JP2008202519A - ダクト - Google Patents

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Abstract

【課題】ダクト本体の側壁の開口部からの漏出音を減らすと共に、側壁の開口部からダクト本体内に吸入される外部空気の量を減らすことができ、良好な吸音性能を発揮することができるようにする。
【解決手段】管状のダクト本体11の側壁12の外面に、側壁12の開口部13を覆うケース体からなる中空室21を突出して設け、中空室21の側部22を内壁23と外壁23からなる二重壁構造とすると共に、内壁23と外壁25には内壁開口24と外壁開口26を、ダクト本体11の開口部13の周方向Xに沿って位置をずらして形成し、内壁23と外壁25間に吸音材31を配置し、外壁の非開口部分25aの端部に形成した隔壁25bで吸音材31を圧縮し、隔壁25b,25b間における外壁の非開口部分25aと吸音材31間に空間27を形成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車におけるエンジンの吸気ダクト等として好適なダクトに関する。
従来、自動車におけるエンジンの吸気ダクト等においては、ダクト内を空気が通過する際に生ずる騒音を低減するため、図9および図10に示すように、熱可塑性合成樹脂からなる管状のダクト本体71の側壁72に開口部73が形成され、前記側壁72の開口部73が不織布75で覆われたダクト70がある(例えば特許文献1)。
しかし、前記ダクト70にあっては、側壁72の開口部73を覆う不織布75が通気性を有し、しかも側壁72の開口部73は全体が不織布75で覆われ、ダクト外に露出する不織布75の面積が大きくなっているため、ダクト内の音が不織布75を通って外部へ漏れやすい問題がある。また、ダクト外に露出する不織布75の面積が大きいため、ダクト70が配置される自動車のエンジンコンパートメント(略称:エンコパ)内のホットエアが、不織布75を通ってダクト本体71内に吸入されてエンジン側へ供給される現象を生じやすく、エンジンの機能上好ましくなかった。また、エンジンコンパートメント内のホットエアが不織布75を通ってダクト本体71内に吸引される際に、エンジンコンパートメント内の埃が不織布75に捕捉されて不織布75に目詰まりを生じ、吸音性の低下を来す問題がある。さらに、前記不織布75が通気性を有し、ダクト外で露出する面積が大きいことから、ダクト本体71内に乱流が発生しやすく、圧力損失に悪影響を与える問題がある。さらに、ダクト外へ露出している不織布の面積が大であるため、ダクトの取付等の際に工具などが当たりやすく、損傷しやすい問題もある。
特開2001−193587号公報
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであって、側壁の開口部から外部へ漏出する音量を減らすと共に、側壁の開口部からダクト本体内に吸入される外部空気の量を減らし、しかも吸音材の目詰まりを生じにくくし、さらには、工具などが当たることによる吸音材の損傷を生じにくくし、かつ、良好な吸音性能を維持することができるダクトの提供を目的とする。
請求項1の発明は、側壁に開口部が形成された管状のダクト本体と、前記開口部を覆って前記ダクト本体の側壁外面に突出して設けられて前記開口部を介して前記ダクト本体内と連通する中空室と、前記中空室に設けられた吸音材とを備え、前記中空室は、前記ダクト本体の開口部の周囲を包囲する枠状の側部と、前記開口部とは反対側を塞ぐ端面部とにより画成され、前記中空室の側部は内壁と外壁の二重壁構造からなって前記内壁と前記外壁間に前記吸音材が配置可能とされ、前記内壁には内壁開口が形成され、前記外壁には前記ダクト本体の開口部の周方向に沿って前記内壁開口とは位置をずらして外壁開口が形成され、前記内壁開口と前記外壁の非開口部分が対向すると共に前記外壁開口と前記内壁の非開口部分が対向するように構成され、前記外壁における前記外壁開口側の端部には、前記内壁へ向けて隔壁が、前記内壁との間に隙間を残して突設され、前記吸音材は、前記内壁と前記外壁間に配置されて前記開口部の周囲を包囲すると共に、前記外壁における外壁開口側の端部付近では前記隔壁と前記内壁とで圧縮され、前記隔壁間における前記外壁の非開口部分と前記吸音材との間に空間を有することを特徴とするダクトに係る。
