JPH06156155A - 貼着型成形天井材 - Google Patents

貼着型成形天井材

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Publication number
JPH06156155A
JPH06156155A JP31834192A JP31834192A JPH06156155A JP H06156155 A JPH06156155 A JP H06156155A JP 31834192 A JP31834192 A JP 31834192A JP 31834192 A JP31834192 A JP 31834192A JP H06156155 A JPH06156155 A JP H06156155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceiling
sheet
shape
molded
adhesive
Prior art date
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Pending
Application number
JP31834192A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinobu Matsumoto
行伸 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP31834192A priority Critical patent/JPH06156155A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の天井材に使用して好適な貼着型成形
天井材を提供する。 【構成】 オレフィン系樹脂架橋発泡体1を基材とし、
これを天井部の表面形状に沿う形状に成形し、その一面
に粘着剤3を塗布し、粘着性貼着部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両等の天井部に貼
着して天井を形成するのに使用される貼着型成形天井材
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等の天井材としては、軽量性、防音
性、吸音性、耐熱性、耐たわみ性等の多くの性能が要求
されており、種々のものが提案されている。これらの天
井材として、取付け作業の簡便化のため、裏面に粘着剤
を塗布して貼着部を形成した貼着型天井材が知られてい
る。
【0003】この貼着型天井材は、不織布やウレタン発
泡シートを基材とし、この基材を貼着する天井部の大き
さに裁断し、その一面に粘着剤を塗工して粘着剤層を形
成し、この粘着剤層を離型紙で保護したものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、不織布やウ
レタン発泡体はいずれも、撓み易く所定形状に保持する
ことができず、あらかじめ、天井部の表面形状に沿う形
状に成形しておくことは難しい。
【0005】そこで、使用にあたり、平板状の天井材を
天井部の表面形状に沿わせつつヘラ等で押さえて天井部
に貼着しなければならず、しわがよらずに平滑に貼着す
ることは非常に手間のかかる作業であった。その際、不
織布やウレタン発泡体は撓み易いため、天井材が部分的
に撓んで垂れ下がったり、天井材が折れ曲がって粘着剤
層でくっついたりして貼着作業の邪魔になっていた。
【0006】また、不織布やウレタン発泡体は通気性を
有しているため、煙草の煙、汚染された空気、結露水等
が気孔部に入り込んで、天井を汚すという問題もあっ
た。
【0007】この発明は、上記の問題点を解消すること
ができる貼着型成形天井材を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の貼着型成形天
井材は、独立気泡性オレフィン系樹脂架橋発泡シートが
天井部の表面形状に沿う形状に成形され、この成形発泡
シートの裏面に粘着性貼着部が設けられていることを特
徴とする。
【0009】そのような発泡シートを得るには、オレフ
ィン系樹脂としては、高密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−プロピレン共重合樹脂、エチレン系樹
脂とプロピレン系樹脂との混合樹脂などが好適に用いら
れる。また、耐熱性の良い発泡シートを用いることが好
ましく、上記のオレフィン系樹脂は比較的融点が高く、
その観点からも好適に用いられる。
【0010】上記したようなオレフィン系樹脂には、発
泡剤及び必要に応じてその他の配合剤が添加されて発泡
性樹脂組成物とされる。この発泡性樹脂組成物の一例と
して、例えば、メルトインデックス0.5〜12のプロ
ピレン系樹脂40〜100重量部と、メルトインデック
ス2〜50のエチレン系樹脂60〜0重量部を含む樹脂
成分100重量部に対して、芳香族多価カルボン酸多価
