JP3555014B2 - 車両用吸気ダクト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両において、エンジンやエアークリーナに外部の空気を導入するために使用される車両用吸気ダクト、特に吸気時に発生する吸気音が、吸気ダクトの壁を透過して漏れる透過音の大きさを抑制できる吸気ダクトに関する。
【0002】
【従来の技術】
図25に示すように、車両用の吸気ダクト200は、エンジンルーム202内において、エンジン204のために空気を浄化するエアークリーナ206に外部から空気を導入するために使用される。ここで、吸気ダクト200の一端部200aは直接外気に開口しているが、他端部200bはエアークリーナ206内で開口して急激に断面積が増大する。換言すれば、エアークリーナ206から吸気ダクト200に至るとき断面積が急激に絞られる。
そのため、空気の流速は他端部200bで最も早く、一端部200aで最も遅く、中間部で中程度の大きさとなる。その結果、吸気ダクト200の他端部200bに最大の透過音が発生し、この透過音は他端部200bから一端部200aに伝播するにつれて次第に減少して、中間部で中程度に、一端部200aで最少となる。
【0003】
これに対して、図26に示すように、吸気ダクト200の中間部に大容量の低周波レゾネータ210を、エンジン204につながるダクト208中に高周波レゾネータ212を、それぞれ配置して、ホルムヘルツの共鳴理論により特定周波数の騒音を抑制することが行われている。しかし、レゾネータ212の容積は場合によって十リットル以上にも達し、エンジンルーム202内で大きなスペースを占めて、他の装置の大きさや配置に制約を与えることになる。
このため、例えば特開昭63−285257号公報には、吸気ダクトの軸方向の一部のみを多孔質繊維材料から成る中空円筒で構成して通気性を上げることが開示されている。
【0004】
【発明が解決すべき課題】
しかし、上記特開昭63−285257号公報に開示された従来例は、吸気ダクトの吸気側で空気の流速を小さくして吸気音を下げる技術を示すにすぎず、透過音の抑制に効果的な対策は示さない。
また、吸気ダクトを多孔質材料で形成して通気性を上げることにより透過音を抑制することも試みられているが、図27に示すように、吸気ダクト214に均一に通気部を形成して通気性を均一に上げるものである。これでは、吸気ダクト220のエアークリーナ側端部214aでの透過音の大きさを十分に低下させることは困難である。
【0005】
本発明は上記事情を背景にしてなされたもので、吸気時に発生し吸気ダクトを透過して漏れる透過音の大きさを従来よりも低くできる吸気ダクトを提供することを目的とする。
本願の発明者は、吸気ダクトの通気性と透過音の大きさとの関係を鋭意研究した結果、吸気ダクトを透過する透過音の大きさは、エアークリーナ側と外気吸い込み側とでは同じでなく前者の方が後者よりも大きい、そしてエアークリーナから外気吸い込み側に向かって漸減しているとの知見を得た。本発明はこの知見に基づくものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、外気を車両のエアークリーナ内に吸い込むために使用され、非孔質の本体壁部と、多孔質壁部とを有する吸気ダクトにおいて、前記吸気ダクトの内外を通気する前記多孔質壁部は、少なくとも通気性が低い低通気性部と、通気性が高い高通気性部とを具備するようにした。
本発明によれば、吸気ダクトのエアークリーナ側から漏れる特に大きな透過音の大きさが抑制できるので、レゾネータの小型化が可能になり、吸気系全体のコスト低減及び軽量化が可能となり、さらにエンジンルーム内において他の装置のためのスペースが増大する。
【0007】
【実施の形態】
非孔質の本体壁部は筒形状を有し、樹脂材料(例えばポリエチレン樹脂)のブロー成形又は射出成形により作ることができ、直線状であっても途中で屈曲していても良い。
吸気ダクトの内外を通気する多孔質壁部はたとえばポリエチレンテレフテレートの不織布を使用することができ、本体壁部の長手方向の一部に配置しても、ほぼ全長に亘って配置しても良い。また、多孔質壁部の断面形状は、半円形状、円筒形状又は四分円形状等にすることができる。
本体壁部に一つの孔を形成しておき、単一部材で形成した多孔質壁部をこの孔に取り付けその板厚を変化させることにより、多孔質壁部上に通気性の異なる複数の通気部を形成しても良い。一方、本体壁部上に形成した複数の孔に、通気性の異なる複数の多孔質壁部を別々に配置することにより、通気性の異なる複数の通気部を形成しても良い。
