JPH06156024A - 乗用車用タイヤのビードコア - Google Patents

乗用車用タイヤのビードコア

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JPH06156024A
JPH06156024A JP4317362A JP31736292A JPH06156024A JP H06156024 A JPH06156024 A JP H06156024A JP 4317362 A JP4317362 A JP 4317362A JP 31736292 A JP31736292 A JP 31736292A JP H06156024 A JPH06156024 A JP H06156024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bead core
wire
winding
wires
circumferential direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4317362A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoji Niimura
恭司 新村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP4317362A priority Critical patent/JPH06156024A/ja
Publication of JPH06156024A publication Critical patent/JPH06156024A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 局所的な剛性低下を招くことなく、その重量
バランスを最適に確保する。 【構成】 内周側から外周側に向かって重ねて環状に巻
回し、その巻回終端位置4aを、その周方向において巻
回始端位置3aと同位置に設けたワイヤ2aと、このワ
イヤ2aと同一構造のワイヤ2b〜2hをそれらの巻回
軸方向に並べて束ねるとともに、ワイヤ2a〜2hの巻
回終端位置4a〜4hを、交互に、その周方向に所定寸
法Lだけずらすように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗用車用タイヤのビー
ドコアの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タイヤには、車両装着時にその内周部左
右となる部位にビードコアと称される環状部材が埋設さ
れており、リムに装着されたタイヤを、リムに固定する
役割を果たしている。このビードコアは、内周側から外
周側に向かって重ねて環状に巻回されたワイヤを、図6
及び図7に示すように、その巻回軸方向に複数本並べて
束ねることによって構成されている。ビードコア20を
構成するワイヤ21は、一般には、図6に示すように、
所定回数だけ巻回された後、その巻回始端部22と巻回
終端部23とが、その周方向において、オーバーラップ
部Rを有するようにされており、さらに、ビードコア2
0を構成する際には、図7に示すように、それぞれのワ
イヤ21の巻回始端部22及び巻回終端部23を、その
巻回軸方向に揃えて束ねられるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなビードコア20では、最も外周側のオーバーラッ
プ部Rの重量により、ビードコア20の周方向において
重量の偏りが生じ、これによって、完成タイヤの重量バ
ランスが損なわれ、所定の規格を達成することができな
いことがある。つまり、このようなタイヤを使用した場
合には、車両走行時にその走行性能に影響を及ぼすこと
となり好ましくない。そこで、巻回されたワイヤの最も
外周側のオーバーラップ部Rをなくし、ビードコア20
の周方向における重量の偏りをなくすべく、その巻回始
端部と巻回終端部との位置を、その周方向において同位
置に設けたワイヤでビードコアを構成することが考えら
れる。しかし、各ワイヤの最も外周側のオーバーラップ
部Rをなくすことで、ビードコアの重量バランスが確保
できる反面、各ワイヤの端部位置での剛性が低下するこ
とになる。従って、ビードコアにおいては、各ワイヤの
端部が揃えられて束ねられるので、各ワイヤの剛性低下
部分が、ビードコアの周方向一部に集中されることとな
り、これによる、ビードコアの局所的な剛性低下に起因
する破断が懸念される。
【0004】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、局所的な剛性低下を招くことなく、そ