請求項2の発明は、請求項1において、前記吸音材は、圧縮変形可能な多孔質体で構成され、前記外壁における外壁開口側の端部付近では、前記隔壁と前記内壁とで圧縮されることにより、前記内壁開口および前記外壁開口に位置する部分よりも密にされていることを特徴とする。
本発明によれば、ダクト本体内の音は、ダクト本体の側壁に形成された開口部から中空室へ入り、さらに中空室の二重壁構造からなる側部に形成されている内壁開口から側部の内壁と外壁間に進入し、内壁と外壁間の吸音材を通って外壁開口からダクト外へ放出される。その際、前記内壁開口と外壁開口が、ダクト本体の開口部の周方向に沿って位置をずらして形成されており、しかも、前記内壁開口と対向する位置には前記外壁の非開口部分が位置し、前記外壁開口と対向する位置には前記内壁の非開口部分が位置しているため、内壁開口から吸音材に進入した音は、ダクト本体の開口部の周囲に沿って吸音材内を外壁開口の位置まで進むことになり、吸音材内での音の進行距離が長くなることによって減音量が大きくなり、外壁開口からの漏出音も少なくできる。また、エンジンコンパートメント内のホットエアが中空室の側部の外壁開口から吸音材に進入し、吸音材内を進行した後に内壁開口およびダクト本体の開口部を通ってダクト本体内に吸入される場合には、吸音材内でのホットエアの進行距離が大きくなることから、吸音材での通気抵抗が増大し、ホットエアの吸入量を少なくできる。
しかも、本発明によれば、吸音材は外壁の非開口部分における外壁開口側の端部付近では隔壁と内壁の非開口部分とで圧縮されて密となるため、音の透過性および通気性が低くなり、これによっても、減音量が大きくできると共に外壁開口からの漏出音を少なくすることができ、さらにはホットエアの吸入量を少なくできる。
さらに、本発明によれば、吸音材は、内壁開口の部分で圧縮が開放されることから、隔壁と内壁とで圧縮されている部分に比べて内壁開口の部分では粗になっており、しかも内壁開口と対向する外壁の非開口部分には隔壁間における外壁の非開口部分と吸音材との間に空間が存在することから、ダクト内の音が内壁開口から吸音材に進入しやすくなり、吸音材による吸音性が一層効率よく行われる。
しかも、本発明によれば、前記ダクト本体の開口部を覆う中空室は、ダクト本体の開口部とは反対側が端面部で塞がれているため、中空室において音が漏れやすい開口部分、すなわち中空室の側部の開口(内壁開口、外壁開口)をダクト本体の開口部よりも小さくすることができ、さらに、ダクト本体の開口部と中空室の側部の開口の向きは、平行ではなく交差方向となるため、ダクト本体の開口部から中空室の側部の内壁開口および外壁開口を通って音がダクト外へ漏れる際や、エンジンコンパートメント内のホットエアが中空室の側部の外壁開口および内壁開口からダクト本体の開口部を通ってダクト本体内に吸入される際には、音やエアが中空室の側部や端面部に一旦衝突して向きを変える必要があり、これらによっても漏出音や、ホットエアの吸入量を少なくすることができる。
また、本発明によれば、ダクトの取付等の際に工具などが当たりやすいダクト本体の開口部は中空室の端面部で覆われ、工具などが当たりにくい中空室の側部の外壁開口で吸音材が露出した状態となるため、ダクトに工具などが当たることがあっても、吸音材には工具が当たりにくく、吸音材の損傷を生じにくくできる。しかも、中空室の側部の外壁開口は端面部よりも面積を小さくできることから、これによっても側部の外壁開口で露出する吸音材の面積を小さくして吸音材に工具などを当たりにくくすることができる。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係るダクトを示す斜視図、図2は図1において中空室の端面部と平行に側部を切断した平面図、図3は図2の3−3断面図、図4は図2の4−4断面図、図5は図2の5−5断面図、図6は漏れ減音量と減音量の測定方法を示す図、図7は漏れ減音量測定結果を示すグラフ、図8は減音量測定結果を示すグラフである。