【0008】
上記本体壁部と多孔質壁部との組み合わせにより、図1に示すように吸気ダクト10上にエアークリーナ連結側10aから低通気性部12a、中通気性部12b及び高通気性12cが順次形成され、通気性はエアークリーナ14への連結側10aから外気吸い込み側10bに向かって漸増することとなる。尚、吸気ダクトの通気性はエアークリーナ連結側10aではなるべく低いことが望ましいので、図2に示すようにこの部分10cのみを非多孔性材(ポリエチレン樹脂など)で形成することもできる。
【0009】
これに対して、吸気ダクト10が途中で屈曲している場合は、図3中矢印Bで示すように(空気流は矢印Aで示す)、透過音は、エアークリーナ連結側10aから外気吸い込み側10bに向かって吸気ダクト10内を直進しようとするので、屈曲部10dで吸気ダクトから漏れやすい。これを考慮して、屈曲部では中通気性部の通気性を減少させたのである。
この屈曲ダクトの場合、低通気性部、中通気性部及び高通気性部は、上述した直線状の吸気ダクトの場合と同様、単一部材から成る多孔質壁部で構成しても良いし、複数の多孔質壁部で構成しても良い。
【0010】
【実施例】
以下、実験例及び実施例を図面を基に説明する。
(実験例)
第1の実験例では、図4に示すように、内径66mm、長さ650mmで、通気性が全長に亘って高(密度:700g/m2、厚さ:3mm)、中(密度:14000g/m2、厚さ:3mm)、低(密度:2100g/m2、厚さ:3mm)及びなし(アクリルダクト)とされた四種類の吸気ダクト15a,15b,15c及び15dをエアークリーナ12に取り付け、エンジンを作動させたとき発生する透過音の大きさを、吸気ダクト15a〜15dの左端部から上方に10cm離れた地点イ、吸気ダクトの三等分点から上方に10cm離れた地点ロ及びハで、それぞれ測定した。その結果を図5(a),(b)及び(c)に示す。
各図において、横軸はエンジンの回転数、縦軸は騒音レベルである。また、実線、細線、太い破線及び細い破線がそれぞれ吸気ダクトの通気性が大、中、小及びなしの場合に対応する。
【0011】
図5(a)から明らかなように、外気吸い込み部では通気性が低い吸気ダクト程透過音が大きく、通気性が高い吸気ダクトほど透過音が小さい。
図5(b)(c)の太い破線及び細い破線から明らかなように、吸気ダクトの通気性が低い場合は、外気吸い込み側寄りの地点ロでの透過音の方がエアークリーナ連結側寄りの地点ハでの透過音よりも大きい。また、図5(b)(c)の実線から明らかなように、吸気ダクトの通気性が高い場合は、エアークリーナ連結側寄りの地点ハでの透過音の方が外気吸い込み側寄りの地点ロでの透過音よりも大きい。
【0012】
第2の実験例では、上記通気性が全長に亘って高、中、低及びなしとされた四種類の吸気ダクトのほか、図6に示すように、通気性が外気吸い込み側の左半分では大きく、エアークリーナ連結側の右半分では小さくされた吸気ダクト15eを用意した。そして、エンジンを毎分4500回転させつつ上記実験例1と同様、地点イ、ロおよびハで透過音の大きさを測定した。この場合、各地点において、通気性のないアクリルダクトの騒音レベルを100とした。
その測定結果は下表に示すとおりである。
【0013】
以上の実験例1及び2から、吸気ダクトの壁を通して外部に漏れる透過音を低く抑えるには、エアークリーナに連結される端部側の通気性を低く、外気を吸い込む端部側の通気性を高く、しかもエアークリーナ側端部から外部吸い込み側端部に向かって徐々に通気性を高くすればよいことが分かった。その理由は、ダクト内の圧力の抑制及び圧力分布の均一性と、吸気音の音響パワーの距離減衰によるものと考えられる。
【0014】
(実施例)
まず、直線状の吸気ダクトに本発明が適用された実施例を説明する。
第1実施例の吸気ダクトは、図7(a)(b)に示すように、樹脂材料を成形して成る円筒状のダクト本体(非孔質の本体壁部)22と、ポリエチレンテレフテレート不織布の成形体から成って断面半円形を有し、ダクト本体22に取り付けられた通気部材(多孔質壁部)30とから成る。
ダクト本体22には図8(a)(b)に示すように長手方向において中間部で、円周方向においてほぼ半円周(下半分)に亘って大きな一つのくりぬき孔24が、その周辺に長円環状のリブ26が形成されている。
【0015】
