JPH06156053A - 低騒音空調用ダクト構造体 - Google Patents

低騒音空調用ダクト構造体

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JPH06156053A
JPH06156053A JP4335618A JP33561892A JPH06156053A JP H06156053 A JPH06156053 A JP H06156053A JP 4335618 A JP4335618 A JP 4335618A JP 33561892 A JP33561892 A JP 33561892A JP H06156053 A JPH06156053 A JP H06156053A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
duct
foam sheet
opening
urethane foam
duct structure
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4335618A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeyoshi Fukushima
繁義 福島
Shigetoshi Mimura
成利 三村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Publication of JPH06156053A publication Critical patent/JPH06156053A/ja
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Abstract

(57)【要約】 低騒音ダクト構造体及びその製造方法。 【目的】 空調用ダクトの低騒音化を図る。 【構成】 ダクト本体の少なくとも一部に開口部を設
け、その開口部に連続気泡を有するが低通気度の軟質ウ
レタンフォームシートを装着して一体化した空調用ダク
ト構造体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車やその他の車両の
空調用ダクト構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来はポリエチレンのような熱可塑性樹
脂をブロー成形したものを使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ブロー成形品の場合、
ダクト内表面が音を全反射してしまうため吸音効がな
く、空調器のブロワーの音や空気の流れが乱れることに
より発生する音がダクトを通して室内にそのまま侵入し
てくるため、室内の静粛性が損なわれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような従来の問題点
を解決すべく検討を進めた結果、ダクトの一部を吸音性
のある多孔質素材にすることが好ましいのであるが、空
気が漏れるとダクトとしての機能を満たさないため、通
気度の非常に低い、低通気度の軟質ウレタンフォームシ
ートがこの条件に適合することが判明した。即ち本発明
は、ダクト本体の少くとも一部に開口部を設け、その開
口部に連続気泡を有するが低通気度の軟質ウレタンフォ
ームシートを装着して一体化することにより低騒音化を
図ることを特徴とする空調用ダクト構造体としたもので
ある。
【0005】ここに、ダクト本体に設ける開口部とは、
本来の空気の導入口及び排気口以外の任意に設ける開口
部を言うが、本発明による空調用ダクト構造体は図1に
示すように、熱可塑樹脂製成形品よりなるダクト本体2
に設けた開口部に、上記ウレタンフォームシート3を装
着した構造を持つ。即ち、ダクト本体2は、ポリエチレ
ン樹脂やポリプロピレン樹脂等をブロー成形したものの
一部を開口するか、インジェクション成形で開口を有す
る形状を直接成形する等の方法で製造する。そしてダク
ト本体2の開口部に、ウレタンフォームシート3を接着
剤あるいは粘着剤等により取り付け一体化する。
【0006】連続気泡を有する低通気度の軟質ウレタン
フォームシートと低通気度の軟質ウレタンフォームシー
トしては、密度が20〜80kg/m3 、好ましくは2
0〜50kg/m3 で、通気度が、3ft3/min 以下、好
ましくは1.5ft3/min 以下(DOW法に準拠)の軟質
ウレタンフォームシートが好適に使用される。この通気
度により吸音特性が変化し、通常ダクト流出音で問題と
なる2000Hz以下の騒音に関しては、通気度が上記
のように低いものが良好な吸音特性が得られる。また該
ウレタンフォームシートの厚みは、空気の漏れや吸音特
性から見ると厚い方が好ましいが、スペースの面から無
理がある場合でも、5mm以上を確保する方が望まし