アリルエステルを含む多官能モノマー0.3〜10重量
部、及び熱分解型発泡剤1〜50重量部を含有する組成
物があげられる。
【0011】上記発泡性樹脂組成物は、従来公知の任意
の方法によって独立気泡性オレフィン系樹脂架橋発泡シ
ートとされる。例えば、上記樹脂組成物に架橋剤を添加
し、発泡剤の分解温度以下の温度で混練、シート成形
し、次にこのシートを加熱架橋した後、発泡剤の分解温
度以上の温度で発泡させる方法、上記樹脂組成物を発泡
剤の分解温度以下の温度で混練、シート成形し、得られ
たシートに電離性放射線を照射、架橋した後、発泡剤の
分解温度以上の温度で発泡させる方法等があげられる。
分解型発泡剤及び架橋剤等は、従来オレフィン系樹脂架
橋発泡体の製造に用いられるものの中から適宜選択され
得ることはいうまでもない。
【0012】そして、発泡シートの発泡倍率や厚さは、
通常、それぞれ、20〜30倍程度、2〜5mm程度と
される。発泡倍率が低過ぎると、経済的でなく、発泡体
の有する風合いが損なわれ、また厚くなり過ぎると経済
的でなく、天井を低くするからである。
【0013】上記粘着性貼着部は、成形発泡シートの所
要箇所もしくは全面に粘着剤を塗工することによって形
成される。この粘着性貼着部は、使用までの間、離型紙
で保護されるのが普通である。
【0014】また、独立気泡性オレフィン系樹脂架橋発
泡シートの粘着性貼着部の反対面には、表皮層を形成す
ることができる。表皮層の形成にあたり、不織布、合成
樹脂フィルム等、従来の表皮材が使用し得るが、発泡シ
ートと同材料のオレフィン系樹脂非発泡フィルムもしく
はシートが好適に使用される。この表皮層を形成した独
立気泡性オレフィン系樹脂架橋発泡シートは、5g・c
m/mm2 以上の曲げ剛性率を有することが好ましい。
このとき、発泡シートと同材料のオレフィン系樹脂フィ
ルムもしくはシートを使用すれば、天井部の表面形状に
沿う形状に成形する際の裁断屑の利用や使用後基材の回
収が可能となるので好ましい。
【0015】
【作用】この発明の貼着型成形天井材においては、基材
が独立気泡性オレフィン系樹脂発泡シートからなるの
で、不織布やウレタン発泡シートに比して剛性があり、
天井部の表面形状に沿う形状に成形でき、その形状を保
持する。従って、天井部に表面形状に沿わせつつ貼着す
る手間が省け、その際、しわがよったり、垂れ下がるこ
とがなく、施工性が優れている。また、独立気泡性であ
るため、汚染された空気や水分が入り込まず、汚れるこ
とがない。
【0016】
【実施例】次に、この発明に係る貼着型成形天井材の実
施例を説明する。
【0017】先ず、独立気泡性オレフィン系樹脂発泡シ
ートを次の方法により製造した。密度0.89、メルト
インデックス7.0、融点145℃のエチレン−プロピ
レンランダム共重合体40重量部、密度0.90、メル
トインデックス5.0、融点165℃のエチレン−プロ
ピレンブロック共重合体10重量部、密度0.922、
メルトインデックス4.0の低密度ポリエチレンを50
重量部、アゾジカルボンアミド10重量部または15重
量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3.
0重量部及び熱安定剤0.5重量部をヘンシェルミキサ
ーで混合した後、65mm押出機で厚さ1.5mmのシ
ートをそれぞれ押出し成形した(押出温度165℃、ス
クリュー回転数50回転/分)。得られたシートは、そ
れぞれ表面が平滑であり、このシートに電子線加速機で
両面より2.0Mradの電子線を照射し、次に250
℃の熱風加熱炉で加熱させて発泡させた。
【0018】得られた発泡シートは、厚さはいずれも
3.0mm、見かけ密度はそれぞれ、0.050g/c
3 、0.033g/cm3 であり、いずれも気泡は独
立気泡構造であって均一で微細であった。ゲル分率は、
それぞれ32%、53%であった。
【0019】次に、得られたそれぞれの発泡シートの片
面に、ポリプロピレンを押出ラミネートし、厚さ0.2
mmのポリプロピレン樹脂層を形成して基材を得た。こ
の基材の曲げ剛性率は、見かけ密度が0.050g/c
3 の発泡シートを用いたものは、12.4kg・cm
/cm2 であり、見かけ密度が0.030g/cm3
発泡シートを用いたものは、9.2kg・cm/cm2
であった。この基材をそれぞれ一定寸法に裁断し、真空
成形型により、自動車の天井部の表面形状に沿う形状の
成形面を有する形状に成形し、周辺をトリミングすると
ともに、ポリプロピレン樹脂層と反対側面に中央部に粘
着剤を塗工して粘着性貼着部を形成し、その上に離型紙
を仮着し粘着剤層を保護した。
【0020】かくして、図1(a)〜(c)に示したと
おりの自動車用貼着型成形天井材を得た。図面におい
て、1は独立気泡性オレフィン系樹脂発泡シートであ
り、自動車の天井部の表面形状に沿う形状の成形面を有
する形状に成形されている。また、2は非発泡ポリプロ
ピレン樹脂層、3は粘着剤層、4は離型紙である。
【0021】なお、トリミング片は粉砕機で粉砕し、ペ