通気部材30は図9(a)(b)に示すように、上記ダクト本体22のくりぬき孔24が形成された通気部材取付け部28を覆うべく全体として長円形状で断面半円形状に湾曲している。通気部材30の板厚は、右端部32aが最も厚く左端部32bが最も薄く、右端部32aから左端部32bに向かって漸減している。通気部材30の周辺には、上記ダクト本体22のリブ26と同様のリブ34が形成されている。
【0016】
通気部材30をダクト本体22に取り付けるときは、円環状のスポンジ部材(不図示)を間に挟んで通気部材30のリブ34をダクト本体22のリブ26に合わせ、両部材22、30に振動を与えつつ双方のリブ26、34を互いに溶着する。これにより、吸気ダクト20の通気性は、右端部20aが小さく、左端部20bが大きく、右端部20aから左端部20bに向かって漸増することになる。
【0017】
尚、第2実施例としては、ダクト本体22の右端部には図11に示すように多数の小さな孔40を形成し、中間部には図10に示すように大きな数個の孔38を形成し、左端部には上記くりぬき孔24(図8(a)参照)を形成して、均一厚さの通気部材でこれら三つの孔24、38及び40を覆っても良い。尚、図10及び図11のように、ダクト本体22にあけた孔38,40を通気部材で多う場合は、孔と通気部材とで多孔質壁部が構成される。
【0018】
また、通気部材のダクト本体への取り付けは、この他にも、比較的短期間の取付けで足りるのであれば、両者間に両面テープ付きのスポンジ部材及び接着剤又は粘着材を介在することができる。
これに対して、長期間の取り付けが必要な場合は、接着剤などで仮止めした状態からリベット、小ねじなどの締結部材で固定したり、超音波溶着などでスポット的に結合したり、振動溶着方式で結合することもできる。また、通気部材のダクト本体への取り付けは熱板溶着によることもできる。即ち、樹脂製のダクト本体の開口部を熱板溶着機の加熱された熱板に押し当てて溶融させ、その後熱板を除去して代わりに通気部材をダクト本体の開口部に押し当てる。すると、ダクト本体の溶融樹脂が通気部材の多孔質状となっている空隙部に流れ込み、三次元的にからみついて通気部材がダクト本体に結合される。
【0019】
次に、長手方向中間部が屈曲し、全体がL字形状とされた吸気ダクトに本発明が適用された実施例を説明する。
図12に示した第3の実施例では、ダクト本体52は高密度ポリエチレン樹脂のブロー成形又は射出成形により作られたもので、長手方向中間部のほぼ直角な屈曲部54と、その上端部が外気に開口する垂直部56と、その右端部がエアークリーナに連結される水平部58とから成る。ここでは、垂直部56のほぼ下半分と水平部58のほぼ左半分で、しかも屈曲部54の外側になる部分にはくりぬき孔(図8(a)参照)が開けられ、その周りにリブ60が形成されている。
【0020】
一方、通気部材62は撥水機能を備えたポリエチレンテレフテレート製の不織布から成り、ダクト本体52のくりぬき孔が形成された部分を覆うべく屈曲部64、垂直部66及び水平部68を備え、断面は半円形状であり、周辺にはリブ70を備えている。通気部材62の板厚は、垂直部66の上端側が薄く、水平部68の右端部68aが厚くされ、水平部68の左端部68aでは垂直部66の上端部66aと水平部68の右端部68bの平均程度にされている。また、屈曲部64の板厚は水平部68の左端部68aよりもやや厚くされている。
その結果、通気部材62をダクト本体52に取り付けた吸気ダクト70の通気性は垂直部56の上端部では大きく、水平部58の右端部では小さく、水平部58の左端部では中から大程度であり、屈曲部64では中から小程度である。
【0021】
図13に示す第4の実施例は、通気部材84がダクト本体74のほぼ全長を覆っている点が上記第3の実施例とは異なる。
詳述すると、ダクト本体74は、その上端部が外気に開放する垂直部76と、その右端部がエアークリーナに連結される水平部78とから成り、垂直部76の全体と、水平部78のほぼ全体(右端以外)で、しかも屈曲部80の外側になる部分にはくりぬき孔があけられ、その周りにリブ82が形成されている。
【0022】
一方、通気部材84は、ダクト本体74のくりぬき孔が形成された部分を覆うべく垂直部86と水平部88とを備え、断面は半円形状であり、周辺にはリブ90を備えている。通気部材84の板厚は、垂直部86の上端側86a及び水平部88の左端部88aが薄く、水平部88の右端部88bが非常に厚くされ、水平部88の中間部88cでは水平部88の右端部88bと左端部88aとの平均程度にされている。また屈曲部90の板厚は垂直部86の上端部86a及び水平部88の左端部88aよりも厚くされている。