図1から図5に示す本発明の一実施例に係るダクト10は、自動車におけるエンジンの吸気ダクトとして好適な自動車用ダクトであり、ダクト本体11と中空室21と吸音材31とよりなり、一端がエアクリーナに直接あるいは蛇腹等を介して接続され、他端が空気吸引口とされる。
ダクト本体11は、熱可塑性合成樹脂のブロー成形品で構成され、管状からなる。前記管状は、図示の例では断面が略四角形からなるが、他の四角形や円形あるいは楕円形など、ダクトの設置場所等に応じた管状とされる。なお、前記管状は、前記ダクト本体11における両端間の途中で断面形状が変化していてもよい。また、前記ダクト本体11を構成する熱可塑性合成樹脂としては、特に限定されるものではなく、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリスチレン等を挙げることができる。
前記ダクト本体11の側壁12には、ダクト本体11の両端間の所定位置に開口部13が形成されている。前記開口部13は、図示の例では四角形で構成されているが、他の多角形、円形、あるいは楕円形等であってもよい。また、前記開口部13の大きさは、前記ダクト本体11の強度等を考慮して適宜の大きさとされる。前記開口部13の位置はダクト本体11内で音圧が最大となる位置が好ましい。
中空室21は、前記ダクト本体11の側壁12の外面に前記開口部13を覆うようにして突出して設けられる。前記中空室21は、前記ダクト本体11の開口部13の周囲を包囲する枠状の側部22と前記開口部13とは反対側を塞ぐ端面部28とにより画成(区画形成)され、前記ダクト本体11の開口部13側となる面が開口した合成樹脂製のケースで構成されている。前記中空室21を構成する合成樹脂としては特に限定されず、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリスチレン等を挙げることができる。また、本実施例の中空室21を構成する合成樹脂ケースは、射出成形品からなり、接着剤あるいは容着等で前記ダクト本体11の側壁12の外面に固定されている。
前記中空室21の側部22は内壁23と外壁25の二重壁構造からなる。前記内壁23と外壁25は所定距離離れて略平行に設けられ、前記内壁23と外壁25間に前記吸音材31が配置可能とされている。前記内壁23と前記外壁25には、内壁開口24と外壁開口26が、前記ダクト本体11の開口部13の周方向Xに沿って位置をずらして形成されている。すなわち前記内壁開口24と対向する位置には外壁25の非開口部分25aが位置し、一方、前記外壁開口26と対向する位置には内壁23の非開口部分23aが位置し、前記内壁開口24と外壁開口26とは、部分的に位置が重なることなく、完全に位置がずれている。前記内壁開口24と前記外壁開口26は、本実施例では、それぞれ複数形成されている。
前記外壁25の非開口部分25aにおける前記外壁開口26側の端部(開口部13の周方向Xに沿う非開口部分25aの端部)には、前記内壁23の非開口部分23aにおける前記内壁開口24側の端部(開口部13の周方向Xに沿う非開口部分23aの端部)23bへ向けて隔壁25bが、前記内壁23の非開口部分23aにおける内壁開口側の端部23bとの間に隙間(図3に示すd)を残して突設されている。前記隔壁25bの先端は前記内壁23の非開口部分23aにおける内壁開口側の端部23bと対向している。
吸音材31は、多孔質体からなり、特には圧縮変形可能な多孔質体、例えば不織布や軟質ポリウレタンフォーム等が好ましい。前記吸音材31は、前記中空室21の側部22における内壁23と外壁25間に配置されて、前記ダクト本体11の開口部13の周囲を包囲する。