レタイザーでペレット化し、バンパー心材として成形し
たところ問題なく使用可能であることが裏付けられた。
【0022】得られた天井材は、いずれも、保温性及び
防音性は良好であり、自動車天井材に要求される基準に
合格しており、また、85℃×10時間、70℃、相対
湿度95%×4時間、−40℃×10時間の繰り返し試
験を3回行ったところ、変形等の異常はなく、自動車天
井材に要求される基準に合格した。
【0023】得られた成形天井材を、離型紙を剥ぎ、自
動車の天井部に貼着したところ、いずれもワンタッチで
貼着でき、この作業に要した時間は、従来の不織布やウ
レタン発泡体を基材とする天井材の貼着に要した時間の
約1/3の時間であった。そして、しわや垂れ下がりは
全く見られなかった。こうして貼着された天井材は、い
ずれも6ケ月経過後も変色しなかったのに対し、ウレタ
ン発泡体を表皮材とする従来の貼着型天井材は煙草の煙
等で黄色に変色した。
【0024】
【発明の効果】この発明の貼着型成形天井材において
は、以上述べたとおり、不織布やウレタン発泡シートに
比して剛性がある独立気泡性オレフィン系樹脂発泡シー
トを、天井部の表面形状に沿う形状に成形したものであ
るので、天井部の表面形状に沿わせつつ貼着する手間が
省ける。そのため、しわがよったり、垂れ下がることが
ない。従って、天井材の取付け作業が簡便且つ確実に貼
着できる。また、発泡シートは独立気泡性であるので煙
草の煙等が内部に入り込んで付着するといった通気汚れ
がなく、長期にわたって汚れのない天井を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る貼着型成形天井の一例を示し、
(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線断面図、
(c)はc−c線断面図である。
【符号の説明】
1 独立気泡性オレフィン系樹脂発泡シート 2 非発泡オレフィン系樹脂層 3 粘着剤層 4 離型紙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立気泡性オレフィン系樹脂架橋発泡シ
    ートが天井部の表面形状に沿う形状に成形され、この成
    形発泡シートの裏面に粘着性貼着部が設けられているこ
    とを特徴とする貼着型成形天井材。
JP31834192A 1992-11-27 1992-11-27 貼着型成形天井材 Pending JPH06156155A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31834192A JPH06156155A (ja) 1992-11-27 1992-11-27 貼着型成形天井材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31834192A JPH06156155A (ja) 1992-11-27 1992-11-27 貼着型成形天井材

Publications (1)

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JPH06156155A true JPH06156155A (ja) 1994-06-03

Family

ID=18098088

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JP31834192A Pending JPH06156155A (ja) 1992-11-27 1992-11-27 貼着型成形天井材

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JP (1) JPH06156155A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000078538A1 (en) * 1999-06-22 2000-12-28 Maurer Scott D Architectural molding
US6918977B1 (en) 2000-06-21 2005-07-19 Scott D. Maurer Architectural molding

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000078538A1 (en) * 1999-06-22 2000-12-28 Maurer Scott D Architectural molding
US6910307B1 (en) 1999-06-22 2005-06-28 Scott D. Maurer Architectural molding
US6918977B1 (en) 2000-06-21 2005-07-19 Scott D. Maurer Architectural molding

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