その結果、通気部材84をダクト本体74に取り付けた吸気ダクト90の通気性は、垂直部76の上端部及び水平部78の左端で大きく、水平部78の右端部では非常に小さく、水平部78の中間部では小から中程度であり、屈曲部90では中程度である。
【0023】
次に、上記第4実施例の変形例である第5の実施例を説明する。
図15に示すように、ポリプロピレン,ポリエチレン又はポリアミドのブロー成形又は射出成形によりダクト本体92の成形体を作る。このダクト本体92は短い垂直部94と長い水平部96とから成ってL字形状を有し、屈曲部98から水平部96の左半分にかけてくりぬき孔が形成され、その周辺にリブ100が形成されている。
【0024】
通気部材102は発泡済みの多数のポリプロピレンのペレットを使用して作る。このペレットは発泡前は直径0.5から1mmであるが、発砲後は直径1から7mmになる。即ち発
泡率は2から7倍である。
この発泡済みのペレットを加圧して縮径させた後、図17に示すように金型106の空所(キャビテイ)108内に注入する。その後キャビテイ108内を減圧して、発泡済みのペレットを拡張させ、80から120度に加熱して融着させる。次にキャビテイ108内に水を注入して金型106を冷却し、離型後の変形を抑制する。その後金型106を上下に分離して通気部材102を金型106から取り出す。
【0025】
成形された通気部材102は、図16に示すように、長い水平部112と短い垂直部114とを有し、上面には斜め方向に環状のリブ116が形成されている。通気部材102の通気性は、発泡前のポリプロピレンペレットの大きさや発泡倍率、充填量、通気部材102の板厚などにより調整できる。
以上の構成になる通気部材102は、そのリブ116をダクト本体92のリブ100に合わせた状態で熱板溶着、振動溶着又は接着剤による接着などによりダクト本体92に取り付けられ、これによって図14に示す吸気ダクト120が完成する。
【0026】
図18から図20に示す第6実施例では、ダクト本体122は前記リブ100に代えて、図20に示すように長手方向中間部の下面にくりぬき孔124が形成され、その両側部には係合突起126が形成されている。
一方、通気部材130はポリプロピレンのペレットにより成形され、図20に示すように一定長さで断面半円形を有し、その周辺には枠状の係合部材132が取り付けられ、その側部には係合孔134が形成されている。通気部材130は低圧縮部とされ、係合部材132は高圧縮部とされている。
【0027】
通気部材130のダクト本体122への取付けは、通気部材130をくりぬき孔124にはめて、ダクト本体122の係合突起126を通気部材130の係合孔内134に係合させて行う。
この第6実施例によれば、図18及び図19に示すように、通気部材130をダクト本体122に取り付けるためのリブ、及び溶着作業が不要となるので、吸気ダクト136をエンジンルーム内に搭載する上で有利であり、また製造コストを低減できる。
【0028】
次に、通気性の異なる複数の通気部材を、締結部材によりダクト本体に取り付た実施例を説明する。
図21および図22に示す第7実施例ではL字形状のダクト本体142には垂直部134に一つの丸孔136が、水平部138に二つの大きな丸孔140、144が形成されている
通気部材146,148および150はポリエチレンテレフテレート不織布製で、長円形で断面半円形を有する点では共通している。しかし、各通気部材146、148び150の通気性は相互に異なり、エアークリーナ側に取り付けられる通気部材150が小さく、外気吸い込み側に取り付けられる通気部材146が大きく、屈曲部近傍に取り付けられる通気部材148は中間程度である。各通気部材146、148及び150の通気性は、ここではその板厚を変えることにより異ならせている。
【0029】
通気部材150の周縁に段部150aが形成されており(通気部材146,148についても同様)、図21に示すように通気部材150は、ダクト本体142との間に環状で粘着性のないのスポンジ152を挟んだ後、リベット、小ねじ154を段部150aからダクト本体142に貫通させることにより、ダクト本体142に取り付けられる。
【0030】
尚、上記スポンジ152に代えて、両面粘着テープまたは両面に粘着材が塗布されたスポンジを使用しても良い。
また、第8実施例では、図23及び図24に示すように、上記リベット154に代えて、タッカ160により複数の通気部材162,164及び166をダクト本体168に取り付けても良い。
【0031】
