的は、エステル化反応中
に生成する水を、水を選択的に透過する膜を通して反応
系外へ除去することにより、水以外の成分が反応系外へ
留出するのを低減可能なカルボン酸エステルの製造方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のカルボン酸エス
テルの製造方法は、有機酸とアルコールを用いてエステ
ル化反応によりカルボン酸エステルを製造する方法にお
いて、80〜120℃の反応温度で反応中に生成する水
を、水を選択的に透過する膜を通して反応系外へ取り出
すことを特徴とする。
【0009】以下に本発明を詳細に説明する。本発明で
用いられる有機酸としては、例えば、酢酸、プロピオン
酸、酪酸等の一塩基酸;フタル酸、アジピン酸、セバシ
ン酸、オレイン酸、フマル酸等の二塩基酸;トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸等の多塩基酸;無水フタル酸等の
酸無水物等が挙げられる。
【0010】本発明で用いられるアルコールとしては、
例えば、ブタノール、ヘプタノール、オクタノール、2
−エチルヘキサノール、デカノール等の脂肪族アルコー
ル;メタンジオール、エタンジオール、ペンタンジオー
ル、ヘプタンジオール、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール等の2価のアル
コール;ペンタエリスルトール等の多価のアルコール等
が挙げられる。
【0011】上記酸及びアルコールのエステル化反応に
使用される触媒としては、例えば、メタンスルホン酸、
ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等が挙げ
られる。
【0012】本発明で使用される膜としては、水を選択
的に透過するものであり、例えば、ポリビニルアルコー
ルを活性層とする膜が挙げられる。このような水を選択
的に透過する膜の市販品としては、例えば、GFT社
(ドイツ)製のGFT膜が挙げられる。
【0013】本発明の製造方法では、例えば図1に示す
ような反応器1を使用して、エステル化反応を行う。加
熱手段と攪拌手段を具備する反応器1の下部には、水を
選択的に透過する膜2を装着して底面を形成し、さらに
反応器1の下端部にコンデンサー3及び真空ポンプ5を
接続する。
【0014】エステル化反応では、理論量よりやや過剰
のアルコール、酸及び触媒の各成分を反応器1に仕込ん
だ後、攪拌しながら所定の温度に加熱してエステル化反
応を行う。反応温度は、80〜120℃の範囲である。
【0015】エステル化反応に伴って生成する水を、真
空ポンプ5の作動によって膜2の二次側を減圧とするこ
とにより、反応温度の状態で、膜2を通して反応系外へ
除去する。また、膜2を透過した水は、コンデンサー3
により凝縮した後レシーバー4に溜められる。
【0016】エステル化反応の終了後、反応液から触媒
を回収し、次いで、アルカリで中和した後水洗し、さら
に過剰のアルコールを蒸留によって除去した後、活性炭
もしくは活性白土で処理することにより、製品としての
カルボン酸エステルを得る。
【0017】上記膜を利用した水の除去方法は、反応の
進行に伴い脱水速度の低下する傾向があるので、水の除
去を効率的に進めて除去率を高めるために、膜による除
去方法と反応蒸留法の二つの方法を併用してもよい。こ
の場合、膜による除去方法は、エステル化反応の前段も
しくは後段のいずれで実施されてもよい。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。 (実施例1)容量2リットルの攪拌機付きガラス反応器
に、無水フタル酸492.8g(3.33モル)と、2
−エチルヘキサノール997.4g(7.66モル)を
仕込み、減圧下で100℃まで昇温し、メタンスルホン
酸28.3g(0.295モル)を加え(この時点を反
応開始点とする)、100℃に保ってエステル化反応を
行った。 反応中に生成する水は、アルコールと共に蒸
発するので、凝縮後アルコールと水を分離して、アルコ
ールを反応器へ還流させた。1時間の反応で得られた粗
エステルに300gの水を加え、80℃で30分間攪拌
した後、分液ロートに入れて30分間静置し、粗エステ
ル層と水層を分離させた。
【0019】分離した上層の粗エステルに、指示薬とし
てメタクレゾールパープルとチモールブルーの混合液
(重量比1:1)を加えて、水酸化カリウム(KOH)
により滴定を行った。指示薬が黄色から青色に変色する
までに要したKOH量から算出した未反応モノエステル
の酸価は39.0であった。この酸価は、無水フタル酸
を基準とした反応率で70.1%に相当する。また、こ
の酸価より求めた粗エステル中のメタンスルホン酸は、
0.086mg/gとなり、使用したメタンスルホン酸
のうち、99.6重量%が水層に回収されたことにな
る。
【0020】次いで、容量400ミリリットルの攪拌機
付き反応器(図1に示す)に、上記で得られた反応率7
0.1%の粗エステル300gとメタンスルホン酸5.
5gを仕込み、GFT膜の二次側を減圧(8mmHg)
にして100℃まで昇温(この時点を反応開始点とす
る)し、100℃に保ってエステル化反応を行った。各
反応時間における反応率を表1に示した。また、反応時
間30時間目までに膜を透過して反応器外に留出した2
−エチルヘキサノールは合計0.0009gとごく少量
であった。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明のカルボン酸エステルの製造方法
は、エステル化反応中に生成する水を、水を選択的に透
過する膜を通して反応系外へ除去することにより、水以
外の成分が反応系外へ留出するのを低減し得るので、水
以外の成分を反応系に還流させる余分な操作が不要とな
り、エネルギーを節約し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 反応器 2 膜 3 コンデンサー 4 レシーバー 5 真空ポンプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機酸とアルコールを用いてエステル化反
    応によりカルボン酸エステルを製造する方法において、
    80〜120℃の反応温度で反応中に生成する水を、水
    を選択的に透過する膜を通して反応系外へ取り出すこと
    を特徴とするカルボン酸エステルの製造方法。
JP4312112A 1992-11-20 1992-11-20 カルボン酸エステルの製造方法 Pending JPH06157407A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4312112A JPH06157407A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 カルボン酸エステルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4312112A JPH06157407A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 カルボン酸エステルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06157407A true JPH06157407A (ja) 1994-06-03