本実施例において、前記吸音材31は、前記内壁開口24と前記外壁開口26との境界付近では、前記外壁25の隔壁25bと前記内壁23の非開口部分23aにおける内壁開口側の端部23bとで圧縮されている。符号31bは前記吸音材31の圧縮部分である。前記圧縮によって前記吸音材31は、前記内壁開口24と前記外壁開口26との境界付近に位置する部分31b、すなわち前記圧縮部分31bが、前記外壁開口26および前記内壁開口24に位置する部分31aよりも密にされ、相対的に前記外壁開口26および前記内壁開口24に位置する部分31aが粗になる。また、前記内壁開口24と対向する外壁25の非開口部分25aの内側には、前記隔壁25b,25b間における前記外壁25の非開口部分25aと前記吸音材31との間に空間27が形成されている。
前記空間27は本実施例では次のようにして形成されている。前記吸音材31を圧縮変形可能な多孔体、例えば不織布あるいは軟質ポリウレタンフォームで構成すると共に、前記吸音材31の厚みを、前記内壁23と外壁25間の間隔、すなわち、前記隔壁25bが存在しない部分での前記内壁23と前記外壁25間の間隔(前記開口部13の周方向と直交する方向における間隔)以下、好ましくは前記内壁23と前記外壁25間の間隔より小にし、かつ前記隔壁25bと前記内壁23の非開口部分23aにおける内壁開口側の端部23bとの間隔(隙間d)より大にする。前記厚みの吸音材31を、前記内壁23と外壁25の間に配置し、前記隔壁25bと前記内壁23の非開口部分23aにおける前記内壁開口24側の端部23bとで挟持圧縮することにより、前記隔壁25b,25b間における前記吸音材31と前記外壁25の非開口部部分25a間に空間27を形成している。なお、前記吸音材31の厚みを、前記内壁23と外壁25間の間隔、すなわち、前記隔壁25bが存在しない部分での前記内壁23と前記外壁25間の間隔と等しくした場合、前記吸音材31の表面が前記隔壁25bによって前記内壁23側へ圧縮されることにより、前記隔壁25b,25b間では吸音材31の表面が内壁開口24側へ引っ張られ、これによって吸音材31と前記外壁25の非開口部分25aとの間に前記空間27が形成される。
前記構成のダクト10においては、ダクト本体11内を空気が通過することによって生じる騒音は、前記ダクト本体11の側壁12に形成された開口部13から中空室21へ入り、さらに中空室21の側部22に形成されている内壁開口24から側部22の内壁23と外壁25間の吸音材31内に進入する。前記吸音材31内に進入した音は、前記ダクト本体11の開口部13の周囲に沿って吸音材31内を外壁開口26の位置まで進む間に減音(吸音)され、その後に前記外壁開口26から外部に放出される。その際、前記内壁開口24と外壁開口26が開口部13の周方向に沿って位置をずらして形成されているため、前記吸音材31内における音の進行距離が大きくなって減音量が大きくなる。さらに、前記吸音材31が前記隔壁25bと内壁23の非開口部分23aにおける内壁開口側の端部23bとで圧縮されて密となっているため、音の透過性および通気性が低くなり、これによっても、減音量が大きくできると共に外壁開口26からの漏出音を少なくすることができ、さらにはホットエアの吸入量を少なくできる。また、前記側部22の内壁開口24および外壁開口26を前記ダクト本体11の開口部13よりも小さくできるため、前記側部22の外壁開口26からの漏れ音を少なくすることもできる。