の重量バランスを最適に確保することができる自動車用
タイヤのビードコアを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
本発明は、内周側から外周側に向かって重ねて巻回され
た環状のワイヤを、その巻回軸方向に複数本並べて束ね
たタイヤのビードコアにおいて、上記各ワイヤの巻回終
端位置を、その周方向において巻回始端位置と同位置に
設けるとともに、所定数のワイヤ端部位置を順次その周
方向に所定量ずらしたものである。
【0006】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
の乗用車用タイヤのビードコアにおいて、所定数のワイ
ヤ端部位置を交互にその周方向に所定量ずらしたもので
ある。
【0007】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、各ワイヤの
巻回終端位置が、その周方向において巻回始端位置と同
位置にされているので、最も外周側のオーバーラップ部
がなく、従ってビードコアの重量バランスを損なうこと
がない。また、ビードコアを構成する複数のワイヤに対
し、所定数のワイヤの端部位置を順次その周方向におい
て所定量だけずらし、当該ワイヤの剛性低下部分と他の
ワイヤにおける剛性低下部分とをずらすことによって、
ビードコアにおける剛性低下部分を分散させ、これによ
ってビードコアにおける局所的な剛性低下が防止され
る。
【0008】上記請求項2記載の発明によれば、ビード
コアを構成する複数のワイヤに対し、所定数のワイヤの
端部位置を交互にその周方向において、所定量だけずら
し、当該ワイヤの剛性低下部分と他のワイヤにおける剛
性低下部分とをずらすことによって、ビードコアにおけ
る剛性低下部分を分散させ、これによってビードコアに
おける局所的な剛性低下が防止されるとともに、ワイヤ
端部位置がその周方向2個所に分散されるだけなので、
上記請求項1記載のビードコアと比較するとその製造が
容易である。
【0009】
【実施例】図1及び図2は本発明に係るビードコアを示
している。同図において、ビードコア1は、内周側から
外周側に向かって重ねて環状に巻回されたワイヤ2a〜
2hが、その巻回軸方向に並べられて束ねられた構成を
なしている。ワイヤ2aには、高炭素鋼からなる線材、
あるいは最近ではピアノ線の表面をゴムで被覆したもの
が適用され、これが所定の回数だけ巻回されて、その巻
回終端部4aが、その周方向において、巻回始端部3a
と同位置(図2では、一点鎖線5に示す位置)になるよ
うにされている。なお、説明を省略するが、ワイヤ2b
〜2hも、上記ワイヤ2aと同様の構造を有するもので
ある。
【0010】そして、図1に示すように、上記のような
各ワイヤ2a〜2hが、その巻回軸方向に並べられて束
ねられた後、例えばテーピング等により固定されてビー
ドコア1が構成されている。この際、ワイヤ2aの巻回
終端部4aとこれに隣接されたワイヤ2bの巻回終端部
4bを、図1に示すように、所定寸法Lだけずらし、ま
た、ワイヤ2bに隣接されたワイヤ2cの巻回終端部4
cを上記ワイヤ2aの巻回終端部2aと揃え、さらにワ
イヤ2cに隣接されたワイヤ2dの巻回終端部4dを上
記所定寸法Lだけずらして、上記ワイヤ2bの巻回終端
部4bに揃えるといったように、ワイヤ2a〜2hの各
巻回終端部4a〜4hを、交互に上記所定寸法Lだけず
らして固定するようになっている。つまり、ワイヤ2a
〜2hの各巻回終端部4a〜4hをビードコア1の周方
向2個所に分散させて固定するようになっている。上記
所定寸法Lは、ワイヤ2a〜2hの材料径、あるいは適
用されるタイヤサイズ、さらにはビードコアを構成する
ワイヤの数等を考慮して決定されるもので、実施例にお
いては、60〜80mmに設定されている。
【0011】このビードコア1の製造方法としては、ワ
イヤ2a〜2hの巻回始端部3a〜3hを交互に所定寸
法Lだけずらしておき、内周側から巻き始めた各ワイヤ
2a〜2hを、外周側の巻回終端部4a〜4hで、寸法
Lだけずらして切断するようにすればよい。
【0012】以上のように構成されたビードコア1にお
いては、ビードコア1を構成するワイヤ2aの巻回始端
部3aと巻回終端部4aとを、その周方向において同位
置に設けることによって各ワイヤ2a〜2hの最も外周
側のオーバーラップ部をなくすようにしているので、従
来例のようにワイヤ21の周方向において、重量の偏り
部分が生じることがない。従って、上記ワイヤ2aとこ
れと同一構造を有するワイヤ2b〜2hとを並べて束ね