Family

ID=18025391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4312112A Pending JPH06157407A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 カルボン酸エステルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06157407A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011084526A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Kansai Univ 脱水縮合化合物の製造方法
US10106486B2 (en) 2013-10-31 2018-10-23 Basf Se Method for producing carboxylic acid esters and the use thereof as plasticizers

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6263543A (ja) * 1985-07-23 1987-03-20 ビ−ピ− ケミカルズ リミテツド エステル化方法
JPH02730A (ja) * 1988-01-29 1990-01-05 Nippon Seirou Kk エステルの製造方法
JPH05115288A (ja) * 1991-03-19 1993-05-14 Unichema Chem Bv エステル化法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6263543A (ja) * 1985-07-23 1987-03-20 ビ−ピ− ケミカルズ リミテツド エステル化方法
JPH02730A (ja) * 1988-01-29 1990-01-05 Nippon Seirou Kk エステルの製造方法
JPH05115288A (ja) * 1991-03-19 1993-05-14 Unichema Chem Bv エステル化法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011084526A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Kansai Univ 脱水縮合化合物の製造方法
US10106486B2 (en) 2013-10-31 2018-10-23 Basf Se Method for producing carboxylic acid esters and the use thereof as plasticizers

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8524937B2 (en) Process for preparing polyol esters
US20110087044A1 (en) Process for preparing polyol esters
US5380886A (en) Process for the production of epoxide ring opening products having a defined residual epoxide oxygen content
US6423856B1 (en) Process for preparing ester plasticizers
EP0163522A2 (en) Stripping of unreacted glycol ethers and acids from an esterification reaction mixture
SU1251796A3 (ru) Способ выделени катализатора на основе ацетатов кобальта и марганца из остатка производства диметилтерефталата
US3284491A (en) Preparation of a peracid in a single liquid phase
US7122698B2 (en) Method for producing α-hydroxycarboxylate
KR20100014672A (ko) 다이-n-부틸 테레프탈레이트로의 테레프탈산의 전환
JPH06157407A (ja) カルボン酸エステルの製造方法
KR100338852B1 (ko) 프로필렌옥시드의회수방법
JP2003521478A (ja) 平衡律速反応を行う方法
US3959389A (en) Method of manufacturing alkylene oxide adducts of an aliphatic alcohol
JPH01139547A (ja) 高純度メタクリル酸エステルの製造方法
EP0108540B1 (en) Preparation of phenyl esters in the presence of boric anhydride
JP3958865B2 (ja) ジメチロールアルカン酸の製造方法
JP4080677B2 (ja) (メタ)アクリル酸エステルの製造方法
US6235924B1 (en) Continuous process for preparing benzoic acid esters
JPH0717577B2 (ja) エーテル基含有アルコールのメタクリル酸エステルの製造法
US3932531A (en) Method of manufacturing alkylene oxide adducts of an aliphatic alcohol
JPH06157405A (ja) エステルの製造方法
EP0949341A1 (en) Process for recovering rhodium catalyst from acetic acid production liquids containing tar
KR20160060641A (ko) 에스테르 화합물의 제조 방법
US20090005583A1 (en) Preparation of Propylene Glycol Fatty Acid Ester or Other Glycol or Polyol Fatty Acid Esters
US6218567B1 (en) Process for preparing hydroxybenzoic esters of oxo alcohols