以下に具体的な実施例を示す。前記ダクト本体11を、W80mm×H70mm×L600mm×側壁厚み2.5mmの角管状として材質HDPE(ポリエチレン)で構成し、前記開口部13の中心位置がダクト本体11の一端から100mmとなるようにして、70mm×30mmの四角形からなる開口部13をダクト本体11の側壁12に形成した。中空室21は、外形寸法90mm×48mm×12mm、内壁23と外壁25および端面部28の厚み2.0mm、内壁23と外壁25の間隔5mm、隔壁25bの内壁側への突出量2mm(すなわち、隔壁25bと内壁開口側の端部23bとの隙間dが3mm)からなるケース体として材質PP(ポリプロピレン)の射出成形品で構成し、開口部13を覆うようにしてダクト本体11の側壁12の外面に接着剤で固定した。中空室21の内壁開口24は、寸法17mm×10mmを4箇所と10mm×10mmを4箇所設け、外壁開口26は、寸法8mm×8mmを8箇所設けた。吸音材31は、厚み5mm、目付量400g/mからなるポリプロピレン繊維の不織布を内壁23と外壁25間に配置した。
前記実施例のダクト10に対して、図6に示すようにスピーカーS、第1マイクM1、第2マイクM2、第3マイクM3を配置し、スピーカーSからの音がダクト10内を通過することによる減音量と、ダクト10の中空室21を通過することによる漏れ減音量をそれぞれ測定した。スピーカーSはダクト本体11の一端側に設置して所定の音量で音を発生し、一方、第1マイクM1は側壁12におけるスピーカーに近い位置に穴を開けてダクト本体11内に挿入し、第2マイクM2はスピーカーSとは反対側のダクト本体11の端部に位置させ、第3マイクM3は中空室21の外部に位置させて各マイクで音量を測定した。減音量は[第1マイクM1の測定音量−第2マイクM2の測定音量]の値とし、漏れ減音量は[第1マイクM1の測定音量−第3マイクM3の測定音量]の値とした。使用した音量測定装置は品名:DYNAMIC SIGNAL ANALYZER 35670A、メーカー:HEWLETT PACKARDである。
また、比較のため、前記ダクト本体11のみからなり、前記開口部13が形成されていない比較例1のダクト(管状体のみからなるダクト)と、前記開口部13を実施例の吸音材31で覆い中空室21を設けていない比較例2のダクト(開口部が吸音材で覆われ、中空室の無いダクト)と、前記隔壁25bを無くすと共に前記内壁23と外壁25間の間隔を3mmとして前記空間27が無い比較例3のダクトについても同様にして減音量と漏れ減音量を測定した。なお、その際、ダクト本体の端部から各マイクまでの距離は、実施例のダクトと同一にした。
漏れ減音量の測定結果を図7に、また減音量の測定結果を図8に示す。実施例のダクトは、比較例2のダクト(開口部が吸音材で覆われ、中空室の無いダクト)および比較例3のダクト(隔壁が無く、空間の無いダクト)と比べると、漏れ音が少なく、一方、減音については比較例2および比較例3と同等以上であり、良好な減音効果(吸音効果)を発揮していることがわかる。特に、実施例は前記隔壁25bおよび空間27を設けたことにより、前記隔壁25bおよび空間27の無い比較例3と比べて、漏れ音が少なく(漏れ減音量が大きく)、かつ減音が良好となっているのがわかる。なお、実施例、比較例2、比較例3のダクトは、比較例1のダクト(開口部のない管状体のみからなるダクト)と比べると、周波数の一部の範囲で、漏れ音が大きくなっているものの、減音量(吸音性)については測定周波数のほぼ全範囲にわたって比較例1のダクトより大きくなっており、吸音性能が良好であることがわかる。
また、前記実施例においては、前記外壁25の隔壁25bと前記内壁23における内壁開口側の端部23bとが対向するように形成されているが、本発明において、前記隔壁25bの位置は実施例の位置に限定されず、前記隔壁25bと前記内壁23との間で吸音材31を圧縮できる位置であればよい。従って、前記隔壁25bは、前記内壁23における内壁開口側の端部23bから離れた位置で内壁23と対向するように形成されていてもよい。