上記第7及び第8実施例によれば、所定の通気性で所定の大きさ、形状の通気部材146,162などが容易に製造できる。通気部材146,162などのダクト本体142、168への取り付けも簡単であるとともに、リブの場合のような出っ張りが生じない。また、吸気ダクト使用後に、ダクト本体142,168などと通気部材146,162などとが容易に分離できるので、これらをリサイクルすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念を説明するための説明図である。
【図2】本発明の概念を説明するための説明図である。
【図3】本発明の概念を説明するための説明図である。
【図4】第1実験例を説明するための説明図である。
【図5】(a)、(b)及び(c)は第1実験例により得られたデータを示すグラフである。
【図6】第2実験例を説明するための説明図である。
【図7】(a)は第1実施例を示す正面図、(b)は(a)の7−7断面図である。
【図8】(a)はダクト本体の正面図、(b)は(a)の8−8断面図である。
【図9】(a)は通気部材の正面図、(b)は)(a)の9−9断面図である。
【図10】第2実施例に使用するダクト本体の変形例を示す正面図である。
【図11】第2実施例に使用するダクト本体の変形例を示す正面図である。
【図12】第3実施例を示す正面図である。
【図13】第4実施例を示す正面図である。
【図14】第5実施例を示す正面図である。
【図15】第5実施例のダクト本体の正面図である。
【図16】第5実施例の通気部材の正面図である。
【図17】第5実施例の通気部材を作る金型の断面図である。
【図18】第6実施例を示す斜視図である。
【図19】図18における19−19断面図である。
【図20】第6実施例の分解斜視図である。
【図21】第7実施例の分解斜視図である。
【図22】第7実施例の断面図である。
【図23】第8実施例の斜視図である。
【図24】図23における24−24断面図である。
【図25】従来の吸気ダクト、エアークリーナを示す平面図である。
【図26】従来のレゾネータを示す説明図である。
【図27】従来の吸気ダクトにおける透過音を示す説明図である。
【符号の説明】
12a:低通気部 12b:中通気部 12c:高通気部
14:エアークリーナ 20、70:吸気ダクト
22、52:ダクト本体(非孔質の本体壁部)
24:くりぬき孔 26:リブ
30、62:通気部材(多孔質壁部)
34:リブ 56:垂直部
58:水平部 64:屈曲部
Claims (12)
- 外気を車両のエアークリーナ内に吸い込むために使用され、非孔質の本体壁部と、多孔質壁部とを有する吸気ダクトにおいて、
前記吸気ダクトの内外を通気する前記多孔質壁部は、通気性が低い低通気性部と、通気性が高い高通気性部とを具備することを特徴とする車両用吸気ダクト。 - 前記低通気性部は前記エアークリーナ側に配置され、前記高通気性部は前記外気の吸い込み側に配置されている請求項1記載の吸気ダクト。
- 前記多孔質壁部の低通気性部と高通気性部との間に、通気性が中程度の中通気性部が形成されている請求項2記載の吸気ダクト。
- 前記多孔質壁部は単一部材から成る請求項3記載の吸気ダクト。
- 前記多孔質壁部は前記本体壁部の長手方向中間部に配置されている請求項4記載の吸気ダクト。
- 前記多孔質壁部は前記本体壁部の長手方向全体に亘って配置されている請求項4記載の吸気ダクト。
- 前記本体壁部の長手方向中間部は屈曲し、該屈曲部の外側に前記多孔質壁部が配置されている請求項4記載の吸気ダクト。
- 前記屈曲部では、前記中通気性部上に、周辺よりも通気性が減少した減少通気性部が形成されている請求項7記載の吸気ダクト。
- 前記多孔質壁部の低通気性部、中通気性部及び高通気性部は、該多孔質壁部の板厚さを変化させることにより形成した請求項4記載の吸気ダクト。
- 前記多孔質壁部の低通気性部、中通気性部及び高通気性部は、前記本体壁部に形成した大きさの異なる三種類の孔に板厚一定の前記多孔質壁部を一つ取り付けることにより形成した請求項4記載の吸気ダクト。
- 前記多孔質壁部の低通気性部、中通気性部及び高通気性部は、前記本体壁部に通気性の低い第1の通気部材、通気性の高い第2の通気部材及び通気性が中程度の第3の通気部材を取り付けることにより形成した請求項3記載の吸気ダクト。
- 前記本体壁部の長手方向中間部は屈曲し、該屈曲部の外側に前記多孔質壁部の第2の通気部材が配置されている請求項11記載の吸気ダクト。
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