た構成のビードコア1においても、重量の偏りが生じる
ことがなく、その重量バランスを最適に確保することが
できる。しかし、その一方で、ワイヤ2aの巻回始端部
3aと巻回終端部4aとを、その周方向において同位置
に設け、他のワイヤ2b〜2hにおいても同様に構成し
たので、それらの端部位置での剛性が低下するが、本発
明のビードコア1は、各ワイヤ2a〜2hの端部位置、
すなわち各ワイヤ2a〜2hにおける剛性低下部分を、
交互に所定寸法Lだけずらして固定するようにしている
ので、剛性低下部分がビードコア1の周方向に分散さ
れ、これによって、ビードコア1の局所的な剛性低下を
招くことがないようにされている。
【0013】従って、本発明のビードコア1によれば、
局所的な剛性低下によるビードコアの破断を招くことな
く、そのバランスを最適に確保することが可能となる。
【0014】なお、上記実施例では、ビードコア1を構
成するワイヤ2a〜2hにおいて、各ワイヤ2a〜2h
の巻回終端部4a〜4hを交互に所定寸法Lずらすよう
に構成しているが、このような構成以外にも、例えば、
図3に示すように、隣接したワイヤ2a〜2hを2本毎
ずらすようにしてビードコア7を構成してもよい。ま
た、図4に示すように、各ワイヤ2a〜2hの巻回終端
部4a〜4hをその周方向に順次等間隔(図4では、所
定寸法L1)でずらすようにしてビードコア8を構成し
てもよいし、また、図5に示すように、隣接したワイヤ
2a〜2hを2本毎、順次等間隔(図5では、所定寸法
L2)でずらすようにしてビードコア9を構成してもよ
い。なお、図4及び図5に示すビードコア8及び9にお
いて、ワイヤ2a〜2hの巻回終端部4a〜4hをビー
ドコア8,9の全周に亘ってずらすように所定寸法L1
及びL2を設定すれば、剛性低下部分がビードコア8,
9の全周に亘って分散されることになるので、より好ま
しい。
【0015】また、上記ビードコア1における、所定寸
法Lも、実施例では60〜80mmに設定されているが、
これは所定寸法L値の一例であって、必ずしもこの値に
設定する必要はなく、ワイヤ2a〜2hの材料径、ビー
ドコアを構成するワイヤの数、あるいはビードコアが使
用されるタイヤのサイズ等に応じて適宜設定するように
すればよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、内周側
から外周側に向かって重ねて巻回された環状のワイヤ
を、その巻回軸方向に複数本並べて束ねたタイヤのビー
ドコアにおいて、上記各ワイヤの巻回終端位置を、その
周方向において巻回始端位置と同位置に設けるととも
に、所定数のワイヤ端部位置を順次その周方向に所定量
ずらしたので、ビードコアの局所的な剛性低下を招くこ
となく、その重量バランスを最適に確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用タイヤのビードコアを示す図
2におけるB矢視図である。
【図2】本発明の自動車用タイヤのビードコアを示す正
面図である。
【図3】本発明の自動車用タイヤのビードコアの別の実
施例を示す平面図である。
【図4】本発明の自動車用タイヤのビードコアの別の実
施例を示す平面図である。
【図5】本発明の自動車用タイヤのビードコアの別の実
施例を示す平面図である。
【図6】従来の自動車用タイヤのビードコアを示す正面
図である。
【図7】従来の自動車用タイヤのビードコアを示す図6
におけるB矢視図である。
【符号の説明】
1 ビードコア 2a〜2h ワイヤ 3a〜3h 巻回始端部 4a〜4h 巻回終端部 L 所定寸法

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周側から外周側に向かって重ねて巻回
    された環状のワイヤを、その巻回軸方向に複数本並べて
    束ねたタイヤのビードコアにおいて、上記各ワイヤの巻
    回終端位置を、その周方向において巻回始端位置と同位
    置に設けるとともに、所定数のワイヤ端部位置を順次そ
    の周方向に所定量ずらしたことを特徴とする乗用車用タ
    イヤのビードコア。
  2. 【請求項2】 上記請求項1記載の乗用車用タイヤのビ
    ードコアにおいて、所定数のワイヤ端部位置を交互にそ
    の周方向に所定量ずらしたことを特徴とする乗用車用タ
    イヤのビードコア。
JP4317362A 1992-11-26 1992-11-26 乗用車用タイヤのビードコア Pending JPH06156024A (ja)

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