このように、実施例のダクトは、漏れ音を少なくすると共に吸音性についても良好にできる効果が得られる。しかも実施例のダクトは、側壁の開口部が側部と端面部により画成された中空室で覆われ、中空室の側部に形成された開口が吸音材で塞がれているため、エンジンコンパートメント内のホットエアが中空室の側部の開口からダクト本体の開口部を通ってダクト本体内に吸入される際には、音やエアが中空室の側部や端面部に一旦衝突して向きを変える必要があり、ホットエアの吸入量を少なくすることができると共に、吸音材の目詰まりを生じにくくできる。さらに、ダクトの取付等の際に工具などが当たりにくい中空室の側部の開口部分でのみ吸音材が露出した状態となるため、ダクトに工具などが当たることがあっても、吸音材には工具が当たりにくく、吸音材の損傷を生じにくくできる。しかも、中空室の側部の開口は端面部およびダクト本体の開口部よりも面積を小さくできることから、これによってもエンジンコンパートメント内のホットエアの吸入量を少なくでき、また側部の開口部分で露出する吸音材に工具などをあたりにくくすることができる。
本発明の一実施例に係るダクトを示す斜視図である。 図1において中空室の端面部と平行に側部を切断した平面図である。 図2の3−3断面図である。 図2の4−4断面図である。 図2の5−5断面図である。 漏れ減音量と減音量の測定方法を示す図である。 漏れ減音量測定結果を示すグラフである。 減音量測定結果を示すグラフである。 従来のダクトを示す斜視図である。 図9の10−10断面図である。
符号の説明
10 ダクト
11 ダクト本体
12 ダクト本体の側壁
13 ダクト本体の開口部
21 中空室
22 中空室の側部
23 側部の内壁
23a 内壁の非開口部分
23b 内壁の非開口部分における内壁開口側の端部
24 内壁開口
25 側部の外壁
25a 外壁の非開口部分
25b 隔壁
26 外壁開口
27 空間
28 中空室の端面部
31 吸音材
31a 内壁開口および外壁開口に位置する部分
31b 吸音材の圧縮部分

Claims (2)

  1. 側壁(12)に開口部(13)が形成された管状のダクト本体(11)と、
    前記開口部(13)を覆って前記ダクト本体の側壁(12)外面に突出して設けられて前記開口部(13)を介して前記ダクト本体(11)内と連通する中空室(21)と、
    前記中空室(21)に設けられた吸音材(31)と
    を備え、
    前記中空室(21)は、前記ダクト本体の開口部(13)の周囲を包囲する枠状の側部(22)と、前記開口部(13)とは反対側を塞ぐ端面部(28)とにより画成され、
    前記中空室の側部(22)は内壁(23)と外壁(25)の二重壁構造からなって前記内壁(23)と前記外壁(25)間に前記吸音材(31)が配置可能とされ、
    前記内壁(23)には内壁開口(24)が形成され、前記外壁(25)には前記ダクト本体の開口部(13)の周方向(X)に沿って前記内壁開口(24)とは位置をずらして外壁開口(26)が形成され、前記内壁開口(24)と前記外壁(25)の非開口部分(25a)が対向すると共に前記外壁開口(26)と前記内壁(23)の非開口部分(23a)が対向するように構成され、
    前記外壁(25)における前記外壁開口(26)側の端部には、前記内壁(23)へ向けて隔壁(25b)が、前記内壁(23)との間に隙間(d)を残して突設され、
    前記吸音材(31)は、前記内壁(23)と前記外壁(25)間に配置されて前記開口部(13)の周囲を包囲すると共に、前記外壁(25)における外壁開口(26)側の端部付近では前記隔壁(25b)と前記内壁(23)とで圧縮され、
    前記隔壁(25b)間における前記外壁の非開口部分(25a)と前記吸音材(31)との間に空間(27)を有することを特徴とするダクト。
  2. 前記吸音材(31)は、圧縮変形可能な多孔質体で構成され、前記外壁(25)における外壁開口(26)側の端部付近では、前記隔壁(25b)と前記内壁(23)とで圧縮されることにより、前記内壁開口(24)および前記外壁開口(26)に位置する部分よりも密にされていることを特徴とする請求項1に記載のダクト。
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