い。このようなウレタンフォームとしては、各種分野で
吸音・制振材として一般的に使用されているウレタンフ
ォームを挙げることができ、アスファルト材料で含浸後
処理したものも使用することができる。
【0007】本発明のウレタンフォームシートの垂直入
射による吸音率測定結果(JIS A 1405)を図2に示す。ま
た樹脂成形品のみからなるダクトと、本発明の一部開口
を設けてウレタンフォームシートを装着したダクト構造
体とで、実車に取りつけた状態で出口からの吹き出す空
気量を風量計で比較したところ、前者では25.1L/
secであるのに対し後者では24.4L /secで
ありほとんど空気の漏れは見られない。
【0008】
【作用】上記のように構成されたダクト構造体は、開口
部を設けて低通気度の軟質ウレタンフォームシートを装
着したものであるからその部分で音波の反射が著しく少
なくなる。そして連続気泡を有するためその部分で騒音
の低減性が高くなる。又、騒音の低下が見込まれるよう
なダクト本体の任意の位置に吸音材となりうる軟質ウレ
タンフォームシートを選択的に配置して装着できると共
に、その装着が外部から容易に可能となる。しかも当該
軟質ウレタンフォームシートは柔軟なものであるため、
複雑な形状であっても容易に装着することができる。
【0009】
【実施例】本発明の一例を図3を参照しながら説明す
る。ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂をブロー成
形あるいはインジェクション成形により成形したダクト
本体2の開口部1に、低通気度軟質ポリウレタンフォー
ムシート3を接着剤あるいは粘着剤を介して装着してダ
クト構造体4を製造する。このダクト構造体4を自動車
エアコンユニット5に取り付け使用する。このときダク
ト吹き出し口から出てくる騒音を騒音計6により測定し
(JIS C 1502)、A特性で示し1/3オクタ
ーブ分析して樹脂成形品のみのダクトと比較すると、図
4のようになる。第二の実施例として、ポリエチレン樹
脂からのブロー成形により、同じく図3に示すようなダ
クト本体2を製造する。これの中央部に約100×25
0mmの大きさで開口部1を設ける。厚みが9mmで比
重0.025の通気度が0.8ft3/min の軟質ポリウレ
タンフォームシートを、開口部1にホットメルト接着剤
で接着しダクト構造体4とする。これを自動車用エアコ
ンに取り付け、空調用ダクトとして使用する。その結
果、従来の熱可塑樹脂製ダクトと比較すると、図5のよ
うな騒音レベルの低減効果が得られる。図5において、
縦軸は従来のダクトを用いた場合の騒音レベルから本発
明のダクト構造体を用いた場合の騒音レベルを差し引い
た値であり、横軸の各周波数ごとに騒音低減量としてデ
シベル(dB)で表したものである。
【0010】
【発明の効果】以上のように本発明は、ダクト本体の少
なくとも一部に開口部を設け、その開口部に連続気泡を
有するが低通気度の軟質ウレタンフォームシートを装着
して一体化したものであるから、ダクトとして必要な空
気が漏れない条件を満たしたうえで、騒音低減化を図る
ることができるため、ダクトを通して室内に入ってくる
騒音レベルを低減して室内の静粛性を大幅に向上させる
ことができる。又、軟質ウレタンフォームシートをダク
ト本体の任意の位置に配置して装着できると共に、その
装着が外部から容易に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空調用ダクト構造体の一例を示す斜視
【図2】本発明の軟質ウレタンフォームシートの吸音率
測定結果を示す図
【図3】本発明の空調用ダクト構造体の製造方法の一例
を示す図
【図4】本発明のダクト構造体と従来のダクトとのA特
性、1/3オクターブ分析による騒音レベル比較図
【図5】本発明のダクト構造体と従来のダクトとの騒音
低減率の比較図
【符号の説明】
1…開口部 2…ダクト本体 3…軟質ウレタンフォームシート 4…ダクト構造体 5…エアコンユニット 6…騒音計

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダクト本体の少なくとも一部に開口部を
    設け、その開口部に連続気泡を有するが低通気度の軟質
    ウレタンフォームシートを装着して一体化することによ
    り低騒音化できることを特徴とする空調用ダクト構造
    体。
JP4335618A 1992-11-19 1992-11-19 低騒音空調用ダクト構造体 Withdrawn JPH06156053A (ja)

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JPH06156053A true JPH06156053A (ja) 1994-06-03

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